『讀賣新聞』６月２２日付 朝刊
【アフガン胎動】（中）ジワリ復権 地方軍閥
（転載終了）
（転載開始）『産経新聞』１月２７日付 朝刊
【正論】東京大学教授 坂村健 「ディスカバー・ジャパン」を再び
●意識せずに従っている習俗
京極夏彦氏とか荒俣宏氏の著作を読むと、フィクション、ノンフィクションの違いはあっても、その本の多くの楽しみが、著者の日本の「妖怪」や「伝承」−いわば古典サブカルチャーに関する博学によっている。河童の容姿からおとぎ話のストーリーさらには神社の祝詞（のりと）まで、どうしてそうなっているかについて、大陸文化までまきこんでそれなりの由来と長い歴史の変遷があることを知って驚かされる。
そういう目でまわりを見回してみると、意識せずに従っている習俗がどんなに多いか。例えば正月の風景だけとっても、なぜ鏡餅の上にミカンを飾るのか。門松の竹はなんで三本まとまっているのか、などなど…。
どんなささいな文化も根無し草のように生まれるということはない。それぞれの時代の必然により、きっかけが生まれ、強化され、変化しても現在に残っているのである。しかし一般には、その辺の「すべてに由来があり歴史がある」という意識が薄いように思われる。だから、正月も節分も七夕もクリスマスも日本人の意識として大した違いはないのが実情である。
そのことの理由の一つが、大げさに言うと、科学技術を背景とする力の優位により、過去の歴史の中で東洋文化が西洋文化による全面的な侵食を受けたから。鹿鳴館をやったときから日本は文化的な根無し草になったという言い方もできる。それどころか、漢字を捨ててローマ字にしようとか、果ては日本語を捨てて英語やフランス語にしようといった議論まで出てきて、逆に西洋人にそんなことしていいのかと心配されたぐらいというから驚きだ。
●「形から入る」方法論で成長
しかし、そんなのは近代に始まったことではないというのも事実。中国から漢字を取り入れた太古の昔より、「すべてについて形から入る」という方法論こそが他に類のない日本文化のアイデンティティーであり、確固としたコンテンツの芯なしにここまで来たというのが実態なのであろう。だから、他の国なら文化的なアイデンティティーを失い、国が崩壊してもおかしくないような事態に平気でいられる。深く考えずに取り込み、深く考えないことでいつのまにか、それを独自の「日本式」のものにしてしまう。思想を理解せずに表面的に他国文化を取り込んだことで多くの失敗をし、また現在もしているが、同時にアジアの中でもっとも早く巧みに近代化できたのもその方法論のためであろう。
●知らないことだらけの日本
個人的には、思想が機能に直結するＩＴの分野ではこの日本の方法論はうまくゆかず早急に新しい日本モデルを確立すべきと思っているが、それは別項に譲るとして。いささか長い前置きになったが、ここで言いたいのは、この方法論がどうこうとかいう話ではなく、ならば積極的に楽しもうという話である。それには旅が一番だ。
旅の醍醐（だいご）味の大きな部分が、知らないことを知るのがおもしろい。見たことのないものを見るのがおもしろい。というところにある。とすれば、日本は日本人にとって知らないことの宝庫である。何しろ、日本の過去について知らないことだらけだし、そこから現代までもスムーズでなく、由来も来歴もわからないことだらけだ。そのあたり文化アイデンティティーを血肉にしている西洋人には理解できないだろう。
知らないことだらけの日本。そして、知ってみれば、身近な−しかしなんでやっているかわからなかった風習や、いままで関係の無かった知識のピースが頭の中でくっつく。ジグソーパズルのような快感。これは楽しい。
それらを楽しむためには、当然情報が必要である。日本をまったく知らない外国として紹介するような、今の日本との関係を発見できるような、新しいタイプのガイドブックがほしい。「見知らぬ日本」を普通の人でも楽しめるモノにするには、ソフト面での充実も必要である。
最近ある集まりで熊野那智大社を訪れる機会があった。単に私が不勉強だったのかもしれないが、思いがけないインパクトだった。そこには、知らなかった日本があったが、同時に神社の祖型としてのスタイルもあり、そのバランスが非常に興味深かった。そしてなにしろ、その空間。それは決して本でもインターネットでも伝えられるものではない。リアルな空間を、情報で補強することで、知らない日本を見つけて楽しむ。まさにＩＴ時代の「ディスカバー・ジャパン、再び」である。
（転載終了）
＊おまけ
（転載開始）
『産経新聞』１月２０日付 朝刊
【書評】
「エシュロン」産経新聞特別取材班著(角川書店・５７１円)
米巨大盗聴システムの実像に迫る
米国を中心に英語圏の五カ国が構築した世界中の通信を傍受して解析する「エシュロン」と呼ばれる巨大盗聴システム。当事者は否定し、長らく謎に包まれてきたが、欧州議会の調査などで存在は間違いないとされるようになってきた。本書は数々の報告書や報道から現在エシュロンについて分かることをまとめ「いかなる通信も盗聴可能」というような過大評価を排して、その実像に客観的に迫ったドキュメンタリーだ。
テロ行為の防止を含めた安全保障に通信の傍受が非常に有効なのは確か。しかしエシュロンは、テロや軍事に関する情報だけでなく同盟国の経済情報までも対象にしているといわれている。米国企業の商談が有利になるようにライバルの日本企業の秘密情報を提供したとの報道もある。米国以外の国にとっては決して見過ごしにできる存在ではない。当然、ＥＵ（欧州連合）では、フランスを中心として大反対である。
個人にとっても重大なプライバシー侵害となり、日常の通信が覗（のぞ）かれていると考えるだけでもいい気持ちはしない。もちろんさすがのエシュロンもすべての通信が傍受できるわけでもなく、また監視の対象にならなければもし記録されても人の目に触れることなく終わるらしい。しかし、もしターゲットになりでもしたら情報機関の持つコンピューターによる解析と人手による傍受を組み合わせて、電話、ＦＡＸから電子メールまであらゆる通信が覗かれる。
お得意のフェアプレーはどこへ？ という倫理的な問題はあるにしても、自国益重視という点で米国ははっきりしている。はっきりしないのはわが日本。エシュロンの対象に日本が入っており、またこの本によると三沢基地にその関連施設があるにもかかわらず、フランスのように反対どころかコメントもなしである。国家の安全保障や情報主権、個人のプライバシーに関心のある者にとっては必読の書である。
東京大学教授、坂村健
（転載終了）
こんばんわ。YellowMagicと言います。先日お邪魔して以来、二度目のカキコになります。
今日のぼやき無料版を読んでいたら、副島先生がNHK大河ドラマ『利家とまつ』を観ていることが書かれておりました。副島先生も仰っておりましたが、秀吉の信長殺し加担をほのめかした今回の話は、私にとっても大変刺激的でした。これは石田三成忠臣説と並んで、私の中では大きな気づきの一つです(石田三成忠臣説に関しては、別の機会に譲ります)。利家とまつは若者受けの良い俳優が起用されていることが話題を呼びましたが、信長弑逆の件もそうですし、信長・秀吉・光秀の描き方が秀逸で、私は大変気に入っております。
さて、今回の信長弑逆すなわち本能寺の変ですが、一般的には『明智光秀が私怨から信長を弑逆した、そして三日天下で散った、主君の敵を討った秀吉が天下を取った、めでたしめでたし』、ということになっています。
私も子供のころはそのように信じていたのですが、やはりどうにも怪しいことに気づきます。「共犯者がいたのではないか」と。
ドラマや小説ならば、信長が死ぬことにより利益を得る者、と言う事になります。私ははじめ『家康』に目星をつけていました。信長の命で正室・嫡男を殺す羽目になり、またその立場は信長の同盟者、名目上は信長と同格であったわけです。
しかし、実際天下を取ったのは『秀吉』でした。着目したのは名高き『中国大返し』です。この迅速な行動はあまりにも早すぎたのではないでしょうか。この結論に行き着くまでずいぶんと時間がかかったのですが、つまり「秀吉も信長弑逆計画に加担していた」ということです。知っていたからこそ、あれだけ迅速な行動が取れたのでしょう。ところが秀吉は裏切り、主君の敵討ちをしたという実績を作ってしまった。後の徳川家康・柴田勝家との戦いも、共犯者同士の内ゲバだったのであろう、と考えています。
大雑把に言ってしまえば、信長は家臣全員に謀殺された、ということです。光秀・家康・秀吉が計画していることを、他の家臣が知らないということは考えにくいです。そしてその理由は決して私怨などではなかったのでしょう。一言で言えば、天才についていくことは大変だ、ということです。
私はこの結論に至ったとき、初めて権力闘争のドロドロした部分をいくらかでも想像できました。そしてこのような戦いは今でも不断に続けられているのであろう、と思います。
長々と書きましたが、そろそろ失礼いたします。
追伸
信長弑逆について書かれた本では、池宮彰一郎先生の『本能寺(上・下巻)』をお勧めします。
（転載開始）『産経新聞』６月２２日付 朝刊
【正論】東京大学教授 坂村健 安全性に全幅の信頼おくな
●ＩＣカードも安全ではない
一九九〇年代半ばテレホンカードやパチンコカードなどの磁気カードの偽造・変造が相次いだ。パチンコカードでは八〇〇億円以上もの被害が出たといわれる。いくらＩＴが効率を高めるといっても、セキュリティの甘いインフラを使用すると、後々膨大な被害を受ける可能性があるという教訓を残したのである。
その磁気カードに比べて、ＩＣを内蔵し記憶容量も大きくセキュリティも優れているとしてＩＣカードが近年注目されている。マイクロエレクトロニクスの製造技術の進歩により、価格／性能費が大きく向上したことが大きい。それにより、クレジットカードなどさまざまな応用に利用されるようになってきている。我が国でも、ＩＣカードはテレホンカードやＪＲ東日本のＳＵＩＣＡなどにも普及し始めている。民間だけでなく八月には希望者には住民基本台帳カードが配られる予定であり、「ｅ−Ｊａｐａｎ」重点計画では行政連携ＩＣカードの検討も進められている。
しかし、マイクロエレクトロニクスの解析技術の方もまた進歩している。ＩＣカードといえども安全というわけではない。事実、欧米では有料テレビ用ＩＣカードのセキュリティが破られタダ視聴が蔓延し、放送局は大きな損害を受けている。不正ＩＣカードが実に五〇〇万枚近くも出回っているという。
●日進月歩の「安全破る技術」
三月にはフランスの放送局カナル・プリュスが英ＮＤＳグループをカリフォルニアで訴えた。ＮＤＳグループはメディア王ルパート・マードック氏の豪ニューズ・コーポレーションが所有する有料視聴システムの大手企業。カナル社はフランスのビベンディ・ユニバーサル傘下で、ニューズ・コーポレーションのライバル企業でもある。
訴えはＮＤＳ社がカナル社の有料視聴システムのセキュリティを破り、それを公開してしまったというもので一〇億ドル規模の損害賠償を求めている。
ＮＤＳ社は否定しているが、これが事実とすれば尋常ではない。欧米の報道によると、解読の為には五〇〇万ドルくらいかかり、電子走査顕微鏡を必要としただろうという。カードについているＩＣを五〇層にも亘り丹念に解析する高度な解析手法が使いう。カードについているＩＣを五〇層にも亘り丹念に解析する高度な解析手法が使われたらしい。確かに、とても素人に手が出るものではない。
事の真相は藪（やぶ）の中であり、カナル社が昨年にはＮＤＳ社に合併を迫ったなど、いろいろ事情があるようだが、ＩＣカードの暗号をめぐって、単なるハッカーではなく、企業どうしの争いに発展しているというのが現状なのだ。
カードのセキュリティを破る技術は日進月歩で、学会では次々と新たな手法が発表され、危険性を明らかにしてくれる。先日も高価な装置がなくても写真用フラッシュと顕微鏡を使って安価にＩＣカードのセキュリティを破る方法などが見つかったとニューヨークタイムズが伝えている。公的に使われるＩＣカードに関しては、セキュリティが破られた場合の被害は、民間とは比べ物にならない。技術は日進月歩である。採用にあたっては、あらゆる角度からの精査が必要だろう。
●「ベターとして採用」の心構え
ただ、そうは言っても「安全性に万全の信頼がおけないならば、採用しない」などといえば、どんな技術も採用できないというのも事実である。実際、現代のビジネスから法律まで全（すべ）ての基本となっている紙の証明書や判子が「安全性に万全の信頼」がおけるかといえば、まったくそんな事はない。ＩＴの進歩により、偽造が容易になったという事情は同様で、ＩＣカードより脆弱（ぜいじゃく）とも言える。
重要なのはむしろ「安全性に万全の信頼」をおかないことである。「この技術を使えば絶対に大丈夫です」などというものはない。それを信じて安心してしまうことからセキュリティの崩壊ははじまる。リスクを常に意識し、応用メリットとのかねあいで、ベストではないがベターとして採用しているだけ、といったクールな心構えが必要である。
リスクなど意識したくない。お上に「これなら安全ですよ」と言って貰って安心したい−という性向のある日本人にとっては辛いが、進歩の早いＩＴ社会では、それは必要な心構えなのである。ＩＴ社会に対応するために、まずすべきことは、決してどこぞのパソコンスクールの言うように、表計算ソフトを使うテクニックを身につけるような事ではない。そういうリスク判断を個人の責任において行うために必要な、現代における「教養」と「覚悟」を身につけるということなのである。
（転載終了）
>>円周率だけ精度を3桁にする必要は全然無いのに、無駄な計算を強いて、なおかつ数字の精度に対する感覚を麻痺させているようにも思えるのですよ。>>中途半端に使うくらいなら、小学校算数の世界では、円周率は3を使うってのは悪くない選択だと思いますが、いかがなものでしょうか?
ソリトン小島さんへいや、やっぱり円周率はとりあえず「3.14」と教える方がいいのではないですかね。
というのは、小学校の高学年なら、分数や小数の掛け算ぐらいできてもいいと私は思うのですよ。小数点以下２桁の数字の掛け算ぐらい、頭の柔らかい、小学生のうちに叩き込んであげるべきです。
それで、ついでに（とりあえずの）円周率「3.14」を利用して小数点のある掛け算の計算練習をさせるぐらい、別にどうってことはないのではないでしょうか？円の面積 ＝ 半径 Ｘ 半径 Ｘ 3.14
円周 ＝ 半径 Ｘ ２ Ｘ 3.14ぐらいのこと、小学校６年生で教えて、計算練習させてもいいと私は思うのですが・・・
田中です。日曜(23日）の朝日の社説なんだけどさ、サッカーを引き合いにしての相変わらずのアメリカへの嫌がらせと南鮮への隷属を説く文章でしたが、ちょっと不思議に思ったのは、文体が変なんだよ。『・・・・なのです。・・・・です。』 って感じの変な文章でした。社説のもう一つの方は、普通の文章だったのに。なんでだろう？ああいうのが普通なのか？＞朝日新聞
俺、朝日新聞読むと、気持ちが悪くなるんであんまし読まないんでよく知らないんですよ。休日にサテンとか行くとたまに読むだけなんで。
まあいいけど。
でもって、以前、山口二郎のシビリアンコントロールの理解が間違っているって書いたけど、今日発売の週刊東洋経済では、さりげなく、シビリアンコントロールの定義を修正しています。この掲示板読んでいるのかなー。まあ、誰かに、指摘されたんだろうけどｗ
でもって、ピースボートのポスターがいたるところに貼ってあります。１３８万円だって。安いんかな。辻元先生逮捕されたらどうするんだろう。ああ、加藤紘一が代わりに講師で乗ればいいのか。
＃ 自分で言うのもあれだが、私は共産主義者 加藤紘一が死ぬほど嫌いです。
でもって、俺が知りたいのは、
ピースボートが公海を航行する時に、日章旗を掲げるのか？
って言う問題なんだけど、いくらなんでも、国際海洋法上、国旗を明確にする必要があるだろ？ やっぱり北朝鮮の旗を掲げるのかな？ 謎だ。。。
でわ♪
東長崎機関の加藤健一郎氏が出演したそうです。
なお無料ですが登録が必要です。（一部転載開始）
無料番組
カトケンの第三次世界小戦 ミッション1 ヘリボーン作戦 約15分軍事・戦争・自衛隊の専門番組。自衛隊や米軍の訓練密着ルポ、実際の戦場体験、現役軍人・自衛官のインタビューを通して、そこから得られるノウハウや分析を徹底公開!!
