[629] 終結 投稿者:Bread'n'butter 投稿日:2003/05/08(Thu) 00:04:29

まあ、今回の件は、間違いを指摘したら副島氏に罵倒されたので売り言葉に買い言葉で言い返したという部分もあるので、別にもういいです。(「クーンの反証可能性」などと書いてあったので、多少科学を勉強した者としてはつっこみたくなった、というつまらないプライドもあるわけで。)

副島氏の、現在の日本の閉塞感についてなんとかしたいという気持ちには共感する。行き過ぎたアメリカ支配に異議申し立てしたいというのも賛成。しかし、脆弱な議論は最後には淘汰される。本当に現状打開したいなら、臥薪嘗胆、現実の生活でこつこつ実力を積んで挽回するしかない。世界基準の知識を身につけるしかない。

って、副島さんが前からいってたことじゃないか。

アポロの件についての書き込みはこれで最後にします。またROMに戻ります。さようなら。


[628] 大事なことをしよう 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/07(Wed) 23:00:06

じろうです

今日もBread'n'butterさんへの返事を中心にいろいろ書いては見ましたが、われながら非常に下らないことをやっているなぁ、と思えてきたので。全てお蔵入り。
[627] オームさん に大賛成とだけ、言っておきます。

明日はまた別の気持になっているかもしれませんが。今日はこれだけです。おやすみなさい。


[627] 打ち方やめ〜〜い 投稿者:オーム 投稿日:2003/05/07(Wed) 20:25:38

打ち方やめ〜〜い
(俺は株や債券、為替、商品などに投資して儲けるためにこのサイトを見ているんだ。アポロのことなんてどうでもいい。副島隆彦氏に得意のアメリカ政治経済ネタを語らせろ。繰り返し言う。アポロなんてどうでもいい。)

[626] 情報提供 投稿者:着陸派 投稿日:2003/05/07(Wed) 12:18:06

残念ながら「着陸派」です。(笑)

ここはネオコンなど米国の政治動向に関して、貴重な情報源だと
思ってましたが、今回の件で、どうも副島氏の信頼性が揺らぎは
しないかと危惧しています。(σ(^_^) 有料会員)

細かな検証は他の方にお任せするとして、下記のサイト(NASA)で
じっくりと当時の写真でも眺めて、冷静に議論を進めてください。

では。

http://www.apolloarchive.com/apollo_archive.html


[625] pNullさんへ 投稿者:グレイ 投稿日:2003/05/07(Wed) 12:04:10

わたしも同感です。
今回の副島氏の発言で問題なのは、実は、月着陸があったかどうかでは
ありません。
アポロの月着陸が捏造であったと言う説は、過去に幾人もの人間が主張
し、それについての本も出版され、テレビ番組すら放映されています。
 副島氏の発言は、それらに対して新たに付け加えられた物は何もなく、
本来なら
「アポロの月着陸が捏造であったと言う説があるが、私も同感である。」
と主張することはできても、あたかも副島氏がアポロの月着陸が捏造で
あったことを暴き出したように主張することは許されません。
 今回の副島氏の発言は、上記のテレビ番組を見た後、関連した本を
つまみ食いし、それらに書かれていることをまとめて、あたかも自分の
意見のように主張されているように見えます。
 いくらホームページとはいえ、引用した意見を引用元も明記せず、
自分の意見の様に表明することは、明らかに「盗作」「剽窃」に類する
ことでしょう。
 正直言って、テレビ番組の後追いのような主張をされる副島氏を見て、
がっかりしました

 そう思った時、私はもっと恐ろしい事に気づいてしまったのです。
それは、「副島氏の他の著作はどうなのか?」という疑惑です。
たとえば、このページでも「世界覇権国アメリカの衰退が始まる」という
著作が紹介されていますが、似たようなことを主張されている方は他にも
おられます。
 同時テロ以降このような本は多数出版されましたが、2002年7月5日と
いう発行日は、それらの本の先頭を切って出版されたとはとてもいえな
い時期です。
 この本の中で、副島氏はブッシュ政治の内実についてかかれています
が、そのうちどの程度までが副島氏自身の1次ソースに基づいている、
副島氏自身による考察なのでしょうか?
 今後、他の人の著作を調べ検証していきたいと思います。


[624] じろうさんへ 投稿者:Bread'n'butter 投稿日:2003/05/07(Wed) 01:43:45

繰り返しになって申し訳ないですが、2つ聞きます。

1)レーザー反射鏡が月に設置されていること、月の石が大量に地球に持ち込まれていることに疑念をはさむだけの証拠が存在しますか。(じろうさんの「月の砂」の話は興味深いですが、プラズマを通すという処理を巨大な岩全体にほどこす技術は存在しますか。)

2) 1)を認めた上で、レーザー反射鏡を月に設置し、大量の月の石をアポロ計画以外の方法で(まったく自国・他国の政府関係者、研究者、天文家、軍事情報網を逃れて、国内で秘密予算を取り、関係者全員を口封じして)地球に持ち帰ることは、反射鏡や月の石を実験で使い出した1970年代に可能でしたか。

この2点が崩れない限り、月に行った論は崩れません。月に行かなかった論について、同様の仮説(月に行っていなかったとしなければ説明がつかない現象)を立てることができますか。できないならば、二つの議論が「どっちもどっち」とはとても言うことができないでしょう。

今のところ、この議論は引き分けではありませんよ。


[623] 反証可能性について (Re[620]: 論点のすり替え) 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/07(Wed) 00:49:48

じろうです

Bread'n'butterさんに向けて
とりあえずひとことだけ。

反証可能性についてのみ言えば、「月着陸はあった」ということを証明する証拠に関しても「ああいえばこういう」みたいな言い逃れがいろいろできるわけで、こっち側も実はほとんど反証不可能です。立場を変えて見てみれば、「月着陸無かった派」のひとたちはNASDAの説明を、そういう印象を持って読んでいるわけで、結局どっちもどっちなところがあるんです。
んで、どっち側も、我々の主張が反証不可能なのは実際に正しいからだ、と思っていたりして。

実際のサイエンスの世界でも反証可能性の無い学説が、ときに数学的に美しいという理由で長期間まかりとおってみたりなど反例も多いので、科学哲学のほうでも反証可能性だけで全てを切るわけにはいかない、というのが共通了解のようです。

私にしてもサイエンスの世界で行われる検証作業の厳しさを甘く見られるのは正直腹が立つので、基本路線はBread'n'butterさんと同じなのです。ですが、もう少し他の方向から攻めてみたほうがいいのじゃないでしょうか。


[622] 月面の測距機(反射鏡)についての文献検索結果 投稿者:たかの 投稿日:2003/05/07(Wed) 00:34:21

NASA ADS(The NASA Astrophysics Data System): http://adswww.harvard.edu/
ミラーサイト: http://ads.nao.ac.jp/

で、論文を検索してみました。とりあえず、キーワードは「DISTANCE; MOON; REFLECTOR」でやりました。検索結果からいくつかを紹介します。

(その1)
http://ads.nao.ac.jp/cgi-bin/nph-bib_query?bibcode=1973A%26A....22...75C&db_key=AST&high=3da434d07912488
Title: Determination of Lunar Libration by Laser Moon-Ranging
Authors: Calame, O.
Journal: Astronomy and Astrophysics, Vol. 22, p. 75 (1973) (A&A Homepage)
Publication Date: 01/1973

月面の反射器(refrector)を使って、月の秤動を測定した。
(アポロが置いてきたとは書いていないようです。原文がフランス語なので、自信なし。)

(その2)
http://ads.nao.ac.jp/cgi-bin/nph-bib_query?bibcode=1974GBzG...83..249A&db_key=AST&high=3da434d07912582
Title: Geodetic aspects of laser distance measurements to the moon and radio-interference measurements to quasars
Authors: Arnold, K.
Affiliation: AA(Deutsche Akademie der Wissenschaften, Zentralinstitut fuer Physik der Erde, Potsdam, East Germany)
Journal: Gerlands Beitraege zur Geophysik, vol. 83, no. 4, 1974, p. 249-269.
Publication Date: 00/1974
NASA/STI Keywords: GEODETIC SURVEYS, LASER RANGE FINDERS, LUNAR RANGEFINDING, QUASARS, RADIO FREQUENCY INTERFERENCE, CELESTIAL GEODESY, EARTH ROTATION, EARTH-MOON SYSTEM, ERROR ANALYSIS, GROUND STATIONS, LUNAR RETROREFLECTORS, TRIGONOMETRIC FUNCTIONS

原文が読めませんが、abstractによると、月の反射装置(上記keywordsに注目)を使った距離測定についての諸問題を扱っているようです。東独だとすると、ソ連のルノホート(Lunokhod)が設置した反射装置かも知れない。

(その3)
http://ads.nao.ac.jp/cgi-bin/nph-bib_query?bibcode=1975CRASB.280..551C&db_key=AST&high=3da434d07912582
Title: The first determination of a terrestrial long base using lunar laser ranging, and position determination of the Lunakhod I reflector
Authors: Calame, O.
Affiliation: AA(Centre d'Etudes et de Recherches Geodynamiques et Astronomiques, Grasse, Alpes-Maritimes, France)
Journal: Academie des Sciences (Paris), Comptes Rendus, Serie B - Sciences Physiques, vol. 280, no. 17, May 5, 1975, p. 551-554. In French.
Publication Date: 05/1975
Category: Lunar and Planetary Exploration
NASA/STI Keywords: LASER RANGE FINDERS, LUNAR RANGEFINDING, LUNAR RETROREFLECTORS, LUNOKHOD LUNAR ROVING VEHICLES, ASTRONOMICAL OBSERVATORIES, GEODESY, GROUND STATIONS, INTERNATIONAL COOPERATION, LUNAR SURFACE, OPTICAL REFLECTION, POSITION (LOCATION), U.S.S.R. SPACE PROGRAM

本文は読めませんが、ソ連のルノホートの反射装置を使ったようです。

(その4)
http://ads.nao.ac.jp/cgi-bin/nph-bib_query?bibcode=1975RvGSP..13..271B&db_key=AST&high=3da434d07912582
Title: Laser measurements of the lunar distance
Authors: Bender, P. L.
Affiliation: AA(Joint Institute for Laboratory Astrophysics, Boulder, Colo.)
Journal: Reviews of Geophysics and Space Physics, vol. 13, July 1975, p. 271, 272, 290, 291.
Publication Date: 07/1975
Category: Lunar and Planetary Exploration
NASA/STI Keywords: DISTANCE MEASURING EQUIPMENT, LASER RANGE FINDERS, LUNAR SURFACE, RANGE ERRORS, APOLLO FLIGHTS, CALIBRATING, HIGH RESOLUTION, INSTRUMENT ERRORS, OPTICAL MEASURING INSTRUMENTS, OPTICAL REFLECTION
Bibliographic Code: 1975RvGSP..13..271B

1969年からApollo 11、14、15号の反射装置を使用して月までの距離を測定した。(本文は読めない)


(その5 )
http://ads.nao.ac.jp/cgi-bin/nph-bib_query?bibcode=1975PoAst..23..271K&db_key=AST&high=3da434d07912582
Title: Laser observations of the moon-earth distance and related development of investigations of lunar physical libration and the lunar orbit
Authors: Kolaczek, B.
Affiliation: AA(Warszawa, Politechnika, Warsaw, Poland)
Journal: Postepy Astronomii, vol. 23, Oct.-Dec. 1975, p. 271-279. In Polish.
Publication Date: 12/1975
Category: Lunar and Planetary Exploration
NASA/STI Keywords: EARTH-MOON SYSTEM, LASER RANGE FINDERS, LIBRATION, LUNAR RANGEFINDING, ASTROMETRY, EARTH ORBITS, HARMONIC ANALYSIS, RADIO INTERFEROMETERS, RUBY LASERS

ApolloとLunokhod(ルノホート・ソ連)計画で設置した反射装置を用いて地球と月の距離を測定。

(その6)
http://ads.nao.ac.jp/cgi-bin/nph-bib_query?bibcode=1980S%26T....60..274M&db_key=AST&high=3da434d07912582
Title: How high the moon - A decade of laser ranging
Authors: Mulholland, J. D.
Affiliation: AA(Texas, University, Austin, Tex.)
Journal: Sky and Telescope, vol. 60, Oct. 1980, p. 274-279. (S&T Homepage)
Publication Date: 10/1980
Category: Lunar and Planetary Exploration; Moon
NASA/STI Keywords: LASER RANGE FINDERS, LUNAR RANGEFINDING, DISTANCE MEASURING EQUIPMENT, EARTH ROTATION, EINSTEIN EQUATIONS, EQUIVALENCE, INERTIA, LUNAR GRAVITATION, LUNAR TIDES, REFLECTORS
LPI Keywords: MOON, LASER RANGING, DISTANCE, TECHNIQUES, PROCEDURE, REVIEW, PHYSICAL PROPERTIES, OBSERVATIONS, TIDAL EFFECTS, ACCELERATION, EARTH-MOON SYSTEM, LIBRATIONS, ROTATION, IMPACTS, ASTRONOMY, MOTION, DYNAMICS, HISTORY, GRAVITY

アポロの宇宙飛行士たちが設置した反射装置を用いた地球と月の距離の測定の10年を振り返る。(本文は読めません。)

http://www.soejimatakahiko.net/rika/


[621] 月の砂について 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/07(Wed) 00:08:30

未決派 じろう です

ポパーの「反証可能性」とファイアアーベントの「なんでもあり論」について力いっぱい書いたはいいですが、ちょっと場の雰囲気にそぐわない文章になってしまったのでいったんお蔵入りにして、月の砂に関して書きます。
あいかわらず月において砂がどのようにできるのかは分からないのですが、ちょっと面白い話をみつけました。

月面は真空なので、岩石が冷えて固まる際に酸化作用が起こりません。これが月の石の特徴をつくります。こうした月の石に関する研究は進んでおり、将来の月面開発のために月面の砂を利用した水製造に関する研究などがなされているようです。
http://www.nr.titech.ac.jp/~watanabe/Pages/TV_NHK2.html

と、ここまでは、「月面着陸あった派」を支持する話のように見えるでしょう。でも、以下の話が面白かった。

http://aokishinya.hp.infoseek.co.jp/neta/neta4.html
地球に月の砂がある? より
(転載貼り付け開始)
 人類が初めて月に到達したアメリカのアポロ計画は、1972年の終了までに月面から384キログラムの岩石を採取して持ち帰りました。
この岩石は大変貴重なので、NASAが厳重に保管しており、科学者でも手には入りません。
ところがこの貴重な月の砂が地球上にも存在するそうなのです。

 アポロ11号が月の"静かの海"という場所で採取してきた岩石は地下のマグマが月面の真空中で急激に冷えて固まったものと考えられ、空気のある地球上の岩石とは成分が異なります。
ところがアメリカのミネソタにある、とある採石場でとれる火山岩は、マグマの噴出が地表付近の岩盤にさえぎられ、地下で空気に触れずに固まったため、成分がこの月の石に非常によく似ているそうです。
そこでこの岩を砕いて高温のプラズマの中を落下させ、水分を蒸発させると、なんと形も成分も全く同じ月の砂を作ることができるのです。

 こうして作られた地球製の月の砂は、各国で宇宙技術の研究に役立っているそうです。
(転載終了)

じろうです。なんとまぁ、この話が本当ならば、すくなくとも月の石の存在は「月面着陸あった派」の致命的証拠にはならなくなりますね。
それとも良く似ている「月の月の石」と「地球の月の石」とを区別することはできるんでしょうか?


