『経済大論戦 １冊で50冊の経済書を読む』
朝日新聞社編（朝日選書）
2003年2月7日発売・1200円
副島先生の考えに共感している、早い時代からの読者です。今回はハンドル・ネームで投稿します。
2819でアッシュさんのおたずねにレスしようとしたら、直木さんがすでに的確な回答をされたので、もう必要ないかとも思いましたが、データとしてここに提供する必要もあるかと思い、あえて投稿します。
チョムスキー（Noam Chomsky）に関して、副島先生の『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』（『講談社＋α文庫』、講談社、1999年3月）では、181ページ以下で言及されています。
チョムスキーの本は、昨年から今年にかけて、明石書店以外からも下記の本が刊行されています（訳者名等は省略します）。１）『「ならず者国家」と新たな戦争−米同時多発テロの深層を照らす』、荒竹出版,、2002年1月。
２）『アメリカの「人道的」軍事主義−コソボの教訓』、現代企画室、2002年4月。
３）『ノーム・チョムスキー』、リトル・モア、2002年9月。
４）『チョムスキー、世界を語る』、トランスビュー、2002年9月。
５）『金儲けがすべてでいいのか−グローバリズムの正体』、文藝春秋、2002年9月。
６）『９・１１−アメリカに報復する資格はない！』（『文春文庫』）、文藝春秋、2002年9月。
７）『新世代は一線を画す−コソボ・東ティモール・西欧的スタンダード』（『こぶしフォーラム』７）、こぶし書房、2003年1月。また、
８）ミラン・ライ著『イラク攻撃を中止すべき１０の理由』、日本放送出版協会、2003年1月。
には、チョムスキーの「テロにはどう対応するべきか」を収録しています。
そのほか、現在出版されているチョムスキーの本については、amazonなどのほか、下記のサイトでも検索できます。書店のサイトでは、本によって書評が投稿されているものもあります。
日本書籍出版協会
http://www.books.or.jp/図書館流通センター
http://www.trc.co.jp/trc-japa/index.aspオンライン書店ｂｋ１
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3e31002e253f30101aad紀伊國屋書店
http://www.kinokuniya.co.jp/チョムスキーに関するウェッブ・サイトは多数ありますが、とりあえず、
ＭＩＴのチョムスキーのサイト
http://web.mit.edu/linguistics/www/chomsky.home.htmlThe Noam Chomsky Archive
http://www.zmag.org/chomsky/index.cfmもうひとつ参考までに、
http://www.synaptic.bc.ca/ejournal/chomsky.htm
といったものがあり、また、９・１１についてのチョムスキーへのインタビューが、
http://www.counterpunch.org/chomskyintv.html
で読むことができます。
以上です。
ワーカーズの直です。
今掲示板を見たところ、あなたの質問を読みました。
お尋ねのように、あのベトナム反戦運動を展開したノーム・チョムスキー氏です。
副島所長は、彼がグローバリストの別働隊ではないかと疑っているのではないですか。言ってみれば、ガス抜きのための反米活動家ではないかと疑っているわけです。
彼のご自慢の変形生成文法理論（？）と言う理論も、端的にいえば、それが一体どうしたのというあきれた代物です。こうして日本の英語秀才の才能は食いつぶされていったのです。詳しくは、三浦つとむのチョムスキー批判を読んでご自分でご検討下さい。
以上
明石書店から、チョムスキーの『テロ帝国のアメリカ』と『グローバリズムは世界を破壊する』が出ています。チョムスキーとは、言語学のあのノーム・チョムスキーでしょうか。
どなたかご存じの方は、ご教授願えれば幸いです。
↓の本のなかに、『金融鎖国』が紹介されてます。
『経済大論戦 １冊で50冊の経済書を読む』
朝日新聞社編（朝日選書）
2003年2月7日発売・1200円
Patrick Buchananのサイトから（引用・試訳開始）
ジョージ・ブッシュは帝国主義者か(Is George W.Bush An Imperialist? )
Patrick Buchanan
January 29,2003イラクは我々を脅迫したわけでもなく、攻撃してきたわけでもなく、打ち負かす事ができる訳でもない。そして我々との戦争を望んではいない。その国をアメリカは今まさに侵略し、占領しようとしている。そんなことをしたら、我が国の歴史始まって以来最初の、純然たる帝国主義的戦争（the first purely imperial war）となるだろう。国内の政治と、アメリカに従う国々（comform to our own）との外交政策の再構築の始まりとなるだろう。
イラクを中東の忠犬国家（a vassel state）に仕立てあげることは 戦争党(the War Party)がこの１０年、目論んできたことである。９月１１日は素朴で、激怒している一人の大統領(outraged and untutored president)にその目論みを押し付ける最初の機会を与えたわけだ｡
しかしブッシュは戦争党と見方を共有しているのか？彼もまた、アメリカ帝国(an American Empire)の必要性を信じるようになったのか？頭の中で占領後のイラクを見ているのか？トルコ、ヨルダン、イスラエルと同盟を結び、シリアのバシャール・アサド大統領に命じて３５０００の軍隊をレバノン外に退去させ、そこにシャロンが戻って来て､ヘズボラとの懸案を解決できる。
しかし疑問は以前として残る。ブッシュ自身は帝国主義者になったのか？戦争党の夢想、即ち中東及びペルシャ湾をアメリカの覇権で支配し、あらゆる資本に命を下し、いかなる異議も許さない、そのような戦争党の夢想はまた、ブッシュ自身の考えでもあるのか？
率直に言えば、ブッシュ--シャロンの中東大戦略（a Bush--Sharon Grand Strategy for a Middle East）は存在するのか？中東においてアメリカの覇権に反抗するあらゆる勢力を撃滅し、アラブの土地をイスラエルが占拠することに対するあらゆる反対を終了させるという戦略は存在するのか？戦争党はイラクの次には、シリア、イラン、サウジアラビアに向き合うことを要求するだろう。ブッシュはそうするだろうか？あるいは父親が「砂漠の嵐（作戦）」のあとにやったようなことをするのだろうか？イスラエルに対して、パレスチナの土地を出て行かせ、パレスチナの人々との平和を承諾させるように動くだろうか？
ブッシュ大統領は、イラクに望んでいるのは大量破壊兵器の放棄だけだと強調する。それがもし真実だとして（彼の父親がイラクのクウェートからの撤退を望んでいるだけだと言ったのも本当だとして）、それなら単にブッシュの政策とイスラエルの政策の２重写し（オーバーラップ）があるだけで、大同盟（grand alliance）も、同意の上での戦略的計画もありはしない。アメリカの軍隊がバグダッドに入った後に、これらの問いに対する答えは得られるだろう。
しかしもしブッシュが帝国主義者でないなら、なぜアメリカはイラクを侵略（invade）しようとしているのか？
ブッシュの戦争への理由づけ：サダム・フセインはアメリカへの悪意を持った暴君であって、自国民を毒ガスで殺し、アメリカや隣国に対して使われたり、テロリストの手にわたる可能性のある大量破壊兵器を持っている。できるだけ我々はイラクの力を殺がなければならない。朝鮮半島で起こっているような事態にペルシャ湾岸で直面しないように配慮すべきだ。世界で最も危険な指導者がもっとも危険な兵器を扱っているのだ。
戦争に反対する理由付け：イラクは炭疽病の件（the anthrax attack）や9・11については無関係だ｡この１０年間でおこったテロ行為はイラクがどうこうできるものではなかった。イラクは国連の査察団を招き入れ、ＣＩＡのエージェントもそれについて来てもよいと言っている。１９９０年以降、イラクは隣国への攻撃をしていない。フセインが如何に悪玉だろうと彼は包囲されている訳だし、隣国も恐怖を抱いておらず、アメリカがイラクに侵攻するのを望んでもいない。
加えて、フセインには３人から４人の影武者がおり、メルセデスの隊を組んで一緒に移動している。そして毎晩違う場所で休んでいる。これは(まるで)殉教者ではないか？しかし生き残っている。なぜわざわざsuper powerにぶち当たって行かなければならないのか｡それは彼自身や、彼の息子たち、血族、遺産、記念碑、宮殿などの確実な破壊に至るというのに｡その結果､もう一人のSaladin（エジプトのアイユーブ朝の創始者）としてではなく最高にバカなアラブ人の一人として史書に名を残すことになるのだ｡
私の見方:ブッシュが悪の枢軸とか､先制攻撃（pre-emptive strikes）とか､「体制の転換」(’regime change’政治用語か？）とか言い始めたとき､よく考えていなかっただろうが、今や彼自身の修辞の囚人になりつつある｡このような臨戦態勢の後では､ブッシュは２番目ののジョージ・ブッシュとして湾岸に軍隊を送り､フセインを政権の座につかせたまま軍を引き上げさせるという訳には、ただそれだけで済ますわけには行かなくなる｡そんなことをしたら向こうで戦争準備の整っている軍隊も、我々も、「ハンス・ブリックス（国連査察団のチーフ）は仕事してるか？」などと宣言（declare）する軍の指揮者を嘲笑するだろう。
今日（as of today）、ブッシュにとって戦争しないことは、戦争するよりも勇気を必要とするだろう。そして、the Ides of March(カエサルが暗殺された日。政変やクーデターを意味するか)で政権を離れたり､解任される事がなければ我々は戦争することになるだろう｡戦争党は､もし姿が見えればだが､このラウンドに勝利することになる｡
（引用終了）
傭兵の実像菊池良生・『傭兵の二千年史』（講談社現代新書 \680＋税 2002年）を読んだ。
本書では、これまであまり正面から取り上げられることがなかった傭兵について歴史的な視点から論じられている。本書によれば、傭兵（金をもらうことで戦う兵士）とは、「世界で二番目に古い職業」である。（もちろん、最古の職業は売春婦）
