[3884] 谷垣さんが円高介入の姿勢・・・ 投稿者：アルルの男・ヒロシ 投稿日：2004/10/23(Sat) 15:24:39きっと、戦費が足りないんでしょうね（貼り付け開始）
Japan ready to intervene if yen keeps rising
By Barney Jopson in Tokyo
Published: October 22 2004 04:03 | Last updated: October 22 2004 19:21
Japan's finance minister has signalled that the country is prepared to resume its intervention in the currency market as a rising yen threatens corporate profits and economic growth.
Sadakazu Tanigaki said: “We need to watch currency movements carefully . . . we will take necessary action if [they] deviate from economic fundamentals.” This week ministers and officials have hinted at their readiness to step into the market after a six-month break as the currency climbed towards a four-month high of Y107.46 against the dollar.
The Bank of Japan, acting for the finance ministry, bought a record Y15,200bn ($142m) of dollars in the first two-and-a-half months of this year to stop the exchange rate breaching Y105, a level that begins to choke exporters' sales and profits.
Intervention halted in March when the US voiced concern over the scale of dollar buying and Japan's recovery broadened, convincing the government that the export sector's pivotal economic influence had diminished. This recovery is seen as the strongest since the bubble years and has raised hopes that the country could be leaving behind a decade of anaemic growth.
Jake Moore, currency strategist at Barclays Capital in Tokyo, said: “I suppose the finance ministry is warning the market that even though they've been quiet for three or four months, Japan still has a preference for the yen to be lower rather than higher. If they say they're going to act, it's quite likely they will.”
Mr Moore said new intervention was unlikely to be on the previous scale which equalled 75 per cent of the total for 2003.
Intervention might be deferred until after the US presidential election, he said, because Japan was wary of being vilified in a heated political climate by US manufacturers who say a weaker yen creates unfair competition.
Tohru Sasaki, chief foreign exchange strategist at JPMorgan Chase Bank in Tokyo, said: “The reason the minister is saying what he is saying is that the dollar has declined reasonably sharply. But I don't believe the finance ministry will enter the market around this level.”
Intervention could resume if the dollar hit Y103, he said. The dollar is under pressure because of stuttering US growth and concern about its budget and current account deficits.
Recent slowing in the Japanese economy has been blamed on soft demand from the US and China, underscoring Japan's vulnerability to export markets. Mr Sasaki said a stronger yen helped counteract the rising dollar price of oil.
http://news.ft.com/cms/s/ba895212-23d6-11d9-aee5-00000e2511c8.html
（貼り付け終わり）
[3883] 東扇島で知識人の愚かさを思う 投稿者：山田宏哉 投稿日：2004/10/21(Thu) 08:57:47 昨日（2004.10.20）、東扇島（ひがしおうぎしま）の物流センターで働いてきた。午前３時起き。片道３時間をかけて、時給\900の仕事へと向かう。 午前８時。ＪＲ川崎駅の改札を出た「みどりの窓口」前には、１日限りの倉庫作業員たちが、群れをなす。初心者は、よく別の会社の一行に紛れ込んだりする。以前の僕もそうだった。
川崎駅から、バスに揺られて、海底トンネルを潜った。約１時間後、バスは、螺旋（らせん）状の路を地上10階まで、駆け上がった。そして、物流センターの屋上で止まった。コンテナが溢れ返ったような川崎港が見えた。すぐ隣に、オイル・ターミナルと東京電力の火力発電所がある。
川崎市東扇島。私にとっては、絶望的な地理的条件だった。何しろ、自力でこの島から抜け出すことができない。海に飛び込んで、1000メートルほど泳がない限り。しかも、頼みのバスは、40分に1本しかない。
大仰な場所に行った割に、やったことは地味だ。納入書の検品。入庫作業。グチャグチャに丸められたビニールを手アイロンで伸ばす。ダンボール運び。いかにも時給\900に相応しい。
ただし、対照的に、この倉庫に通う年季者が、華やかな仕事をしているかと言えば、決してそんなことはなかった。傍からみれば、「このような不便な場所にまできてする、このような仕事のどこがどのようにおもしろいのか。」という疑問は当然だろう。
しかし、ここで働いている人たちは、おそらく「何のために働く（生きる）のか」といった抽象的なことは、考えない。「いったい、この倉庫仕事のどこがどのようにおもしろいのか」などと失礼な質問をされても、相手を殴るだけだろう。肝心なのは、目の前の仕事を、より速く、より高度な技術で片付けていくことだ。私も、集中して作業を続けるうちに、余計な雑念は消え失せた。
僕が、この不便な職場で働いたのも、第一義に、生き残るためだ。もともと、労働に選択の余地などない。「働かざるもの、食うべからず。」という色褪せた言葉が、ここでは色彩を放っていた。
おそらく、彼らは、直感的に知っている。「人生の目的」などと、役にも立たない能書きをたれるのは、温室で軟弱に育てられたことの裏返しだと。知識人などというのは、まさにその代表だ。街では、喧嘩のひとつをする勇気もない小心者が、文字の上では、何やら立派で勇ましそうなことを言っているだけなのだ。
ところで、私は昼食で、間違えて他人の弁当を食べてしまった。厳密には、目の前に差し出された弁当が、僕たちの分ではなかった。つまり、たかが派遣バイトの小汚い作業員に食わせる飯などない、ということだ。
うかつにも、他人の善意に期待してしまった僕が悪かった。ただ、お腹が減っていて、目の前に弁当が山積みにされていて、他の人がそこから取って食べていたら、普通なら、自分の分もあると思うだろう。
これで僕は、叱責され、弁当代を弁償した上、昼休みと休み時間を返上して、作業を続けることになった。当然、その分の給料は抜きだ。しかも、この倉庫の自販機は、お金を入れてもジュースが出てこない。金も戻らない。張り倒したい衝動を、ようやく抑えた。
明日も明後日も、己の生命があることが、ほぼ確実に保証されている現代日本にありながら、東扇島での痛みと緊張感は新鮮だった。（了）
山田宏哉記
http://hiroya.web.infoseek.co.jp
[3882] ビルゲイツとロックフェラー 投稿者：吉田（Ｙ２Ｊ） 投稿日：2004/10/21(Thu) 00:05:47mv氏の投稿[3881]より、「マイクロソフト自身が独自に考え出したソフトは、ひとつもありません」という指摘はソフトウェア業界で働いている方たちには常識なのかもしれないが興味深い。私はこれを聞いてロックフェラー財閥の創始者ジョン・D・ロックフェラーを思い出した。伝記『タイタン』を読めば分かるが、ロックフェラーも自分で石油を掘り出した訳ではない。掘り出すのは採掘業者の仕事で、彼は原油を精製する精油業者としてキャリアを始めている。精油業者が乱立するや、今度は精製された石油をいかに運ぶかが問題になる。ジョン・Dは、鉄道会社と談合して特別に安く運んでもらって同業他社に差を付けることになる。後には鉄道会社まで支配下に置いている。
「原油の採掘」を「ソフトウェアの開発」に変えれば、ロックフェラーの話はそのままビルゲイツにもあてはまる。事業で成功するようなひとは他のひとより半歩先を読んでいる、ということか。
[3881] Re[3880]: (無題) 投稿者：mv 投稿日：2004/10/19(Tue) 19:29:59MacもLinuxもWindowsもセキュリティではどっこいどっこいです。
違いは、「Microsoftを恨んでいるエンジニアが星の数ほどいる」
ということです。せっかく画期的なソフトを作っても、マイクロソフトに買収される。
それを拒めば、大金を使って会社ごと潰しにかかる。
そうやって泣かされてきたエンジニア達が、テロリストと化して
Windowsに攻撃をしかけてるだけのことです。
911が起こるには、それなりの理由があった、、、というのと同じよう
なものです。
そもそも、マイクロソフト自身が独自に考え出したソフトは、ひとつも
ありません。
DOSはＩＢＭに売るためにビルゲイツが買ってきたものだし、
ExcelはLotus 123のパクリだし、Internet ExplorerはNetscapeを
買収しようとして失敗してスパイグラスから買ってきたもの。
それらを金をつぎこんで汚い手を使って売りまくってるだけのこと
です。
こうしてみると、マイクロソフトというのは、今のアメリカそのもの
です。もっとも、ＭＳの後ろについてるのは共和党ですから、当然と
言えば当然ですが。
[3880] (無題) 投稿者：マックのウィルス 投稿日：2004/10/19(Tue) 03:12:25マックユーザーは、ウィンドウズユーザーに比べて
数が極端に少ないので、ウィルスが広まりにくい
↓
作者がウィルスをつくり甲斐がない
↓
ウィルスが作られないと理解してましたが、ちがうんですか？
マックのセキュリティーがしっかりしてるというのは、
聞いたことありません。
[3879] Re[3878]: Macintoshを使ってはいかがでしょうか？ 投稿者：須藤よしなお 投稿日：2004/10/17(Sun) 04:28:21Mac使いさん、情報有り難うございます。
今までＳＮＳＩ事務所に寄せられた情報では、マッキントッシュを使って深刻な被害に遭われた例はまだありません。「ウィルスを検知したが、遮断できた。その後何もない」という軽い被害のご報告は、何件かありました。
マックのほうがシステムが素朴でしっかりしているのか、原因はよくわかりませんが、そういうことがあるようです。ウィンドウズは将来的には覇権を失っていくのでしょうか。またＰＣに詳しいお客様から、
「個人でPCの操作に余り慣れていない方には、
トレンドマイクロ社のウィルスバスターが一番導入しやすいと思います。
NortonやMacafeeは、PCのパフォーマンスが著しく落ちます。」
というウィルス対策ソフトについてのアドバイスも頂きました。
これはその通りで、私のＰＣでもノートンを入れると動きが遅くなりました。
[3878] Macintoshを使ってはいかがでしょうか？ 投稿者：Mac使い 投稿日：2004/10/16(Sat) 16:31:13私はMacを使っているので、このウィルス騒ぎとは全く無縁です。
Windowsでないとできないことがどれほどあるのかわかりませんが、
このさいMacintoshにしてしまってはいかがでしょうか？
ひとたび何かあるとWindowsは時間のロスが大きいし、
データを失うこともあります。それほど簡単に移行できる訳ではないと思いますが、
検討されてはいかがでしょうか？
[3877] Re[3872]: ウイルスについて 投稿者：須藤よしなお 投稿日：2004/10/15(Fri) 00:31:03再びウィルスの話題で申し訳ありません。非会員さんが書かれていた「アクセス解除の方法」ですが、ウィンドウズXP・ホームエディションでは、特殊な方法を用いないとAdｍinistrator 権限でログインする事ができないのだそうです。
下記のページを参照にしつつ、Administrator 権限でログインしてみると、ファイルへのアクセス制限が解除されるのではないかと思います。
１．パソコンの電源を投入して、しばらくの間｢F8｣キーを連打する。
（パソコンの製造メーカーによってセーフモードで起動する方法が異なる場合があります。上手くいかない場合は、製造メーカーまでお問い合わせください。）
２．｢オペレーティングシステムの選択｣と出たら、Windows XP を選択してエンターキーを押します。
３．｢Windows 拡張オプションメニュー｣が表示されたら、｢セーフモード｣を選択してエンターキーを押します。
４．｢ようこそ〜｣の画面が出たら、Administrator を選択してログインしてください。
５．以上です。
参照ページ
http://www.cable-net.ne.jp/internet/win/xpsec.html
[3876] 赤色の生物学 投稿者：吉田（Ｙ２Ｊ） 投稿日：2004/10/14(Thu) 00:48:30ぼやき５９６にて「ルイセンコ・オパーリン学派」についての言及がある。あまりよく憶えていないが、昔の岩波新書の中でルイセンコについての本を何冊か読んだ記憶がある。当時はその背景は全然分からなかったが、「赤色生物学系」なんだと言われて納得である。ルイセンコはラマルクの説を「実証」したことで有名になった人物である。ラマルクはフランスの生物学者で、小学館国語大辞典によると以下の説明がある。正式な名前は ジャン＝バチスト＝ド＝モネ＝シュバリエ＝ドラマルク Jean-Baptiste de Monet Chevaliere de Lamarck というものすごい長い名前である。
（引用開始）
フランスの博物学者。古代無脊椎動物などを研究。著書「動物哲学」などで、自然発生説、用不用説などを説き進化論を唱えた。（一七四四〜一八二九）
（引用終了）
「用不用説」とは変な名前の説であるが、以下の意味である。再度同辞書より引用する。
（引用開始）
進化学説の一つ。生物の個体において、多く使用される器官が発達し、使われない器官は発達せずついには消失する。このような発達と未発達は子孫に遺伝していくという、一八〇九年にラマルクによって唱えられた学説。
（引用終了）
つまり生物の個体が、環境に順応するためなどで獲得した性質はその後に遺伝子にまで伝わるという説である。だから用不用説の別名を「獲得性質の遺伝」とも言う。養老孟司の使った比喩だと思うが、「遺伝」とは「カエルの子はカエル」のことであり、「進化」とは「トンビがタカを産む」ことである。進化論とはこの２つをどのように結び付けるかという話である。
現代の生物学では「用不用説」は否定されている。現代主流のいわゆるネオ・ダーウィズム（neo-Darwinism、修正版ダーウィン主義）では、遺伝子（DNA）の変異がランダムに起こった結果「変種」が生まれて、その変種が与えられた環境に自然淘汰によって適応していくという考えをとる。もちろん異論もある。
フランシス・フクヤマが『人間の終わり』という著書の中で「人間の性質 human nature」は変わるのではないか？という問題を提起した。これも読み方によっては人間の進化論にも読める。『人間の終わり』については、以前論文を書いたので参照されたい（ぼやき５５４「法と権利について真剣に考えてみよう」）。最近「日本英語の謎を解く」掲示板にもジョージ・ウィルのフクヤマについてのエッセイを載せたのでこちらも興味のある方は参照されたい。
[3875] Re[3872]: ウイルスについて 投稿者：ゆう 投稿日：2004/10/13(Wed) 16:51:19須藤さんフォローの書き込みありがとうございます。
前回の投稿でトロイの木馬[Trojan.AdRmove]の解説を転載しましたが、
[Downloader.Trojan]の解説ページがありました。
http://www.symantec.co.jp/region/jp/avcenter/venc/data/downloader.trojan.html
このページに書かれている駆除方法には
１. ウイルス定義ファイルを更新する。
２. 感染ファイルを探して削除する。
とあり解説がありますが、感染ファイルが削除できない場合についての
説明はありません。検疫ファイルを削除する方法のページ
http://service1.symantec.com/SUPPORT/INTER/entsecurityjapanesekb.nsf/jp_docid/20020331004623949
フォルダを展開させてファイルを削除するのではなく「ノートンインターネット
セキュリティ」を起動した状態で削除した方がうまく削除できる可能性があります。
感染ファイルの削除法についてはシマンテック社に問い合わせるのが
よいと思います。
また、パソコン内のデータのバックアップを取ってから、リカバリー
ディスクを使って出荷当時の設定に戻すという手もあります。
シマンテック・オンラインサポート
http://www.symantec.com/region/jp/techsupp/online.html
[3874] Re[3873]: Re[3872]: ウイルスについて 投稿者：須藤よしなお 投稿日：2004/10/12(Tue) 22:06:34ゆうさん、調査と解説有り難うございます。「システムの復元オプションを無効にする」手順は、以下の通りです。１．画面左下の[スタート]をクリックする。
