[1788] 参院選の人気投票方式を目論んだ創価学会芸術部のタレント集票作戦 投稿者：ロシアチョコレート 投稿日：2003/08/22(Fri) 18:26:10『噂の真相』２０００年１２月号のＰ７６から貼り付け（貼り付け開始）
参院選の人気投票方式を目論んだ創価学会芸術部のタレント集票作戦
●サッカーの中村俊輔も学会貝だった！
自公保の暴走で空転した国会に照準を合わせるかのように、あのロペルト・パッジオが、またまた日本にやってきた。
セリエＡ開幕直前の大事な時期、カルチョ(サッカー)のスーパースターがＪＯＭＯカップという日本のエキシビションマッチに出場した理由はたったひとつ。わが信仰のためだろう。国立競技場のある信濃町は、信者数１２００万人、８００万世帯を公称する創価学会の総本部の所在地。１０年来の熱心な学会信者であるパッジオにとって、国立競技場はいわば「聖地」も同然なのである。
実際、バッジオのＪＯＭＯカップ出場は２度目なのだが、昨年、その初招聘を仕掛けたのは他でもない創価学会だった。
「パッジオのＪＯＭＯカップ出場は、カップのスポンサー筋が学会に頼み込んで実現したんです。実際、パッジオ自身の目的はサッカーの試合だけではなく、学会の行事に出席すること。昨年は創価学園の訪問に始まり、シナノ企画制作の池田大作対話ビデオに出演するなど、来日から帰国まで学会関連のスケジュールで埋めつくされていた」(一般紙運動部記著)
今回の来日も学会活動の方が主だったのではと、ＪＯＭＯカップ運営担当者がこう証言する。
「今年もまた来てくれるかとパッジオにオファーをすると、『今年もその時期は日本にいく予定だよ』と返答してきたほど。すでに学会側が段取りを決めていたようです」
ところが今回、パッジオはサッカーのプレイでは不調でいいところなし。池田大作センセイもさぞ落胆したかといえば、さにあらず、前回以上にご満悦だったというのだ。
「実は今大会の池田のお目当てはバッジオではなく、もう１人の注目選手だったんです」(創価学会支部の幹部)
パッジオ以上に注目された選手など、今の日本代表には１人しかいまい。あの中田英寿から代表エースの座を奪った中村俊輔のことだ。
「サッカー日本代表経験者の学会員といえば、これまで名良橋晃などがいましたが、中村俊輔は、シドニー五輪の活躍で今や名実ともに代表の司令塔になった。しかも中村は司令塔だけでなく、学会の広告塔を喜んでやるほど熱心な信者ですからね」(前出・一般紙運動部記者)
中村俊輔は五輪予選のカザフスタン戦で芸術的なＦＫを決め、「亡くなった祖父のために」と涙ながらに語った美談で有名になったが、「その祖父が熱心な学会員で、その死がきっかけになり、自分の信仰を口にするようになった」(前出・支部幹部)という。
しかもそれが中村の活躍と時期を同じくしているのだから学会としては願ってもない展開」事実、祖父の死後、中村は積極的に学会信者であることをカミングアウトし、五輪直前の８月には、学会機関誌『ＳＯＫＡ』に登場。メダルだけでなく、Ｗ杯でも代表エースとして活躍することを誓い、『自分なりの信心で励んでいきたい』(２０００年Ｖｏｌ．２６)とまで語っているのだ。
それを知ってか知らずか、マスコミはこぞって「世界のパッジオと対決する日本のエース中村」と持ち上げ、煽りつづけた。まさに学会の思惑通り、池田大作の高笑いが聞こえてきそうな大会だったというわけだ。
「今回のＪＯＭＯカップのような事は、今や別に珍しくありません。それほど最近、学会に入信するスポーツ選手、芸能人は急増しているようです」(学会を取材してきたジャーナリスト)
その言葉通り、学会周辺を取材してみると、驚くべきことに大物スポーツ選手やタレントの名前が続々と浮かび上がってくるのだ。一体、学会とタレントの間に、いま何が起こっているのだろうか。
●Ｋ−１からＳＭＡＰまで囁かれる噂
「シドニー五輸も、下手をすれば五輸マークじゃなく、三色旗で塗りつぶされるところだった」
前出のジャーナリストはそうため息をつく。実は今回の代表選手の中には、幾人もの学会選手がおり、その大半がメダル候禰だったというのである。さらに続ける。
「サッカーの中村俊輔以外に、４位に入賞したピーチパレー女子の佐伯美香や清家ちえ、男子マラソンの川島伸次に水泳背泳ぎの稲田法子らは、学生時代から活動してきたパリバリの福子、つまり２世信者で、学会も全面的にパックアップしてきた、いわば学会所属の選手です」
アマチュアスポーツだけでなく、プロスポーツや大会にも学会の三色旗はいたるところに翻っている。その代表格が、若者に人気の格闘技イペントであるＫ−１だろう。
「一昨年の大会からＫ−１は、オープニングで創価大学の合唱部が登場したり、ラウンドガールのコスチュームは創価学会の三色旗、チャンピオンペルトにも創価カラーを入れるなど急激に学会色を強めています」(Ｋ−１事務局関係者)
一方、学会サイドも積極的に聖教新聞でＫ−１やＫ−１選手を紹介したり、池田大作がお忍びで会場にきたとの情報もあった。そのため先頃、急性前骨髄球性白血病で急逝したアンディ・フグまで学会員という噂が流れた。
「フグとＫ−１を主催する正道会館の石井和義館長は創価大の学園祭で講演をしたこともあり、その際、創価大の学生には『会友』(学会シンパ)として紹介されていたそうです」(創価大ＯＢ)
相撲界でも学会色が強まっている。角界は二子山部屋一門が揃って入信している関係で、これまで霊友会が幅をきかせてきた。
「ところが、横綱の曙夫婦が揃って学会に入信したというんですよ。奥さんも学会員の多い在日米軍の関係者だし、学会関取として有名な水戸泉が曙を折伏したのではといわれています」(前出・ジャーナリスト)
曙は優勝パレードで沿道のファンに三色旗で応じる姿まで目撃されており、「年寄り株も学会がタニマチについたので手に入れられた」(相撲担当記者)と、まことしやかに語られており、落ち目の二子山＝霊友会を尻目に、曙・水戸泉の学会勢カが角界における“番付”を上げているというのだ。
学会の侵食は芸能界でも急ピッチで進んでいる。今回の取材の過程で必ず話題になったのが、ある超大物カップルの入信騒ぎだ。
驚くなかれ、そのカップルとは、キムタクこと木村拓裁と工藤静香というのである！
学会ウォッチャーが説明する。
「以前『噂の真相』でも報じたように、近藤真彦が２世信者の関係で、ＳＭＡＰでは中居正広、草��剛、それにジャニーズ・ジュニアの滝沢秀明などが折伏され、ジャニーズに学会員が多いのは事実です。それでもキムタクだけは違うといわれてきたんですが、今年に入ってから、工藤静香が学会員で、彼女にベタポレのキムタクも、入信したという噂がしきりに流れるようになったんです」
実際、本誌も学会の婦人部幹部にこの情報を確認すると、否定するどころか、「ええ、木村拓裁さんとエ藤静香さんのお２人が“仲間”になったと話題になってますよ。私たちもビックリしています」と語る。真偽の程は別にしても、そういう噂が信者を中心に広まっているのは事実なのだ。
音楽関係ではサザンオールスターズの大森隆、上田正樹、元ＴＭＮの木根尚登・宇都宮隆、ＴＨＥ虎舞竜の高橘ジョージなど、カミングアウトした大物アーティストは幾人もいるが、今回、新たに学会員として取り沙汰されているのが、Ｂ’ｚだった。
「Ｂ’ｚのコンサートチケットはプラチナペーパーですが、学会ルートだと確実に、しかも割引きで手に入るというんです」(前出・学会ウォッチャー)
さらに凄まじい勢いで学会タレントが急増しているのがお笑い業界だ。
以前から久本雅美や柴田理恵が所属するワハハ本舗のタレントは、ほぼ全員が学会員といわれ、他にも加藤茶と仲本工事のザ・ドリフターズメンパー、坂上二郎、林家こん平・こぶ平らの林家一門など、錚々たる学会系芸人がいた。最近、このラインから若手、中堅クラスの芸人が続々と入信しているというのだ。
「ダウンタウンの２人ですが、松本人志は度々、テレビにも登場する母親、一方の浜田雅功は妻の小川菜摘が学会員。その関係か、舎弟分の今田耕司が入信したといいます。他にも伊集院光、ウッチャンこと内村光良、間寛平なども『入った』という話まで出ています」(テレビ局プロデューサー)
学会信者のタレントは、学会の文化本部に直轄される芸術部に所属する。その名簿に登録されているのは有名無名合わせて２００人以上にのぼる。その２００人に今回、紹介した名前を加えれば、芸能界は「学会にあらずんばタレントにあらず」、そんな状況に陥っているといってもいいほどだ。
●学会のタレント信者獲得の歴史
「これほど学会員と目されるタレントが増えているのは、学会が徹底的にタレント信者の獲得と利用を戦略目標にしてきたからです」
そう説明するのは、創価学会の内情に詳しいジャーナリストの乙骨正生である。
確かに創価学会は、学会用語で「広布草創」と呼ぶ布教初期から数多くのタレント信者を抱え、そのタレントを前面に押し出すことで急成長してきた。
むろんタレントを使った布教活動をしてきた教団は学会に限ったことではない。女優教団として話題になった真如苑などたいていの新興宗教はタレントの入信に血眼になり、一旦、信者になれば広告塔に利用する。
「ですが、学会が他の教団と違うのは、タレント信者を芸術部で管理することで組織化している点にあります。その芸術部を上部組織である文化本部が統括。教団のイメージアップ、『票集め』と一般信者獲得の手助け、そしてタレント信者自身によるタレントの折伏を戦略的に行うんです」(前出・乙骨正生)
事実、池田大作は、学会タレントを「２１世紀の創価文化を担う大使」と呼ぶ。単なる広告塔としてだけでなく、組織拡大の先兵に位置づけている何よりの証拠だろう。
その学会がタレントを表舞台に登場させたのは、７０年に入ってのこと。言論出版妨書事件、共産党宮本顕治宅盗聴事件などで世間の風当たりが強くなったため、その打開策、イメージアップ作戦としてタレントを組織的に利用し始めたとされる。
この当時、学会芸能人として登場するのが、現役最古参の５８年に入信した山本リンダ、６７年入信の雪村いづみ、今では参議院議員になった沢たまき、岸本加世子ら、今や芸術部の重鎮になった女優たちだった。彼女たちは芸能活動のかたわら、堂々と信仰を語り、信者獲得のために全国を奔走した。
さらに８０年代になると、芸術部に所属するタレント信者の活動は、フレンド(一般人を意昧する)の頭文字から「Ｆ取り」と呼ばれる票集め、選挙運動にスイッチしていく。
この活動の凄まじさを、４年前、学会を脱会した杉田かおるは「私の青春時代は“Ｆ取り”に費やされたといっても過言ではありません」と後になって『週刊ポスト』で告白しているほどだ。
もちろん芸術部に属する全員が本業を休んでまで選挙運動をするわけではない。いや、正確にいえば率先して活動するよう仕向けるのが学会流の“教義”といっていい。
「そのエサになるのが民音(民主音楽協会)。民音のイペントに出演することは、芸術部所属の芸能人信者にとって計り知れないメリットがあるんです。実際、学会の組織買いでメジャーになった細川たかし、ＴＨＥ虎舞竜の『ロード』が２００万枚のヒットになったのも、全て民音の出演がキッカケです。民音タレントになれば学会が物心ともにパックアップすることを意味するんです」(前出・ジャーナリスト)
だが、民音に出演できるのは、２００人以上いる云術部でもほんの一握り。その基準は派手好きの池田の性格からメジャーであることが基本条件だが、無名や落ち目でも「Ｆ取りや折伏で成果を残し、地区や支部の幹部になれば抜擢されたり、仕事を回してもらえる」(学会関係者)という。
学会活動は、無名タレントのメジャーへの早道であり、落ち目のタレントは生活の安定を保証される、いわば互助会の役割を果たしているのである。
「とはいえ、民音に出るまでには芸術部のタレントには細かな段階があって、最初は例えば歌手ならレコードの発売情報が聖教新闘の告知欄に載り、次がちょっとした解説。そして芸能界で活躍するか、学会活動でそれなりの成果を上げるとインタビューが掲載されるようになり、民音の出演だけでなく、一般信者に『応援しよう』と呼びかけてもらえるわけです」(前出・学会関係者)
それだけではない。学会の芸術部員に対する最大の評価は、タレントの折伏だという。
杉田かおる自身も告白していたが、信者タレントが一緒に出演したタレントの楽屋に押しかけて折伏するのは日常茶飯事。とくに落ち目になったタレントは「創価利権」目当てに雪崩を打って入信するようになる。
「最近、事務所社長によるストーカー被害で語題になった千堂あきほ、元Ｗｉｎｋの鈴木早智子、相田翔子、元アイドルの田村英里子なども入信は人気が落ちてからでしたね」(前出・学会ウォッチャー)
しかもメジャー復帰を目的に入信したタレントほど熱心な活動家になるという。タレントの上昇志向を巧妙に利用しながら組織を拡大再生産していく。それが創価学会のタレント支配の構造なのだ。
●「裏の会員」を使った手口
これまで検証したのは、芸術部に属したあくまで「表の会員」である。だが、学会にはそれとは別に、いっさいカミングアウトしない「裏の会員」たちも存在する。
「最近、急激に増えているのが『裏の会員』であり、今、学会が最も力を入れている分野なんです」(前出・ジャーナリスト)
が、芸術部にも入らず、集票などの対外活動をしない「裏の会員」は、タレント利用で成長した学会にとって何ら利益はないはず。一体、いかなる理由があるのか、疑問になろう。
前出の乙骨正生がこう解説する。
「１２００万人の信者といっても熱心な会員は１５０万人前後。それでさえ９６年、日蓮正宗との宗門争い、オウムに代表される宗教絡みのトラブルの続発、さらに与党になった公明党の急激な右傾化で、実は創価学会の求心力は落ち続けているんです」
加えて近年の少子化傾向で信者獲得の拡大路線が難しくなった緒果、休眠会員と呼ばれる活動に不熱心な会員の掘り起こしの方に重点が置かれるようになったという。
その掘り起こしに利用されるのが、この「裏の会員」なのだという。
「ＳＭＡＰが典型的でしょう。草��剛が、信濃町の学会本部講堂でお題目をあげているビデオがあるというんですよ。それを休眠会員に見せ、『草��くんだって信じているんだ』とやるわけです」(前出・学会ウォッチャー)
ＳＭＡＰクラスの大物タレントになるとカミングアウトはデメリットが大きく、事務所サイドも公表を抑えたがる。が、内部の活動じたいは黙認せざるをえないため、このような手段が横極的に取られるようになったわけだ。
「この手法は、別に『裏の会員』だけでなく、シンバにも応用されます。例えば曙の優勝パレードで三色旗を振らせたのだって、曙は『世語になっているタニマチである学会への付き合い程度』のつもりだったのかもしれませんが、この映像はあちこちの勧誘のための信者座談会で利用されているのです」(前出・ジャーナリスト)
最近はもっと悪辣な手口も横行しているという。宗教評論家が匿名でこう解説する。
「キムタク入信の件だって僕も信者から直接聞いたけど、ガセだと思いますよ。この噂をキムタクが知っていたとしても、マスコミなどで対外的に利用されない限り、メンバーが入っている宗教の悪口をいうわけにはいかない。その心理を巧みについてム貫の引き止めに利用しているのではないか」
学会サイドは普段からタレント信者を使って他のタレントの宗教の入信有無から信仰度合いまで徹底的に調査しているという。そこで無宗教の場合、タレント信者を使って学会系列の仕事を紹介するケースも多いという。
「多数のレギュラー番組を抱える久本雅美は潮出版杜から出版されている生活情報誌『パンプキン』で対談コーナーを持っています。そこに仕事で一緒になった無宗派の有名タレントを座談会に招く。当然、一般信者は『彼も会友だ』と信じる。思うのは勝手というわけです」(前出.・宗教評論家)
だが、学会のシンパ獲得作戦は、これだけに止まらないのである。
前述したＢ’ｚの場含について、レコード会社の関係者がこう証言する。
「Ｂ’ｚが学会と接近したのは、彼らのアルパムチャート初登場第１位の記録を伸ばすため学会ルートを使ってＣＤを売ったのがキッカケですよ」
前述したＫ−１の場合も演出家が創価大ＯＢの熱心な会員だった関係を利用した金と人脈を活用したケースだったという。
もちろん、このようなシンパ作りが出来るのも、莫大な内都留保を抱える学会マネーと、学会本部の号令で自由自在に動員できる組織があるからこそ。そうして“捏造”されたシンパは休眠した会員を再度、掘り起こし、それが学会マネーと動員力に加わらされていくのである。
現在、芸能界やスポーツ界で学会員が急増しているのは、一種、学会サイドのマッチポンプともいえるだろう。が、学会以外の集票マシーン、例えば自民党のゼネコン・農村、その他宗教団体などが自滅傾向にある以上、アコギなシンパ作りで瓦解を防いできた創価のパワーは相対的に増しているのだ。日本の政治じたいのキャスティングポートを握る創価学会の危険性は、そこにあるといえる。とりわけ、今国会で参議院の非拘束名簿方式を自民党とともに強行採決したのも、この学会芸術部をフルに使う千載一遇のチャンスと思ったからであろう。
池田大作は高らかに宣言する。
「２１世紀は総体革命実現の時、学会が天下を取る時だ」と。
おそらく２１世紀最初の参院選に次ぐ総選挙では、創価は総カを挙げて選挙に挑むことになろう。その時には今回、紹介したような隠れた「裏の会員」も表舞台に登ってくるかもしれない。
その時、我々は試されるのだ。宗教ファシズムに抗すべき、「民主主義」という制度そのもののあり方を、である。〈敬称略〉
（貼り付け終了）
[1598] 久本雅美「創価学会信者集め」トークショー
http://soejima.to/boards/past.cgi?room=sirogane&mode=find&word=%B5%D7%CB%DC%B2%ED%C8%FE%A1%D6%C1%CF%B2%C1%B3%D8%B2%F1%BF%AE%BC%D4%BD%B8%A4%E1%A1%D7%A5%C8%A1%BC%A5%AF%A5%B7%A5%E7%A1%BC+&cond=AND&view=5
[1787] 『・・・・・・・・＜＜◎、◎＞＞・・・・・・・・・』 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 22:38:18これくらいにして置きます。一番肝心な記事を避け、ぼやかしの記事のみを、転載したような気もしますが、（というより、世界覇権国、アメリカの、記事、もうちょっと、転載すべきでしょう。。と同時に、北朝鮮、等々等、上げればキリがありません。そして、もっと、核心部分、転載するべきで、ございましょう。））たまたま、今、目にしたものからはじまり、そして、ランダムに、適当に、載せて置きました。
そしてあえて、英文記事でなく、このたび、日本文記事で、載せました。
おのおの、深く、核心部分、探求してくださいませ。
なお、日本にも、テロ、起こることが、実は、決定されているそうです。つまり、決して人事（ひとごと）ではなく、もう、日本も、完全平和ボケで、アッパラパーで、いられる時代は、過ぎ去ったということです。日本のみ、特殊でいられるわけは、ございません。
やはり、大陸、狩猟、の、厳しい、状況の、余波は、日本も、受けるのです。
もちろん、相当なる惨事は、仮に防げたとしましても、多少は、もう、やむを得ないでしょう。