傭兵と言うと我々は、どこか毅然とした、信念に満ち溢れたヨーロッパの騎士を想像するが、実際は、このような傭兵像とはかなり異なっていたことが本書で明らかにされる。例えば、傭兵にとっては戦争で生きる糧を稼ぐことがすべてであり、宗教戦争に参戦する際にも、イデオロギーや宗教はどうでもよかった。例えば、ドイツの30年戦争の際、傭兵隊長マンスフェルトは、自身はカトリック教徒であるにもかかわらず、迷わずプロテスタント側にたって参戦している。
そして、傭兵部隊は戦争のない時は、何をやっていたかというと、盗賊団まがいの非戦闘民に対する略奪行為をやっていたのである。彼らは、社会的にはアウト・ローであり、戦うことしか能がなかった。「死と隣り合わせの場所にしか自己実現できない彼らは悲しい人間たちでもある。」（本書 P２２３）という結びの言葉が切ない。
傭兵ということに関して、三浦健太郎のマンガ、『ベルセルク』（"狂戦士″の意味）取り上げたい。
これは、中世から近代のヨーロッパを思わせる舞台で、戦争で人を斬ることしか能のないガッツと、盗賊団から国家公認の傭兵部隊へと成り上がった「鷹の団」率いるグリフィスの物語である。グリフィスは、平民出身で、貴族の壁にはばまれながらも、戦場で活躍することで出世していく。グリフィスは何より、政治的人間（ただし、諸事情により、途中から人間でなくなる）であり、「自分の国を手に入れる」と言い、彼の部下たちは、グリフィスの夢にすがる。ただ、グリフィスは「彼らは優秀な部下です。しかし友ではない」と言い、唯一友と認めたのがガッツだった。しかし、ガッツとグリフィスは結局は決裂し、ガッツは、自分の夢（＝国を手に入れる）のために「鷹の団」の部下たち裏切ったグリフィスに激しい殺意を抱くようになる。
『ベルセルク』は、宮崎駿のマンガ版『風の谷のナウシカ』に勝るとも劣らない傑作だと私は考えている。
デモクラシーと儒教倫理の齟齬（そご）小室直樹・『田中角栄の呪い』（カッパブックス \650 1983年）を読んだ。
本書では、タイトルは、「田中角栄の呪い」となっているものの、大きくはデモクラシー論である。そもそも、デモクラシーとは金がかかるものであり、政治家は権力欲とエゴイスティックな感情に満ちたものである、しかしそれでいいのだ、ということを前提としている。つまりは、性悪説を前提としている。
しかし、日本人にしみついている儒教倫理においては、政治家は聖人君子でなければならない。これはデモクラシーの理念とは相容れない。この齟齬（うまくかみ合わないこと）が結果的にデモクラシーを殺してしまう。
筆者によれば、このデモクラシーの理念を体現したのが、田中角栄に他ならなかった。だから、田中角栄が（政治）生命を絶たれれば、日本のデモクラシーは死ぬ、という論理となる。
そして、筆者は「今や日本は、汚れたデモクラシーか、清潔なファシズムか、その選択の前に立たされている」（本書 P111）と問いかける。本書によって以上のような事柄が広範な事実提示と、筆者特有の語り口によって明らかにされる。
なお、私個人がやや、気になったことと言えば、本書で筆者は政治学の丸山真男を絶賛し、『現代政治の思想と行動』からふんだんに引用していることだ。丸山真男をどう評価するかは、政治（学）を学ぶものにとって一種のリトマス試験紙のような役割を果たしている。なお、丸山真男を蛇蝎のごとく嫌う有名な政治学者として、片岡鉄哉氏などが上げられる。私自身は、まだ丸山真男の著作をすべて読んでいるわけではないので、何とも言えないが、どちらかと言えば評価する側の人間だろう。『世界』に掲載された有名な論文、『現代政治の思想と行動』はやはり面白かった。
アメリカ保守派の内部諸流派佐々木毅・『現代アメリカの保守主義』（岩波書店 \900 1993年）を読んだ。
筆者である佐々木毅は、現在の東大総長であり、政治思想専攻である。アメリカ一般を扱った本ならば腐るほどあるが、このように政治思想という観点から体系的に書かれた本はあまりない。だから、アメリカの政治思想の全体像を学ぼうと思ったら、この佐々木毅氏が書いた本書と『アメリカの保守とリベラル』（講談社学術文庫）を合わせて読むか、副島隆彦・『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』（講談社 ＋α文庫）を読む（あるいは両方読む）のがだいたい通り相場となっている。両者を比較すれば、佐々木氏の方は、ややアカデミックであり、副島氏の方はややジャーナリスティックである。このあたりは、個人の好みの問題だろう。
私にとって、本書で特に興味深かったことは佐々木氏によるアメリカ保守派の分類の仕方である。佐々木氏はアメリカ保守派の内部諸流派を次の５つに分類している。
１．共和党エスタブリッシュメント （＝ウォールストリート保守派）
２．オールドライト （＝伝統的保守派）
３．新保守主義者 （＝Neoconservative）
４．ニューライト （＝下層白人の巻き返し）
５．キリスト教ニューライト （＝宗教的価値観の復活）この中で、特に、私が興味をもっているのは新保守主義者（Neoconservative）たちである。佐々木氏は、脚注で新保守主義者の「ゴッド・ファーザー」であるクリストルの文献を参照しながら、新保守主義者の特徴を以下のように紹介している。さらに要約して紹介する。
１．現今のリベラリズムへの幻滅から生じ、産業界とのつながりはさほど密接でない。
２．反ロマン主義的で、ユートピア主義を現代の病と考えている。
３．古典古代の政治学への関心を持ち、アリストテレスを尊敬する。
４．ブルジョア社会・倫理を、消極的に支持する。
５．市場経済を支持する。
６．経済成長を積極的に評価する。
７．一定程度の福祉国家も容認する。
８．家族と宗教は不可欠なものとする。私にとっては、この内容だけでも、本書を買う価値があったというものである。アメリカの政治思想に興味のある者にとっては必読の文献である。
いつも、気迫のある書き込みを拝見させていただいております。技術系の話は、『金融鎖国情報メモ』でも大歓迎ですので、ちょくちょく書き込んでくださいませ。
http://soejima.to/boards/bbs.cgi?room=91k121
アルル 拝
週間エコノミストより（引用はじめ）
フェニックス電機：スピード再建の「秘密」
ランプメーカー大手のフェニックス電機（兵庫県姫路市）が昨年末、ジャスダック市場に再上場を果たした。会社更生法の適用申請から約７年。スピード再建の秘密は何か。同社はウシオ電機の技術者はスピンアウトして創業。創業社長の西堀稔氏が開発したハロゲンランプが国内外で認められ業績が拡大していった。１９８９年には創業１３年という短期間で店頭登録し、業績のピーク時91年５月期の売り上げは１２８億円までにまでなっていた。当時は、バブル期で、物を作れば売れる時代。製造ラインさえ動いていれば金融機関も融資にいとめをつけなかった。
８０年代後半から９０年にかけて、西堀社長のワンマン経営で、金融機関からの借金によって、海外部門を急展開していった。この頃ちょうど、急激な円高に加え、アジア企業とのコスト競争が収益を圧迫、欧州での高率ダンピング課税で赤字を余儀なくされていった。しかも、大量生産に合わせた生産管理体制が整っていなかったため、基準に満たない粗悪品が流通。顧客の信頼を失っていった。
そして95年11月、負債総額２０８億円、９３億円の債務超過となって、会社更生法を申請。しかし、従業員はただ、手をこまねいているわけではなかった。実は倒産直前、当時から技術部の第一線にいた田原廣哉氏（現・常務）と中川淳二氏（現・取締り役）が中心となって、色と明るさの精度が高く、パソコンのバックライト、ホテルや大型公共用施設の照明に使われる新製品、メタルハライドランプ（放電灯）を開発。商品化の一歩手前まできていた。加えて、破壊しやすいハロゲンランプを２重構造にした改良型のベースも完成、本格生産の準備も整っていた。そこへ世界一位のプロジェクター、米インフォーカス社との取引もまとまりかけていた。「新製品が今から日の目を見る時にやめられない」（田原氏）、「うまくいかずに破産しても、命を取られるわけではない。ジタバタしても始まらない」（中川氏）と、技術者はうろたえなかった。この従業員の粘り強さと度胸がスピード再建の原動力となる。
更正財管人に選任された四宮彰夫弁護士は、再建にあたり、こう見ていた。「更正会社は、国内企業では相手にしてもらえないことが多いが、米国企業との取引は”チャプター１１（米連邦破産法１１条”と説明すればイメージは良い。だから、なんとしても、インフォーカスとの契約はほしい」。四宮氏は日本を訪問していたインフォーカスの担当者を関西空港まで追いかけて引き留め、更正について説明したこともあった。契約はまとまった。
フェニックス電機には、再建のキーとなる新たな市場向けの技術があった。あとは、それまでバラバラだった営業、製造、技術の各部門を連携させ、舵取りをする経営者と資金があれば必ず再建できる-四宮氏は、弁護士仲間を通じ、大手ゲームメーカーナムコの中村雅哉会長にフェニックス電機の再建を打診した。
中村氏はナムコと日活の経営を理由に一度は断ったが、「フェニックスの社員は素直でまじめ。その技術も、国内はもとより海外でも発展する見込みがある」と、ナムコに入社していた川崎重工出身の斉藤定一氏を社長として送り込んだ。
経営破綻時の資本金２６億円は１００％増資された。四宮弁護士による金融機関への説得で債務２０８億円の９５％も免除された。これで赤字決算にはならないバランスが取れる。
更正計画を成功させるには、残りの債務の一括返済が必要だった。そこで中村氏は、自ら個人資産4億９０００万円を新資本として出資、債務返済のために２２億円を融資して、フェニックス電機の会長となった。今では、価格競争にも巻き込まれないよう、これまでの大量生産・大量販売から、プロジェクター用光源に特化し、「納期は１０日、８０個から作ります」と、多品種少量生産で、付加価値の高い特殊な製品つくりに転換した。ライバルはオランダのフィリップス社を筆頭に、ウシオ電機、岩崎電機と強豪揃い。
（小林美希・編集部（週間エコノミスト））
（引用終わり）