２．[マイコンピュータ]上で右クリックする。
３．メニューが表示されるので、[プロパティ]をクリックする。
４．[システムの復元]タブをクリックしてください。
５．[すべてのドライブでシステムの復元を無効にする]にチェックを入れてください。
６．[OK]をクリックしてください。
７．システムの復元を無効にするか質問されます。[はい]をクリックしてください。
８．一度、Windowsを再起動してください。
※「システムの復元」機能を有効にする場合は、手順1〜6を行い、手順５で[すべてのドライブでシステムの復元を無効にする]のチェックを外し、設定の変更が終了したら Windows を再起動します。
※参照ページ
http://www.sourcenext.info/mcafee/stinger/02.html
トロイは危険なウィルスなので、色々試してみてもどうにもならなかった場合には、最後の手段で、PCを購入された販売店に持ち込んで、駆除・修理してもらうのが一番良いと思います。
[3873] Re[3872]: ウイルスについて 投稿者：ゆう 投稿日：2004/10/12(Tue) 17:28:03私はウイルスやワームに詳しいわけではないので勘違いの可能性もありますが、
ウイルス名に[Trojan]とあるので「トロイの木馬」タイプなのでしょう。
どのタイプのトロイの木馬かはわかりませんが、シマンテックのページの
解説によれば、駆除するには「システムの復元オプションを無効にする」手順が
必要なようです(Windows Me/XPの場合)。
シマンテックのサイトの解説を一部転載します。
---------------
（転載始め）
Trojan.AdRmove
発見日 2004年10月07日 (米国時間)
最終更新日 2004年10月08日 (米国時間)
http://www.symantec.co.jp/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.adrmove.htmlTrojan.AdRmove は、既知のアドウェアプログラムのファイルやレジストリエントリを削除しようとするトロイの木馬プログラムです。
注意: 2004 年 10 月 7 日以前のウイルス定義は、この脅威を Trojan.Killfiles として検出します。
別名: Trojan.Killfiles, Del-457 [McAfee], Trojan.Win32.KillFiles.fz [Kaspersky]
種別: トロイの木馬
感染サイズ: 215,040 バイト
影響を受けるシステム: Windows 2000, Windows 95, Windows 98, Windows Me, Windows NT, Windows XP
影響を受けないシステム: DOS, Linux, Macintosh, Novell Netware, OS/2, UNIX
（中略）
【駆除方法】
以下の手順は、Symantec AntiVirus および Norton AntiVirus 製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。
・システムの復元機能を無効にします (Windows Me/XP の場合)。
・ウイルス定義を最新版に更新します。
・システム全体のスキャンを実行し、Trojan.AdRmove として検出されたファイルをすべて削除します。
具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。
1. システムの復元オプションを無効にする (Windows Me/XP)
Windows Me/XP をお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的に無効にしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XP の機能のひとつで、標準では有効に設定されています。この機能は、Windows がコンピュータ上のファイルが破損した場合にそれらを自動的に復元するために使用されます。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが _RESTORE フォルダ内に作成されている可能性があります。
Windows は、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールでは _RESTORE フォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。
また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時に _RESTORE フォルダ内の脅威が検出されることがあります。
システムの復元機能を無効にする方法については、Windows のマニュアルか、あるいは下記のドキュメントをご覧ください。 （以下省略）
（転載終わり）
---------------------------
[現在のウイルス情報リスト]
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/vinfodb.html#threat_list
他のトロイの木馬
Trojan.Webus.B
発見日 2004年10月05日 (米国時間)
最終更新日 2004年10月07日 (米国時間)
http://www.symantec.co.jp/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.webus.b.html
（転載始め）
Trojan.Webus.B は、アンチウイルスサービスを停止したり、リストに列挙されているリモートサーバに対し、分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃を仕掛けるトロイの木馬プログラムです。
このトロイの木馬は Trojan.Webus の亜種であり、また UPX や Yoda で圧縮されています。（以下省略）
（転載終わり）
シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.com/jp/home/personal.htm
[3872] ウイルスについて 投稿者：非会員 投稿日：2004/10/12(Tue) 10:18:03 非会員のものですが、ウイルスに感染してしまいました。
ノートンインターネットセキュリティを使って、１９個の感染ファイルから１７個まで修復削除できたのですが、残り２個のファイルの感染から逃れることができません。もし良いお知恵があればお教えください。
オブジェクト名 C:\WINDOWS\System32\host32.exe
ウイルス名 Downloader.Trojan
オブジェクト名 C:\WINDOWS\System32\services\msxmidi.exe
ウイルス名 Downloader.Trojan ウイルスは同じで、ファイルが２つです。フォルダを展開させて、直接ファイルを削除しようとしても、アクセス拒否されてしまいます。このアクセス解除の方法を、どなたかご存知の方がいれば、ご教示ください。お願いします。
[3871] 今回のウイルス攻撃について。 投稿者：庄司 誠 投稿日：2004/10/11(Mon) 08:08:15 みなさん、おはようございます。庄司誠です。 昨日、この学問道場をおそったウイルス攻撃についてですが、ものすごくタチのわるいやつだということを私は実感しました。私もこれに感染してしまったので、昨日はとりあえずの復旧のために半日も不毛な時間を費やしました。
須藤よしなおさんに（電話越しで）手伝ってもらってなんとかこうやって自分のパソコンを動かしていますがやはり不安です。
ウイルスに感染してしまった方でパソコンの扱いに暗い方には、ノートン（Norton）のアンチウイルス(Antivirus）を最新型のものに更新することをお勧めします。私もこれで（とりあえず）なんとかなりました。以外とこういうやり方を知らない人が多いのではないかと思います。
１．まず、ノートンのアンチウイルスを開き、上の方に表示されている「LiveUpDate」をクリックします。そのあと、手続きにしたがって更新を進めます。
２．更新したあと、ウイルススキャンをかければ、ウイルスが検出されるはずです。そしてウイルスが検出されたあとは「検疫済み」にされたものを手作業で削除していくだけです。これは、「ぼやき」で須藤よしなおさんが教示してくれている通りです。
それにしても、誰がこんなバカなことを２回も続けてやったのかわからないけれども、こいつはそうとう歪んだ卑劣な人格だなと思う。
ただ、まじめに学問をしたいとか、副島先生のぼやきを読んで情報を仕入れたいというだけの私たちに対して一体なんの恨みがあるというのか。
まったくどうしようもないバカというのは、社会にはどうしても一定の割合で存在してしまうのだろうし、こういうバカのバカさ加減はは死んでも治らないだろうから何を言っても無駄でしょうが、少しぐらいは己の行いを恥じたらどうなんですかね？
仮に犯人が宗教がらみの関係者であって、自分たちを批判する相手をやっつけてやろうと考えたのであれば、浅墓だとしか言いようがない。たとえこの「学問道場」を一時的に叩きつぶせても、それで何事かが変わるわけではないということがどうしてわぁらないのか。
副島先生が正しく書いているように、私たちは謀略を仕掛けるような言論集団ではない。ただ、単純に「王様は裸だ！」と指摘し「真実」を暴こう、本当のことを知ろうとするだけの人間の集まりだ。
公明正大、堂々と自分の立場を明らかにするということがどうしてできないのか。何をそんなに怖がっている。裏に隠れてこそこそとひとの嫌がることをやって楽しんでいる、というのがどれほど恥ずかしいことなのか、少しは考えてみるがいい。
↓の、山田宏哉君に対する嫌がらせを書いているだけのやつもそうだ。不毛なことはいい加減に止めろ。［3870］で会員の土井さんが正しくおっしゃってくれているように、自分が山田宏哉よりも面白い、有益なものを書けばいいだけの話だ。なんでいつまでたってもそういうことがわからないのかなあ。自分自身が文章を一本きちんと書けないくせに他人を偉そうに批評するな。部外者めが！
ああ、腹が立つ。
[3870] Re[3869]: 山田君 投稿者：土井 投稿日：2004/10/10(Sun) 10:51:08ぼやき会員で公務員の土井と申します。副島先生の著作は３０冊ぐらい読んでいます。
下の「会員」と名乗る者に一言。
卑怯な誹謗中傷はやめなさい。山田君の文章を「駄文」というならそれ以上の文章を載せればいいのです。
また、留年うんぬんは全く関係ないことです。色眼鏡でしか人を評価できないあなたは、合理主義のかけらも理解していない。
[3869] 山田君 投稿者：会員 投稿日：2004/10/08(Fri) 20:43:59君は不愉快だ。偉そうに副島先生を「評価」したうえに、内容のない駄文を垂れ流す。
要するにバイトに行って「おぼろげに想像」しただけではないか。
自分が留年しつつあるという真実でも書けば痛みはあっても本物なのに。
[3868] Re[3865]: ウイルス感染の一症状 投稿者：ＳＮＳＩ・副島隆彦事務所（須藤） 投稿日：2004/10/08(Fri) 20:42:30中さん、ご報告有り難うございます。これらのご報告は、全て大変参考になります。
今回のウィルスに関しては、ウィルス対策ソフトで総点検しても、「検疫」や「削除」ができない場合があるようです。自動的にソフトにやってもらう以外にも、有効な手段と思われる「強制的に手動で削除してしまう方法」を以下に記します。しかしＰＣに馴れない方には難しいかもしれません。
どうにもならない場合には、最後の手段として、[3865] で中様が書かれているように「大事なデータのバックアップ作業を行ない、パソコンを初期化する」ということになります。
１．ウィルス・スキャンをすると、ウィルスに感染したファイルの場所が表示される。
それをメモしておく。
（例）C:/Documents and Settings/SNSI/Local Settings/Temporary Internet Files/Content.IE5/***/*****/
２．「マイコンピュータ」を開く。
３．「ハードディスクドライブ」の欄の
「ローカル ディスク(C:)」を開く。
４．ブラウザの上の方に並んでいる文字列の中から、
「ツール」→「フォルダ オプション(O)」とクリックしていく。
５．オプションを開いた画面の中から「表示」というタブをクリック。
６．その画面の「詳細設定:」という欄の中にある、
「ファイルとフォルダの表示」というところの、
「全てのファイルとフォルダを表示する」という箇所にチェックを入れる。
７．「ＯＫ」をクリックしてフォルダ・オプションの画面を閉じる。
８．ウィルスに感染したフォルダの場所を見ながら、その通りに順番にクリックしていく。
（例）C:/Documents and Settings/SNSI/Local Settings/Temporary Internet Files/Content.IE5/***/*****/
↑上の例の場合なら、この時点で既に「C:」は開いているので、次に「Documents and Settings」というフォルダを開いて、その次に「SNSI」というフォルダを開き、その次に「Local Settings」というフォルダを開き・・・
という順番で開いていって、最後に感染したファイルを探し出す。
９．感染したファイルをマウスで選択して、「削除」する。
以上です。
参照ページ：「小室直樹文献目録」掲示板
投稿：[3445]ちょっと息抜き。 投稿者：村上＠マツヤマの風に吹かれて投稿日：2004/09/29(Wed) 16:18:35
http://snsi-j.jp/boards/bbs.cgi?room=atsun
（転載はじめ）
*************************************************
(1)上記スキャンすると、ウィルスに感染したファイルの場所が表示される。
(2)そこで、Windowsの場合、左下の「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を押す。
(3)「ウイルスバスターオンラインスキャン」の結果の欄をみながら、
「ファイル名を指定して実行」の「名前」欄に、感染ファイルの存在するフォルダの場所を書き込む。
（例）file:///C:/Documents and Settings/SNSI/Local Settings/Temporary Internet Files/Content.IE5/***/*****/
(4)「OK」ボタンを押して、フォルダ内を表示する。
(5)感染ファイルを見つけて、削除する。
*************************************************
（転載おわり）
須藤よしなお拝
[3867] 『雨の降る日曜は幸福について考えよう』 投稿者：須藤よしなお 投稿日：2004/10/08(Fri) 17:13:16『雨の降る日曜は幸福について考えよう』
著者/訳者名 ： 橘玲／著
出版社名 ： 幻冬舎 (ISBN：4-344-00671-2)
発行年月 ： 2004年09月
http://esbooks.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31425872
「あとがき」から転載。リバータリアニズム参考文献一覧。（転載はじめ）
PART2「正しさの間題」は、「古典的自由主義」あるいは「リバタリアニズム(自由尊重主義)」と呼ばれる思想を自分なりに翻案したものだ。
古典的自由主義は、オーストリアの哲学者フリードリッヒ・ハイエクと、米国の経済学者、ミルトン・フリードマンに代表される。フリードマンの『選択の自由』(日経ビジネス人文庫)はポストモダン全盛時代の一九八○年に日本で翻訳本が刊行され、ベストセラーになったが、当時はまったく関心がなかった。私がこの本の偉大さに気づいたのは、バブル崩壊によって日本でも「選択の自由」が可能になってからである。
経済学における古典的自由主義の入門的な文献としては、ゲーリー・ベッカー『ベッカー教授の経済学ではこう考える』(東洋経済新報社)、ロバート・バロー『経済学の正しい使用法』(日本経済新聞社)、『バロー教授の経済学でここまでできる！』(東洋経済新報社)がわかりやすい。
古典的自由主義が功利主義(経済学でいう「効用の最大化」)の立場を取るのに対し、リバタリアニズムは自然権の一部として財産権を考える。両者の主張はほとんどの場面で一致するが、本質的な部分で対立することもある。
例えばある人が致死性の伝染病のワクチンを体内に持っているが、そのワクチンを取り出すと彼も死んでしまうという概限状況を考えてみよう。功利主義の立場では、一人の死が多数の伝染病患者を救うことができるのであれば、彼からワクチンを取り出すことは正当化される。リバタリアンは個人の自己決定権を最大限尊重するので、彼が自ら犠牲となることを申し出ない以上、ワクチンを手に入れることができない。この場合、伝染病患者は黙って死を待つことになる。
リバタリアニズムの基本文献は、米国の哲学者ロバート・ノージックの『アナーキー・国家・ユートピア』(木鐸社)をおいて他にない。ノージックは最小国家をユートピアの可能性として描き、政治思想に大きな影響を与えたが、その後、リバタリアンとしての自らの立場を放棄してしまった。
最小国家すら認めず、現代に無政府主義(アナルコ・キャピタリズム)を甦らせようとするのが、デイヴィド・フリードマン(ミルトン・フリードマンの息子)の『自由のためのメカニズム』(勁草書房)。同じく国家民営化論者で、さらに原理主義的なリバタリアニズムを唱えるのがマリー・ロスバードの『自由の倫理学』(勁草書房)。また邦訳はないが、売春・賭博・麻薬合法化についてはWalter Block 『Defending the Undefendable(擁護できないものを擁護する)』(Fox & Wilkes)を参考にした。
リバタリアニズムの優れた入門書として森村進『自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門』(講談社現代新書)、ノージックの最小国家論の原理的考察として稲葉振一郎『リベラリズムの存在証明』(紀伊國屋書店)、異色のリバタリアン宣言として笠井潔『国家民営化論』(光文社知恵の森文庫)がある。米国におけるリバタリアン運動の全貌を知るにはデイヴィッド・ボウツ『リバータリアニズム入門』(洋泉社)、アメリカ政治の中でのリバタリアンの位置づけを俯瞰するには副島隆彦『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社＋α文庫)が最適。
古典的自由主義やリバタリアニズムが自己決定権とレッセ・フェール(自由放任)を求めるのに対し、リベラリズムは、国民の自由を保護するために国家が市場に積極的に介入するよう主張する。ジョン・ロールズ『正義論』(紀伊園屋書店)は現代にリベラリズムを復権させた画期的な業績。リバタリアンの思想も、ロールズヘの批判を通じて深化した。ただし翻訳は難解でそのうえ絶版。川本隆史『ロールズ 正義の原理』(講談社)でそのエッセンスを知ることができる。
リベラリズムやリバタリアニズムが個人の「自由」に最高の価値を付与するのに対し、個人主義と多元主義を道徳的混乱の元凶と批判し、共同体の価値観＝美徳の優位を主張するのがコミュニタリアン(共同体主義者)。リベラルに対する保守主義は、通常、このコミュニタリアニズムを指す。
アリストテレス的諸徳の復権を説いたアラスデア・マッキンタイア『美徳なき時代』(みすず書房)がその代表作。