おそらく、ヨーロピアン･グロウバリストの、日本の子分の、相当なるある程度の、地位にいると、思われる、ある方から、（といっても、このひと、そんなに、何も知りません。やはり、白稚なのです。典型的属国であること、（属国となってしまっていることに、（過去も今も））、なぜに、自覚できないので、ありましょうか。詳細、略。））、わたし自身、日本への、テロ攻撃の決行事項の、強い可能性、を、直接、おととい、聞きました。
もう、決まっているそうです。だけども、もちろん、いろいろと、絡み合うでしょうから、なんとか、防御、できれば、最も良いに越したこと、ございません。
やはり、日本人一人一人が、何があっても、決して自暴自棄になることなく、そして、清く正しく美しく、そして、人の痛み解る心、そして、２１世紀は日本が世界を良好にする、といいます、真実、気づき、日々祈り、そして、正しいことを実行し、そして、楽しく生きて行けば、防げましょう。
なお、日本人自体が、日本破壊を、望まなければ、防げます。
大方の人々が、こんな国、壊れてしまえば、いいのだ！！と、実は今、思っているのです。
それが、変わるなら、防げるで、ありましょう。・・・・・
と、ちなみに、第三次世界大戦、（Third World War））、第四次世界大戦、（Fourth World War））、も、やはり、予定通りといいますか、常識的に、いけば、起こるのです。
それを、何とか回避するため、頑張っております、人たちも、いるそうです。
日本は、両面、考え、やはり、冷酷な、リアリズム、の、観点をも、決して、目を逸らさず、やはり、のらりくらりでもいいですから、大陸、狩猟、みっつの、一神教たちの、波、から、防御、する必要性、至極、あります。
仮に、まるで、社会主義的、統制経済となってしまったとしましても、世界の、荒波から、旨く、かわすこと、出来、本当の意味で、世界平和への、貢献、出来得れば、それに、こしたこと、ありません。
と、なんだか、非常に、無難至極な、まとめかたと、なりましたが、ここで、こんにち、終了します。
とにかく、家の中を綺麗にし、（ほんま、日本の場合、個人主義ゆえの、汚さではなく、たんに、土人ゆえの、汚さなのだ！！詳細、略！！））（スッキリ、せよ！！詳細、略！！））一日一日を、大切に、過ごしましょう。
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･･････・・・・・・・・・・・・・・・
ちょっとだけ、
貼り付け転載開始＞＞
ブッシュ米大統領、ヒスパニック系国民の支持率が低下
プリント用ページ
［ワシントン ２０日 ロイター］ 米ヒスパニック系ビジネス団体が実施した世論調査によると、ヒスパニック系の米国民の間でブッシュ大統領への支持率が低下している。ただ、民主党も、この現象を生かして支持を伸ばしていないという。
また、カリフォルニア州知事のリコール成立に備えた選挙の候補となっている俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏の支持については、意見が分かれているという。
調査は先週、ヒスパニック系の成人１０００人を対象に実施された。回答者の約半分が登録有権者だった。
その結果、ブッシュ大統領に好感を持つとの回答の割合は全体の４９％で、同時テロ直後で支持率が上昇していた１年前の５８％から低下。
また、別の調査会社の世論調査では、ブッシュ大統領に好感を持たないとの回答の割合が１年前の２２％から２８％に上昇した。
終わり＞＞＞＞
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ハマス最高幹部ら３人暗殺 ガザ市でイスラエル軍
【エルサレム２１日共同】イスラエル軍は２１日午後（日本時間同日夜）、パレスチナ自治区ガザ市で武装ヘリコプターから通行中の車を攻撃、イスラム原理主義組織ハマス最高幹部の１人イスマイル・アブシャナブ氏と護衛２人の計３人を暗殺した。
ハマスとイスラム聖戦の幹部はこの直後、６月末に宣言した「対イスラエル攻撃の一時停止」決定の破棄を相次いで表明。エルサレムで１９日に起きた大規模な自爆テロをきっかけに、停戦の枠組みは完全に崩壊。双方の攻撃が激化したことで、パレスチナ新和平案（ロードマップ）そのものも重大な危機にさらされることになった。
ヨルダン川西岸ナブルスに２１日未明に侵攻したイスラエル軍は、同日午後も過激派摘発作戦を続けた。
パレスチナ指導部は２０日夜の緊急会議でハマスなどの武装組織解体を協議していたが、自治政府のアッバス首相は暗殺がこうした努力を妨げるものだとして、イスラエルを厳しく批判した。
終わり＞＞
開始＞＞
国際ニュース 更新日時 : 2003年08月21日(木)09:52
2003年08月21日(木)
国際社会への攻撃と非難 テロで国連安保理議長声明
【ニューヨーク２０日共同】バグダッドの国連事務所爆弾テロを受けて、国連安全保障理事会は２０日午後（日本時間２１日午前）、非公開で緊急協議を開いた。終了後、安保理議長国のシリア大使は議長声明で、多数の犠牲者を出した今回のテロを国際社会に対する攻撃として強く非難。「安保理は国連職員の安全と保護を尊重し、適切な対策を取る必要性を確認した」と述べた。
安保理は、イラクの復興を支援するため、国連が活動を継続することもあらためて確認した。
協議では、欧州での休暇を切り上げニューヨークの国連本部に戻ったアナン事務総長がテロの詳しい状況を報告。国連職員の今後の安全対策などについて話し合った。
事務総長は「（今回の）テロで国連職員の安全策を強化する必要が出てきた。何が必要なのかを決定するための徹底的な見直し作業が始まった」と述べ、対策強化に乗り出す姿勢を強調。「職員の安全はイラクの治安状況と不可分」と指摘した上で、イラク駐留米英軍と協力していく考えを表明した。
終わり＞＞
開始＞＞＞
国際ニュース 更新日時 : 2003年08月20日(水)12:31
朝日新聞の記事検索サービス
2003年08月20日(水)
国連、復興支援継続を表明 米英占領当局の責任にも言及
バグダッドでの国連現地本部爆破事件で、国連安全保障理事会と国連報道官は１９日、「テロ攻撃」と断じて強く非難するとともに、国連が今後もイラク復興での支援活動を続けることを表明した。報道官はまた、現地本部の警備は米英の暫定占領当局（ＣＰＡ）の責任だと繰り返し指摘。今後、安保理などで米軍を中心とする警備側の責任論議が浮上しそうだ。安保理は２０日夕、休暇中のアナン事務総長の帰任を待って事件の詳細について国連事務局の説明を聞き、緊急協議を行う。
国連側は１９日夜（日本時間２０日朝）の段階で、死者１７人を確認したと発表している。うち、デメロ事務総長特別代表ら国連本部職員６人とユニセフ職員１人の氏名が公表された。国連はとりわけデメロ氏の死に強い衝撃を受けており、国連本部前から加盟各国の国旗を撤去、国連旗だけを半旗で掲げて死を悼んだ。通常は国家元首に適用される措置だ。
安保理はこの日午前、中東問題で開かれた非公式協議を急きょ切り替えて事件の概要を聞いた。議長国シリアのメクダッド次席大使が代表して記者団に声明を読み上げ、「テロリストによる犯罪的な攻撃」と断じた上で、「この事件でイラクの人々を助けようという国際社会の意志がくじけることはない」と語った。
アナン氏は声明で事件を「暴力」としたが、エクハルト報道官はその後の記者会見で「テロ攻撃」と断じた。報道官はまた、事件はイラクの再建に一時的な後退をもたらすだろうが、「その後は我々の決意次第。我々はこの攻撃で任務をやめることはない」と述べた。
報道官は、イラクでは地元の人々、援助関係者、国連職員を問わず「安全はＣＰＡに完全に頼っている」「国連現地本部の警備もＣＰＡの責任」と指摘。今回の事件の責任はまず、ＣＰＡにあるという見方を示唆した。
ジュネーブ条約では占領国が治安に責任を負うとされるが、ＣＰＡはこの間、国連現地本部や各国の公館に関して安全の責任は保証できないと通知して物議をかもした経緯がある。このため、国連外交筋は今後、米英軍の責任問題が浮上するという見方を示している。
今回の事件の捜査もＣＰＡが行うことになる。
終わり＞＞＞
っま、ともかくも、今後、世界は、本格的に、TERRORの、時代へと、入るのです！！これは、もう、避けれない必然的なものと、なっておりましょう・・
（（っつか、さっき、見た、核心部分的、重要な記事、あったのだが、見つからなくなってしまった。。しょうがない。。やはり、これ！と思ったものは、そのとき、転載しちゃうほうが、いいですね。。うだうだしてると、消えてしまう。。どっか、行ってしまう。。）））
（（ほんま、いいかげん、ここらで、GO！！！！））））））））またね〜〜！！いつの日か。。
ということで、きょう、ほんとは、別の投稿すべきもの、３点近く、ありました。しかし、きょうは、やめよう思っておりまして、やめようということになり、今日、投稿もしないし、ネットも繋げないつもりだったのですが、しかし、ふと、ちょっとネット繋げてみて、これらの記事を目にしました。そして、これらを、予定が二重に、三重に、変わり、投稿するという、運びと、このたび、きょう、は、なりました。
では、またでし!!!!!!！！！！！！！！！！！！！！！
[1786] 『米国、中東和平プロセスの建て直し目指す 』 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 21:26:13http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=topnews&StoryID=3312256開始＞＞
［クロフォード（米テキサス州） ２０日 ロイター］ エルサレムで起きた爆弾テロを受け、ブッシュ米政権は中東和平プロセスの建て直しに奔走している。
米政府は、パレスチナ自治政府と活発に電話連絡をとり、過激派に対して、速やかに対策を講じようを求めた。
国務省は、イスラエルとパレスチナ双方に特使を派遣。またホワイトハウスのマクレラン報道官は当地で記者団に、「前進の方法を協議し続けることは、すべての勢力にとって重要だ」と語った。
ただ、１８人の死者を出した自爆テロに対するイスラエルの報復自制を求める発言はほとんどなく、「イスラエルには自国を防衛する権利がある。今回のテロは、善良な市民に対する悪質な攻撃だった」と述べている。
ブッシュ大統領は、シャロン・イスラエル首相に電話でこのメッセージを伝えたという。
新和平案（ロードマップ）について同報道官は、「中東和平プロセスは、我々が全面的に取り組み、関わっている問題だ。（ブッシュ大統領とシャロン首相は）平和への道はテロ組織解体という見解で一致した」と述べた。
一方、パウエル米国務長官は、パレスチナ自治政府のアッバス首相と電話で会談し、速やかな行動を求めた。
ブッシュ大統領は、公式に不快感を表すため、アッバス首相には直接電話しないことを決めたという。
アッバス首相は治安当局に対し、エルサレム自爆テロの背後にある過激派の逮捕を指示した。
国務省のバウチャー報道官は、今回のテロでは米国市民２人が死亡し、１２人が負傷した、と発表した。
終了＞＞
[1785] 『ポルトガル、熱波（≠heat wave（？））、で、死者1300人 』という、記事、の転載。 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 21:23:36ポルトガル、熱波で死者1300人
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=topnews&StoryID=3313282開始＞＞
［リスボン ２１日 ロイター］ ポルトガル保健省は、欧州各地を襲った熱波による影響で同国の死者が１３１６人に達したことを明らかにした。
ポルトガルのＬＵＳＡ通信が報じた。
今回の熱波はポルトガル史上最長で、気温も過去最高を記録。約２０年ぶりの大規模な山火事に見舞われ、ルクセンブルクの国土にほぼ匹敵する面積が焼失、少なくとも１５人が焼死した。
終わり＞＞
[1784] 『自爆テロ≠suicide attack（？）、』 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 21:17:48おなじく、ロイターよりのもの、http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=topnews&StoryID=3312259
開始＞＞
［ヘブロン（ヨルダン川西岸） ２０日 ロイター］ 子ども５人を含む１８人が死亡したエルサレムの自爆テロの実行者は、イスラム聖職者だった。同事件では、イスラム原理主義組織ハマスが犯行声明を出している。
パレスチナ自治区の一部のイスラム聖職者は、対イスラエル自爆攻撃支持を説くことで知られるが、自ら行動を起こしたのは今回が初めて。
この聖職者（２９）はヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロン出身の既婚者で、２人の子どもがいる。
自爆攻撃の実行者はこれまで、失うものが少ない未婚で極貧の若者が多かったが、最近では既婚の男性や女性、中流階級出身者と、その層が広がっている。
終わり＞＞＞
[1783] 『『『『イスラエル軍は２１日、ヨルダン川西岸のジェニンとナブルスに侵攻』』』』 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 21:12:44ロイター、（←日本カタカナ日本語））、＜REUTERS＞＞http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml;jsessionid=NK4JX0F01QLAYCRBAELCFFA?type=topnews&StoryID=3313573
貼り付け、転載、開始＞＞＞＞
［ジェニン（ヨルダン川西岸） ２１日 ロイター］ イスラエル軍は２１日、ヨルダン川西岸のジェニンとナブルスに侵攻した。
パレスチナ人目撃者によると、イスラエル軍は未明にジェニン市内に侵攻し、ナブルスでは旧市街と西部で過激派を捜索した。両市はイスラム過激派の拠点とされ、軍情報筋は今回の侵攻で２人を拘束したことを明らかにした。
イスラエル治安当局筋によると、シャロン首相と治安当局首脳は、１８人が死亡したエルサレムの自爆攻撃事件について協議した結果、パレスチナ自治政府が直ちにイスラム過激派を取り締まらなかった場合、イスラエル側が「様々な措置」を取ることを承認した。
措置の具体的な内容は、イスラエル首相府が発表した声明文に盛り込まれていないものの、軍事作戦による過激派の拘束や殺害とみられている。
終わり＞＞＞
[1782] 『イラク･バグダッド、国連事務所爆破事件。［１７７７］、［１７７９］［１７８０］［１７８１］、関連。 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 21:07:04http://news.goo.ne.jp/news/reuters/kokusai/20030821/JAPAN-123000.html貼り付け転載、開始＞＞＞＞
国際ニュース 更新日時 : 2003年08月21日(木)10:43
2003年08月21日(木)
国連事務所爆破事件、国連部隊のイラク派遣が焦点に
［ロンドン ２０日 ロイター］ 世界中に衝撃が走ったイラク・バグダッドの国連事務所爆弾事件を受け、国連安全保障理事会の非公式会議では、イラクでの国連の権限拡大が焦点になる見通し。
ストロー英外相は、英国には国連の権限強化に関する案があるとして、２１日のニューヨーク到着後、イラクでの国連による治安維持任務を提言していく可能性を示唆。
２０日に安全保障理事会に出席するため、欧州での休暇を切り上げた国連のアナン事務総長は、「われわれは活動は維持する。やるべき仕事がある。おじけづきはしない」として、国連がイラクから撤退することはないことを明言。一方、治安悪化を受けて安全対策を見直す考えを示した。
国連はこれまでイラクで大規模な人道支援を実施してきたが、治安維持任務は米政府の方針通り、米軍主導部隊に一任されていた。
しかし、デメロ国連事務総長特別代表ら少なくとも２０人の死者を出した１９日の爆弾事件により、国連がイラク各地に点在する関連施設の警備強化を要求するのは確実とみられる。
終わり＞＞＞＞＞
[1781] ・・・・・・・・・・＞○＜・・・・・・・・・・・・・・・ 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 21:01:09貼り付け転載、開始＞＞＞＞政治ニュース 更新日時 : 2003年08月21日(木)17:53
2003年08月21日(木)
福田氏イラク自衛隊派遣慎重に
福田康夫官房長官は21日午後の記者会見で、バグダッドの国連事務所爆弾テロを受け、自衛隊のイラク派遣について「わが国には、自衛隊の活動について憲法の範囲内という制約がある。その中でやる場合、今のような状況では、非常に微妙なものがある。慎重にならざるを得ない」と述べ、治安状況を見極めて判断する考えをあらためて示した。
終わり＞＞＞＞＞＞＞＞
[1780] ･･･・・・・・・・・・・・・・・・なんだか、意味わかんねえ・・・・・・・・・・・・・・・・ 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 20:57:45http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20030821/K0020201910048.html貼り付け転載、開始＞＞＞
政治ニュース 更新日時 : 2003年08月21日(木)03:07
朝日新聞の記事検索サービス
2003年08月21日(木)
イラクへの政府調査団派遣、米軍に護衛要請を検討
バグダッドの国連現地本部の爆弾テロ事件を受け、政府は今後、イラク国内に自衛隊を派遣するための政府調査団を派遣する場合には、米軍に護衛を要請する方向で検討に入った。国際機関などもテロの対象となることがはっきりし、調査団が狙われる可能性が高まったとの判断からだ。
政府は従来、テロ攻撃は米軍を標的にしていると分析していた。だが、今回のテロ事件で、テロの標的が国際機関や非政府組織（ＮＧＯ）など、武装していない「ソフトターゲット」にも広がったことが明確になり、調査団もテロの対象になりうるとみている。
政府は今回の事件で調査団派遣を当面先送りする方針を固めたが、政府関係者は２０日、「今後は米軍の警備が重要な要素になる」と述べた。
米軍は、独立して行動・生活し、自らの身を守れる「自己完結性」をもった要員派遣を日本政府に求めている。ただ、日本政府は、非武装の調査団については米軍側も護衛要請を受け入れる可能性が高いとみている。
貼り付け転載終わり＞＞＞＞
[1779] ＜イラク治安軍（≠security agent（？）、派遣、における、”日本”の、置かれている、位置。＞いいとかわるいとか、では、なく。 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 20:52:26
［１７７７］に、も、関連しますが、
gooより、産経、よりからの、ログ。
これも、今、見ましたので、転載して置きます。http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20030821/KOKU-0821-01-15-46.html