対象視聴者層：18歳〜27歳、50歳〜64歳（男女共通）】番組紹介
第1回で公開するのはヘリボーン作戦の真実である。実戦経験のない陸上自衛隊の戦術が、歴戦の米陸軍とどういう点で異なるのかを、写真等によって明確に指摘。1998〜2001年における自衛隊のヘリボーン能力の進化、ヘリコプターを作戦に投入する上での危険性などを解説。
今後、ヘリ部隊による空中機動化を進めていく方針の陸上自衛隊としては、あまり強く指摘されたくない側面を厳しく突く！日米共同訓練、第12旅団演習、北方起動特別演習、総合火力演習などの写真も数多く紹介。
（転載終了）
あっ！とおどろく放送局
報知新聞（読売系）から転載します。ＫＳ：以下の記述が目に留まりました。当時、ウチの教授が読売新聞のワシントン支局長になる直前の渡辺恒雄さん（現社長）を紹介してくれて。ぼくは英会話を教え、彼は政治のことを教えてくれた。
（転載開始）
作家ロバート・ホワイティング氏インタビュー
出版不況の中、２か月で５万部を突破したノンフィクションがある。在日米人作家、ロバート・ホワイティングさん（５９）が１３年かけて書いた「東京アウトサイダーズ」。１９５７年に日本人女性を射殺した米兵から、六本木の路上でマリフアナを売る密売人まで、戦後史の闇を形作った“不良外人たち”のエピソードが満載だ。Ｗ杯で世界の目が日本に集まる中、日本に３５年間も住み、名著「菊とバット」などを通して、この国の姿を追い続けてきた作家に「ＮＩＰＰＯＮ」への思いを聞いた。（聞き手・中村 健吾）
「イチロー、石井、長谷川は米国で偶像になった」
―「東京アンダーワールド」が日米合わせて３０万部突破で、続刊「東京アウトサイダーズ」も出足好調。（ロッキード事件の）児玉誉士夫氏の戦後史における暗躍ぶりなど、日本人でさえ驚く新事実が次々と出てくる。
「児玉氏の話にしろ、日本人はみな知っていると思っていた。でも、特に若い人は知らない。第２次大戦までで終わる教科書の問題もあるんでしょうか」
―いかに過去の話でも、組織暴力団など、これだけ日本の闇を描くと身に危険が及ぶのでは。
「『アンダーワールド』の出版後、ロサンゼルスで講演したんですが、ＦＢＩ（米連邦捜査局）がアブナイといって５人来た。結局、ＦＢＩと警官に囲まれて講演しました。日本では脅迫電話や手紙はいっぱい来ます」
―「えひめ丸事故」の米原潜艦長・ワドルに関して「職務をまともに遂行できなかった人間」と一刀両断したり、痛快な部分もある。
「彼は遺族に謝罪した直後に、テレビショーに出て『自分の映画を作りたい』と言った。これはいい気になりすぎです」
―「９・１１米中枢同時テロ」直後に「だけど、イスラム教徒は世界一すてきな人たちだよ」と発言した。珍しい米国人と思われたのでは。
「イスラムの人たちは清潔ですよ。１０年ほど前、日本バッシングが巻き起こった時、日本車をハンマーでクラッシュする映像が全世界に流れたけど、あの時、実は現場にいたカメラは５、６台にすぎなかった。（大騒ぎのような映像は作りもので）ほとんどの米国人は日本に悪意を持っていなかった。もっと状況が厳しい『９・１１』も、“イスラムという宗教が悪いわけではない”というスタンスは大事だと思いますよ」
―うーん…。
「逆に今の六本木の方が、よほど、あぶなくて怖い。今の東京のアンダーワールドをリポートしようとしたら、殺されちゃうんじゃないかな（笑い）」
―来日する外国人には必携と言われる著書「菊とバット」など、プロ野球を通じた日米比較で知られるホワイティングさんだけに、イチローら和製メジャーリーガーが活躍する今こそ、またホワイティング流の野球論が読みたい気がする。
「書きたいとは思います。イチロー、イシイ、ハセガワ。あの人たちは今や、米国でイコン（偶像）になった。今までソニーの電機製品とかで愛されてきた日本社会が、ついに愛される人間を生み出して、世界のコミュニティーの一員になった。ナカタ、ノモらのもたらしたインパクトは、とても大きいんですよ」
―昔、（元巨人の）クロマティの本音をえぐり出したホワイティング流の在日外国人選手ものを読みたい。
「今、日本にいる外国人選手は、昔よりずっとレベルが低い。ほとんど無名の選手ばかり。野球のレベルにしろ考え方にしろ、日米で差が小さくなってきた。もう、レジー・スミスと巨人との間で起こった『ヒゲをそれ、そらない』論争のような、ライターとして面白い文化の衝突も、起こりようがないのではないでしょうか」
―これからも追いかけたくなるほど、日本には魅力がある？
「そう。もともとは日本の政治に興味があった。ぼくの上智大での専門は政治学。当時、ウチの教授が読売新聞のワシントン支局長になる直前の渡辺恒雄さん（現社長）を紹介してくれて。ぼくは英会話を教え、彼は政治のことを教えてくれた。その後、ニューヨークに引っ越したが、そのころ、ほとんどのニューヨークの人は日本や日本の政治に興味がなかった。でも日本の野球の話には、みんな興味を持った。だから、野球を通して日本人の性格を紹介した。それがベストセラーになった『菊とバット』です。（金銭的にも）すごく助かりました（笑い）。それが、ぼくと日本の、すべての始まり」
―そして２５年…。
「そう、もう２５年。当時は野球を通じて見えてくる日本の特性、スター選手が自分の年俸よりチームの『和』を大事にしたりする点が興味深かった。今、日本のアンダーグラウンドを追ったら、もっと面白かった。政治にしろ社会にしろ、もっと、もっと追いかけたい国。それが日本です」
◆ロバート・ホワイティング１９４２年１０月２４日、米ニュージャージー州生まれ。５９歳。カリフォルニア州立大から上智大に編入し、政治学を専攻。日米比較文化を専門に研究。出版社勤務を経て、７７年、日本プロ野球界を外国人の視点でとらえた「菊とバット」を発表し、日米で高い評価を得る。９０年「和をもって日本となす」がベストセラーに。９９年「東京アンダーワールド」を発表。日米を股（また）にかけたベストセラーとなり、映画化も決定。神奈川県鎌倉市在住で妻も日本人。日本語での日常会話には、まったく事欠かない。
（転載終了）
>今、近所のTSUTAYAで、『プロジェクトＸ』のビデオがレンタルで並んでいます。それで次々と借りてきて嫁はんと一緒に観てるんですけど、なかなかいいですよね。ちょっと目頭が熱くなります。「プロジェクトX」いいですよね〜。
劇場版も、かなり良さ気ですので、余裕が有れば観に行きたいです。> 赤色に染まった歴史教育や道徳教育なんかは全廃していいし、小学校から英語なんて教えなくていいから、せめて読み書きそろばんだけはきちっと子供たちに教育してやってほしい。
庄司さんの意見に激しく同意なんですが、1点だけ納得いかないので、つっこみます。
私は、小学校算数では、特に断りが無い限り計算に使う円周率は3で良いんじゃないかと思います。
それよりも大事なのは「およその数の表しかた」をきっちり教えることだと思います。
例えば、「半径8mの円の面積を求める」時に、大事なのは
「円の面積=半径*半径*円周率」
というルールです。これに数字を代入して、
「面積= 8 * 8 * 3.14 = 200.96」
という「正解」をよく見かけるのですが、理科を学んだ目からみると不満タラタラなんですよ。
なぜかと言えば精度に関する情報が無い。「面積= 8.00 * 8.00 * 3.14 = 200.96」
という精度を要求されていないのなら、「面積= 8 * 8 * 3 = 192」
が「正解」になることもあるんです。円周率だけ精度を3桁にする必要は全然無いのに、無駄な計算を強いて、なおかつ数字の精度に対する感覚を麻痺させているようにも思えるのですよ。
中途半端に使うくらいなら、小学校算数の世界では、円周率は3を使うってのは悪くない選択だと思いますが、いかがなものでしょうか?
いつもアジア政治経済掲示板によく書き込みさせていただいている者ですが、今日ははじめてこちらに書き込ませていただきます。
昨日（6月23日）は沖縄慰霊の日でしたので、関連する記事をここに掲載させていただきたいと思います。
私も同じく戦後教育を受けてきた普通の若者ですので、「天皇」というと、なんだか恐いというイメージがなかなか拭い切れなかったりするのですが、しかし、実際のお言葉を一つ一つ丁寧に確かめていくと、率直に言って、どうもこれまで持っていたイメージと違うなぁと、感じさせられています。
（転載開始）
_/ _/_/ _/_/_/ 国柄探訪：共感と連帯の象徴
_/ _/ _/ _/
_/ _/ _/ _/ _/_/ 15,656部 H11.11.06
_/ _/ _/ _/ _/ _/ Japan On the Globe(112) 国際派日本人養成講座
_/_/ _/_/ _/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/■１．沖縄をたづねて果さむつとめ■
昭和６２年、秋の国体で沖縄を訪問される直前、昭和天皇は病
に倒れ、手術の３日ほど後、「もう、だめか」と言われた。それ
を聞いた医師たちは、ご自分の命の事かと思ったが、実はそうで
はなかった。「沖縄訪問はもうだめか」と問われたのである。昭
和天皇の痛恨の御心は次の御製（天皇の御歌）にうかがわれる。
思はざる病となりぬ沖縄をたづねて果さむつとめありしを
昭和天皇は、戦後の困難な時期に、国民を親しく励まそうと日
本全国を巡幸されたのだが、長らく米軍占領下にあった沖縄が残
されていた。内地で唯一の戦場となった沖縄に行って、戦没者の
霊を弔い、遺族を励ましたい、それが昭和天皇終生の御念願であ
った。
沖縄戦を指揮した太田実中将は、自決の前に海軍省に電報を打
つ。「一木一草焦土ト化セン、糧食六月一杯ヲ支フルノミナリト
イフ、沖縄県民斯ク戦へり」と述べた後、県民に「後世格別ノ御
高配ヲ賜ラン事ヲ」と訴えて、この電報を結んだ。
昭和天皇の「たづねて果たさむつとめ」というお言葉は、太田
中将の「格別ノ御高配ヲ」という願いにつながっているかのよう
である。（転載終了）
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog112.html
※つづきはこちら（↑）にありますので、是非お読み頂ければと思います。
私はそれほど日本の歴史に詳しいわけでもありませんが、ただ、当時の沖縄の人々が押し寄せる米軍を日本本土から防ごうと、非力にも文字通り決死の戦いを本当にされたのだと思うと、沖縄戦を指揮した太田実中将の最後の「一木一草焦土ト化セン、糧食六月一杯ヲ支フルノミナリトイフ、沖縄県民斯ク戦へり」、県民に「後世格別ノ御高配ヲ賜ラン事ヲ」という言葉があまりにも重たく、哀しく、またこうやって命がけで日本が護られてきて、今の日本があるのだということに、姿勢を正される思いがいたします。
（転載開始）■主張 「大和」乗員らにも黙祷を
【沖縄慰霊の日】あす二十三日は沖縄慰霊の日。沖縄戦で死亡した彼我の戦死者の霊を悼む日である。追悼式には小泉純一郎首相も参列し、正午に黙祷(もくとう)が行われる予定だ。
第二次大戦末期の昭和二十年四月から六月にかけて、沖縄県で展開された日米の戦闘は住民を巻き込んだ悲劇的な地上戦になった。追悼式が行われる平和祈念公園の平和の礎(いしじ)には、その沖縄戦で死亡した沖縄県出身の軍人や民間人十四万八千三百八十四人をはじめ、県外の軍人・軍属、米軍の戦死者ら二十三万八千四百四人の名前が刻まれている。沖縄県民の犠牲者の中には、沖縄師範学校や旧制沖縄中学の男子生徒による鉄血勤皇隊、女子師範や高等女学校の女子生徒によるひめゆり部隊の戦死者も含まれる。
また、平和の礎に名は刻まれていないが、沖縄に向けて片道の燃料で出撃した戦艦「大和」は徳之島沖で米軍機に沈められ、乗組員約二千五百人が死亡した。沖縄戦に向けて出撃した特攻機は陸海軍合わせて二千五百七十一機にのぼる。沖縄戦を含めた先祖の貴い犠牲の上に今日の日本が築かれていることを改めて自覚し、これらの戦死者にも黙祷をささげたい。
平和の礎の近くには、修学旅行生らが訪れる県平和祈念資料館がある。大田昌秀・前知事が掲げた平和事業の柱の一つだったが、稲嶺恵一・現知事に引き継がれたさい、展示をめぐって議論が起きたことがある。
沖縄戦で住民が避難したガマ(自然壕)の様子を伝える模型について、大田県政時代に選ばれた監修委員から、ガマの入り口に立って監視する日本兵が銃口を避難民の母子に向けている構図が提案されたが、これに対し、「日本軍を敵視しすぎている」などという批判が寄せられた。結局、微修正に終わり、展示のバランスを十分に取り戻すまでには至らなかったようだ。
同じ問題は、沖縄戦をめぐる学校の平和教育についてもいえる。多くの歴史教科書では、日本軍が住民に集団自決を強要したり、スパイ容疑で殺害したりしたことだけが、ことさら強調して書かれている。しかし、これらが沖縄戦のすべてではないはずだ。
子供たちには、沖縄戦の全体像を伝え、バランスのとれた平和教育を行いたいものである。
（転載終了）
産経新聞社説6月22日
（転載開始）■沖縄「慰霊の日」 地上戦終結から57年
沖縄は二十三日、第二次大戦末期の沖縄戦で亡くなった二十万人以上の犠牲者を悼む「慰霊の日」を迎える。国内で唯一、住民を巻き込んだ地上戦が終結して五十七年。
遺族らは二十二日夜、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で前夜祭を行い、戦没者の冥福(めいふく)を祈った。沖縄戦は昭和二十年六月二十三日に組織的戦闘が終結したとされ、沖縄県ではこの日を「慰霊の日」と定め、「沖縄全戦没者追悼式」を行っている。
二十三日、前夜祭と同じ平和祈念公園で開かれる追悼式には遺族ら約六千人が参列の予定。稲嶺恵一知事が「平和宣言」を読み上げ、県立具志川高校三年の名護愛さん(一七)が「平和の詩」を朗読、平和への誓いを新たにする。
小泉純一郎首相が二年連続で参列、在沖縄米軍トップのウォレス・グレグソン沖縄地域調整官も列席する。
県内では同日、平和祈願慰霊大行進など、追悼行事が各地で行われる。
（転載終了）
産経新聞6月23日
（転載開始）老いる遺族、遠のく巡拝の足
＝沖縄戦慰霊碑、維持管理困難に＝
−きょう（２３日）戦没者追悼式−五十七年前、国内唯一の地上戦となった沖縄戦の戦没者をまつる慰霊碑のうち、民間団体が建てた旧日本軍部隊などの慰霊碑の維持管理が、遺族らの高齢化で難しくなっている。会員の激減で慰霊祭を中止する団体も出始め、二十三日に小泉純一郎首相も出席して沖縄県糸満市内で行われる「沖縄全戦没者追悼式」を前に、関係者の間からは今後を案じる声が上がっている。
同県援護課によると、戦後、県内に建立された慰霊塔・碑は三百七十一基。このうち、都道府県の塔などは財団法人「県戦没者慰霊奉賛会」が清掃管理を受託しているが、部隊や遺族会など自治体以外が建てた碑は遺族らの高齢化で、維持管理が年々困難になっているのが実情だ。ある清掃ボランティアは「碑の中には雑草に隠れ、遺骨が荒らされたものもある」と話す。
沖縄戦の最前線で、米軍との間で「歩兵と戦車の戦い」を強いられた第六二師団独立歩兵第一三大隊。当時、同隊陸軍伍長だった近藤一さん(８２）＝三重県桑名市＝は「十年前は百六十人だった巡拝団も、今年は十五人。一時期、三百人近くいた会員も百人前後まで減った」。近藤さんは数少ない生存者として、今年も二十二日に糸満市摩文仁の同隊慰霊碑に花を供え、戦友の霊を慰めた。
一方、沖縄戦で二千百十三人が命を落とした野砲兵第四二連隊の「戦友と遺族会」は、一九九六年を最後に沖縄での慰霊祭を中止。同隊陸軍伍長だった沖田一雄さん(８１）＝札幌市＝は「戦友が減っている。沖縄に足を運びたいが、皆、病気や寝たきりになってしまった」と語る。毎年六月に札幌市内で行う慰霊祭も、「今年限りで…」との声が出始めているという。
「これからは加速度的に戦争生存者や遺族が減少する。碑が倒れ、塔が傾いたら、誰が補修するのか」と同奉賛会の大城幸進事務局長。「その地にゆかりがあるのは分かるが、撤去して国立沖縄戦没者墓苑に統合することも考えなければならない」と苦渋に満ちた表情で話した。
（転載終了）
世界日報6月23日
小林よしのり氏の「カミの国は死者の国でもある」という意見に私は賛成です。あまり難しいことは分かりませんが、とにかく、国の為に尽くされた先達、英霊に対する感謝と慰霊の気持ちを、私たち若い世代も忘れてはならないはずだ、と強く思わされます。精神的な面からいえば、日本の危機はここにこそあるのではないか、と思わされます。
長々と乱文にて失礼致しました。
１９８５において、今回のワールドカップについての論評をなさっているので、疑問に思ったことを記載したいと思います。
ｙａｈｏｏや２ちゃんねる等では、今回の韓国チームの躍進について、かなり荒れた意見が続出しており、正に日韓対立といった状態のようです。１昨日私も光州で実際に観戦してきており、正直、判定にはかなり疑問があります。特に韓国チームについては、疑惑の判定が続いており、そこで副島先生の、アメリカによる「分断して統治せよ」という言葉が浮かびました。大手マスコミにおいては韓国擁護、そして欧州の猛烈な批判に対する冷笑、といった図式が一般的です。つまりマスコミにおいては日韓の連帯を強調し、一方で欧州の思い上がりを批判することにより、欧州と日本人との乖離を強調する、と私には思えます。そして、その一方では、韓国の躍進を強調することで、サッカーファンの日本人の神経を微妙に逆撫ですることにより、日韓の対立を影ながら煽る、と言う風に見えます。