[620] 論点のすり替え 投稿者:Bread'n'butter 投稿日:2003/05/07(Wed) 00:00:10

しかし、ここの弟子の人はまだ「アポロはやらせだった可能性がある」と言い張るのでしょうか。下に「やったからできたんだろうというのは思考停止」という人がいるが、それは論点のすり替えである。やったのか、やらなかったのかということがこの論争の中心のはず。理系の人が説明しないのは、説明できないからではなくて、物理の基本すら理解しようとしない人たちにもわかるような説明を考えるのが面倒だし時間もないから説明しないのではないか。少なくとも私はそうだった。

下に引いた「反証可能性」のウェブ記事から引用する。

(引用はじめ)
There are other examples of theories, however, that are much less controversial as examples of unfalsifiable claims. Some so-called "conspiracy theories," at least as defended by some people, are essentially unfalsifiable because, whenever evidence is presented that tends to falsify the theory, it is explained away, for example, by positing that the evidence is fabricated and spread by the conspirators.
(引用終わり)

要するに、陰謀論というのは反証可能ではない場合が多い。その仮説に反する証拠が出てきたら、陰謀をたくらむ者によって証拠がねつ造され、広められたからだという「反論」をして論点をすり替えるからだ、ということです。月の石にしても、反射鏡にしても、科学的な反論があるわけではない。「反射鏡をロケットで送り込んでばらまく(笑)ことは理論的に可能」というのは典型的な反証不可能な議論です。もしそういう仮説を立てるのならば、「理論的に可能」ではなく、「実際にそうあった」という仮説を立ててください。そうすれば議論上同じ土俵に立てます。

断言するが、月に行った論に対する科学的に有効な反論はまだない。月に行っていないかもしれないという者は確かな証拠を示してほしい。


[619] 疑惑のワンカット 投稿者:PBS 投稿日:2003/05/06(Tue) 23:50:49

初めて投稿いたします。どうぞ宜しくお願いいたします。
私のスタンスは『人類は月へは行っていないだろう』というものです。

科学的検証というレベルでの議論も重要かと思いますが、それ以前に、理科系の皆さんが知恵を出し合わずして、誰でも判別がつく次元でもう既に白黒はっきりしているのではないか、と思うのです。一目すれば、科学的に検証するなどということが、無駄ではないか?と思われる誰でも判別がつく、非常に基本的な部分で過ちが見えるからです。

下の写真を見てください。
http://www.masaakix.interlink.or.jp/apollo/d_apollo/_plss/msk_pose03_ap11.htm

これはアポロ11号時のフラッグセレモニーのワンカットですが、国旗を立てたポールの影がありません。こんなことがありえるのでしょうか。しかしよくもまあ、こんな稚拙な写真を大衆に公開するものだと呆れてしまいますが、これでもアポロは月へ行って地球に帰還したということを科学的に検証してみることに意義があるといえるのでしょうか。私はもう茶番を通り越して悲惨としか思えないのですが。

その他下のサイトにて宇宙服に合わせて合成はめ込み写真が多々見ることができます。
http://www.masaakix.interlink.or.jp/apollo/d_apollo/_plss/plss_blank.htm

皆さんはどのようにお考えになられますか。


[618] エネルギー 投稿者:Bread'n'butter 投稿日:2003/05/06(Tue) 23:36:38

>simonさん
運動エネルギーは速度の2乗に比例するから、脱出速度を使うならばその2乗で比較しなければ意味がないです。質量x速度=運動量ですが、この数値はあまり意味がありません。燃料の重さは(燃料の質が変わらないとして)エネルギー量に比例するから、エネルギーを比較する必要があります。

ジョーさんの計算は重力ポテンシャルから計算しているので計算方法が異なっているがこちらが正しい。重力ポテンシャル(マイナス量なので、その絶対値は重力圏離脱のためのエネルギーに等しい)は
天体の質量に比例し、天体の半径に反比例するので、物体の質量を同じとすると100/4=25倍。着陸+離脱で同量のエネルギーが必要と概算すると確かに(質量比で)最初の地球の重力圏離脱には月での着陸、離陸の約10倍のオーダーのエネルギーがかかる。

ただし、ここで宇宙船の質量が約1/20だから、実際に必要なエネルギーは約1/200.つまり、月探査船はロケットの1/200のオーダーのエネルギーを積んでいればいいことになる。こう考えると不思議ではないですよね。


[616] 無題2 投稿者:pNull 投稿日:2003/05/06(Tue) 23:13:23

ていうか、みなさん副島サンが、自分で言ってるみたいに「碩学」だと本当に
思っているわけ?

はっきり言ってまともじゃないよ、この人。
今回のようなサイエンスやテクノロジの分野の発言に限らずにね。

小室直樹の弟子とか勝手に言ってるけど、小室はこんな人全然認めてないでしょ。直接小室に確認した訳ではありませんが。


[615] 無題 投稿者:pNull 投稿日:2003/05/06(Tue) 23:04:42

>2800トンの物体を秒速11.2kmに加速するのと、
>15トンの物体を秒速2.4kmまで加速すること、
>単純計算で1/850のチカラでいいことになります。
わけわかりません。
力(F)と運動量と運動エネルギーの区別ついてます?
「次元」という概念は高校の物理でも最初のころに習うことだと思いますが。

[614] ジョーさんの計算にはいささかの疑問があるかと 投稿者:simon 投稿日:2003/05/06(Tue) 22:44:36

ジョーさんの計算は、かなりの部分で科学的正確性を欠いています。

>ただ月の大きさは地球の1/4なので、必要なエネルギーはさらに4倍多く、
>1/25なります

月の脱出速度は2.4km/s。一秒間に2.4kmの速さで飛べば
月の重力圏から脱出できます。

地球の脱出速度は11.2km/s。
月の脱出に要する速度は地球のだいたい1/5ということになります。

>ざっと地球重力圏離脱の1/10のエネルギーを必要とします。

ここが最大の間違いです。
アポロ宇宙船は地球から打ち上げられるときには
総重量2800トン、もあります。

一方月着陸船は重量15.1トンです。 (月面離脱時には着陸脚は月に置いてくるので
もっと軽くなります)

2800トンの物体を秒速11.2kmに加速するのと、
15トンの物体を秒速2.4kmまで加速すること、
単純計算で1/850のチカラでいいことになります。

(実際のところは、月着陸船は月周回軌道で待っている司令船に合流するだけの速度
 を出すだけでよいので月の第一宇宙速度(円軌道を描くために必要な速度)まで加速
 できればよいのです。月の場合は1.6km/sになります。さらにいうと、月面には
 空気がないため、抵抗がなくさらに有利であることを付け加えておきましょう)

>しかも地球からの打ち上げ時には、3段ロケットをつかっています。
>3段ロケットは実は2段目や3段目を切り離すとき、質量を下に打
>ち落とした反動で(慣性の法則)加速しています。

そのような事実はまったくありません。一段目・二段目を切り離すのは
不要な部分を捨てて軽くなるためであり、サターン5型ロケットでは
一段目・二段目を下に打ち出したりはしていません。(どのようなロケットであれ、
そんなことをしているものはありません)結合部のボルトを火薬で破壊して、
「切り離す」だけです。その結果として一段目・二段目は重力に引かれて
落ちていくだけであり、ロケット自体の推進力にはなんら寄与しないのです。

>また最初に指摘した放射線の問題もあります。

ここを読んでいただきたいのです。
http://moon.nasda.go.jp/ja/popular/story03/van_allen.html
>「バンアレン帯を通過するどんな人間も、その放射能によって、数分のうちに
>死に至るか、極めて重い病気になってしまう」 …そのようなことはありません。
読んでいただければだいたいご理解いただけるかと思います。
リンク先の英語のページにもなかなか面白いことがかかれていますので
お読みになれるのでしたら是非どうぞ。


>さらにこれが予備実験なしでみんな成功している。そんなこと本当にありえますか?

ありえません。予備実験なしなんて、そんな恐ろしいことできるわけありません。
アポロ11号が月面に着陸しましたが、ではアポロ1号から10号までは何をしていたと
お考えなのでしょうか?
そうです。月着陸のための予行演習・予備実験を延々と行っていたのです。
アポロと名のつかない実験まで含めると、11号以前に都合27回以上もアポロ宇宙船は
「予備実験」を続けていたのです。
http://www2k.biglobe.ne.jp/~t_muto/apollo/chrono.htm

そして最終の予行演習・予備実験がアポロ10号。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/2391/page_X_apollo_No10.html
彼らは月着陸以外の全ての予備実験を上手くこなせたため、11号で月着陸に
GOサインが出されたのです。

>こんなむずかしい技術をいきなりやって成功して、さらに
>6回連続で成功。

ですから、いきなりやったわけではありませんし、(ついでにいうと六回連続で
成功してはいません。アポロ13号の事故については映画にもなりましたし、ジョーさんも
ご存知でしょう?)技術的裏付けも信頼性も確保された上での計画なのです。


[613] Re[612]: (無題) 投稿者:富士山 投稿日:2003/05/06(Tue) 22:32:37

ただ月の大きさは地球の1/4なので、必要なエネルギーはさらに4倍多く、1/25となります。これは月からの重力圏離脱だけの話です。アポロの着陸船は月の上では静止して着陸するので実は着陸時にも同じだけのエネルギーが必要となります。すなわち、さらに1/25、合計2/25、ざっと地球重力圏離脱の1/10のエネルギーを必要とします。ただこれは着陸船の質量を地球打ち上げ時と月着陸時でほぼ同じとした計算です。

http://spaceboy.nasda.go.jp/note/yujin/j/yuj08_j.html
打上げ重量2941トン

月着陸船  15〜16トン

約0.5%です。


[612] (無題) 投稿者:ジョー 投稿日:2003/05/06(Tue) 21:18:31

後追いは恥ずかしいですが、もう少し副島氏が示唆した点をしっかり考えませんか?


たとえば着陸船のエンジンの大きさです。

月の質量は地球の1/6なのだとういう事実はものすごく重要です。今どれくらいのエネルギーが月からの重力圏離脱時に必要か簡単に見積もってみましょう。月の質量は実は地球の約1/100です。ということはポテンシャルもそれに比例しますから、中心から同じ距離では地球重力圏離脱の1/100のエネルギーが必要だということです。

ただ月の大きさは地球の1/4なので、必要なエネルギーはさらに4倍多く、1/25となります。これは月からの重力圏離脱だけの話です。アポロの着陸船は月の上では静止して着陸するので実は着陸時にも同じだけのエネルギーが必要となります。すなわち、さらに1/25、合計2/25、ざっと地球重力圏離脱の1/10のエネルギーを必要とします。ただこれは着陸船の質量を地球打ち上げ時と月着陸時でほぼ同じとした計算です。

しかしながら地球から離脱するだけであれだけのロケットと装置が必要なのです。しかも地球からの打ち上げ時には、3段ロケットをつかっています。3段ロケットは実は2段目や3段目を切り離すとき、質量を下に打ち落とした反動で(慣性の法則)加速しています。ということは、月から脱出するときはそんな装置はありませんから、月に着陸して重力圏から離脱するには少なくともアポロ地球打ち上げの1/10の装備または燃料が少なくとも必要ということです。

これは三輪車で世界一周しているような不思議さです。

もし、月の場合は大気がないからそんなにエネルギーはいらないという方がいたらご呈示ください。


それから、たとえ本当に月の重力圏から離脱できたとして、母船とドッキングなんて技が本当にできるのでしょうか?ドッキングするためには位置だけでなく速度も方向もあわなくてはいけません。母船はとまっているわけではないのです。動いています。そのあわせるのを不安定な砂の上から打ち上げてやるのです。すなわち、打ち上げ時の初速度と打ち上げ角度には不安定さによるかなり誤差が見込めるにもかかわらず、それをすべて補正して正確に予想した位置と速度に本当に持ってているというのです。

本当に可能なのですか?

さらにこれが予備実験なしでみんな成功している。そんなこと本当にありえますか?技術者ならわかるはずです。失敗してはじめて技術というのはレベルが上がるものです。これほどむずかしい技術なら、なんども失敗していろいろな点を改良して仕上げていくというのが通常のプロセスです。こんなむずかしい技術をいきなりやって成功して、さらに6回連続で成功。ほんとうにこんなことができるのですか?


また最初に指摘した放射線の問題もあります。サイトにでてきた数字をみるとだいたい巨大なフレアが来ると軌道上の衛星は最大1S(シーベルト)の放射線をあびます。一時にどれだけ浴びると危ないかという数字はでていませんが、たしかJCOの事故で10S程度の放射線をあび、生存しているのが奇跡であったという記憶があります。

したがって、ヴァンアレン帯の外ではさらに放射線が強いですから、宇宙船内でフレアを浴びると死亡または重傷ということになります。巨大なフレアの発生はそれほど多くないらしいですが、小さいフレアは発生しているはずです。NASAの技術者はそんな危ないところに本当に人を送ることにOKを出したのでしょうか??


やったからできたんだろうというのは思考停止です。ここをみている研究者、技術者の皆さん一度本当に本当に本当に真剣に考えてみませんか?


最後に反射鏡について簡単に記しておきます。写真では反射鏡はプリズム状ですが、多面体の球状のものがすでに市販されています。これは360度、4パイステラジアンどの方向からあてても、その方向に光を反射するというものです。したがってロケットを月に打ち込みこれらの多面体をばらまくということは十分可能ですし、ドッキングよりは技術的に簡単です。


[611] URL 投稿者:Bread'n'butter 投稿日:2003/05/06(Tue) 11:18:56

重たい掲示板に投稿したのですが消されてしまいましたので、そこに載せたURLだけ転載しておきます。

「反証可能性」の定義
インターネット百科事典からの転載ですが、よくまとめてあると思います。特に「反証可能でない仮説」と「陰謀論」についての議論はこの件に関して参考に値するでしょう。陰謀論的な議論は、なにかと補足をつけてもとの仮説自体が反証可能でなくなってしまうのです。
http://www.wikipedia.org/wiki/Falsifiability

天文学学会誌データベース
「月の石」(lunar rocks)、またレーザー反射鏡を使った実験(lunar laser ranging)で検索すると、それぞれに関した研究論文が何百とヒットします。
http://adsabs.harvard.edu/abstract_service.html

副島さん、「月着陸はなかった論」完全版をお待ちしています。


[610] たかのさんへ 投稿者:アポロ 投稿日:2003/05/06(Tue) 05:13:06

>私は副島さんに「破門」されても構いませんよ。別に思想的な弟子という訳
>ではありませんから「破門」という表現は当たっていませんが。(実は、先
>ほど副島さんに「月に行ったと思っている」と言う話をしたら、電話で罵倒されましたけどね。)

管理人さん、なぜ破門を恐れて、副島さんにあなたは間違っていると
はっきり説明しないのかね?
馬鹿な話をなぜ黙って続けさせる。おまけに下の議論も話にならん低レベルだてことはわかるだろう。なぜ日和見を決め込んでいるのか?
そうできないのは、副島が君のグルであり、これがカルト集団だからだろう?
もはやカルトから引くに引けない状態にあるのか?
君がもし理系の研究者なら、こんなカルトに入っているだけでも
キャリアとしては終わってしまっているのだが、理系の誠意を最後に見せなさい。


[609] Re[607]: Re[595]: こんな思考実験はいかが? 投稿者: 投稿日:2003/05/06(Tue) 04:42:34

和田様

ご意見ありがとうございます。

>とありますように、ロックフェラーの権力が当時のソ連にまで及んで
>いたのであれば、「アポロ宇宙船の地球の周りぐるぐる」を黙認させる
>ことも、可能だったのではないでしょうか?

なるほどその可能性は考慮しておりませんでした。
ですが今度は、「ロックフェラー資本にとって月面到達の嘘を
世界中に信じ込ませることに如何なるメリットがあったか」
という新たな疑問が発生し、そこで思考停止してしまいました。

>「イギリス(ロスチャイルド)とアメリカ(ロックフェラー)の
>世界覇権をめぐる闘いとして、20世紀の世界をみることが重要。」
>(P.221)という大事な指摘がなされています。

つまり、ロスチャイルドはこのロックフェラーの陰謀を世界に暴くが為に
「カプリコン・ワン」を製作させたということでしょうか?

疑問は増えるばかりです。


simon様

>このサイトを主催なさっているのは福島(ふくしま)氏では
>なく副島(そえじま)氏だと思っていたのですが、違いましたか?

これは、私が副島氏を福島氏と誤って記述したものですね。
申し訳ありませんでした。>副島様、皆様


[608] オッカムの剃刀 投稿者:simon 投稿日:2003/05/06(Tue) 03:48:52

「月着陸はどちらかといえばあったんじゃないかな派」のsimonです。

副島先生こんばんわ。
先生は資料を集めるのにインターネットを活用なさらないのでしょうか?
検索エンジンhttp://www.google.comなどで「セレーネ」と打ち込むと
http://moon.nasda.go.jp/ja/selene/outline/fplan.html
「セレーネの飛行計画」
などというページがすぐに探せるのですが。
このページによるとセレーネは高さ100kmの円軌道に乗るそうです。

>じろうさんやその他「月に行っていない論」を否定する方は、
>逆にどのような証拠または信条があって月に行っているということをを支持しているの>でしょうか?