貼り付け転載、開始＞＞＞＞
国際ニュース 更新日時 : 2003年08月21日(木)15:46
2003年08月21日(木)
イラク治安軍派遣 米、リストから日本除外
防衛当局説明に理解の姿勢
【ワシントン＝近藤豊和】米国務省のバウチャー報道官は二十日、イラクの治安確保に向けた各国への軍部隊派遣要請について、さらに協議を継続していると強調し、各国の現状を説明した。その中で、日本は「派遣を検討中」の分類に含まれ、先月末に国務省が公開していた派遣三十カ国リスト（派遣表明含む）から除外された。
米政権が日本のイラクへの自衛隊派遣は現段階では確定的でないと考えていることが浮き彫りになった。
バウチャー報道官によると、イラクに現在、米国以外で実際に派兵しているのは英国、スペインなど二十七カ国（計二万千七百人）で、フィリピンなど四カ国は派兵を確約している。
このほか十四カ国はイラクへの派兵を検討中で、日本はこの分類に含まれた。先月末に国務省が公表していたイラクへの各国部隊派遣リスト（表明を含む）の三十カ国には日本は含まれていた。
日本の外交・防衛当局者は先月三十日、ワシントンで、イラク復興支援特別措置法に基づく自衛隊派遣について、イラクの治安状況などを考慮して早期実施は困難な状況で、派遣も非戦闘地域に限定されることなどを米政府に説明していた。
米側は日本側の説明に理解を示したが、派遣は当面望めないと判断したものとみられる。
貼り付け、転載、終わり＞＞＞＞
[1778] 『医療事故の際、民間病院において（実質９割以上））、報告義務は、なし、とする、（厚生労働省によって、決まったそうだ。日本医師会の求めに、素直に、そのまんま、応じてだ。その、記事。ますます、病院は好き勝手に出来、医者と坊主は、丸儲け。まことに、おいしいお話だ。自分の健康保全、自分自身で、しよう思わない人は、今後も、お腐れさんどもに、食われていくが良い。カモに、永遠に、なり続けていれば、いいのだ！！そして愛する人が死亡となっても、気づかぬふり、続けていけば、いいのだ！！！』 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 20:30:00そしてこちらも、今、偶々、目にしました。
転載して置きます。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2003082101000307
貼り付け、転載、開始＞＞＞＞
＜民間病院は報告義務なし 医療事故報告で厚労省＞
医療事故の防止策などを検討している厚生労働省が、事故報告を義務付ける医療機関を国立病院などに限定し、医療法人などの民間病院を対象外とする方針を示していたことが２１日明らかになった。方針は日本医師会（日医）の求めに応じて同省が提出した「確認書」の中で示された。
民間病院を対象から除外すれば、９割以上の医療機関が事故の報告義務から免れることになり、患者が求めている「医療情報の公開」は大幅な後退を余儀なくされる。
確認書は、７月２９日に開催された「事故報告範囲検討委員会」（範囲検討委）に先立ち、医政局総務課長が同月２８日付で日医側に示した。「範囲検討委の検討内容は、（上部機関の）医療事故事例情報検討部会の議論を踏まえ、事故の分析体制が確立されている国立高度専門医療センター、国立病院、国立療養所、大学病院（本部）に限定し、報告対象病院の範囲については検討しない」などとしている。
終わり＞＞＞＞＞＞＞＞＞
[1777] 『テロ』『TERROR』『テラ‐』『TERROR ATTACK』 投稿者：白金 幸紀（しろがね ゆうき））会員番号 １７３８番 投稿日：2003/08/21(Thu) 20:11:30いま、私自身、偶々、この記事、見ました。転載して置きます。
gooよりの、KYODO NEWSよりの、ログ。
http://www.goo.ne.jp/
http://news.goo.ne.jp/news/topics/index/02380/1.html
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20030821/20030821a4200.html
貼り付け転載、開始＞＞＞＞
社会ニュース 更新日時 : 2003年08月21日(木)17:51
画像 転載＞＞
＞＞
2003年08月21日(木)
爆弾テロで邦人男性負傷 政府、確認急ぐ
福田康夫官房長官は２１日午後の記者会見で、国連からの情報としてバグダッドの国連事務所爆弾テロで国連職員の日本人男性１人が負傷し、病院で治療を受けていることを明らかにした。
政府筋は、この職員の容体について「意識はあり命に別条はないが、軽傷ではなさそうだ」と述べた。
政府は在イラク大使館などを通じ、職員の身元や容体の確認を急いでいる。
福田長官は今回のテロについて「わが国は、イラクにおける人道復興支援のため尽力している国連職員に対する無差別な武力行為を断固として非難する。このようなテロ行為はイラクと国際社会への暴挙だ」と厳しく批判。イラク復興への取り組みについては「テロに屈することなく、国際協調のもと現地の状況を注視しつつ、イラクの人道復興支援に取り組んでいく」と述べた。
貼り付け転載、終わり＞＞＞＞
[1776] 呪詛と怨念―創価学会の深層 投稿者：ロシアチョコレート 投稿日：2003/08/20(Wed) 23:49:46ＦＯＲＵＭ２１から貼り付けＲＣ：２１世紀になってもオカルトの世界に生きている人たちがいる。この現実から目をそらしてはいけないと思う。
（貼り付け開始）
2003年8月1日号
特集／呪詛と怨念―創価学会の深層
“ワラ人形に五寸釘”を彷彿 「悪人撲滅御祈念」のおぞましさ
ジャーナリスト 段 勲
学会員の仏壇に「あなたの名前」が
都内に住む知人のサラリーマン、Ａ氏の夫人は、一人住まいの老人を対象にしたボランティア活動に参加している。
何か社会の役に立ちたいという純粋な気持ちの活動参加で、ちなみにＡ夫妻は、いかなる宗教団体や政党にも属していない。家庭では二児の母親でもあるごく普通の市井人だ。
暇を作って、寝たきりや身体の不自由な老人の話し相手を務め、あるいは身の回りの世話をするという介護に近いボランティア活動である。わずかの金をめぐって実の親子が殺し合う時代。年老いた他人の面倒など、なかなか真似の出来ない行為である。
最近、そのＡ夫婦にお会いした際に、こんな話をしてくれた。
「この間、家内が訪問した老人宅の仏壇に、あなたの名前が飾ってあったのを見てビックリしたという。家内の話を聞いて、およその検討はついたが、あの宗教団体はそんなことまでやっているのか？」
唐突な質問であったが、すぐに察しがついた。学会の所業である。だが、返答する前に、一応、目撃した現場の状況を聞いてみた。
今年の春先、Ａ氏夫人がボランティア活動の一貫として、足の不自由な老婦人が住む一人住まいの団地を初訪問した。部屋に入ると、かすかな線香の匂いと共に、圧倒されるような立派な仏壇が目を引いた。
天井まで届くような漆塗りの仏壇の脇には、額縁に入った池田大作・創価学会名誉会長の写真が飾られていたことから、創価学会員であることが解ったらしい。
老婦人と会話を交わしながら、何げなく観音開きの仏壇の中に目を移すと、
「『御祈念 池田先生、奥様の御健康と御長寿』と印刷された用紙の他、また別なＢ５版ほどの紙には、あなたなど数人の名前が印刷されていた。その紙にはさらに『悪人撲滅祈念』と書かれていた」
と、いうのである。
くだんのＡ氏夫人は、偶然もさることながら、仏壇などという思いもかけない場所で知人の名前を発見。複雑なショックを受けながらも、
「この人達はどのような悪いことをした人たちですか」
と、老婦人に尋ねると、ただ、
「とっても悪い人だ」
と、応えたという。
一部（あるいは全部か？）の創価学会員が、筆者などの名前を印刷した用紙を仏壇に置いていることは、複数の人たちから聞いて知っていた。
選挙に入ると学会員が、公明党議員の立候補者名を書き、仏壇に納めて「祈念 当選」を祈るあの手法である。しかし、筆者は立候補者ではない。
学会員が朝夕のお勤め時に、昔のホラー映画に出てくるまるで“ワラ人形に五寸釘”を彷彿するような「撲滅ご祈念」をしている行動は、実はいまに始まったことではない。もう、かなり早い時期からのようである。
筆者自身、学会からこれまで直接的な被害も随分受けてきた。駅前で、慣れない手つきでカメラを構える婦人部と直面して、むしろ相手に哀れさを感じたこともある。筆者の写真など撮ったところで、一体、何になるのだろうと思うが、これが学会特有の体質と思えば理解しやすい。
それにしても巨大組織・学会が、宿敵・日本共産党や、世界に転じて、イスラム教、キリスト教などを敵に回した撲滅祈念ならまだ解る。それを筆者などコモノまでが撲滅祈願の対象にされるなど、少しばかり気恥ずかしい思いがしないわけでもいない。
でも、事実、人を撲滅させるために、80歳を越える老人まで巻き込み、朝夕祈念させるという宗教団体。世間ではこうした宗教を、カルト教団とは言わないか。宗教の崇高性や尊厳さなど、微塵も感じられないからである。
Ａ夫人が口を開く。
「私たちなどは宗教などにほとんど無関心だけど、なぜ、こういうことになるの。もし、これが宗教の活動というなら、理解ができない。私が訪問した80歳を過ぎたおばあちゃんは、心優しい人のようで、見知らぬ他人を撲滅するために、朝夕、自ら祈念しているとはとても思えません。実際、用紙は印刷されていて、名前を書いたのも本人ではないでしょうし、ただ、上からの命令でやっているのでしょうね。毎日、仏壇の前に座って、恨みごとを祈念するなら、残り少ない生涯の自分の健康を祈念してはどうかしら。自分か他人の幸せのために祈るような宗教ならまだしも、撲滅など、人が早く不幸になるように祈りなさいなど、これでよく宗教団体などと名乗っていられるわね」
どちらが創価学会の本当の姿？
主人のＡ氏が、夫人の話を遮って言葉をつないだ。
「ときどき、一般紙で池田大作氏の著書広告を見ることがある。世界平和だ、文明の西東だ、生命を語るの、未来、宇宙、人間がどうのと。タイトルだけ見ても実に高尚な哲理の言及で、読んだこともないが、書いている中身はたぶん素晴らしいのでしょう。そんな世界を向いて言論を発している大指導者がいる宗教団体の会員たちが、組織をあげて朝晩、仏壇に座り、相手の名前まで書いて不幸に堕ちてくれと祈願しているとは、滑稽きわまりない。どちらが本当の姿なのでしょうね。もし池田氏のように世界平和を願うなら、公明党と一緒に会員たちも、サダム・フセインの撲滅でも祈ったほうがはるかにすっきりするのではないか」
人の撲滅を祈念する宗教もどうかと思うが、かつて、北海道・札幌市内で筆者自身、こんな異様な現場を目撃したことがある。
学会と宗門が離反した平成３年以降のこと。地元学会員がよく集まる集会場の階段に、宗門のトップや地元末寺住職の名前が書かれた用紙が１段、１段に貼られていた。
２階の集会場に行くのに、集会参加者たちは、その名前を足で踏んづけながら昇っていくのである。人権を侵害するこんな非常識な組織行為はほんの一例で、もっと凄まじいこの種の話も聞いているが、今回は割愛。
話を戻そう。Ａ氏夫妻がショックを受けたという「祈祷用紙」は、地域によってサイズや表現方法も違うようだ。筆者の手元にあるその１枚をあらためて紹介してみよう。埼玉県下で入手した用紙にはこう書いてある。
悪人撲滅御祈念日顕・山友・竹入
能安寺・水島公正
藤原行正
乙骨正生
段勲
福島和子
後呂雅巳
本誌の読者諸兄には説明を要しないと思うが、日顕とは、日蓮正宗の67世・阿部日顕法主のこと。学会から見たら、目下の極悪人・ナンバーワンである。
以下、能安寺・水島公正（日蓮正宗、埼玉県末寺の住職）、山友（山崎正友・元創価学会顧問弁護士）、竹入（竹入義勝・元公明党委員長）、藤原行正（元公明党都議会議員）、乙骨正生（本誌発行人）、福島和子（元創価学会副会長・福島源次郎氏の夫人）、後呂雅巳（地域学会組織の元古参幹部）である。
ここに登場している大半の人たちは、「聖教新聞」等、学会の機関紙で、来る日も来る日も、“人間以下”並に報じられ、
「大悩乱」「毒蛇」「はきだめ」「詐欺師」「鬼畜」「ケダモノ」「極悪ペテン師」「デマ坊主」「金狂い 女狂い」……といった、これ以上の悪態もない罵詈雑言にさらされている人々だ。
発行部数、５５０万部の機関紙紙上で学会組織の最高幹部たちがこのような発言をし、毎朝、会員の自宅に届けられている。
連日、薄汚い言葉を浴びせられている人にも家族がおり、親戚、知人だって少なくない。聖教新聞に「人間」がいるのだろうか。
ごく最近になって元顧問弁護士の山崎氏が、聖教新聞などを「名誉毀損」で訴える動きに出た。資料収集など準備に余念がないが、はたして裁判所は、悪人撲滅御祈念というこうした学会の体質をどう裁くのか。
写真キャプション
埼玉県の創価学会組織で配布された「悪人撲滅御祈念」表
段 勲（だん・いさお）フリージャーナリスト。1947年生まれ。週刊誌記者を経て、創価学会・公明党など宗教問題をはじめ社会・世相、医学・健康等をレポート。近著の『私はこうしてがんを克服した』（日本能率協会）『鍵師の仕事』（小学館）『宗教か詐欺か』（リム出版）など著書多数。
http://www.forum21.jp/contents/03-8-15.html
（貼り付け終了）
[1775] 世の中いろいろあるようだ５６の１ 投稿者：ロシアチョコレート 投稿日：2003/08/20(Wed) 23:41:14ＲＣ：田中耕一さん本人は『本願寺新報』のインタビュー、義母は『潮』のインタビューと気を使わないといけないようです（インタビューに出たからといっても、その宗派の信者とは限らないそうです。）。本願寺新報 平成14年10月20日号
ノーベル賞田中耕一氏
https://www2.hongwanji.or.jp/shuppan/cgi-bin/shousai.pl?num=10-141020
本願寺新報 平成14年11月20日号
ノーベル賞・田中耕一さん
https://www2.hongwanji.or.jp/shuppan/cgi-bin/shousai.pl?num=10-141120
『潮』２００２年１２月号のＰ２７０から貼り付け
（貼り付け開始）
耕一ノーベル賞おめでとう。
今年２人目となった日本人のノーベル賞受賞者は、親近感を抱かせる人柄で、たちまち人気者になった。母が語る田中耕一さんの素顔――。
田中春江(たなか・はるえ)
１９２４年富山県生まれ。
晴れがましすぎて手放しで喜べません
耕一がノーベル賞をもらったことは、最初テレビのニュースで知りました。
「田中耕一」という名前が出たので、同じ名前の人だと思うとったら、本人から電話があったんです。私はもうびっくりして、「ほんとけ」といっただけでした。
それからは電話が鳴りっぱなしで、新聞杜の人はくるし、テレビ局の人はくるし、私はどうしたらいいかわからなくて、オロオロしてました。うれしいどころか、なんかあまり晴れがましすぎて、恐縮というか、困ったなという気持ちのほうが強くて、あまり手放しで喜べません。私ら普通に暮らしてきましたから、そんな晴れがましいことは、ちょっと……。
小さいころの耕一は、とくに目立つようなことは何もない子供でしたね。新聞を見ると、「小学生のころは電車の運転手になりたいと答えていた」と話してるみたいですが、私は「こんな人になりたい」といったのを聞いた覚えはありません。
成績は、飛び抜けていいのもなければ、飛び抜けて悪いのもなかったと思います。三輪車に乗るのが好きで、三輪車で転んで、足すりむいて化膿(かのう)して、高い熱を出したこともあります。雑誌の付録なんかを、夢中になって作ってましたね。地図を書くのも好きで、上の子３人が、家から学校までの見取り図とか、夜なべして書いとったら、自分も幼稚園までの家からの地図を一生懸命書いてましたね。
とくに変人だとも思わなかったけど、凝(こ)り性だったから、一途なところがあったんかもしれない。なんか集中すると、２つ用事があったら、まず１つ忘れてきたりとかね。でも、「ごはんだよ」と呼んでもなかなかこないとか、あんまりそういうことはなかったですね。
私が花が好きなので、近くのいたち川の土手から、タンポポとかアカマンマ(「イヌタデ」の異名＝路傍に自生する１年草)とか、野菊の花を採ってきたのはよく覚えてます。
高校のときは、書道クラブに入っておったのかね。書道の先生が、学年の終わりに、「もう卒業だから何か書いてもらいたいものがあったら、色紙持ってきたものに書いてやる」といわれて、結局、色紙を用意して、書いてもらいたい文句も考えていったのは耕一だけだった。書いてもらったのは「切蹉琢磨(せっさたくま)」。大学のときは、それを下宿の壁に、丸額に入れて飾っておった。自分の励みにしとったんでしょう。
主人の兄の子を実子として
私の主人には兄さんが２人おって、耕一は長兄の子供です。長兄の奥さんが３９歳で耕一を産んで、その２６日後に亡くなられた。帝王切開(ていおうせっかい)で、お産はわりと軽かったけど、尿毒症(にょうどくしょう)だったんです。耕一は生まれたときは３５００グラムで、当時としては、ちょっと大きいほうだったと思います。
それで、葬式に行った主人から、生まれたばかりの耕一を連れて帰るいうて、電報がきたんです。乳母車もだれかにあげたり、ベビーバスも赤ん坊用の蚊帳(かや)もみんな処分したあとでしたから、タライ買いに行ったり、改めてベビー用品を買い求めたりと、大変でした。
耕一は私の子供とはずいぶん年が離れていて、長女とは１２年、長男とは１０年、次男とも８年違います。そのせいか兄弟ゲンカもしなくて、私とすればそれが一番うれしかったことです。娘はよく耕一の子守りしてくれたりしてました。
耕一にはそのことを話さずに、高校卒業まで三男で押し通したんですよ。私と主人は従兄弟(いとこ)で、耕一の実の父とも従兄弟だから、顔も似ているし……。耕一が「うちは子供が多いね」といったことはありましたが、ずっとほんとうの親子だと思って育ちました。私のことは、「カアちゃん」いうてました。 ところが、大学に入るときの調書に、「戸籍謄本(とうほん)に準じて書きなさい」と書いてあったので、ハタと困ったんですわ。大学にその書類を揃(そろ)えて送らんならん。市役所へ書類をもらいに行ったら、家庭裁判所の許可が要るというんです。それで家庭裁判所へ行って、私と裁判官、主人と裁判官、本人と裁判官それぞれ、「これでいいですか」と訊(き)かれて、３人揃(そろ)って許可もろうたんです。
耕一の本当のお父さんは、お盆とか正月に、何度かここまできてました。耕一は、「オジさん」いうとったのですが、その人が自分のお父さんだったことを知ったから、そのときはシュンとしとりました。
実父は、昭和５９年に亡くなりましたが、枚方(ひらかた)(大阪府)の病院に
おりましたから、亡くなる前に１年か２年、京都にいた耕一は、ときどき見舞いに行って、実父の顔を剃ってあげたりいろいろやってました。そのあと私の主人も亡くなりましたが、そのときは、イギリスにおった耕一を呼び寄せて、死に目にまにあいました。