しかし、サッカーの世界においては、アメリカの影響力はそれほど無いように思えるため、これはアメリカの日本管理班の方々にとっては、予期せぬラッキーな事件だったのでしょうか。それとも何か、もともと仕組まれたものがあったのでしょうか？
ＦＩＦＡの会長であるゼップ・ブラッター氏はおおまかに言えば南米のサッカー界を代表する人であり、ＵＥＦＡ（欧州サッカー連合）のレナト・ヨハンソン氏と常に対立をしています。そして、サッカービジネスはオリンピックを上回る利権が存在するため、ここにアメリカが関与していないとはどうしても考えにくいのです。しかし、こういった視点でサッカーを論じた文章には、出会った事が無いためどうしても理解できません。考えすぎでしょうか。何か手がかりになる考え方を知りたいのですが。たかがスポーツ、とかんがえるべきなのでしょうか。
今、近所のTSUTAYAで、『プロジェクトＸ』のビデオがレンタルで並んでいます。それで次々と借りてきて嫁はんと一緒に観てるんですけど、なかなかいいですよね。ちょっと目頭が熱くなります。やっぱり日本のモノづくりに携わってきた技術者の人たちってのは偉い。
この人たちが日本の戦後の繁栄を築き上げるための原動力になったんですよね（もちろん、技術者だけが偉かったわけではない）。でも、話変わって、小学校の算数教育ですけど、どうにかなりませんかね？
ゆとり教育のもと、円周率を「およそ３」なんて教えたり、比率を教えなかったり（“Ratio”の思想の基礎となる考え方なのに）、これじゃあ、中学に進んでも数学なんてわかるわけないじゃないか。しかも数学でも図形の証明問題を省くという。大丈夫なんですかね、こんなことして。
亡国への道を歩ませるのか？ってカンジです。戦後の歴史教育のおかしさは随分と保守陣営から指摘されてきたから、まあいいとして（ほんとは絶対よくないけど）、算数・数学は世界共通言語なんだから、これだけはおろそかにしないで、きっちり幼少の頃に叩き込んで教えてやってほしいもんです。
資源のないニッポンはモノづくりの技術力でもってる国なんだから、数学教育をええかげんにしてたら、その報いはきっと跳ね返ってきますよ。よしかわさんの投稿に、ハゲタカファンドどもが日本のメーカーにも狙いを付けてるってのがありましたが、それ以前にモノづくりの現場が混乱をきたしてしまうかもしれません。
赤色に染まった歴史教育や道徳教育なんかは全廃していいし、小学校から英語なんて教えなくていいから、せめて読み書きそろばんだけはきちっと子供たちに教育してやってほしい。
（転載開始）『産経新聞』６月２２日付 朝刊
【ＪＡＰＡＮ再建】
２００６年へのスタート（３）青と赤の違い●劣勢で見えた「本当の強さ」
共同開催国として、ベスト８入りをかけた日本と韓国の戦いぶりは、対照的だった。
優勝候補のイタリアを相手に韓国は１点を追う。ヒディンク監督はＤＦで主将の洪明甫を外し、ＦＷの選手を次々と投入。失点する危険を覚悟のうえで、点を取りにいく攻めの姿勢を貫いた。
試合終了２分前、イタリアの堅守を崩して追いつき、延長戦ではＰＫ戦突入３分前に、ゴールデンゴールをねじ込んだ。へばったイタリアに対し、韓国は豊富なスタミナと勝負への執念をみせつけた。韓国選手の特長をヒディンク監督が見事に引き出した。
日本のトルシエ監督は策におぼれた。三都主、西沢を初先発させ、勝ち上がってきた定形を崩した。周囲の選手は戸惑い、覇気もない。ずるずると時間ばかりが過ぎた。
残り１０分以降に放たれたシュートは２本。韓国のような何がなんでもという執着心は見られず、０−１のまま終了した。
トルシエ監督は日韓の戦いぶりの違いを「国の特徴が異なっている。韓国は日本よりストレートな文化。自分の感情をより外に出す」と国民性によるものとした上で、「韓国は運があって追いついたが、日本も運がよければ同じダイナミックさを見せたと思う」と勝敗の明暗を「運」のせいにもした。
しかし、シドニー五輪で予選リーグを突破できず、アジア杯でも３位と日本に後れを取った韓国が、ヒディンク監督を招いて強化を行ってきた成果として、イタリアを破ったのも事実である。
相手を２、３人で囲い込んでボールを奪う厳しいプレスと、徹底したサイド攻撃。オランダ仕込みの攻撃的サッカーに変身したが、それを可能にしたのは、周到な体力強化だ。
オランダ人トレーナーを呼び、合宿では筋力トレーニングやランニングを重視。戦術練習を中心とする日本とは対照的だった。
決勝トーナメント１回戦までの４試合で放ったシュート数は韓国５５本、日本３７本。ゴール枠に飛んだシュートの確率は韓国５０・９１％、日本４５・９４％。データに表れた積極性と正確性の微妙な違いも勝負の明暗を分けた。
前回フランス大会の組織委会長のプラティニ氏は「技術ではなく、スタミナの大会」と評し、元ドイツ代表のルンメニゲ氏は「韓国が８強入りとは、おかしな大会」と言った。いずれも欧州の強豪をなぎ倒した韓国に対する八つ当たりだ。
周囲からやっかみが出るような強さが、日本にはない。
（古沢一彦）
（転載終了）
（転載開始『讀賣新聞』６月２２日付 朝刊
【アフガン胎動】（中）ジワリ復権 地方軍閥
（転載終了）
（貼り付け開始）『朝日新聞』６月２３日付 朝刊
http://www.asahi.com/national/update/0622/018.htmlサラリーマンの４割、自己啓発「忙しくて無理」
英会話やパソコン検定講座などの自己啓発について、４割を超すサラリーマンが「忙しくて余裕がない」と感じている――。厚生労働省の能力開発基本調査で、こんな結果が出た。一方で、６割の企業が受講料を補助するなど社員の自己啓発に積極的。促進のためには勤務時間などの配慮が課題となりそうだ。
昨年１１〜１２月に従業員３０人以上の企業１万社と、その従業員３万人を対象に００年度の状況を調査。２１７６社、５６５８人から回答を得た。
自己啓発をした従業員は３７．３％。正社員の規模別では「３００人以上」が５３．５％だったのに対し、「３０人未満」は３１％と、規模が小さくなるほど割合が低かった。
自己啓発をめぐる問題（複数回答）は「忙しくて余裕がない」が４３％でトップ。「費用がかかりすぎる」（２５．９％）、「休暇取得や早退が会社の都合でできない」（１８．３％）と続いた。
企業に対する要望（複数回答）は「社外に通用する能力を身につける研修の充実」が３２．３％と最も多く、次いで「研修や自己啓発に関する時間的配慮」が３１．８％。自己啓発促進のため、６０．５％の企業が受講料などの援助をしていた。
（貼り付け終了）
この情報竹村健一の掲示板に掲載したら
1日もただず、消されてしまった。
>株式会社東亜システム及び株式会社マイクロパック
>代表取締役社長 吉岡一栄 という人が作成したサイトです。
（転載開始）『産経新聞』６月２０日付 朝刊
【ＪＡＰＡＮ再建】
２００６年へのスタート（１）トルシエ采配の限界●勝利の哲学未完のまま 次代のシステムへ土台築く
「相手はわれわれを研究していた。だから（起用は相手を）戦術的に驚かすつもりだった」
トルコ戦を振り返ったトルシエ監督は、日本中が驚いた三都主と西沢先発の真意を明かした。だが、負ければ終わりのトーナメントで、奇策は当たらなかった。
先行された１点を追う同じ展開で、敗れた日本に対し韓国はイタリアに追いつき、延長戦で破った。その驚異的な粘りについては「前半３０分でイタリアが３−０でもおかしくない内容。韓国は運もあって、追いついた。われわれも得点が入っていれば同じダイナミックな戦いが見せられた」。ヒディンク監督の攻撃的な選手交代や、リスクを負ってでも点を取りにいった選手の粘り。よくみれば浮かび上がる日韓の差異を、「運の差」で片づけた。
チーム作りに関しては手腕を発揮したトルシエ監督だが、その采配（さいはい）は、最後まで疑問符がついた。
奇策は成功してこそ、評価される。「勝っているチームは絶対に動かさない」というサッカー界の格言は、顧みられなかった。常に変化や刺激を求めて渡り歩いてきたトルシエ監督の哲学が、そうさせたのか。予選リーグの布陣が、４年間の総決算ともいうべき顔ぶれで、納得できただけに、疑問が残る。
そして、親善試合で敗れるたびに口にしてきた言葉を、またも連ねた。「自分たちのサッカーを思い切りやったが、１つの限界を感じた。国際経験のなさが浮き彫りになった」。だが国際経験の貧弱なセネガルが勝ち上がり、豊富なフランスやアルゼンチンは敗退している。敗戦理由として、いかにも紋切り型に聞こえる。
「身に付けるには選手が肌で感じるしかない。今回の経験をこの世代が生かしていくと思う」。「国際経験」は、またも先送りにされた。
ただ、それとは別に予選リーグの戦いは、評価すべきだろう。
トルシエ監督は「欧州スタイルを取り入れながら、日本の本質である攻撃性、汚いファウルをしないフレッシュさといった価値観を守って達成できたことが大きい。イタリア式の狡猾（こうかつ）なサッカーは日本には永遠にできない」と話した。日本には守備の文化がないと繰り返してきた監督だが、組織的かつ攻撃的なシステムを作りあげた。
中盤でのプレッシングや高い位置でのライン操作などは、今後日本サッカーのスタイルを築き上げていくうえで、土台となりうるものだ。
トルシエ監督は言う。「次の監督が新しい哲学でチームを作る。だが、時間がたてば、フラット３は評価されると信じている。攻撃的なシステムだったと、皆さんも分かるでしょう」
（中野謙二）
（転載終了）
日本代表が負け、ベッカム様も帰国してしまいましたが、
もうちょっとＷ杯ネタ、ひっぱります…。（転載開始）
『産経新聞』６月２０日付 朝刊
【スタートライン】
ホームの“殺気”なかった杜の都 津田俊樹大雨のなか、宮城スタジアムで日本−トルコ戦を観戦した。全身ずぶぬれになりながら、ゴール裏の日本代表サポーターと一緒に、試合を見守った。
０−１、ミスだらけのひどい内容だった。惜敗ではなく完敗だった。Ｗ杯、それも決勝トーナメントになれば勝つことがすべて。トルシエ監督の采配（さいはい）、選手のプレーから勝利への執念が伝わってこなかった。強豪・イタリアを破る大殊勲をあげた韓国の試合ぶりを見て、その気持ちがますます強まった。
スタジアムは意外なほど盛り上がっていなかった。これ幸いと、トルコは伸び伸びとプレーしていた。Ｗ杯が持つ独特の殺気がなく、トルシエ監督も感じたようにホームという雰囲気が希薄だった。
どうも大雨のせいではないようだ。熱狂的な応援で知られるアルゼンチンから取材に訪れているジャーナリストに聞いてみた。「日本には何がなんでも勝たなければならない必然性がないからね」。勝とうが負けようが、選手は高額のＣＭ出演料がもらえ、いい車にも乗れる。応援する側も有名ブランドのユニホームや靴を簡単に買える。
恵まれた環境にいるのと、必死に、もがき苦しみながら生きている国の人々との違いがＷ杯という戦いの場に出ていたと指摘する。
「社会環境だけじゃない。日本の選手とサポーターを見ていると、勝ちたい、という気持ちが伝わってこない。韓国とは背負っているものが違う」
予選リーグ突破は、いずれの開催国もクリアしてきた最低条件。地元の利をいかして、どこまで上までいけるかが、本当の課題だった。
日本代表の敗退が決まると、帰りのバスは肩を落としたサポーターで満員となった。
車内は、不気味なほど静まりかえっていた。そのなかで、一人の若い男性が連れの女性につぶやいた言葉が耳に残っている。
「日本人は優しいから、こんな結果でもよくやったと総括しちゃう。だから、いつになっても世界のトップレベルに追いつけないんだよ。もっと、怒らなくちゃ」
疲労困憊（こんぱい）の体と冷えた心が、この言葉に救われた。
（転載終了）
『数理哲学・科学史の哲学』下村寅太郎著作集（１）（１９８８年） みすず書房 より
�供ー�然哲学［一九一二九年八月］
一 自然概念の歴史性と類型性
１ Physis としての自然
２ Gratia に対する自然
３「客観」としての自然
二 自然科学の成立
１ 「自然」科学と「精神」形而上学
２ 実証的方法
三 自然科学的自然像の三段階
四 主観の問題
五 近世科学の論理学■ＹＫのワンポイント
近世の自然科学は、中世の合理主義、理性主義（ Rationalism ）を否定し、非理性的な感性に求める――経験論であった。すなわち、理性とはある面で、秩序意識（＝力の論理、現状肯定）なのであり、この体制に対する反乱として生まれたものであった。
カントは後進国ドイツの哲学者として、すなわち先進国に対する反動として、哲学の全体性を回復しようとしたのであり、それが結果的に理性の限界性を刻印することになったのである。
ここから、「真理⇔虚偽」という認識の対立軸は、「認識⇔誤謬」という自然科学の認識論につながってゆくのである。
■１．「自然」科学と「精神」形而上学
近世的な自然概念の自覚とそれによる自然の超越によって、近世の自然「科学」の確立と精神の「形而上学」の形成とを同時に準備したものは、カントの先験哲学である。カントの哲学はまず近世的存在―客観としての「自然」の認識論である。それは同時に近世的存在論であった。認識論は意識において存在を考察するものであるからである。そうして意識において存在が十全に考察され得るには、存在は一般に意識に対する存在であること――客観であることを予想するからである。カントの先験的観念論はまさにこの立場である。この立場においては認識とは専ら物を客観として見ること、対象化することに外ならぬ。一切の認識は自然の認識である。したがってまた自然を超えたあるいは自然以外の存在、たとえば無限なる「宇宙」や自由なる「霊魂」や絶対的なる「神」は、対象としてあるものではなく、単に極限概念として、主観的な「理念」として要請され得るにすぎない。「自然を越えたもの」は客観の彼方にあるものでなく却って主観の此方にあるものとして求められねばならぬ。「形而上学」は客観に関してでなく主観に関して始めて可能である。それは正に主体において可能である。カントはこれを明らかにした。カントはこれを実践的立場として表明した。カントが実践的というものは「自由によって可能なるものの一切」である。別の言葉で言えば「なすべきが故になし能う」ことにおいて成立するものである。かかる存在（いわば実践的存在）は単に客観としてある存在でなく、また単に意識する主観でなく、まさに働く主体――客観において自己を実現する主体、自覚的な主体である。かかる意識的主観から自覚的主体へ、 Subject から Geist への発展がカント以後のドイツ観念論の貢献である。そしてまた中世以来の西欧哲学の課題たる「形而上学」はここにおいて始めて成立するのである。
ここに自然はもはや存在そのものでなく存在の一契機となる。自然は却って「精神」の一契機となる。精神はもはや単に主観的なる意識でなく却って客観的なる精神である。自然を身体としてもつ「客観的精神」である。ここでは精神はもはや自然に対する意識でなく、却って自然を自己の中に含む、あるいは自己の身体とする Geist である。したがってここでは自然は単にそれ自身において存在するもの、独立な客観として存する存在ではない。単に一つの特殊な存在、あるいは存在の特殊な仕方に外ならぬ。そしてここに始めて自然「科学」が成立する。存在を客観的な自然として考察することが実は存在の特殊な観方であり、かかる自然が特殊な存在であることの自覚が――方法と原理とその制限の自覚がここに始めて成立する。この自覚において自然「科学」がまさに成立するのである。それ故特殊科学としての自然科学の成立はカント以後――十九世紀の出来事である。
普通、自然科学は近世の初頭、ガリレイにおいてすでに成立したものとされているが、しかし十七、八世紀においては Physik はまだ Meta-physik から自覚的に区別されていない。デカルトの『哲学原理』の第二部は物体論であり、第三部は宇宙論であり、第四部は地球論である。彼自身幾何光学の建設者である。ライプニッツは「力の保存律」や「最小作用の原理」の創設者である。逆に物理学者ニュートンもライプニッツと神学的な弁神論の論争を敢て辞さなかった。物理学は一般に哲学の一部門であった――。それ故、真に特殊科学としての立場の制限と方法の自覚をもった自然科学の確立はまさしく十九世紀以後のことである。客観としての自然を超越する「精神」（ Geist ）の概念の確立を動機として、客観としての自然概念の限界が自覚され、ここに「自然の科学」と「精神の形而上学」とが同時に成立する。自然科学はここに近世哲学の成果として、結果として Physik として成立し、同時に哲学はこれを越えた Meta-physik として新しく出発する。