共同体の重視は、異なる文化の尊重につながる。この側面を強調すると、共同体主義は文化多元主義に至る。この立場は、チャールズ・テイラー『マルチカルチュラリズム』(岩波書店)に代表される。
リベラリズムやリバタリアニズム、共同体主義、文化多元主義はすべて、現代社会における道徳や倫理、正義を問題とする。それぞれの立場を知るための優れた入門書として『ポスト・リベラリズム 社会的規範理論への招待』有賀・伊藤・松井編(ナカニシヤ出版)がある。
（転載おわり）
※今週の日曜も、台風で雨のようです。
[3866] 横浜港をながめる丘の孤児院 投稿者：山田宏哉 投稿日：2004/10/08(Fri) 12:27:48 山田宏哉です。いきなり原稿から始めようかと思ったのですが、「副島隆彦の熱海物語」は、本当におもしろいですね。私は、随分前から、副島先生を根本で支えているのは、案外、"風刺作家"としての才能だと自然に納得しています。先生が元気なうちに、言おうと思っていたのですが、ぜひとも、そのうち『副島隆彦自伝』も書いていただきたいものです。後世に残ることは、ほぼ確実です。 ―原稿ここから―
横浜港をながめる丘の孤児院
昨日（2004.10.7）、横浜の"港の見える丘公園"近辺にある孤児院（現在では、刺激が少ない"養護施設"という語が使われる）へ出かけた。どちらにせよ、親なり保護者のいない子供たちを育てる場所であることに、変わりはない。
山手の"外国人墓地"（鉄道の父、エドモンド・モレルや生麦事件で殺傷されたリチャードソンが埋葬されている）、神奈川近代文学館（漱石ゆかりの品を蔵する）を左手に見ながら、ようやく辿（たど）り着いた。
地図には載っていなかった。携帯電話の電波も届きにくい。最寄りのコンビニエンス・ストアに行くには、"下山"して、さらに500メートルほど歩く必要がある。まわりには、自販機すらない。
やはり、精神病院をはじめとする療養施設と同じように、明らかに一般社会から隔離されていた。何しろ、孤児院へと続く１本道の麓（ふもと）には、「この先、養護施設あり。注意。」という看板が立てられている。一体、誰が何に注意するのか。
それでも、建物の外観は、普通の学校校舎とさして変わらない。注意しなければ、見過ごしてしまうだろう。３階建てのＡ棟とＢ棟が平行に並んでいる。そのあいだに、片面だけバスケットのゴールが設置されていた。
私の仕事は、この孤児院にトラックで搬入（はんにゅう）される、机、椅子、ロッカーといったものを、Ａ棟とＢ棟の部屋に運んで振り分けることだった。言葉にすると単純だが、荷物の絶対量が多く、実に10時間半（A.M.10:30〜P.M.9:00）を要した。休憩していると、どこからともなく子供たちが現れて、僕たちのことを「引越し屋さん」と呼びながら、遠巻きに見ていた。
ここの孤児院の大まかな内部構造としては、１階は、会議室や稽古場などの公共空間となっている。２階、３階は、男女に分かれて、各人に与えられた個室が各階12ほどある。広さは、おおよそ６畳ほどだ。なお床は、全面、フローリングとなっていた。
靴を脱いで、一歩建物の中に踏み込むと、家庭の匂いがした。まだ誰も実際には、ここで生活していないにもかかわらず。おそらくは、意図的に欠落した部分と孤独の影を感じないように作られている。
学校の外観をしながらも、内部は高級マンションかと見紛（みまが）うほどだ。暖色に囲まれ、各部屋は小奇麗に整っている。Ｂ棟の窓からは丘陵の緑と、遠方に住宅街が見えた。「戦国時代の城みたいだ。」仕事仲間が言った。「ここだけ、異質な空間だよね」僕は応えた。
夕食どき、窓越しに、子供たちの食事と後片付けの風景をながめた。プレハブ小屋のような場所で、ワイワイと元気そうにしていた。年長者が指揮を執っている。ジェーン・ウェブスターの名作『あしながおじさん』さながらだった。聞こえてくる笑い声に、嘘はないだろう。
これは、以前、あしなが育英会の募金活動にボランティアとして参加したときの感触に似ていた。安易に、彼らを可哀想と決め付けたり、同情してはならない。そう、自戒しつつ、目の前の光景を記憶に刻み付けて、書き記しておこうと感じた。ただし、今回は仕事で来た分、子供たちと直に接触することはできなかった。
やはり、家庭に恵まれない子には、特有の匂いがある。私には、子供が成長する上で「親がいない」ということが、どれほど深刻な意味を持っているか、わからない。少なくとも、無視しえるものではない、と、おぼろげに想像するだけだ。願わくば、逆境に打ち勝つたくましい大人に育って欲しい。同情される側より、共感する側にまわって欲しい。切に、そう感じた。（了）
―原稿ここまで―
山田宏哉記
[3865] ウイルス感染の一症状 投稿者：中（仮名） 投稿日：2004/10/07(Thu) 22:33:26自己紹介）
奈良県在住３３歳。大阪の化学系の会社で研究開発に勤しんでおります。以前、会員でしたが、仕事に専念するため、ＨＰより離れておりました。が、最近、またお邪魔し、盗み見してます。すみません。
副島さんの本はほとんど（４０冊位）購入しておりますが、理解には至っておりません。残念ながら。
ウイルス感染状況）
会員でない私が、投稿するのもなんですが、ウイルス感染の一例として
報告しておいた方が良いような気がして、御連絡します。
９月末の昼、学問道場のＨＰにアクセスしたところ、英語の見慣れぬ
ホームページが現れました。素人の私は、あわててしまい、「あなたの
言語は？」との問いに、「Japanese」と返答してしまいました。
それが原因で認証されてしまったのだと思います。その後、アダルト
サイトらしきものが現れ、ノートン・アンチウイルスのソフトにより、
ウイルス感染を知りました。しかし、検疫済みと表示されます。
ウイルスにもぐりこまれて、書き換えられた様です。
そのウイルスは「トロイの木馬」という名だそうで、ウイルス対策
ソフトにひっかかってこないという事らしいです。
ウイルスによる弊害）
会社のメールシステムや、インターネットを立ち上げようとすると、
アダルトサイトが立ち上がり、他へのアクセスが使用不可となる
事でした。メールによるウイルス感染の可能性もありました。
（ただ、他のエクセルやワードの書類は可動してました。）
行った処置）
バックアップ作業を行ない、パソコンを初期化しました。
感想）
私のようなドジはあまりないと思いますが、一応御報告します。
個人的な事ですが、研究発表前で大変でした。今後もウイルス攻撃は
あるやもしれませんが、頑張って下さい。私も対策をとりつつ
ＨＰを拝見させて頂きます。会員になる事を前提に。
（特にこのような投稿が不要という事であれば、削除したいと
思います。言って下さい。）
[3864] 『肩をすくめるアトラス』の日本語訳発売開始！ 投稿者：須藤よしなお 投稿日：2004/10/04(Mon) 23:13:49『水源』と並ぶアイン・ランドの主著、『肩をすくめるアトラス』（Atlas Shrugged）。
1957年に出版された、1千万部の超ベストセラーが、2004年についに日本語で読めるように！
（転載はじめ）
『肩をすくめるアトラス』
アイン・ランド (著), 脇坂 あゆみ (翻訳)
単行本: 1270 p ; サイズ(cm): 21
出版社: ビジネス社 ; ISBN: 4828411496 ; (2004/09)
著者について
著者 アイン・ランド Ayn Rand（1905〜1982）
アメリカの国民作家、政治思想家。ハイエクやフリードマンと並んで、自由放任資本主義を支持する超個人主義的自由主義（リバータリアニズム）の提唱者のひとりとして知られる。本名はアリッサ・ロウゼンバウム。ユダヤ系ロシア人としてサンクト・ペテルスブルグに生まれるが、1926年にアメリカに単身亡命し、生活苦と闘いながらハリウッドでシナリオ作家をめざす。43年に本書『水源』を発表し注目を浴びる。57年に出版された『肩をすくめるアトラス』によって文名を確立。以来、これらの二大長編小説は、アメリカの知的な若者にとって必読書となる。「ランディアン」と呼ばれる彼女の信奉者の中には、若き日のアラン・グリーンスパン（現FRB議長）もいた。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828411496/qid=1096898634/249-4262617-3990700
（転載おわり）
[3863] 宗教人間たちどうしのくだらない喧嘩（けんか）に、私たちは巻き込まれません。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/10/02(Sat) 15:10:40副島隆彦です。
私たちの学問道場の各掲示板（投稿機能）へのウイスル攻撃を、アメリカのヒューストンのウイルス・ソフトを、プロクシー機能を使って、やった人（たち）がいて、それで、私たちは大変、迷惑をしています。 こういうことをするのは、やめなさい。創価学会員の中の先鋭なネット人間たちと、そこからの脱退者やあるいは敵対する法華講（ほっけこう、日蓮正宗の衆生門徒の人たちの自主的な組織）の人間たちが、私たちのサイトの掲示板を使って、馬鹿な争いをしています。 双方とも全員、私たちに近寄らないでください。迷惑だ。
この件については、ぼやきの会員予定者ページで、後日説明します。以下に載せるメール３本は、最近来た、学者系の読者たちからのメールです。 学者系と言ってもたいしたことはない、あまりひらめきの無さそうな人たちです。 副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
（１）＊＊＊＊君へ 副島隆彦です
自己紹介のメールを有り難う御座います。
今、２０代の若い人で、日本の知識人階級に、自覚的に所属する優秀な人だったらきっと、君のような読書選択をするでしょう。 それは、「思考経済」に適した、合理的（ラチオナル、rational ）な生き方だからです。 ここで、ラチオナルとは、自分の生活時間・金銭支出・読書時間投入が、後に高い生産性＝人生での見返りを生む事を意味します。
私が、これまで書いてきたとおり、「君の考え方は、合理的だね」 の「合理的」の意味を、本気で考えた事の無いのが、日本の知識層だ。 合理的（ラチオナル）とは、お金になる、儲かる、 という意味です。ですから、「＝ユダヤ商人的」という意味です。これ以外にはありません。
この観点から、君が私の本に出会い、そして、高い生産性と、能産生をこれからの人生で示してくださることを希望します。理科系と文科系の両方を渡る人生を敢行しようというのでしたら、こういう私からの助言を大切にしてください。
私、副島隆彦が、飛行機の右翼でもなく左翼でもなく、「日本の尾翼（びよく）勢力」だという考えは気に入りました。そういうことなのでしょう。 副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ******＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Saturday, September 18, 2004 5:02 AM
Subject: 自己紹介（１０５７）
副島先生へ
会員番号＊＊＊＊の＊＊＊＊です．２６歳です。
現在＊＊大学大学院の博士後期課程２回生で移動体通信網の解析に関する研究をしています。現在の研究内容はコテコテの理系ですが，文系の学部（経済学部か社会学部）の大学教員になりたいという希望を持って研究しています。
私の読書歴を手短に述べます。高校一年のとき，本多勝一の本が好きでした。そのころ、立ち寄ったドラッグストアの雑誌のコーナーに、「本多勝一が来た」と書いてある表紙が目に止まりました。それが小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」と出会った初めです。「マンガで総合雑誌みたいな評論が書けるなんて！」と衝撃を受け。
ゴーマニズム宣言を貪（むさぼ）るように読み始めました。ゴーマニズム宣言に登場する呉智英（ごちえい）の本が好きになりました。しかし、氏の「サルの正義」に発表されている人権論が、もう一つ納得できず,胸の痞えが降りない。大学４年まではそんな気持ちでした。
大学４年のとき、意を決して図書館で分類番号３０９の本に片っ端から食らいついてみました。その中に，先生の「現代アメリカ政治思想の大研究」があったのです。読んで目から鱗が落ちました。
「なあんだ、日本の人権論議が混迷するのは,自然権と人権を区別しないで論じているからじゃないか」と自分なりに結論が出せたのです。
副島先生は，飛行機日本丸の尾翼勢力だと思います。主翼の左翼でも右翼でもない。尾翼だと思います。体制からは無視されているけれども、日本の世論の舵取りをしているのは実質的に副島先生です。 アイデアがまとまればいずれは掲示板に書き込みます。それでは失礼します。
（２） ＊＊＊＊君へ 副島隆彦です
以前に引き続き、メールを有り難う御座います。
君のリバータリアニズム研究が、日本では、まだまだ少数の人間しか手をつけない新しい思想である、ことを自覚して君が、懸命に入れ込んでいるのは、いいことです。このことが、君の人生（将来生活）にとって、合理的（ラチオナル、人生時間投入に見合っただけの金銭収入にかなうこと）であることを祈ります。
私は、リバータリアニズムの日本への導入の先駆者ですが、日本程度の知識後進国では、かつ、この日本語という言語では、西欧思想を彼らと対等に論じよとしてもどうしても無理な面があります。
ですから、君が、あれこれ自分の知能と思考の産物として、あれこれ言いたいのは分かりますし、それで論文をたくさん書けばいいのです。
しかしどうせ、それは今の日本では「趣味の域」を出ません。日本的な現実とは無関係だからです。 それは日本語の言葉の使い方としてのリバータリアニズムが、ごく少数の日本人インテリの若者、合計しても数百人程度の人間の間で、「君。こういう新型の模型（思考）を知ってる？」と言って、互いに自分が仕入れた、生齧（かじ）りの知恵（情報）を見せびらかすだけだからです。
君の好きなようにやればいい。ただし、大切な事は、欧米の一流知識人の文章をそのまま、正確に日本文にして、並べて整理して、日本国内に持ち込むことです。決して、君自身の勝手な思い込みを、何か「大変な生産性のある思考だ」と勘違いしないでください。 日本には、そういう馬鹿学者が多すぎる。自分が、東アジアの一国（インドネシアやタイ国程度）と同じレベルの知識人なのだ、ということに自覚がないのが、多すぎるのです。
君は、インドネシアやタイの知識人で、その国で一番、尊敬されている人物たちの名前を知っていますか。実は私も知らないのです。それなのに欧米（英、独、仏、米）の大思想家たちの名前や本のことならみんなで知っている（ふり）をします。
インドネシアやタイの一流知識人のことは、日本人のインドネシア研究者が知っていればいい事だ、で済むことでしょうか？
私は、もう新しがり屋の、欧米追随の知識輸入業者であることはやめたのです。と、同時に、東アジア土人程度の知識でしかないのに、欧米近代（丁度、今から５００年前に成立した）の一流知識人と無前提に対等で考えることができるのだという、自民族優等論にも、加担しません。
私は、正確に、自分たち（マレーシアでは、自分たちのことを指して、「自分たち」「ブミ、ブミプトラ（自分たちを優遇する）」という言葉しか無い、のだそうです。 自分たちを指して、マラヤ族（マレー族、インドネシアも同じマレー族。もっと言えばインド人の一種）であると客観表現しないで、「ブミ（自分たち）」と言うのです。
マラヤ人、とか、マレー人というのは、外から見た時の呼称です。インドネシア人も同じマラヤ人であり、インド・チャイナ混合人種です。だから、あの地帯は、インドシナ（インド・チャイナ）と呼ばれるのです。
私は、自分を日本人と表記した上で、「自分たち、日本人は」と呼べるだけの実質に向かいたい。 自分自身を徹底的に正直に冷酷に記述したい。それだけです。
私が、リバータリアニズムの輸入業者のふりをして、やっていることは、日本人としての、平易で正直な生き方の実践、ということです。これ以外事はあまり興味がありません。
あとは、思考の空中戦だ。小ざかしい思想・知識の輸入業者だ。知ったかぶりの土人の先生だ。 好きなようにやるがいいのです。どうせ、人（他の人々）の知ったことではありませんから。何をどう考えようと、その人の自由です。何を考えようが、何に時間投入（人生を入れあげる）しようがその人の勝手です。
ただし、自分がまじめでありさえすれば、自分の思考が生産的、立身出世に役立つ的（すなわちラチオナル）だと、あまり、素朴に考えない方がいいと思います。長い目で見たら騙されていた、という事になる場合が多いです。これ以上は申し上げません。 副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: *****＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Friday, September 17, 2004 9:27 PM
Subject: はじめまして
副島隆彦 先生
メール失礼致します。
私、一橋大学大学院法学研究科修士課程２年（法哲学専攻）の＊＊＊＊と申します。
森村進先生の下、リバータリアニズムの研究をしている者です。
先月、ネット上から先生の著書を購入した際、 優渥なる励ましのお言葉をお書き添え頂きまして、誠に有難うございます。
まず、恐縮ではありますが、私の自己紹介を簡単にさせて頂きます。
私は１９７８年生まれの２５歳で、愛媛県松山市出身です。
１９９７年、＊＊大学法学部法律学科に入学致しました。
ゼミでは刑事訴訟法を専攻し、指導教授は椎橋隆幸という 渥美東洋先生の直弟子であり、組織犯罪対策法や通信傍受法等の立法作業に携わった先生です。思想的には渥美先生同様、マッキンタイアの影響を強く受けており、右派コミュニタリアンでいらっしゃいます。
ある時、「正論」誌１９９９年６・７月号の、副島先生が連載なさっている「ワールド・ウオッチ」を拝読いたしまして、リバータリアニズムという思想を知り深い関心を示すようになりました。そこで、一橋大学大学院法学研究科に進学し、ロッキアン・リバータリアンである森村進先生の弟子として今日に至っております。
副島先生の論稿を拝読していなければ、大学院に進学し、研究者を志すこともなかったと思います。また、私の思想形成において、先生の論稿から多大な影響を受けることができました。記して、深甚の謝意を申し上げます。本当に有難うございました。
次に、先生の著書を拝読させて頂いた感想を、浅学ながら申し上げさせて頂きます。私は、今まで先生の著書を１０冊ほど購入して読ませて頂きました。とりわけ主著である「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」は目から鱗が落ちる思いが致しました。
第４章で、「自然法」と「自然権」の対立を正確に理解し、分析なさっているのは確かに副島先生お一人だけです。
奥平康弘先生のみならず、日本を代表する法学者は誰一人として、副島先生の著書を読むまで理 解できないでしょう。例えば、田中英夫編集の「英米法辞典」（東京大学出版会）に、以下のような記述があります。
natural rights（自然権）の説明において、
「自然法によって認められ、人間が社会を形成する以前から自然状態において生まれながらにし てもっていた不可譲の権利であると観念される権利」とされています。
ここでは、田中先生は、「自然法」と「自然権」がイコールの存在であると自明の如く考えられており、読者に対し、 誤った理解をさせることとなっています。副島先生には是非とも、「欠陥英米法辞典の研究」をも上梓して頂きたいものです。
「自然法」と「自然権」についてだけを鑑みても、丸山真男のいうタコツボ型の日本知識階級の惨状を窺い知ることができます。
先生のおっしゃるように、学問の世界においても、当分日本は「属国」であり続ける事となるの でしょう。
ただ、この「自然法」に関して一つだけ質問をさせて頂きます。
副島先生のおっしゃる「自然法」の概念は、古代ないしは中世自然法と、ロック以降の近代自然法を同一視したものでしょうか、それとも区分したものでしょうか？