主人は、自分が連れてきたんだから耕一を可愛がったですね。主人の親しい人が近所に１人と、隣の町内に２人いて、４家族で、学校が夏休みになると、合同で旅行会をするんです。それが、行き先は父親の行きたいところでね。付け足しに、ちょっと遊園地みたいなところに寄るんです。温泉に行って、帰りにちよっと子供たらをモーターボートに乗せるとか、水族館に寄るとかいう程度でね。
耕一の嫁の裕子(ゆうこ)さんも、同じ富山の人です。うちの町内に世話好きの人がおったんです。その人が、耕一がイギリスに行ってしもうとるのに、裕子さんの写真と履歴書を持ってきたの。だから、「イギリスに行っとるから、まあ、縁がないものと思って、ほかへ回してください」いうて、耕一に写真と履歴書を見せんと返したんです。だからそのときは、本人は知らんままです。
そのあと耕一がイギリスから帰ってきてから、前の世話をしてくれたその人が、ほかの人に「この人に、だれか似合いの人おられんか」ってバトンタッチしとってね。その人がうちに、「こういう人がおられるけれど」いうので、「送ってみてください」いうたの。そうしたら、来たのが同じ人だった。
それまでは、見含いの話があったときは、「勤めをやめてまで富山を離れるのはいやだ」とかいう人が多かったのですが、裕子さんはたまたまお勤めしてなくて、うちで算教の塾をしておられたから、京都に行くのは抵抗なかったみたいです。私は、耕一を実のお母さんから託されたから、耕一を結婚させるまで、私の責任と思うとりましたが、これでもう責圧を果たしたから、耕一が帰ってきたら、「おめでとう」をいうだけです。あとは奥さんと仲よくしてくれれば、それで十分です。(談)
（貼り付け終了）
『週刊文春』２００３年８月２８日号のＰ１５０から貼り付け
（貼り付け開始）
田中耕一さんのノーベル賞受賞は日本人を勇気づけてくれた。田中さんは文化勲章も授与されたが、その選考で田中さんの意外な「経歴」が話題に上ったことは知られていない。報道でも紹介されたことのない空白の四年間。癒し系とは異なる田中さんの素顔に迫った。
サラリーマン初のノーベル賞受賞で、一躍時の人となった田中耕一氏。等身大のヒーローの出現に日本中が沸きかえったのは昨年秋のことだ。
１０月のノーベル賞受賞発表を受けて、田申さんは１１月に文化勲章も授与された。
だが、その興奮さめやらぬ東京・永田町で田中氏に関する、ある報告が波紋を呼んでいた。
「実は、文化勲章の授与に際し国はその対象者への簡単な調査を行っていますが、そこで田中さんに関し意外な経歴が幾つか見つかったのです。
文化勲章授与に影響するものではないが、少なくとも、マスコミが作り上げた朴訥、真面目、不器用で癒し系といった素朴なイメージとは異なる経歴でした」(永田町関係考)
ノーベル賞受賞後、ヒートアップしたマスコミからは洪水のように”田中さんストーリー”が提供されてきた。
いわく〈無印良品〉〈脱学歴のお手本〉……。しかし、それらは常に”癒し系”の田中さんという人物像に収斂していく情報だった。
意外な過去――。
結論から言えば、それはかつて田中氏が属していたある組織での活動歴のことだ。身近にいる両親や親戚さえ「気付かなかった」過去である。
それを知り得る立場にある関係著がこう明かす。
「民青ですよ。共産党系青年組織の日本民主青年同盟。彼が東北大学工学部に在学した時代、民青に属していたという記録が残っていたのです。但し、本人がどの程度深く関わったのかは分りませんが」
民青とは日本民主青年団を母体に生まれた組織で、新左翼や全共闘系とは一線を画す学生運動とされる。日本共産党の方針に沿って現在も活動し、公称約２０万人の組織員を抱える組織だ。
小誌が別途入手した情報によれば、田申氏は昭和５４年９月に民青宮城県傘下の東北大学委員会に加盟し、その４年後の昭和５８年３月に除籍となっている。
田中さんについての溢れるような報道のなかでも、彼の大学時代に触れたものは数少ない。２年生の一般教養から３年生の専門課程に進級するときに、〈生協の学食でバイトの皿洗いを始めたら夢中になってしまって、どうやったらたまった皿を早く処理できるかとか、やり方を工夫しているうちに、おもしろくなってしまったみたいで〉(週刊朝日２００２年１０月２５日号より)留年してしまったというエピソードが代表的だが、田中さんの学生時代の生活ぶりは、伝えられなかった。
田中さんが４年半、大学生活を過ごした下宿は、宮城県仙台市にあった。その近所の住民はこう語る。
「ノーベル賞を受賞した当時ここに届たって噂になった。でも、古い人に聞いてみても誰も覚えていないんです」
（続く）
[1774] 世の中いろいろあるようだ５６ 投稿者：ロシアチョコレート 投稿日：2003/08/20(Wed) 23:39:25 別の住民が語る。
「田中さんは受賞後、東北に２回も来ているんでしょう？ 大学まで来たのなら昔の下宿は目と鼻の先。４年半も居たのに、立ち寄らないなんておかしくないですか。 訪ねて来たのは東北大学の学生が３人。『ここだ』って、私が下宿のあった空き地に案内すると、大喜びで甲子園球児のように土を持ち帰ったけどね。他には誰も来ない。マスコミも来ないね」
実はいま、仙台市は市の再開発のため、この地区の住民に対して立ち退きを迫っている。田中さんの下宿が存在した正式な住所は仙台市青葉区川内追廻(かわうちおいまわし)無番地。場所は仙台市の中心地で、開発すれば市民には高嶺の高級住宅街となる恵まれた環境だが、現状は碁盤目に区切られた狭い土
地にバラックが点在している。
「音は馬を追う錬兵場だったんだ。戦後は引揚者が入り、われわれヨソ者が住みついたのさ。長屋の壁は長いことダンボールだったよ。土地はいまでも国のもん。だから、無番地。私たちは土地代払って暮らしてるけど、水遺も自分で引っ張ったし、舗装も自前。ライフラインは全部自分たちがやったんだ」(立ち退きに反対している住民)
田中氏が間借していた下宿は、老夫掃が１階に暮らす２階の４畳半だった。その周辺を案内してくれた老婦人は歩きながら、
「ここは新興宗教さん家(ち)。ここはエホバさん家。そして、ここが昔の社会党さん家、こっちが共産さん家」と説明する。
「ヤクルトスワロiズのあの八重樫捕手はここ出身なんだよ。そして今度はノーベルさんが出たんだ。そんなところを打ち壌して公園にしちまっていいのかい？ だから田中さんのいた空き地を花壇にしてノーベル花壇って名付けて
保存しようって。でも、なかなか盛りあがらないんだ。だって、マスコミが全然取材に来ないんだもんし(同前)
ミステリアスな私生活
立ち退き反対派の住民にとって、田申さんは”救世主”となるはずだった。ノーベル賞受賞者が青春を過ごした一画を残すことは、再開発反対への立派な根拠となる。
「みんなで田中さんの思い出を出し合って盛り上げようとしたんだよ。でもね、誰も覚えてないんだよ、田中さんのことを。一軒一軒回って掻き集めたこともあったんだけどね……」(同前)
現在、仙台市で息子夫掃と同居する元下宿の主人、吉田扶(たすく)氏を訪ねた。
吉田氏は、ノーベル賞騒ぎのなか、メディアに追われ、
「老人会に押し掛けてきて、訳も分らずテレビカメラの前でバンザイをさせられた」(吉田氏の家族)りしたために、取材には消極的だった。
「真面目な静かな人でした。２階には６畳と４畳半があり、田中さんは４畳半。もう一部屋は、社会人の方に貸してました。よく覚えていることは、電気のメーターを各部屋につけて部屋代とは別に電気代をもらっていたのですが、田中さんの電気代だけがとっても高くて。夜遅くまで勉強しているんだなと感心したことです。誰かが田中さんを訪ねてくるとか、招いていたということもなかったね」
部屋で騒ぐこともなく黙々と勉強をする田中氏の姿だけが家主の目には鮮明に残った。
大学の元同級生たちに聞いても、田中氏の印象は薄い。
「同じクラスにいたことは知ってはいるんです。でも、全く記憶にないんです。あのころに彼がノーベル賞を獲るって知っていれば覚えてもいたでしょうが」(同級生)
別の同級生も語る。
「友達同士でも話題になるのですが、『そういえばいたよなあ』がせいいっぱい」
田中氏がゼミ生のとき一緒だった学生は、
「プライベートは話さない。もっぱら『ミステリアスな私生活』ということになっていたんです」
と、研究室での数少ないエピソードをこう語る。
「あのころはいつも薄いブルーのＶネックセーターにジーパンを穿いて着たきりスズメでしたね。いつもコンビを組む先輩から、『田中っ!』って怒られていて。『田中っ、しっかりしろ』っていうのが合言葉になっていました。親しい友人というのはいなかったんじゃないですか。みんなで飲んでいるときも、独りでダジャレを言って自分で笑っていましたから」
そうした田中さんの生活ぶりに、一抹の不安を覚えていた人物もいた。東北大学か名古屋大学か、田中さんが迷っていたときに東北大を勧め、仙台生活の相談相手でもあった、従兄弟の針原久人氏である。針原氏は、時々田中氏を食事に招いた。
「居酒屋なんかに連れて行っても、食べないし飲まない。彼は話もしないから、こちらが一方的にしゃべって、８時か９時ごろにはさっさと帰っちゃう。こいつ、友達いるのかなって心配しましたね」
そんななかで、同級生たちが口を揃えて「彼は親しかった」と証言した人物がいる。
この人物に接触すると、いかにも気乗りしない様子で、次のように語ってくれた。
「受賞後に東北大学の名誉学位授与式があったんです。そのとき、『オレ、覚えてる？』って言ったら、『覚えてない』って即答。『いろいろ話をしたでしょう』と言うと、暫くしてやっと『ああっ』て。学生のころはお互い生協の仕事をしてましたから、話もしたんですけどね。彼は(生協の)総代もしていて。話題といえば、学生運動とか選挙のこと。民青の活動の中にいましたから、おのずとそういう話題になるんです」
ノーベル賞受賞の報せに、都内でテレビを見ていたＫ氏は、思わず受話器を取り上げた１人だ。Ｋ氏も電話の相手も元民青の活動家である。
「あの田中さんかって、昔の仲間に聞いたんです。そしたら、もう仲間内では話題になっていて。やっぱりあの田中さんなんだって。”癒し系”なんて言ってる人々が知ったら意外に思うだろうって盛りあがりましたね」(Ｋ氏)
裕子夫人も知らなかった
田中さんがアルバイトをしていた生協の同僚で、現在、宮城生協に勤める宮本弘(ひろむ)氏は開口一番、「皿洗いで留年した話、あれは勘違いだと思いますよ」とこう語る。
「だって田中さんがアルバイトしたのは３年のときですから。東北大学の学生はダサいと仙台でも有名で、そのなかでもいかにもってヤツは『いかにもトンペイ(東北)』を略してイカトンと呼ばれる。田中さんはイカトンの中のイカトンでした。ぼくらは生協の活動を一緒にやっていて、キャンプの実行委員をしたりしました。彼は社会科学にも興味があったようで、大型間接税に反対した学内１万人署名も熱心に集めていました。その他、国鉄の値上げ反対とか、米価審議会の問題とかいろいろテーマがあって、新聞の切抜きからチューターを立てた勉強会、もちろん署名集めやビラをつくって配ることもしましたね。彼は真面目に一生懸命やってましたよ」
共産党仙台市議の花木則彰氏は、東北大学のキャンパスをわき目もふらず速足で歩く田中さんを記憶していた。
「ぼくらが入学したころは、自治会が社青同解放派から民青に変わった時で盛りあがってました。民青も東北大だけで４桁を目指そうって勢いでしたから。活動はセツル。幼児、小学生、高校生とパートが分れていましたが、僕には田中さんが活動をしてたという記憶はありません」
しかし、田中さんの地域における”活動”のことを、前出の川内追廻の老婦人は覚えていた。
「田中さんはセツルには何回か来てくれたんだ。セツルメント。この辺りは追廻セツルといって、今年が最後だったけど、東北大学の学生が子供と遊んでくれる。餅つきとか芋煮会とか」
セツルメントは、民青同盟員の活動として知られる。貧しい地域の子供を訪れ交流するものだ。
大学の同級生から「ミステリアス」と呼ばれる大学生活の陰で民青活動に熱心だった田中さん。小誌の入手した情報では、日本共産党京都府委員会直轄の島津製作所委員会の名簿にも１度名前が載り、その後抹消されたという。
高校時代の友人を訪ねてみても、田中さんが当時、社会や政治の動きに強い関心を抱いていた形跡はない。
ちなみに田中さんの富山中部高校時代のあだなは”茶坊主”だった。
「茶坊主っていうのは、よく職員室に教科書持って駆け込んでいたから。終業ベルが鳴るギリギリに『先生、ちょっと質問』って、タタタって寄って行く。女子からは、『また茶坊主が質問行ってるよ』ってブーイングもの。でも、女子が集まっていると、いつのまにか田中君がいる。女子には気軽に声を掛けてきましたね。でもまあ、クラスを和ませる存在ではありました。
そういえば茶坊主のことをテレビで私が話したんです。確か年末の番組だったかな。そしたら田中君から連絡があって、『なんで茶坊主って呼ばれたかやっと分ったよ』って。彼は、テレビなんかで『いい人』と書われるのが本当に嫌だと言ってました。ＮＨＫの番組で『親思いの息子』と描かれたのも、『本当に親思いなら親の面倒をみているよ』って嫌がってましたね」(富山中部高校３年生のときのクラスメイト)
田中さんが大学時代に、広く周囲と交わらなくなったのは、家庭の微妙な事情も関係していたかもしれない。
田中氏は、実母が出産後わずか２６日で他界したために養父母によって育てられている。養母の田中春江氏を訪ねた。
「耕一の母の葬式が大阪であり、主人が行きました。その主人から電報が届き一言『連れて来る』って。電報は最初、同じ町内の別の田中家に届き、それを持ってきてくれた奥さんが、『大変ねえ、断われないの？』と言ったのを覚えています。耕一は夜泣きはしましたが、手のかからない子で、腕白でも愚図でもない子供でした。
本当の親のことを話したのは大学入学手続の時です。忙しくて、明日っきり日がないからって、私が部屋に１人でいた耕一に話しました。『今まで伯父さんと思ってた人がお父さんだけど、今まで通りうちらは変わらんがだから。あんまり考え込まれんな』って言ったと思います。耕一はショックだったらしいです。『えーっ』て言いましたわ。それから晩御飯にもなかなか降りてこんかったです」
大学時代、田中さんは何度か帰郷したが、春江さんが田中さんを訪れたのは一度で、市内のホテルで会ったという。春江さんに田中さんの学生時代の「活動」について尋ねたが、「えっ、共産党？民青？知らん」
と、目を丸くするばかりだった。田中耕一夫人の裕子さんにもやはり学生時代のことを訊くと、
「生協、民青？いえ、聞いたことありません。共産党系ですよねえ、初耳です。あまり学生時代の話もしませんし」
田中氏本人に対する取材申し込みには、本人から電語で回答があった。
田中氏は、現在、科学雑誌以外の取材を受けていないことを手短に説明した後、学生時代の民青活動について、
「それに関してはですね、イエスと言ってもノーと言っても誰かに迷惑をかけることになりますので一切取材はお受けできません」
と答えるばかりだった。
田中さんはかつて、雑誌のインタビューで、「これは虚像」と声を大にしていいたいこととして、こう語った。
〈私が癒し系だなんて、知り合いの若い女性はみんなゲラゲラと笑ってますよ〉(「プレジデント」２００２年１２月３０日号)
田中さんの知られざる青春の活動――。もうそろそろ癒し系のレッテルから解放してあげてもいいのではないか。
（貼り付け終了）
[1773] 宗教社会学 ４ 投稿者：小山 みつね 投稿日：2003/08/20(Wed) 06:35:34皆さん､今日は､小山 みつね です。
橋爪大三郎（はしづめ だいさぶろう）氏のホームページより転載。（転載）
http://www2.valdes.titech.ac.jp/~hashizm/text/titech/shukyo/resume/resume09.html
橋爪大三郎 1998.4.24
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イントロダクション
宗教社会学とは何か
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講義を始める前に……
１．「宗教」とは何だろうか、自分なりの考えをまとめてみよう。
２．「宗教社会学」とはどういう学問か、なかみを想像してみよう。
宗教は、社会構造である
社会学は、社会現象を科学的に解明する学問です。
社会は、大勢の人間の集まり。そして社会現象とは、それら人間の相互行為が複雑に絡 まりあったものです。あまり複雑すぎて、どこからどう説明してよいのか、手がつけられない。そこで、説明の便宜のため、社会現象のなかの相対的に安定した（変化しにくい）部分、すなわち、社会構造にまず注目するのが普通です。社会構造を説明変数とみなし、それを前提として人びとの行為を説明しよう、と考えるのです。
社会構造の例として、さまざまなものが考えられます。人びとの行動をパターン化する（予測可能にする）ものは、みんな社会構造ですから、法律、制度、役割、文化、規範、組織、慣習などが含まれます。そうして宗教も、社会構造である！ 社会構造の中でも、 もっとも重要な社会構造であると言えるのです。
マックス・ヴェーバー ( Max Weber 1864-1920) の宗教社会学
マックス・ヴェーバーという偉い社会学者（どれぐらい偉いかというと、カール・マルクスを除けば、後にも先にも彼より偉い社会学者はいない、というぐらい偉いのです）がおりまして、宗教に注目すると、歴史上現れたさまざまな社会を見事に分析できるということを示しました。特に有名なのは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という論文ですが、彼はここでキリスト教、なかでもプロテスタントに特有の「禁欲」の考 え方が、資本主義経済の成立にとって不可欠だったという、驚くべき結論を示しました。「禁欲」すなわち欲望を否定したはずが、反対に、利潤追求を目的とする資本主義が生まれてしまったという点が驚くべきなのです（そのロジックは、のちに検討します）
ヴェーバーは、世界中の宗教を比較し、各国社会の差異を解明する道を開きました。宗教は、その社会の社会構造になっていますから、これを補助線にすると、その社会のことを統一的に解明できるのです。こうした宗教社会学は、民族問題が噴出するポスト冷戦時 代の国際社会を理解するために欠かせない、基本的情報を与えてくれるのです。
「宗教」という言葉は、明治時代の発明品
さて、宗教と言うとなんとなくわかった気がしますが、いざ定義しようとするとむずかしいのです。私自身はいろいろ考えた結果、宗教を、「ある自明でないことがらを前提としてふるまうこと」と定義しているのですが、ここではそれと関連して、「宗教」という言葉の意味を探ります。
「宗教」という言葉は、英語の religion の訳語として、明治時代に発明されたものです。西洋文明にとって、 religion と言えばまずキリスト教。そして、本家にあたるユダヤ教と、姉妹宗教にあたるイスラム教のことです。ギリシャ・エジプトの宗教や、ヒンドゥー教、仏教、儒教は、その他大勢（偶像崇拝）の扱いです。
江戸時代、 religion にあたる言葉は「宗門」でした。具体的には、天台宗、真言宗以下、幕府が公認した仏教の宗派を指します。キリスト教は「切支丹」で、邪宗門の扱い。儒教は「儒学」とよばれ、宗教として意識されていませんでした。「宗門人別帳」が戸籍の代わりになっていたぐらいで、日本人は原則として全員仏教徒だったのです。
神道は、宗教でない?