私が「重たい掲示板２８１３」でわからなくなった、というのはこの記事を読んでからです。このフェニックス再建計画では、記事を見る限り、アメリカのハゲタカも出てこないし、不当な解雇や、技術の埋没もなく、技術者の不当の解雇もなく、まるで、企業再建のプロジェクトXでも見ているような感じさえします。
こういった、日本人による、日本人のための企業再生というのは多いにやるべきではないかと、私は少し考え方が変わってきたのですが、
と同時に「重たい掲示板２８１３」で述べたように、リップルウッドのような、二束三文方式の乗っ取りとかは、副島先生が非難しているように、けしからんことであるとも思います。よって、恐らく、この上記引用文でだいたいわかる人はわかったと思うんですが、「健全な日本人のための日本技術、日本企業のための正常な企業再生」というのは可能なんだ！と思えてきたわけで、こういった企業再生と、ハゲタカ式の再生とを分けて考えなくちゃいけないと思ったのであります。この辺の企業再生という革命（昔の日本では倒産とか破産は死を意味した）をハゲタカと比べてどう評価するべきなのか？わからなくなってきた、ということです。
私は副島先生の著作を読んでから、アメリカによる、いわば二束三文でのバブルの遺産の買取りなどに激しい怒りをもっていたんですが、最新の毎日新聞系から出ているエコノミストという雑誌に、「企業再生機構の全容」というような、「実際の」日本における、ハゲタカ以外の本物の？企業再生ストーリーがいくつかとりあげられており、たとえば、一回、上場廃止になって、もう一回店頭に再上場したフェニックス電機とか、その他の、いわば、私が以前、この掲示板で書いた。「採算が悪い日本の研究開発製品化を行っている企業」が再生した話が書いてあって、フェニックス電機の場合は、「再生提携先？」が大和證券系だったと思ったんですが、日本でもアメリカのように？企業再生というのが「やや日本流」に行われている実態を知ることができました。ハゲタカのやり方は非常に激しく、伝統的な日本の企業再生論からはあまりにもかけ離れており、いわば、そういったものに対する民族的嫌悪感情を私も含め、副島先生などは特にもたれていて、私は、そうだ、そうだ。と共感を覚えていたのですが、具体的な例を見て、外資じゃなしに、バブル時代に無理矢理、金を貸されて、将来の技術があるのに、「財政倒産させられた」企業が、「雇用の存続ではなく、（将来性のある）技術各部門の存続」を理由に、日本の再生機関が今回のフェニックス電機のように、一回バブル時代の負債をクリーンにしてもらってから、一回、上場廃止になって、再上場して、株価が勢いよく上がっているという現実を見て、倒産-＞企業再生、というアメリカのハゲタカ方式？はそんなに悪いことなのだろうか？とわからなくなりました。
ある解説員は、こういった事例の積み重ねによって日本に企業革命が起こるんじゃないか？と述べており。いわば、倒産の時に社長・重役が束になって涙を流して謝罪するという方式から、アメリカのChapter11のような感じで、失敗したが、もう一回やるぞ〜！というような、ひょっとすると、資本主義として健全な社会かもしれない社会が到来しているのかもしれないと少し思い始めています。しかしながら、新生銀行とか、リップルウッドなどの老舗（しにせ？）の強引なやり方はやはり間違っていると今でも思っていることにはかわりなく、これを真正面から批判した副島先生は賞賛に値すると今でも思ってます。
でも、なんだか、外資ハゲタカでなければ、フェニックス電機のように、バブル時代の異常な融資をいわば平成の徳政令によって、一回バブル前に戻して、その間、上場廃止にして、再上場するといういわゆる不良債権ビジネスが、飯の種がない今の日本の金融機関によって活発に行われるとすれば、それは果たして、そんなに悪いことなのか？正直いってわからなくなってきました。ただ、島国根性のせいか？それとも、正常な感覚からくるのか、外資によって企業再生が二束三文方式！？でやられるのはもってのほかだと私も思います。この辺のなんというか、正常な企業再生と、異常なものを見分けないといけないんじゃないかと思い始めております。
この辺について、副島先生のご意見を聞きとうございます。
エコノミスト今週号は非常に刺激を受けました。
横浜銀行では、情報屋制度のようなものを設けて、色々な企業再生の成功の話をデータベースにして、今後に応用しようという試みがなされているそうであります。こういう「日本の、日本人による、日本企業、そして日本人雇用者のための」企業再生というのは、ひょっとすると非常に良いことなのではないか？と思え、と同時に、にたようなことをやろうとしていると思われる、アメリカのハゲタカはどうやって考えればいいのかわからなくなってきました。
ちなみに、最初のこういったハゲタカが誕生したのは、８０年代後半のアメリカでもあった土地バブル崩壊後のウォール街で、正に、ジャンク債と化した、元大企業の債券などを正に二束三文で買い集めてボロ儲けした元祖ハゲタカから始まっていると考えられ、最初のうちは、そういった人たちは、アメリカ国民から憎まれ、多数の裁判を起こされ、アメリカの敵というような報道までされ、資本主義の敵であるとかアメリカの崩壊などと言われたようですが、そういった悪玉たちは、当時の裁判で、私は自由の国で法的に公正な取引をして大もうけしただけだ。何が悪い。と笑顔で（カメラアングルは悪い人という風だった）答え、ついに裁判でも有罪にできなかったようですが、そういった人が、アメリカの８０年代後半の土地バブルによって生じた不良債権を一掃し、グリーンスパン体制に移行したという一連の歴史があるようですが、そういった連中の弟子もしくは残党が日本においてそのノウハウを使うためにやってきているということだと思うんですが、日本の金融機関でも、いわば、「整理屋」といわれたような身ぐるみ財産没収のような人たちから、もっと、誠実で、真面目な企業再生が始まっており、いわば、アメリカのウォール街の人なんかが言う、失敗する権利、というものを日本人が手に入れ始めているのではないか？と思えてきたのですが、どうも、今朝のリップルウッドの日本テレコム買収なんかを見ているとなんか悪魔が日本にやってきた、という感じがどうしてもします。
でも、もし、日本人による、日本人のための誠実な企業再生、であるならば、おおいにやった方がいいのではないか？という私の中でも、革命とも思える考え方が少しわかったような気がするのですが、日本人による、日本の金融機関による、日本企業のための不良資産解消、組織整理などによる、企業再生というのがもっとあってもいいんじゃないか？と思えてきました。
最近の中小企業の倒産や中小企業社長の自殺などは、どうも、社員の給料を払わなければという大ボスとしてのいわば、副島先生が述べられているような新家父長制の家父長が自腹を切って、なんとサラ金にまで手をだして、最後には首をつるというような悲惨な出来事の連続のようで、もし、そこまで悲惨ならば、いっそのこと、日本人による日本人のための日本金融機関による日本企業の再生というのがもっともっとあってもいいんじゃないかと感化されやすい私は、週間エコノミストを読んだだけで、特に、フェニックス電機再生は日本人によるものであったことなどから企業再生＝ハゲタカではないな？ハゲタカをどう位置づけるべきだろうか？と、ここで、副島大先生に登場して頂き、この辺をまとめてもらえたらなと思いました。
この辺に詳しい、優秀な弟子の方にでもいいのですが、いわば、有料会員からの要望としてこの辺を何か今までとは違う形でまとめてもらえないだろうか？と思いました。これは、副島さんが、「これからは私は情報の板前のようになる」といっていたからいえることで、「へいいらっしゃい、今日はどんな情報を料理しやしょうか？」という風になるのだ。と宣言していただいたからこんなリクエストを重たい掲示板に重たい気持ちで書いているのですが、私のような力量不足では、こういう風に思ったら、数週間後には忘れてしまうというのが落ちです。そこを、副島道場の優秀な方々になんとか昔の日本企業論しか知らないような今はもう定年退職しているような人でもわかるように、できれば、それは、なんというか、とても重要なことであると私は考え、このように書いています。どうか、この期待にこたえてくださることを願います。
簡単に言えば、「ハゲタカではなく、日本の金融機関による、日本人による、日本の技術のための日本の企業のための企業再生ルネッサンス」のようなもので、私もこういった考えにやっとついていけるというようなあやふやな感じなのですが、元祖アンチハゲタカの副島さんがこのような恐らく健全な企業再生に関してどう思われるか、一度お聞きしたい。いやどうしてもご意見を伺いたいと思い、長文を書かせていただきました。長文で不正確かもしれない引用がきちんとしていない文章、お許しください。
「今日のぼやき・有料版」閲覧会員の皆様お世話様です。ＳＮＳＩ・須藤喜直と申します。
「ぼやき３９７」をネットスケープ・ナビゲイターで開こうとすると、ナビゲーターが強制終了してしまう現象が報告されております。
その対策の一つを、私共のメンバーが発見して下さいましたので、以下にご報告します。
ご参考にして下さい。色々ご迷惑をおかけしております。済みません。(転載始め)
MACとネットスケープナビゲータをお使いの皆様へ
＊＊＊＊です。「iMac/DV ＋ OS9.0 ＋ ネットスケープナビゲータ4.5」
の環境でぼやき３９７を開こうとすると、ナビゲータが以上終了する現象が再現しました。ネットスケープのウェブサイトから、最新版ブラウザ「ネットスケープナビゲータ7.01」をダウンロードして、
「iMac/DV ＋ OS9.0 ＋ ネットスケープナビゲータ7.01」
の環境で試してみた所、ぼやき３９７が正常に読めました。最新バージョンのブラウザを試してみる価値、ありそうです。
ダウンロードはこちらの頁から行えます。
→http://wp.netscape.com/ja/downloads/index.html
（Windows版、Linux版もあります）（転載終り）
２８０９を読みました。山田さんのテーマに沿った上で、協力者のプライバシーや名誉を絶対に傷つけない公正な取材という大前提に立って、必要ならば情報を提供します。蛇足ですが、バブル期に就職した学生たちが軽薄で、今の学生が真面目であるという偏見は避けてください。僕自身のインタビューの経験から実感として言えることは、副島さんが繰り返し発言しているように、人間は時代や置かれた状況から決して離れて生きられないということです。