以前、読みましたレオシュトラウスの「Natural Right and History」において、この点 を区別して論じていたように思いましたので、疑問点が生じました。
また、近著「やがてアメリカ発の大恐慌が襲いくる」では、政府による国民の相続資産の収奪に ついての詳らかな論述は、まさに刮目すべき内容でした。 特に、あとがきにおいて、「納税者の反乱」（tax payers' revolt)を起こすべきであると 主張されているのが印象的でした。
リバータリアンの中には、笠井潔氏のように、生まれながらの資質の平等までは、ロールズのようには要求しないが、環境の不平等は是正するという立場から、相続制度の廃止、ないしは相続税の 極限化を主張する論者がいます。ヒレル・スタイナーなどの左翼リバータリアンが典型です。
森村先生も死者には権利能力がなくなり、財産権がないという論理により、古典的自由主義国家を維持するための財源としても、相続制に否定的です。他方、帰結主義的立場をとるベンサマイト・リバータリアン（民衆の保守思想としてのリバータ リアン）であるデイヴィド・フリードマンは、「自由のためのメカニズム」の「搾取と利益」の 項において「『相続は不平等であり、だから不正である。』とする、この見解に私は全然共感を持たない。」と述べて、相続制を肯定しつつも、相続税に反対しています。
副島先生も、「納税者の反乱」より、リバータリアニズム本流の、民衆の保守思想としてのリバータリアンでいらっしゃると改めて認識させて頂いた次第であります。
ところで、私は２年程前、副島先生を＊＊駅でお見かけしたことがあります。通行人にビラを配っていらっしゃったように記憶してお ります。その時は、まさか副島先生ほどの方がビラ配りなどなさるまい、人違いだろうなどと思ってしまい、そのまま通り過ぎて、モノレールに乗ってしまいました。
先生の謦咳に接することのできた千載一遇の好機を逃したことを悔やんでも悔やみきれません。目下、執筆中である修士論文を書き終えることができたら、是非、講演会等に参加して、副島先生から直接ご指導賜りたく願います。
ちなみに修士論文では、リバータリアニズムの教育理論について考察いたしております。フリードマンの教育バウチャー制をも批判したアナルコ・キャピタリズムの立場から論述しております。以上、拙文を長々と大変失礼致しました。どうかお体をご自愛なさって、これからもご活躍下さい。浅学非才の若輩者ではありますが、先生の唱導なさるリバータリアニズム運動に全面的に賛同させて頂きます。それでは、失礼致します。 ９月１７日 ＊＊＊＊
（３） ----- Original Message -----
From: ****＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Thursday, September 23, 2004 8:43 PM
Subject: Pen is mightier than sword の和訳は？
副島 様
前略、最近、貴方のホームぺージにたどり着いた者ですが、読み応えのある内容に感嘆しております。
本日、ぼやき『人類の月面着陸（1969〜1972）は無かったろう論』を拝読、東大工学部出身の私としては若干耳の痛い内容にも納得しております。
さて、本日メールを差し上げるのは、この記事の中の以下の記述が気になったからです。 ”「真実は権力よりも強い（はず）」なのである。��Pen is mightier than sword�瓠淵撻鵝Εぅ此Ε泪ぅ謄�ア・ザン・スウォード）である。”
Pen is mightier than sword は、よく「ペンは剣より強し」と和訳されているようですが、本来の意味は「ペンは剣より恐ろし」だと聞いた事があります。 ここでのペンは真実を著す道具としてではなく、文筆によるプロパガンダで、一人しか殺せない剣よりもずっと危険である、といった意味だったと思います。現代のマスコミをみれば納得もできます。
貴ホームページでは言葉の引用の仕方に大変気を使われているように感じましたので、失礼を承知でコメントさせていただきました。 ＊＊＊
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
メールを有り難う御座います。
私たちの学問道場までたどりついてくださったのでしたら、このあとは、会員になってください。私の他の本もお読みください。
私は、言論を封殺されていますので、このように主にネットと単行本で自分の言論発表するしか他に場所を持っていません。日本国がアメリカの属国であるために、言論統制はアメリカの日本管理版によって指令され、その日本国内の子分たちが実行しています。５社のテレビ局と、５社の新聞の合計１０社での弾圧体制です。
このアメリカの手先たちの前には、スポンサーになっている企業群といえども怖がって本当のことを国民に伝えようとしません。それでも私は、自分の出来る限りを尽すつもりです。
貴兄が上に書かれる、「Pen is mightier than sword は、よく「ペンは剣より強し」と和訳されているようですが、本来の意味は「ペンは剣より恐ろし」だと聞いた事があります。」
というような、言葉の使い方の問題は、それこそ、すべて言葉、あるいは、一文（文章）ひとつひとつに起こることでありまして、急にこの一行にだけ執着するのはやめてください。明らかな誤訳以外は。いまさら、どうにもならないことなのです。
言葉と言うのは、そういういい加減な宿命を持っているのです。加えて、私たちが生まれたときからの運命として使っているこの日本語という東アジアの一言語は、他の東アジア語と同じく、混合言語であり、文字も混合記号ですから、そのことが生み出す（日常生活用として以外には、）外来・翻訳・対応言語であるという大きな弱点も多分に持っています。この事実も越えがたい苦しみを私たちに与えます。
生来、理科系で「融通が利かない」人たちは、ある時、急に文科系の人間たちの言葉の使い方のあまりものいい加減さに、悲憤慷慨して、急に、何かを言い出すのですが、そういうことを急に言ってみても、誰も相手にしません。
理科系が、急に文科系の世界に口を挟（はさ）んでみても、どうせ勝てませんからご心配なく。理科系に人間たちは、まず人文（じんぶん）と政治知識系の読書量が無い。ですから、なるべくまじめに正直に言葉を使おうとする、文科系の人間の知識人の文（本）を厳選して、お読みになるようにしてください。
理科系と言うのは、私のような文科系から見たら、時として、「人間関係の綾（あや）が分からない、馬鹿のうすのろ」にしか見えない事が多いです。 副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[3862] 「創価学会掲示板」から転載 投稿者：ＳＮＳＩ・副島隆彦事務所（須藤） 投稿日：2004/09/29(Wed) 06:36:51（転載はじめ）副島隆彦です。
ロシアチョコレート君を含めた、以下の数人の馬鹿者どもへ。
君たちは、自分が何を書いているのか、分かっているか。
その生来の卑怯者、臆病者の態度を自覚しなさい。
自分の姓名を明らかにして、言論をやりなさい。自分がこそこそ
しながら、人に何か言うような人間は許されないのだ。
見下げ果てた卑怯者たちだ。恥を知りなさい。
こそこそするな。馬鹿ども。お前たちなんか、知識や言論をやる
にふさわしくない。 この学問道場にふさわしくない。消えてなくくなれ。
副島隆彦記
（転載おわり）
[3861] 「学問道場」全体へウィルス攻撃があった件につきまして 投稿者：ＳＮＳＩ・副島隆彦事務所（須藤） 投稿日：2004/09/28(Tue) 17:43:53ＳＮＳＩ・副島隆彦事務所の須藤よしなおです。2004年9月28日（火）12:40以降に、私達のサイト「学問道場」の全ての掲示板に対してウィルス攻撃がありました。
該当する掲示板を開くと、何らかの危険なソフトが自動的にダウンロードされるように、プロクシーを介しての匿名の投稿がなされていました。
*************************************
[ 投稿主 ]
●IPアドレス 67.15.54.16
●ホスト名 ev1s-67-15-54-16.ev1servers.net
●IPアドレス割当国 ※ アメリカ合衆国 (US)
*************************************
現在は、トラブルが発生した全ての掲示板で、該当する匿名の投稿を削除したうえで、プロクシーを介しての投稿は全て禁止にさせて頂いております。そのため、大学や会社などからの投稿も今はできません。
現在はどのページも安全にご覧になることができます。
もしも本日の9月28日（火）12:40から15:00の間に、ウィルス対策ソフトを導入していないＰＣで「学問道場」の各掲示板を閲覧してしまわれた場合には、そのときにお使いのＰＣがウィルスに感染してしまっている可能性がございます。
ウィルス対策ソフトをお持ちでない場合には、以下のページでＰＣのウィルスの総点検を無料で行うことが出来ます。↓
・「ウィルスバスター」を製作しているトレンドマイクロ社のサイト。
http://www.trendmicro.co.jp/hcall/index.asp
↑上記のページ「ウイルスバスターオンラインスキャン」の一番下の「検索画面を表示する」というボタンを押（クリック）して、その後出てくる画面の質問に全て「はい」や「YES」と答えていくと出てくる画像の「マイコンピュータ」にチェックを入れて、「検索」のボタンを押すと、無料のウィルス点検が始まります。
ウィルスに感染しているかもしれない、とお心当たりのある方は、上記のページや、手持ちのウィルスソフト等で、点検を行って下さい。もしもウィルスに感染していた場合には、掲示板閲覧者様各位に於いて任意のウィルスソフトを購入されることをお勧めします。
「学問道場」に対しては、今回のような悪意の投稿が仕掛けられる可能性が常にある、ということも念頭に置いて、今後も鋭意運営してゆく所存でございます。
緊急にお問い合わせを頂いた、お客様からのメールも以下に転載します。
お知らせを頂きまして誠に有り難うございました。
（転載はじめ）
----- Original Message -----
From: "＊＊" <＊＊>
To:
Sent: Tuesday, September 28, 2004 1:22 PM
Subject: サイトがおかしい会員番号＊＊
＊＊です。
副島隆彦事務所のみなさん、こん＊＊は。＊＊です。2004/09/28(火) 13:18:06
貴ホームページのいくつかがおかしいです。
勝手に何らかのアップレットが開始してしまいます。
ＷＷＷ．９８.ｔｏうんぬん
と書いた書き込みがされているページがおかしいようです。
至急御点検ください。
（転載おわり）
（転載はじめ）
----- Original Message -----
From: "＊＊" <＊＊>
To: "SNSI"
Sent: Tuesday, September 28, 2004 2:47 PM
Subject: ＷＥＢ上のウイルスＷＥＢ上のウイルスをチェックしてください。
副島隆彦学問道場の「重掲」に行ったときに
ウイルスに感染した模様です。
そちらで何か問題が有るか無いかはっきりしないと
入れない状態です。間違いなら良いのですが
チェックをお願いします。
会員番号＊＊
＊＊
（転載おわり）
（転載はじめ）
----- Original Message -----
From: "＊＊" <＊＊>
To:
Sent: Tuesday, September 28, 2004 12:37 PM
Subject: ウィルスに注意緊急なので、会社のPCからメールします。
「創価学会について考える掲示板」を開いたところ、
ウィルスの警告がいくつもでました。
悪質な投稿や工作があった様子です。
急いで調査と対策をお願いします。
＊＊（会員）
（転載おわり）
（転載はじめ）
----- Original Message -----
From: ＊＊
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Tuesday, September 28, 2004 1:28 PM
Subject: ウイルスについて
副島さん、お弟子さんの皆さん、こんにちは。いつもサイトを楽しく読ませてもらっ
てます。
副島さんの本こそ買って読んでますが、まだ会員にはなってません。そのうち・・・
・
本題ですが、学問道場の掲示板を見ると、ウイルス対策ソフトが起動します。
サイトがウイルスに感染してませんか？私だけであればよいのですが。
＊＊
（転載おわり）
須藤よしなおです。
「２ちゃんねる」の投稿も以下に転載します。
（転載はじめ）
179 ：金持ち名無しさん、貧乏名無しさん ：04/09/28 12:43:05
なんか副島の掲示板、おかしくなってない？
ttp://snsi-j.jp/boards/bbs.cgi?room=sample1
http://money3.2ch.net/test/read.cgi/eco/1095707385/l50
（転載おわり）
須藤よしなお拝
[3860] 「創価学会掲示板」より転載 投稿者：ＳＮＳＩ・副島隆彦事務所（須藤） 投稿日：2004/09/28(Tue) 17:11:25須藤よしなおです。
「創価学会掲示板」にあった投稿を、こちらにも転載します。（転載はじめ）
[939]私たちの学問道場に激しいウイルス攻撃が、現在起きています。管理人のロシアチョコレート君に連絡します。 投稿者：副島隆彦投稿日：2004/09/28(Tue) 15:21:36
副島隆彦です。
この「創価学会を考える掲示板」を中心にして、大きな
ウイルス攻撃が、現在、起こっています。
管理人のロシアチョコレート君に、伝えます。
私たちの学問道場は、創価学会を敵視して、謀略言論をやる
団体ではありません。 君の個人的な考えや、体験を基にしただけの創価学会批判は、今後は許しません。
しばらくしたら、この掲示板自体を、私の権限で閉じようと
思います。君の考えを書いて下さい。
学問道場は、特定の政治的な立場には立ちません。
以後、注意して下さい。
副島隆彦記
（転載おわり）
[3859] Re[3857]: Re[3856]: 私の考え 投稿者：アルルの男・ヒロシ 投稿日：2004/09/26(Sun) 09:55:57私は中川八洋氏については、本を読んだりしたことがないので知りませんが、ワシントンタイムズが、レーガン政権を支えたタカ派の巣窟でもあるにもかかわらず、資本的には文鮮明のものであることは事実です。
詳しくは、デヴィッド・ブロックの「ネオコンの陰謀」（朝日新聞社刊）参照。宗教右派（と言うよりは、「レフト・ビハインド」の作者のティム・ラヘイが）とムーニストが裏でつながっているというのもまた事実のようです。ソースの確かさに疑問は残りますが一応貼り付けます。これはかつてのアメ政掲示板の２年前くらいの私の書き込みです。
（貼り付け開始）
[6461] 新刊：ソウルハーベスト 投稿者：アルルの男・ヒロシ 投稿日：2003/09/08(Mon) 13:00:09
ティム・ラヘイ
http://www.timlahaye.com/index.php?a=ok
彼は、The Council for National Policyのメンバーですね。
なんとまあ、ムースニトともつながっているんですね〜。怖いネットワークですね〜。こわーい。こわいなあ。
（引用開始）
Dr. Timothy LaHaye- Founder of CNP 1981; CNP President 1981-82, Executive Committee 1984-85, Board of Governors 1982, 1996,1998 ; pastor, president and founder of Family Life Seminars, founded the largest protestant high school and Christian school systems in the country; Founder of Christian Heritage College; one of the original founders and member of the Executive Board of Moral Majority; founder, American Coalition for Traditional Values; a member of the Editorial Board of Christian Inquirer [Miller, p.6]; member of the Council of 56 of the Religious Roundtable.; assisted Dr. Henry Morris in the founding of the Institute for Creation Research; member of COR (Coalition on Revival); PropheZine, which hosted a three-day international Prophecy Conference in Alta Loma, CA, on Sept 19- 21, 2000 with Speakers : Tim LaHaye (CNP), Gary Kah, Berit Kjos... [See: More Ecumenical Comrades]; signer, Evangelical Celebration;
Left Behind, by Tim LaHaye and Jerry Jenkins, is the first of six novels (with more to come) dealing with the end times (the other two in the original trilogy are Tribulation Force and Nicolae). LaHaye says that Left Behind is "the first fictional portrayal of events that are true to the literal interpretation of Bible prophecy." Peter Lalonde, CEO of Cloud Ten Pictures, the maker of Left Behind: The Movie is being sued by Tim. He is suing Namesake Entertainment and Cloud Ten Pictures, charging breach of contract and demanding unspecified damages, Religion News Service reports.
Moonie Connections: "LaHaye held the position of paid chairman with Sun Myung Moon's now defunct Coalition for Religious Freedom (CRF). (Moon is the founder of the Unification Church, and is the self-proclaimed Messiah to the world. He teaches the particularly vile heresy that not only did Jesus fail in His earthly ministry, but that He had sex with the women who followed Him.) (Reported in the November 1990 Omega-Letter and the 1Q96, Religion in Politics.)
