商品番号 No.V-08-D
『DVD版 司馬遼太郎を砲撃する!』
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[ 講演者 ] | 副島隆彦 | ||
[ 主催 ] | 副島隆彦を囲む会 | ||
[ 会場 ] | 東京都・文京シビックホール 小ホール | ||
[ 媒体 ] |
DVD(デジタル・ビデオ・ディスク) |
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[ 収録日付 ] | 2004年9月20日 | ||
[ 収録時間 ] | 143分 |
[ 内容紹介・頒布スタート当時のお知らせの文章 ] | 「司馬遼太郎を砲撃する!」は、2004年9月20日(月)に行われた、思想劇画『属国日本史 幕末編』(早月堂書房刊)の発刊記念の約2時間の講演会ビデオです。今まで色々な事情があって発表が遅れてしまいました。 講演の内容は、司馬遼太郎(しば・りょうたろう)に代表される歴史観、有能で気概ある英雄的な日本人達によって作られてきた日本の歴史、という歴史観を、歴史的事実・実態を検討しつつ「属国日本史論」に基づいて丸ごとひっくり返そうとしたものです。 我々の多くが今まで信じ込まされてきた不自然に誇り高い日本の歴史は、見方を変えるとイギリスやオランダ、アメリカ(その昔は中国)のような、より優れた文明を持つ国々の下位にあって、多くの部分が操られていた歴史だったのではないか。特に幕末や日清・日露戦争の時には、日本の国家運営の大部分がイギリス・アメリカによって導かれていたことなどを、今一度あらためて世に暴き晒した講演でした。 このテーマに沿って、今でも「学問道場」内で有志の方々による研究が進められています。 (転載はじめ:「ふじむら掲示板」バード氏の投稿より) 須藤よしなおです。 また同じ著者による『東郷平八郎』(菊田慎典・著、光人社刊)では、秋山が発明したと言われる有名な「丁字型戦法」は、東郷自身が採用したものであり、しかも彼の独創ではなく、東郷が終生の座右の書としたロシア将官マカロフの教科書(トラファルガーの海戦を戦ったイギリスの提督ホレイショ・ネルソンを研究した本)で詳述されている戦術であると指摘しています。東郷には若い頃7年間のイギリス留学の経験があります。 更にこれらの本の参考文献の中にはありませんでしたが、重要な一次資料として『日露戦争:英国参謀本部機密文書集 全5巻 The Russo-Japanese War:Reports from Officers Attached to the Japanese Field, General Staff: War Office-Directorate of Military Operations & Intelligence, Vol.1-5, August 1905-June 1906, Introduced by Sebastian Dobson(ISBN: 4-931444-43-1)』という文書があるそうです。 128,000円もする高価で浩瀚な資料であるうえに、どこの図書館にも置いていないようなので、私はまだ現物を閲覧することはできませんが、名城大学都市情報学部助教授の稲葉千晴氏の紹介するところによると、日露戦争当時「他国の武官団は5-6名であった中、イギリス陸軍が日露戦争中に27人もの観戦武官を送り込ん」でいた、ということです。 (引用はじめ:「英国参謀本部機密文書集」稲葉千晴氏の推薦文より) 須藤よしなおです。 『日露戦争を演出した男 モリソン』(ウッドハウス暎子・著、新潮文庫刊)という本では、最後の段階までロシアとの戦争を回避したかった日本国首脳陣に対して、何としても日露間で戦争を発生させたかった(そして実際に起こした)イギリスの代表的な人物達が、「報道」という世界に焦点を当てて描かれていました。 こうした歴史の実相に迫る、最新の様々な言論の紹介も、いずれまとめてやりたいと思います。 |