ネットスケープで有料版を閲覧しているお客様から、新しいパスワードを入力しようとしたらネットスケープが強制終了したというメールをいただきました。
残念ながら、我々では原因が分かりません。
インターネット・エクスプローラーで閲覧してみてください。
「学問道場」では、インターネット・エクスプローラーでのみ動作確認しております。事務所の須藤がお客様に出したメールを転載貼り付けいたします。
参考にしてください。（貼り付け始め）
「今日のぼやき・有料版」の画面が開けない、とのことですが、
回復の試みとして、とりあえずログアウトを試みてみてください。
ログアウトのやり方は、「今日のぼやき・有料版」左側のフレームの
一番下に、
「公共の場所から見終わったらログアウトをクリックしてください」
という赤い文字の文章がございます。その文章の
「ログアウト」の部分だけが青い文字になっておりますので、
その「ログアウト」の文字にカーソルを合わせてクリックしてください。その上で、Cookie（クッキー）を削除して下さい。
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「インターネット・エクスプローラー」の場合は、
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ジャ」ダイアログボックスが表示されます。
（３）．1 つまたは複数の Cookie を選択し、［Cookie を削除］をクリックし
ます。すべての Cookie を削除するには［すべての Cookie を削除］をクリック
します。以上のような手順を踏むことになるようです。
「ようです」というのは、我々がネットスケープ・ナビゲーターを使っていない
ので、
あくまで文献等で調べたものしかお伝えできない、ということです。
もしも操作方法が違うようでしたら、
クッキー削除の方法はお客様において、何とかお調べ下さい。クッキーの削除まで終わりましたら、
後はいつものように、お読みになりたいぼやきをクリックし、
ID:＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
パスワード:＊＊＊＊＊＊＊
と打ち込んでみて下さい。それで入れると思います。お客様に対して、ここまで色々要求してしまうことを
心苦しく思います。反省しなければならないところです。
本来なら学問道場の運営は、民間会社などのプロに委託して
進めていくのが一番、間違いが無い方法ですが、
しかし副島隆彦の主義信条として、すべて自分たちの手でやっていく、という、
組織としての大方針がございます。
そのため、我々のような素人が様々な不備を生じさせながら
大切なサイトを日々運営していくことになります。その分、お客様に不快な思い
をさせてしまうことが、避けられません。
本当に申し訳ありません。一刻も早くプロの仕事に伍することができる集団にな
るよう努力します。「今日のぼやき」のプログラム自体を今、根本的に修正するために、見直してい
ます。
上記の操作でもまだ入れない場合、
お手数ですがもう一度当方までご連絡ください。
その際には、「ご使用になっているブラウザ（バージョンいくつか、ということ
も）」
「ご契約されているプロバイダ」「接続環境（ADSL、光ファイバー、など）」も
合わせてお教え下さると幸いです。失礼致します。
（貼り付け終わり）
SNSI・副島隆彦事務所（ミーム）拝
＜副島先生へ＞ご助言、ありがとうございます。救われる思いでいっぱいです。
ここからは公共性のある話なのですが、本日、人間関係についての下記の2つの話が私の中でつながりました。現実には、人間があまり性悪であることが実験で示されていて、私自身が衝撃を受けた『人はなぜ、足を引っ張り合うのか？』 斉藤 湧 プレジデント社 P247〜248の引用と大学の先輩から聞いた大学院での師弟関係をめぐる醜い争いの話です。
（引用開始）
しかし、自分が最も重きを置いている「領域」で他の人が好成績を挙げた場合、話はそう簡単ではありません。他の人の好成績は、自分をみすぼらしくさせ、自己嫌悪に陥らせ、自尊心を傷つけます。その脅威を与える人間が、よく知らない人ならさして気になりませんが、親しい友人が自分より優れているとなると複雑な心理状態が湧いてきます。
『人はなぜ、足を引っ張り合うのか？』 斉藤 湧 プレジデント社 P247〜248
（引用終了）＜大学の先輩から聞いた話＞
「大学院では、自分の指導教官の後継者（＝一番弟子）をめぐって弟子同士で激烈な競争が繰り広げられている。時には、陰湿な嫌がらせも起こる。だから、ある弟子が先生に認められると、他の弟子は気が気でなくなる。」
山田宏哉です。
上記の記述は、学問的（社会心理学）に実験ですでに証明されている事柄で、各人の性格の問題ではないようです。この理論に従うと、私は急いで、念には念を入れて、「私は副島隆彦の一番弟子ではないし、これからもならないし、なれない。事務所などに他にもっと適した人たちがいる。」という奇妙な宣言をしなければなりません。私がいけなかったのは、このあたりの微妙な人間関係について全く無頓着で、先輩方のメンツを全くつぶしていた可能性があるところです。杞憂であればよいのですが。
とにかくお騒がせしました。
なお、『人はなぜ、足を引っ張り合うのか？』（￥1600）は大変な著作で、「みんなとは３人のことだ」とか「出世しやすいポジションが存在する」などが実験結果をもとにわかりやすく解説されています。ビジネス誌、月刊「プレジデント」に連載された記事を集めたものです。筆者曰く、この連載は大変な反響を呼び起こしました。
事実、痒いところに手が届くような内容なので、私のような人間関係で悩むことが多い人にはぜひオススメです。この本を読んで、私も多少は他人の心が透けて見えるようになりました。
＜府川雅明さんへ＞
はじめまして、（というのかな？）
拙文を読んでいただき、ありがとうございます。それにしても、やはりバブルの頃の就職事情はすごかったのですね。空前の売り手市場です。特に、以下の記述には驚かされました。
（引用開始）
某都市銀行から拉致されて宿泊付きの歓待を受け、他の銀行に行かせてもらえなかったとか、電話を切らせてもらえずに内定を強要されたとか、ボーナスは自家用車だとか、海外リゾートだとか・・・・
（引用終了）
今は、こんな「おいしい」話を受けられるという話は全く聞きません。
また、安定企業の代名詞でもあった銀行の面影も今はもうありませんね。ところで、突然ですが、「就職レポート」を続けて（掘り下げて）ほしいという、府川さんの言葉は、まさに私にとって天啓でした。府川さんの投稿を読んで、私は、今後「就職、フリーター、若年失業」などの問題を専門（メイン）にやっていこうと決断しました。ありがとうございます。
おそらく、大風呂敷を広げて、天下国家や政治イデオロギーを論じるよりも、この分野が一番、私自身の生活実感に密着していて合っています。ある程度、生活実感が伴わないと、どうしても空理空論になりがちだからです。
次は、「バブルの頃の就職状況」というテーマで書こうと思っています。必要になりましたら、名簿もぜひお願いしたいところです。
今後ともよろしくお願いいたします。
副島隆彦です。以下のメール３通は、私たちの学問道場内の喧嘩のメールです。私は、こういうものも表に出そうと思います。組織、団体内のことは表に出さずに隠すということはあまりやらないほうがいい、と判断したからです。
私たちは、ネット上で「学問道場」をやっていますから、普通はお互いに顔を合わせる必要はありません。それぞれが自分の書きたいことを書けばいいのです。
私が、その才能を認めた山田君は、以下のように、私たちの事務所の年齢的には先輩の者たちと、人間的な好き嫌いの感情対立を起こしています。それはそれで仕方がない。みんなそれぞれ、好きなだけ喧嘩しなさい、としか私には言いようがありません。
人間的な好き嫌い、気に入る入らない、はどうしようもない問題です。それを隠してもしようが無い。生身で会って付き合えば、どうしても好悪感情の問題が出ます。ネット上のデジタル文章でだけで書き手の人柄を判断するのとは、どうしても大きく違います。
山田君に、まず言います。君はネット上にだけ自分の論文や意見を書いて載せればいいです。内部のパスワードや操作の仕方はミーム君に連絡して聞いて下さい。それでも駄目なら私に電話して来て下さい。
ネット言論は、あくまでネット上の論文の思想と知識の質だけで判断されます。個人的な人格問題は、関係無い。私は人をその人の人格、個性では判定しません。あくまで思想、学問の作品の質だけです。
山田君は、以下に自分でも書いているとおり、人間関係を上手にやってゆくのがものすごく下手な人です。それは会って見ていれば分かります。それで。文学者とか知識人とか芸術家いうのは、どうせ、たいていは変人です。本当にそうです。とても普通の人間関係など取り結べないような、おかしな人間ばかりです。私は、そのことをよく知っています。私自身がかなりの変人なのだと思っています。軽い神経症（精神病ではありません）をずっと、１０代のころから抱えていました。ですから、若い頃は、他人とうまく付き合えませんでした。その症状が治まったのは、最近です。きっと自分の人生に余裕が出て来たからです。
それで、この学問道場を開いて、その為の事務所を運営しています。山田君は、「今、福澤諭吉から学ぶこと」を書いて載せて、それがここの読者に感動を与えているのですから、それでいいのです。ただし、緒方洪庵の適塾も福澤の初期の慶応義塾も、塾生たちの、お互いの喧嘩と抗争と、好き嫌いがあって大変だったと思います。 そんなことは、隠す必要は無いことだと私は思います。口ゲンカでも軽い殴り合いでもやりたければやればいいのです。私が２０代だったらやっぱりやったでしょうから。
ただし、思想闘争になったら別です。 イデオロギー上の対立が出て来たら私がその場に出て行きます。人は、思想、特に政治思想の基本のところが合わなくなったら離れるしかありません。このことはどうしようもないことです。私たちの内部の組織原理の中に、最近私が加えた「ここの人たちと考えが合わなくなったら、静かに離れるべきだ」と、加えました。
政治思想あるいはイデオロギーをめぐる対立は、簡単には克服したり、和解することはありません。それは、ヨーロッパの１３、１４、１５、１６世紀の凄惨な宗教戦争の対立を調べて見てみるとわかることです。ヨーロッパ全土を焼き尽くすして、黒死病（ペスト）と相俟（あいま）って人口の３分の２を失うまでやめませんでした。