（引用終わり）
http://www.seekgod.ca/cnp.l.htm
（貼り付け終わり）
（探求する人の書き込み引用開始）
それにしても、今の保守言論界のほとんどは、
「親米保守」、先生とも議論なされた小林よしのり氏の言うポチ保守が独占状態ですね。チャンネル桜とか言う所が出来、【日本人の心を取り戻す】とか言ってたのに、結局親米保守かよと絶句し、腹がたった者です。アメリカから独立しなければ、日本人の心など取り戻せる訳がない。どうやら、バックには統一教会が憑いてる（この漢字こそ相応しい）ようで、私はもう日本人の覚醒には諦めかけています。
（訂正の上、引用終わり）
アルルです。
周知のように、「新しい歴史教科書をつくる会」のシンポジウムがシオニスト団体の、「キリストの幕屋」（原始福音を信仰する人々の教団で、靖国神社などにも理解を示す。原始福音ということは、ある意味ではファンダメンタリズムですね）などの動員で成り立っています。
変な編み上げの髪型をした女性が沢山いるのでご存じの方も多いでしょう。一説には（これは裏が取れないので、２ｃｈの書き込みに依るのですが）、初代の「幕屋」の手島郁郎氏のころは穏健な信仰集団だったのですが、途中で、統一系の人脈が流入したことで変質したという説があります。
これが事実だとすれば、おっそろしい話ですね。
現在は池田大作氏のファンクラブと会員の相互扶助の組織の性質が強い「創価学会」に、こういうムーニスト系の団体が入っていると言うことはないかと思いますが、もし、仮にそういう宗教上の「浸透戦」がそれぞれの末端の部分で行われているんだとしたら、注意する必要があるかも知れません。
小林よしのり氏もマンガの中で「親イスラエルの団体」とこの幕屋について暗に指摘していたように思います。小林氏がつくる会に見切りをつけたのはこの辺に事情があるのではないでしょうか。三輪和雄氏主宰の「正論の会」にはさすがにこの系統の団体は動員されていないので、まだ安全のようです。
小林よしのり氏の元秘書の金森サンが、チャンネル桜にキャスターとして出演されているようです。考えてみるに、小林氏と金森氏の決裂はそういう思想的な部分も含んだ複雑なものを孕んでいると言うことのようです。チャンネル桜というのは、変な放送局で、まあ大して客がつくともおもえません。ただったら観ても良いけど。日本のラッシュ・リンボウにならなければいいけれど。
[3858] 訂正 投稿者：探求する人 投稿日：2004/09/25(Sat) 21:20:30これじゃ副島先生も諦めているように見えてしまう。×私も日本人の覚醒には諦めかけています。
○私はもう日本人の覚醒には諦めかけています。
[3857] Re[3856]: 私の考え 投稿者：探求する人 投稿日：2004/09/25(Sat) 21:18:37>「３８５５」の「探求する人」に、簡単に答えておきますが、中川八洋（なかがわやつひろ）筑波大学教授と言う人は、統一教会（ムーニスト、「ワシントン・タイムズ」紙や「ＡＰ」を所有）系の学者です。だから激しい反米になったり、「私はもともと親米だ」と言ったりします。何と！ そんな人だったのですか？
ウーム・・・。真実を知るとは恐ろしい事ですねぇ。
それにしても、今の保守言論界のほとんどは、
「親米保守」、先生とも議論なされた小林よしのり氏の言うポチ保守が独占状態ですね。
チャンネル桜とか言う所が出来、【日本人の心を取り戻す】とか言ってたのに、結局親米保守かよと絶句し、腹がたった者です。
アメリカから独立しなければ、日本人の心など取り戻せる訳がない。
どうやら、バックには統一教会が憑いてる（この漢字こそ相応しい）ようで、
私も日本人の覚醒には諦めかけています。
頑張って下さい。応援していますよ。
こんな青二才の駄文にお付き合い下さり、有難う御座いました！
[3856] 私の考え 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/09/25(Sat) 07:00:39副島隆彦です。以下の「３８５３」の光君の漫画論は、よく書けている。この３０年間ぐらいの日本の漫画の歴史（こども漫画を除く）を描いて、全体性と網羅性を与えると、こういう風になるでしょう。 もっと詳しく書いてもらいたいが、そうすると、漫画史論としては冗長になってしまうだろうか。
「３８５１」の「山」君の、「楽天の三木谷浩史（みきたにひろし）とオリックスの宮内義彦はつながっている」に、私も賛成です。自らをグローバリストの手先系にして行かないと、経営は出来ないと、分かっているのでしょう。私の見方からすると、「楽天」は、セコムの飯田亮が、東京オリンピックのころから成長してきた図とよく似ています。
「３８５５」の「探求する人」に、簡単に答えておきますが、中川八洋（なかがわやつひろ）筑波大学教授と言う人は、統一教会（ムーニスト、「ワシントン・タイムズ」紙や「ＡＰ」を所有）系の学者です。だから激しい反米になったり、「私はもともと親米だ」と言ったりします。
「３８５３」 で、よしなお君が、「映画ラスト・サムライ」の最新情報を報告してくれています。
私は、先の９月２０日の講演会で、話そうと思って忘れたのですが、「ラスト・サムライ」という、チャンバラ映画は、日本国民を、イラク戦争に煽動するために計画的に作られた映画です。
チャリン、チャリンという刀のラットリングを響かせて、居合いのようなことまでさせて、まるで毛沢東の延安（えんあん）山岳根拠地のようなところで、古い日本人の集団がゲリラ戦をやっていた、という荒唐無稽を通り越す演出をやりました。 そこへ、１６世紀の騎馬武者軍団が出現し、 明治政府の鉄砲隊と戦う、という恐るべき歴史混合をやってみせた。 日本人以外には、あの異様さは分からないだろう。
自分で本当に、真剣の刀を振り回してみると考えると、あんなことは出来ない。すべてのチャンバラ映画は、見てきたような嘘である。自分は、刀を振り回して、人殺しをする事は無い、と初めから分かった上で、歌舞伎の舞台を見ているのと同じだ。
監督をした、エドワード・ズーウィックという人は、プリントン大のマリウス・ジャンセンという、ライシャワー系統の日本学者（日本あやつり人間の系譜）の弟子だ。Ｍ．ジャンセンは、『坂本龍馬と明治維新』という本を、１９６１年に書いて、１９６４年に翻訳されている。
この本は、平尾道雄（ひらおみちお）という高知新聞の人が、（この人は『海援隊始末記』（中央公論社 １９７６年刊）と書いたのだが、）翻訳をしている。ジャンセンの本が、ひどい謀略本であって、それを下書きにして、司馬遼太郎が、後世ばれないと思って、『竜馬が行く』を書いた。
本当は、坂崎紫潤（ジュン？）という明治の人が、『坂本龍馬 海援隊始末記』という本を書いていて、それをいろいろに改作したのが、上記の人たちだ。
よしなお君が書いているとおり、日本人は、インデアンであり、狼（おおかみ）並に扱われている。
そして、煽動映画「ラスト・サムライ」の中に、出てくる、「大村参議」というのは、あのだるまひげと丸顔は、明らかに、三菱の岩崎弥太郎である。 １８７７年の西南の役で、西郷隆盛を犯罪者にして殺すように仕向けることで、南北戦争が終わって、大量にあまった武器を、日本に持ち込んで、それを三菱弥太郎が、代理人となって官軍（明治政府）に納めて、今のアラブの軍需会社ハリバートンのようなことをやって一気に親米系の財閥になっていった。
そして、上海を拠点とするイギリスのジャーデン・マセソン＝ロスチャイルド系の支援を受けた三井高福の三井財閥との拮抗関係が、早くも明治１０年代には成立した事を物語っている。この映画が、私たちに暴いて見せてくれたのは、「商人あがりのタウンゼント・ハリスがほったらかしにされて帰ったあと、アメリカがどのように日本に巻き返してきたか」という歴史事実である。・・・こういうことを、私の政治映画の三冊目に書こうと思っている。
副島隆彦記
[3855] 初めまして 投稿者：探求する人 投稿日：2004/09/24(Fri) 18:36:36http://members3.jcom.home.ne.jp/azusayumi.circle/index.htm
上記のサイトより参りました。
副島先生に質問が有ります。9･11以前には尊敬すべき事を述べていた筑波大学の中川八洋教授は、
『人間何が一番必要かと言えば、平等でも人権でも民主主義でもない。
ただ一つ、自由である』
との事を繰り返し述べておりました。
最近はポチ保守に転向なさってしまい、非常に残念でありますが。
しかし、中川教授の理論から言えば、反米保守になるのは当然の筈。
何故なら今のアメリカを指導しているネオコンと言う輩は、
バークでも、ロックでもない。非米国的思想であるホッブズを理想とする、
ロナルド・ケーガンを理論的指導者としておる者共ではないか？
つまり、今までの中川教授から言わせれば、唾棄すべき者の筈。
唾棄すべき者に指導されている今のアメリカを批判するのは、
当然の筈でしょう。
しかしながら、最近中川教授は今までの主張と全く相反する筈の、
ネオコンの行動を批判する人々を、何故か批判しております。
これはどうしてでしょう？
[3854] 「属国日本史」 漫画論 投稿者：光（会員番号2326) 投稿日：2004/09/24(Fri) 02:38:41思想劇画 属国日本史を読んだ。思想的な話の内容はこれまで先生が述べられてきたことなのでここでは、デビュー作漫画（劇画）として論じてみたい。今現在の洪水のようにあふれ出ている漫画の中で、水準といえるクオリティーとはどのくらいのものなのかわからない。計りようもないくらいの、大量の漫画だけはなく、質やジャンルがあまりにも多様なためである。８０年代中期以降のアニメブームと手を取り合って発展していったためにそうなったのだろう。
なので、ここでは一般によく論じられる少年漫画雑誌と、かつてのアクション、ビッグコミック系雑誌の漫画ではなく、現在のアニメ系漫画に焦点を当ててみたい。
８０年代、正確に言うならば１９７７年以降このような状況になったのは、ひとつは西崎義信プロデュース、松本零司原作の「宇宙戦艦ヤマト」、１９８１年の「宇宙戦士ガンダム」によるアニメーブーム、正確に言うならば「SF戦争アニメブーム」である。いや、SFではない。「ジャパニーズ・スペースオペラ・アニメブーム」がその火付け役triggerの片方であろうであろう。
ここで言っておかなくてはならないことがある。両アニメともテレビの本放送をみたひとは当時ほとんどいなかったはずである。両方とも当時の子供向けテレビ向け雑誌で盛んに宣伝されていたもので、当の小学生の間でも人気はほとんど、いやまったくといっていいほどなかったといっていいはずである。テレビマガジンとかテレビランドなどで盛んに盛り立てられていたのである。中高生の読むマガジンや、サンデー（７０年代後半からはチャンピオンと、ジャンプが主流。小林よしのりも７５年ジャンプでのデビュー）で宣伝するわけもないのである。
ヤマトは１９７４年秋からの放映で、半年間続いた。７５年３月には終わっていたと思う。本当は１年やるはずだったのだ。しかし、打ち切り決定となり、大急ぎで、２話ぐらいで地球に引き返してきたのである。なぜこうなったのか？当時の裏番組ラインナップは「猿の軍団」（当時「猿の惑星」フィーバーがあった。）、「てんぷく笑劇場」（NHK）、そして「アルプスのハイジ」である。
てんぷく劇場は当時、笑点やサザエさん以上の日曜の顔で、覚えている方も多いと思う。三波伸介が芸能人のお父さんの似顔絵モンタージュを書くので人気があった。ハイジはご存知のとおりの超有名アニメである。
だから、みんなこのどちらかを見たのである。ヤマトは視聴率は低迷し、誰も知らなかったといったほうが言いぐらいの「存在しなかった」番組なのである。ほとんどの人が見始めたのは７７年の夏の再放送である。
なぜそのような３年もたってから火がついたのか？
それは当時、「OUT」という雑誌が、あるとき突如「宇宙戦艦ヤマト」特集を組んだからである。ミニコミ誌に毛が生えたような、昨今の若者に受けているものを紹介するような、何の目的で書かれているのかわからない、廃刊されるために生まれてきたような雑誌だったのである。
その特集がブレイクしたのが今のアニメブームと、それに勢いづいた漫画ブームになったのである。そのたまたまの特集によってなのである。「OUT」はその後「アニメージュ」と並ぶアニメ専門誌になった。
ガンダムのほうも７９年（か７８年）の本放送を見ている人は、ヤマトほどではないにしても、少ないであろう。ガンダムはヤマト＝松本零司原作アニメブームの少しあとにブレイクしたのである。８１年秋の再放送からである。８１年の銀河鉄道９９９で松本アニメ（とゴダイゴ）ブームは終わる。それに便乗してバンダイがプラモデルに本腰を入れて発売し始めたのである。（ガンダム自体のプラモデルはその前にあったかもしれないが）
これが特に８３年春の「マクロス」と結びついて、９０年代のエヴァンゲリオンに続いてゆく巨大ロボットアニメを中核とする現代アニメの骨格になったのだ。
ヤマトはスタートレックのコピーである。副島隆彦の映画２部作の中にも書いてあったとおりだが、ここで先生はミスを犯している。といってもこれは日本属国論にさらに追い討ちをかける、副島説をさらに裏付ける小さな論拠のひとつになるのだが、じつはガンダムも原案はアメリカである。ロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」がそれである。あの、ロボットに「乗り込む」のではなく「スーツを着る」という「モービル・スーツ」という発想はその小説で出て来たのである。かなり有名な話かもしれない。（ん？モービル？燃料はエクソンだったりして）
だから巨大ロボットという発想は、日本人独自のものかというと、それすらも疑わしくなってしまうのである。（あえて日本人独自のといえるのは、マグマ大使、鉄人２８号の系譜を踏むマジンガーZとゲッターロボかもしれない。これらに関しては副島隆彦映画２部作中でも否定はしていない）
じつは１９７３〜４年にかけてマジンガーZを中核とする永井豪ロボットアニメブームがあってそれが正統なのである。東映漫画祭りでそれこそさんざん上映していた。ゴジラがいったんなくなる原因にもなったのである。しかし、７５年ゴレンジャーの登場による、「実写戦隊もの」に取って代わられてしまった。こっちは石森章太郎である。これが５年くらい続いた。
７０年代前半はこの二人の漫画家が漫画の先端を競っていたのだ。ギャグ漫画は７５年以降、ジャンプとチャンピオンの漫画家が出てくるまでひたすら赤塚富士夫（とちょっと藤子不二雄）である。
ガンダムはモービルスーツといいながらも実際は巨大ロボットである。つまり、あれは永井豪ロボットの復活といっていいはずなのだ。そういう意味では日本独自の発想かもしれない。日本人は巨大ロボットが何でなのか好きなんですね。
もう片方の影の火付け役は、吾妻ひでおという２流漫画家である。この人が実はアンダーグラウンドの漫画世界を活性化させたのである。
メジャーな作はチャンピオンの「２人と５人」だけで、中高生向けのエロ系漫画も多いが、漫画家と編集者の確執を描いた「メタル・メタフィジーク」という作品が、それまで見向きもされなかった、売れない、あるいは落ちぶれたアンダーグラウンド作家に目を向かせ、漫画の裾野を広げていったきっかけの一つであったと思う。ガロの流れでもある。つげ義春が再評価され始めたのも、大友克彦が支持を広げていったのもその流れの中でである。これらの出来事は１９８０年である。
これ以降漫画は多様化に拍車がかかり、漫画の一般的水準とか、クオリティーを定義づけするのはもはや困難なものとなった。
よって、話を戻すが、今回の「思想劇画 漫画日本史」が現在の漫画の世界でどのような位置と質を持っているのか、私には結論付けられない。
ただし、新人作家コンビとしての「副島隆彦、ロシナンテ青木」評価は可能である。
まず、新人漫画家はようにしてデビューするのか？
もの書き業ならば何かに応募して新人賞を取ることがその登竜門であろう。逆に言えばそうでなければ一線で書かせてもらうことが難しいし、また、だからといって売れるとも限らないのである。
一方漫画家は？「漫奴隷」として雑誌編集者に「売られる」ことからはじまる。このことは小林よしのりのゴーマニズム宣言に詳しいし、ご存知の人が多いと思う。何の保証もなくしてただ「描いてよ」から始まるのだろう。編集の立場から言えば、「まあまあ、しっかりした線が引けて書きなれているから、書かせてみよう。とりあえず、しばらくはページが埋められるだろうし、編集作業の悩みを若干やわらげられる要員としてキープしとこう。」といったところであろう。赤塚不二雄漫画賞をとってそのまま売れっ子漫画家になった作家を私は知らない。いてもまれであろう。そう、中国雑技団の超人技を決める子供たちが、年端も行かない子供のうちから売られて、恐怖心を抱かぬうちにスパルタで技を教え込まれるように「だまされて」プロになってゆくのである。
昔の、漫画家はみなそんなことを自伝的に、特に何の疑いも抱かずに同様の経験を述べている。そして、それが正しいのである。なぜなら、そうでなければ本当の実力などつかないのではないか？漫画というのは、売れなければ存在しないと同義である。「説明」ではなく「表現」だ。漫画をテストで客観的な出来不出来を評価するのは不可能である。だから、人気投票ratingという形でしか真実の評価は出来ない。そしてその中で売れて、しかも売れ続けるというのは、神業的な能力である。数作で力尽きておかしくなっていった人気漫画家は多い。たしか「進めパイレーツ」の作者は途中でまったくかけなくなったはずだ。
お笑い芸人などもそうだ。だから彼らはヒーローなのである。自分が面白いと思ったという事実が大切なのである。それ以外何の物差しもないので、「面白いから売れている」という誰にでもわかる事実だけが実力を表しているのである。自分がいくら「実力がある」といって「金をくれ」と叫んでも、叫んだ事実すら存在しないに等しいであろう。