自然科学は前述の如く特に近世的性格をもち、それにおいて予想されている自然概念は近世哲学の結果であり、自然科学は正にそれの自覚として成立した。自然科学は単に事実として存在するものでなく正に歴史的に生成した。しかし今日の自然科学においては哲学との分離がすでに古く、すでに確定的となっている。これに加えて、それの研究方法がますます特殊的専門的技術的となることによってこの思想系譜はほとんど忘却されている。しかし科学は果して真に哲学から独立であるか。科学が前提し、それの上において科学が成立する根本原理や基礎概念、たとえば時間・空間・因果律の如きものに関する解釈は、科学自身によって保証されるものでもなく、しかしまた単に任意的のものでもなく、実際上一定の哲学を予想している。それはあくまで事実である。それにもかかわらず、科学が哲学から独立し自由であるかの如く見えるのは、その基礎概念や原理が自明の如く確信せられ、事実において保証されていると解されているからに外ならぬ。しかしその自明性や保証はかつて哲学によって努力して漸く獲得された所のものに外ならぬ。「事実に就く」という如きことすら「戦い取られた」ものである。科学が哲学から独立することは、それの原理や方法が固定することであり、その範囲内において確実性が保証されることである。それ故科学の独立とは実は哲学によって保証された限界の自覚に外ならぬ。
■２．実証的方法
近世の自然料学も形而上学的系譜をもっていることは今日ではすでに忘却されている。コペルニクスの「発見」も古代ギリシャの哲学者から学んだことを、彼自身で語っている。――プトレマイオス説に満足することが出来ないので、彼がもち得たすべての古代の哲学者の著作を新しく読み始め、「学校で数学を教えている職業的教師が考えているのとは異なった天体運動が存在することを誰かがいつか考えたことはないかと探ね始めた。私はまずキケロの中で、ヒケタスが大地を動くと信じたことを知った。後、プルタルコスの中で、何人か他の人々が同じくこの意見をもっていたことを知った……これから出発して私は大地の動くことを思索し始めた、この考えは不合理に見えたが、私はそれを敢てした、すでに私より以前に他の人々が自由に公然と天体現象の表示に任意の円運動を工夫していることを知ったからである。……」単に実証的な直接の観察からではなくまず見地が――哲学が問題であった。専ら実証的な観察に即しそれに安んじて就くという如き立場は、やはり予め獲得されねばならない一定の哲学を予想する。ルネサンス期の新興科学者の斉しきスコラ哲学排撃は哲学一般の否定ではなく実はアリストテレス的哲学からプラトン的ないし新プラトン的哲学への転換に外ならぬ。ガリレイも自然の数学的意義の解釈にはプラトンを拠り所としている。しかしここに成立した近世自然科学は、プラトン的伝統をひくものではあっても、もとより単にそれの復活や延長ではない。ここに形成された「自然学」はすでに「物理学」であって、古代中世のいずれに対しても特に近世的な性格を示している。
近世の自然科学の動機として屡々実践的技術的側面が特に挙揚される。しかしそもそも技術を媒介にしない如き知識が存するであろうか。それ故特に近世科学の性格として技術性が挙揚されるのはいう所の技術性そのものに特色があることである。そしてそれはまさに注意した如く、まさしく近世の自然概念の本質的性格から由来している。技術性や実証主義という時我々は常に何らか nuchtern な合理主義的な態度を連想するが、しかし近世の天文学や化学もルネサンス期の占星術や錬金術を母胎としている。しかしルネサンスの占星術や錬金術は「死滅せんとする中世に属するものでなく、覚醒しようとする近世に属するものである。旧套の迷信でなく、早熟の認識なのである」。彼らは自然においては万物交感し共感する自然神秘主義を前提するものである。コロンブスやコペルニクスはルターと同時代の人間である。そして同じ自然感を吐露している（ ）。ルネサンスの自然科学者は総じて神秘主義者である。それにもかかわらず同時に彼らは顕著な経験論者であり実験家である。レオナルド・ダ・ヴィンチは「実験的哲学の父」ガリレオより百年も前に、「経験（実験）は決して欺かない。我々を欺くのは専ら我々の判断である、それの権限外にある事物を約束するからである」、「この場合を一般的法則とする前に、再三実験によってそれを吟味せよ、そして経験が同じ結果を生じるか否かを見よ」とその手記に書いている。そしてガリレイ自身にとっては「真の哲学の書は自然の書である、それは常に広げられて我々の眼前にある、しかし我々のアルファベットとは違った文字で書かれている、その文字は三角形、正方形、円、球、円錐、角錐やその他の数学的図形である」。結局「この書物はただ数学によってのみ読むことが出来る」のである。それ故彼らにおいては敬虔の路と真理の路と美の路とは同一であった。「実証主義」は彼らの自然に対する敬虔である。彼らの実証的精神がスコラの権威によりもむしろ自然に就かんとするのは自然において神性を観るからである。これは「自然」を何らかの意味において他者と見傲すことである。神的なるものとして、あるいは我々に未知なるものとして。それ故自然は専らただ経験によってのみ認識せられる。自然は自然においてのみ証しされる。ここに「客観」が「主観」から区別せられる。
一般に近世哲学はデカルトの cogitatio の自覚から出発するとされているが、しかし同時に extensio がそれに対立せしめて形成されていることを忘れてはならぬ。「自我」の発見は同時に「延長」の世界としての「自然」の発見を予想している。それ故デカルトの『省察』の根本問題の一つは「物体から精神を引き離すこと」であった。したがってまた物理学の根本問題は物体を精神から引き離すことである。自然科学の方法は専らこの客観化、対象化にある。この方法が近世科学を特色付ける「実証主義」（ positivism ）として成立する。近世の自然像はこの方法の発展に対応して展開し変転する。
実証主義は確かに古代・中世の学問に対する近世の科学の方法の性格を決定する。古代ギリシャにおいては学問の学問性は専ら論証性にあり、−したがって究極においては公共的承認にあった。専ら言語的弁証的演繹がその方法となった。それの典型的な学科は論証的な数学であった。中世の学問−スコラ学においては理性と権威伝承との調和が問題であり、したがって専ら概念の整合性が問題であった。それ故中世の学問の方法−スコラ的方法も専ら概念的、論証的であった。それの典型的学問は矛盾律を原理とする形式論理学であった。
しかし近世の科学はその学問性を公共性や整合性においてでなく、客観性において認める。論証でなく実証をその方法とする。実証は客観における、客観による証明である。概念的演鐸でなく実験による験証である。
「実証主義」という名称は十九世紀のオギュスト・コント（1798-1857）や更に新しくはエルンスト・マッハ（1838-1916）と結び付けて考えられるのが普通であるが、しかし実証主義そのものはガリレイ以来の近世の学問そのものの精神であり、自覚的な方法である。ガリレイにおいては「すべて測定し得るものを測定し、まだ測定し得ないものは測定し得るように努める」ことが原理であった。ニュートンの『自然哲学の数学的原理』や『光学』はユークリッドの『原理』に模して定義・公理から出発して定理を証明する演鐸的体系を形成するが、しかしその「定義」も「公理」も専ら経験的事実の記述であって、その「証明」も実験による証明である。定理には常に proof by experiment が付せられている。『光学』の劈頭に言う――「本書の意図は光の諸性質を仮説によって説明することではなく理性と実験とによてそれらを立言し証明することである――
それの方法は分析と綜合とよりなる。「分析は実験と観察をなすにあり、それらより帰納法によって一般的結論を導出し、この結論に対しては実験あるいは他の確かなる真理からなされたもの以外の一切の異議を認めないことにある。仮説は実験的学問においては重んぜらるべきではないからである。ところで実験と観察とからの帰納による証明は一般的結論の論証にはならないが、しかしそれは事物の本性が許す最善の証明法であり、その帰納が一般的であるほど強固なるものと見倣されてよいであうう。そしてもし例外が現象から起こらなければその結論は一般的に断定されてよいであろう。しかしもし後日例外が実験から生じたならば、ここに生じた如き例外を付して断定され始めてよいであろう。かかる分析法によって我々は複合者より成素へ、運動からそれを産出するカヘ――一般に、結果からそれの原因へ、そして特殊な原因からより一般的な原因へ進み、かくして最も一般的なるものに至って証明は終る。これが分析の方法である。
しかして綜合は、発見され確定された原因を原理として仮定し、これによってこれから発する現象を説明し、その説明を証明するにある」。かかる方法が「仮説を作らず」経験的事実に即して「自然を自然の立場から」純粋に客観的に認識する実証的方法であるとされる（ ）。
かかる実証的方法は主観の立湯からの観方を捨てて能う限り客観に即しようとする。目的論的考察は主観の立場からの観察である故に出来る限り排除される。自然を自然の立場から認識するには自然を自然によって規定せしめる方法−すなわち実験の外にない。実験は客観における客観による認識である。物による物の認識である。ここでは主観の概念や言語による規定は十分な意味をもち得ない。当然、記号的数学的規定を要求せねばならぬ。かかる方法の徹底的遂行において形成されたものが「数学的物理学」に外ならぬ。数学的物理学は近世の自然科学的自然像の原型であり典型である。
かかる実証的方法において形成される自然、かかる方法に前提されている自然は、専ら主観から独立な外的実在性である。それ故この自然の認識は上述の如く主観の内的原理たる理性による論証でなく、外界の現象を受容する感性の実証によらねばならぬ。近世の自然科学、したがってまた実証主義は経験的実在論として出発する。理性はデカルトにおいてもカントにおいても本来の認識能力とは見倣されない。自然は理性的に演鐸され得ぬ故に、その限り自然は非理性的非合理的である。感性は理性から独立しそれの積極性が認められる。単に主観の偶然的性格でなく対象に関係して何らかの実在性をもつものとなる。結局経験論は近世的性格をもつ。ロゴスの立場からロゴスによって世界の認識の可能を信じた古代も、一切の存在を被造物とした中世も合理主義、理性主義（ Rationalism ）をその性格とする。したがって演鐸的方法がそれの唯一の学問的方法であった。しかし近世における新しき学問的方法として実証主義的な実験、帰納が導入されるのは、認識を専ら理性に基づくものとする合理主義を否定し、非理性的な感性に求める経験論の成立である。その根抵に存するものは主観の原理と客観の原理との対立性・異質性であり、客観は主観に対しては非合理的（非理性的）であり、両者には何ら類似性、同質性がなく単なる対応性が存するにすぎないとする存在論である。自然科学は本来本質的に経験論であり、経験的実在論である。
しかしもしかくの如く自然認識が一般に感性的経験に基づくとすれば、近世科学の根本的特色たる数学的方法はいかにして理解されるか。数学は明らかに経験的所産ではなく純粋な思惟の所産である。しかしこの「純粋思惟」こそ近世的性格のものである。「純粋思惟」（ reines Denken ）は客観や自然から独立なる自由なる思惟を意味する。かかる理念は明らかに主観が客観から独立であることを予想し、またそれによってのみ可能である。近世の数学は近世的なこの純粋思惟において成立する。数学はしたがって先験性を有しはするが、それ自身としては何ら客観的実在性をもたず、その限り単に主観的であって、単に可能性―非矛盾性を唯一の制約として成立する。それ故近世の数学は真理性（ Wahrheit ）をもたず整合性（ Richtigkeit ）をしか有しないと称せられる。ここに数学は自然から独立すると同時に自然も数学から独立するはずである。
しかしこの自然と思惟、物理学と数学との原理的な区別の自覚は、かなり新しいことである。カントではまだ数学と物理学との間に一義的な結合が考えられている。カントの時代にはまだ純粋数学なる理念は確立されていない。したがってカントにおいては――『純粋理性批判』の先験的感性論が示している如く――数学はまだ自然性をもっている。純粋数学の理念は十九世紀の終りに至って漸く確立された。同様に物理学の側においてこれが自覚されたのも漸く――たぶんアインシュタインにおいてではないであろうか。
一般に、自然科学者があらゆる哲学的立場に無関心であることが単に偶然的でなく、一つの立場として原理的に要求される時、その立場自身一定の哲学を予想している。すなわち何ら哲学的立場をとることなくして把握し得る存在――「純粋に客観的な存在」が予想されている。このことは自然科学者が実際に自覚すると否とにかかわらず承認されねばならぬ。自然科学的自然観は上述の如く確かに一定の自然観を――自然哲学を基礎としている。そして実際上、自然科学における根本原理ないし概念の変遷は実は同時に自然像の変遷をもたらし、その背景あるいは根底に哲学的立場の変遷を予想しているのである。このことは必ずしも自然科学者自身においては自覚されていない。そしてこれを自覚的に取り上げることが正に我々の自然哲学の問題である。
我々は実際に今日の自然科学の体系において区別し得べき、また区別さるべき重層性を見出すことが出来る。そうしてそれはまた近世における自然科学的自然像の展開の段階を示すものである。我々はこれをほぼ（１）古典的、（２）相対性論的、（３）量子論的として特色付けることが出来るであろう。そうしてこれに応じて三つの物理学とそれぞれの方法を区別することが出来る。
一 古典的物理学 「質点」の力学
二 相対性論的物理学 「場」の幾何学
三 量子論的物理学 「操作」の代数学
＜書誌事項＞ 読売新聞、２００２年６月２２日、国際欄「アフガン胎動（中）ジワリ復権／地方軍閥」、署名：新居益（アフガン南東部パクティア州）＜内容紹介＞ 記事に添付された「アフガニスタンの軍閥勢力図（敬称略）」には一見の価値あり。画像で紹介できないのが残念である。アフガニスタンは群雄割拠の状態で、カブール政権は室町幕府みたいに見える。本図で挙げられた軍閥名は以下の通りである。
カンダハル周辺／グラガ・シャラザイ（パシュトゥン人）
ヘラート周辺／イスマイル・カーン（タジク人）
マザリシャリフ周辺／アブドルラシド・ドスタム（ウズベク人）
バーミヤン周辺／カリム・ハリリ（ハザラ人）
ジャララバード周辺／アブドル・カディール（パシュトゥン人）各軍閥の「実効支配」の程度がわからないのでこの図をウノミにするのは危険だが、興味深い図ではある。カブール政権、および国際治安支援部隊（ＩＳＡＦ）の「勢力圏」が記入されていないのが惜しまれる。
＜私 見＞ この「アフガニスタンの軍閥勢力図（敬称略）」で一番ソソられたのは、どの軍閥にも色分けされていない「空白区」についてである。これがけっこう広い。いわゆる「無派閥組」の地方ボスたちの地盤なのだろうか。それとも、この「空白区」のどこかでアメリカ軍は、やっぱりベトナム戦争の時みたいに、「このエリアでは“動くもの”を見かけたら無差別に銃撃してよい」なんて具合に、掃討戦をやっているのだろうか。
話は変わるが、アフガン一帯を日本列島に置き換えて、思いっ切り比喩的な表現をするとアフガニスタンの地政学的位置は下記のようになる。
（関東地方）パキスタン→（中部地方）アフガニスタン→（近畿地方）イラン、中央アジア平原
（東海道）：クエッタ（パキスタン領）→カンダハル→ヘラート→マシュハド（イラン領）
（中山道）：ペシャワル（パキスタン領）→ジャララバード→カブール→マザリシャリフ→中央アジア平原さて、「アフガニスタンの軍閥勢力図（敬称略）」によると、上記「カンダハル→ヘラート」ルートには５０Kmほどの「空白区」がある。また、「カブール→マザリシャリフ」ルートについても、カブール北方の要地、サラン峠からコンドゥースあたりまでが「空白区」になっている。これら「空白区」の全部が全部「無法地帯」という訳でもあるまいが、これで果たしてアフガンの主要幹線道路２本は、ビジネス面で「ものの役に立つ」のだろうか。カネが絡めば通らないはずのミチもしゃにむに通されてしまうのが世の中というものである。こんな中途ハンパなままで放置されているということは、「アフガン・ルート」はもはや「商売にならない」と見られているのか。まあ、肝心カナメのパキスタンがいまこの状態では、ムリもないか。
＜参考記事＞ 「ロシアの変化、テロで加速 “パイプライン・ポリティクス”経済合理性を追求／中央アジア諸国に浸透」（毎日新聞２００２年２月１４日東京朝刊から）
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/tero/3/2-1.html米国ユノカル社による「トルクメニスタン→アフガニスタン→パキスタン」ルートの天然ガス・パイプライン計画は、政治的な障害のため１９９８年に頓挫した。アフガン暫定行政機構のカルザイ議長は同計画の復活を期待しているが、これに対するビジネス・サイドの見方は下記の通り。
（引用、始め）