それが一番単純で合理的な説明だからです。

・アポロ計画で月面に置いてきたレーザー反射鏡で月までの正確な距離を
 測ることが出来ます。このレーザー反射鏡は誰でも使えます。
 どこの国の天文台でも、レーザー反射鏡を使って月までの距離を測れます。
・さらに、大量に持ち帰ってきた月の石があります。
 月の石から当時は知られていなかったたくさんの事実が明らかになりました。
 アポロで得られた石と、ソ連の無人探査機が得た石からは月に関する
 新しい知見が得られました。そして、この結果は互いに矛盾しなかったのです。

これから導き出される結論は
「A.アメリカ・ソ連ともに月に探査機を送り込み、石を採集して持ち帰ってきた」
「B.アメリカ・ソ連両者が月探査に失敗し、互いに手を組んでウソの試料を月の石だと
偽って、全世界の学者がそのウソに付き合い架空の月の地質学を作り上げた」
のどちらかです。

どちらがより、ありえるでしょうか?
説明が簡単なのはどっちでしょうか?

このB説が事実であるためには
・アポロで宇宙飛行士は月に行ってはいなくて
・無人探査機で月の石を回収し(あるいはでっち上げて)
・レーザー反射鏡を遠隔操作で設置し
・それを数万人の技術者を騙して行い完璧に近い緘口令を敷き
・他国、第三国の政府・民間機関・研究所・大学などの学者が
 全て口裏を合わせる

必要があります。

そのような無理な仮定の上にもっと無理な仮定を積み上げるよりは

・我々が月について持っていた先入観が少し違っていた

と説明するほうがはるかに合理的です。
(オッカムの剃刀について説明する必要はありませんよね?)

しかも、「行っていなかった説」のヘンなところは

・最大級の国家機密を大マスコミが堂々となぜか放送できる

ところにあります。

副島先生はセレーネの探査について
>おそらく、NASAから、「月面の真実を公表したら、承知しないぞ。わかって
>いるだろうな」と、きつく脅(おど)されているのだろう。
などと仰っていますが、
なぜそれがアメリカの商業放送で大々的に報道されるのでしょうか?
CIAは一体何をしているのですか?国家機密が堂々と放送されているのに?!
NASDAは脅せても、FOXテレビは脅せないとでもいうのでしょうか?
皆様はこれがとてもものすごい矛盾だとはお思いにならないでしょうか?


おまけ:
月着陸に関することを調べていて面白いページを発見しました。
「ジョドレルバンク電波天文台の挑戦」
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5714/luna.html
ソ連のルナ9号が月面に軟着陸してその写真を電送したとき、
イギリスの電波天文台が独自にその通信を傍受。解析して
ソ連に先駆けてその写真を世界に公表したという事件です。
他にもソ連が月周回軌道にカメ・ハエなどを積んだカプセルを飛ばしたときにも
その通信を傍受したりしていたそうです。

--------------------
>>和田様
このサイトを主催なさっているのは福島(ふくしま)氏では
なく副島(そえじま)氏だと思っていたのですが、違いましたか?

ところで、「地球ぐるぐる」ですが、こういった各国の電波天文台が
傍受していたことを考えるとちょっとありえなさそうですね。


[607] Re[595]: こんな思考実験はいかが? 投稿者:和田 投稿日:2003/05/06(Tue) 02:42:37

堀様

会員の和田といいます。文系ですが、投稿させて戴きます。
初めてです。(最初で最後でしょう)

(転載はじめ)

<思考実験>
月面到達が嘘だとしたら当時どのようなことが起きただろう?

<私の考え>
物理学の素養があまりない福島氏(失礼ですがぼやき430を読んだ方は多く同意されると思います)でも気が付いた多数の矛盾点を、当時冷戦中のソビエト連邦の科学者は当然気付いていたと思われる。となれば、アメリカを嘘つき国家として糾弾する大々的なキャンペーンを張ることが可能だったろう。しかしそのようなプロパガンダは行われなかった様だ。これは如何なる理由によるものだろう?
世界的にアメリカの威信が高まることを指を咥えて見ていることにソビエトにとって如何なるメリットがあったのであろうか?

私の思考はここで停止してしまったのですが、皆さんは如何でしょう。
もしかして、彼らもまた「アメリカが嘘を付くはずがない」と信じ切っていたのでしょうか?

(転載おわり)

以下、『実物経済の復活』より引用します。

(引用はじめ)

「1964年のフルシチョフ追放後、ロックフェラー資本の意のまま
になるレオニード・ブレジネフが後継独裁者として擁立された。
これで再び、世界は緊張関係が盛んに宣伝され、米ソが核兵器開発を
競争しあう軍拡路線に戻った。〜」

(引用おわり)『実物経済の復活』P.178

とありますように、ロックフェラーの権力が当時のソ連にまで及んで
いたのであれば、「アポロ宇宙船の地球の周りぐるぐる」を黙認させる
ことも、可能だったのではないでしょうか?
(当時のイギリスの状況までは、不学のためわかりませんが。)

さらに同書において、20世紀の米ソの対立軸は見せかけで、
「イギリス(ロスチャイルド)とアメリカ(ロックフェラー)の
世界覇権をめぐる闘いとして、20世紀の世界をみることが重要。」
(P.221)という大事な指摘がなされています。

ご参考まで
以上です。


[606] 月世界征服議論に参加はしたいのだけれども 投稿者:ソリトン小島 投稿日:2003/05/06(Tue) 02:38:13

ソリトン小島です。

検証派です。

行った派とも行かなかった派とも言いません。
今の私には断定できる証拠もないし、言えば俺的に「宗教」になってしまうからです。

私的な話で申し訳ありませんが、向こう8カ月間、まとまった時間が取り辛い状況にありまして、深い洞察を伴った投稿ができそうもありません。
ですが、科学好き&宇宙モノ大好きな読者として、議論に参加したい。
(多分、「行った派」的な投稿になると思います)

まず、提案したいのが、
1.NASA宇宙開発の概要を押さえる。
2.事実とみなして良い範囲を設定する。
の2点を、この掲示板上に発表することです。

手元に資料がないので、今回は記憶に頼った(いい加減な)書き込みになってしまいますが。

1.に関すれば、スプートニク〜ボストークによる、ソ連の業績。マーキュリー、ジェミニ、アポロと続く有人宇宙飛行の概要、パイオニア、レンジャーなどの無人宇宙機計画の概要などは、議論の前提となされるべきだと思います。

2.に関すれば、例えばアポロ9号による月軌道周回は事実と見なすのか、否か。アポロ10号の月着陸船の分離・ドッキングまでを事実とみなすのか。それともマーキュリーやスカイラブのような、地球衛星までを事実とみなすのか。
この掲示板の現状ではアポロ10号までは事実と認めて良さそうな議論が展開されていると思います。

余談になりますが、月は意外と近いという数字を挙げておきます。

地球の引力を振り切って、物体を宇宙に出すためには「第二宇宙速度」と呼ばれる速度が必要になります。質量の大小に関わらず、秒速11.2Kmという速度です。これを時速に直すと、11.2*3600で毎時4万Kmとちょっと。月までの距離は38万Kmですから、寄り道しなければ10時間足らずで月に行けます。もちろん軟着陸など望めませんが(^^;

とりとめない投稿ですみません。


[605] 真空問題と砂問題 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/05(Mon) 23:42:36

じろうです

真空問題は「着陸あった派」の致命的論拠のひとつです。

重掲[2999]返信 投稿者:Bread'n'butter 投稿日:2003/05/05(Mon) 15:15:02より
(一部引用開始)
でもそれよりこの映像はどうでしょうか。
http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/40thann/mpeg/ap16_rover.mpg
ローバーが月面上を走っていますが、この砂煙の上がり方(完璧な放物線を描いている)は空気抵抗のない真空中としか考えられません。地上であれだけ大きなスタジオを作ったあげくに内部を真空にしたのでしょうか。そのほうが信じられません。
(ここまで)

じろうです。これは私の目にも真空中でしかありえない砂煙であるように見えました。以前に[590]鼻歌ビデオを考える 投稿者:じろう投稿日:2003/05/04(Sun) 16:28:01 で書きましたように、地球上の空気中で砂を放り投げる実験をなさってみれば、その違いが分かると思います。


ただ、砂のことを考えていましたら、もうひとつの論点に気付きました。

砂というのは岩石が風化してできるもののはずですが、水も空気も無い月面で、どのようにして砂ができたんでしょう?
風化の作用って水も空気もなしに起こり得るものでしょうか?
それとも、夜と昼の温度差 + 太陽紫外線 ぐらいで風化が進むものでしょうか?
どなたか御存知ありませんか?

私のほうでも調べてみます。


[604] 致命的論点とそれ以外を区別するべきだ 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/05(Mon) 23:24:53

「未決派」じろうです

(いったん重たい掲示板へ投稿して削除されたものを、こちら向けに再編集して投稿し直します。これは総論にあたるものですが、総論も各論も等しく大事だと思います。)

私がここ理科系掲示板で手を変え品を変え力一杯主張していることは、

「それ一つ検証されてしまえば、全てがふっとんでしまう100万点レベルの致命的論点」と、「あやしいとかあやしくないとか、人による評価の揺れ次第でどうにでも言い開きの可能な 10点レベル、可能性レベルの論点」と、をきちんと区別しましょう。ということです。

つけ加えるならば、「各論点の検証」と「それらの総合的評価」とを、きちんと区別しましょう。ということです。

ぼやき430における副島先生のおっしゃりようは、提示する全ての論点がことごとく致命的論点だと言わんばかりでした。一つの論点ごとに、「これでも着陸があったと言えるのか」のような断定が行なわれている。

理科系論文でも、当然ながら、可能性レベルの論点もあわせて議論します。しかし、各論点の重み評価をおろそかにしている印象を与えれば、即 reject です。ギリギリのところでは論文誌への掲載可否を判定する referee との間で、probably, should be, must be, may be の表現の押し引きをやるのです。
( プライベートな話で恐縮ですが、「そんな証拠で must be などと言えるのか。その根拠は hard evidence なのか」と匿名referee に言われて、「はいすみませんそのとおりです may be にします」と引き下がって、たった今執筆中の論文を書き変えたところです。)

文化系が扱う人間心理にかかわるものごとには致命的論点はなかなか無いだろうから、そこらへんがおろそかになっても許されがちなんでしょう。でも理科系で扱う物理現象の多くは実際に再現可能だから、嘘をつけば、いつか申し開きの余地なくばれるのです。そういうスキャンダルはときどき起こって、すると論文誌自体の評判に傷がつく。一人の科学者レベルなら石投げて追われ一発廃業プータローです。

月面着陸あった?無かった?問題は、そういう理科系の土俵で評価される問題だと固く固く心する必要があります。

すると、「なかった」を検証する大きな作戦としては、

1 「あった」を支持する致命的論点を一つずつつぶして、「かもしれないレベル」に引き摺り降ろす。
2 「なかった」を支持する致命的論点を立てて、「かもしれないレベル」に降ろされないように死守する。

の2正面作戦しかありえません。
可能性レベルの論点をああだこうだ言っても、意味が無い。いや意味はゼロでは無いが、効率が悪い。なにより、可能性レベルの論点を致命的扱いした時点で、論者の信用が致命的に失われてしまうリスクは大きい。

レーザー反射鏡問題は「あった」を支持する100万点のインパクトを持つ致命的論点になり得るからこそ、理科系の人間はまずここにこだわったのです。だから、小坂 タカシさんがなさったように、致命的論点の致命性をなくす、という反証が有効なのです。

ちなみに、「説明責任はNASA側に移ったはずだ」とジョーさんが言っていたが、それは敵に甘えている考えかただ。二正面の戦場をどちらも自力で戦わねばならない。実際、NASAやNASDAがここを見ていて、議論にあわせていちいち論点を提示してくれたり反論してくれるわけではありません。
あちらの致命的拠点を全滅させたうえで、こちらの致命的拠点が一つでも残れば勝ちだが、あちらの致命的論点をさがしてくるのも、こちらの致命的拠点が崩れないかどうかを検討するのも、こちらの仕事だ。そうしなければ卑怯な作戦として、あちらにはこっそり隠してある致命的論点があって、それを効果的なタイミングでひょいと出してきて論者の信用へのダメージを与えにくるかもしれない。

可能性レベルの論点のみがころがる緩衝領域でそれ以外の戦闘をしてはいけない。そういう戦闘をすれば、「バカどもが水かけ論をやってるよ」になる。

両陣営ともに全ての致命的論点が破壊されて、あとは可能性レベルのものしか残らなくなる場合もあり得る。これは引き分けのように見えて、実質上は世の中の常識と偏見を味方につけたNASA側の勝ちだ。そういう意味で「なかった側」の分が悪い戦いであることにも注意しておく。副島先生はそれが分かっていて、「みんなは見てろ俺がやる」とおっしゃるのだろう。


[603] アームストロング氏への手紙 投稿者:売らない史(スズキ) 投稿日:2003/05/05(Mon) 19:06:34

 タイミングよく、映画の作成が発表になり、ヤフーには子供向けの記事が出ました。以下に転載させていただきましたので、ご参考までにどうぞ。
(転載開始)
ニール・オールデン・アームストロングは、1930年8月5日にアメリカのオハイオ州ワパコネタで生れました。彼はパーデュー大学で航空宇宙工学修士号を、南カリフォルニア大学で航空工学修士号を得ました。1949年から1952年まで、海軍のパイロットでした。海軍を退役して、テストパイロットとして働いていた時に、宇宙飛行士に選ばれました。彼の最初の宇宙飛行は、1966年、ジェミニ8号で初めて宇宙飛行を行いました。この時、同僚のデービッド・スコットと協力して、初めて宇宙船のドッキングを行いました。1969年7月には、アポロ11号に乗って打ち上げられ、7月20日、人類としてはじめて月に足跡をしるしました。

 月面に触れた彼の最初の言葉は、「これは1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」でした。1971年に彼はNASAを去り、その後は大学で工学を教え、宇宙関係のアドバイザーになり、事業にもたずさわりました。結婚して2人の子供に恵まれ、現在は、オハイオで静かに暮らしています。

 ニール・アームストロングに手紙を出すことができます。手紙を出す時は、返事をもらえるように、あなたの住所を書いて切手を貼った封筒を同封して下さい。英語でないとちょっと困るでしょうね。

Dr. Neil A.Armstrong
P.O.Box 436
Lebanon,OH 45036
USA                (以上転載終わり)


[602] Re[601]: Re[600]: 「アポロは月へ行った」 投稿者:アポロ 投稿日:2003/05/05(Mon) 17:33:48

たかのです。(「月へ行った」派)

>apolloさん、気にかけて一日に何度も見に来て下さった上に、同情までしてくれてありがとうございます。

僕はまじに心配しているんだよ。君のことを。
( i_i)\(^_^ )イイコダカラネ
議論にならんことを議論しようとするってことは、それだけでいっちゃってるだろ?