反対に、日本の政治家を筆頭とする「本当の日本のメインストリーム、ヒーロー」になるべく人々はどうなのであろう？本当にそのような現実にもまれてきたものは何人いるのだろう？また、今日の日本の作家は？審査されて文壇デビューしてきたものは、いったい何を根拠にプロ作家なのだろうか？若くして芥川賞をと（らせてあげ）た人たちが書かせてもらう場はしっかりと保証されているのだろう。とりあえず。それも絶対に普通の人では絶対書くことのできない一流誌で。
果たしてこんな甘やかされた状況で本当に一般の大衆からの本当の評価を受けられるものだろうか？あの生死の境をさまよっているのとさしてかわらない漫画家、芸人に比べられるような支持を受けられるものなのだろうか？それは現在の漫画をぬきにした、活字本の出版不況の現実が物語っている。
もしあったとしてもそれは特定の政治家や実力者を失墜するために何者かからか仕掛けられた工作員的な売文業者なのであろう。角栄おろしのあの人はなんていったっけ？名前も出てこなくなってしまった。
副島隆彦とロシナンテ青木が、政治思想漫画という小林よしのりが切り開いたジャンルに戦略的にのって、デビュー作を発表した。劇画コンビとしては小池和夫、池上遼一という画力、ストーリーともに超一流の作家のようになってもらいたいが、そこまで行くことがこの企画の目的ではない。
最初この話をぼやきで聞いたときには、池上遼一とかそのような名の売れたすごい人が書いてくれればきっとものすごいことになるぞ！ひょっとしたら小林よしのりが書くのかもしれない。などとど素人的な考えをのんきにしていた。しかしよく考えてみたらそんなことはありえないのだ。
漫画というものはそう簡単にはいいものなどかけない、というより、売れる絵、キャラクターが根付くまでにはそれ相当の時間がかかるのだ、ということは漫画ファンならずとも身にしみてわかっていることではないか？大好きな作家でも、新しい連載がはじまったときや、アニメーションになったときの違和感たるや相当のものだったはずだ。
「東大一直線」第一巻を見てほしい。とても見られた絵ではない。なのになぜ連載を任されたのか、なぜとりあえず「売れる」、「売ってみよう」とおもったのか？編集の目と勘のなす業だとしか思えない。ほかにも自分の好きな漫画を何でもいいから最初のものを見てほしい。「美味しんぼ」の１巻は今とはまったく似ても似つかぬ絵であり、まったく違うキャラクターである。「ゴーマニズム宣言」もそうだ。よしりんは今とは違う人物である。「どらえもん」でも「うる星やつら」でもいい。巻を重ねていくうちに読み手になじみのあるキャラクターになっていくということは誰にでも経験があるのでではないか？書き手も筆が乗ってくるのであろう。文章もそうかもしれないが、漫画はファンと一緒に育っていくものである。
ましてや、二人組みで書くということの大変さなど想像できない。それまでにプロとしての自分を築き上げてきた漫画家とコンビを組む、そう、ただ描け！というのでなく、コンビを組む、相方になるのである。「これとこれが組めばいいものになる」とか、「あいつに描かせればまちがいない」なんていうことが確実にありえるだろうか？期待を裏切られた実例のほうが多く見つかるのではないか？
じっさい梶原一騎などはけんかばかりしていたではないか？いや、一見うまく言っているように見えるベテラン劇画コンビなど、プロであればあるほどそれまでの積み上げや考え方、プライドがものをいっていつもコンビ分裂、崩壊寸前の中でやっているのじゃないだろうか。
だいたい、プロ漫画家に頼むお金はどうするというのだろうか？
ちなみに安彦義和という漫画家は、あのガンダムのキャラクターの作家である。原作者ではなかったか？彼は「アリオン」という神話に題材をとった漫画も描いていたが、ストーリーや思想の優れた漫画家ではない。アニメーターやイラストレーターに人気がある、アニメ的なイラストが優れた作家である。漫画専門店に行くとポスターがよく飾られていたとおもう。優れた絵である。しかし漫画で本領を発揮する人ではない。絵がもったいないのである。画集のように大きなものや、アニメのように動きのあるもので安彦義和の絵は本領を発揮すると思う。あるいはカラーで。それは、彼の一連の漫画が一般に及ぼした影響が、ガンダムの足元にも及んでいないことからわかることである。ダーティー・ペアもカラーじゃなかったかなあ？少なくともポスターをよくもらった。ふつうのひとはガンダムしか知らないし、安彦義和の名前も知らない。
新人作家としての「副島＝ロシナンテ」コンビの漫画としての絵がどうだ、作品がどうだと大真面目で批評することには、まったくといっていいほどに意味がない。無意味である。絵がいやなら見なければいいのである。漫画通としての、いやただのオタクとしての漫画批評家、評論家として腕を組んで偉そうに批評したければすればいい。今まで漫画というものを描いたことがない無名新人漫画家の処女作を┅┉。
「属国日本史」これは、漫画を一切描いたことのないイラストレーターと、劇画というものに取り組んだことのない政治思想家、物書きコンビの船出launch（ローンチ）であり、チャレンジなのである。
デビュー作が今後漫画として読めるものになれるのかどうか、売り物として本当の支持を受けられるのかどうか、それはかけである。オッズの高い賭けがあったら誰でもかけるであろう。しかし、オッズの高い無名新人漫画家のデビュー作というのはこれまでに存在したことがない。
（注）作家名や細かい点は調べていません。間違いがあったら指摘してください。放送年などは間違いないはず。
追記
私の不安。あえていうなら「紙の厚さ」ではなかろうか？あの厚紙（板紙という）のような紙の厚さは印刷会社が仕入れる際に、わざと厚い紙にしたのではないか？印刷というのは「原稿→版下→製版→校正刷り→刷版の面付け→紙の仕入れ→印刷→加工（製本）」の順で行われるが、この明細の中で大部分を占めるのが紙である。紙の計算の仕方は忘れてしまったが、（確か厚さかける、平方かける、枚数だとおもった。）同じ面積と枚数ならば厚い紙を仕入れたほうが印刷下請け会社が儲かるのである。大方、紙は印刷会社が仕入れをしてそこにさらに何パーセントかをのっけるのである。
実は印刷会社が設けるのは紙なのである。印刷や製版自体は何銭でやっているので、枚数を出さないと儲からない。漫画の場合ベタがあるので、文字よりも少し厚い紙や別種の紙でなくてはおかしな印刷になって、ヤレ（印刷の失敗）が出てきてしまう。だからある書類の本作りや印刷に不慣れであると、紙でやられてしまう。そうすると、次に金のかかる加工、このばあい、製本がやりにくくなってしまう。じっさい、私の買ったのは紙が厚すぎて真ん中から割れてしまった。
「企画ものの戦記もの漫画」をたまに見かけるが、それらを手に取ったのと同じ感触だった。重さが軽いのである。紙の計算は、やはり上記のやり方だったと思う。紙の「重さ」ではなく「厚さ」だった。なぜなら、紙の素材や製法によって性質が違うので、同じ面積でまったく同じ重さになるはずはないからである。
加工の側はあまりそういうことをしない。最終工程で納期が迫っているので、早く物を受け取って納期に間に合わせないと責任を全部しょわされてしまうからだ。
だからそうならないように紙を直接買って支給したほうが安上がりである。ただしどのような紙を使って何枚入れたほうがいいかというところを調べなければならない。印刷にすべて失敗して、全部がだめになってしまう恐れがあるからだ。
漫画に慣れた出版社がよく知っているはずである。シールとか何色刷りかの特殊な印刷ではないので、それほど面倒なものではないはずです。
[3853] 「ラスト・サムライ」はどうしてクソ映画なのか 投稿者：須藤よしなお 投稿日：2004/09/23(Thu) 10:18:48トム・クルーズ主演の映画「ラスト・サムライ」が全国のレンタル・ビデオ・ランキングで１位を独走中です（参照：allcinema ONLINE↓）。
http://www.allcinema.net/prog/index2.php日本では鳴り物入りで宣伝・配給され大ヒットを飛ばしたこの映画は、輸出元のアメリカでは大して話題にもならなかったようで、米国のみに限った興行収入では、1億1千万ドル（121億円）で歴代232位と、それほど目立たない成績で終わっています。
（転載はじめ）
232 Last Samurai, The (2003) $110,788,675（121億円、Internet Movie database）
http://www.imdb.com/Charts/usatopmovies.html
（転載おわり）
日本人は基本的に素直ですから、「今日のぼやき・５２４」でも触れられているように、大抵の人は「あれを見て感動して涙を流し」、今またビデオでも大いに楽しまれています。「ラスト・サムライ」の日本国内での興行収入は「140億円」（参照：DVD紹介サイト↓）で、これはアメリカの興行収入以上の数字です。
http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=2075
140億円、というとアメリカの映画業界では、このレベルの映画としては大したことはありませんが、不況の日本の映画業界の中ではかなり高い数字で、恐らく歴代50位以内には入っているでしょう。
ちなみに「ラストサムライの」世界総合収入は「４億5200万ドル（495億3千万円）」（参照：スカパー！シネマ倶楽部↓）ということですから、当然の結果ながら日本とアメリカで収入の殆ど稼ぎ出していたことになります。日本人とアメリカ人だけが主に見ていた、ということです。まず日本人が熱心に見て、次にアメリカの映画が好きな人間達（ムービーゴアーズ）の中の暇な人が見て、後は韓国、アジア各国、ヨーロッパ各国の順でバラバラに観られていったのでしょう。
http://cinemaclub.skyperfectv.co.jp/Selection/detail.php?id=4&type=B
この「ラスト・サムライ」が副島隆彦の新刊『思想劇画 属国日本史 幕末編』（早月堂書房）でも話題になっています。以下の台詞です。
（引用はじめ：『思想劇画 属国日本史 幕末編』p.62）
日本国民よ！米日が対等に整然と交渉しているなんて思うな！アメリカは、今でも我々日本人を東アジア・インディアンだと思っている！あなたも、アメリカにとってはインディアンであるということを決して忘れるな！あのクソ映画「ラスト・サムライ」の視点もこれである
（引用おわり：『思想劇画 属国日本史 幕末編』p.62）
須藤よしなおです。
この「あなたも、アメリカにとってはインディアンであるということを決して忘れるな！あのクソ映画「ラスト・サムライ」の視点もこれである」という台詞は多少唐突かもしれません。補足説明のつもりで投稿します。
海外のサイトでは「ラスト・サムライ」は、ケビン・コスナーが主演・監督した、インディアンと白人との交流を描いた映画「ダンシズ・ウィズ・ウルブス」と並べて論じる文章が、非常に多く見受けられます。だから要は多くのアメリカ人にとって日本は、無意識的にせよ意識的にせよ、インディアンと同じ未開の世界と考えられているわけです。以上、補足おわり。
ダニエル・デイ・ルイス主演の「ラスト・オブ・モヒカン」どちらも主人公のハンサムな白人が、魅力あふれる（ように描かれる）未開のインディアン社会に溶け込み、未開人の間で頭角を表して大活躍する話です。
（転載はじめ：Images journal.com, REVIEW BY GARY JOHNSON）
Now Zwick commands hundreds of Samurai warriors as if he were Akira Kurosawa. Much of The Last Samurai feels familiar. It's like a combination of Dances With Wolves, Glory, and Seven Samurai. Much like Kevin Costner in Dances With Wolves, here Tom Cruise becomes disaffected with life in the army.
(「ダンス・ウィズ・ウルブス」と「グローリー」と「七人の侍」の（素晴しい）組み合わせ。特に「ダンス・ウィズ・ウルブス」のケビン・コスナーと同じように、トム・クルーズも軍人生活から離反していくことになる)
・全文↓
http://www.imagesjournal.com/2003/reviews/lastsamurai/
（転載おわり）
（転載はじめ：By J.D. Taylor）
Algren quickly identifies with Katsumoto, the leader of the samurai, and this turns into a Dances with Wolves-like story: Algren identifies with his captors and eventually fights with them against his prior allies.
（オルグレンはすぐに、サムライたちのリーダーである勝元に共感し、ストーリーは「ダンス・ウィズ・ウルブス」のようになってしまう。オルグレンは彼を捕虜にした人間達に共感して、結局元々の仲間と戦ってしまう。）
・全文↓
http://www.geocities.com/fidelio1st/film/lastsamurai.html
（転載おわり）
須藤よしなおです。
下記の評論群などはもっとあからさまで、「ダンス・ウィズ・ウルブス」にかけて「ダンス・ウィズ・サムライ」と名付けています。
日本人はインディアンどころか、狼扱いです。
（転載はじめ：By Clint King）
The comparisons made between “The Last Samurai” and “Dances with Wolves” are understandable. Mainly, an American soldier is immersed into an enemy culture, and instead of destroying its grip, ends up embracing its uncommon values.
（「ダンス・ウィズ・ウルブス」と「ラスト・サムライ」を比べて論じられるのはよく分かる。特にアメリカの軍人が敵の文化社会に溶け込んでいって、彼らを支配する代わりにその特異な価値観を受け入れてゆく。）
However, placing this movie blindly in the category or “Dances with Wolves” or “Lawrence of Arabia” does not explain its heart. We are a culture steeped in comparisons and critics are often the first to fall prey to easy labels like “Dances with Samurai.”
（しかしこの映画は「ダンス・ウィズ・ウルブス」や「アラビアのロレンス」のような分野、と簡単に片づけてしまっては、その本質を言い表したとはいえない。「ダンス・ウィズ・サムライ」のような安易なラベル貼りで論じたり比較したりする風潮に我々は陥っている。）
・全文↓
http://www.pajamo.com/movies/the_last_samurai.html
（転載おわり）
（転載はじめ：Movie critics）
This review is not written by me, but I would like to share it with other, because I think there are some interesting points in it. Please post what you thought of the movie before and after reading this review.
（このレビューは私が書いたものではないけれど、結構面白いので皆にも読んで欲しい。映画を見る前でも見た後でもこの批評を読んだ感想を投稿して下さい）
Dances with samurai（ダンシズ・ウィズ・サムライ）
D Gordon Hilton
If it sounds familiar, it should: Cruise dances with samurai like Kevin Costner danced with wolves.
（･･･どこかで聞いたことのある話だろうが、さもありなん。ケビン・コスナーが狼と踊ったように、クルーズは侍達と踊るのである）
・全文↓
http://forums.greenbaynewschron.com/read.php?f=3&i=126&t=126
（転載おわり）
（転載はじめ：COLOMBIA DAILY TRIBUNE）
Dances with samurai
（ダンシズ・ウィズ・サムライ）
Published Thursday, December 4, 2003
Despite the sweeping landscapes of "The Last Samurai," its epic battle scenes and the simple beauty of its Eastern philosophy, it’s hard not to be distracted by the nagging feeling that you’ve seen this film before.
（「ラスト・サムライ」劇中の美しい風景や、英雄的なバトル・シーンや東洋の哲学のシンプルな美しさにも関わらず、どこかで観たことがあるような気がどうしてもしてしまう。）
That’s because you have - in 1990, to be exact, when it starred Kevin Costner and was called "Dances With Wolves."