だが、現実は厳しい。内戦は終結したもののユノカル社は「このパイプライン構想にはもう何の興味も関心もない」とそっけない。かつてプロジェクトにかかわった伊藤忠商事も「最終仕向け地だったパキスタンに天然ガス田が発見され、需要がなくなった」と語り、採算性を度外視するＯＤＡ（政府開発援助）以外では実現可能性がないと断言する。
かつて列強の覇権争いにもてあそばれたアフガンにも、経済合理性に基づく現実的な判断が及んでいる。
（引用、終わり）
（以上）
株式会社東亜システム及び株式会社マイクロパック
代表取締役社長 吉岡一栄 という人が作成したサイトです。
取立て屋さんが作ったサイトだそうです。
差し歯フェチの世界だそうです。（私には理解できません）
子供の時にこのマンガを読み、食欲をなくしました。
こんにちは、奥田です。
ratioとreasonについての結論を、「日本英語の謎を解く」に転載しました。蛇足になったかもしれませんが、補足もしましたので、よかったら読んでください。
返事まで頂き、とてもとてもうれしく思いました。副島先生が、よしかわさんのことを、関西の重鎮と評していらしゃいましたが、私もそう思っています。奥田拝
福田恒存先生のことを、「恒存」ではく「恒在」と間違えて投稿しておりました。申し訳ございません。
>片岡先生の言っている事と逆の事を言っていないか？
>中国が脅威だから、憲法を改正しろなんて言ってないと思う。>片岡先生は、憲法を改正するために、中国の脅威を利用しろ
>と言っていて、戦争（または、準戦争状態＝冷戦）
>によってしか、憲法は変えられない、つまり、アメリカと中国が
>握手して、東アジアに本当に平和が来たら、憲法改正は不可能
>になるから、アメリカがOKを出しているうちに憲法を変えろと
>言っているんだと思います。>議論は苦手なんで、これ以上は書かないんでよろしく。
田中さんへ。返信ありがとうございます。いや、私も議論を申し込むためにレスしたんじゃないです。誤解を招くような言い方をして申し訳ないっす。田中さんのおっしゃるように、私は片岡先生の言ってることを間違えて理解してそうです。『アメリカ通信』や『正論』の掲載論文などをもう一回丁寧に読んでみます。
ここに来られた皆さんで、「いや、庄司さん。あんた片岡先生を誤読しているよ」と気付いた方はどうぞ遠慮なく、私の[1962］の投稿に対する批判を、お願いします。私は間違いをきちんと指摘してほしいだけですので、根拠を元に批判されたぐらいで決して気分を害したりしませんから（謙虚にも自分は副島道場白帯組だと思っていますし）。
片岡先生の『日本永久占領』に衝撃と感銘を受け、『アメリカ通信』を購読してるぐらいですから、私は片岡先生を尊敬しています。
ただ、片岡先生が（最近）言ってることに対して、私が持っている違和感の正体が何なのか、自分なりに把握しておきたくなりました。
『片岡鉄哉再評価掲示板』の管理人さんへもし、今後の流れで有益な投稿があるようでしたら、私の↓の投稿と田中さんの投稿を含めてそちらに転載させてください。よろしくお願いします。
昨日、腹部超音波の検査をやっていたらバッハの「イタリア協奏曲」が流れていた。やっぱりいいなあ、ヨハン・セバスチャン。あれだけ好きだったのに、医者になってほとんど聞いてない。いかんいかん。岩木山金龍王のご神託とか、シンクロおじさんの主張も、なんでもあり、それでいてなんだか人情味あふれるこの掲示板、最高ですね！
田中です。指名なんで書いておく。
> 核武装も憲法改正も、私は賛成ですが、
> 支那の脅威に対するカウンターとしてのみ
> それらを考えているのなら、片岡先生の言っている事と逆の事を言っていないか？
中国が脅威だから、憲法を改正しろなんて言ってないと思う。片岡先生は、憲法を改正するために、中国の脅威を利用しろ
と言っていて、戦争（または、準戦争状態＝冷戦）
によってしか、憲法は変えられない、つまり、アメリカと中国が
握手して、東アジアに本当に平和が来たら、憲法改正は不可能
になるから、アメリカがOKを出しているうちに憲法を変えろと
言っているんだと思います。議論は苦手なんで、これ以上は書かないんでよろしく。
でわ −−）；
>>北朝鮮テレビ、１６強組み合わせ表から韓国伏せ放送ええ、この国はもう最期の末期症状を示してますな。北朝鮮内の鋭い一般ピーポーどもは、母国のおかしな状態にすでに気付いているでしょうし。
我々としては、なるべく平和裡に最小限度の被害でこの不良国が崩壊してくれることを望むだけです。
じめじめと鬱陶しい季節ですけど、もうすぐ夏祭りの花火大会や盆踊りで女の子たちの浴衣（ゆかた）姿を拝めますなあ。日本男児に生まれてよかったことのひとつは、日本女性の浴衣姿を、毎年夏になったら見られることです（キッパリ）。
属国だろうが、不景気だろうが、関係ございません。浴衣姿の日本女性、万歳でございます。
それにしても、なんで日本の女どもはみんな茶髪にするのでしょう？黒髪の美人が私は好きです（まあ、しゃあないし、別にええねんけどさ）。
ここまでくると、ほとんどお笑いの世界ですね…（貼り付け開始）
http://www.asahi.com/international/update/0621/015.html
北朝鮮テレビ、１６強組み合わせ表から韓国伏せ放送
朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の朝鮮中央テレビが、Ｗ杯決勝トーナメントの組み合わせ表を紹介した際、韓国の場所だけを空欄にして伝えた。韓国政府関係者が明らかにした。
また、決勝トーナメント１回戦の最初の試合、ドイツ−パラグアイ戦の中継の際、同テレビのアナウンサーがベスト１６の代表チーム名を読み上げたが、日本や米国は紹介したものの韓国だけ無視し「ベスト１５」しか伝えなかった。
ラヂオプレス（ＲＰ）によると、朝鮮中央テレビは日米韓の出場試合以外のＷ杯の熱戦を録画中継して連日放映しているが、Ｗ杯が韓国でも開かれていることも報じていない。
（貼り付け終了）
おまえら真の愛国派なら、日本の歴史を誇りに思っているのなら、福田恒在を見習って、歴史的仮名遣いで文章を書けっつーの。福田和也もそうだ。『日本人は如何にして幼稚になったか』とか『余は如何にしてナショナリストとなりし乎』なんていってる場合じゃないだろが！しかもナショナリストの使い方を間違えてるぞ。副島先生の業績をパクってるわりには言葉の使い方がお粗末だよな。
恒在の『私の國語教室』ばりの名著を書いてみろや。くだらない駄本ばっかり乱発してても仕方ないだろが。
インテリにとっては母国語こそ祖国だろうが。現代仮名遣いなんていう戦後の大衆に媚びた言葉で文章を書いてどうするんだ。恒在先生が草場の陰で泣いてるぜ。
まあ、もっとも私も愛国派を名乗ってる割には、歴史的仮名遣いで文章を書いてないけどさ・・・・
>>今日届いた、片岡先生のアメ通 "Vol. VIII, No. 33" はなるほど−って感じですよ。
>>すばらしいです。田中さんへ
いつも、べらんめえ調の田中節で「ふじむら」を盛り上げていただき、ありがとうございます。サッカーのワールドカップの熱気にも流されず、マイペースで「いろいろ」言って下さる田中さんはいいですよね。私個人としても田中さんの投稿を読めたら得した気分になります（イヤ、マジで）。私も飾った世間のくだらない風潮に流されずやっていきたいもんです、はい。
でも、片岡先生のアメリカ通信なんですけど、『正論』誌の掲載論文も含めて、私にはちょっと違和感があります。やっぱり、副島先生の方が説得力あるように思えてなりません。そりゃ、確かに支那は脅威だし油断のならない大国で、日本にとっては、はっきり言ってイヤな国ですけど、それでもアメリカのグローバリストどもに比べたらまだマシですよ。
どちらも、嫌みったらしい中華思想に凝り固まってますけど、はっきりと日本人を見下してそれを隠さない支那人のほうがまだ、可愛げがあります。ヒュ−マニズムや人権思想や博愛主義やで、各国の大衆を洗脳してるくせに、日本に対しては、対等の、友人の振りをしてすり寄ってくる、そんなこいつらこそ真の敵だと断言して憚らない副島先生の立場に、わたしはやはり一番共感します。日本人を見下しているくせに、手先どもをうまく使って騙し続けているアメリカのグローバリストの方がよっぽど悪辣だと、私はつくづく思うのです。
片岡先生の最新の分析は確かにすばらしいし、私は毎回いつも『アメリカ通信』を読むたびに唸らされてますけど、支那よりもアメリカの方を同盟国として重視する片岡先生の立場には、私は反対です。
もちろん、片岡先生や片岡先生に同調する副島門下生の皆さんと論争して、私は勝てると思いませんが、やはり、ここにその違和感を表明しておきます。
核武装も憲法改正も、私は賛成ですが、支那の脅威に対するカウンターとしてのみそれらを考えているのなら、私は真っ向からそれに反対する立場を採ります。アメリカもやはり、支那と同じくらいの、いやそれ以上の、日本の脅威なのですから。
グローバリストどもの策略をきちんと見抜かずして、日本の自立などありえるわけがありません。
田中です。最近感動した言葉に、"プロ市民" ってのがあるんだけど、いいなー、この言葉（笑）
プロ市民。。。うーん、いいよね。なんかすごく味わい深い。この言葉って既にみんな知ってるの？ アメ政掲示板に、"阿川尚之は愛米派" という発言があって、シブイなーとか思ったけど、それから、以前、サンケイの古森記者が正論で "媚中派" って言葉を使っていて、なるほど−とか思ったけど、それを超えるね、プロ市民！！
愛米派、ポチ保守、媚中派(媚鮮派)、プロ市民
いいなー、プロ市民。日本語は素晴らしいねｗ
でもって、青木元大使が語ってますな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020621-00000004-mai-l12
っていうか、おめー、恥を知れよ。オメーが自決しないから、外務省がぶったるんだ役所になったんだろ。あの時自決して責任を取っておけば、他の在外公館の連中ももう少し緊張して警備をするだろうに。
で結局、ムネピーがアフリカに援助してどのくらいの鉱物資源の利権を日本は手に入れたんだ？ まさか、アフリカ援助の引き換えに青木大使が王侯貴族の生活が出来たって訳じゃないんだろーな。そこらへんの具体的な話がわかるといいのにね。
でもって、関係ないけど、以下の命題について考えているのですが、
命題） ”日本に江藤淳は必要だ。
しかし、福田和也は、やる気あんのか？
２代目江藤淳は中西輝政で決まりなのか？”福田和也じゃなー。だめだろ。朝日の論座に媚び売ってどうすんの？ リベラルにも受け入れられる保守みたいなのを目指していないか？ 文章つまんないし。柳美里と手打ちしているし。なんだかなー。もっと、ゴリゴリの保守じゃないとなー。右翼の極北に立つ人間じゃないと江藤淳の代わりは勤まらないだろ。古文漢文に長けて、花鳥風月を名文で語りながら、どんな時でも陛下に対する尊敬を持って、保守業界にビシーっとにらみを効かせる人じゃないとなー。
江藤淳が死んだ時、浅田彰がイイ事をいったので書いておく。
"江藤淳の奥さんが死んだ後に、編集者が幼年時代の思い出話なんかを書かせたから江藤淳が死んだんだ。漱石とその時代の続きをどんどん書かせれば良かったんだ”
全くその通りだ。浅田彰は一生に一度だけイイことを言った。しかしそうは言っても死んでしまった者はしょうがない。西尾幹二は"異なる悲劇"を書いた頃の筆力は無くてもう駄目だし、佐々淳行はあさま山荘だけが自慢だし。
で、結局、中西輝政なのか？ しかし、中西輝政ではアメリカの手先度が高くないか？ みんなそれでいいのか？ 本当にいいの？ 俺はそこの所がどうしても知りたい。
んー。
でわでわ♪
奥田さんへ。よしかわ邦弘です。
【１】
どうもありがとうございます。誉めていただき、うれしいです。
だいたいは思いついたことをパッと投稿しているのですが、ホントのことをいうと「こういうことについて書きたいなあ」と思い立ってから、半年くらいかけて作成した文章等もたまにあって、そういうのは、出すタイミングを見計らって、「おりゃおりゃ」という感じで気合を入れて投稿しております。そういう根性を入れたものをほめていただいていると思うので、よかった、と思う次第です。
奥田さんには、今後とも、この、独特のにおいただよう、生暖かい風吹きすさぶ「ふじむら」にご投稿のほどよろしくお願いします。（ペコリ）【２】
奥田さんの下記の文章は、「日本英語の謎を解く」に転載いただければ幸いです。結論にあたる部分ですので。。「ｒatioとreasonはほぼ同義である。Only human beings are capable of reason.は、人間だけが「割が合うかどうかの計算」をする能力がある、と訳す。
「割が合うかどうかの計算」であるratioとreasonは、「欲望」と「信念」で構成される人間の「行為」を支え、実現するためのものである。そしてそれは、欧米の近代人の行為の根底にあるので、欧米を理解する助けとなる。
ということです。欲望、信念、行為の関係についてはY2Jさんに教えてもらいました。日本英語の謎を解く[418]。」【番外】おっと、投稿数が累計でついに１９６０台じゃあ、
あーりませんか？ （チャーリー浜ふうに。。 関西人はここで笑うように。。）
西暦に直して考えてみれば、安保闘争の時代に突入です。今のこの勢いだと、２１世紀を迎えるのも早いでしょう（なんのこっちゃ）。よしかわ邦弘拝
アメ政より転載します。投稿規程（5冊以上読んでいる）に反するためです。
（転載始め）
[5175]出来るだけ多くの人に知ってもらいたいので 投稿者：書かさせてください投稿日：2002/06/21(Fri) 16:52:10
【経済】朝銀処理への税金投入7800億円追加、総額は1兆4千億円か★4
http://news.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1024566233/-1002ｃｈでレベルが低いと思われるかもしれませんが、読んでもらえばわかる通り、日本の政府・メディア等は、在日朝鮮人に支配されかけていることがわかりました。
左翼メディアは、朝銀処理へ7800億円の税金投入のことを全く伝えません。【あなたの税金（１兆4000億円）が北朝鮮のミサイル開発資金になってる！？】
在日朝鮮人系信用組合というのは、北朝鮮への不正送金が疑われている金融機関であり、
朝鮮総連と密接な関係を持つ民族系金融機関です。
北朝鮮への不正送金疑惑が払拭されないまま、その金融機関に私達の税金1兆4000億円が
投入されようとしています。
既に6200億円は投入済で、今回の7800億円を合わせると1兆4000億円になります。
また、韓国民団系金融機関救済に投入されている9000億円と合わせると『合計約２兆３０００億円』です。大不況の現在、3万人前後の日本人が自殺し、数百万の失業者が出ています。
日本人への失業対策費は4200億円、中小企業対策費は1900億円です。
しかしながらこの問題は国会であまり議論されておらず、マスコミも報道しません。いまさら民族系金融機関を残す必要がありますか？
一般金融機関で口座開設を断られることがあるのですか？
一般金融機関は人種差別でもやってるのですか？
＜朝鮮銀行に結局１兆4000億投入【税金】＞
〜産経『朝銀処理7800億円追加、4信組への公的資金』より意訳〜
朝銀処理にはすでに約六千二百億円の公的資金が投入済みだが
新たに七千八百億円を加えて最終処理額は一兆4000億となる
http://www.sankei.co.jp/news/morning/18iti003.htm
朝鮮総連への不正融資や架空名義預金等の
問題ありまくりな民族系の銀行に1兆4000億投入、マジですか？＜関連記事＞
参考：五箇条の御誓文
http://www.yuriko.or.jp/column/colum99/corum990819.htm
参考：仮名口座
http://www.yuriko.or.jp/ronbun/sapio.htm
この問題に関して韓国から一言
http://www.korea-np.co.jp/sinboj/sinboj2002/6/0614/82.htm
日本は「テロ支援国家」じゃないか！
http://www.hirasawa.net/problem0202.html＜関連スレ＞
＠ニュー+板
【経済】朝銀処理への税金投入7800億円追加、総額は1兆4千億円か★4
http://news.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1024566233/l50
「公的資金投入は無意味」朝銀信組破綻処理議員有志の会が批判
http://news.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1024447482/l50
『【朝銀関連】「新設組合の開業を妨害する不穏な動き」』
http://news.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1024373540/l50
＠ニュース議論板
日本人の税金を朝銀に入れてよいか?