そんな日本が開国して明治の世となり、「信教の自由」を外国に約束する羽目になりました。キリスト教の布教は自由、しかし、天皇を中心とする明治政府への忠誠は確保したい。そこで苦肉の策として、「神道は宗教にあらず」という政府の公式見解が生まれました。このアイデアを考えたのは、井上哲次郎という東大哲学科の教授ですが、神道は宗教ではないのですから、キリスト教徒にも仏教徒にも、天皇崇拝を強要できる。軍人勅諭も教育勅語も、そうして可能になります。こうして、国家全体が宗教化・兵営化する可能性（つまり、大東亜戦争の可能性）がととのったわけです。
「神道は宗教でない」のはなぜか？それは神道が、日本人の生活や風俗・習慣に溶けこんでいて、特別にそれを信じるまでもないからだといいます。でもそれを言えば、イスラム教だって生活に溶けこんでいる点では同じでしょう。江戸時代まで日本人は、神も仏も一緒くたに信じていたはずですが（神仏混淆）、そんなことは棚にあげた詭弁がまかり 通った。神道が宗教になった（国家が神道と分離した）のは、日本が戦争に負けて、ＧＨＱがそう命令したからなのです。日本国憲法にも政教分離の原則がうたわれました。
日本人はなぜ、宗教を軽蔑する？
日本人は、ひとくちで言えば、宗教を“軽蔑”しています。“苦しいときの神頼み”という諺があります。宗教を信じるのは「弱い者」「女こども」「病人」……と相場が決まっていて、立派な大人は宗教と縁がないものということになっています。
日本人はこれが当たり前だと思っているので、あまり意識しません。でも、そうなのです。そしてそれは、江戸幕府の政策、そして明治政府の政策のせいなのです。
幕府は、布教して信者を増やすなど一切の宗教活動を禁止しました。そのかわり檀家制度をつくって、僧侶の収入を保証しました。葬式さえやっていれば、生活に困らない。そういう環境を用意し、僧侶を堕落させようとしたのです。これが効果をあげ、民衆は僧侶を尊敬しなくなりました。信仰の単位は個人でなくて「家」なので、“うちの宗旨は何だっけ”という宗教的無関心も生まれました。明治政府は、檀家制度を温存するいっぽう、神道を強要して（それ以外の宗教は危険視して）天皇の絶対化をはかりました。そういう歴史が尾をひいて、日本人の頭に巣くっているのです。
日本人は、宗教について無知だ
日本人は宗教を軽蔑しているくせに、宗教について無知です。滑稽なことです。学校でもどこでも、宗教のことを学ぶチャンスがないからなのですが、何とかすべきです。 こんなことがありました。私の友人のところに、霞が関から深夜電話がかかって来ました。「地球環境の国際会議で、条約の案文に stewardshipと書いてあるけれど、何のこと がよくわからない」というのです。困った役人は、ロンドンから本省に電話し、本省でも誰もわからなかったので、とうとう友人のところに電話がかかってきました。
stwardship は「管理責任」と訳しますが、神が世界を創造したあと、その管理を人間に任せたという聖書の記事が背景になっています。要するに、人間が自由に自然を利用・改造していい（だから責任もある）という考えですが、ここから品種改良や捕鯨禁止や生物の多様性保護といった考え方が出てきます。驚くべきなのは、日本の一流官庁や国際交渉の担当者が、欧米社会の行動の根底にある哲学・宗教について、基本的なことを知らないという点です。日本人は、人間も自然の一部と考えるので、stewardship の考え方はな じまない、文案から外してくれ、と交渉することも考えつきませんでした。
エホバの神 vs アラーの神?!
日本人がどれだけ宗教のことを知らないか、例をあげて説明しましょう。
日本人がそれでも比較的詳しいのが、クリスマスでおなじみのキリスト教。それと、歴史と伝統のある仏教、漢文の時間に習う儒教です。
ではまず、キリスト教。キリスト教の神は、「天にまします我らの父」ですが、ではユダヤ教の神はなにか？エホバ（ヤーウェでもよい）の神。はい、正解。イスラム教の神は？ アラーの神。はい、よろしい。それでは、なぜこの三つの宗教は仲が悪いのか？それは、どれも一神教で、それぞれエホバの神、父なる神、アラーの神を信じているために、本当の神はどれかをめぐって争いになるから--と考えていませんか。
それは、おお間違い。神が、三人いるわけではありません。エホバとは being（ありて ある者）という意味で、名前ではない。アラーも「神」という普通名詞で、名前でない。一神教では神は一人だけなので、名前は必要ないのです。つぎに、この三つの神は同一人物。エホバ＝父なる神＝アラーなのです。このことは、ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒にも十分意識されています。知らないのは日本人だけです。
こういう基本的な事実をおさえないで、キリスト教のことがわかっていると言えるでしょうか。キリスト教の理解には、ユダヤ教、イスラム教との比較が欠かせないのです。
人間は死んだら仏になる?!
つぎに、日本人が仏教を理解しているか？ 人間が死んだらどうなるか、日本人にきいてみます。すると、幽霊（魂）になって、しばらくその辺にいる、と答える。それからどうなる？と聞くと、三途の川を渡って、極楽に行き、仏さまになる。これが平均的な回答です。「お陀仏」というくらいで、人間は死んだら仏になると思っているのです。
インド人にこういうことを言うと、笑われます。仏教は輪廻の思想を前提にしていますから、死んだらもう一度、生まれ変わる。浄土宗が「極楽往生」の思想を広め、それが日本古来の霊魂観とごっちゃになって、「死んだら仏になる」という通念が生まれました。これはもともとの仏教と何の関係もありません。
こうした誤解はキリスト教にもあって、「人間は死んだら天国に行く」という俗説がまかり通っています（『マッチ売りの少女』の影響でしょうか？）。神の国は、生きた人間の行くところで、神だってやっぱり生きています。死んでしまった人間はわざわざ復活して、最後の審判を受け、神の許し（救い）を受けた者だけが神の国に入る。これが正統なキリスト教の死生観です。
日本の神は死者の神
そもそもこういう誤解が生じるのは、日本古来の伝統にあります。イザナギは、妻のイザナミが死んで黄泉の国に行ったので、追いかけて行きました。神も死ぬのです。日本には八百万の神々がいますが、たぶんいまはもう死んでいる。神ばかりか、人間も死ぬと、神社に祀られたりします（菅原道実、徳川家康、明治天皇、靖国の英霊、……）。日本の神は、死者であり、死者たちの神です。キリスト教の god を「神」と訳したのが、そも そもの誤解のもとでした。
日本人は、神々の子孫です。従って神々は、日本人の祖先です。祖先であるからには、死んでいます。日本の神々は、日本の島々や、自然や、農作物や、日本人を「産み」ました。いっぽうそれに対して、一神教の神は、この宇宙と人間を「造り」ました。神の命令で、人間は死ぬのです。神自身は、生きており、永遠に生き続けます。ヤーウェもアラーも、くりかえしこの点を強調します。
日本は儒教国家だったか
それでは、儒教はどうか？
江戸時代、幕府は儒教を奨励し、武士は儒教を学びました。江戸三百年の思想といったら、儒教しかないくらいです。明治時代の教育勅語にも影響を与えましたし、今でも『論語』の大好きな社長さんが沢山います。ですから、かつて日本は儒教国家だったのではないかと思うひとがいても無理はありません。
日本は儒教国家だったか？儒教の本場である中国が、そう思ったことは一度もありません。李氏朝鮮は、真面目に儒教国家を建設し、科挙を取り入れ、文人官僚（両斑やんばんといいます）が政治をし、家族制度や風俗習慣を儒教の古典に合わせて改めました。朝鮮は儒教化の進んでいない日本を、野蛮な国だと考えていました。中国＝父、朝鮮＝兄、日本＝弟、これが当時の東アジアの秩序です。（Ｑ：そんな日本が明治になって「脱亜入欧」と言い出したら、中国、朝鮮の人びとはどう思うでしょう。）
日本は朝鮮と違って、政治制度や風俗習慣を儒教の原則に合わせて変えることはしませんでした。儒学者のなかには、科挙を実施しよう、儒教の儀礼を行なおうと主張する者もいましたが、科挙の実施は、江戸幕府の権力（幕藩体制）を否定することにほかなりませんから、あまりに非現実的です。日本人は、『論語』のような精神訓話が好きなだけで、儒教の儀式・制度にしたがって、冠婚葬祭も、政治も、何もやりませんでした。儒教でいちばん大事なのは制度（それも政治制度）なのです。それを拒否したのですから、日本は儒教国家ではありえません。
日本人は、儒教を“思想”だと受け取りました。しかし儒教は、社会を実際に運営するための“マニュアル”なのです。この点を理解しない日本人は、儒教を誤解しています。
宗教社会学とは何か
実例はもうこれぐらいでいいでしょう。
日本人は要するに、宗教音痴なのです。宗教を必要とせず、世界の主要な宗教にも無理解なまま、何千年も過ごしてきました。このまま国際社会に出るのは、大変危険です。
日本人が、宗教社会学を学ぶとしたら、それは、“どこそこの偉い宗教学者がこうこう言った”というたぐいの知識を詰めこむことではありえません。そうではなくて、日本社会はなぜ宗教を拒否するのか、この社会の構造はなぜ宗教によって与えられないのかを、ほかの民族、ほかの社会と比較するなかから解明することにほかなりません。日本人が自分たちの社会を自己理解する、それが、宗教社会学を学ぶ本当の目的です。（もちろん、外国の受講者の方々にとっても、この学問はきっと有益なはずです）。
ここまでの講義を聞いて、あなたが宗教社会学を学ぶのはなぜか、その目的を自問自答してみましょう。自分が何を知りたいのか、その目的意識をはっきり持てば、これからの授業が面白く、また有意義なものとなるはずです。
ここまでの講義を聞いて……
１．自分はなぜ宗教社会学を学ぶのか、その目的を、まとめてみよう。
２．下線の引いてある言葉や文章について、自分の言葉で説明してみよう。
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【参考図書】
橋爪大三郎 1986 『仏教の言説戦略』勁草書房。1989『冒険としての社会科学』毎日新聞社。呉智英・橋爪大三郎・大月隆寛・三島浩司 1996 『オウムと近代国家』南風社。1996『橋爪大三郎の社会学講義』夏目書房。1997『橋爪大三郎の社会学講義２』夏目書房。
http://www2.valdes.titech.ac.jp/~hashizm/text/titech/shukyo/resume/resume09.html
（終了）
[1772] 宗教社会学 ３ 投稿者：小山 みつね 投稿日：2003/08/20(Wed) 06:28:54皆さん､今日は､小山 みつね です。橋爪大三郎（はしづめ だいさぶろう）氏のホームページより転載。
（転載）
http://www2.valdes.titech.ac.jp/~hashizm/text/titech/shukyo/resume/resume09.html
橋爪大三郎 1998.6.12
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儒教とは何か
孔孟の思想・朱子学
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キーワード……
礼、徳治主義、士大夫、天命、易姓革命、四書五経、理／気
中国社会の基本構造
儒教は、中国独特の思想です。まず中国とは何かについて、理解しておくべきでしょう。
中国は、単一民族ではありません。中国を、日本のようなひとつの国と考えるより、一個の世界と考えるべきです。それに匹敵するのは、ヨーロッパでしょう。ヨーロッパは、地中海とアルプス山脈に隔てられて、民族統合が進みませんでしたが、文化的にはキリスト教という共通項をもっています。いっぽう、大平原で移動の自由な中国は、儒教を軸に多くの民族が融合し、漢民族（中国人）を形成しました。
儒教の根本は、差別道徳です。中国は、底辺における宗族官僚機構（父系の血縁集団）、頂点における官僚機構の、二種類の人間関係からなります。修身→斉家→治国→平天下という順序 △ △ … △ 宗族は、宗族のうえに集権的な国家機構が位置する関係を表しています。親を大事にし、そのつぎに兄弟や身内、それから他の人びとに及んでいく差別的な儒教道徳は、こうした社会構造と調和しています。戦乱の続く中国では、宗族は安全のために不可欠なのです。
宗族(そうぞく)は、父系血縁集団（patrilineal descent group)です。日本にはないので理解しにくいですが、祖先崇拝を行なう数百〜数万人規模の集団と考えてください。中国では血縁関係が強力です。それと官僚機構を絶縁するため、科挙や宦官が導入されました。そのどちらも日本に入りませんでしたが、それは日本に宗族がないからです。
都市国家から帝国へ
儒教は、古代中国の戦乱の時代に生まれた思想です。その社会背景を理解しましょう。
中国の歴史は、漢民族が周辺民族を同化し、膨張していく過程です。中国で最初に都市国家が現れたのは、黄河の上流域。以後、千年以上をかけて、それが華中→華南に拡大していきました。華南の米作文化は、城壁をつくる習慣がなかったのです。
殷の遺跡は、巨大な城壁と祭儀場で特徴づけられます。城壁は版築（粘土を練り固めた煉瓦）で作ります。それに代わった周（もとは殷に同化した西方の遊牧民）は、王族がトルコ系、民衆はチベット系だったらしく、王と諸侯（王の一族や有力氏族）が要塞都市を約1000建設しました。大きな都市は城（内側）、郭（外側）の二重の城壁をもち、国／都／邑の序列がありました。社会制度は封建制で、都市は封土（諸侯に与えられた土地）を持ちます。ほかの都市は王が同族を派遣して治めさせましたが、やがて諸侯化します。社会階層は、王・諸侯と貴族（その血縁者）／庶民（農民・職人・商人）／国人（被征服民）／野人（都市外に住む）のように、複合的でした。都市国家はその周辺を治めるのみで、あとは原野が広がっていました。周も、祭政一致によって統治されていました。
新興階級の台頭
春秋→戦国にかけて、大きな社会変動が起こります。都市国家が崩壊し、より広い範囲で統合され、領土国家→帝国（秦・漢）が成立していきます。戦闘方法も変化し、都市内に「里」という単位で住んでいた農民は、氏族的に結束し、「士」と称して戦争に参加しました。歩兵が増加（野人も参加）し、騎兵軍団も登場します。それにともなって、貴族が没落し、新しいタイプの士人が登場します。孔子もこの階層の一員でした。彼らは周初の「天」のイデオロギーを再評価する新思潮を信奉しましたが、これが儒教でした。
当時の中国は、奴隷制で、諸侯は家内奴隷を抱えていました。男性の家内奴隷を臣、女性を妾といいます。諸侯の家内奴隷は、次第に側近と化し、権力をふるい始めます。すると奴隷でないのに、自発的に臣になろうとする者も出てきますが、これを官といいます。新しいタイプの士人は、こうした人びとでした。彼らは、宰相（周公旦）を美化して理想とし、血縁にもとづかない（教育にもとづく）人材抜擢が国家を強化すると主張します。いっぽう大夫は、新興地主で、士・大夫の両階層が台頭していったのでした。
孔子の生涯
中国史上、最初の知識人・孔子（前552-479)は、こうした時代に出現します。彼は、姓は孔、名は丘、字を仲尼。春秋時代の末期、魯（現山東省）の曲阜に生まれます。魯は、周の建国の功臣・周公旦の子が興した国でした。父は叔梁〓、母は顔徴在、父は士の身分でしたが、二人は結婚していませんでした。孔子は子供のころから苦労し、さまざまな職を転々として育ちます。青年時代、下っ端の役人（倉庫、牧場の番人）になります。二十歳の頃結婚、息子の鯉が生まれます。36歳のとき、魯の昭公が亡命するのに従って、特に家臣ではなかったのですが、斉国に随行します。のち帰国、孔子学団を形成します。息子の鯉もやがて死に、孔子52歳のとき魯の官僚になります。外交で一定の成功を収めるものの、国内改革を試みて失敗、挫折します。そののち魯を去って衛に、さらに曹→宋→鄭→陳→衛→陳→蔡→楚→衛をへて、魯に帰国します（56〜69歳〓 途中、反対派に襲われて殺されそうになったり（陳蔡の難）、帰国直前に弟子の顔回が死んだりなど、苦難が続きます。多くの弟子を指導しつつ学問を続け、哀公十六年の４月、74歳で病死しました。
孔子の業績
孔子の最大の業績は、古い文書を編纂し儒教の古典として残したことです。
儒教の古典を、四書五経と称しますが、これは後代の朱子による呼び名。五経をすべて孔子が編纂したと伝えられていますが、事実ではありません。まず易経は、八卦占いのやり方がまとめてあり、春秋・戦国期に行なわれていた占いの集成です。書経は、王たちの公的言辞の集成で、古文は魏・晋代の偽作、今文きんぶんは戦国後半期に編纂されたものとみられます。詩経は、祭祀などの折に歌う歌詞を集めたもので、後世、孔子学派の人びとに蒐集されたものです。礼記らいきは、儀式の次第書きで、周礼は漢代の作、礼記、儀礼ぎらいも孔子以降と作とみられます。春秋は、魯の古記録にもとづいて歴史を記したもので、戦国時代、孟子などの手で採用されたものです。いずれにせよ、こうした編纂事業は孔子が先鞭をつけたもので、慣例を示す多くの事例が蒐集されました。
もうひとつの業績は、弟子の教育です。彼らを官僚として諸国に売り込むため、孔子は弟子たちに文字、言語、朝儀、礼法、音楽、弓術などを教え、学校は職業紹介所も兼ねました。礼とは、政治制度の意味で、こうした共通項がないと、民族・出身・文化的背景がまちまちな当時の官僚は、統制がつかないのでした。
孔子の思想