>捨てぜりふはもういいから、泣いていて下さい。

( iдi ) ハウー


[601] Re[600]: 「アポロは月へ行った」 投稿者:たかの 投稿日:2003/05/05(Mon) 17:12:54

たかのです。(「月へ行った」派)

apolloさん、気にかけて一日に何度も見に来て下さった上に、同情までしてくれてありがとうございます。

[600]「アポロは月へ行った」 投稿者:apollo投稿日:2003/05/05(Mon) 16:42:03


グルに対して気をつかっているんだねぇ。
泣けるねぇ。


捨てぜりふはもういいから、泣いていて下さい。

http://www.soejimatakahiko.net/rika/


[600] 「アポロは月へ行った」 投稿者:apollo 投稿日:2003/05/05(Mon) 16:42:03

>私は副島さんに「破門」されても構いませんよ。別に思想的な弟子という訳>ではありませんから「破門」という表現は当たっていませんが。(実は、先>ほど副島さんに「月に行ったと思っている」と言う話をしたら、電話で罵倒されましたけどね。)

信者さんには信者の苦労があるんだね〜(+_+)
あなたは、これが議論の余地がない、もしくは議論にならんお話だと
知った上で、グルに対して気をつかっているんだねぇ。
泣けるねぇ。


[599] 「アポロ問題」についてお願い 投稿者:たかの 投稿日:2003/05/05(Mon) 16:29:17

世話人です。

今後、アポロ問題について書き込みをされる際には、ご自分の立場を明らかにしてください。(内容からわかる場合が多いですが。)

「アポロは月へ行った」派
「アポロは月へは行っていない」派
「未決」派

といったところでしょうか。たとえば、[597]の記事ですと「アポロは、グローバリストの陰謀だと信じてるのかい?(^_^;)」などと回りくどい表現でなく、「月に行ったに決まってるじゃないの」などとと書いていただきたいということです。

それから、一般的なお願いですが、引用部分ははっきりわかるように区別してください。

http://www.soejimatakahiko.net/rika/


[598] Re[597]:「アポロ11号の船長を映画化」(スポーツニッポン) 投稿者:たかの 投稿日:2003/05/05(Mon) 16:24:09

「apollo」さんへ

私は、掲示板でのやりとりについて、

「アポロは月へ行った派」
「アポロは月へは行っていない派」

のそれぞれの立場の根拠をさらにはっきりさせろと言っているだけです。わかっているなら出所のはっきりした資料を出し合えと。

「apollo」さんは、常識をひっくり返す意見にはそれなりの根拠が必要だし、逆に非常識なことを言い出した人たちを納得させるにも、それなりの反論が必要だとは考えませんか?
あるいは、「apollo」さんは「非常識な人たち」を放っておけという立場ですか?だったら、あなたはこんなところに現れないで、放っておいてはいかがでしょうか。
この掲示板は、皆さんが自分の意志でやって来て意見を書き合って議論する場所ですから、議論する気のない人は来なくて良い、そういう性質のものだと考えますが。

ここでの話で決着がつく問題でもありませんが、持っているネタを出し合っていただきたいと思います。判断するのは、読んでいる人たち一人ひとりですから。

それから、映画の話は話題提供です。表現が足りなければ申し訳ありませんでした。


しかしながら、
「それともグルは間違っているといったら、グルに破門されちゃうってか?」
などと訳がわからない表現を使って宗教と結びつけるあなたの方が宗教的なのではありませんか?

私の立場は、明らかに「アポロが月に行った派」です。理由は「アポロが月に行っていないという明かな証拠は認められない」です。「月面での」撮影ビデオ(フィルム?)だけでは、月へ行っていないことは全く納得できません。
「行った」という結果で特に議論の余地を認めないので、これまでも特に書き込みをしませんでした。
(「行った」というより確かな証拠ももっと見てみたいですが。)


私は副島さんに「破門」されても構いませんよ。別に思想的な弟子という訳ではありませんから「破門」という表現は当たっていませんが。(実は、先ほど副島さんに「月に行ったと思っている」と言う話をしたら、電話で罵倒されましたけどね。)

というわけで、世話人としては、双方の立場から議論を続けていただいて結構です。
証拠の内容についての批判は構いませんが、議論することそのものを批判するのはやめていただきたい。「議論の余地無し」で終わる人は「アポロ問題」について書き込んでいただかなくて結構です。(たとえ「議論ゲーム」であったとしても。)

http://www.soejimatakahiko.net/rika/


[597] Re[596]: 「アポロ11号の船長を映画化」(スポーツニッポン) 投稿者:apollo 投稿日:2003/05/05(Mon) 14:28:39

世話人です。
活発な書き込みありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
まだまだ科学的、技術的な検証が必要かと思われます。専門の方の書き込みをお待ちします。

世話人さん、あんたは理系なんでしょ?
アポロは、グローバリストの陰謀だと信じてるのかい?(^_^;)
それともグルは間違っているといったら、グルに破門されちゃうってか?


[596] 「アポロ11号の船長を映画化」(スポーツニッポン) 投稿者:たかの 投稿日:2003/05/05(Mon) 13:39:37

世話人です。
活発な書き込みありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
まだまだ科学的、技術的な検証が必要かと思われます。専門の方の書き込みをお待ちします。

さて、Yahoo! ニュースによると

「アームストロング氏が正式に認可した伝記「First Man」は、ピュリツァー賞候補になったこともある歴史学者ジェームズ・R・ハンセ ン氏が執筆中。完成は来年の予定だが、このほどイーストウッドの製作会社「マルパソ・プロダクション」が映画化権を獲得した。」
(Yahoo! ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030505-00000001-spn-ent より転載)

とのことです。元記事はすぐに削除されるでしょうから、転載しておきました。

クリント・イーストウッドですか。

http://www.soejimatakahiko.net/rika/


[595] こんな思考実験はいかが? 投稿者: 投稿日:2003/05/05(Mon) 02:42:59

月面着陸の有無について証拠をもって議論するのは双方に相応の科学知識がないとなかなか困難な様です。そこで、科学の知識が特になくても可能な以下の思考実験は如何でしょう。

<思考実験>
月面到達が嘘だとしたら当時どのようなことが起きただろう?

<私の考え>
物理学の素養があまりない福島氏(失礼ですがぼやき430を読んだ方は多く同意されると思います)でも気が付いた多数の矛盾点を、当時冷戦中のソビエト連邦の科学者は当然気付いていたと思われる。となれば、アメリカを嘘つき国家として糾弾する大々的なキャンペーンを張ることが可能だったろう。しかしそのようなプロパガンダは行われなかった様だ。これは如何なる理由によるものだろう?
世界的にアメリカの威信が高まることを指を咥えて見ていることにソビエトにとって如何なるメリットがあったのであろうか?

私の思考はここで停止してしまったのですが、皆さんは如何でしょう。
もしかして、彼らもまた「アメリカが嘘を付くはずがない」と信じ切っていたのでしょうか?


[594] rationality について 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/05(Mon) 00:30:07

ジョーさんへ

じろうです

( 以下の話は余談、というか、話の本筋からは少しずれたものになるのですが、それを知りつつ今回だけちょっと書かせて下さい。みなさんすみません。)

rationality についてジョーさんの捉えかたに大賛成です。我が意を得たりという感じでひさびさに気持が良いです。

(ジョーさんの文章 引用ここから)
このサイトでは「お金の分け前」がrationalityということになっていますが、私はこのような総合的な判断も広義にrationalityに含めています。

副島氏が支持しているから「月に行っていない論」に10点、精神異常の宇宙飛行士でさらに5点、でも反射鏡があるという話があるのでマイナス3点、宇宙着陸のビデオはいかがわしいので証拠にならず0点などと考えているわけです。
(ここまで)

じろうです

まさに総合的判断というのはそういうもので、無意識のうちに、誰もがそれに似た計算を行っているのだと私も考えていますので、そういう話題はたいへんに嬉しいです。(裏無い史のスズキさんが「実は直感というのは、人間が瞬間に全身全霊ですべてのデータをはじき出したもの」と書かれていましたが、これもまさしく大賛成で、はじき出す過程の計算もまた広義の rationality かなと思います。)

ただ、何故ジョーさんにおいては、10点、 5点、 マイナス3点なのでしょう?その数値は主観的なもので根拠が示されていません。ジョーさんは、その数値に基いて「アポロは月に言っていない論」を支持している。そのことは、rationalには理解できます。では、私はその数値に基いて「月に言っていない論」を支持しなければいけないのでしょうか?

いえ、ジョーさんが、その数字を私に押し付けようとしているわけではないことは分かっています。しかし、NASDA は NASDA の観点を、副島先生は副島先生の観点を示して読者を説得しようとしている。そういう意味で、説得と納得のrationalityの押し付け合いの力学があるわけで、そこには(ある程度の)客観性が必要になるのではないですか。

ジョーさんは副島先生を信じてプラス10点としている。
しかし、もしNASDAやNASAを論破しようとするならば、「だって副島隆彦が言っていたんだぞー」と主張したって無意味です。相手にとっては「は?フクシマ?誰?それ?」で終了でしょう。相手の土俵で戦わねばならないとは、そういうことです。説得する相手が使っている点数配分の下で、支持を勝ちとらねばならないのです。これは分が悪い不公平な戦いですが、すでに何らかの立場にいる人間を説得して動かすというのは普通そういうことです。

またもう一つの観点。
ジョーさんは副島先生を信じてプラス10点としている。しかし、もしもジョーさんが副島先生を盲信する余り、それだけでプラス100万点としていたならば、私はあなたを相手にしようと思わないでしょう。説得できる可能性ゼロの信者さんだなぁ、と憐れむのみです。そこまで極端ではないとしても、その10点はアンフェアだ。
ジョーさん、あなたは内心では10点ぶんの偏見を秘かに抱いていてもいい。しかし公開文章のうえではその10点を捨ててかかるべきで、それが公平なrationalityだ。

さらにもう一つの観点。
ジョーさんは、飛行士の心理を5点、レーザー反射鏡をマイナス3点にしている。何故ですか?その点数配分のrationalityを人に説得できますか?
レーザー反射鏡は逃げも隠れもできない物的証拠です。
副島先生も、以下のように書いています。

(ぼやき430より転載貼り付け開始)
だから、もし、6回の月面着陸が実在するというのなら、その痕跡と残骸の機材が、今なら地球から精密な高性能望遠鏡で観察できるはずなのだ。月の裏側だから見えない、という理由でもいうつもりか。それがはっきりと望遠鏡で見えて証拠の精密写真がある、というのなら、私は、自分のこの疑いをすべて撤回する。
(転載終了)

じろうです

副島先生は、ここの記述で物的証拠は100万点と言っているに等しい。
もしも、副島先生が「だとしても私が、自分のこの疑いを撤回する可能性があるなどと思うなよ」などと言っていたならば、妄想100万点の人であり、この時点で誰も相手にしないだろう。そうではなく、証拠つきの事実を何よりも上に見て自分の意見を撤回する準備のある人だから、副島先生の言葉に説得力があるのです。

そうそう。[589]小坂 タカシさんの投稿で、レーザー反射板が無人で設置できる可能性が示されました。** この時点で **、マイナス100万点の物的証拠が、マイナス3点の「可能性レベル」に格下げされたと言えます。したがってもしも月面上に実際にレーザー反射鏡が見つかっても、副島先生が意見を撤回する必要はなくなりました。
それでも例えば、月面上に宇宙飛行士の足跡が発見されればやっぱり副島先生はそれをマイナス100万点と評価して意見を撤回するでしょう。


わたし自身の意見をまだ述べていませんでした。
** わたしは、どちらとも断定していません **。いわば、合計点数 0 点です。
そしてどちらかだと断定できる証拠が検証されれば、副島先生が、NASAが、NASDAが、そして母ちゃんが何と言おうと、100万点与えて帽子を脱ぐ準備があります。
もしも私が「月面着陸は有った派」に見えたのだとしたら、それはジョーさんの偏見のなせる業ですよ。わたしの過去の書き込みを良く読んで下されば分かると思います。長いので本当に読まなくてもいいですけど、いっぺんも総合的判断については述べていません。わたしは「反ぼやき430派」です。ぼやき430が、あまりにも rationality に欠けるぞと非難しているのであって、アポロに関する結論はまだ保留中です。

# ずるいと思いますか?
# 正直に言えば内心の偏見は「あった派」と「無かった派」で揺れているので、
# すがそれは秘密です。
# ぼやき430以外では、私も副島先生が言った言葉だというだけで 50点でした、
# 今回だけは 0点評価にさせていただいて頑張っています。


(余談中の余談ここから)
ジョーさんは統計的仮説検定を御存知ですか?「仮説の信頼性を確率の数値で表すための理論」です。「5%有意水準」とか「1%有意水準」とかの 5%、1% は確率であり、確からしさの ratioです。
いちおう以下に解説ページを示しておきます。(といってもこれもそれほど分りやすくもないので申しわけないですが)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/
論点の確かさを数値で表すには、きっと probability ratio がしっくりくると思います。
ちなみに ratio は比なので本当は、足し算ではなく、かけ算が正しい。(対数をとって足し算にするなら OK )
それから小室先生のこんな文献もありまして、ここでも統計的なrationalityの理論的基盤が議論されています。
1974002「社会学における統計的モデルをめぐる諸問題」小室直樹 現代社会学
(余談中の余談ここまで)


[593] Re[590]: 鼻歌ビデオを考える 投稿者:裏無い史(スズキ) 投稿日:2003/05/04(Sun) 23:38:26

# しかし、実は正直に言って、このビデオだけでは、私の目には微妙でどちら
# とも判断がつきませんでした。鼻歌ビデオの他に、今述べた観点を使って空
# 気の有無を判定しやすそうなビデオがありましたら、誰かご紹介下さい。

裏無い史のスズキです、
ご丁寧なお返事ありがとうございました。
学生時代にどの科目も低空飛行だったのに、論理学だけは好きなので、一応優を取ろうとがんばりました。
 しかし、この理系掲示板は、難解すぎて、ヴァンアレン帯など何のことやら、ちんぷんかんぷん、それでも、議論にまぜてくださって、感謝します。学生時代にはそれでも、DEBATE club におりましたので、少しは流れがわかり、なかなかDEBATE らしくなってきて、いいな、と思います。
 理性的に生きるか、直感で生きるか、私にとって、長年の課題でした。割合に理性で判断してきたつもりですが、あんまり成功しなかったのです。反対に直感的に生きてみたり、判断した時には成功しています。
 なぜかと反省すると、実は直感というのは、人間が瞬間に全身全霊ですべてのデータをはじき出したもの。人間という総合宇宙で判断した結論が直感だというのを宇宙科学者から聞きました。だから、最近はなるべく直感を大事にしていこうと思っています。学校の詰め込み勉強の弊害で、理屈で考える習慣をつけてしまっている我々にはむずかしいことですがね。
 さて、
アマゾンで、月に関するDVD一本と本2冊を探しました。
以下は、それを見たり、読んだりしたtackさんという人の評です。
ご参考までに、もし、興味がおありの方はごらんになってはいかがでしょうか。
DVD”For All Mankind / Special Edition &AC-38Docu” Kenneth Mattingly
「アポロ計画に興味があり、たくさんの本やビデオを見ましたが、打ち上げから帰還までのシーケンスが記録映像による80分とコンパクトにまとまっていて、お薦めできます。日本語版がないのが残念ですが、英語の字幕は見られます。
8号から17号までの映像のエッセンスを使って、一回分の打ち上げのように編集してありますが、とにかくその映像が素晴らしい。8号で初めて地球の全体像が中継されたときに、センターのスタッフが目を輝かせて魅入っているところなど、涙が出ました。
また、数多くの飛行士の肉声によるナレーションで進んでいくのが魅力です。貴重な記録作品だと思います。
「月面に立った男―ある宇宙飛行士の回想」 ジーン・サーナン
著者・ジーン・サーナンは、ジェミニ9号、アポロ10号、アポロ17号と3度の宇宙飛行を達成しました。特にアポロ17号は今のところ人類最後の月面着陸であり、サーナンは記念碑的な宇宙飛行士と言えます。
本書は彼の海軍時代からNASA後までカバーした自伝です。もちろんメインは2回のアポロ。宇宙飛行士間の確執や、飛行を危うくした危機の数々など、裏話的なエピソードも多く、とても面白い内容でした。
『人類、月に立つ』『アポロ13』『ムーン・ショット』とともに、アポロに興味を持った方にはぜひお薦めの一冊です。
ところで、この本はジャーナリストのドン・デイヴィスの協力で書かれ、原著のクレジットは共著になっています。翻訳では訳者あとがきに触れられているだけ。他にもこのような有名でない共! ! 者への扱いは見かけますが、どうかと思います。
「ムーン・ショットー月をめざした男たち」アラン・シェパードその他
素晴らしい映画にもなったトム・ウルフ著『ライトスタッフ』で、米国で最初に選抜された7人の宇宙飛行士「マーキュリー・セブン」が登場します。本書は、そのうちの二人、アラン・シェパードとディーク・スレイトンによる、アポロの記録です。
米国人として最初に宇宙に飛びだしたシェパードと、アポロとソユーズのドッキングで最後のアポロ飛行を行ったスレイトンは、健康上の理由で地上勤務になった宇宙飛行士という共通項を持つ親友同士です。しかし、NASAで他の飛行士の管理をしながら、友情で支え合いながら夢を諦めず病気を克服し、ついには二人とも、宇宙行きを実現します。
特にシェパードは、アポロ14号で月面歩行を達成する5人目の飛行士となるのです。
アポロ全体の記録としても簡潔にまとまっており、一部誤訳や誤記があるものの、読みやすい一冊だと思います。さすがにアンドルー・チェイキン『人類、月に立つ』にはカバレッジの面で負けますが、何よりも二人の飛行士自身の体験談が豊富に織り込まれており、お薦めできます
(以上、転載終わりです、)
これからはなるべく、気分と直感とフェロモンで生きていきたいと思う女より、


[592] 「ジョーさんの提示した論点と、その検証」について 投稿者:ジョー 投稿日:2003/05/04(Sun) 20:28:49

ジョーです。

下のじろうさんの「ジョーさんの提示した論点と、その検証」を読みました。

だいたいあっているともいますが、私は総合的に判断して「月に行っていない論」を支持しています。私が書いた「反射鏡が月にある」だけでくつがえるとは思っていません。反射鏡が本当にアポロが持っていったものなのか、レーザーの反射時間測定が今でも可能なのか、なども検証しなければいけません。

このサイトでは「お金の分け前」がrationalityということになっていますが、私はこのような総合的な判断も広義にrationalityに含めています。

副島氏が支持しているから「月に行っていない論」に10点、精神異常の宇宙飛行士でさらに5点、でも反射鏡があるという話があるのでマイナス3点、宇宙着陸のビデオはいかがわしいので証拠にならず0点などと考えているわけです。大事なことはこの際、「みんながそういっているから正しい」とか「彼は性格がいいからそんなことをしない(アメリカがそんな悪事をする国なわけがない)」とかいう判断を下さないことでしょう。ちなみに「彼が今まで正しいことを言っていたから今度も正しいだろう」というのは帰納法の意味で正しい判断だと考えています。


さて、これは反論というより単なる疑問なのですが、じろうさんやその他「月に行っていない論」を否定する方は、逆にどのような証拠または信条があって月に行っているということをを支持しているのでしょうか?「これほど多数の人間を欺くのは不可能だ」とか「そんな陰謀はかならずばれるはずだ」とかなんでもいいですから、よろしければご呈示していただけますか?