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/news2/1007024581/l50
＠ニュース極東板
★国税の無駄！朝鮮銀行に金を恵むな！
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/asia/1024370533/l50
＠金融板より
朝鮮人をいじめるな！
http://money.2ch.net/test/read.cgi/money/1005278633/l50
＠政治板
【小泉改革】朝銀事件捜査は、小泉政権ならでは
http://money.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1008986621/l50
■北朝鮮工作船侵入でも朝銀に4000億投入の是非■
http://money.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1009007873/l50
654 ：名無しさん＠3周年 ：02/06/21 00:23 ID:umplMKBM
高額納税者：強い消費者金融やパチンコ経営
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200205/16/20020516k0000e040023000c.html
４０（―）金沢 要求 パチンコ機器製造会社社長 愛知 ４２，１５８
５３（―）金沢 全求 パチンコ機器製造会社専務 愛知 ３６，０１１
６１（―）金沢 信求 パチンコ機器製造会社取締役 大阪 ３５，１８９
７８（―）松原 信男 パチンコ機器製造会社社長 愛知 ３１，６２９
７９（―）金海 龍海 パチンコ店経営会社社長 福岡 ３１，００７
８６（―）光山 照男 パチンコ機器製造会社専務 愛知 ３０，４１８
９１（―）全本 親民 パチンコ店経営会社社長 岡山 ２９，４３６（転載終わり）
こんにちは、奥田です。
よしかわさん、どうもありがとうございました。よしかわさんが、私の書いた「ratioとreasonについて」を、「日本英語の謎を解く」にまとめたのに対してのY2Jさんの意見をみて、自分として結論に達することができました。まとめを書きます。ｒatioとreasonはほぼ同義である。
Only human beings are capable of reason.は、人間だけが「割が合うかどうかの計算」をする能力がある、と訳す。
「割が合うかどうかの計算」であるratioとreasonは、「欲望」と「信念」で構成される人間の「行為」を支え、実現するためのものである。そしてそれは、欧米の近代人の行為の根底にあるので、欧米を理解する助けとなる。
ということです。欲望、信念、行為の関係についてはY2Jさんに教えてもらいました。日本英語の謎を解く[418]。
よしかわさんのおかげで悩みがひとつへりました。ふじむらが好きな理由のひとつに、よしかわさんの投稿を読むことがあったので、とてもうれしいです。ありがとうございました。
（貼り付け開始）http://www.sankei.co.jp/news/020620/0620bun065.htm
岸恵子さんに芸術文化勲章 仏政府が授与
女優の岸恵子さんが２０日、フランス政府から芸術文化勲章「オフィシエ」を贈られ、横浜港に係留中の客船内での授与式で「自分らしく生きることを教えてくれたのはフランス。この国の寛容さをこれからも日本の人々に伝えたい」と日仏両国語であいさつした。
芸術文化勲章は、文化や芸術の分野で実績を残したり、フランス文化の普及に尽力したりした人に贈られる。オフィシエは同勲章の三等級の一つで、最高位コマンドゥールに次ぐ栄誉。
授与式には関係者約４０人が出席。在日フランス大使館のシガノス文化参事官が「フランス文化をさまざまな形で紹介し、日仏の橋渡し役をしていただいた」と功績をたたえ、エメラルド色の勲章を手渡した。
岸さんは１９５６年に日仏合作映画「忘れえぬ慕情」などに出演して以来、両国間を行き来して映画出演や文筆活動を続けてきた。
（貼り付け終了）
『数理哲学・科学史の哲学』下村寅太郎著作集（１） −目次−
（１９８８年） みすず書房Ｉ 科学以前［一九四八年三月］
原始性と科学について
魔術の精神よりの近代科学の成立について
あとがき
�供ー�然哲学［一九一二九年八月］
一 自然概念の歴史性と類型性
１ Physis としての自然
２ Gratia に対する自然
３「客観」としての自然
二 自然科学の成立
１ 「自然」科学と「精神」形而上学
２ 実証的方法
三 自然科学的自然像の三段階
１ 質点の力学
２ 場の幾何学
３ 操作の代数学
四 主観の問題
五 近世科学の論理学
�掘＿奮愡砲療�学［一九四一年十一月」
一 ヨーロッパ的学問の性格（序章）
１ ヨーロッパ的精神の可能性
２ ヨーロッパ的学問の伝統――プラトニズム
二 精神史における数学の位置
１ 文化体系における学問の位置
２ 精神史としての数学史について
三 数学の形而上学的系譜
１ ポリスにおける数学の成立――普遍学の理念
２ 近世における幾何学の生成−空間の数学と形而上学
四 科学論の方法について
１ 科学性の類型――論証性・実証性・歴史性
２ 現代科学の基礎概念−物質・時間・空間・因果
３ 科学論の方法
五 現代における人間の概念――自然における人間の地位
�検〔妓堆世侶狙�と構造［一九四四年二月］
新版の序
一 無限論の歴史的生成とその論理
二 無限論の所在
三 数学的方法の性格
四 無限空間の構造――「形相の幾何学」と「遠近法的幾何学」
五 無限小の数学的形成
１ 極限
２「算術化」
六 「実・無限」の数学的形成
『数理哲学・科学史の哲学』下村寅太郎著作集（１）（１９８８年）みすず書房 より■簡単なＹＫの要約の試み
ここで下村は、〈自然〉の概念が歴史的に変遷してきたことを跡づけている。1)古代のphysis(ﾋﾟｭｼｽ)としての自然は、生まれ成長するものとして、人間にたいして調和した存在であった。2)中世の自然は、キリスト教の影響の中で、超自然の神の世界と位階的に区別され、地上的・世俗的なものになった。世界全体が神によって造られたものとなり、自然そのものに対する関心は薄れ、関心は経験より概念に向かった。3)そしてやがて近世の自然が発見され、創造されることになる。近世の自然は自我（意識）のめざめによって、すなわち主観に対する客観としてまず現れた。他者として、不合理なものとして、未知のものとして現れたのである。レオナルド・ダ・ビンチはそこに美を、真理を、神性を観た。彼らは神秘主義者だった。4)実証主義は、この主観に依存しない、客観を客観によって認識しようとするものであり、だから感性＝経験＝実験が重んじられることになる。5)さらに時代はすすみ、カントにおいて自覚的に、この不可知な自然に対して、人間の主観を媒介として自然を認識＝創造するという立場、自然科学と形而上学＝哲学が独立しうることになったのである。6)そして、このカントでも未だ、哲学と数学の区別の自覚がなかったのであり、自然科学と数学という立場はつい最近のことに属するのである。
■自然概念の歴史性と類型性
自然哲学は、単に自然に関する哲学的考察、すなわち単に一つの哲学的問題というだけでなく、哲学そのものの問題として、その時代の哲学の性格をも決定したことがある。しかしそれは遠き過去のギリシャ哲学史において一度だけ起こった一事件ではない。言い換えれば、単に思想の素朴さの故に成立した問題ではない。ルネサンス期にも、十九世紀の始めにも、あるいは更に現世紀にも、このいわゆる「自然哲学の時代」があった。そこでは自然即存在であり、自然学即学問であった。しかし自然が自然として自覚せられるのは自然が超越せられ、自然が自然ならぬあるものに対立もしくは従属せしめられることによってである。ギリシャにおいても「自然哲学者」はもはや単に自然哲学者でないアリストテレスによって始めて自然哲学者と呼ばれた。一般に自然学（Physik）は超自然学＝形而上学（Metaphysik）に超越されることによって始めて「自然学」として形成される。「自然学」は常にその背景に、あるいはそれの根抵に、それぞれの「形而上学」をもっている。
〜天気予報は屡々的中しないことがあるが、しかし今日の我々は予報そのものが不可能であるとは考えないであろう。天変地異は我々には突如として出現するけれども、−我々においては予知されなかったが、それ自身においては偶然ではなく何らかのまさに然かあるべき法則的原因の存したことを我々は実際上疑ってはいない。換言すれば、機械的、法則的、因果必然的自然の概念はすでに我々自身の日常的思惟に属するものとなっている。かかる「自然」を発見し形成したものがまさしく近世の自然科学なのである。近代の我々の自然概念は自然科学において最も典型的に、最も端的に形成され、把握されている。
◆１．Physis としての自然
ギリシャ哲学においては、自然は Physis として屡々 nomos に対立せしめられる。ノモスは人為的なるもの、作られたるものであるに対し、ピュシスは一般に生れたるもの、生長するもの、それ自身に於いてあるものを意味する。アリストテレスの『自然学』（ Physica ）は、自己の中に運動あるいは静止の源泉を有するものおよびそれを構成する部分の研究である。運動し、変化し、生滅することを本性とするものの考察である。一般に自然の本性は運動において理解されている。ギリシャ人においては精神も運動に関係させて解される。プラトンは自ら動くものを精神として定義する（ ）。アリストテレスにおいては神は原動者である（我々はこの運動の概念が近代のものとは遥かに趣を異にすることに注意する）。
それ故一般にギリシャ人においては、自然は近世における如く精神に対立するものではない。むしろ「万物は神々に充ちている」（タレース）。むしろ自然は精神をもち、生命をもつ。自然は natura, naturans −能産的自然である。かかる自然が目的論的性格をもつのは当然である。ここでは物体も必ずしも精神に対立するものではない。むしろ外的な物体に対立する如き内的な精神−意識的な精神は考えられていない。ギリシャの「自然学」は決して「物理学」ではない。
かくの如き自然は人間的存在に対し異質的対立的な自然でなく、むしろ人間的存在と調和した、あるいはそれと等質的な自然として理解されるであうう。それ故、ロゴス−人間の言葉がやがて世界の法則を意味し得たのである。言葉は言うまでもなく、人間と人間、あるいは同種の者の間にしか妥当し得ない。然るにその言葉が世界の法則の意味をもち得るのはー言葉によって世界の真相を把え得、言葉において世界の真相が顕現し得るのは――、人間をも自然をも含む世界が、やがて人間と自然との間にも、同類性・等質性・調和性・類比性が考えられているものとして理解されねばならぬ。ここでは自然は特に内的なるものに対する外的なるものとして解されてはいない。存在はすべて顕わになる、公けなる存在である。その意味において公共的同質的である。それ故自然の法則も類似性にある。
周知の如く、アリストテレスによれば、自然の原理―運動ないし変化は（１）場所の変化（運動）、（２）量の変化（増大と減少）、（３）質の変化、の三種に区別されるが、これらの全変化の原理になっているものは「類似性」と「非類似性」である。たとえば、空間における運動は「類似は類似を惹く」として、増大は「類似は類似を育くむ」として、質の変化は「類似は類似に影響する」として説明される、そうしてギリシャの哲学者において問題になる所はただこの互いに相惹きあるいは相育くむものが類似のものか、然らずんば非類似のものであるかに尽きる。結局哲学者の見解の相違は類似性と非類似性との外にない。「似たもの」と「似ていないもの」とがその根本範疇である。これは矛盾的対立でなく反対的対立である。両者に共通な類がある。同質者における種的相違にすぎない。
一般にギリシャの全学問の問題は「物の本性は何であるか」にある。このギリシャ的な問いに対するギリシャ的な答えは結局、形相と質料との二つしかない。この二つが事物の「原因」である。ここでは物と物との関係、物が物に作用し、作用とその結果――真の意味における原因と結果、出来事の継起は問題になっていない。結局「力学」は存しない。存在するものが問題であって継起するものは問題ではない。事物の所有する性質が問題であって事物と事物との関係は問題でない。「何故に」−すなわち目的性が問題であって、「いかに」―すなわち因果性は問題ではない。結局、存在の本性が問題であって存在の生起は問題ではない。事物の本性は他からの結果でなくそれ自身の中にあり、それ自身の所有する目的である。それ故事物の本性は結局事物の理由である。それ故、ギリシャ的学問においては時間的秩序でなく同時存在的なる秩序のみが問題である。「幾何学」が成立し、「力学」は存在しないのもこれに基づく。定義と論証− Deduction がその論理学の根本問題であって、実験と因果性− Induction は問題ではない。新しき未知のものの発見でなく、本来あるものの顕現が問題である。
◆２．Gratia に対する自然
中世期において、自然は異なる相において理解される。中世的自然は、明らかにギリシャ的な Physis ではない。 Physis は natura と翻訳されたが、それによってまず変容し、更にキリスト教的世界観の着色をうける。「自然」は gratia に対する natura となる。中世においてまた、中世を通じて、世界は「恩寵」の世界と「自然」の世界とに峻別される。前者は超自然的な世界である、自然的因果性や法則性を超越した世界である。それに対し自然は否定せられた地上的・世間的な存在を意味する――。今や世界はすべての者に顕わなる公共的な世界でなく、二元的あるいは少なくとも位階的に区別される。世界はもはや等質的ではない。
もっとも中世期は千年にわたる長い時期であり、それ自身の中にすでに種々なる時代を含んでいる。アウグスティヌスとトマス・アクィナスとを並べて見るだけですでにこのことは明らかであろう。「中世問題」は現に当今の歴史学の中心問題であるが、しかしここでは少なくとも次のことだけは確かに言い得るであろう。−中世初期においては、最も徹底した Spiritualism の支配の下に、自然の世界は全然虚無として、罪として、否定される。この Spiritualism は古代の Naturalism に対して中世を一貫する世界観の特色である。恩寵の世界に対する自然的世界の従属性・否定性は中世を通じて異ならないが、しかし真の中世的世界観においては、自然はもはや単なる無でなく、むしろその自然性を保持しながら恩寵の世界に従属することによって世界の目的論的調和を形成している。一切の存在は目的論的に統一されており、したがって世界全体が被造物の性格をもっている。その意味において中世的自然はギリシャ的自然――「本来あるもの」としての性格をもたない。自然自身の原理はない。したがって Gratia と Natura との間には厳密な意味の対立はない。位階的区別が存するのみである。「すべてのものは神に向けられて創られている」（アウグスティヌス）。それ故、ギリシャの「自然の目的論」に対し、中世には「歴史の目的論」が成立する（ディルタイ）。自然は神に対しても人間的存在に対しても対立していない。自然と人間との関係も、人間は単なる自然と異なって自発的理性的に神に向かうことが出来るという点において違いがあるのみである。自然も人間的存在も段階的に神に向けて創られている。問題は専ら世界における自然的なるものと超自然的なるものとの――したがってまた理性と信仰との――位階的区別とその調和である。その限り中世哲学を代表するスコラ哲学がアリストテレス哲学を地盤とし得るゆえんである。したがってここでも自然そのものに対する関心は存在しない。かかる自然そのものに対する無関心は感性の十分なる意義を認めない。超自然的なるものに関する知識は感性的経験からは得られず、専ら権威の言葉、伝承に基づく。認識の源泉は経験でなく概念にある。かくして中世の学問はいわゆるスコラ的な概念的形而上学となる。本来の意味での形而上学−Meta-Physik （超自然学）が成立したのは中世においてである。
◆３．「客観」としての自然
客観としての自然は近世の発見である。自然は主観に対立する客観となる。「主観」と「客観」は特に近性的な性格をもつ対概念である。――主観と客観との対立概念は認識論的な範疇である。認識論は「近世哲学」の性格を形成するものである。もっとも認識問題はいかなる時代の哲学といえどもこれを欠かない。しかし哲学が認識論を出発点とし、これを中心問題とし、哲学一般が認識論的性格をもったことはまさしく近世においてのことである。−ここでは自然は外的なるものである。客観としての自然は外なる自然である。内的なるもの――精神に対立する外的なるもの――物体である。
自然が外的な客観となることは同時にそれに対立して精神が内的なる主観、すなわち意識となることである。内的なる精神−意識としての精神は西欧的な概念である、ギリシャにおいては精神はむしろ外に顕わなる生命であった。外において直観せられず内において内省せらるべき意識としての精神は、これは非ギリシャ的なキリスト教的な地盤において始めて成立した。周知の如く遠くアウグスティヌスにおいて認められている。しかしこれが一般的に自覚的に挙揚せられたのは近世のことである。「コギト」から出発したデカルトが近世哲学の出発と称せられるゆえんである。デカルトの『省察』の根本問題の一つは精神を物体から引き離すことであった。かかる立場が徹底せしめられる時、精神はもはや実体として存在する霊魂ではなく、状態としてある内的な意識となる。したがって霊魂と対立した肉体もまた、内的な意識に対する外なる物体となる。霊魂と肉体なる形而上学的な実体概念はここに主観と客観なる認識論的な函数概念になる。主観は、あちゆる存在を対象的存在とするもの、したがって自己自身はあらゆる意味において対象となり得ぬ存在――すなわち意識である。あらゆる存在はこの主観に対して客観である。かかる主観の概念を――したがってまた客観の概念を、確立したのは言うまでもなくカントである。カントの「意識一般」は、それ自身あくまで対象化され得ず、却って一切の存在を対象とする所の主観である。それはいかなる意味においても対象的な存在ではない。それはもはや物ではない。かかる主観に対立する客観が一般に自然と呼ばれる。自然はここに外的な実在的存在一般を意味するものとなる。自然はここに完全に積極的な存在となる。カントの先験的観念論が自然を現象であるというのは決しててこれを仮象であるとするのではない。ただ自然が意識に対する対象であり、その限り意識における存在であるというに止まる。カントの先験的観念論は経験的実在論の認識論である。