ですから、今回の山田君のことが、単なる人格的な好き嫌い、気にいらない問題だったら、それはそのまま放置しておくしかありません。そのうちなんとかなるでしょう。人は本気で喧嘩した方が、そのうち仲良くなれることがある。本気で喧嘩する、ということは、自分の方にも何の余裕も無いということで、相手と対等だという事です。
憎しみはありますが、それは自分の立場をゆりにしようとして、回りを巻き込んでの多数派工作のようなゲームにもなります。第三者の中から、公平な立場で意見を言う人が出てきて、その人たちの意見が大勢を占める時が決着点です。
私、副島隆彦は、あちこちで沢山の喧嘩、論争をして来た人間ですから、その回りに集まって来る若い人間たちも、多かれ少なかれ、癇癪持ちの神経症の人間でしょう。だからそれはそれで仕方が無い。
「副島隆彦の学問道場」は、果して、知識、学問習得の為だけの、目的限定の機能集団なのか、それとも一種の共同体（ゲマインデ）なのか、はこれから検討してゆかなければならない課題です。
どんな組織、団体、株式会社にも、社員たちの好き嫌いの争いがあるでしょう。それは社内派閥を作っての本格的な抗争になったりします。そういうものを見ない振りをして、「みんな仲良く」という訳にはゆきません。それでも、政治団体や、宗教団体のような共同体（ゲマインデ、ゲマインシャフト）よりは、資本主義の利益法則で動く 株式会社（ゲゼルシャフト、利益追求団体、機能集団）の方が人類の歴史の方向からすれば、より進んだ形態だろうと、大きくは判断できます。
ここで、ひとまず、以下に、３通のメールをそのまま貼りつけて、事態を公表します。そのあとで又、私の考えを書きます。
（転載貼り付け始め）
Date: Thu, 30 Jan 2003 12:40:52 +0900
To: "副島隆彦 ＧZE03120@nifty.ne.jp副島隆彦先生へ
山田宏哉です。
このような人生相談にも似たメールを送る、というご無礼をお許しください。
結論から言うと、どうやら私は人間関係上の問題からSNSIを追い出されることにな
りそうなのです。さきほども、よしなおさんから「お前が来ると事務所の雰囲気が悪くなるからもう来ないでくれ。＊＊＊さんはともかくお前の評判は最悪だ」という趣旨のいやらしい電話がかかってきました。 SNSIの幹部たちからこういう扱いをされては、私としては取るべき選択肢が限られてしまいます。
先日も、ヒロシさんがかれこれもう１０回くらい「春休みの予定は？ バイトしなさい」というようなことを言うので、「私のことを心配するより、自分の将来を心配したらどうですか」と言ってしまいました。 そうしたら一気に険悪な雰囲気になってしまって、結局「上下関係をわきまえろ」というような話になって、私は口惜しくて仕方がなくて憤然としたまま、途中で駅頭政策ビラ配りを切り上げさせてもらって帰らせてもらいました。その際、＊＊さんが「突っ張ったままでいい」という優しい言葉をかけてくださって、本当に感謝しています。
よしなおさんに殴られた時も同じでした。
もし、よしなおさんがSNSIの幹部でなく、その辺のチンピラだったら、彼の顔面は陥没骨折を起こしていたところです。その場にいた＊＊さんに「男なら殴り返せよ」と言われました。確かに、その通りです。しかし、私にはそれができませんでした。SNSI内部での人間関係が悪くなるのを恐れてです。そんな自分に悔しくて涙がでました。
しかし、こうしてなるべく人間関係に気を使ってきたにもかかわらず、私に対する人間的好き嫌いの評価はもはや修復不可能なところまで来てしまいました。やはり、私の人間関係の取り方に問題があるのかと思います。 そして、私が副島先生に痛切に訴えたいことは、私の場合、現地組の方々に人間的に嫌われてしまうと、もはややっていけないという現実です。
私は、自分の書いたぼやきを修正する権利すらないのです。修正してほしい点があったら、現地組の人たちにいちいち懇願しなければなりません。「ぼやきを修正する権限は与えられない」とハッキリ言われました。先日、ここを直してほしいと言ったら、嫌々そうに直してもらえました。自分の文章を修正するのに、こうやってヘコヘコ頭を下げなければならない、ということは屈辱的ですらあります。
事務所のメール・アカウントも、結局、たらい回しにされて、結局見ることができません。密かに私が人間関係に問題があることから、意図的に締め出されているのだと想像します。 私はこれまでずっと、文章を書いてお金をもらうことを目標としてきました。副島先生からそのチャンスをいただけて本当に感謝してもしきれない、と思っています。
だから、今の私からSNSIを取り去ったら、また「ノーバディ」に逆戻りです。誰が読むという当てもなく文章を書き続ける、というつらかった日々に逆戻りです。せっかくつかみかけたチャンスをみすみす逃すのは、身が切られるようにつらいことです。
私は、生まれつき組織に適応するのが苦手なようです。 中学時代のサッカー部も、人間関係がもとで警察沙汰を起こして、追われるように部活をやめました。高校時代の吹奏楽部も、私が自分の能力を過信して、自己主張が強すぎて、顧問の教師や幹部たちの激怒をかって、やめざるを得ませんでした。
そして今、私はSNSIを失おうとしています。 初めの頃は、自分の仲間を見つけたような気がして、本当に嬉しかったのですが、徐々にお互いに本性を現して、残念ながら、人間的好き嫌いが仕事に多大に影響するようになってしまいました。
仮に、私がSNSIから追放されるとしたら、誰にも頼らずに自力で何としてでも社会的に這い上がって、再び尊敬している副島先生や＊＊＊さんと口を聞いていただけるだけの立場を手に入れる、ということがおそらく私の当面の目標となるだろうと思います。学生という身分でできることには限界があります。どうしたらいいのか、現時点では、見当もつきません。
しかし、その覚悟はできています。また、目下の状況はその覚悟をしなければならない状況です。 せめてもの願いは、仮に私がSNSIから追い出されるような形で脱退させられることになっても、副島先生との師弟関係（こう呼ばせていただいて差し支えないならば）は何らかの形で継続させていただきたい、ということです。
山田宏哉
（２） Date: Thu, 30 Jan 2003 14:13:22 +0900
山田宏哉さんへ
須藤より以下のメールを読みました。
SNSIには、「人間的好き嫌いで動かないこと」という鉄則があります。私も好きなルールです。私は君が人間的にあまり好きではないけれど、君のSNSIへの関わりや仕事の進行とは全く関係ありません。これからも君が文章を生産し続けることは変わらず歓迎されるでしょう。
SNSIから君が追い出される、ということは当面ありません。出て行きたいなら私は引き止めませんが、私（や他の人たち）が追い出すようなことはありません。政治実践活動は、SNSIとは別ですからそこでどうしても混乱を引き起こしてしまうような人間は、やはりご遠慮願いたいと思います。
SNSIとは別なのです。政治実践活動は生の人間関係ですから、他人と上手く作業をやっていけない人に普段の日に頻繁に来てもらうのは、有難いとは言えないのです。「政治実践プログラム」などの、イベントの時にお会いしましょう。
君が私を殴りたいというなら、どうぞ私にケンカを申し込んでください。私は受けますし、私はそのような行動を、ただの私のプライベートな出来事としか認識しません。私はただのその辺のチンピラであって、「幹部」とかいう大層なものではないのです。
それでは。SNSIメンバーとしては、これからも宜しくお願い致します。
（３）Date: Thu, 30 Jan 2003 16:00:25 +0900
須藤さんと ヒロシさんへ
山田宏哉です。
返信ありがとうございます。
申し訳ありません。よく考えてみたら、私が、特に精神に異常をきたして、カリカリするようになったのは、大量に論文を書かなくては、という使命感を持つようになってからでした。つまり去年の年末くらいからです。このストレスが表面に出ていたのだと思います。勝手に力んでいた私の方が全面的に間違っていました。今後は、あまり気張らずに論文を書こうと思います。今後ともよろしくおねがいします。
山田宏哉
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦です。
何をやってるんだろうねえ、この若者たちは。というのが、私の気持ちです。
と、書いたらいけないのです。人は、自分が本気で悩んでいる事で、本気ですから、他の人が簡単に冷ややかに突き放しては行けないと思います。
「自分にとって自分は全てである」という言葉を私はよく自分に向かって独り言でいいます。自分が消えてしまえば何も残らないだろう。フランスの構造主義の初期（実存主義の晩期）のメルロー・ポンティとかが、よく「まなざし」とか言ったあれ、だろう。
だから、その人が抱えている深刻な悩みを、横から笑ってはいけないのです。
最近も、私は、びっくりしたことがあった。それは、ある中堅政治家でやがて大臣になろうとする人が、自分の先生に、自分の愛人問題を打ち明けて深刻に悩んでいた時期があった、というのである。あれほどの人格者であらゆる苦しみにも堪えられる人でも、そういうことで悩むのか、と私はびっくりしました。
自分の愛情問題とか、家族問題とか、肉体・健康問題というのは、大変なことだ。ところが回りの他の人から見たら、笑い話でしかない。実際に私も笑われたことがたくさんある。きっと他のひとの深刻な悩みを、冷ややかに嘲笑したことも沢山あるだろう。時間が経てば解決する、という言葉が平気で使えるようになるのはおそらく４０歳を越したころからだろう。
だから人の悩みを笑ってはいけない。しかし、人間はそれぞれが個体だから、いちいち別の個体の問題を共有できない。私たちの学問道場は、私塾の伝統をそのまま受け継いでいるから生身の人間関係になれば、きっと過去に有ったものがそのまま、私たちにも、振りかかって来るだろう。私はそれを予期している。若い人間たちの切磋琢磨は見てみぬ振りをするしかない。私が気になるのは、初期の慶応義塾の中で、アメリカから帰ってきて脳に異常をきたして、建物の中でぶらぶらして他の塾生たちに怖れられていたという人物の事である。福澤の薫陶を受けた筆頭の優秀な若者だったとと思う。そのうち調べて論じる。