あと「この反論のここがおかしい」と書かれた方はいくらでもいますが、明確に「こういう証拠があるから彼らは月にいったことは証明されているのだ」と書いた方はおられないと思います。じろうさんは必要ないと下に書かれているようですが、副島氏が反証した時点で立証責任(The burden of proof)は実はNASAすなわち支持の側に移っていると私は考えています。レーザー反射境でも月の石なんでもいいのですが、もしあれば御教授お願いします。


[591] 捏造する必要がない! 投稿者:オーム 投稿日:2003/05/04(Sun) 18:57:06

 じろうさんの発言に同意します。私は職業柄、真空中で紙切れや鳥の羽を落とす実験を何度も行っていますが、鼻歌ビデオ中の厚紙メモ(のようなもの)のゆれ方はどう見ても真空中での出来事です。NASAがそこまで計算ずくで、厚紙に似せた鉛版か何かを宇宙飛行士にもたせているのであれば話はちがってきますが、スローモーション撮影をしているのであれば、やはりゆっくりとゆれなければおかしいことになります。1969年ごろにはすでに大型コンピューターが開発され、(現在の性能とは比べものにはならないが)ロケットの軌道制御技術はソ連製のものと比べ格段の進歩を遂げていたはずである。(フォン・ノイマンの計算機は確か50年代後半か、60年代前半)アポロ計画の推進者フォン・ブラウンは第二次大戦中にロンドンにV1号(2号?)を打ち込んだ実績がある。月に人間を送ることを何故それほど難しいことと考えるのか私にはわからない。

[590] 鼻歌ビデオを考える 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/04(Sun) 16:28:01

じろうです

まず、今この時点になって自分の脳が実際にある種の動揺をし始めていることに気付きました。
だからといって、これまでに私がここに書いてきた内容に一点の恥じる気持もありませんし、「あんなの(ぼやき430)では少しも検証になっていない、あれで納得できる人間は論理がずさんなのだ」という立場に変更はありません。それとこれとは別です。
別ですが、今動揺に気付いてしまったこと自体も事実なので、ここに正直に告白しておきます。今後も、その時その時の自分の気持に正直に書くことだけは誓います。

重掲[2993]以下の文を、応急の試作品のぼやき「431」とする。投稿者:副島隆彦投稿日:2003/05/03(Sat) 12:54:23より、
(転載開始)
まず、皆さん、以下のサイトの、画面の画像をクリックしてください。
こんな、ふざけた映像が、本当に、月の表面だと思う人がいたら、その人は、キチガイだ。これらの映像は、NASA自身が公開しているものです。

http://moon.nasda.go.jp/ja/popular/story03/slowed_film.html
(転載おわり)

同上[2993]より
(転載開始)
二人の着陸飛行士が、歌を歌いながら、月の丘の方へ、駆けてゆく映像
シーンでは、「あーあ、もう、これは、漫才を通り越したな。1969年の時点での
ハリウッドの映写技術そのものだ」と思いまして、「これほどの、大犯罪を
犯したのだから、もう、彼らは、救われない」と、私なりの、有罪判決を
下しました。

http://moon.nasda.go.jp/ja/popular/story03/slowed_film.html

このビデオ動画の画像を見て、自分の顔が歪(ゆが)まない人がいたら、会って
話してみたいもだ。
(転載おわり)

ぼやき430 5月4日加筆分より
(転載開始)
この映像を、皆さんは、何度も見てください。何十度でも見てください。これが今から34年前の1969年に、月面で撮られた映像だ、ということを、今、信じろ、と言われて信じる人がいるだろうか。
(転載おわり)

じろうです

感情的に煽って先入観を持たせたうえで、考えの足りない素人にあのビデオを見せれば、「うん確かにあやしい」「あの鼻歌が腹立たしい」となってしまうでしょう。衆愚向けテレビジャーナリズムの手法だ。911テロのニュースの合間に、パレスチナのお祭りで民衆がはしゃいでいる映像が差し挟まれたのと同様の情報操作だ。
この書きかたがわざとならば、アメリカのやりかたを逆に利用する才覚を、卑怯な!と怒りつつ、一方でそのしたたかさを尊敬します。しかし、もしもわざとでなかったら…ちょっとその可能性を考えたくありません。

どちらにせよ、一目見て直観的にあやしいと思ったものに対して、それで納得してしまうのも、納得しろというのもずさんな論理です。
一目見て気付いた違和感を分析的に確かめてこそ検証です。
直観は絶対に重要だが、理系の人間ならば直観が誤りやすいことも訓練によって知っているから、検証の手続きを欠かさずに断定はしない。

もしも、副島先生が映画マニアの専門知識として1969年時点のハリウッド映写技術に詳しくて、あの映像のこの部分が典型的にこの時代のハリウッド的だ、と証拠つきで述べたならば俄然説得力を増したでしょう。

ぼやき430 5月4日加筆分より
(転載開始)
誰がこの映像を撮ったのだ。だから彼らが地上に据え付けたカメラでさ?だと?
(転載おわり)

「月面上に据え付けたカメラでとったのである」というのは十分な反論であって、これを突き崩す再反論がまだ存在していないのは明らかです。再反論していないのに、再反論したようなイメージを喚起する文体になっていて、これまた、わざとならばさすがですが、もしもわざとでなかったら…。

さて、
鼻歌ビデオには、100回見ても見逃す人は見逃してしまうだろう、細かい点がもう二つあります。
飛行士が足元で蹴とばす砂の飛び散りかたと、
飛行士が紐でぶらさげている厚紙のようなメモ?の揺れかたです。
これは、撮影現場に空気があるのかないのかを決定的に証拠つきで検証する手掛りになります。
「なんかワイヤーで釣られているように見えなくもない」とか「誰が撮影してるんだ 据付けカメラか」のような論点に比べれば100倍決定的な証拠です。「見ればわかる、わからんヤツはキチガイだ」のようなものは論点にすらなっていない。こういうのを論外というのです。
もしも真空であると決定してしまえば、ネバダの砂漠に真空のスタジオを作ったのだという反論が辛うじて残るだけです。

空気中で羽毛を落とせば、ひらひらと舞います。これは空気があるからです。
最近は晴れているので、乾いたそこらの砂を手で掬って投げてみましょう。砂のなかでも大粒なものがザザザっと落ち、遅れて小粒のものが落ち、そしてさらに小さい砂埃がもうもうと漂います。
紐をつけた厚紙をぶらさげて走れば、ぴらぴらと後ろへ舞います。それもこれも空気があるからです。

真空中ならば、羽毛は鉄球と同様にストンと落ちますし、砂はどんな大きさの粒子も同様の放物線を描いて落ちて転がります。厚紙は走ってもその場でぶらぶらと揺れるはずです。

我と思わん方は、気に障る鼻歌音声を切って、虚心になり、砂の飛びかた落ちかた、メモのゆれかたを見て、空気のありなしを判定してみて下さい。

# しかし、実は正直に言って、このビデオだけでは、私の目には微妙でどちら
# とも判断がつきませんでした。鼻歌ビデオの他に、今述べた観点を使って空
# 気の有無を判定しやすそうなビデオがありましたら、誰かご紹介下さい。


[589] Re[586]: レーザー反射鏡 投稿者:小坂 タカシ 投稿日:2003/05/04(Sun) 10:40:02

小坂と申します。

こちらの掲示板には初めて投稿させて頂きます。よろしくお願い致します。

[586]レーザー反射鏡 スモークさんのご投稿より

(引用開始)
現実に月面にレーザー反射鏡が存在するとしたら、やはり月面着陸はあったのでは? じろうさんのいうとおり、これは致命的な論点です。
(引用終了)

『月探査情報ステーション』のQ&Aのページにレーザー反射鏡について記載されていました。私も素人考えですが、この回答中に『旧ソ連のルナホードが月面に設置した鏡』とありますが、これは無人の宇宙船でも行えるということだと思いますが、如何でしょうか。以上、情報提供致します。

(転載開始)
Q 先日、月までの距離の測り方にはどんな方法があるのだろうと不思議におもいました。
いざ調べてみると距離は書いてあるのですが、どうして調べたのか書いてありませんでした。是非教えてください。
(できれば簡単な方法を使ったものをお願いします)

--------------------------------------------------------------------------------

A 一般に月や惑星などの距離を求めるには、天体の位置と動きを正確に測定して、公転軌道を求めて決定します。
惑星が何日で太陽を一周するか、月が地球を何日で一周するかを正確に測れば、ケプラーの法則から、それぞれの公転軌道の半径、すなわち重心間の距離がわかります。
月の場合には、これに加えて「レーザー測距」という方法で、より正確に距離が測定されています。
これは、アメリカのアポロや旧ソ連のルナホードが月面に設置した鏡に向けて、 地球上の観測所からレーザー光を発射して、鏡で反射して観測所に戻ってくるまでの時間を正確に測ることによって、2点間の距離がわかります。
月までの距離は、以上の方法を組み合わせて正確に測定されました。
(転載終了)

月探査情報ステーション
http://moon.nasda.go.jp/ja/qanda/qanda/qanda013.html


[588] Re[585]: Re[581]: 宇宙開発事業団の長すぎる言い訳 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/04(Sun) 03:14:56

suzuki__mari さま。
じろうです

子供であった昔の頃から、自分にとって重要で正当な理屈と論理であるはずのものを無下に屁理屈だと言われて取り合ってもらえないことが多く、悔しい思いをしてきました。これまでの人生で、信念すなわち自分の理屈を曲げて日和ることも多々ありましたが、ここでは踏ん張ることにします。

NASDA は「3)そういう論点からは、月面着陸は無かっただなんて断定できないよ」と主張しているのですから、それに反論するには「1)いいえ、絶対の矛盾だと断定できます」と主張しなければいけません。
ですから
「月面上で、あの速度で物体が落ちることは決っしてあり得ない。地球上で撮影したのであると考えねば、完全に矛盾する。」
ということを立証しなければなりません。

NASDAの主張はこうです。
「モノが、初速無しに肩からぽろりと落ちたのだ」と仮定すると、
月の重力の下ならばビデオよりも遅い落ちかたになるはずなので矛盾、
地球の重力の下ならばビデオよりもさらに早い落ちかたになるはずなので矛盾。
つまり、** 月でも地球でもどっちにしろ矛盾する **。

でも、初速があったのだ、と仮定すると、** 月でも地球でもどっちにしろ矛盾しない ** 。
つまり振り返る動作で初速が生じる ** 可能性がある ** 限り、断定できないじゃないか、という主張です。

1、2、3、4の屁理屈がお好みでなければ、A,B,Cでいきましょう。

A. 絶対に月面着陸は無かった。絶対の証拠がある
-------------------------------------------------------
B. どちらともいえない。証拠不十分なんだから、絶対なんて言えない
-------------------------------------------------------
C. 絶対に月面着陸は有った。絶対の証拠もある。

ひとつひとつの証拠、論点について、AとB、もしくは BとC の境界を争っているのです。AとCではないのです。

つまり NASDA はこの場合 C ではなくて、 B の「どちらか分からない」の領域に持ち込めば勝ちなのです。

どんなに「あやしいです」を重ねたって、「そうだよね、あやしいよね、どちらとも言えないよね、だからそんなのは証拠にならないよ」ということになってしまうのです。B を主張するには、証拠が絶対とはならない可能性がひとつでもあればいいのに対して、A,Cを主張するには全ての可能性を潰さねばならない。
NASDA のほうが有利な土俵なんですからそれを覆すのは簡単では無いのです。
ナチュラルサイエンスの世界でものごとを検証するというのはそういう作業なのです。B の領域のなかで、Aに近い、Cに近いと言ったって無意味なのです。きっちりとルビコンの川を渡り切らぬうちに勝鬨を上げるから説得力が無いのです。(いやそれなのに説得力が発揮されちゃっているのが問題なのかな。途中から副島先生への苦言になりました suzuki さんごめんなさい。)


さて、

では実際にどのような振り返りかたをすれば、肩に乗った物体が下向きの初速を持って振り落とされるか、いろいろに実験して試してみました。
しゃがみながら、とか、ジャンプして着地しながらとか、その他そうとうに不自然でアクロバティックな動きを試してみても、なんと結局、下向きに勢いをつけて落とすことはできませんでした。

では NASDA の初速説は不可能なのでしょうか。
もしそうだとすると、** 地球上での撮影だとしても矛盾 ** してしまいます。

もう一つの可能性があります。高速度撮影です。
NASDAの解説ではとりあえず秒間30コマだと仮定していましたが、秒間66コマぐらいの高速度で撮影したものを秒間30コマで見れば、「地球上で肩口から初速無しでぽろりと落ちたモノを撮影した」のだとしても、ビデオのとおりの落下運動が実現できることになります。ただ、月面で秒間17コマの低速度撮影という可能性もあります。

撮影速度が違っている可能性について、NASDA も一言だけ書いていましたよね。これは科学者としての良心だと思います。しかし、そこから先の計算(秒間66コマとか)のことをあえて論じていなかったことにはもしかしたら、悪意がかくされているかもしれません。

というのも、もし仮に地球上で撮影をしていたのだとして、それを高速度撮影することに意味がオオアリなのです。高速度撮影を普通に映写してできあがる光景は、いかにも月らしい自然なスローモーションになってくれるからです。
落下運動に関して本当に月らしい物理を再現するには、本来なら6倍速である秒間180コマにするべきです。しかしそれでは、重力にかかわらない宇宙飛行士たちの動きの全てが不自然にスローモーになってしまいます。当時のカメラにそこまでの高速度撮影のできるものがあったとも思えません。2倍ちょっと、というのはじっさい、まことしやかな映像のためには丁度よい程度だったかもしれません。

なんとアポロ否定派にはおあつらえ向きの、さらに怪しい論点が出てきてしまうではないですか。NASDAの筆者は、もしかしたらそれに気付いていて、あえてその方向の議論をふくらませなかったのかもしれません。


ではこれで B から A への川を渡り切ったでしょうか?
いいえ。ぜんぜん足りません。NASDAの筆者の言うように、

(転載開始)
フィルムが本当に1秒30フレームというテレビの標準スピードで撮影されていたかどうかについても、調べなければなりません。そのためには、アポロで使っていたカメラや、ビデオとしてダビングされる過程などについても調査が必要でしょう。
(転載ここまで)

ということをしてからでないと、科学的検証の良心から見て「可能性」のままなのです。

長くなりましたのでここで言いたかったことをまとめます。

「かもしれない」という可能性を「違いない」という断定にするために、科学者たちは血の滲む努力をして検証の手続きを踏み、Bから、A,Cへの川を渡るのです。その過程に耐えられずほとんどの仮説が次々と消えてゆく世界です。ぼやき430は、素人考え(と副島先生御本人も認めている)で、この川にやすやすと橋をかけている論法がまずいのです。決っして結論が持つインパクトがまずいのではなくて。

# あああ、もっと短かく書くつもりで書き始めたのに。
# じろうの長過ぎる屁理屈だな、これは。suzuki さん本当にごめんなさい。


[587] こちらに移動せよとのことでしょうか? 投稿者:simon 投稿日:2003/05/04(Sun) 00:42:23

なぜかメイン掲示板に書いたら削除されたのでこちらにも
書いておきます。

――――――――――以下再掲――――――――――――――――
こんばんわ、副島先生。以前Yゼミで先生の英文法の講義を受けていた元学生の
simonと申します。先生のご活躍は大学入学後にいろいろなところで目にして、
ああ、自分はすごい人の講義を受けていたんだなあと感動しておりました。

・・・しかし先生、今回の4月29日のぼやき、コレはいただけません。

そもそも基本的な部分での間違いが多すぎます。

>あの遠く離れた月(24万キロメートルもある)
月は地球から平均して38万キロメートルほどの距離にあります。

>地球の大気圏(地表から3万キロメートル)
先生、大気圏はそんなに厚くありません。スペースシャトルは地表高度200〜300kmの
所を飛行していますが、これはバッチリ大気圏外です。

>しかし、何百キロメートルとかを正確に飛ばすとなると、ものすごい技
>術が必要となる。
先生!もしかしてドイツのV-2ミサイルの射程距離は300kmあったことを
ご存知ないのですか?