（なぜなら、正確に言えば1990年に、ケビン・コスナー主演で「ダンス・ウィズ・ウルブス」と呼ばれた映画を我々は既に見てしまっていたからである。）
・全文↓
http://www.showmenews.com/2003/Dec/20031204Go!003.asp
（転載おわり）
須藤よしなおです。
上に挙げた評論が勿論全てではありませんが、「ラスト・サムライ」を観てどれだけ多くの日本人が涙を流しても、日本人の中でいくら意気をあげても、日本以外の国からは所詮その程度に見られている映画である、ということは確かだと思います。
片岡鉄哉、副島隆彦の言論によると「ラスト・サムライ」は日本のアメリカ支援、憲法9条改正を後押しするための、日本人を元気づけて調子づかせるための映画であるそうです。
「学問道場」で学んでいる人間としては、「ラスト・サムライ」に素直に感動しているのは単純すぎる思考だ。
須藤よしなお拝
[3852] 〔3851〕の転載記事のｕｒｌ 投稿者：山 投稿日：2004/09/22(Wed) 23:16:10http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/08/27/4413.html
[3851] 楽天（三木谷）とオリックス（オリックス）は裏でつながっているのでは？ 投稿者：山 投稿日：2004/09/22(Wed) 23:14:09楽天・三木谷浩史氏（一橋大学→日本興業銀行→ハーバード大経営学）と、新興のジャパンハンズ・オリックスの宮内オーナーの裏のつながりが透けて見えます。
【転載始め】
楽天、カードローン会社のあおぞらカードを買収 楽天は27日、あおぞら銀行系のカードローン会社「あおぞらカード」の全株式を、あおぞら銀行、オリックス・クレジット、オリックスの3社から74億円で譲り受けることで基本合意したと発表した。
あおぞらカードは、あおぞら銀行とオリックスグループの合弁会社。中高所得者層を対象とした低金利・大型限度額のカードローン事業を展開している。一方、楽天は2003年12月にDLJディレクトSFG証券（現在は楽天証券に社名変更）をグループ化したほか、三井住友カードとの提携による「楽天カード」を発行するなど、金融分野の事業拡大を進めてきた。今回の買収により楽天では、楽天グループの2,800万会員の有料顧客層をターゲットにしたカードローン事業を展開していく考えだ。
株式の譲渡は9月下旬の予定。あおぞら銀行から12,000株（60％）、オリックス・クレジットから4,200株（21％）、オリックスから3,800株（19％）を取得する。なお、楽天では将来、あおぞらカードの発行済み株式数の最大10％の株式を取得できるオプションを、あおぞら銀行とオリックスの2社に対してそれぞれ付与する予定だ。
--------------------------------------------------------------------------------
関連情報
■URL
ニュースリリース（楽天）
http://www.rakuten.co.jp/info/release/2004/0827.html
ニュースリリース（あおぞらカード）
http://myone.aozoracard.co.jp/press/040827.html
■関連記事
・ 楽天、DLJ証券買収について三井住友銀行などと基本合意（2003/11/14）
・ 楽天、消費者ローン参入との報道についてコメント（2003/11/28）
（ 永沢 茂 ）
2004/08/27 18:14
【転載終り】
[3850] まんが八百長経済大国の最後 投稿者：会員番号２０１６ 投稿日：2004/09/22(Wed) 22:59:49ベンジャミン・フルフォードが「まんが八百長経済大国の最後」という本で、やくざがらみの不良債権の処理推進のための本の出した。内容は、従来の主張を踏襲したもので、漫画でわかりやすく読者に訴えることで小林よしのりのゴーマニズム宣言・副島のまんが属国日本史幕末編につづく、漫画で思想を訴える方式である。自己の主張を広めるために、まんが用いて表現する方法が効果的であることが広くマスコミに認識されつつあると言うことであろう。わかりやすく表現することで、筆者の主張が明確に表現されることで、かえって奇妙な効果が生み出されている。
やくざが不良債権処理をじゃましていると言うことを強く主張することで、「じゃあそのやくざを排除して」不良債権の処理を円滑化することで得をする人物はだれだろうか。筆者の主張が実現されると、不良債権処理により資本の流動化を促進してユダヤ資本が日本からの利益を円滑にアメリカ等へ運びやするするのではないだろうか。
政・官・財・やくざは、協力して資本の流動化を妨害することで、日本からの資本の移動をしっかりと妨害している構図が浮かび上がってくる。属国日本は、表だってアメリカにノーと言えず、のらりくらりと「やくざが、資本の流動化を妨害しているので不良債権処理が進みません。アメリカさん、もうちょっとまってください」と資本の移動を妨害しているのです。もしかしたら、小泉もそのことをわかってやっているのかもしれない。政治家も官僚も面と向かってはアメリカに反抗できないので、やくざが日本の資本の一部を不動化することで資本の移動を防いでいる最後の砦かもしれない。アメリカもイタリアマフィアが、第二次世界大戦中ドイツの無制限潜水艦作戦で困ってアメリカでのなわばり拡大と引き替えにドイツへの情報の漏洩防止を頼んだエピソードが思い出される。やくざ（マフィア）は自己保身のためあらゆる非合法な行動を行い、それは国をも譲歩される力を持つことがあるのである。
資本の流動性がやくざで妨害されたユダヤ資本が、ベンジャミン・フルフォードをして悲鳴をあげて、日本人にやくざを排除しないと大変なことになる（アルゼンチンの二の舞）と脅しているのである。
[3849] なぜ日本人は議論ができないか 投稿者：吉田（Ｙ２Ｊ） 投稿日：2004/09/21(Tue) 21:12:57長（２５０２）様。いえいえ、「批判」なんてとんでもない。私も「在外」の方から蔵出しします。タイトル：なぜ日本人は議論ができないか
まえがき：インターネットの掲示板上にて、まともな議論が展開されることはあまり無い。このことは日本人が議論があまり得意でないことを示している。ではなぜ得意ではないのか？西洋との比較においてこれを検討してみよう。これはまた近代と前近代の差でもあることを示唆する。
本文：
・木下是雄の『理科系の作文技術』
はじめに取りあげるべきは、ベストセラーになった木下是雄の『理科系の作文技術』（中公新書）である。木下はアメリカの小学生向けの教科書に、「事実」と「意見」との違いを見つけさせる問題を見て衝撃を受けたという。「ジョージ・ワシントンは初代の大統領であった」は事実。「〜はもっとも偉大な大統領であった」は意見、というふうに。「推論」や「判断」は、どんなに確実そうに見えても、「事実」ではなく「意見」である。議論をするときは、まず事実をもとにする。そしてその事実に基づき、推論を行う。導かれた結論が確実であると思われてはじめて判断を行う。その判断により各自の意見を形成することになる。こうした手順を踏まなければならない。
山本夏彦の『完本・文語文』でもこの箇所が取りあげられていた。日本の読書人の平均的な反応として、やはり新鮮だったのだろう。アメリカでは小学生でも分かることを日本では大のオトナが分からない。やはりこれは大問題である。
事実と意見の違いも分からない状態で、むやみに「価値判断」までしてしまうひとは論外である。「IQが高い」とか、「真の真の真の．．．」とか言いだす人たちはやはり基本ができていないのである。価値判断どうしでは議論にならない。２ちゃんねるの議論は往々にして「お前はバカだ」「そういうお前こそバカだ」になる。これでは子供のケンカである。
・小室直樹『超常識の方法』
小室直樹は著書『超常識の方法』（祥伝社）のなかで、袴田・宮本論争について触れている。わたしはあまり詳しくないが、どうやらむかし日本共産党の内部で「論争」があったらしい。共産党の幹部といえばどこの国でもインテリのはずだが、小室はこれを「低次元」だと述べる。なぜなら欧米社会では、自らの思想と相手の思想のどちらかが正しいのか決着がつくまで論争をする伝統があるのに対して、日本には論理そのものがないからであり、論争にもならずに「どっちが不人情な男かを証明することばかりに一所懸命になる」（p.147）低次元の争いになってしまうのだそうだ。
小室によれば、「論理」とはもっとも単純な形態では、集合である。数学の教科書で見たように、ひとつの円があるとすると、それには内側と外側がある。人間について言っても、内側と外側がある。「集合論的なものの考え方をする欧米諸国においては、ここからここまでは内面の問題、ここから先は外面の問題というふうに、内面と外面が、理念的にはピシッと二分されている」（p.145）。例えば、王様に仕える場合でも「面従腹背」で何ら問題はないのだ。
この考え方は一六四八年の、宗教の自由を認めたウェストファリア条約にまでさかのぼると小室はいう。血みどろの宗教戦争の結果がこの信教の自由であった。日本ではそんなに激しい宗教戦争はなかったため内面と外面の区別などは必要ではなかったのかもしれない。歴史的な理由である。
・副島隆彦『英文法の謎を解く』
これと似たようなことを、副島隆彦が『英文法の謎を解く』のなかで述べている。有名な直説法と仮定法の違いについて述べた個所だ。「日本人は、(a)「現実・事実についての世界」（直説法）と、(b)「個人の意見、感情の表明の世界」（仮定法）の区別が、欧米人に比べて薄弱」（p.124）であると述べる。これは木下の事実と意見、小室の外面と内面の区別に対応できよう。
ちなみに、フランス語では直説法のほかに「条件法」と「接続法」がさらにはっきり区別されている。「条件法」は現実とは反対のことを述べる場合で、「接続法」は自分の願望を述べる場合に使う。
『英文法の謎を解く』のこの箇所について、以前わたしはどこかの書評サイトで「そんなこと言われなくても知ってるよ！」と感情的に述べていた書評を見たことがある。こうなると笑い話であるが、これを読んでもまだ理解できないひとも沢山いるのだ。他にも「文体が偉そうで嫌だ」といった感想を堂々と書いて恥じないひとばかりである。事実と意見の区別どころではない。
そういえば、日本語で「それホント？」と訊く場合がある。これを英語で言う時には「Is that true?」とするか「Are you serious?」にするか。しっかりと区別がついている必要がある。「Is that true?」の意味なのに「本気（まじ）？」と訊いてくるひとがたまにいる。
[3848] 医療と食養 投稿者：長（２５０２） 投稿日：2004/09/21(Tue) 16:28:47（以前、「在外」の方から「お蔵出し」という批判をされましたので、反省して変更します） 崎谷博征 『患者見殺し 医療改革のペテン』（光文社 ペーパーバックス）９５２円
医療の最大のテーマは、病の「治癒」がどのようにして起こるかということだという。それは、人間に本来備わっている「自然治癒力」であるという。
（一部を引用 p.２２８ー２３１より）
今後、医療の個人負担はますます増えて、いずれ医療機関を受診するのも困難な時代が来るだろう。それを奇貨（思いがけない好機会）として「病院・薬づけ」の社会から自立しよう。病を治癒に導くのは自分の「自然治癒力」なのである。薬を処方したり、検査や手術をしたりするばかりが医師ではない。そういう「自然治癒力」にスイッチを入れる方法を、個人に合った形で提案してくれるような医師が、本当の医師なのである。
健康も突き詰めれば「自然のリズムに合わせる」ということであり、病からの回復も無理に外から治療を施す（エンジニアリング）のではなく、自然のリズムに合わせて「自然治癒力」を活用するのが最も効率的であるのだ。こうした自然や人間本来の姿というものに立ち返れば、医療はもっと質が高くなるだろうし、費用もかからない。一石二鳥だ。
われわれ日本人は、西洋と東洋をうまく折衷してきた実績もあるのだから、医療においても世界に率先して西洋医学と東洋医学を含めた伝統医学をうまく取り合わせられるはずである。
そのとき、日本には真に自立した医療が成立するだろう。そして、その環境ができれば、日本人自身も本当に自立できるはずだ。
（引用終わり）
ここで、東洋医学の「食養」について、いくつか本を読んでみた。東洋医学では、食べ物を「陰と陽」に分けて考えるらしい。つまり、ビタミン何とかや、蛋白質を一日に何百グラム摂取しなければならないという考えではなくて、体質や状況に応じて、陰性食品や陽性食品のバランスを考えて摂取するという。
こういう考えは、西洋的には非科学的に思えるかもしれないが、たとえば、蛋白質は、ブドウ糖と空気中の窒素の合成によって作ることができるという。そういう体の能力が本来的に備わっているらしい。
また、病状についても、その病が陰性か陽性かを考えて、陰陽のバランスを考えた「食」を摂取するという。
石原結実氏の本を読むと、「断食」によって体の老廃物を排出する機能が活性化するともいう。動物は「発熱」や「断食」によって、病を自然に治すともいう。
食べ物の陰陽は、たとえば、水は陰で、塩は陽、砂糖は陰で、肉は陽というように考えるらしい。この陰陽のバランスが壊れると「病気」になると考えるらしい。
日本の食糧自給率は４０％だといいますが、日本人は米と魚と野菜を食べれば、充分に自給できるのではないでしょうか。「身土不二」という言葉があるように、その方が健康的です。ただ、工業製品を輸出するのに、農漁産物を輸入しないのか、という圧力があるのでしょう。
（引用 重掲３８４５より）
日本の医者は、向こうの連中に比べて、しかも、やさしくない、大人ではない、世間を知らない、ひとの気持ちを思いやらない、というのが印象です。
これは、おそらく国策の失敗です。日本の医療費は、おそらく医学教育も含めて、まったく安すぎるのです、安かろう悪かろうです。アメリカなどの先進国が医療関係費に国民総生産の１４％程度を使うのに、日本はその半分以下でしょう？これでは、やはり、粗悪な医療、粗悪な医師の態度となるのも言わずもがなでしょう。昔の国鉄、あるいは昔の東ヨ−ロッパ（プラハは今でもひどかった！）の労働者なのです。
（引用終わり）
４０代以降になりますと、そろそろ致命的な病にかかる確率が高くなります。素人考えですが、病の予防は、やはり「食養の思想」がいいという気がします。何でも医療に頼るのではなくて、自分で治癒できる病は自分で治す、といった自立した意識や知識も必要なのだと思います。
[3847] 私の本の読者３人から来たメールを転載します。私の考えも返事で書きました。 投稿者：副島隆彦 投稿日：2004/09/19(Sun) 09:20:48副島隆彦です。 私の本の読者３人から来たメールを転載します。
私の考えも書きました。 副島隆彦記（転載貼り付け始め）
(1) ----- Original Message -----
From: "＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Wednesday, September 15, 2004
12:09 PM
Subject: 属国日本史読みました
はじめまして。栃木の＊＊＊＊と申します。公立中学校教員です。
思想劇画「属国日本史 幕末編」を早速購入して読ませていただきました。
非常に面白くて、頭の中がすっきりしました。明治維新前後のよく理解できなかった
ことがすべて一本につながりました。現場の教員として「深く考える」ことのできる
生徒を一人でも多く育てられればと思います。
私の高校3年の息子にも読ませたところ、彼も同様の感想を持ったようです。
これからも先生のご活躍を期待しています。
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
私が原作者である『思想劇画 属国日本史 幕末編』をおよみいただいて、感想のメールをいただ
き有り難うございます。＊＊様のお役にたてて嬉しく思います。
私は、この『属国日本史 幕末編』は、素人の仕事だ、とか、いろいろ言われますが、いい本だと思
っています。この本は若い世代に、時間をかけて静かに影響を与えてゆくでしょう。それから、マンガ
業界の関係者たちに衝撃を与えて、彼らが、この本の凄さに圧倒されるでしょう。そのあとアイデアを
泥棒する者たちがたくさん出て影響が出るか、それとも、素直に、私たちにその衝撃を伝えてくるか、
を細かく、時代もの漫画家ひとりづつを観察していようと思います。 日本人のアイデア泥棒癖（くせ）
を何とか直してあげたい。
漫画家たちは、学校時代に勉強秀才ではないので、きちんと優れた本を読む習慣が無い人たちだ。
漫画家という人たちは、私の目から見て、「人生と、人間関係の機微（きび）を見抜く才人たちであり、
それを物語りに作る事の出来る才人たち」はあるが、どうも読書人階級ではないので、思想や学問や
、歴史知識の勉強が全く出来ていない人たちだ、と思います。これに例外はありません。今から、私
が、日本の漫画家たちを、鍛えて行こうと思います。それが、日本の国民文化の質を向上させるのに
大切な仕事だからです。
どうか、私の『属国・日本論』（ごがつ＝五月＝書房刊）他の本もお読み下さい。息子さんにも、ありが
とう、と原作者が申していたと、お伝え下さい。貴兄の息子さんは、今の先端の時代感覚を一身に身
に受けているまじめな青年だと思います。よいお子様とお持ちでよかったですね。 副島隆彦拝
（２） ----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Friday, September 17, 2004 12:33 PM
Subject: 司馬歴史観とは
この、６月に会員になった＊＊＊＊です。先生の著書を６月以降、「属国日本論」、
「日本の秘密」、「堕ちよ日本経済」、「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人
たち」、「悪の経済学」、「テロ戦争と日本の行方」等、たて続きに読んでおります。
もちろん、最新刊「老人税」も読みました。ネットの学問道場も毎日目を通しており
ます 。今は、片岡教授の「日本永久占領」を興味深く読んでおります。
副島先生の真実を暴くという姿勢に圧倒され続けており、先生以外の言論はもは
やばかばかしくなってきました。物事を大きく捉えるということは、一度しかない人生で
いかに大事なことか改めて考えます。
さて、司馬遼太郎の文学作品と幕末、明治維新についてですが、私もある人の影
響で、生来の歴史好きも重なり、幕末の歴史物に一時夢中になりました。私が読んだ
のは大佛次郎の「天皇の世紀」です。
この本は事実・真実に極力近く自分の主観をいれていない点 (ここが司馬小説と違
うところ)で文体は非常に難解でしたが、勉強になりました。「天皇の世紀」は朝日新聞
に掲載されていました。司馬が「竜馬がいく」を新聞に掲載しはじめたのがたしか、1962年
ごろだったと思います。はっきりいいます。司馬の歴史観というのはウソです。自分の主
観をふんだんにいれ、面白おかしく、読者を魅了させようといのが根本です。
例えば、新撰組ひとつとっても、実際のところ、非常に暗くて陰湿な集団であったの
が真実です。それを、「燃えよ剣」（中で描かれた、土方歳三、ひじかたとしぞう）などは、
題名ばかり勇ましく、真実とはまったくかけ離れたフィクションです。要は小説の域を脱
し得ないシロモノです。小説をあたかも真実に見立てようとして、まちがった歴史をふり
まいた司馬の罪は非常に大きいと思います。
のちに権力者になった者たちによって歴史がぬりかえられるのも事実です。
実際、明治時代の日本人特に江戸の人は坂本竜馬の坂本すら知りません。まったく無
名だったのです。それと司馬文学の欠点は、勝者にばかりスポットをあててる点もも
見逃せません。小栗上野介（おぐりこうずけのすけ）という優秀な幕臣はほとんど
描かれておらず、薩長の名士があたかも明治をつくったように読者におもわせる点も
非常に問題です。
当時、世界覇権国であったイギリスがどう日本を管理・統制しようとしたか。この観