しかし、繰り返し書くが、大きな思想対立や思想闘争が起きたら、私は容赦しない。
たとえば、幕末の新撰組の中で、凄惨な内ゲバでの殺し合いがあった。東京の三多摩出身の、百姓たちで、「三多摩壮士」と呼ばれた者たちが京都市中見廻り隊として、会津、桑名の両藩のお抱えで京都に向かった時にはたったの２５人ぐらいだ。それで、脱藩浪人（後の勤皇の志士）狩りを命じられた。その時に、芹澤鴨（せりざわかも）ら数人が、近藤勇らに、路線闘争で斬られている。それは、他の馬鹿な思想音痴の小説家たちには分からないだろうが、私には分かる。
芹澤鴨たちは、尊皇攘夷の思想をもっていて、それは、合津、桑名の殿様もそうだったのだ。尊皇なのに、江戸の徳川将軍（公方、くぼう、さま）の体制を擁護する為に自分たちが存在する、ということで、この思想的な苦しみの中に、新撰組全体が包まれていた。そのとき、近藤勇は、敢然と、徳川幕府体制の擁護の思想に立って、倒幕勤皇派を内部から排除した。これが芹澤鴨たちの内部粛清の事件だ。
あんまり、こんなことを書くと、若い気の弱い人は理解の域を越えてびっくりするだろう。
あるいは、ヒトラーによる、ヒムラー派の追放などもそういう思想闘争だった。私、副島隆彦は、政治思想のまっただなかをずっと生きてきた人間だから、そういうことは全て分かる。私ぐらい思想闘争というものを生身でも全体として分かる人間はいないだろう。だから、政治思想の先生なのです。私は、今は、もう学問道場の先生だから、温厚になってあまり声を荒げたりはしないように努力している。しかし、外側からの私たちへの攻撃に対しては、私が真っ先に駆け出してゆうだろう。宮本武蔵のような「道場破り」を堂々と私に挑んでくる者を私が、まだまだ、すべてねじ伏せてみせます。あとは、やっぱり、「学問道場の仲間は、みんな、仲良く」です。
副島隆彦拝
就職レポートを毎回、大きな関心を持って拝読しております。これからも是非、続けていかれることを望みます。僕はバブル最盛期の九十年に、大学生の就職番組の仕事をしていました。そのときのことを今の現役の大学生に話したら羨ましいと思うでしょう。忘れもしません。一橋大学の学生寮に就職解禁日の１０月（往時は就職解禁日というものがありました）第一週にインタビューに行ったとき、某都市銀行から拉致されて宿泊付きの歓待を受け、他の銀行に行かせてもらえなかったとか、電話を切らせてもらえずに内定を強要されたとか、ボーナスは自家用車だとか、海外リゾートだとか・・・・。しかし、それが今ではどうなっているのか。もしも、山田さんが深く就職というものをテーマに掘り下げるのでしたら、僕は当時の学生の連絡先名簿を持っていますから、何か役立つかもしれません。
就職に勝つべくして勝った者の体験記を読む山田宏哉・編集
［このレポートの構成］
はじめに 運に頼らず、勝つべくして勝つ
１．マスコミ
（ケース１） ダイヤモンド社 文学部 女子 2,001年
（ケース２） NHK （記者） 政治経済学部 男子 2,001年
（ケース３） 読売新聞社 政治経済学部 女子 2002年２．メーカー
（ケース４） 日本たばこ産業（JT） 文学部 男子 2002年
（ケース５） 松下電器産業 文学部 女子 2002年
（ケース６） 日立製作所 商学部 男子 2,001年３．流通・情報・運輸
（ケース７） 高島屋 文学部 男子 2,001年
（ケース８） インターキュー 法学部 男子 2,001年
（ケース９） 西武鉄道 文学部 男子 2,002年４．商社
（ケース１０） 三井物産 政治経済学部 男子 2,002年
（ケース１１） 三菱商事 政治経済学部 男子 2,001年５．金融・保険
（ケース１２） みずほグループ 法学部 男子 2,001年
（ケース１３） 野村證券 法学部 男子 2,001年
（ケース１４） シティバンク 教育学研究科 男子 2,002年
（ケース１５） セコム損害保険 社会科学部 女子 2,002年あとがきにかえて 明るく、強く、元気にいこう
＊年次は卒業年次です。
＊本稿は、「若者に職がない」「機会不平等と学歴格差の現実」に続く、就職レポート第3弾です。
はじめに 運に頼らず、勝つべくして勝つ山田宏哉です。
運に頼らず、勝つべくして勝つ。これは就職活動に限らず、あらゆる局面で大切なことである。就職活動は、「運」であるとよく言われる。
しかし、謙遜ではなく、文字通りに、運で内定が取れたというような人間は、つまりは自らが回りに比べて、飛びぬけた実力がないということを証明しているにすぎない。本当に実力がある者は、勝つべくして勝つし、またそうでなければ実力があるとは言えない。
勝つべくして勝つ、ということを私が意識したのは、私が大学のゼミの選抜に挑んだ時だった。私は成績がとんでもなく悪かったにもかかわらず、学部で１、２を争う、と言ったら大げさだが、とにかく人気のあるゼミに応募した。選抜は、書類選考と集団面接で決められる。
これはとんでもなく傲慢な思い込みだが、面接を受けている瞬間、私にはすさまじい気迫がみなぎっていて、絶対に合格する自信があった。そして事実合格した。
逆に、私の友人は、選考は「運」だと公言していたが、そのせいか、さほど人気のあるわけでもないゼミの面接に落ち、さらに2次募集にも落ち、結局、「ゼミなしっ子」になってしまった。
私とその友人の間には、さほど頭の良さに差があるわけではないので（成績は彼の方がはるかによい）、この違いは何か、と言えば結局のところ、勝つべくして勝つという精神、何が何でも受かってやるという気迫、の有無だろう。
では就職活動に限らずとも、確実に勝負に勝つためにはどうすればよいか。
その答えは、誰にもわからないから、皆が試行錯誤している。しかし、その片鱗に触れることならば何とか可能だろう。
これから早稲田大学の卒業生15人の就職体験記をそのまま掲載する。
これは同大学の就職課に届けられた生の声である。この中の特に重要度の高い体験記は「就職手帖 就職活動体験記」という冊子にまとめられる。非販売の内部資料である。私はこの重要度の高い体験記を集めた「就職手帖 就職活動体験記」の2002年度、2,001年度版に載せてある500人の体験記の中でも、さらに重要度の高いと私が判断した体験記を合計15本厳選した。従って、彼らはいずれも就職戦線で勝つべくして勝ったと言うにふさわしい者たちである、と私は考えている。
早稲田大学ということで多少の偏りはあるかもしれない。
しかし、これから就職活動を向かえる学生に対してはもちろん、そうでない人たちに対しても必ずや何らかの感銘を与えるものであると確信している。１．マスコミ
（ケース１） ダイヤモンド社 文学部 女子 2,001年
（転載開始）
［ポイント］ ポジティブにガツガツやれば、ちゃんとうまくいく
出版社を志望していたが、マスコミ関係は高倍率ということなので、直接練習と考え、二月からテレビ・新聞をまわり本命の出版へと活動を移していった。論作文を書いたことはなかったが、エントリーシートを書き、人に見てもらったり書類選考通過することで自信をつけていった。
SPI対策は問題集を一冊やった。「新聞ダイジェスト」と「ニュースフィアル」の問題集と、毎日、新聞を読む土とで筆記試験対策は大丈夫。筆記試験で落ちない程度の知力をクリアすれば、面接だ。
面接は地でいった方がいい。個人のアクと、少しチームワークでやる仕事なので、「自分」を出すこと。度胸と愛敬を忘れず、笑顔で語っていれば、きっと会社はあなたのポテンシャルとイイトコロだけを汲み取ってくれる。頭の良さは関係ないが、頭の回転・機転が求められる。
出版社を目指す人で、“御社の雑誌を読んで感動した…”等のことを志望動機とするのではまずいと思う。必要なものは企画力、発想力。そして指示待ち人間ではなく、自分がおもしろいと思ったことを突きつめて結果を出せる人。ある意味わがままな人でいいと思う。
内定後、総務の方に「決め手」を尋ねると、内定者に共通してあるのが「明るさ」と「ウチの会社っぽい」ということだった。他は、雰囲気や性格・持ち味で決められているので、一定の知力（筆記試験）をクリアすれば、後は会社側があなたを見つけ出してくれる、という感じだ。合う会社がわからないうちは数多く様々な会社にチャレンジすればいいと思う。私は七月頭まで半年近く就職活動をしたが、大満足の結果だ。出版社で、ダイヤモンド社を意識しはじめたのは遅かったが、決まってみると、最もやりたいことができ、また給料も場所も良くて言うことがない、という具合だ。
結局、相性がよかったのだろう。
これからがスタートと考えている。（転載終了）
（ケース２） NHK （記者） 政治経済学部 男子 2,001年
（転載開始）
［ポイント］ 「記者」という専門職への揺るぎない気持ち
記者は職人である。自分がその仕事を純粋に好きだからこそ、その道に入って技をみがき、腕一本で食っていく。大きな組織から離れて、独立することも夢ではない。そんなイメージで私は「記者」という職業をとらえ、就職活動をしていた。
真実の追求や社会正義の実現のため。あるいは、留学や海外旅行・ボランティアなんかを通じて、広く社会に伝えたいことを見つけたから。記者志望の理由として、以上のようなことを挙げる人は多いだろうし、それは大変に立派なことである。だが、私が記者を志した理由はそうではない。
正義や真実が好きなら、弁護士や検察官・警察官などの道がある。伝えたいことがあるなら、作家にでもなればいい。また、環境や福祉に関心があるなら、記者になって実態を伝えるよりも、その現場で働いた方がよっぽど、社会に役立つ実感が得られるはずだ。記者は「記す者」と書く。記者でなければできないこと、それは、様々な事件や事故の現場に自ら足を運び、取材することだ。取材の過程で、いろんな物を見て、いろんな人に話を聞く。「伝える」より前にある「記す」（見開きした上での）に興味があり、面白いと思うから記者をやりたい、と私は言い続けていた。
もちろん、こうした主張にも裏付けがなければ、勘違い学生による机上の空論になってしまう。私の場合、編集長を務めた英字新開でいろんな所に取材に行き、記事を書いて難しさもわかっていたし、新聞社の編集局でアルバイトをしていて記者の仕事のハードさも側で見て存分に承知していた。大勢の人に仕事の成果を見てもらえる、「華々しさ」の影にある「厳しさ」を理解した上で、それでもあえて「記者」にやりがいを見つけていたことが評価されたのだと思う。