>それは、地表から3万メートルまでは大気があって、それで空気抵抗が大きいから、
>静止出来ないので
先生。それは間違いです。衛星の軌道を廻る速度は地球中心と距離に比例するのです。
そんでもって、地球の自転と同じ速度で公転するにはたまたま地表から36000kmの
高度が必要だと言うだけの話です。

>スペースシャトルで、ほとんどは軍事研究をやっているようだ。
・・・NASAのホームページをご覧になれば、何の実験をやっているのかは
だいたい公表されているのでわかるのですが・・・

>あるいは、この宇宙ステーション計画というのは、もう中止になったのかもしれない。
まだあります。ISS(国際宇宙ステーション)という名前です。

>すべて「静かの海」という平地に着陸した、ということになっている。
違います。
11号:静かの海
12号:嵐の大洋
14号:フラマウロ丘陵
15号:ハドリー峡谷・アペニン山脈
16号:デカルト高地
17号:タウロス・リットル峡谷

>今なら地球から精密な高性能望遠鏡で観察できるはずなのだ。
ムリです。宇宙望遠鏡ハッブルでも、月面の数メートルの物体は小さすぎて見えません。

先生。たとえば、英語に全く無知なものが英和辞典の欠陥を暴くことが不可能で
あるように、科学に無知なものが科学者のウソを暴けるとは思えないのですが、
そこのところをどのようにお考えでしょうか?

副島先生はまず、基本的な科学の本や月ロケット計画についての本をお読みになってから
このぼやきを書くべきだと思います。


[586] レーザー反射鏡 投稿者:スモーク 投稿日:2003/05/04(Sun) 00:28:50

現実に月面にレーザー反射鏡が存在するとしたら、やはり月面着陸はあったのでは? じろうさんのいうとおり、これは致命的な論点です。

[584] なし 投稿者:くま 投稿日:2003/05/03(Sat) 22:39:05

発光素子って何?

[583] [578]ジョーさんの提示した論点と、その評価 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/03(Sat) 16:45:08

(1) 人間がヴァンアレン帯を超えることは出来るのだろうか

これに関してはフレア等による事故さえ無く、短期間ならば問題なく
越えることができる、と見積もることができた。[580]で示したとおりである。
フレアの危険に関しては、ギャンブルである。

(2) 宇宙飛行士の心理的変化は、宇宙環境のせいではなく陰謀加担への
良心の苛責によるものかもしれない

正直申し上げるならば、たいへん面白い観点であり、なるほどと思った。
しかし公平に申し上げるならば、これは検証が不可能である。可能性に過ぎない。
可能性を主張する状況証拠のひとつにはなるが、たったこれだけで納得してしまうひと、納得しろと主張するひとには、ずさんな論理だから出直しなさいと怒らざるを得ない。

(3) アポロ計画の遺留物である月面上レーザー測距器用反射鏡が
正常にはたらいている以上、アポロ計画はあったのかも

これは、致命的な論点ではないか?動かし難い物証なのであるから。
にもかかわらずジョーさんが(2)を重視されているのは、(2)がオリジナリティあふれる優れた論点であるから、自分でその論点に惚れてしまったのかもしれない。理系研究者として、その気持は分かる。しかし公平に申し上げるならば、(3)の一点を崩さなければアポロ否定派の論理は全て完璧に崩れ去る。

例えば、「反射板は無人の設置ロボットによって置かれたのかもしれないじゃないか」「反射板は本当は無いのだけれどレーザー測距はできるのだ」等の反論が考えられるが、ここでその検証はできないし、やらない。


副島先生が提示した論点も、やはりひとつずつ検討していこうと考えはじめています。焦らずゆっくりやります。


[582] Re[581]: 宇宙開発事業団の長すぎる言い訳 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/03(Sat) 15:57:51

学問道場に集まる誰も彼もが気分と印象でモノを言っていることに対して絶望的な気持になります。反対派も賛成派もどっちもです。この話題に限っては、副島先生その人までもがそれを煽っているように思えてなりません。
怒り悲しみの感情は根本ですし、直観や印象も大事ですが、それを文章に書きつけ主張の形にする際に論理をおろそかにしては何が何やら分からない。事実を証拠つきで暴くのが副島系ではなかったのか。本当に買い被りであったのか。

1) 月面着陸は無かったと断定できる
2) 月面着陸は有ったと断定できる
3) 月面着陸は無かったと断定できない
4) 月面着陸は有ったと断定できない

下記[581]内引用中のNASDAの主張は、上記4種類のうちのどれだと思いますか?

ではそのNASDAの主張への反論はどういう主張であるべきですか?

ではそのためには、どういう事実を検証すればいいですか?


こういうことを明確にするのに、文系とか理系とかの違いがあるとは思えません。


「月面着陸は無かったんじゃなかろうか、
そう思って見てみると、これもあやしい、あれもあやしい、
** だから ** 月面着陸は無かったに違いない」

なんでそんな論法でみなさん納得できてしまうのですか。

「苦しい言い訳は長いものになりがちだ。
** だから ** 、NASDA の説明は苦しい言い訳だ」

なんでそんな論法で反論になるなんて思えるのですか。

「大きな枠組から見た真実」という言葉が、ずさんな論法の免罪符に使われているのではないかとすら思えます。

[581]裏無い史さん、やり玉にあげた形になってしまって御免なさい。あなた個人に対して怒っているつもりはないのです。(むしろ感謝と共感を感じています。)副島先生のことを敵だなんて思ったことも一度もありません。
でも、ともかく怒っています。父親に対して噛みついた昔のことを思い出します。
副島先生はどうやら本気のようですが、こっちだって本気です。

この文章を書いた後一日置いて頭を冷やし落ちついた後に、なお気持は変わっていませんのでこうして投稿いたします。


[581] 宇宙開発事業団の長すぎる言い訳 投稿者:裏無い史 投稿日:2003/05/03(Sat) 00:35:50

さて、文科系なのですが、じろうさまの反論を読み、興味を持って理科系のほうも読ませていただきました。
 まず、じろうさまは、あのテレビをく見てられない、というのが残念ですね。
あのテレビ番組は良くできていましたよ。
 それに、最後すほうでは、ちゃんと反論をも放送していました。
しかし、私も宇宙開発事業団の反論をすべて読みましたが、まだまだ
怪しいです。
アポロは宇宙へ行った、という人々の根拠、Nasda からの引用をしますが、これは言い訳としても、おかしいし、長い言い訳は大抵怪しいのです。
特におかしい二点について述べてみたいと思います。以下引用文―――
疑惑
アポロ17号で、月面で2人の宇宙飛行士が活動している映像がある。この映像で、片方の宇宙飛行士の肩から物が落下するのだが、そのスピードが速すぎる。月は地球の6分の1の重力しかないはずだから、もっとゆっくり落ちなければおかしい。これは地球上で撮影されたという証拠である。

真実
実際のフィルムをもとに検討してみることにしましょう。
このフィルムで、宇宙飛行士の肩から物が落下する時間を測定してみました。映像を1フレームずつ印刷して、落下する時間を測定してみたところ、25フレームとなりました。テレビは、1秒間に30フレームというスピードで絵が移り変わっていきますので、これから計算すると、落下時間は約0.8秒となりました。
では、0.8秒で、物はどれほど落下するのでしょうか? 月は空気がありませんから、高校の物理で習う公式をそのままあてはめることができます。
計算によると、月の重力の下では、0.8秒の間に物体が落下する距離は、約52cmとなります。もちろん、月には空気がありませんから、落ちていく物体に抵抗が働くこともありません。この数字がそのまま、落下する距離になります。
では、地球の場合はどうでしょうか。同様に計算によると、この数字をそのまま6倍すればよいので、約3.1mとなります。

もう一度映像をみてみますと、落ちていく物体は、宇宙飛行士の肩口から滑り落ちているようにみえます。仮に、肩口までの高さを140cmくらいとしますと、地球の重力で計算した場合、落下する距離は長過ぎることになります。つまり、地球の重力の下で撮影されたとしても、やっぱり不自然なのです。
これは何を意味しているのでしょうか?

さてもう一度映像をみてみましょう。肩口から物体が落下する直前、宇宙飛行士は後ろを振り返っています。振り返った直後、肩口から物体が「勢いよく」落ちています。
そう。物体は落下するとき「初速」がついていたのです。落ちる直前に初速、もうちょっと平たくいえば勢いがついていれば、速く落ちるのも当たり前です。さらにいえば、初速がどのくらいかがわからない以上、その加速が地球上の重力で説明できるのかどうかもわからない、ということになります。ですから、この映像が「地球上で撮影された」とも断定はできなくなります。

実際には、フィルムが本当に1秒30フレームというテレビの標準スピードで撮影されていたかどうかについても、調べなければなりません。そのためには、アポロで使っていたカメラや、ビデオとしてダビングされる過程などについても調査が必要でしょう。
   以上転載終わり、
この言い訳は素人が読んでもおかしいとわかります。
普通の地球上でも、肩口からものが落ちるときに初速というか勢いがつくでしょうか。
例えば、手に持ったボールを手を離したときと、肩に乗せたボールが落ちるのとで、そんなに速さの違いが二倍以上もあるでしょうか。
ほとんど変わらないというのは、われわれは経験で知っています。
それを、肩をまわしたから初速がついた、なんていうのは、おかしいです。
 それから、もう一点は、歌を歌いながら、月の砂漠をかけていく映像です。
何度も見てみました。速度、それから、月の引力から考えて、全然、人が浮かないのが変です。
小学校のころから、理科で習ったこと、月に行ったら、六倍も飛んで歩ける、というのが、全然、実証されていない映像はまったく
ナンなんでしょう。あの鼻歌すら「俺たちは、あほな芝居をしているのさ、」と聞こえてきます。
 ナスだの「疑惑と真実」という言い訳を全部読んで思ったのは、やはり
人はうそをつくとき、やたらに言葉が多くなる、ということでした。

でも、ひとつ思うのは、副島先生は正直すぎて、ファンすらも罵倒してしまって、随分敵を作ってしまうなあ、損だなあ、ということです。
心は暖かくて、優しい人なんですけどね。
自分に心地よい人ばかり回りに集めることの危険性もあります。

家康が天下を取ったのは、彼の、嘘も方便、八方美人で心は冷酷、にやにやしたずるさ、狡猾さ、卑怯さ、なのですが、もし、政治の道をたどりはじめるのでしたら、
その家康の狡猾さの千分の一でもいいから、欲しい、と思うものです。
天下を取ったらこっちのものなのですから。
 それから、無料会員が勝手なことを書くな、ダニだ、と時々怒っていらっしゃいますので、ぼやきは、すべて有料にしてしまい、無料では何も見られないようになさるといいか、と思います。
そして、会費も、年間、1万円という安さではなく、2,3万に値上げなさっても良いと思います。
 (でも、値上げは、私が会員になってからの後でお願いしますが。ごめんなさい、)
情報量としては、普通の新聞代と同じ程度にとってもいいので、年に二万でも安いですよ。
浅井隆は、入会金を取り、更に会費は二万以上ですし、そのほかにロイヤル資産クラブとかで資産家のみを集めたりしていますのでね。

                                ではまた、  お元気で         鈴木真理


[580] バンアレン帯の外は本当に危険か?どれぐらい危険か? 投稿者:じろう 投稿日:2003/05/02(Fri) 01:01:13

手始めにバンアレン帯の外は本当に危険か?どれぐらい危険か?
を考えてみました。
最初にひとこと。私は理系であることに誇りを持っている者ではありま
すが、放射能や、宇宙開発自体の専門家ではありません。便利なWeb上
の情報をもとに、調べつつ勉強しただけです。専門家のつっこみと、
非専門家の疑問を待ちます。

副島先生への某理系会員からのメールに、宇宙空間における放射線量の
見積もりがありましたので、まず引用します。

(重たい掲示板[2985]より抜き書き転載はじめ)
バンアレン帯の外
           100〜500mSv/年

フレアは、危険!(短時間であるが、上記値の1000倍以上の宇宙線発生)

健康障害が生じない被爆線量(推定:目安程度)
       400mSv以下

5%の人が死亡(推定:目安程度)
           2000mSv以下
(ここまで)

いまのところ、これを裏付ける資料も反対の資料も見付からないので、
とりあえず信用して話をすすめます。
なお Sv (シーベルト)とは、放射線(注*放射能にアラズ)が人間におよ
ぼす害毒の量で、Sv/年とはそれを一年あたりにならした量です。
(こういう単位があるんですね。今回勉強してみて初めて知りました)

上記の数値を虚心に見れば、バンアレン帯の外側は普通の人間には
危険で生活できない世界です。原子力発電所まわりの労働基準である
50 mSv/年を10倍程越えてしまいます。
バンアレン帯外で浴びる放射線の主要な成分(ガンマ線、中性子線)はほ
とんど遮蔽できないタイプのものであるために、上記の数字を減らす
手立てはほとんど無いでしょう。

しかし、宇宙飛行士は国家のため科学の発展のため名誉のため冒険心
のために多少の危険は覚悟のうちに臨むような人間です。
フレアさえ起こらなければ、バンアレン帯外に出て被曝してしまう放
射線量は最大でも 500mSv/年であり、これをまる一年浴びてはじめて
健康障害が生じるかどうかの目安に達するぐらいの量です。
覚悟ある人が短期間行って帰ってくるのに問題が生じるほどのリスク
ではない、という価値 ratio 判断も、この数字からできそうです。
アメリカの威信をかけたプロジェクトであれば、それぐらいのことは
やる(やらせる)でしょう。

次にフレアのリスクについて。

フレアとは太陽表面の爆発のことで、このとき大量の放射線が太陽か
らまきちらされます。いわば濃くて強い太陽風です。
フレアが起こったことは太陽表面の観測によって分かりますが、その
後地球まで磁気嵐と放射線がやってくるまでには 8分間の猶予があり
ます。
数年前に宇宙飛行士を主人公にした漫画に、この 8分間のドラマを描
いたものを見た覚えがありますが、現在の宇宙開発において宇宙空間
の放射線の問題は周知の懸案であるようで、対策のための研究がさま
ざまにあるみたいです。
http://133.242.8.15/jdata/00159/199601J00159030/199601J00159030.html