日本でなじみの深い論語は、弟子がまとめた孔子の言行録です。學而篇〜尭曰篇まで二十篇あり、三系統のテキストを合体したもの。その中心思想は仁、すなわち、忠恕（まごころと思いやり）をともなった人間らしさの徳を説くものです。支配層の政治的努力と倫理性（仁）によって、安定した国家経営が実現できるという徳治主義の主張が、儒教の根本です。さらに儒教は差別道徳の立場に立ち、家族や血のつながりを大事にしますが、これは墨子の兼愛説（不特定の人に対して奉仕しよりよい関係を作ることを強調する説）や楊朱の自己愛説（人間は自分しか愛せないというリアリズム）に対立します。さらに孔子は、「述而不作のべてつくらず」とする伝統主義の立場も強調します。述べるとは、先輩から教わったままを伝えること。これを先王の道と称します。新興の士階級が、こうした伝統的支配者の文化を身につけうるとした点が、革新的なのでした。
儒教が中国の正統思想となったのは、政治がよければすべてが解決するという政治万能主義にありました。孔子は「怪力乱神を語らず」とのべ、死後の世界や超常現象について発言しませんでした。中国では、人間関係がすべてです。祖先崇拝は、確定した過去の人間関係によって、不安定な現在の人間関係を整序しようという試みと理解できます。聖人（古代の政治家）を理想化するのも、同じ伝統主義の現れだと考えられます。
儒教のテキストについて
ここで儒教のテキストについて整理しておくと、もっとも権威の高いテキストは経で、「孔子以前から存在していた古典で、孔子の手によって編纂されたもの」です。これにつぐランクの伝は、「孔子自身、及び孔子以後の学者の所説」です。これら経伝の欄外に附せられた第一次的な解釈を、注といいます。注をさらに解釈し、必然的に経伝の本文も及ぶ第二次的な解釈を、疏そといいます。これらは論理的で、問答体のものもあります。漢代の五経は、易・書・詩・礼（儀礼）・春秋（経文のみ）を指しました。論語は伝のひとつです。唐代の五経は、毛詩・尚書・周易・礼記・左伝で、これに儀礼・周礼・公羊伝・穀梁伝を加えて九経ともいいました。宋代の十三経は、易経（周易）・書経（尚書）・詩経（毛詩）・周礼・儀礼・礼記・春秋左伝・春秋公羊伝・春秋穀梁伝・論語・孝経・爾雅・孟子をいいます。朱子学は四書五経を掲げましたが、ここで四書とは論語・孟子・大学・中庸をいい、後の二書はもともと礼記の一部が独立したものです。
孟子の生涯
孟子（前370?-290?)は戦国時代、鄒すうの国（現山東省）に生まれました。姓は孟、名は軻、字は子車といいますが、生い立ちも青年時代もはっきりしません。三十代、孔子の孫弟子に儒教を学ぶいっぽう、淳于〓じゅんうこんの弁論術、宋〓そうけん、尹文ら原始道家の思想、墨子の実用主義、楊朱の自愛説（感覚論的個人主義）など、諸子百家思想の影響を受けました。順次、梁の恵王→斉の宣王→滕の文公の国政顧問となり、井田制など自らの政治思想の実現に努力しますが、果たさぬまま引退して死亡します。子供のころ、墓場の裏→市場の脇→学校の隣に引っ越したという孟母三遷の故事は伝説です。『孟子』は、古くは孟子の著作と信じられましたが、弟子や孫弟子の記録を編集したもののようです。
孟子の思想
当時、農家の許行が、分業を廃止する理想主義的な平等社会論を唱えていました。孟子はこれに反対、分業肯定論を唱えます。自給自足は反時代的で非現実的だとし、尭、舜の時代から大人（統治者）と小人（被統治者）の基本的分業が確立していたと主張します。
また孟子は、孔子の王道思想を継承します。王道は、孔子の仁愛を政治に拡張したもので、覇道に反対するもの。孔子は周の文王、武王、周公旦を理想化しましたが、墨子は夏の禹王の黄河治水の事績を理想化しました。孟子はさらに古く、尭、舜の道を説きます。尭、舜は禅定しましたが、禹以降は世襲となりました。孟子の人間観は性善説で、性（先天的な人間固有の能力）を善と考えます。これは荀子の性悪説に反対するものです。性善説が発展して、仁義礼智の「四徳」となります。制度論としては、井田制を唱えました。これは、九百畝を八家族に分割、中央の公田を共同耕作して租税とするという農地均分制です。当時は実現しませんでしたが、そのアイデアが隋唐時代の国家政策に採用され、日本にも班田制として伝わりました。
孟子の思想でもっとも論争の種となったのが、湯武放伐論（＝易姓革命説）です。
殷の湯王が夏の桀けつ王（＆末喜ばっき ）を、周の武王が殷の紂ちゅう王（＆妲己だっき）を討って、新王朝を興したことの正統性をめぐる論争があります。伯夷はくい叔斉しゅくせいの兄弟は、殷末の孤竹君の子でしたが、ともに位を譲って亡命し、文王に仕えましたが、文王の子武王が紂王を討ったのに反対し、首陽山に入って餓死した記事が論語にあります。孔子はこの兄弟を絶賛しました。しかし孟子は、失徳の君主は天命を失ったのだからもはや天子でなくただの暴君であり、討ってよいという湯武放伐論を唱えました。これがのち、朱子学の正統説となりますが、日本の尊皇思想は、湯武放伐論を否定し君主（天皇）への絶対的忠誠を唱えるところから出発しました。孟子は明治維新の源泉のひとつなのです。
中華帝国の成立と儒教
中国を最初に統一した秦の始皇帝は、儒教でなく法家の思想を重視しました。焚書坑儒の弾圧が有名ですが、漢代になると儒教も復興し、法家の思想と混淆しながら、中華帝国を統治する思想に再編成されていきます。
隋唐時代、儒教は正統思想の中心に位置しましたが、仏教や道教の勢力もあなどりがたく、土地所有に基礎をおいた世襲大貴族も強力でした。貴族制が解体し、皇帝を頂点とする絶対主義的な官僚制が完成するのは、宋代です。このときに完備された科挙の制は、清末までの中国に圧倒的な影響を及ぼします。とくに明代以降は、朱子学の解釈に従って科挙の問題が出題されるというかたちで、朱子学が正統とされ、思想が統制されました。
朱子と朱子学
朱子(1130-1270) は、宋代の儒学者で、姓は朱、名は熹、尤渓県（福建省）の生まれ。父は高級官僚で、本人も科挙に合格、役人を務めたのち任期満了で帰郷、実質的な年金生活とも言える祠祿の官となります。弟子を教えつつ勉学・著述に励み、『通鑑綱目』『近思録』や四書の注解を多く著しました。
朱子の興した朱子学は、唐代以降科挙にともなって出現した読書人層（士大夫）の思想的勝利の宣言とも言えるものです。士大夫は、土地を所有していないが国家中枢を占められるというのがその主張で、道教・仏教（禅宗）や、門閥貴族・地主と対立する考え方です。朱子学は、絶学となっていた孔子・孟子の道を再建するという正統性を正面に掲げ、四書→五経→道学という教育メソッドを確立しました。朱子学は、元代に科挙に採用されてから六百年間にわたって、中国の正統思想の地位を占めます。
近思録は、北宋の四氏（周濂渓、程明道、程伊川、張横渠）の著述の抜粋を編集した道学の入門書。大学章句、中庸章句、論語集注しっちゅう、孟子集注は四書の注解。朱子語類は弟子の編んだ朱子の全集です。
朱子学と理／気の思想
朱子学の特徴は、徹底した合理主義と哲学的な宇宙観です。朱子自身、自然科学の素養があり、天体の運行を模型を使って研究したり、雪の結晶を観察したりしました。
朱子学は、天（宇宙）の実態について思索を重ねて、太極（もはやその先がない究極の理＝一気）→陰陽→五行（木・火・土・金・水の五大元素）→万物化生、という宇宙生成の仮説を体系化しました。ここで気とは、宇宙に充満するガス状の連続的物質（エーテル？）をいい、それが物を形づくる基体物質で、同時に生命の根源でもあるといいます。これによって従来の儒教の概念を解釈すると、命＝天の賦与する行為、ないし、天が賦与したもの、性＝天に賦与された理、仁義礼智＝性の具体的内容、情＝心の奥にひそむ性が外物と接触するときの動き、などと体系的に整理できるのでした。
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□参考文献
大室幹雄 1981 『劇場都市・・古代中国の世界像・・』三省堂…博学多識の蘊蓄
宮崎市定 1974 『論語の新研究』岩波書店…当代一流の学者の分析の切れ味
戸川芳郎・蜂屋邦夫・溝口雄三 1987 『儒教史』（世界宗教史叢書10）山川出版社
貝塚茂樹 1985 『孟子』（人類の知的遺産９）講談社
三浦国雄 1979 『朱子』（人類の知的遺産19）講談社…叙述明快でなかなかの好著
山田慶児 1978 『朱子の自然学』岩波書店…自然科学者としての朱子を描いた名著
小室直樹 1996 『小室直樹の中国原論』徳間書店
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http://www2.valdes.titech.ac.jp/~hashizm/text/titech/shukyo/resume/resume09.html
（終了）
[1771] 宗教社会学 ２ 投稿者：小山 みつね 投稿日：2003/08/20(Wed) 06:26:11皆さん､今日は､小山 みつね です。橋爪大三郎（はしづめ だいさぶろう）氏のホームページより転載。
（転載）
http://www2.valdes.titech.ac.jp/~hashizm/text/titech/shukyo/resume/resume09.html
橋爪大三郎 1998.5.29
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大乗仏教
菩薩・般若・極楽浄土
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キーワード……
菩薩、仏塔信仰、般若波羅蜜、阿弥陀仏、法華経、曼荼羅
大乗仏教とは何か
大乗の修行に励み、将来の成仏を約束された人びとを、菩薩(Bodhisattva) といいます。それに対して、小乗の出家修行者を声聞しょうもんといいます。大乗仏教とは、何でしょうか？ 大乗／小乗の区別を、日本人は一応知っています。しかし、日本には大乗仏教しか伝わらなかったために、その知識は公平でありません。大乗とは mahayama 、すなわち「大きな乗り物」の意味で、小乗 hinayana （小さな乗り物）に対立します。西暦紀元前後に現れた大乗教団の菩薩たちが、それ以前の部派仏教に与えた蔑称が「小乗」（＝自分の解脱だけを考え、衆生の覚りを配慮しない）です。大乗教（その経典には、般若系、浄土系、法華経、華厳系などがある）を広めた在家の修行者（菩薩）たちの実態は、あまりよく分かっていませんが、最初は仏塔（ストゥーパ）を拠点に活動していたようです。（後代には、大小兼学の出家集団も多くなります〓
仏塔信仰と大乗仏教
部派仏教は、出家の功徳を強調する結果、出家＞在家という序列を当然としました。在家の人びとは、面白くありません。そこで、僧（サンガ＝釈尊の流れをくむ出家集団）と別に、仏（釈尊の墓＝ストゥーパ）を信仰する動きが盛んになります。
出家者（サンガ）は、（葬儀などの）世俗の活動を禁じられていますから、釈尊の葬儀は在家の信者が行ないました。そして、サンガと関係なしに遺骨（仏舎利）を埋葬して、ストゥーパ（仏塔）を建てました。（日本で墓のまわりに立てる卒塔婆そとばは、その由来を汲むものです〓 仏舎利は分骨され、インド各地の仏塔に埋められたほか、中国から日本にも伝わって、五重の塔の下に埋まってい（ることになってい）ます。インドで仏塔を管理したのは在家の人びとでした。仏塔にも布施が集まるので、仏塔を根拠地にする修行者が現れ、彼らが在家修行の重要性を強調した・・これが、平川彰博士の唱えた大乗教＝仏塔信仰起源説です。
歴却れきごう成仏 在家修行の強調
出家修行者の集団（サンガ）は、釈尊自身が開いたものですから、在家修行の優越性を主張するには工夫が必要です。そこで菩薩たちは、釈尊が成仏した原因をこう解釈しました。釈尊が覚りを開くまで出家者として修行したのはたった６年間だったが、実はそれ以前に長い修行のプロセスがあった。仏陀の前生譚（ジャータカ）伝説を利用して、発願してから三阿僧祇却あそうぎごう百却（┤1059年）の修行があったと主張します。その大部分は出家者でなかったから、在家の修行こそが成仏の決め手だ、というのです。この考え方を歴却成仏といい、密教の即身成仏とは反対の考え方です。
それでは大乗の菩薩たちは、どんな修行をしたのでしょうか？ 彼らは自分たちを凡夫の菩薩と位置づけ、文殊、観音、弥勒みろくといった大菩薩を模範と仰ぎます。小乗の涅槃は灰身滅智かいじんめっち（死んだ仏陀は雲散無消する）ですが、大乗は不住涅槃ふじゅうねはんを説き、大菩薩は仏陀と等しい境地に達しながら、衆生済度しゅじょうさいどのため涅槃に入らないで活動を続けると考えます。菩薩の修行は、布施（財物を施す）・持戒（大乗戒を守る）・忍辱にんにく（苦難を忍ぶ）・精進（勇敢に覚りをめざす）・禅定・智慧（＝般若）の六波羅蜜を基本とします。波羅蜜は「完成」の意味なので、般若波羅蜜は「智慧の完成」（後述する「空の思想」を指す）という意味になります。
初期大乗の経典
西暦紀元前後から千年近くにわたって、インドで数多くの大乗経典が編まれました。そのうちかなりのものはシルクロードを経て中国へ伝わり、漢訳されました。そうしたなかでは、般若経のグループ、特に『小品しょうぼん般若経』『大品般若経』がいちばん古く、それに『金剛般若経』『般若心経』『理趣経』などが続き、これらはのちに『大般若経』六百巻にまとまりました。ほかに、『維摩ゆいま経』（在家の維摩居士が小乗の出家者を言い負かす）・『勝鬘しょうまん経』・『阿〓あしゅく仏国経』、『華厳経』、『法華経』、浄土三部経（『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』）などが初期仏典として重要です。
般若教団（中観派）の教理
大乗仏教の大成者に、龍樹りゅうじゅ（Nagarjuna)がいます。彼は２〜３世紀ごろ、南インドの出身で、『中論』（空観の書）、『大智度論』（大品般若経の注釈）、『十住毘婆沙論』（十地経の注釈）などを書きました。空観くうがんとは、あらゆる事物（一切諸法）が空であり固定的な実体をもたないと観じる思想です。これは、説一切有部の法有（現象は一切実体を持たないが、その法則性そのものは不変の実体である）の立場のさらに上を行くものです。空sunya は無と違い、「有でもなく、無でもない」のですが、一切を空とみる空観によれば、「本来が空である煩悩を断滅することもありえない」という極端な主張になります。覚りたい、仏陀に成りたいと考えているうちはダメだ、というわけです（『般若心経』にもそう書いてあります〜プリント参照〓 仏陀を、極限的な到達点ではなく、そこに至るプロセス全体（菩薩行）として再定義し、（完全な出家でもない、かと言って完全な在家でもないまま）能動的な修行態度を獲得するのが、般若教団のテーマです。大乗の教えはすべて、この空観を踏まえています。
般若経典の語法は独特で、対立する両方を否定します（自分の立場をポジティヴに述べません〓 八不はっぷ（不生不滅、不常不断、不一不異、不来不去）がそれです。
多くの仏陀たち
バラモン・ヒンドゥー教から見れば、釈尊は、数ある神々・覚者たちの一人にすぎません。そうした見方は仏教にも徐々に浸透し、釈尊以外の仏陀がいた（いる）という考えとなります。まず、仏伝文学のなかの燃燈仏。釈尊は修行の途中でこの仏に会い、将来の成仏を約束されます（授記〓 彼に照らされて以後、修行の道を歩いたというのです。燃燈仏は過去仏ですが、それ以外にもつけ加えられ、やがて過去七仏が信仰されるようになりました。いっぽう、仏陀は広大な三千大千世界を教化範囲とするという考え方から、釈尊のほかに仏陀がいま現存する（現在他仏）という発想には抵抗がありました。
最初に現在他仏を唱えたのは、小乗・大衆部の十方世界一仏多仏論と言われます（他の部派はこれを、非仏説（インチキ）だと攻撃しました〓 三千大千世界がいくつもあり、それぞれに仏陀がいるというのです。大乗はこれを受け、東方・妙喜国には阿〓仏が、西方・極楽には阿弥陀仏が住する、などの信仰をうみ出しました。十方の仏陀を観ずる『般舟三昧はんじゅざんまい経』が行なわれ、それぞれの仏陀の仏塔や仏像も作られました。
浄土教団と阿弥陀信仰
阿弥陀仏は、Amitabha（無量光）、Amitayus（無量寿）の音訳で、“寿命無限の光り輝く仏陀”という意味です。今日の研究によると、その実体はイラン（インドの西方！）に広まっていた拝火ｿﾞﾛｱｽﾀｰ教の神（アフラマズダ）で、それが仏教化したものです（ですから浄土宗は、仏教のなかでも一神教に近いのです〓 また極楽は、チグリス川河口に実在した小島と言われます。極楽はのちに、浄土でもあると考えられるようになります。
阿弥陀信仰は、阿弥陀仏の仏国土（＝極楽）に往生（＝転生）して、そこで成仏しようというものです。ごく初期の『大阿弥陀経』（『無量寿経』の呉訳本）では、・六波羅蜜の修行者、・仏塔信仰者、・念仏を唱える者、が極楽往生するとされますが、のちの経典では・、・が除かれ、・だけ（念仏が極楽往生の必要条件）になります。
浄土経典によれば、阿弥陀仏の前身・法蔵ほうぞう菩薩はその昔、世自在王せじざいおう如来に対して四十八の誓願をしました。その第二十二願に「われ仏となるとき、他方の仏土の諸々の菩薩衆、わが国に来生せば……必ず一生補処いっしょうふしょ（つぎに生まれるときは成仏できる修行ランク）に至らしめん」とあります。そのあと成仏し、阿弥陀仏となったのですから、約束どおり極楽に往生すれば、歴却の修行など必要なく、成仏が保証されるというわけです。極楽は、宝石の樹が生え、妙なる音楽が流れ、修行には最適の場所とされます。阿弥陀仏の寿命が尽きたあとを、観音菩薩→勢至菩薩と継ぐことになっており、この二つを本尊とあわせて阿弥陀三尊と呼びます。
法華経と法華教団
法華経（妙法蓮華経）は、“白蓮のごとく正しい教え”という意味で、鳩摩羅什くまらじゅうの漢訳が有名です。全部で二七（羅什訳は二八）品あり、いくつかの段階をへて、紀元前後に徐々に完成しました。この経典を伝持していた教団は、仏塔信仰を重視し、他の教団と厳しい対立関係にあり、経巻をも信仰の対象とした点が特徴です。声聞・縁覚・菩薩の三乗はそのまま一仏乗であるとする会三帰一えさんきいつ（開三顕一）の思想、釈尊は永遠の昔に成仏し今も霊鷲山りょうじゅせんに住するという久遠実成くおんじつじょう仏の信仰を説きます。