好きなことをやって銭を稼ぐのだから、労働時間が不規則で休みが少ないのは当り前、望む所だ。
そんな職人的気概を示すと、記者経験のある面接官は間違いなく喜んでくれる。（転載終了）
（ケース３） 読売新聞社 政治経済学部 女子 2002年
（転載開始）
［ポイント］いい意味での如在なさ
マスコミを目指す女子学生のみなさんへ
�｜砲了劼�3倍がんばるつもりで！
同じ能力の男の子と女の子がいたら企業は迷うことなく男の子を採るでしょう。ひがみじゃなくそれが現実。�▲┘鵐肇蝓璽掘璽箸呂討い佑い暴颪�
マスコミ各社のエントリーシートはやたら長い。特に新聞、NHK。だからって適当に書けば相手はプロなのでバレます。「汚ない字」は嫌われますが「汚ないけど丁寧な字」は「きれいな字」より好かれます。��自力本願
政治家や大企業の社長の娘ならともかく中途ハンパなコネはかえって嫌われます。自分を信じましょう。�た箸世靴覆�
ありのままだからってスツピンは厳禁。気合いの入った厚化粧は引かれます。人間見た目。�グ貳牟詰椶里覆た�
現代用語の基礎知識、イミダス、知恵蔵どれでもいいです。3回読みましょう。筆記で落ちるな。�ι當未凌佑蓮�
マスコミには採用されません。他人にはない何かを見つけましょう。ないなら作れ。��面接は笑顔で！
「これまでの人生、その笑顔で何とかなってきたでしょ。」というイジワルな質問（実話）には「イイエ！」と笑顔で答えましょう。（転載終了）
２．メーカー
（ケース４） 日本たばこ産業（JT） 文学部 男子 2002年
（転載開始）
［ポイント］ 肩書きなんていらない。
私は文学部英文学専修で、特に英語も喋れるわけではなく、特段の特技も無くサークルも1年生で辞めてしまいました。一般的に言うと非常に就職活動には不利な条件ばかりを揃えた学生です。しかしこの様な私でも最終的には4つの企業から内定をいただく事ができました。就職活動を終えて感じたことは、学部や特技、サークルといった肩書きは採用には直接関係ないということです。そこで自分自身でこれが採用の決め手だったと確信した事を以下に挙げたいと思います。
� �SPIの成績」 これは勿論高ければ高いほど以後の選考が有利になる。
�◆嵬明楷韻箸料蠕�が合うか」 これは運になってしまうが、大事なことである。
��「面接では笑顔を絶やさない」 相手に好印象を与えることは社会人になってからも必要不可欠。
�ぁ崚渡辰任留�対はしっかりと」 某企業から「電話での応対の仕方で採用を決めている」と言われた。次に私が就職先と決めた日本たばこ産業（JT）について。皆さんもご存知の通り旧専売公社である。だからと言って決して安定企業では無い。データの上からも喫煙率は年々下降しているし、マスコミも「禁煙」と訴え続けている。JTは今この様な状況を踏まえ、タバコ事業よりも飲料・食品事業に力を入れ始めている。私は元々食品業界を強く志望していたので、その点で相性が合ったのだろう。
因みに志望理由がたばこ生産という安定産業だからとした学生は皆落とされていた。どこの企業を受けるのもそうであるが、現在の企業の状況について知っているだけでは駄目である。むしろ10年後20年後にその企業はどうなっているか、また自分がどのようにその企業を動かして行きたいかを考え、述べるべきである。今どこの企業も保守的な人間は求めていない。ガンガン挑戦していく積極的な力を求めているのである。皆さんも健康には留意して、がんばって下さい。
（転載終了）
（ケース５） 松下電器産業 文学部 女子 2002年
（転載開始）
［ポイント］ とにかく動き回ること！！
私は就職活動を真剣に考えたのが10月でした。とにかくありとあらゆる企業のセミナーに参加し、生で様々な企業の声を聞きに動き回りました。家にいてパソコンで調べるよりもずっと効率的だし、必ず得られるものがあるからです。そして誰よりも早くから、部活の先輩に会い、エントリーシートや就職活動の話を聞きにいきました。（1月上旬）何枚ものエントリーシートを書いていくうちに、書くコツなどが自然と身につくため、最後はほとんど時間をかけずに書き終わらすことができました。結局エントリーシートは、50枚以上60枚位は書き、OB・OG（自分の気になる企業のみ男女どちらも会いました）には20人位訪問しました。
ポイントとしては、� チ瓩�から準備を始める事。�◆�行きたい企業のOB・OG訪問は必ず行う事。男女両方から話を聞く事。私は東京海上、JTBどちらかに初めは行きたかったため、どちらも男女両方会いました。��．志望動機、自己PRはあらかじめ考えておく事。面接真近になって焦ることのない様にしておく事。�ぁゴ靄榲�に一人で行動する事。
�い老觜渋臉擇任垢茵�就職活動は一人一人ちがうので、あまり友人のペースにまきこまれない様にすること！！時々会ってストレス発散させるのはよいが、セミナーも基本的には一人で行った方が頭に入る。本気で活動したいなら、絶対に個人行動した方がいいと思います。
私はこうして3月中に2社、4月に2社内定をもらい、今の会社から内定をもらった時点で終わりにしました。だから結局東京海上・JTBも辞退しました。というのは、OB・OG訪問で話をきき、一番印象に残ったところ、「この人と一緒に働きたい！」と思えたところが松下だったためです。
この点からも、OB・OG訪問は必ずすべきです。知らない人と会うのも勉強ですし、楽しいですよ！私はJTBの方と今でも交流があり、仲良くさせてもらっています（笑）。
（転載終了）
（ケース６） 日立製作所 商学部 男子 2,001年
（転載開始）
私は商学部でありながら司法試験をやっていた関係から就職活動を始めたのが遅く、実際非常に苦労しました。
そうしたなかで9月の中旬まで就職活動をした経験からいくつかの留意点について述べたいと思います。
�仝亀い領匹気鬟▲圈璽襪垢襪海函�
よく就職活動をする学生は、会社に対して倖そうに思われるとまずいと思って、自分の方から自己の意見を主張しないようになりがちです。しかし、自分の意見を会社に対して主張しない人間は、自分の考えを持っていない学生だと思われむしろマイナスです。会社に対して萎縮せず、胸を張って自分の意見を会社にぶつけて下さい。もちろんその時に圧迫されることもありますが、自分の意見に自信を持ち、笑顔でハキハキと自分の考えを述べて下さい。
�⇒祥気鮓�せること。
会社に泣き落としは絶対に通用しません。（私見では）ですから、無理にでも余裕のあるふりをして下さい。�６罰ΩΦ罎鬚靴辰�りして志望動機と結びつけること。
あたり前のことですが、この点が意外に難しい時もあります。その様な場合は例えば市販の就職本の情報をパクルことも必要だと思います。�げ駭辰離�ャッチボールをこころがけること。
人事や面接官の方に質問をした様な場合、相手の答えに対してある程度聞き返して（例えばここの点はこう理解してよろしいのでしょうか？等）下さい。相手に、人の話をしっかりときく姿勢ができていることをアピールして下さい。私は日立製作所は秋の学校名不問選考会で応募したため通常の四・五月の選考と同じかどうかわかりません。但この会社の選考は非常に公平だったという印象が強いです。
なにはともあれ最後は根性です。皆さんも自分を最後まで信じて頑張って下さい。
３．流通・情報（ケース７） 高島屋 文学部 男子 2,001年
（転載開始）
［ポイント］ 悩んでいる暇があったら行動しよう！！
正直な話、私は文学部ということもあって、就職に対して大きな不安を持っていました。そこで少しでも興味関心のある会社にはのべつまくなし、資料請求をしました。その数百社以上、業界もマスコミ、メーカー、流通、運輸、エネルギー、旅行、そして金融までとみさかいのない程でした。
やはり、早大生といえどもメーカーや金融では明らかな学校差別を受けたと実感できました。毎日、会社説明会に通っているうちに知らず知らずのうちに興味のある業界のことには詳しくなってゆき、選考でも私の場合百貨店やスーパーは何の苦労もなく、引きよせられるかのように進んで行きました。（金融、メーカー、運輸では大苦戦でした）
流通業界を志望する人は間違いなく伊勢丹、高島屋、丸井そしてイトヨーカ堂あたりを受けると思うのですが、それらの会社は就職活動の始動がマスコミの次くらいに早いので気をつけて下さい。私の場合、伊勢丹は2月下旬から選考にのり、最終で落されたのは3月末という異例の早さでしたし、ヨーカ堂は2月中にはDMを送り返さねばなりませんでした。また、西武百貨店や小田急百貨店などの電鉄系百貨店に特に言えることなのですが、自社のホームページにしか応募方法が載っていないためリクナビ等就職サイトを見ているだけでは応募し損なってしまうケースがあるので注意しましょう。
そごうの倒産にも見受けられるように、この流通業界は不況下にあってどの会社も正直厳しいかも知れません。その分本当に流通業界に進みたい人でも企業の選定には気をつけて下さい。知名度に惑わされて企業研究を怠ると大変なことになりますよ。老舗でも危ないところはありますからね……。
最後に高島屋のことについて少し。高島屋は東京と大阪で別採用で全て総合職です。数年売り場に出たあと、売り場総括、バイヤー、スタッフのいずれかになるとのことです。外商担当にならなければ日祝日は休めないかもしれません。ですが、風通しも良く素晴らしい企業ではないかと思います。
（転載終了）
（ケース８） インターキュー 法学部 男子 2,001年（転載開始）
［ポイント］ 「詰まるところ、あなたはその会社に利益をもたらせますか？」
就活始める前に、最低限知っておくべきこと
1．会社というのは、なんだかんだ言って、「いかに利益をあげるか」という原理で動いている。そのためには、経費（時には、人件費）を減らし、収入を増やす。一部のマスコミ志望者に時々この点を忘れている人が、見受けられる。この御時世で儲からない事業をやる所なんて、そうそうない。世間にそれなりに名の通った企業ならなおさら。新規事業をやりたいと言うのなら、それはどのようにして儲かるのか、市場規模は？競合は？コストは？自社の既存事業との食いあいはないのか等、データを集め儲かるとの目算を立てるべきだ。インターネットで、データはかなり集められる。
それぐらいはすべきだ。冗談抜きに、今企業は新卒採用を一種の投資だと考える方向に向かっている。ならば、今はともかく将来的にはこいつは会社に利益をもたらしてくれる、そう思わせるぐらいでないと採用なんかされっこないだろう。