ところで、フレアは太陽黒点の11年周期に従って、起こりやすい時期
と、起こりにくい時期とが交代で現れます。
http://www8.ocn.ne.jp/~yohsuke/aurora_6.htm
アポロ11号の1969年、アポロ13号の1970年の周辺はどうやら磁気嵐の
当り年だったようです。知ってか知らずか、あえてリスクの高い時期
に月へ行ったのだと言えます。
(おっと、これはむしろ月面着陸は無かった説のほうに有利な情報…)

当り年、外れ年における実際のフレア頻度と、それが起った場合の健
康被害についても調べるべきですが、そこまでは届きませんでした。
またいつか…。

参考資料:

(1) 放射線 バンアレン帯 健康障害 でgoogle検索して見つけた
宇宙放射線対策の文献集へのリンク
http://www.google.com/search?num=20&hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&newwindow=1&q=%95%FA%8E%CB%90%FC+%8C%92%8DN%8F%E1%8AQ+%83o%83%93%83A%83%8C%83%93%91%D1&lr=
宇宙線モニター技術
http://133.242.8.15/jdata/00159/199601J00159030/199601J00159030.html

(2)シーベルト(Sv)
放射線防護の目的に用いられている放射線量の単位。種々の放射線に被ばくした際、線量の合計は各放射線の物理的線量(単位はグレイ)にそれぞれの放射線の生物学的な影響の強さに対応する係数を掛けて合計します。ガンマ線に対する係数は1なので1Sv=1Gy(1ミリシーベルト[mSv]=0.001Sv)となり、原爆放射線に含まれている中性子に対する係数は10なので1Sv=0.1Gyということになります。
http://www.rerf.or.jp/nihongo/glossary/sievert.htm より

(3)原子力発電所で働く人への放射線の線量当量は?
http://www.tepco.co.jp/nuclear/programs/body-j.html を参照

(4)電波研究所 太陽地球間物理
http://www2.crl.go.jp/kk/e412/CRL_News/back_number/107/107.htm

(5)オーロラと磁気嵐の頻度
http://www8.ocn.ne.jp/~yohsuke/aurora_6.htm


[579] 「月面着陸は無かったろう」には納得がいきません 投稿者:会員番号2110 じろう 投稿日:2003/05/01(Thu) 21:57:17

理科系掲示板でははじめまして
重たい掲示板において、
** しかし、今回のぼやきだけは、いただけません。 **
と発言いたしました「じろう」です。
重たい掲示板では副島先生に以下のようにたしなめられてしまいました。

(重たい掲示板[2985]より転載張り付けはじめ)
会員なのに、2110番「じろう」君は、自分の脳の動揺が多き過ぎたので
しょう。しっかり理科の基本に戻って、自分のこれまでの生き方そのもを
点検して下さい。
(転載ここまで)

卒直に申しまして、わたしの動揺の内容はむしろ
「こんなこと(ぼやき430)を言い出す人を、私は尊敬していたのか!」
ということでした。幻滅のような気分を味わいました。

アメリカの陰謀を、ロスチャイルド家 vs ロックフェラー家の対立軸で理
解していく考えかたには、目から鱗を何枚も落としながら慣れてきていま
すので、仮に本当に「アポロ月面着陸が無かった」としても世の中の普通
のひとよりは容易に受け入れられると思います。幻滅は、結論ではなく、
そこへ行きつくための過程に対するものです。

「アポロ月面着陸は無かった」の噂に関して、テレビ番組は見ておりませ
んが、インターネット上ではいくつか目にしておりました。しかし、御粗
末な根拠に基く都市伝説の類だと判断しておりました。
ですから、副島先生があえてこの話題に関してぼやきを書くと予告をされ
たときには、独自の裏情報か何かを根拠にした鮮やかな暴きをやってくれ
るものと期待しました。
しかし、その根拠が、
「(物理学素人の)常識から見て物理的に不可能である」
という主張だったために、期待はずれの落胆が大きかったわけです。

もし仮に結論だけは大きくみて正しかったとしても、あんな根拠付けから
は、理科系の常識を覆すどころか、失笑しか得られない。こんなことでは
副島隆彦を、まわりの人に勧められない。ですからいまでも、あれは撤回
して欲しいですが、もう無理でしょうか…。

( 理科系は、おおきな真実よりも小さな矛盾や間違いを重視する場合が
多いので「気の弱い計算ロボットたちなのだ」という指摘は良く当た
っていると思います。でもそれは、ナチュラルサイエンスという堅牢な
楼閣を形作る現場作業者には絶対必要として叩き込まれてできる性格で、
しかたのないことです。
当然ながら、おおきな真実を大胆につかみ出すことと、繊細に矛盾と間
違いを切り捨てていくことと、両方を合せもつことが科学者として重要
です。しかし、科学者見習いは最低限繊細でさえあればまず現場作業者
として使えるので、まずは繊細であるように訓練されるのです。
私自身どちらの資質についてもこころもとなく、修行中の身ですが、
両方の資質について副島先生の学問姿勢に見習うところ大と思っており
ます。
(そう思っていたので、あれは勇み足に過ぎなかったのだと解釈したい
のですが…。) )

(重たい掲示板[2985]より転載張り付けはじめ)
3年ぐらいの時間をかけて、静かに結論に至りなさい。急をせいては駄目です。
(転載ここまで)

という勧めにも従い、今は結論は出さず保留します。撤回要求に固執する
つもりもありません。ただ、3年後(?)の結論に至るまでのプロセスの一
環として、ここ理科系掲示板で静かにじたばたしてみたいと思います。

もういちど私の立場を明確にしておきます

「あれぽっちの根拠で、アポロ月面着陸の事実を否定しようと主張されて
も、ちっとも納得できそうにないぞ」

理科系掲示板のみなさまどうぞよろしくお願いいたします。


[578] ぼやき「430」 「月面着陸は無かったろう」について 投稿者:ジョー 投稿日:2003/05/01(Thu) 13:41:09

高野さん、みなさま
はじめて投稿させて頂きます、ジョーといいます。
よろしくおねがいします。


さて、ここに書くのはぼやき「430」 「月面着陸は無かったろう」に関することである。

(貼り付け開始)
本当に鋭い人たちなら、私のようなナチュラル・サイエンスの素人がこういうことを書く前に、とっくに、真実を洞察して指摘していなければいけない。私、副島隆彦の後追いをするようでは情けないのだ、と予め言っておきます。
(貼り付け終了)

私は理科系の研究者であるのでこのことばを厳しく受け止めている。そこで理科系のサイトであるここに、このぼやきに関する自分の考えを書きます。


まず私は画像上のトリックとかのたぐいにはあまり関心がない。あった、ないとか、こう考えれば説明がつくのたぐいの議論は水かけ論であり、反証可能でないという点では、非科学的である。

私がもっとも重要に思うのは次の副島氏の指摘である。

(貼り付け開始)
最近のノーベル賞を貰った、ニュートリノという光子のようなものが、一瞬のうちに地球を貫通することを研究して、質量(重さ)があるから、物質である、とか無いとか、というようなむずかしいことを調べている人々は、どうして、こういう「宇宙は放射能で汚染されているから、人間は、そこには行けない」ということを言わないのだろうか。
(貼り付け終了)

この文章を私は真剣に考えたい。この「宇宙は放射能で汚染されているから、人間は、そこには行けない」という部分は科学的に議論することができるし、また文献などを調べることもできる。従って、これが証明されれば、やはり月にはいけないのだということになる。

一時間ほどウェッブを探してみたが、宇宙空間での放射線量というのはなかなかでていない。従って宇宙空間での放射線量というのは一般的には大気上層部での放射線の量を外挿しているのであろう。

だから

(貼り付け開始)
人間が、というよりも、地上生物が、ヴァンアレン帯を超えることが出来るのだろうか、と私は、素人考えで考えてしまう。
(貼り付け終了)

ということが証明されているのかよくわからない。これは調べてみなくてはならない。



さて、では、「あなたはこの「月面着陸は無かったろう」を信用するのか?」と問われれば、私は「信用する」と答える。「今まで信用してきたが今回の副島氏の「月面着陸は無かったろう」論には賛成できない」という方がいたが、これは逆である。「今まで信用してきたからこそ、この副島氏の考えも正しいのだろう」というのが私にとっては納得のいく考え方である。

この学問道場のサイトでは、自分に関係のないことでは副島氏の言説を信用するが、自分の専門分野について指摘されると、とたんに反発するということが多々みられる。自分の専門分野であるからこそ、たとえ脳が軋もうと部分的に壊れようと正面から見据えてみることが大切である。ちなみに私は副島氏の理科系にかんする記述を読んで、2,3日熱がでたような症状に見舞われたことが本当にある。

また立花隆の「宇宙からの帰還」という本にでてきた宇宙飛行士を考えても、この「月面着陸は無かったろう」論には真実味がある。「宇宙からの帰還」では多くの宇宙飛行士が宇宙飛行の後に精神に異常をきたした事実が記されてる。ある飛行士はキチガイにまたあるものは伝道師になるというふうに、帰還後に精神に変調をきたした宇宙飛行士が何人ものいたのである。そして精神に異常をきたした理由を「あまりの地球や宇宙の美しさに感動し、それを神からの啓示ととらえたから」というふうに立花隆は書いていた。

しかし、もし「月面着陸は無かったろう」論が正しければ、彼らが精神に異常をきたした理由は当然こんなことではない。まさに歴史をねつ造するというその悪事の大きさに耐えかね精神異常になったと考えることができる。すなわちあるものはその罪に耐えかね気が狂い、あるものはそのままさらにだまし続けるために伝道師になったというふうに考えることができるのである。

このふたつの説明のうちどっちが納得いくものであろうか?少なくとも私個人の感覚からすれば、「罪に耐えかね気が狂い」というほうがよりよく納得できる。


最後に「では逆に月に着陸したことの証明はできないのか?」という疑問についても書いておく。じつはアポロが残していった反射鏡というものが月に存在する。これはレーザーにより地球と月の距離を正確に測定するための装置であり、現在でも地球から検証可能である。
したがって、

(貼り付け開始)
だから、もし、6回の月面着陸が実在するというのなら、その痕跡と残骸の機材が、今なら地球から精密な高性能望遠鏡で観察できるはずなのだ。月の裏側だから見えない、という理由でもいうつもりか。それがはっきりと望遠鏡で見えて証拠の精密写真がある、というのなら、私は、自分のこの疑いをすべて撤回する。
(貼り付け終了)

という中の部分的な証拠材料にはなっている。だからこの辺のことももう少し調べなければならない。


[577] エネルギー学講座vol.37 投稿者:里屋和彦 投稿日:2003/04/30(Wed) 23:52:26

エネルギー学講座vol.37をUPしていますので、ご一読をお願いいたします。

[576] おっしゃる通り! 投稿者:akira kometani 投稿日:2003/04/30(Wed) 20:20:13

余り考えずに投稿してしまいました。謹んで自説を撤回します。すみません。

[575] Re[573]: 太陽風をご存知? 投稿者:tko 投稿日:2003/04/30(Wed) 12:46:46

下記内容オペミスです!(DEL KEY)の設定前で消せませんでした。(管理人さん恐れ入ります消して頂けたらありがたいのですが!)
---------------------------------
太陽風ぐらいで旗が、はためきますか?????
人間が、ぐりぐり回した際の慣性ではためいているのでしょう!

[574] Re[573]: 太陽風をご存知? 投稿者:TKO 投稿日:2003/04/30(Wed) 12:41:44

ハレー彗星が地球に接近したとき、その尾が太陽からの風で長くたなびいたのを知らないのですか。大気がないから、旗が動かないなどとたわけたことをぬかすのは止めなさい。逆に地球は、大気のおかげで、太陽風から守られているのです。

[573] 太陽風をご存知? 投稿者:akira kometani 投稿日:2003/04/29(Tue) 20:26:40

ハレー彗星が地球に接近したとき、その尾が太陽からの風で長くたなびいたのを知らないのですか。大気がないから、旗が動かないなどとたわけたことをぬかすのは止めなさい。逆に地球は、大気のおかげで、太陽風から守られているのです。

[572] シリコンウエハー上でのMOVPE(シリコン上のGaN-LED) 投稿者:GaN-LEDの初心者 投稿日:2003/04/09(Wed) 00:27:57

皆さん始めまして。
初めてここに来まして、非常にGaN−LEDに興味をもっています。
シリコンウエハー上(111面)でのMOVPE(シリコン上のGaN-LED)についての情報はどこから手に入れますか?
誰がご存知でしょうか?教えてください。

よろしくお願いします。


[571] エネルギー学講座vol.36 投稿者:里屋和彦 投稿日:2003/04/01(Tue) 00:14:25

エネルギー学講座vol.36において、急遽

「原子力業界の大分裂(3)」から
「天然ガスと水素エネルギー」へと変更しました。

たかのさん。申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。


[570] 頑張れLinuxにっぽん。 投稿者:Linuxism 投稿日:2003/03/27(Thu) 14:47:19

以下、日経NETより、
これはついに、マイクロソフトに本格的に反撃しようということなのか?なるべくひっそりと盗まれないように今度こそ勝って欲しいものだ。盗みが得意だからな、マイクロソフトは。
(引用開始)
電機大手5社、ネットTVの規格統一

 松下電器産業、ソニーなど電機大手5社はインターネット接続機能を持った次世代デジタルテレビの技術規格を統一する。4月中旬に標準化団体を結成。年末の地上波デジタル放送開始に向け、放送局や通信会社と双方向番組などのサービス開発を協議する。ネット家電分野への進出を狙う米マイクロソフトに国内連合で対抗する。

 標準化団体には東芝、日立製作所、シャープも参加。今秋をメドに規格を策定し、他の家電メーカーにも採用を呼びかける。松下が今夏から国内発売するデジタルテレビにネット接続機能を標準装備するのを皮切りに、ソニーや日立も来年以降の商品化を目指すとみられる。標準規格は基本ソフトに無償OSのLinux(リナックス)を使い、ホームページ用記述言語である「HTML」に準拠したコンテンツ(情報の内容)をテレビで閲覧できるようにする方針。規格を統一することで、放送局や通信会社がコンテンツを制作しやすい環境をつくる。 (07:02)
(引用終わり)

しかし、テレビだと、このキーボードをどうするか?というのがある。
さて、、勝負はこれから!