法華経の前半を迹門しゃくもんといい、第三・譬喩ひゆ品（他の経典は方便で、法華経が本物であるという「火宅の譬」）、第十一・見宝塔品（多宝如来が出現する）、第十二・提婆品（悪人・女人成仏を説く）などを含みます。後半を本門といい、第十五・従地涌出品じゅうぢゆしゅつぼん（大勢の菩薩が現れる）、第十六・如来寿量品などを含みます。
華厳経と華厳教団
『華厳経』は、単独だった経典を四世紀ごろ、中央アジアで編纂したもの。そのテーマは、多様に展開した大乗の諸仏・思想を、どのように統合するかであると言えます。初期の華厳思想を表現した『十地経』（のちに第二十二・十地品）は、十の数を重視し、菩薩の修行段階を十地に分けます（但たん菩薩道〓
華厳経は、黙坐する毘盧遮那びるしゃな Vairocana 仏（＝釈尊）の面前で、普賢ふげん、文殊などの菩薩が説法するかたちで進みます。彼らは無限の過去時に一切智性いっさいちしょうを求めて永遠の行を踏み出したもので、彼らが獅子奮迅（外道や他の二乗に勝る、の意味）三昧に入ると、宇宙の実相が蓮華蔵荘厳れんげぞうしょうごん世界として顕れ、無数の菩薩が修行を続けている様が明らかになります。この世界は、法身ほっしん毘盧遮那仏（宇宙大の巨大な仏陀の身体）にほかなりません。（だから華厳宗では、大仏を作ります〓
普賢行ふげんぎょう（無量却の修行）が、すべての菩薩の歩む道です。そのコースを、善財童子ぜんざいどうじも歩み始めます。彼は文殊菩薩に触発されて、求法遍歴を開始し、53人の善知識を訪ねます。弥勒菩薩のもとでは、菩薩たちの衆生利益りやく（ボランティア活動）の様子を観じます。最後に文殊菩薩は、行により普賢法界ほっかいに入るべきことを教えます。華厳の思想はあくまでも、三却成仏・歴却成仏を主張します。
曼荼羅と三身説
華厳教団は曼荼羅まんだらも重視します。曼荼羅とは“すべての要素がひとつも欠けることなく具足した総体”、すなわちこの世界の実相を意味します。華厳経では、一種リアリティの逆転が起こっており、従来なら「現実世界のなかで、成仏をめざして修行を続ける」と考えていたところを、「修行を続けるからこそ、現実世界がこのように現れてくる」と考えます。すべては仏性の顕現なのです。華厳の教えによれば、空くうとは、「世界が、一人の人間の主体的条件（信・願・行）により、幻のように顕現し、維持されること」となります。報身ほうじん・法身ほっしん・応身おうじんの、仏の三身さんじん説も、華厳の思想です。報身は覚りの結果この世に出現した仏陀の具体的なかたちのこと。成仏した人間は報身として、仏国土を与えられます。法身は、法そのもの。応身は、衆生の求めに応じて現れる仏陀のかたちで、法（経）のなかで説かれているものです。
密教の世界：胎蔵界と金剛界
密教は、ヒンドー教化した仏教で、『大日経』（７世紀半ば西インドで成立）、『金剛頂経』（７世紀末成立）が主要な経典です。密教のテーマは、「修行を続けるから仏陀となる」という常識を、「仏陀であるから修行が続けられる」と逆転することです。仏陀ですからもう修行は必要なく、自分が仏陀であると確信すればよいことになります。
『大日経』は、中尊：大日如来（＝毘盧遮那仏）を中心とする胎蔵界曼荼羅として世界をとらえます。毘盧遮那は説法して、初発心から覚りに至り、毘盧遮那仏としての報身をえたこと、智慧（般若）を完成させたあと、慈悲を発揮して、加持（神秘的な呪術力）・神変を発揮していることを説法します。大日経の修行は、一尊瑜伽、すなわち、曼荼羅の中の一尊を三密（身・口・意の三業の働き）加持で模倣することで、その尊と自己とを瑜伽することです。この段階ではまだ、即身成仏は否定されています。修行を続ける励みとして、覚りの境地をちょっと体験するというのが、一尊瑜伽の趣旨です。
いっぽう『金剛頂経』は、即身成仏を主張します。「オウム、一切の如来たちがある如くに我はあり」と仏身円満の真言（呪文）を唱え、三昧耶さんまや印（手）・法印（真言）・羯摩印を結ぶと、“象徴されるものと象徴それ自体とは同一である”という密教の宇宙方程式によって、即身成仏が果たされます。金剛頂経の金剛界曼荼羅は、中尊：毘盧遮那を中央に、一切如来（阿〓、宝頂、阿弥陀、不空成就、ほか）を周囲に配したものです。
密教は、仏教の最新ヴァージョンとして中国に伝わり、空海がそれを日本に伝えて真言宗を開きました。
タントリズムの世界
密教はその後、ヒンドゥー教と混淆して、インドから仏教は消えてしまいます。
密教の流れをくむタントリズムは、尸林しりん（墓地の裏手の荒れ地）で男女抱合の儀式を行ないサンヴァラ（性的合一による至高の快楽）を得る、という怪しげなものでした。地面の上に曼荼羅を描き、般若＝女性、方便＝男性、菩提心＝男女の抱合、という象徴方程式を立てて、集団的に男女が抱合します。この儀式専門の、荼枳尼だきにという秘教集団の女性もいました。このように性的快楽を、密教にいう成仏を確信する方法に採用したのがタントリズムです。そのほかに、殺生・妄語・盗・淫・糞尿食……など、仏教の戒と反対のことを故意に行なう修行法まで現れました。
中国・東アジアの仏教
インドでは、経典とそれを伝持する教団とがきちんと対応していましたが、中国にはばらばらに経典が持ち込まれて訳されたので、混乱が生じました。そこで、どの経典が大事か判定する教相判釈きょうそうはんじゃく（略して教判）が行なわれます。教判には諸説があり、さまざまな宗派をうみましたが、天台宗の開祖・天台智〓ちぎは経典を成立時期別に五つに整理します（五時教判〓 華厳時（覚りの直後に華厳経を説いたが、レヴェルが高すぎた）→鹿苑時（やさしい阿含経を説いた）→方等時（維摩経、勝鬘経を説いた）→般若時（般若経を説いた）→法華涅槃時（法華経、涅槃経を説いた）の順に釈尊が説法したと考え、法華経をほかの経典より上位に位置づけるのが天台宗の教義です。これを、最澄が日本に伝え、南都仏教に対抗する比叡山延暦寺を創建しました。
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□参考文献□
平川彰ほか編『講座大乗仏教』（全10巻）春秋社。
平川彰 1968 『初期大乗仏教の研究』春秋社 〜仏塔信仰が大乗仏教の起源であると解明
中村元『ナーガールジュナ』（人類の知的遺産13）講談社。〜「空」について最高の解説
陳舜臣『曼陀羅の人』（上・下）ＴＢＳﾌﾞﾘﾀﾆｶ 〜空海を主人公とする出色の小説
http://www2.valdes.titech.ac.jp/~hashizm/text/titech/shukyo/resume/resume09.html
（終了）
[1770] 宗教社会学 投稿者：小山 みつね 投稿日：2003/08/20(Wed) 05:32:05皆さん､今日は､小山 みつね です。橋爪大三郎（はしづめ だいさぶろう）氏のホームページより転載。
（転載）
http://www2.valdes.titech.ac.jp/~hashizm/text/titech/shukyo/resume/resume09.html
橋爪大三郎 1998.6.19
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尊皇攘夷とはなにか
山崎闇齊学派と水戸学
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キーワード……
崎門の学、朱舜水、『靖献遺言』、浅見絅斎、水戸学、尊皇攘夷
江戸幕府はなぜ儒学を採用したか
日本史で、「徳川幕府は儒教を官学とした」と習ったはずです。なんとなく、当たり前のような気がします。しかしよく考えてみると、これは変だ。武士と儒学くらい、ミスマッチな組み合わせはないのです。
儒学は、中華帝国の正統思想。なかでも、宋の時代に起こった朱子学は、古典の新解釈と哲学的な宇宙観とを結合した、当時の最先端思想でした。朱子学の根本は、儒学の古典を学び徳を身につけた読書人階級が、官僚となって政治を行なうというもの。幕府は明の真似をして、朱子学を公認し、日本国家の指導原理としました。
徳川三百年の平和は、元和堰武げんなえんぶのおかげでした。もともと対立関係にあった大名の抗争を禁止し、城郭も一国一城に限って、現状を固定したのです。武力行使を許さず、幕府の権威を確立することが、朱子学に期待されました。しかし武士は、読書人階級ではありません。科挙ではなく、武力で支配権を手にしたにすぎません。そういう支配を、朱子学では覇道といい、儒教の正統な統治形態（王道）ではないとします。
幕府の狙いは、朱子学を絶対とし、朱子学を絶対とする幕府を絶対化することでした。朱子学には、統治の正統論があります。天皇に、征夷大将軍に任じられている徳川家が大名たちのなかで特別な位置を占めれば、幕府は安泰となるはずでした。
中国が、夷狄の国となった
ところが間もなく、明が満洲族に侵略されます。朱子学を正統としていた漢民族の王朝が、夷狄に征服されたら一大事です。明から何回も救援の要請が来ましたが、幕府が対応に困っているうちに、明は滅亡してしまいました。日本人を母にもつ鄭成功が台湾に拠って抵抗し、江戸の人気を博したのもこの頃です。亡命者も多く、なかでも王族の血をひく朱舜水という学者は、日本の儒学に大きな影響を与えました。
朱子学はなぜ、正統論をそれほど問題にするのか。それは、朱子学が成立した当時の中国（宋）自体が、存亡の危機にあったからです。宋の皇帝は金に捕らえられ、国土の半分を奪われました。南宋では抗戦派と和平派が対立しましたが、朱子は抗戦派でした。文天祥（宰相）や岳飛（将軍）の活躍も空しく、やがて南宋は元に滅ぼされます。この時代、儒学は「君臣の義」に基づいた、かずかずの英雄的人物を生み出したのです。
朱子学は、政治を絶対化しますが、それは（夷狄の）政権を絶対化しないためです。夷狄や逆臣が政権を取っても、それは「天」の意思（政治の原則）に反すると考える。士は「天」の秩序（君臣の義）を体現した存在ですから、体を張り、勝敗を度外視して、命懸けで原則を貫きます。朱舜水自身、多大の犠牲を払って明の再興のために奮闘しました。最後は日本に永住を決意し、水戸の徳川光圀みつくにの師となりました。朱舜水が再発見したのが、楠木正成くすのきまさしげです。南朝の後醍醐天皇に殉じて死んだ正成を、朱舜水は朱子学の理想を体現した存在として評価しました。これが、光圀の『大日本史』に影響します。
天皇は中国人だった!?
江戸時代、中国は日本にとって、世界の中心＝憧れの的でした。中国人に生まれなかったことを生涯の不覚と悔しがる儒学者もいました。中国が儒学のモデルとなるのは、ソ連がマルクス主義のモデルとなったり、アメリカが民主主義のモデルとなったりするのと同じです。日本の事情を一切無視して、特定の外国にモデルを求めて憧れる思想を、慕夏主義といいます。
中国ではしばしば王朝が交替するのに、日本で天皇の正統な支配が途切れず続いているのはなぜか。それは天皇が中国人だからだ、という説が唱えられました。林羅山は、「天皇は呉の太伯の子孫である」という南北朝の僧円月の説を紹介し、賛成しています。
このように林家が天皇中国人説をとったのに対し、山鹿素行やまがそこうは、中朝論を唱えました。明が滅亡し、清に支配されて「畜類の国」となってしまったいま、日本こそが儒学の正統だというのです。そこで素行は、日本を「中国」と呼びます。
いっぽう、日本には日本独自の歴史と伝統があるとし、儒学の古典を字義通りに受け取らない水土論も行なわれました。代表格は、熊沢蕃山です。彼は大名の求めに応じて、日本の現状に即した現実的な財政改革案・政策提言を行ないました。
ところで、江戸時代の政治体制は、朝幕併存。すなわち、天皇が将軍を任命し、将軍が大名に君臨するシステムです。そして、天皇が正統なので、幕府が正統である、というロジックをとります。それでは、なぜ天皇は正統なのに、なぜ権力を持たないのでしょう。
闇斎学派は、幕府の正統性を否定した
江戸時代の儒学（朱子学）は、現政権の正当化を目的としていました。そこで林家も、太宰春台も、伊藤仁斎も、中江藤樹も、荻生徂来も、誰も幕府の正統性を否定しませんでした。その唯一の例外が、山崎闇斎やまざきあんさいの学統だったのです。闇斎とその学派（崎門きもんの学と称する）は、後の尊皇攘夷思想の源流、倒幕→明治維新の原動力となります。
日本を代表する政治学者・丸山真男まるやままさおは、江戸時代の儒学を政治学の観点から研究し、そこに近代的な意識の萌芽を見出しました。特に彼は荻生徂来に注目し、徂来の政治思想に「作為の契機」（社会秩序を、与えられたものでなく、人為的に作られたものとみる態度）があるとします。この説をまとめた『日本政治思想史研究』は、すぐれた書物ですが、皮肉なことに、明治維新を引っ張ったのは徂来学派でなく、闇斎学派でした。そこで、闇斎学派が果たした革命的な役割に注目したのが、山本七平です。彼は『現人神の創作者たち』(1983)を著し、闇斎学派の浅見絅斎あさみけいさいが書いた『靖献遺言せいけんいげん』という書物の意義を強調しました。
山崎闇斎(1618-1682) は、最初比叡山に上って僧となり、のちに還俗して儒者となり、晩年には神道に入って垂加すいか神道を興しました。儒者としてのスタートは遅かったのですが、秀忠の庶子で幕府の重鎮・保科正行の師となり、門弟数千を数えたといいます。主な弟子に、佐藤直方、浅見絅斎、三宅尚斎らがいます。闇斎は、論理徹底性を重んじ、また「湯武放伐論」（孟子の学説）を否定しました。（朱子学の四書には『孟子』が含まれているので、これは奇妙と言えば奇妙です〓 また闇斎にとって、儒学と神道は矛盾するものではありませんでした。
湯武放伐論のおさらい
ここで、湯武放伐論を復習しておきましょう。湯武放伐とは、夏の桀けつ王を殷の湯とう王が、殷の紂ちゅう王を周の武王が、武力で倒したことをいいます。
殷の紂王は、妲妃だっきに溺れ、酒池肉林の宴を催し、逆らう者は炮烙ほうらくの刑に処しました。西伯（のちの文王）、九侯、鄂侯の三人の大臣がいました。九侯の娘が紂王の宮廷に入りましたが、淫らなことは嫌だと拒絶したので、怒った紂王は彼女を殺し、父の九侯も殺して塩漬け肉にしました。これをとがめた鄂侯も、殺して乾し肉にしました。西伯も囚われますが、「天王ハ聖明ナリ」という歌をよんだりして、反抗しません。釈放された西伯が病死したあと、息子の発（武王）の代になっても、紂王の暴政はひどくなるばかりです。そこで武王は、文王の位牌を奉じて起ち、紂王を討伐します。そして、殷を諸侯のひとつとして周に服属させました。いっぽう、西伯の徳を慕う伯夷・叔斉はくいしゅくせいの兄弟は、王権を簒奪した「周の粟」は口にしないと言って会稽山にこもり、餓死します。
孔子は、文王、武王、周公旦の三人を聖人（模範的政治家）として尊敬します。しかし文王と武王の行き方は別々（文武両道）で、むしろ正反対です。また、伯夷・叔斉の兄弟も理想とされます。いったい儒者は、どう行動するのが正しいのでしょう。
孟子をはじめ多くの儒者が、湯武放伐を正しいと考えるのに対して、山崎闇斎、浅見絅斎らはこれを絶対に否定します。革命を否定するイデオロギーが、明治維新の原動力になる。このパラドックスを、以下で追いかけてみましょう。
『靖献遺言』は勤皇の志士のバイブル
浅見絅斎の著した『靖献遺言』は、戦後忘れられましたが、明治維新を戦った勤皇の志士のバイブル、そして、特攻隊の青年たちの愛読書でした。日本人の行動様式に大きな影響を及ぼした重要な書物です。
浅見絅斎(1652-1711) は、近江の町人（裕福な米屋）の次男に生まれ、教育熱心な父の影響で儒者となりました。実家が破産し、晩年は特に貧乏でした。もともと武士でない彼は、かえって武士以上に武士らしい厳格な規律で自らを律しました。
『靖献遺言』は、“生死を問題とせず絶対的規範を遵守した者の最後の言葉”というような意味で、八人を紹介します。・屈原（楚の詩人、憂国の政治家で、汨羅べきらの淵に身を投げて死ぬ）、・諸葛亮孔明（漢の再興を願って蜀漢の劉備を助けた軍師）、・陶淵明（晉代の官僚・詩人、腐敗を嫌い自然を理想とする詩を創作）、・顔真卿（唐の書家、安禄山の乱で義兵を率い戦う、剛直な性格のため晩年殺される）、・文天祥（南宋の宰相、義勇軍を率いて元と戦い、帰順せず獄死）、・謝枋得（元軍と戦って部隊が全滅した後、故郷に帰って老母の葬式をあげる）、・劉因（元代の儒者、皇帝に招かれるが一日で辞表を出し帰郷）、・方孝孺（明の儒者、永楽帝を叛臣と断じ、詔書の起草を拒否、親族８４７人を殺害され、先祖の墓をあばかれても拒み続け、肉を殺がれて死ぬ）、の八人です。
このように「君臣の義」を絶対視することを、日本人はこの書物から学びました。「悠久の大義に生き」ようとした神風特攻隊や一億玉砕の考え方も、これが元です。
水戸光圀と『大日本史』
朱子学の正統論の論理的な帰結は、天皇が唯一の正統な君主であること、そして、湯武放伐論は認められないこと（さもないと、天皇を将軍が放伐してよいことになる）、を論証したのが山崎闇斎でした。浅見絅斎は、尊皇を貫き戦う人間モデルを創造しました。
水戸藩の徳川光圀（水戸黄門）は、天皇のためなら将軍を打倒してもよいと考える尊皇家でした。朱舜水の影響もあり、中国の『資治通鑑』にならって『大日本史』を編纂することになります。朱舜水の弟子・安積あさか澹泊、闇斎の孫弟子・栗山潜鋒、絅斎の弟子・三宅観瀾が参加しました。しかし、南北朝のどちらが正統かという正閏論争、人物評価をめぐる「論賛」など編集が難航し、とうとう論賛はカット。光圀や主な儒者も死んでしまい、完成まで時間がかかったわりには、論理的に首尾一貫しないものになりました。