点から歴史をみる、物事を大きく捉えることによってしか真実はみえてこないと思い
ます。 さらぱ 国民的偽作家 司馬遼太郎 ! 20日にせまった先生の講演会、当日仕事で
参加できなくてとても残念です。 ＊＊＊＊
＊＊＊＊君へ
副島隆彦です
メールを有り難う御座います。私の本を最近、続けて読んでくれてありがとう。この国を取り巻く
大きな真実を知ってください。君の司馬遼太郎批判に、私も同感です。彼は、本当に良くない
歴史作家です。今から、しばらく時間をかけて、私は、「司馬遼太郎を砲撃する」をやります。
私は、今から１０年ぐらい前に、「私は『司馬遼太郎を砲撃する』という本を書きたい」と、数社の
出版社の編集者に話したのですが、相手にされませんでした。私が、何を言っているのか
分からなかったようです。 そもそも、彼らは、司馬遼太郎の本を読んでいないか、あるいは、
「そういうのを書くと、司馬さんのファンに嫌（いや）がられますよ」という程度の反応でした。
あれから、１０年経って、ようやく、時代が、私の主張を受け入れる素地と土台が出来つつあり
ます。そのことを強く感じます。
なぜ、副島隆彦は今、「司馬遼太郎を砲撃する」のか。それは、今も１００人以上の国会議員
どもが、尊敬する人、本の欄に、司馬遼太郎の本、と書いているからです。 日本国民の、今の５０
台、６０台の男たちのうちの、たいして知能は無いが、勝手にインテリだと自分では思い込み、
最低限度の読書生活（自分で単行本を買って読む生活）を持っていた者たちに対して、司馬の
持った本の影響力が、かなり今も有る、これを破壊しておかなければ、日本の国民言論は、その先
に進めない、という判断が私にはあったからです。
誰も、英雄なんかには、なれない。英雄など居はしない。英雄になれないのに、どうして、歴史小説
などどいう、活字（文字）の世界でだけ、野球や、サッカー並みの英雄物語が成立するのか。
そして英雄などというものは、本当は存在しない。みじめに悲惨な死に方をしていった一部の特異な
人間たちが歴史上に確かにいた、ということでしかない。 私は、今、この問題での自分の思考の
足場を固めつつあります。 ９月２０日、すなわち、明日ですが、その日の講演会には、とても間に
合わないでしょうが、そのあとも、「属国日本史」のシリーズ、体系化に向けて頑張ろうと
思います。
大佛次郎（おさらぎじろう） の「天皇の世紀」を、私も、まだ朝日新聞を取って読んでいた学生時代に
連載記事でしばらく読んでいました。 まったく面白いと思いませんでした。『鞍馬天狗』で受けた時代
ではなくなっていたのです。 大仏次郎は、気取りが過ぎていやです。 『パリ燃ゆ』もそうでしたが、
立派なヨーロッパ近代を、日本人向けに滔々と描かれていもなあ。現実の日本のアパート暮らしの貧乏学生
にはピンと来ませんでした。
私は、横光利一（よこみつりいち）が戦前、凄かったのだ、と分かっています。当時のインテリ若者に
与えた横光の『旅愁』の影響はものすごいもだったと思います。吉川英次の『宮本武蔵』が、今の
プロ野球ように、開戦前夜（真珠湾攻撃）の前後の日本大衆に受けたのの、それの知識層ヴァージョンが
横光だったでしょう。横光は、敗戦後に狂い死にするようにして死んでいる。太宰治もそうだ。
それに較べたら、大仏次郎や、吉川英次は、恥知らずに戦後も生き延びて、大衆文藝の大御所のように
なった。
それと、『（アーネスト・）サトウ日記抄』というとぼけた記録文章を朝日に連載し続けた、萩原なんとか
という学者もとぼけた馬鹿だった。一体、何を言いたかったのか？ 今でも不明だ。おおいに気取りた
かっただけなのでしょう。
今後とも「副島隆彦の学問道場」を宜しくお願い申し上げます。 副島隆彦拝
(3) From: "夜月 光介"
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Thursday, September 16, 2004 10:33 PM
Subject: アメリカへの静かな怒りと、挑戦
副島先生、こんな若輩が貴方にメールを送る事をお許しください。
私の名前は夜月光介と申します。本名を使う勇気が無い事も許してください。
明かす勇気が無いのでは無く、自分に自信を持って生きていないからです。
もし返信にて本当に私の本名を知りたいとあらば堂々と教えます。まあ送った事で
もう住所なり何なりは特定出来るのでしょうが。
私は、今１８歳になる若者で、日本の将来・・・アメリカと言う国の存在について
疑問を持っていました。小さい頃からアメリカンスタンダードと言う言葉が許せなく
て、英語も満足に覚えようとはしなかった事を記憶しております。たまたま本屋で先生の本を読
んだ時衝撃を受けて即購入し、一気に読んでしまいました。 ご本は『アメリカは人間を月に無
事到達させたのか？』と言う興味深い内容で、テレビ朝日のあの番組がまだ私の記憶に残ってい
ました。
結論から言うと、先生の言う通りだと思います。バカな私にも解（わか）る話です。証明無しに
物事を信じる事は絶対に出来ません。理屈なんてどうでも良いんです。
まずはアメリカに再度、月面着陸をやってみせてほしい。火星の荒涼とした大地は、実は西アメリカの
砂漠地帯だったなんて言う漫画がありますが、最早ギャグとして片付けられない現実が今横たわっ
ているのだと痛感しています。ヴァン・アレン帯の存在も、同じく漫画で最初に知ったものでした。放射
能の海の中で果たして誰が生還出来るのか。誰も試していない未知の領域そのものです。
先生の『真実を告げる』勇気に感服しております。本当にありがとうございました。アメリカを色々な視
点から非難、批判している人物は私だけではないのだと知って、先生から勇気を貰いました。
思えば、黒船来航から日本の歴史は崩されていきました。不平等条約、仕掛けられた戦争、黄色人種
差別、核、ＧＨＱ、ベトナム・イラク戦争・・・そして月へ到着させたと言う『大嘘』。私は、この歴史の無い
馬鹿げた国を嫌っています。誰が何と言おうと、アメリカは卑劣で汚い掃き溜めの国です。何故、皆が真
実を知れないのでしょうか。アメリカより技術が上回ってはいけないのでしょうか・・・
私は、とあるゲーム会社を積極的に応援しており、サイトを開いています。そこで先生にお伺いを立てた
いのですが、先生の告げた真実の一片を、サイト内で紹介してもよろしいでしょうか？
勿論私には先生の様な勇気はありませんので少々逃げ腰にはなってしまいますが、今何かをしたい、
先生の様に自分の中の思いを、おかしいと思う疑問をぶつけてみたいと思ったのです。参考にさせても
らったとして名前を紹介させて頂くかもしれません。もしかしたら、さらなる意見を先生に問うてみるかも
しれません。何卒、返事を頂けませんでしょうか？ 私を変人と思ってもらっても構いません。先生の力
を、私にも是非分けてください。
どの様な文でも私は真摯に受け止めます。短文でも良いです。どうか、返事をください。よろしく、お願い
致します。 夜月光介（日本国を誇りに思い、アメリカに泣かされてきた日本人達を憂う日本人青年より）
夜月 光介君へ
副島隆彦です
メールを有り難う。
君は、今、１８歳だそうですが、君のような若者の出現が、これからの日本の
方向を決めてゆくでしょう。
１８歳にして、「アメリカへの静かな怒り」と「（アメリカへの日本人としての）挑戦」
ということを自然な気持ちで言える若者たちが、君に象徴されるように日本国に
生まれつつあります。 これは、私にとっては、大変嬉しく、まさしく慶賀すべきこ
とです。
きっと、私たちのこの学問道場に集まってきている人たちも、君のこの発言に
素直に驚くことでしょう。１８歳にして、周囲からの何の特別な影響も無く、自然に、
「アメリカへの静かな怒り」を書くことが出来るというのは、君が、早熟な政治青年
の素質を持っているということです。この資質を、自分自身で、大切に育ててください。
君の周りの人たちは、君のこういう政治発言を、きっと嫌がるでしょうし、
疎（うと）ましく扱うでしょう。 「それよりも、しっかり勉強しなさい。もっと自分の
身近のことを考えなさい」と説教するでしょう。
そういう押さえつけに負けないで、自分のこともしっかりやるけれども、政治発言も
絶対にやめない、自立した人間になってください。 私たちの学問道場に集まっている
人たちは、大半が、ひとりひとりが、そういう青年時代からの孤独を抱えている人たち
です。「周りの人間たちに、自分の考えが通じない。相手にしてもらえない」という体験
を積み重ねてきた人たちです。
君もその性格と運命を背負って生きてゆくのです。それを苦難と思わず、自分の
才能だと思って、大事に守ってください。きっと、そのうち自分と共感できる
仲間が出来ます。そういう友人たちとの付き合いの中で、自分の才能を育てて
ください。
人間は、１６歳から１８歳ぐらいが、一番成長します。この時期にその人の
全てが開花します。そして、残念ながら、１８歳を越すと、もうあまり、成長しない
のではないか、と私は、密かに思っています。 １８歳の頃すでに、きわめて早熟な
政治青年だった自分が、その後の３０年数間、あまり進んでいない事に気づきます。
世の中のしきたりに従わされることと、収入を得て食べてゆく事の苦労と、
あれこれの人生の苦難に耐えることで、３０年が過ぎ去っていったなあ、と
しみじみと思います。
その一方で、君が、１８歳で、「アメリカに泣かされてきた日本（人）」を思うのは、
それはやはり、観念であり、抽象でしかありませんので、その点は気をつけて
ください。 日本の大人たちの７割ぐらいは、今でも「アメリカ（様）のお世話に
なって、日本は、これだけの豊かな国になったのだ。これからもまだまだ
アメリカ様についてゆく。その方がいい。お金をむしられたり、兵隊を外国に
出さされたりするけれども、それも我慢のうちだ。 あの中国や、北朝鮮、韓国
のようなひどい国に較べたら、私たちはずっと幸せだ。中国人なんか
絶対に信用できない」 と考えています。この視点を大事にして、このことを
よく考えて、自分の今の考えにしっかり、ぶつけ続けてください。
このあと、日本の運命がどのようになってゆくか、にかかっています。
冷静に冷酷に、事態の推移を、目撃し続けて下さい。君が、２０代になり、
３０代になって行くときも、じっと世の中の進行を、静かに見つめ続けてください。
そうやって年齢を重ねてゆくのです。あとは、自分の人生（＝生活）が生産であり、豊かな暮らしにつながるように努力しながら、それと関係するように、優れた本をたくさん読んでください。
ご自分の関係するサイトで、私の言論をいくらでもご自由に利用なさってくださって
構いません。 副島隆彦拝
[3846] 楽天ブックスメールニュースより 投稿者：吉田（Ｙ２Ｊ） 投稿日：2004/09/16(Thu) 22:02:41オンライン書店「楽天ブックス」の今日付けメールニュースに「 【今週の著者インタビュー】『老人税』副島隆彦氏インタビュー 」とありました。SNSI事務所の方にお知らせしたところ、副島先生より直接返信いただきました。----------------------------------------------
以下の「楽天」の私へのインタヴュー記事ですが、私は、インタヴューなど全く受けていません。どうして、こういう「手だれた」記事が上手に出来上がったのか、私にも分かりません。面白いものですね。
私が、誰かに、「包括的な委任」をやって、「私の本から適当にまとめて、書いておきなさい。それでいいから」と言ったのかな、とも思いますが、そういうライターも思い当たりません。
きつねにつままれたような、とでも言うのかね。私の眼力から判断して、内容はまあまあで、８０％ぐらいは無難にまとめて正確です。私のこの文章を含めて、君が重たい掲示板に載せておいてください。 副島隆彦拝
----------------------------------------------
ということなので以下に転載します。内容は好意的ですが、インタヴュー後の感想まで含めてこれが全部フェイクだと言うのだからちょっとおそろしい。
（転載開始）
◆『老人税』〜副島隆彦氏インタビュー
この11月、20年ぶりに「日本銀行券の改刷」が行われる。いわゆる「新札切り替え」だ。10,000円、5,000円、1,000円札、それぞれの図案が新しくなる（肖像が誰になるか、知ってますよね？）。そこで人々の間では、こんな噂が静かに広がっている。「早く新しいお札に交換しないと、古いお札が使えなくなるらしい」「いや、それどころか銀行に預けていたお金が自由に下ろせなくなるかもしれない」「2,000円札だけは切り替わらないから、持っていたほうがいい」……。日銀は噂の打ち消しに必死だが、年金問題や来年のペイオフ解禁を控えて、国民には「せっかく蓄えた財産が、国に奪われるのではないか」という不安感が広がる一方だ。それというのも、昨年出版された『預金封鎖』がきっかけ。「国はタンス預金を狙っている」と、ズバリと核心を突いてベストセラーとなった。その著者・副島隆彦氏が、今度は「税金」に正面から切り込んだ。題して『老人税』（祥伝社）。発売直後から重版が続いている。
プロフィール
■副島隆彦
1953（昭和28）年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒。外資系銀行での為替業務担当を経て現在、常葉学園大学教授。評論家。アメリカの政治思想、法制度、金融・経済、社会時事評論の分野で画期的な研究と評論を展開する。昨年発表した『預金封鎖』 『預金封鎖 実践対策編』（祥伝社）が大反響を巻き起こす。他に同社から『悪の経済学』 『逆襲する「日本経済」』 『墜ちよ！日本経済』 『金融鎖国』を上梓。世界と日本の経済を精細に分析し、日本が採るべき国家戦略を鋭く提起しつづけている。主な著書に『属国・日本論』（五月書房）『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』（講談社）などがある。
インタヴュー
――今度の作品も、刺激的なタイトルですが。
副島さん 英文で表記すれば、Old Folks’ Tax ――オールド・フォークシズ・タックス。日本の老人資産家たちの財産を、国すなわち政府が奪い取りに来ています。だから皆さん、用心しなさい、というメッセージを籠めたものです。
――どうして老人の資産が狙われるのでしょうか。
副島さん その前に、財務省が発表した数字について説明しておきましょう。今年の3月末時点で、国債や政府借入金など“国の借金”が、総額で703兆1478億円に達したと言っています。国民１人当たり、550万円の借金を背負っている計算になりますね。
――えーっ、そんなに！
副島さん この借金、つまり日本国の累積財政赤字は、まもなく1,000円兆円に達します。普通国債が約500兆円、政府の長期借入金が300兆円、各県など地方政府の借入金が180兆円。合わせてざっと1,000兆円です。政府財務省としては、これらの財政赤字を解決しなければいけない。そこでとりあえず、半分ぐらいを「老人資産家への課税」で穴埋めしようと企てている。なぜならご承知のとおり、日本の個人資産の70％は、60歳以上の老人が所有しているからです。
――なるほど。たしかに日本の場合、個人の金融資産が約1,400兆円あって、そのうち6割くらいを現金と銀行預金が占めているといいますよね。新聞で読んだ記憶があります。
副島さん そうですね。以前に比べれば目減りしてきたとはいえ、日本人の貯蓄率は高い。アメリカ人のように、自分の資産を投機的に使うことはまだまだ一般的ではありません。だから個人の手元に資産が退蔵されているわけです。それに、表に出せないお金といいますか、いわゆるタンス預金。これが約20兆円あるといわれています。ですから、国は財政赤字を解決するために、こうした国民の個人資産を標的にする。とりわけ、現在は高齢者が蓄えた金融資産が獲物になっているということです。
――前作『預金封鎖』で書かれた、「国はタンス預金を狙っている」という言葉そのものですね。本書『老人税』では、その方法として国が税金の制度をどのように操るかということが詳しく述べられていて、とても興味深く読みました。
副島さん 税制改正の動きは、複雑なようでいて、大きな視点で見ればいたって単純です。まず税制調査会という首相の諮問機関があって、俗に「政府税調」と呼ばれていますが、これが課税強化の司令部。税制を改正する場合、この政府税調が審議して答申を出す。するとその答申を受けて、今度は自民党の政務調査会にある「自民党税制調査会」が党内の意見をまとめる。そうして翌年度に向けた「税制改正大綱」ができあがる、という仕組みになっています。この間の動きは、折にふれて新聞でも報道されますから、納税者である国民はチェックしておくべきでしょうね。本書では、そうした報道資料や政府税調の答申を適宜紹介していますから、よく目を通していただきたいと思います。
――それで気になった見出しがあるんですが、《「年金」にさえも触手を伸ばす「政府税調」の企て》。これって、お年寄りには切実な話では……。
副島さん 政府税調は「公的年金等控除」と「老年者控除」を縮減すべきだ、と答申にはっきり謳っています。分かりやすく言うと、定年退職した老人で、年間所得が1,000万円以上ある裕福な人たちからは、その年金に対して今までの倍近い年金を取ろうということです。すでに4年前から、在職老齢年金制度といって、収入に応じて年金がカットされてきました。この傾向は、今後ますます強まるでしょう。
――もうひとつ、お年寄りが気になる相続税の課税が強化される、とも書かれていますが。
副島さん これも政府税調の答申ですが、相続税の最高税率を70％から50％に引き下げる。
――えっ、それじゃあ「増税」ではなくて「減税」ではないですか。
副島さん ところが本当の狙いは、最高税率を引き下げる代わりに、相続税を「薄く広く」負担する仕組みにして、課税対象の件数を従来の２倍にしようというものなんです。政府税調のトップが、そのように明言していますからね。そうすると、それまで相続税を払わなくてすんだ人たちにも納税義務が生じることになります。大金持ちならぬ小金持ち老人が狙われている、と言ってもいい。
――ははー。やることが巧妙というか、ずる賢いというか。
副島さん 国家というものは、その秩序を維持するためならば、なりふりかまわず動きます。ただし、いきなりあからさまに実行することはない。一例を挙げれば、消費税は1989年の4月1日から施行されましたが、政府税調が「一般消費税大綱」というものをまとめたのは1978年。10年以上かけて実現にこぎ着けたわけです。その間、与野党間でさまざまなせめぎ合いがありましたが、ともかく新しい税が導入された。このときの消費税は3％でしたが、それからまた10年たって、現在の5％になったんです。
――へー、合計で20年ですか。ということは、今、私たちの目の前で起きていることは、たとえ些細な動きでも、油断できないわけですね。そういえば、今年から消費税の表示方法が「総額表示」に変わりましたが。
副島さん それは重要な指摘です。詳細は本書をお読みいただくとして、今回の総額表示方式には、国が目論む新しい税制の意図が隠されている。それだけは申し上げておきましょう。
――新しい税制、ですか。ううっ、気になる！
----------------------------------------
その著作をお読みになったことがある方ならお分かりのとおり、副島隆彦さんといえば、遠慮会釈のない一刀両断ぶりで定評のある「暴き系言論人」（ご本人によるキャッ チフレーズ）。講演会でも怒鳴りまくるわ、机を叩くわというウワサが……。さぞや コワモテ・大迫力の人なのだろうと正直ビビっておりました。ところがお会いしてみると、時にジョークも交えたお話しぶりは紳士的にして理路整然、しかも分かりやすい。「人間は正直でなければいけないと思います。税金の本というと、 悪賢い節税対策ばかりですが、これは税務署に嘘をつけと言っているようなものでしょう。そう思いませんか」と意外（？）なこともおっしゃいます。さらに、本書の「あとが き」には、それこそ「正直に」、副島さんがローンを組んで買ったという別荘の話も 書かれています。難しい税金問題も、この人の手にかかれば、ものすごく身近なもの に感じられました。
（転載終了）