[569] 新刊紹介 占領軍の科学技術基礎づくり 投稿者:山田和広 投稿日:2003/03/23(Sun) 01:46:34

オンライン書店の「bk1」から新刊紹介と書評を転載します。

占領軍の科学技術基礎づくり 占領下日本1945〜1952
著者:ボーエン・C.ディーズ著
笹本 征男訳
本体価格: \3,900
出版:河出書房新社
サイズ:A5判 / 382p
ISBN:4-309-90524-2
発行年月:2003.2

■コメント・書評
科学振興による日本復興の仕掛け人が語る
松浦晋也
2003/03/14

 1945年8月15日、日本は連合軍に無条件降伏した。
 1カ月後、アメリカ陸軍のダグラス・マッカーサー将軍が占領軍(GHQ)司令官として日本に乗り込んでくる。それから7年間、日本は国としての独立を失い、アメリカに管理された。日本を占領したアメリカは、2つの目標を持っていた。すなわち、日本が二度と軍事大国にならないようにすることと、疲弊しきった日本経済を立て直し、アメリカが資金を投入しなくても自活できるようにすること。本書は占領下の日本において、科学技術政策の立案に携わった著者の回想と、占領下の科学技術政策の通史をまとめて一冊にしたものだ。

 著者らは、日本の科学技術を焦土から復興させるためにさまざまな施策を打ち出していく。そのバックボーンとなったのは「科学技術こそが日本の経済的自立に導く」という確信だった。読み進むと、占領下の日本における「秘話」と呼びうるエピソードが次々に出てくる。日本陸軍が行っていた「殺人光線」研究装置の保全、1948年に礼文島で観測された日食への遠征隊派遣、工業規格の策定などなど。

 興味深いのは、占領軍が行った二大禁止政策である、航空科学と原子力研究の禁止についての著者の態度だ。航空科学禁止についてはあまり触れていないにもかかわらず、原子力にはかなりの紙幅を割き、仁科芳雄博士などが開発していたサイクロトロンを米軍が破壊したことを「占領軍最大の失策」して非難しているのだ。どうやら航空の禁止は「当たり前のこと」であったのに対して、原子力は様々な民生応用が考えられるので一概に禁止するべきではないと考えていたようである。

 敗戦直後、世間では「科学する心」という言葉がはやったという。そこには「科学力が劣ったから戦争に負けた。日本は“勝つ”ために科学を振興させなくてはならない」という認識があった。同時期に著者らは、日本を経済的に復興させる手段として、科学技術振興を目指して働いていた。つまるところ「戦争をさせない手段として科学を振興」していたわけだ。

 地味な本だが、知られざる歴史に光を当てる好著である。占領史に興味がある人はもちろんのこと、「日本の自立」とか「普通の国日本」といった言説に惹かれる人も必読であろう。「日本の自立」といっても、歴史的にきちんと考えていくと、そう簡単な話ではないのだ。

(松浦晋也/ノンフィクション・ライター)
以上


[568] Re[564]: ↓は無視してください。言わせてくれさん 投稿者:中原 投稿日:2003/03/05(Wed) 21:31:05

すいません。コピペをミスったのを気づかずに投稿しました。↓は無視してください。

****(ここから再掲載)*******
言わせてくれさん、こんばんは。仕事が忙しかったのと、体調を崩してしまったのとで遅くなりました。すいません。

>幹線系っていうのは何ですかね。つまり光の減衰がファイバの中で少ない強い光、長距離用ということですかね。

言わせてくれさんの言うとおりです。石英ファイバの最も伝播損失の少ない波長域を使っています。距離スケールは、国と国の間の通信、という所までいきます。もちろん中継が入るのですが。

>光アンプというのは、ファイバの中で減衰した光を増幅?

そのとおりです。一般にアンプ、というと電気信号を増幅するのですが、光を電気信号に変えずに、光を光で増幅するものです。具体的にはファイバーアンプといって、Erドープファイバーに980nmの光を当て、そのファイバの中を通信用の光が通る間に増幅する、というものです。確か古河電工からアンプモジュールが出ていたと思います。

>インタラプタってなんですか?

interrupterです。 センサ、リモコン用途ですね。

>VCSEL

元東工大の伊賀先生の考案した、日本発の半導体レーザーです。レーザーというのは、光を発生する活性媒体と、その光を活性媒体の中へ返し、増幅するための反射鏡とからなるのが基本構造です。これは半導体レーザーに限らず、固体レーザー、エキシマレーザー等のレーザーでも同じです。半導体レーザーの場合、ウエハをある結晶面で割った、へき開面といわれる特殊な結晶面を鏡として利用します。このタイプのレーザーをファブリ・ペローレーザーというのですが、へき開面反射鏡が、半導体が積層されている面と垂直方向に形成されるのが特徴です。VCSELはVertical Cavityの名のとおり、鏡を半導体が積層されている面と平行に配置するものです。鏡自体も半導体の積層で作り、DBRと呼ばれます(Distributed Bragg Reflector)。ウエハ表面から光が出てくるのが特徴で、応答特性が良い(電気信号の早いパルスに追随して光信号が変調できる)ので、通信用途に使用されます。

>CDの赤いのとは違うのか?

CDと波長域が違います。CDは785nm、DVDは650nmです。本当に赤い光だ出ているのが見えます。

>LPEでLiquidっていうことは、CVDとかは気化したものを「蒸着」させるわけですが、液体を気化させてということですかね。それとも、液体のままエピタキシャル成長なんてするんでしょうか?

僕自身も使ったことがないのですが、液体のままエピ成長します。みょうばんの結晶作製とか、よく小学生の夏休みの自由研究とかであるじゃないですか?あれと全く同じ原理で、ある温度では溶けているだけど、ひえてくると過飽和になって固体が出現する、という原理を使ってます。

>基板はサファイアでしたっけ。

基板はサファイアかSiCが一般的です。まぁ、殆どのメーカーがサファイアですが(SiCはなかなかいい結晶基板が手に入らないから)

>他の基板は検討されていないんですか?シリコンとかはダメですか?

検討されています。MgAl2O4とかが有名ですが、最近ではシリコン上でのエピも研究されていて、サンケン電気からシリコン上のGaN-LEDがでてますよ。

>サファイアを使う理由は電流の漏れじゃなくて、結晶成長の相性の問題ですかね。

赤崎先生いわく、「GaNのMOCVD成長は水素という還元雰囲気で1000℃を超える、その温度で安定な基板がサファイアしかなかったんだ、当時は。」ということのようです。ま、一応面内の対称性が一緒なのではありますが。今ではすっかりサファイア基板も安くなりました。

>Mgが成功した理由は水素をどう処理するかということだったと思いますが、Znというのは、ひょっとして水素とくっついて離れなくなっちゃうんじゃないかと今ふと思いました。

Mgもそうなのですが、Znも形成する不純物準位が深いのです。そのためそもそも室温ではなかなか活性化せず、高いホール濃度を実現するのが困難なのです。Mgだって、Mg濃度の二桁低いホール濃度しか得ることができません。Znに関しては、水素パシベーションが原因なのかどうかについては知りません。ともかく、Mgドープで赤崎先生がP型を作るまで、Znが主流のドーパントだったのです。P型はできませんでしたが。そのことを赤碕先生が知らないわけはないと思うので、やはりZnの方が不純物準位がMgより深く、活性化しないのか、もしくはZnドーピングすることにより、窒素欠損のようなドナーを作ってしまって補償してしまうのかのどちらかなのではないでしょうか?

>そういえばZnSeというのがありましたね。ソニーがやって、中村さんが出てくるまでは、ZnSeが本命だった。

ZnSeのレーザー発振はもちろんGaNより早かったのですが、結局寿命を長くすることができず、レーザー材料としては消えていきました。住友電工がZnSe系で白色LEDを作っているのが今残っている、唯一の産業用のZnSeではないでしょうか?LEDでさえ、ZnSe系では寿命確保に問題があるという話も聞きますから、結局GaNに軍配が上がるような気がします。流れ込む人と金の量も多いですし・・・

ちょっと長くなりましたが、ご期待に添えていれば幸いです。


[567] Re[564]:言わせてくれ、さんへ 投稿者:中原 投稿日:2003/03/05(Wed) 21:28:49

結晶うまくできてますか〜。
ちょっと、下の中原さんお投稿をコピペして、細かい技術的なわからないことをせっかくだから教えてもらいたいのでよろしくお願いします。

>1)InGaAsP/InP
>1.3μm、1.55μmの半導体レーザー材料。幹線系の光通信用途。

幹線系っていうのは何ですかね。つまり光の減衰がファイバの中で少ない強い光、長距離用ということですかね。

>2)InGaAs/GaAs
>980nmの光アンプ用半導体レーザー材料。もしくはインタラプタ用に950nm程度の波長域のLED。赤外LEDですね。

光アンプというのは、ファイバの中で減衰した光を増幅?するようなもんなんでしょうか?だったら、「受光素子」と「発光素子」が一緒に装備されていると考えてよろしいんでしょうか?
すみません。インタラプタってなんですか?何か光信号のCPUみたいなものですか?

>3)AlGaAs/GaAs
>最も有名な系で研究レベルも高い。CD用半導体レーザー材料。短距離通信用VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)用材料。波長はCD用の場合は785nm、VCSELの場合は>850nm。
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このVCSELっていうのは何か面白そうですね。何かPN接合のところで、ホールに電子がVerticalに落っこちて、それが表面にある?(滅茶苦茶??)ですか〜?さっぱりわからん。やっぱり業界復帰は無理そうだ。

>4)InGaAlP/GaAs
>DVD用赤色レーザー材料。赤色〜黄緑色のLED材料。この系の高輝度LEDに関しては、ヒューレット・パッカード社が強い。
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これは何となくわかると思う。赤い奴ですよね。CDの赤いのとは違うのか?

>5)GaP
>良く見かける黄緑色のLED用材料。LPE(Liquid Phase Epitaxy)で作るのが一般的。こういう廉価なLEDに関しては台湾メーカーなどが強い。LPEは非常に古い結晶成長技術だが、半導体レーザーでは殆ど使われない。
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LPEでLiquidっていうことは、CVDとかは気化したものを「蒸着」させるわけですが、液体を気化させてということですかね。それとも、液体のままエピタキシャル成長なんてするんでしょうか?

言わせてくれさん、こんばんは。仕事が忙しかったのと、体調を崩してしまったのとで遅くなりました。すいません。

>幹線系っていうのは何ですかね。つまり光の減衰がファイバの中で少ない強い光、長距離用ということですかね。

言わせてくれさんの言うとおりです。石英ファイバの最も伝播損失の少ない波長域を使っています。距離スケールは、国と国の間の通信、という所までいきます。もちろん中継が入るのですが。

>光アンプというのは、ファイバの中で減衰した光を増幅?

そのとおりです。一般にアンプ、というと電気信号を増幅するのですが、光を電気信号に変えずに、光を光で増幅するものです。具体的にはファイバーアンプといって、Erドープファイバーに980nmの光を当て、そのファイバの中を通信用の光が通る間に増幅する、というものです。確か古河電工からアンプモジュールが出ていたと思います。

>インタラプタってなんですか?

interrupterです。 センサ、リモコン用途ですね。

>VCSEL

元東工大の伊賀先生の考案した、日本発の半導体レーザーです。レーザーというのは、光を発生する活性媒体と、その光を活性媒体の中へ返し、増幅するための反射鏡とからなるのが基本構造です。これは半導体レーザーに限らず、固体レーザー、エキシマレーザー等のレーザーでも同じです。半導体レーザーの場合、ウエハをある結晶面で割った、へき開面といわれる特殊な結晶面を鏡として利用します。このタイプのレーザーをファブリ・ペローレーザーというのですが、へき開面反射鏡が、半導体が積層されている面と垂直方向に形成されるのが特徴です。VCSELはVertical Cavityの名のとおり、鏡を半導体が積層されている面と平行に配置するものです。鏡自体も半導体の積層で作り、DBRと呼ばれます(Distributed Bragg Reflector)。ウエハ表面から光が出てくるのが特徴で、応答特性が良い(電気信号の早いパルスに追随して光信号が変調できる)ので、通信用途に使用されます。

>CDの赤いのとは違うのか?

CDと波長域が違います。CDは785nm、DVDは650nmです。本当に赤い光だ出ているのが見えます。

>LPEでLiquidっていうことは、CVDとかは気化したものを「蒸着」させるわけですが、液体を気化させてということですかね。それとも、液体のままエピタキシャル成長なんてするんでしょうか?

僕自身も使ったことがないのですが、液体のままエピ成長します。みょうばんの結晶作製とか、よく小学生の夏休みの自由研究とかであるじゃないですか?あれと全く同じ原理で、ある温度では溶けているだけど、ひえてくると過飽和になって固体が出現する、という原理を使ってます。

>基板はサファイアでしたっけ。

基板はサファイアかSiCが一般的です。まぁ、殆どのメーカーがサファイアですが(SiCはなかなかいい結晶基板が手に入らないから)

>他の基板は検討されていないんですか?シリコンとかはダメですか?

検討されています。MgAl2O4とかが有名ですが、最近ではシリコン上でのエピも研究されていて、サンケン電気からシリコン上のGaN-LEDがでてますよ。

>サファイアを使う理由は電流の漏れじゃなくて、結晶成長の相性の問題ですかね。

赤崎先生いわく、「GaNのMOCVD成長は水素という還元雰囲気で1000℃を超える、その温度で安定な基板がサファイアしかなかったんだ、当時は。」ということのようです。ま、一応面内の対称性が一緒なのではありますが。今ではすっかりサファイア基板も安くなりました。

>Mgが成功した理由は水素をどう処理するかということだったと思いますが、Znというのは、ひょっとして水素とくっついて離れなくなっちゃうんじゃないかと今ふと思いました。

Mgもそうなのですが、Znも形成する不純物準位が深いのです。そのためそもそも室温ではなかなか活性化せず、高いホール濃度を実現するのが困難なのです。Mgだって、Mg濃度の二桁低いホール濃度しか得ることができません。Znに関しては、水素パシベーションが原因なのかどうかについては知りません。ともかく、Mgドープで赤崎先生がP型を作るまで、Znが主流のドーパントだったのです。P型はできませんでしたが。そのことを赤碕先生が知らないわけはないと思うので、やはりZnの方が不純物準位がMgより深く、活性化しないのか、もしくはZnドーピングすることにより、窒素欠損のようなドナーを作ってしまって補償してしまうのかのどちらかなのではないでしょうか?

>そういえばZnSeというのがありましたね。ソニーがやって、中村さんが出てくるまでは、ZnSeが本命だった。

ZnSeのレーザー発振はもちろんGaNより早かったのですが、結局寿命を長くすることができず、レーザー材料としては消えていきました。住友電工がZnSe系で白色LEDを作っているのが今残っている、唯一の産業用のZnSeではないでしょうか?LEDでさえ、ZnSe系では寿命確保に問題があるという話も聞きますから、結局GaNに軍配が上がるような気がします。流れ込む人と金の量も多いですし・・・

ちょっと長くなりましたが、ご期待に添えていれば幸いです。


[566] 「理系よ頑張れ!」と小沢一郎のエール 投稿者:なおこう(直井幸二) 投稿日:2003/03/05(Wed) 20:24:53

以下、メールマガジン「自由党ニュース速報202号」より転載します。

(転載開始)

小沢一郎の剛腕コラム 第126回

 
 
                     自由党党首 小沢 一郎

大学院で講義、決意新たに


  京大工学部でリーダー論などぶつ

  国会議員では初

先週14日、僕が京都大学工学部大学院で担当してきた今年度の講義が終了した。

これは政治家や海外のVIPがよく行う記念講演という名の政治演説会ではなく、エネルギー科学研究科の講師として正規に行ってきたもの。

国家論に始まり、リーダー論、平和論、環境論など、これから日本人として歩むべき使命や課題について30人ほどの大学院生に講義してきた。

当初、主任教授から「ノーベル賞受賞者の講義でも居眠りをする者がいる」と言われていたが、終わってみると居眠りした院生は一人もいなかった。

少数民族による抵抗運動とテロの違いについて語り合ったり、米国のイラク攻撃が近づくなか「日本国内でもテロは起きるか?」と質問してくる院生もいた。

論理的・合理的思考をたたき込まれるはずの理系の人間だが、なぜか日本の企業や役所ではリーダー的立場の人間には文系が多い。

現在のような変化の時代には、物事を感性や感情で判断してしまう日本人の思考様式が障害になりかねない。欧米社会のように、論理的・合理的思考を学んだ理系の諸君が、政治や行政、経営といった社会科学や人文科学の素養も身に付けて、もっと企業や役所で活躍してほしい

一年間の講義を通じて、院生諸君も少しは「日本はこのままではダメだ」「自分たちが頑張らないと」と感じてくれたのではないか。

   さまざまな圧力

ところで、日本の大学、特に国立大学で現職国会議員が講座を持つのは初めてのため、僕の講義には学内学外からさまざまな圧力があったという。

そんななか、担当の研究科が「ふさわしい人物を招聘(しょうへい)しただけ。学問の自由である」と突っぱねてくれたおかげで、院生諸君と素晴らしい時間を持つことができた。この場を借りて、改めて感謝したい。

さて、最後の講義が終わった翌15日、京都市左京区にある赤山禅院(比叡山延暦寺別院)を訪れた。

この寺の御前様は日本仏教界を代表する高僧。田中のオヤジ(角栄元首相)と古くから親交を持たれており、僕は以前、東京・目白の田中邸に御前様をお連れしてから懇意にしていただいている。

   「日本一新」を奉納

現在、日本は国内外とも極めて難しい状況にある。この混迷の時代を切り開き、世の中を変えていく決意を新たにするため、僕は「日本一新」と書き込んだ護摩木を奉納して、護摩がたかれる火の前で無心で手を合わせた。
(転載終了)