この作業の過程で、栗山潜鋒の『保建大記』、三宅観瀾の『中興鑑言』が著されます。前者は、保元・平治の乱を考察し、天皇家から武家への政権移行は、天皇家の「失徳」に原因する（天皇が規範を失ったので、源義朝が父・為義を処刑するという無規範状態が生まれ、戦乱が拡大して武家が天下を簒奪した）とするもの。朱子学の原則に従えば、父とともに処刑されても、天皇の命令に従ってはならないのです。後者は、後醍醐天皇の建武中興を考察し、後醍醐天皇は「帝王」意識のみ強烈で、それに伴うべき責任や自己規範が欠落していたので、武家から政権を奪いかえすことはできなかったとするもの。どちらも“天皇が徳を取り戻せば政権が自動的に戻ってくる”ことを含意し、大政奉還を預言した内容となっています。
水戸学と尊皇思想
水戸藩ではその後、闇斎学が卑俗化したかたちで尊皇思想に育っていきますが、初期の闇斎学派は、昭和の皇国史観のようにコチコチのイデオローグでなしに、リアリストでした。たとえば、佐藤直方は、「日ノ神ノ託宣ニ…子孫ニ不行儀ヲスルモノアラバ蹴殺サウト被仰タナレバ、ヨイコトゾ（義にもとる天皇がいたら蹴殺されるとよい）」と天皇を批判しています。万世一系とはいえ、女帝はいるは、兄弟を殺して位に就いた天皇はいるはで、決して正統でないというのです。また三宅観瀾の『中興鑑言』は、後醍醐天皇批判があまりに激しいため、戦前出版されたものは伏字だらけでした。
しかしやがて、水戸学は、あるべき天皇像にしたがって歴史を再構成するという皇国史観に傾いていきます。「天皇が万世一系なのは有徳だから、有徳なのは万世一系だから」というトートロジーが幅を利かせます。このような尊皇思想が、攘夷思想と結びつくときに、幕府を打倒する大きなエネルギーをうんだのでした。
赤穂義士論争と明治維新
元禄一五(1702)年、元赤穂藩の藩士・大石良雄ら四六人が、吉良邸を襲撃、主君浅野長矩の仇・吉良義央を討ちます。この事件は国民的な議論をよび、三宅観瀾『烈士報讐録』ほかおびただしい著書、論文が発表されました。
闇斎学派の佐藤直方は、原則的朱子学の立場から、仇討ちを否定します。いわく、浅野は公法を犯して処刑されたもので、そもそも吉良を「仇」とするのは不当である。浅野も四十六士も「公朝」（国家秩序）よりも私怨を先にしたもので、同情の余地なし、とします。同じ否定論でも、太宰春台はニュアンスが違います。いわく、まず幕府は誤判を犯した。殿中殺人は死刑だが、未遂は減刑されるはずである。いっぽう、封建制の原則からすれば、武士は主君に忠誠の義務があっても、幕府に忠誠の義務はない。そこで、浅野家の再興を幕府に陳情、駄目なら赤穂で城を枕に戦死すべきだった、とします。
大学頭・林信篤は、『復讐論』を著しました。いわく、幕府の法は義に反するものである。四十六士のように、心情的に君主と一体化して行動してこそ、義である。そこで、法を破り処刑されても、四十六士は立派である、とします。幕府みずから法の義を否定するなど、論理がめちゃめちゃのようですが、義士の称揚は幕府の政策でした。
いっぽう、同じ闇斎学派でも浅見絅斎は、断固、肯定します。いわく、吉良と浅野の関係は「私闘」であり、それを咎めるなら「喧嘩両成敗」の原則を適用するべき。けれども幕府は「大礼ノ場ヲ乱ル罪」で罰してしまった。そこで、四十六士が仇を討つのは当然である、とします。しかも浅見絅斎は、「忠孝一致」の原則・・主君（浅野長矩）〜赤穂藩士の関係を、父〜子の倫理に見立てて絶対化すること・・を打ち出します。朱子学ではあくまで分離していた義／孝を、忠＝孝と一致させたのが、日本朱子学の特徴です。
当時の天皇家は、山城の国の一領主。法的に幕府の支配下に置かれていた点は、浅野家の赤穂藩と変わりません。もし、天皇を絶対視し、その確認不能な「意志」を自らの志として行動する人間が出現したら？ 赤穂義士の場合と同じで、それを肯定するほかないでしょう。幕末には、薩長や水戸藩ばかりか、幕府も会津も、国中が尊皇を旗印にするようになります。そういう雰囲気が、攘夷の主張（外国に侵略されるのは、政治的な正統性が誤っているからだ）と結びついた結果、尊皇攘夷思想→倒幕運動が成功したのです。
http://www2.valdes.titech.ac.jp/~hashizm/text/titech/shukyo/resume/resume09.html
（終了）
[1769] 男(婚約者)を凶行走らせた「宗教問題」と「暴力人生」 投稿者：ロシアチョコレート 投稿日：2003/08/20(Wed) 00:46:35『週刊実話』２００３年７月３日号から貼り付け（貼り付け開始）
横浜一家３人惨殺事件
男(婚約者)を凶行走らせた「宗教問題」と「暴力人生」
容疑者にあったためらい傷
被害者と容疑者の告別式はともに６月１４日の午前１１時から地元で行われたが、様相がくっきり分かれていた。自治会会館で行われた被害者の告別式には、およそ３００人の参列者。一方、地元で最も大きな斎場で行われた容疑者の告別式だったが、弔問にはわずか、４０、５０人。いわゆる密葬で、表には看板もなかったし、死者の位牌もないものだった。
また、引き続いて行われた火葬のときには、被害者側が遠方の火葬場。容疑者側は地元の火葬場だった。地元の住民はこう語った。
「同じ地域とはいえ、殺されたほうがわざわざ遠くの火葬場まで行くなんて、まともじゃないよ」
このこと自体が事件の異様さを物語っている。
事件が起きたのは、１０日の午後９時５５分ごろだった。
「横浜市鶴見区下野谷４丁目のマンション３階で、女性が血を流して死んでいる」 というマンション住人の１１０番通報があった。
神奈川県警鶴見署員が現場に駆けつけると、女性が３０４号室の玄関前通路で死亡しており、同時に男女３人が３０４号室内で死亡していた。
同署の調べでは、室内で死亡していたのは、同部屋に住み防水加工業を営んでいた伊藤泰仁さん(４９)、２女の三葉さん(１９)と、その知人で配管工の上原三義さん(２４)。上原さんの側には長さ１０センチ、刃渡り５センチのナイフが落ちていた。
また、通路で死亡していたのは伊藤さんの妻の幸子さん(４８)であった。
当初は４人が殺害された事件という可能性があった。しかし、現場に居合わせた上原さんの母親、友人の証言や、司法解剖の結果などで、上原三義容疑者の犯行によるものだと判明した。
「伊藤泰仁さんと幸子さんは首を切られ、三葉さんは心臓を刺されて死亡していました。上原容疑者も首を切られて死亡していましたが、もうひとつ、“ためらい傷”があった。さらに動機を考慮した上で、容疑者が３人を殺害した上で、自害したものだと判断したわけです」(鶴見署)
上原容疑者の母親らの証言によれば、上原容疑者はおよそ３カ月前から三葉さんと自宅マンションで同棲しており、三葉さんのお腹には妊娠５ヵ月の命が宿っていた。ところが、ここ最近、三葉さんが同棲を解消して自宅へ戻ったため、上原容疑者、母親、友人らと三葉さんの自宅マンションヘ話し合いに行った。それが紛糾した結果、こうした凄惨な事件になったというのだ。
ただし事件当日、上原容疑者はＪＲ鶴見駅そばのスポーツ店でナイフを購入。友人に「ぶっ殺してやる。どうやったら、人を殺せるのか」
などと話している。さらに、司法解剖では確認されていないが、当日、シンナーを吸っていたという情報もある。外壁を乗り越え、窓のサッシを外して三葉さんのマンションに侵入した手荒い犯行で、はたして話し合いと言えるのかどうか…。
「三義くんはもともと気立ては優しい子だったが、やんちゃな面はあった。ひとりっ子なので、母親が溺愛。だからワガママな子に育ったのかも」(近所の住人)
小学校６年のころ、父親がやっていたカート競技に興味を持ち、みずからもやりはじめた。才能はすぐに開花していく。
「高校こそ行きませんでしたが、そのころはワールドカップの部門別で優勝したほどの腕前。もう近所では評判でね。両親にとっては自慢の息子でしたよ。本人も将来はＦ１のようなプロのドライバーを夢見ていた」(友人)
「学会に入って更生しろ」
しかし、７年ほど前に挫折。その原因は金の問題があったようだ。
「父親が５，６人の従業員を雇えるぐらいの配管業の会社を経営していたのですが、それがうまくいかなくなった。モータースポーツは車やパーツ、遠征費用など、金がかなりかかりますからね。いったんは諦めた」(同) 容疑者はしかたなく配管業などをはじめたが、夢破れて自分を見失ったのか、仕事も手付かずで生活は荒れていく。ところが、２年ほどして、メーカーなどが才能を惜しんで後押しして、復帰した。
「でも、すでに身体がなまっていたし、かつては自分のほうが上位だったライバルたちに差をつけられて、思うようにいかなかった」(同)
そして引退。両親の離婚なども重なり、転落人生を歩んでいく。
「仕事はしないでいつもプラプラ。シンナー吸って、パチンコばっかり。でも、男前で有名人だから、女性だけは取っ替え引っ替え、いつもかわいい娘を連れていましたね」(近所の主婦)
短気だったため、外で喧嘩もよくしたが、家庭内暴力もひどかったようだ。
「居酒屋やスナックなどを経営していた母親は、酒を飲むと地元のヤクザにも喧嘩を売る気の強い人。でも、かつてはご主人から暴力を受けていたようですが、息子からもよく受けていた。よその家に逃げ込んだり、３階のベランダから飛び降りて逃げたりしていた」(近所の主婦)
上原容疑者の暴力は身内だけではとどまらず、なんと彼女にも及んでいた。
「手供ができたことを喜んでいて、心機一転を図っていたのでしょうが、彼女にも殴る蹴るですからね。それで仕事もしないし、ほかに彼女もつくるわけですから。そりゃあ、三葉ちゃんの両親は子供を堕ろして、別れさせたいと思うでしょう。とりわけ母親はトラックの運転手もしていたほどで気の強い女性ですから、よほど容疑者に侮辱的なことを一言ったのかもしれませんが、それにしてもひどい仕打ちですよ」(伊藤家の知人)
ここで、第一義的な動機とまでは言えないが、次のような情報もある。実は伊藤家は熱心な創価学会信者だった。
「すぐ近くのマンションに地区の本部長が住んでいましてね。伊藤家は“御本尊さんのいない学会員”で、いわば世間的には知られていない学会員なのですが、泰仁さんの父親も熱心な学会員。ですから、容疑者に『学会に入って心を入れ替えたら、娘との結婚を認める』などと言って更生を期待していた。もっとも容疑者の母親は入信について反対していましたが」(創価学会関係者)
結局のところ、彼女が実家に戻ったこと、男女間での交際のもつれが事件の引き金になってしまった。青春期の挫折、両親の離婚など、若い容疑者が捨て鉢になった心境は理解できないでもないが、だからといって人をあやめたことについては、断じて許されるべきではない。
この凄惨な事件には深い闇がある。
http://www.nihonjournal.jp/
（貼り付け終了）
妻をめとらば創価学会の悲惨
子供を人質にしたうえで夫に離婚か入信を迫る――このテクニックを“蟻地獄作戦”というらしいが――多くの人たちはその脅しに屈してしまう。
http://soejima.to/boards/past.cgi?room=sirogane&mode=find&word=%BA%CA%A4%F2%A4%E1%A4%C8%A4%E9%A4%D0%C1%CF%B2%C1%B3%D8%B2%F1%A4%CE%C8%E1%BB%B4&cond=AND&view=5
[1768] 今日は旧暦７月２２日 投稿者：宗方塵（1730） 投稿日：2003/08/19(Tue) 21:53:49唐突ですが、
旧暦（農暦・中国暦・太陰太陽暦）について、少し気になっているのですが、アポロの人類月面着陸問題どころか、これらの理解もあやしいもので････
今日は旧暦７月２２日です。以下、属国・日本論 暦編、のようなもの。星の神殿 (C)Apollon 1997 http://www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/index.htm より
(引用開始)
日本の改暦考 改暦の歴史
日本の改暦は実際の天体の運行を出来るだけ正確に表そうとするよりも、高度な政治判断として扱われて来た歴史があるようです。以下、チョットあやふやな項目が多いので下の参考文献をご覧になった方が宜しいと思います。ここでは概要をお話いたします。
●日本の天文事始め
日本で「天文」という言葉が最初に文献に記されたのは「日本書紀」に６０２年「百済の僧、観勒が来朝して暦・天文・地理・遁甲・方術の書を伝えた」と見えます。
この場合の「天文」とは、天にあらわれる日蝕・月蝕・彗星・超新星などを観測して、それら天上世界の異変が地上世界に与える影響を論じるための占星の術であったようであります。
●改暦
天文のための難しい基礎理論は中国本土で中国人が研究してくれますので、日本では中国で制定された改暦をいつ実行するか決定さえすれば良い状況でありました。日本の暦算天文家はそろそろ改暦をしないと合わなくなると報告するだけで、改暦は支配者の極上層部の決定事項でありました。
当時の中国王朝の首都が陰暦の基準点であると思いましたが、日本ではその中国暦をどのように置き換えて計算するが分らないので、そのまま中国暦を使っておりました。従って中国で改暦があると日本でもと云うパターンが多かったように思います。
ただし中国の暦は実際の星の運行を計算すると云うよりも、統計的に予測があたるかあたらないかに重点が置かれておりました。
●祈祷
暦が正しいがどうかは「日蝕」「月食」の予測により確認をしておりました。奈良や平安時代などでは、日蝕の予報がでますと悪いことが起こらぬよう祈祷をしていたようです。予報が外れたときは祈祷が実って日蝕が避けられたとされ、予想の食い違いは問題になりませんでした。当たれば当たったで計算の正しさが証明されたわけですね(^^;
最悪のケースは予報をしないで日蝕が起きてしまったときで、天子の権威はガタ落ちで、逆鱗触れたこともあったようです。ですから日蝕予測はたとえ外れても、しないよりは良いので乱発されたようです。
●天文博士
天文博士の主な仕事は、占星台で天変を観測・記録して、陰陽寮でその記録を密封し、天子の内覧を経て、中務省に送り、国史に記入するといったものでありました。
もう１つの仕事は正月朔日に日蝕予報を出し、陰陽寮に申し出てました。日蝕の八日前に陰陽寮から中務省に報告して、その日は廃朝となりました。官庁では御殿を筵（むしろ）で包んで、僧侶により厄除けをさせたそうです。
●ついでに
本能寺の変の前の日は部分日蝕だったのです。ただし曇りで見えませんでした。誰かが計算していたと思うのですが、信長には知らせなかったのでしょうかね？
●宣教師
西洋の天文をもたらしたのが宣教師たちで、江戸時代に入りますと計算精度がグーンと上がりました。但し非常な努力にもかかわらず、ニュートン力学をものにすることは出来ませんでした。「粒子」「質点」などの考え方や二重楕円軌道を計算(例えば太陽を楕円で巡る地球から、やはり楕円で巡る木星を地動説で計算) するための微積分がわからなかったようです。
日月蝕は各藩で独自に計算していたようで、計算精度が上がったと云っても起きる時間が合わなかったり、皆既だと思っていたら部分日蝕だったり、京都では計算があっていたけれど、会津藩の計算が合わなかったと、何だかガタガタやっていたようですね。
●明治維新
土御門家は暦算と陰陽道の家系でしたが、江戸時代ともなりますと暦算は幕府の直轄となり、陰陽道の方で権勢を誇っていたようです。しかし維新となり土御門家は戦火からの避難に伴い本を大量に紛失したようです。
維新の時には、和算家や漢方医は民間でも職業として成り立ちましたが、暦算天文学は、幕府と伴に駿府へ移ったり、榎本武揚と伴に蝦夷地へ移ったりしたそうで、その時に観測資料などが多量に持ち出されたようです。
明治になり当面暦算は大学（現在の文部省）に一局設けて土御門家に任されますが、明治３年８月７日に星学局になり、同１２月９日御用罷免となり暦算から離れて子爵を送られたそうです。
●明治の改暦
太陰太陽暦から太陽暦への変更は評判が良くなかったと記憶しています。改暦の最大理由は外国との交渉に不便であるからであったと思います。それに太陰太陽暦の計算は複雑を極めます。ひと月が単に２８日では無いですし・・・。
例えば月が地球の回りを１周する間に、地球が公転しています。月と太陽との黄経の差が３６０度変化する「朔望月」は平均２９．５日です。
これを始終観測していないとならないのです。
月の軌道はまんまるではない（互いの共通重心を回ります）ためです。なんだか、すごく分かりにく〜い説明で申し訳ないです(^^;
●月給
旧暦は年によって１３月があります。すると月給を採用した明治政府は１カ月分給料を多く支払わないといけません。新暦にすればかなり財政節約になりました。この大隈重信の処置が改暦の理由であると云う方もおられます。
●福沢諭吉
「改暦弁」と言う本があるそうで、以下月刊天文Vol.62より引用
「日本国中の人民、此改暦を怪しむものは必ず無学文盲の馬鹿者なり、これを怪しまざるものは必ず平生学問の心掛けのある知者なり。さればこの度の一条は、日本国中の知者と馬鹿者とを区別する吟味の問題といふも可なり」 引用ここまで
福沢先生ともあろうお方が、なんと思い切った御発言(^^;
●新旧の暦
明治の改暦は私の印象では、明治政府のごり押しと、舶来品信仰とでも言いましょうか、古いものはみんな駄目と言う風潮があったような気がしますね。おかげさまで未だに庶民は結局どっちつかずで、行事を新暦で行ったり、旧暦で行ったり、はっきりしていない印象がありますね。
参考引用
日本の天文学−西洋認識の尖兵、中山繁著、岩波新書g62
陰陽道の話などを加えて再編するつもりでおりますが、いつのことになりますやら(^^;)
(引用終了)
日本でも、正月くらいは日本古来の（と言っても本家はやはり中国ですが、と言いますか、東アジア古来の）、あるいは自然な生体リズムに近いので、旧暦で祝おう、という意見の方も居るようです。華僑華人は多いのでチャイニーズ・ニューイヤーとして世界的に結構、知られているようです。現代でも意外に、ビズネス用の所謂西暦と並存して、各民族の暦がそのまま生きているようです。