かくして近世においては自然は精神に対して単に消極的従属的でなく、積極的同列的である。むしろ主観から独立的超越的な存在である。自然は客観として対象的存在であり、外の世界すなわち物体界として内的な意識としての精神に対立する。精神は意識として単に内的作用的である。したがって自然は精神に対して超越的であり、全く他者である。このことから我々の精神能力の評価も変って来る。自然の認識は精神の内的原理たる理性によってでなく、所与的なる外界に関与する感性の経験に依存する。感性はカントが規定した如く受容性の能力である。感性的内容はあくまで与えられたるものである。かかる感性的内容なくしては我々の認識は実在性をもたない。―ここに始めて感性は積極的に承認せられる。感性はもはや誤謬の源泉でなく却って実在性の根源である。自然は知的直観や概念的思弁によってでなく感性的経験によって認識せられる。いかなる理論も実験による検証を侯って始めてその妥当性が承認される。却って理性はデカルトにおいては単なる raisonnement として貶せられ、カントにおいても直接に対象の認識に係わりなき推論の能力となる。
かかる自然においては「本性」はもはや問題にはならない。我々に対して自然は本性を所有する他我ではなく、我我に対して単に外的なる物体である。我々には未知の異質的なるものである。それ故我々はこれについてはただ経験することによって――時間的過程においてこれを知る外ない。我々には自然は専ら事件の縁起として顕現する。かかる自然には理性的な合目的性を擬することは出来ない、専ら機械論的に考察する外ない。自然から内部性が除去される。それ故ガリレイ、ロック以来物体に間する我々の観念の中で物体そのものに属する「第一性質」と我々の意識との関係において成立する「第二性質」とが区別せられる。そして単に量的なるもの――単に外的なるものにおいて客観本来の性質――客観性が認められて来た。「自然は数学的記号によって書かれている」（ガリレイ）。「数学が適用されるほど学問性を増す」（カント）のである。我々の自然認識は単に自然の記号的認識である外ない。
かくして自然の認識は、自然の継起的過程を観察し、これを記録し、実験を行い、我々の想定した理論をこれによって検証し、それに堪え得た普遍的法則の帰納において成立する。カントはかかる自然を「普遍的法則に従って規定されている限りの物の存在」として定義した。これこそ近世の自然概念、すなわち自然科学的自然の定義に外ならぬのである。
かかる自然において問題となるものは明らかに自然の本性でなく単に外的な記号的認識である。自然の形相でなく法則である。しかし自然の法則は幾何学的な同時存在的秩序でなく力学的な時間的継起的関係である。ここでは物の形相でなく物と物との関係、物が物に作用する力の関係、真に動くもの、変化するものが問題である。実際、十六、七世紀の最も輝かしい発見は――コペルニクス、ケプラー、ガリレイ、ニュートンの発見は、すべて運動の法則に関する。古代のタレース、ピュタゴラス以下の自然研究が算術、幾何学の研究であり、更に天文学ですらすべて静的な非時間的な性質――形相の研究であったのと相対比すべきであろう。ギリシャ人にとっては自然性は継起の――原因から結果への経過の必然性でなくいわば非時間的な必然性である、運命的決定性である。運動は単に潜勢的なるものの現勢化に外ならぬ。そこでは本来的な運動や変化は存し得ない。しかし近世における自然の運動は自ら動く運動ではなく、動かし動かされる運動である。力学的運動である。むしろ物体はそれ自身としては本来不動とされる。ガリレイが確立した近世力学の第一原理は「惰性の法則」である。惰性（ inertia ）は不活動性を意味する。この法則は「物体は外からカが働かない限りその状態を変じない」ことを示す――物体はそれ自身としては動かないことを本性とする。自然がかかる意味における運動や変化において理解されるところに正に始めて、単に観想し、単に随順する外ない運命的自然でなく我々が実践的に操縦し、支配し得る自然が存する。単に必然性でない可能性が――単に空間的固定でない時間的過程が存し得る。近世の自然認識が単に知的観想的でなく実践的技術的となるゆえんはこの自然概念に基づく。この自然はかかる仕方の外に認識する方法がないからである。近世の「機械」はかかる自然において始めて形成され得た。近世的な機械は単なる自然の摸倣ではなく第二の自然の形成である。空中を飛行することは古代以来の人間の空想的な願望であったが、しかし飛行機は自然を、たとえば、鳥を模倣する限りは成功しなかった。自然を外化し、再成し、「機械」を形成することによって――近世において始めて実現し得た。
かように近世の自然は主観に対立する客観として想定された。客観として見得る限りのものはすべて自然である。そして一応すべてのものは自然として見られ得る。その立場においては人間も動物であり、物体であり、更に機械とすらなる。前述の如くギリシャ人においては自然物は自ら運動することを本性として理解せられたが、近世においては反対に物体はむしろそれ自身としては不動性を本性とする。これに加えて、この「惰性の法則」は単に物体の原理であるだけでなく、人倫の原理にまで適用されるのである。 ホッブスが人間学の原理とした人間の利己的な「自己保存の本能」はこの惰性の概念の適用であり、拡張である。しかしこれは単に適用や拡張ではなく、むしろ実は近世の存在論の普遍的原理に外ならぬのである。ラ・メトリーにおいては「人間も機械」である。したがってまた、近世の宗教哲学においては「神」は――神が物でない限りは、神も単に理性によって要請せられたるもの――「理念」ないしは「理想物」である外ない。「精神」も物体に対立する単なる「意識」にして内的状態であり、およそ存在ではない。「イデア」は近世においては単に「観念」である。イデアは本来実在的な客観的な「形相」であったが、近世においては単に主観的な、単に内在的な観念にすぎない。
それ故、もし存在する精神あるいは神があり得るとすれば、それは客観的な存在―自然−以外のものでなければならぬ。「神」や「霊魂」の存在は自然の中には見出し得ない。少なくともかかる自然概念に基づく近世自然科学においては問題となり得ない。「形而上」学が否定されたゆえんである。それ故、形而上学は客観としての自然的存在以上の、あるいは、以外の存在原理が見出され得ねば不可能であろう。すなわち存在は必ずしも客観でなく、客観的たるを要せず、むしろ却って主観にあり、主観的であるという新しき存在の原理の自覚を前提せねばならぬ。もとよりこの主観は単に客観に対立するだけでなく、積極的に客観を主観の故に存し、主観のために存するとする如き真に主体的なる主観−「精神」（ Geist ）であることを要する。ここに始めて自然は超越せられる。「形而上学」がここに始めて可能となる。同時に形而上学とは区別せられた自然学――「自然科学」がここに成立することとなる。
サッカーＷ杯ネタをもうちょっとひっぱります。（笑お馴染みの（？）反日アメリカ人、ハワード・フレンチ：ＮＹタイムズ東京支局長が、トルシエ監督ネタにかこつけて、例の如く、面白いことを仰ってます。
（転載開始）
『月刊現代』２００２．７
"将軍"を自任する監督の胸のうち
トルシエが感じた不思議なニッポンハワード・フレンチ（ＮＹタイムズ東京支局長）
（転載終了）
ぼやき有料版[３１３]の関連資料を【購読会員用 苦情・意見交流板】の方へ転載させて頂きましたので、是非ご一読下さい。
■『ああ正負の法則』美輪明宏［著］ＰＡＲＣＯ出版 2002年4月10日第１刷 より◆『ああ正負の法則』 目次
序文
はじめに
《正負の法則》は地球そのもの 天界族と魔界族 幸福論
第一章 自分自身の〈正〉と〈負〉を知る
あなた自身の〈正〉と〈負〉 〈正〉と〈負〉は必ずある 男としての大きな〈負〉 他人の〈負〉は見た目ではわからない 税金の納税額で人をうらやむな 人間は、必ず平等にツケを払わなけれはならない 〈負〉がすべてマイナスの要因ではない 〈負〉とともに生きる知恵 施餓鬼供養の意味
第二章 私の《正負の法則》
戦前の生活 人生の裏街道を見ながら 父母の言葉 自分を振り返ること 〈すべて平等〉は不平等 努力をしなければ現在はない 待っているだけではダメ
第三章 《正負の法則》を生活に活かす
第四章 すべてを手に人れてしまったら
第五章 登りつめたら下るだけ◆序文
この本は、地球大学つまり人生のカンニングペーパーです。アンチョコです。人間の〈心〉〈精神〉〈魂〉の、〈修業〉〈修練〉〈試験場〉である、この地球学校の、定期的に行われる試験問題の答案の早見表です。《郷に人らば郷に従え》と地球上のあらゆる国々にはそれぞれ異なる法律があるように、この地球自身にも他の星と違った法律があります。これはもう、どうにもこうにも動かし難い厳然たる法則に基づいたものです。
実はこの広大無辺の宇宙の中で、地球だけが、陰と陽、一と十、負と正、等々という相反する二つのもので成り立っているのです。それを一口にいいますと、正負の法則とでも名附けましょうか、これが地球上のあらゆる難問を解くキーワード〈答え〉なのです。ですから、人生大学の諸々の難問題にぶつかった時に、試験官（神様）の眼を盗んで、この参考書をソッと開いて見ると、そこにはちゃんと納得できる正しい答えが書いてあります。ですからこの本は神様に内緒で出版しました。
では頁をめくってアンチョコを御覧下さい。人生の難問題の度にチョコチョコとアンサーを見るならば、必ず人生大学を百点満点、優秀なる成績で卒業できるでありましょう。でも、あのう、くどいようですが、くれぐれも神様にはナイショですよ。バレると廊下に佇たされますからね，貴方も私も。
◆《正負の法則》は地球そのもの
この地球の出来事はすべて〈正〉と〈負〉によっているのです。たとえば、〈昼〉と〈夜〉，〈日向〉と〈蔭〉，〈陰〉と〈陽〉， 〈北〉と〈南〉，〈男〉と〈女〉，〈天使〉と〈悪魔〉あげてゆくと、きりがありません。
地球が全部南だけで、暖かいだけだったら、これは〈正〉だけでしょう。月のように冷たかったら、〈負〉だけでしょう。しかし、地球というのは何から何まで〈光〉と〈影〉なのです。雨の日があれば、必ず晴れの日が来ます。火星のように晴れっぱなしでもありませんし、水だらけというわけでもない。陸地があれば海がある。苦しみがあれば喜びがあるのです。 《正負の法則》というのはこの地球の法則なのです。◆天界族と魔界族
地球は魔界と天界の境界線に浮いている場所で、片方が縄張り争いをしている場所なのです。この《正負の法則》に反して、〈正〉ばかりになったら、それは天界の法則で、地球の法則に反するのでこの世にいられなくなるし、〈負〉ばかりで悪いところばかりだと、今度は魔界から呼ばれるのです。地球上でずっと長生きしていたければ魔界の〈負〉の部分と、天界の〈正〉の部分を上手に、自分自身で納得をして、その両方のバランスをとりながらそれを保ち続ける、それがこの地球上で長生きできる方法なのです。だから、人を見たときに、魔界族と天界族とを瞬時に見分けるようにするとよいでしょう。そうすると魔界族に対して嘆いたり腹を立てずにすみます。「これは魔界から来ているんだ。だから、こういう人なんだ」と思えますから。自分と同じ種族の人間だと思うから腹が立つのです。裏切られたと思ったり、「なんてやつだ」と思ったり、そういうことが出てくるでしょう。「なんてやつだ」ではなく魔界族なのです。初めから「なんてやつ」なんですから、それならば腹も立たない。「これは魔界族から来ているんだから、天界族じゃないんだから、自分たちとは違う種族なんだ」ということで、あっさりと割り切れば腹も立ちません。信用したり期待したりしなければ裏切られることもないのです。それを頭に入れておくと、意外と対人関係は楽になります。そして、これは魔界族だな、ということがわかっているから、冷静に対処して、初めから近づかないか、つき合っても距離をおいておくから簡単にそばを離れることができるのです。
これは嫁姑の家庭問題から、職場での対人関係の諸問題の時にも、政財官界の連中を見分ける時にも、恋愛の時にもすべて当てはまります。世の中には、骨の髄まで〈悪〉で出来ている人がいるのです。マスコミを悪事で賑わわせる人などは、ほとんどそうです。そういう人はあらゆる面で強力な魔力を持っています。なまっちょろい世間知らずで無罪病の裁判官や弁護士や人権屋さんたちには想像もつかない魔物です。彼または彼女たちには、反省とか後悔とか懺悔などという成分はひとかけらもありません。実際にそういう魔物はいるのです。注意しましょう。
ですから、実行するしないは別として、一応それらを〈のさばらせない〉ようにするためには、予防のブレーキとして死刑も終身刑も必要なのです。今の日本は始めからブレーキのない暴走車なのです。
参考までに魔界人の見分け方をお教えしておきましょう。まず、ひと目見たときの第一印象がひんやりとした感じ、凶々しい、闘争的、自己中心的、傲慢な感じ、陰険、陰湿、ヌメッとした蛇のようで、どことなく暗い。暗いくせにエネルギッシュ。強欲、すべてに貪欲、何にでも妬み、そねみ、ひがみ、悪口ばかりを言う人、等々です。テレビのワイドショーなどでよくシャシャリ出ている人たちの中にも、この手合いが沢山います。さて誰でしょう。当ててみてください。
◆幸福論
よく結婚式などで、「幸せになってね」とか、「幸せになります」、「してみせます」とかいう言葉が飛び交いますが、では、いったいその幸福とは何でしょうか。それは充足感です。何もかも満ち足りた気分になった時、それが幸福なのです。しかしその成分は泡で出来ています。ほんの短い時間、一瞬で消えてゆくものです。
メーーテルリンクは『青い鳥』でそれを抽象的に表現しました。手にした瞬間に飛び去るものとして。でも、それだからこそ有難味があり、貴重なものとしての値打ちがあるのです。もしその幸福感が絶え間なくずっと持続したとしたら、人間はシマリのないボケーツとした薄らバカになってしまうでしょう。
それなのにどういうわけか、世の人々は「幸福になりましょう」、「なって下さい」、「なります」と、まるで一度手に入れたら永久に形が変わらない固形物ででもあるかのような錯覚を起こしています。永久不変のものなんてこの世にはあり得ないのです。
特に幸福というシロモノは、陽炎のように儚いものなのです。疲れ果てて寝床に大の字になった瞬間「ああ、寝るより楽はなかりけり」と、しみじみと幸福感を味わう時。風呂につかって手足をのばした時。春、ふっと南風が吹いて胸がキュンとした時。愛する人と抱擁の時。長い間、欲しかったものを手に人れた瞬間等々。幸福だなあと思うのはその時だけです。その感覚はせいぜい五分か十分後には薄れていき、やがて麻痺してしまい、それが当たり前になり、何も感じなくなってしまうものなのです。
しかし、いつでもどこでも、今すぐ幸福になる方法、常に幸福感を味わえる方法があることはあります。それは簡単なことです。つまり、どしなことでも何でもよいから〈感謝すること〉を自分の中に、まわりに探して見つけることです。「見える、ああ有難い」、「聞こえる、ああ有難い」、「話せる、ああ有難い」、「手足が動く、雨風をしのげる天井や壁のある所で寝起きができる、ああ有難い」、「着るものがある、食物がある、ああ有難い、幸福だなあ」等々。
もしそれが「えっ、それが何で？ どうして？」と理解できない人は、一度それ等の病気をしたり、ホームレスになったりして一切を絶ってみれば、有難味や感謝する気持ちが、感覚でよく身に沁みてわかります。ちょうど断食の行のように、水絶ちの後、最初に飲んだ水の美味しさ有難さは、日常では忘れているものです。普段は「こんなまずいもの食えるか」と思っていた一汁一菜の食事が、穀絶ちの後では「こんなに旨い粥がこの世にあったのか」と思うほどです。腎臓を患った人はおしっこが出るだけでも、ああ有難いと思うものなのです。便秘の人はお通じがあったときにしみじみと幸福感を味わえるものなのです。ですから世の中で忌み嫌われている、病気や貧困や不安やトラブルという〈負〉の部分は、実は幸福を感じるためのバロメーターなのです。断食の行とは 世の中のあらゆるものを感謝する心を芽生えさせるための行なのです。
肉親をはじめ多くの人に愛されてきた人は、愛されることの嬉しさ、有難さ、幸福感を、それが当たり前だと思い、鈍感になっています。また、わかりません。しかし親にも他人にも愛されずにきた孤独な人は、誰かからほんの少し愛されたり優しくされただけでも、大変な喜びを感じたり、有難味を、また幸福感を味わうことができるのです。
〈白〉の白さを際立たせるには、その〈白〉の傍に黒い色のものを置けばよいのです。〈黒〉の黒さが深く、濃ければ濃いほど、黄なりの白さのものでも真っ白に見えるものなのです。〈黒〉は苦労です。苦労した事が多く、苦しみの深さが深ければ深いほど、幸せが訪れた時、それがどんなにささやかな幸せでも、大きな幸福感として満喫出来るものなのです。ですから〈黒〉の苦労はあながち〈負〉の悪いことだけではないのです。幸福の度合いを計るバロメーターにもなるのです。
（引用終わり）
田中です。自宅のマシンにJDK入れたんだけどさ、さくさく動く。っていうか、よく考えてみると会社のマシンより自宅のマシンの方が速いんだよ。さくさく動くのは当り前か。でもって、家でJDKでプログラム作るのはなー、やっぱり良くないな。時間があっという間に過ぎていくし。仕事は会社でしないとね。
今日届いた、片岡先生のアメ通 "Vol. VIII, No. 33" はなるほど−って感じですよ。
すばらしいです。でもって、USで国土安全省(The Department of Homeland Security 白亜館のリンク) が来年１月に出来て、各省の捜査,警備関係（DEA、FTA、シークレットサービス、税関、コーストガード、ＵＳマーシャル、INS、ボーダーパトロール）を1つの省に集めるらしい。捜査関係を1つに集めるのはともかく、入出国関係を一つに集めるのが重要ですな。
つまり、アメリカ本土への軍以外の人、物の出入りの動きは、完全に1つのデータベースで管理、追跡されるという事でしょうか。すごいねー。
まあ、それ以外には、情報通信と金（マネー）の出入りがあって、こちらはどこまで、管理できるかが、難しいですが。
あと、ヨーロッパで右寄り政権が選挙に勝ちつつあるのは、ブッシュの影響なんでしょうか？それとも、ユーロが実在経済になったので、右寄りの人たちが我慢する必要がなくなったんでしょうか？
99年頃の大前研一の予測だと、2002年にユーロが実在貨幣化するまでは、アメリカ財務省に潰されないように、低空飛行してその後、実際の貨幣が流通する2002年以降にＥＵが牙をむいていくだろうという事でしたが、まあ、そうなのかもしれない。実際問題、ユーロ程の規模になれば火遊びはできないだろうから。
どうなんですかね。
まあ、そんな事より、ボーナスが、かなり減った事の方が重要か(爆）
リストラはされませんけどね (--)vでわ♪
韓国−イタリア戦で、果たして審判買収はあったのか？過去にソウル・オリンピックでは審判の判定がひどかったと語られていますから、あながちありえないことではないかも知れません。韓国では賄賂文化が根強いといくつかの本で読んだことがあります。例えば、蓮舫氏の北京大学留学体験を書いた本で（書名は失念）、韓国人留学生が北京大学の大学院試験で教授陣に賄賂を贈ったため（これを「紅包」という）、韓国人留学生が大量に受かった一方で、日本人留学生がほとんど落とされたというエピソードがありました。以下の記事は台湾の３大日刊紙の一つ『聯合報』の記事ですが、日本の『朝日』や『読売』は書く勇気あるかな？『産経』さんにぜひ書いてもらいたいな。
『聯合報』（台湾）
2001.6.19審判の節操が大会に影響
FIFAの政治操作、利益誘導 韓国の得点方法伍崇韜 記者
韓国の空はきらびやかな花火に包まれ、人々は興奮し、踊り喜び、焼酎を浴びるように飲んだ。韓国はついに勝ち、ベスト8に勝ち進んだ。ここは彼らの土地、彼らは栄光を手にした。
しかし、悲しみにくれるイタリア半島では人々は結果を受け入れられず、ある内閣部長は審判が買収されていたと指摘、これは本大会最大のスキャンダルだと述べた。ベンチにいたイタリアのコーチ、トラパトニは、「勝つべきだったのは我々であり、イタリアチームは胸を張ってスタジアムを出ればよい」と述べた。
審判の資質の低下も含め、ホスト国チームが不正に利益を得たのかどうか、本大会の関心事となっている。FIFAのウェブ・サイトにおいて、すでに少なからずの人間が疑問を呈しており、FIFA内部で多くの政治操作と利益誘導が行われており、これが影を落とし、サッカーの発展に影響を与えるだろう。
日韓両国が開催する本大会の準備においてはほとんど欠点が見当たらないものの、政治操作と利益誘導問題が主にFIFA内部で起こっており、それが韓国の得点方法である。FIFAは世界で最も資金力のあるスポーツ団体であるが、しかし日韓が本大会の開催権をめぐって競っていたとき、既にソルトレイク冬季オリンピックで招致のための賄賂事件に似た収賄スキャンダルが発生していた。
韓国はすでに内定していた日本の開催権の情勢をひっくり返したが、ここにおいて韓国の鄭夢準サッカー協会会長がキーパーソンである。鄭夢準はその財力と手腕でうまく立ち振る舞い、また資金力豊富な現代グループの御曹子で、就任2年のうちにFIFA副会長の職に就いた。年初頭、FIFA内の権力争いがもっとも激しかったとき、鄭夢準はブラッターは汚職が最もひどい人物であると非難したが、しかし大会二日前にブラッターの続投が決まると、二人は連携するようになった。
ワールド・カップはFIFAが管轄する大会であり、興行利益は30億ドルを超える、鄭夢準はすでにブラッターと組み、また本大会の主席も兼ねているため、当然影響力を及ぼす余地は非常に大きい。ある韓国のメディアの指摘によれば、韓国大統領の金大中はすでにレイムダックとなっており、鄭夢準の政治的野心から、韓国チームが健闘できる環境を作り出し、韓国がよい成績を残すことがつまり鄭夢準が大統領に当選する確率が極めて高くなると述べている。記事終わり 日本語訳：せきぐち よう
ミームさんへフローラン・ダバディー氏（トルシエ監督の隣で通訳をしている長髪のフランス人）が、彼の著書『「タンポポの国」の中の私 ― 新・国際社会人をめざして』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396611331/ref=pd_bxgy_text_1/249-6840634-6696351
で労働階級スポーツとしてのサッカーについて述べておりました。彼によると、ラグビーは上流階級がするスポーツで閉鎖的だから嫌いで、サッカーはそうではないから好きだ、というようなことを言っていました。（他にもヨーロッパの階級社会について興味深いことが書かれていたと記憶しています。）日本のような階級がない社会ではあまりピンときませんが、ヨーロッパのような階級社会では、階級によって好むスポーツもまったく違うようです。
ちなみに、私がラグビーをやっていたときは、監督によく言われたことは「汚いプレーはするな（＝紳士的にプレーしろ）」でした。このあたり、やはりサッカーとは価値観がずいぶん違うのです。
ついでに、サッカーと愛国主義の関係について書かれた面白い記事を見つけたので、ここに紹介します。
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東亜日報（韓国）
サッカーだけが愛国心と民族主義を発揮できる
JUNE 19, 2002
洪銀澤 (euntack@donga.com)
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2002062040118「欧州でサッカーは民族主義（ｎａｔｉｏｎａｌｉｓｍ）を容認できる最後のフォーム」
英国では国旗のユニオンジャックを振るのは極右的な行動として見なされる。ユニオンジャックは過去の帝国主義時代の人種主義と殖民主義の象徴。英ブレアー首相が９７年、首相執務室が構えているダウニング街へ初出勤する時、ユニオンジャックを持った支持者と共に街頭行進をして、厳しい批判を浴びせられたのもそのためだ。
米国のインターネット雑誌、スレートドットコムは２０日、「しかし、サッカー競技場だけではこの全てのことが容認される」と報道した。７日のワールドカップ競技で、アルゼンチンとイングランドが激突した時、「お前らの海軍はどこだ」とスローガンを叫んだのは、フーリガンだけではなかった。８２年フォークランド戦争の当時、英国がアルゼンチンの海軍を撃破したことを思い浮かばせるこのスローガンは、サッカー競技場の外ではとうてい想像することすらできない国家主義的な表現とみなされる。
サッチャー元首相は、首相在任の時、サッカー試合で英国がドイツに破られたとの話を聞いて、「彼らは『我々のゲーム』で我々に勝ったかも知れないが、２０世紀に入って『彼らのゲーム』で我々は２度も勝った」と述べたと、同誌は伝えた。これは英国がサッカーの宗家であり、第１、２次世界大戦でドイツに勝ったとの国家的な自負心が盛り込まれている発言。しかし、この発言でドイツ人が激怒したとの報道はなかった、笑い飛ばしていたのだ。
ナチズムのうねりを経験してから、国号を叫ぶことそのものをタブーとしているドイツ人も、サッカー競技場だけでは「ドイツ！ドイツ！」と叫ぶ。
サッカーはドイツの通貨マルクと共に、戦後ドイツ復興の象徴。昨年末、Ｗ杯地域予選でドイツがイングランドに１対５で破られた時、進歩傾向のある日刊紙のコラムニストは、「戦後ドイツの復興を象徴していた二つがともに姿を消すようになった」と残念がった。マルクはユーロの通用と共に歴史の彼方へ消え去った。
ドイツのシュレーダー首相は、総選挙を控えて厳しいスケジュールをこなすなかでも、自国チームのＷ杯試合だけは欠かさずに視聴している。９０年のＷ杯でドイツが優勝した後、コール前首相が再任にこぎつけたのを念頭においているようだと、同誌は伝えた。
サッカーが愛国心と民族主義を発散できるほぼ唯一のルーツとなっている理由について、英国の週刊誌、エコノミスト（１日付け）は「欧州の国々が欧州連合（ＥＵ）を通じて、一つの欧州を目指すため、愛国心と民族主義が頭をもたげるのを押さえており、他の所では表出しにくいため」と分析している。
サッカーが民族主義と愛国心を鼓吹できるもう一つの理由がある。米国が苦手なほぼ唯一のスポーツであるためだ。スレートドットコムは、「もし、米国がオリンピックと同じく、サッカーでも圧倒的な優位を占めるなら、世界各国の民族主義は反米感情に飛び火する恐れがある」と予測した。
同誌は、さらに「米国は欧州とは違って、愛国心をあおるチャンスが他にも多い」とし、今回のＷ杯で米国がこれ以上勝たないことを希望した。
----------------------------------------------------------------さて、私の予想では、予選リーグで敗退した中国が国民の一致団結のために、次回からはサッカーに猛烈に力を入れてくると予想します。今回のワールドカップで中国は、中国国内においても、開催国の韓国・日本においてもサッカーが強烈な民族心高揚の麻薬になると悟ったであろうからです。多くの矛盾を抱え、崩壊もうわさされている中国で「挙国一致団結」を図るために、サッカーはうってつけの道具になるでしょう。
>ジェントルマン・シップを重んじる上品なラグビーよりも、下層階級のスポーツであるサッカーの、「少々ずる賢いほうが面白い」という考え方が、我々の生きている毒々しい現実に近いと感じます。せきぐち よう in Taiwanさんへ
ミームですそのサッカーの考え方は、自分の腕一本で生きていく職人やギャンブラーのような個人事業者から、（官僚出身政治家とライバル関係にある）党人派の自民党政治家や、実利に生きる中小企業の創業社長のオヤジに通じるものがありますね。
サッカーに興味が持てそうです。
そして、なぜ世界中でサッカーが人気があるのか、分かる気がしました。
しつこくこれで最後の共時性にします。
私は、毎日1日前の読売新聞をもらって
読んでいる。6/18夕刊に埼玉大学のことが
大きく掲載されていた。実は、昨日（１８日）に
ライフベンチャクラブのあるビルの地下2階が
埼玉大学の東京分校で（来社して初めて知った）、
その責任者にＮＧＯ活動を
話に、飛び込みでお願いし、断られたばかりなのだ。
人体科学会の論文も言葉（意識）から社会事象（新聞記事）の
おこる時間（Δｔ）を短くする内容である。
すべての事象は、すべて必然というのが私の
基本的考えであり、このことを理解する人は
増えている。
参考：サトルエネルギー学会：http://www.subtle-eng.com/今日も縁あって２０年ぶりに東滝氏ガ主催するライフベンチャー
クラブの講演会に参加しました。http://www.lvc.co.jp
2次会で人脈の話になり、元東京駅駅長（？）が黒潮の話の
話がでてきた。おいおい、昨日その話は聞いたばかりだったので
またまた共時性でと思いました。
>白金さんと愛うえおさんへ。>あなたがたは最高のエンタテナーだ。もっともっと爆笑漫才をやってくれ。
>（管理人でもないのにすみません。）
森田裕之さんへ。 よしかわ邦弘です。
金型業界の現況につき、わざわざお問い合わせをしていただき、ありがとうございました。
（トヨタは金型を内製にし、日産は外注だそうですね。）金型業界は以下の点が特徴的であるとのご指摘でした。
・使用の設備は近代化されているが、経営実態は「近代的とは言えない；
・利潤の確保に苦慮（業界の纏まりの無さは有名な話し）。
・海外も短納期化して（世界的に）、負荷分散の旨みが無くなった。そして、
「金型屋を日本の技術のシンボルに仕立てたのは、貴方の引用された評論家の功績ですが、時代が変わってしまったので、歴史物語に成りつつあります。」
というご指摘。
私は日本の国富創出の源泉は製造業にあると思っているので、がっくり来てしまいました。日本の製造業はだめなのか？ という心配がまたもや出てきてしまいます。もっと考えてみます。ありがとうございました。よしかわ邦弘拝
皆さん、びっくりして下さい。とうとうこの「ふじむら掲示板」が、「重たい気持ちで書く掲示板（総合掲示板）」の入場者数を追い抜きました！！
やったあ、やりましたよ、・涙ウさん！！
現在、「ふじむら」８１７名で、「重たい」７３３名です。
やっぱり、みんなサッカーのワールドカップについていろいろ言いたいんだよなあ（個人的には田中さんがマイペースの投稿を続けておられるのが好きなんですけどね）。
これからも、いろいろあると思いますけど、「ふじむら」に皆さん、是非参加してくださいませ（できたら副島先生の本をきちんと読んでいる、有料会員の人が望ましいです）。
田中です。男の人生は、自分に何人ついてくるかで決まるっていう気がするけどさ、
ムネピーには部下がついてきているみたいで、偉いよねhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020620-00002089-mai-soci
でもってさ、Yahooの鈴木宗男代議士関連の社説の一覧見て思うんだが
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/muneo_suzuki/editorials_1.html
社説書いてる連中って、馬鹿か？ 中学生並の知能しかないのか？
俺はさ新聞の社説で、国際政治の裏側を書けとは言わないけどさ（そういう事は副島先生とかに任せておけば良いんだけどさ）、せめて、ムネピーの逮捕と国会の会期延長の裏取引はやってはいけない事だって指摘できないのか？
審議拒否だとか不逮捕特権の侵害だとかは絶対にやってはならないのだ。なぜ、議会と民主制を大切にしないのか？
アホばっかりで、困ったもんですよ。
でわ。
（貼り付け開始）http://www.asahi.com/international/update/0618/015.html
競り負けたイタリア、国内では審判への不満続出
「イタリアの悪夢」が現実に――。サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）対韓国戦でイタリアは１８日、延長戦の末、１点をもぎ取られ競り負けた。
イタリア国内では審判への強い不満があちこちから飛び出し、テレビもサッカーファンの怒りの声を次々と伝えた。ローマ郊外で電器店を経営するバジリオさん（５６）は「１００パーセント韓国寄りの審判だ。スキャンダラスで犯罪的」と怒った。
ローマのポポロ広場では３５度の酷暑にもかかわらず、数百人の若者が集合。ボールが飛ぶたび「イタリア、イタリア」の声が広場にどよめき、国歌も飛び出した。韓国は強いとの前評判があっただけに、皆が試合展開を一喜一憂して見守った。
最後に韓国が追加点を入れてイタリアが敗れると、一生懸命応援していたサンドロ君（２０）は「２ゴールもキャンセルされ、トッティ退場など審判はひどい。バランスを欠いた試合だった」と絶望し、怒りまくった。（共同）（貼り付け終了）
＊スペインＶＳアイルランド戦の放送中に、前日本代表監督の岡田さんが、アイルランドチームを誉めまくって、「アイリッシュ魂！」を連呼していたのには、思わず(ﾆﾔﾘとしてしまいました。
中学校の時サッカー部、高校ではラグビー部員だった経験から、昨日の日本チームの戦いについて一言書きます。感慨にふけっている暇などありません。勝ちは勝ち、負けは負け、それが勝負の世界です。今やるべきことは、お疲れパーティの馬鹿騒ぎではなく、負け試合の徹底的な考察です。敗因・失敗の考察こそ、明日の勝利への一歩です。
今の日本チームの実力からすると、トルコに勝てる可能性は十分あったと思います。くじ運からして、H組だったのも幸運ですし、ベスト16の試合でトルコが対戦相手だったのも幸運でした。もしH組2位で通過していたらブラジルと対戦になるわけで、1位で通過できたことも幸運でした。運もやはり実力のうちです。運を生かせないと勝てません。日本チームはトルコと対戦という幸運さえも生かせませんでした。一方、韓国はポルトガル、続いてイタリアと対戦するという不運にもかかわらず、底力で勝ち進みました。韓国チームの真の強さを感じます。
さて、日本チームの敗因についてですが、二つあります。一つは、ミスが多かったこと。二つ目は、チャンスを生かせなかったことです。
トルコに得点されたシュートは、コーナー・キックからでした。そのコーナーキックは、たしかくだらないパスミスから生じたと記憶しています。ミスが、間接的に相手に得点を与えたのです。だから、徹底的に「ミスはするな」というのが基本です。本番でミスしないように、普段から練習しているはずです。普段からミスがあるのに、本番でミスがないはずがない。だから、本番でミスする確率をゼロに近づけるには、不断からその何十倍、何百倍も練習で努力しないといけない。日本チームには、普段からのその心構えがなかったのでしょう。
それから、チャンスをいかせないというのは、これまた決定的な敗因です。サッカーにしてもラグビーにしても、試合時間は長いように見えて、実は攻撃する時間帯、得点チャンスというのは限られている。一瞬のカウンターを除けば、防戦の時間帯、中盤の競り合い、攻撃の時間帯というのがあるから、試合時間いつでも得点のチャンスがあるというのは素人考えです。実力が拮抗している場合、得点チャンスは、試合時間のうち何分の一かめぐってくるだけです。だから、その何回かの少ない得点が狙えるチャンスできちんと得点できないと、負けるわけです。昨日の日本チームの試合はそのチャンスを生かせなかったので、負けたのです。
高校時代のラグビー部の監督が昔よく言っていたことばを思い出します。（この監督は高校ラグビーの一流の指導者で、ラグビー界では知らない人はいないくらい有名な人です）
「試合は、練習の延長にある。だから試合は、自分たちの常日頃の練習の発表会だと思え。」つまり、常日ごろ自分たちが一生懸命やっている練習の成果を、皆さんに見てもらいなさい、ということです。ところで、突然ですが、ここでサッカーと試合と日本の国際戦略を重ね合わせます。ジェントルマン・シップを重んじる上品なラグビーよりも、下層階級のスポーツであるサッカーの、「少々ずる賢いほうが面白い」という考え方が、我々の生きている毒々しい現実に近いと感じます。
さて、「ミスはするな」「チャンスでは絶対決めろ」「普段の努力が試合に現れる」を、次のように言い換えてみます。「相手につけ入る隙を与えるな（国益は常に狙われているのだ）」、「国益をあげるチャンスを見逃すな」、「普段の国民・官僚・政治家・外交官教育を固めろ」です。さて、国際政治における日本チームはワールドカップで戦えるチームでしょうか。
※今回は『天声人語』風に起承転結で書いてみました。（本当はよくない文章スタイルです。みなさん実用文では使わないようにしましょう。）
いやいや、謝らないで下さい。奥田さんの文は、私が投稿してから気づいたのですから。中田のあの徹底したプロ意識は、生来の負けず嫌いもあるだろうけれど、ゼニをこれでもらっているのだから、それに見合うだけとことん自分を磨き上げよう、ってのがあるんだと思う。
彼のサッカーに相当する（？）手術に対しても、私はあれだけのプロ意識は持っていないと思うし、これからもおそらく持てないだろうと思う。だから、9つも年は下だけれども、ファンでもあるし、尊敬している。
勝手な推測だけれども、彼は「サッカーはサッカー、所詮はスポーツ（気晴らし）だよ。」って言うんじゃないかな。そういう、透徹した、積極的な諦観がない人とは話があわない。今回観戦していてもやはりヒデは日本のどのプレーヤーと比べても飛び抜けている。いろんなバッシングを実力でねじ伏せてきた姿は往年のマイケル・ジョーダンのようだ。10年したら、もう神格化されているだろう。
死んだら「ヒデ神社」のひとつやふたつは建つだろう。「やたがらす神社」もあるようだし。俺も歴史を「創作」してみるか！ねっ、愛うえおさん。
こんにちは、奥田です。私が、中田選手のことを少し否定的に書いて、それでファンだと書かれたのなら、すみません。
私は中田の事が嫌いなわけではなくて、好きです。Jリーグができる前からサッカーを観てきて、中田が出てきた時はうれしかったですし、セリエAでの中田の試合はすべてといっていいほど観ています。
そして私の部屋には、本に囲まれて居心地の悪そうな、日本代表の、一度も着られた事の無い背番号７のユニホームがあります。
（貼り付け開始）『東京新聞』６月１９日付 朝刊 「こちら特報部」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20020619/mng_____tokuho__000.shtmlＷ杯特需の波は来たか 列島各地 “決算”泣き笑い
（貼り付け終了）