2．会社に利益をもたらしてくれる、と言ってもその人が単に個人プレーが得意なだけなら、一部の外資系金融の専門職を除いて、採用されまい。なぜなら、仕事はチームワークでやった方が効果があがるから。あなたが一人で十人分稼げるなら別だが、会社としては1人入ることで他の9人が生き生きと仕事が出来るようなら、まず後者を選ぶだろう。よく人事でなく、現場の人間が採用に関わることがある。その基準は一つ「一緒に働きたいと思える人間を選べ」例えば、社会常識の有無、社風が合致するかで判断されることもある。必ずしも、やる気や能力の有無だけで選ばれる訳ではない。
ならば、学生の側もト緒に働きたいと思える先輩がいる」会社を選んだ方が幸せかも知れない。陳腐だが、結局は人が仕事を作り、社風を培うのだからだ。就活中は、色々な情報が錯綜して大変だろうが、最後は「人」をよく見て、「人」で判断して下さい。Take it easy！
（転載終了）
（ケース９） 西武鉄道 文学部 男子 2,002年（転載開始）
［ポイント］ 攻めの姿勢を忘れずに。
私は、文学部の学生ですが、文学部生が就職戦線において唯一強いマスコミ系を完全無視、鉄道業界一本で活動しました。
なぜなら小学生のころより鉄道で働きたいと思っていたということと（ちなみに小学生時の夢は“東京駅の駅長”）鉄道を通じて沿線の価値を高める沿線開発をしたかったからでした。
で、活動においてですが、当然ながら面接が中心となりますが、「内定をもらおう」という気持ちではなく「こっちが企業を選んでやろう！」という気持ちが大切。落ちたら「俺を落とすなんてろくな企業じゃねえ！」って思いましょう。あと、言いたい事はたとえ企業を非難することでも言って来ましょう。的を得た非難はむしろ歓迎されると思いますし、熱意や企業研究の深さもアピールできて一石二鳥です。でもやはり「縁」の存在も否定はできません。落ちる時は落ちる。
ここからは文学部生へ向けて書きます。文学部はそれだけで企業に敬遠されるという学部です。面接では必ず「何故文学部に進んだの？」と聞かれる機会もあるでしょう。ですが企業はそこの受け答えを何げに重視しているようです。それと文学部は世間と縁のないことしか勉強していないのもマイナス点らしいので、資格で「武装」してみるのもいいんじゃないかと思います。とはいえ学部の友人に4月半ばで決まった人もいますし、私も4月下旬に終わったのでご安心あれ。
というわけで厳しい活動が予想されますが頑張って下さいね。
（転載終了）
４．商社
（ケース１０）三井物産 政治経済学部 男子 2,002年（転載開始）
［ポイント］ 足でかせぐこと
人それぞれだとは思うが、私の経験から活動方法について重要だと思うことを。
�．螢好�ヘッジを堂々とすること。どうしても入りたい会社以外はほとんど受けない、というのは戦略的とは言えない。あまり興味のない会社・業界だとしても、受けることで面接のコツみたいなものもつかめるし、本命企業の時の説得力が増します。「あれこれみたけどやっぱり御社！」の方が相手にわかりやすく、面接の主導権も握りやすいと思うのです。多く受ければいくつか内定がもらえるでしょうし、家にいるよりも外で刺激を受けたほうが新たな発見は多いでしょう。受ける会社を後から減らすのは簡単ですが増やすのは大変です。なによりも、一日に4社も回っていれば一喜一憂している暇などないことが一番大きい。
�¬明椶鯡明椶塙佑┐襪戮�でないと思う。面接官は一日中似たような自己PRや志望動機を開かされて飽きているはずなので、元気よく、面白い謡をするべきです。それを志望動機やらに繋げていくのが理想ですが、一緒に働きたいと思わせれば通過します。
私の場合：秋のサークル活動で完全燃焼したことに充実感を感じていたので、就活もサークルと同様、楽しみながらやりまくろうと思った。最初受けたテレビ局はESすら通らなかったが、その後説明会から行きまくり、興味の薄い会社でもES書いて面接に行った（ほとんど途中辞退したが）。勢いに乗れば気を発しているだけでほとんど喋ってないのに通過！なんてこともある。最終的に5社より内定を頂いた。
商社について：英語は、筆記さえ通ればそれほど心配いらないと思う。私のTOEICは笑えるほど低い。商社不要論とかあるけど、自分たちがなんとかすればいいんだからあんまり関係ないと思います。それだけ商社という業態は柔軟に形を変えられるし、変えてきたから。
（転載終了）
（ケース１１） 三菱商事 政治経済学部 男子 2,001年
（転載開始）
［ポイント］ とにかく「自分」を大切にする事。
まず第一に、周囲の動きにまどわされない事。参考にすることは大切（必須）だけれども、あくまでも活動しているのは自分で、選考過程、時期も人により異なる。まわりに内定が出始めても、あせる必要はまったく無し。
第二に、面接で会社にこびない事。自分が将来働く事を考えれば、本当の自分をいつわって採用されてもキツイだけ。「自分」を出して、企業から「そんな君にうちで働いてほしい」と思われたら、すばらしいんじゃないでしょうか。あと面接は選ばれる場ではなくて、学生が企業を選ぶ場でもある事を忘れないと良いのでは。あくまでお互いのニーズがマッチングする場だと内定がいただけるのではないでしょうか。
最後に、「就職」を第一目標にしない事。これから何十年続くであろう人生の「部（手段）としてとらえるべき。場合によっては、いわゆる一般のこの時期の就職活動をしなくても良い訳で、「自分」の人生をこの先こうするために、この企業に入りたいというところを探して欲しいと思います。
（別にそれが企業だけに限られないはず。事実資格とっている人や、フリーターの人も世の中ワンサカいますよね。）（転載終了）
５．金融・保険
（ケース１２） みずほグループ 法学部 男子 2,001年
（転載開始）
［ポイント］ �ヽ慇源�代に何をしてきたか�⊃震面椶房茲蠢箸�
私は5年生の6月まで資格試験合格に向けて尽力していたため、それまでは企業への就職活動は全くしていませんでした。そして、5年生の時に資格試験に失敗した時には途方に暮れました。すなわち、もう1度試験に挑戦すれば企業への就職は極めて難しくなるのですが、かといって今年度の企業の採用活動も殆ど終了していたのでもはや企業への就職はあきらめざるを得ないものと考えたのです。しかし、この状況は就職課の方のアドバイスにより大きく変わりました。それは、「秋採用を行う企業もないわけではない。」「みずほが秋採用を実施する。」というものでした。ここから私のみずほ内定を目標にした就職活動がはじまりました。
以下、私の就職活動においてポイントになったと思われることにつき少し触れてみたいと思います。
�ヽ慇源�代に何をしてきたか
近年の企業の採用活動は人物評価重視で行われることが多いようです。そして、自分がどんな人物かをアピールするには学生時代（時には高校時代も）に何をしてきたかを主張することが有効だと思います。ここで、「何をしてきたか」だけでなく「その結果何を得たのか」を言えなければあまりよい印象を与えられないような気がしました。�⊃震面椶房茲蠢箸�
やはり何といっても真面目に取り組むことが大切だと思いました。これにより自分自身としても面接に対して自信が持て、また、面接官も好印象を抱いてくれると思います。具体的には、1つにこだわらずいろいろな業界について、OBの方の話をきいたり、業界本を読んだり、友人と話し合ったりすること等だと思います。最後に、私は極めて就職活動に出遅れてしまい情報収集面からして苦労したにもかかわらず第1志望の企業から内定をもらえたのは就職課の方をはじめとした多くの人達のおかげだと思います。私はこれらの人達に感謝しつつ、来年の4月から自己実現に向けて頑張って行きたいと思っています。
（転載終了）
（ケース１３） 野村證券 法学部 男子 2,001年
（転載開始）
［ポイント］ やる気と考え方
どこの企業もいっしょだとは思いますが、やはり入社直後は下っ端仕事などたいへんなことが多いと思います。そして、それらのたいへんなことを乗り越えられた人たちが仕事をまかされるようになるのだと思います。そういう意味で、「つらい仕事でもがんばって続けられる人間」を求めていることは確かだと思います。
私自身も、体育会系的な考え方なので、学生時代にいかにサークル活動を一生懸命やったか、試合で成績を残すためにいかに考えて努力したか、をアピールしました。このような考え方が面接官に理解していただけたのではないでしょうか。
頭の回転がすごく速かったり、知識が豊富だったりする人は別ですが、私のように金融の知識もさらさら無く、特に頭が良いわけでもない人は、やっぱり自分のやる気と性格を見てもらって評価してもらうしかないと思います。
野村諾券はオープンエントリーということで、大学名は問われません。もちろん、学部学科等はきかれるので、それで大学を推しはかることはできますが、やはり「早稲田」のネームバリューを使わないで、自分自身を評価してもらえたことはとても嬉しいことです。「これからの時代は証券だ」と思う方は、ぜひ一度日本一の証券会社を見てみてはいかがでしょうか。
（転載終了）
（ケース１４） シティバンク 教育学研究科 男子 2,002年
（転載開始）
［ポイント］ 面接で自分を出来る限りアピールする
今回の活動を通して言えることは、面接が合否を決める最大の要因になったということです。シティバンクの場合、筆記試験はありますがそれ程重点が置かれるようなことはないようで、むしろ数少ない面接の中でいかに自分を売り込むことが出来るかに全てがかかっているように感じました。
面接で一番重視されるのが、学生時代に何をしてきたかです。私の印象では、いかに学生生活の中で自分をアピールしてきたかを見られていたと思います。また同時に、外資系企業ということもあり、その人の国際性についても見られていたと思います。別に帰国子女だから有利という訳では決してなく、むしろ企業理念にその人がどれだけマッチするのかが重要のようです。
今後シティバンクに興味がある学生にアドバイス出来ることは、まず何よりも学生生活を充実させることです。単に学部で与えられたカリキュラムをこなすだけではなく、もっと積極的に色んなことにチャレンジしていって下さい。海外留学をしてみるとか、インターンシップを利用してみるとか方法は色々あると思います。特にシティバンクの場合、内定者の年令は皆バラバラで、それこそ私のように大学院まで進学した人や、1年間休学して海外留学した人など多くの人が様々なバックグラウンドを持っています。早稲田という大学名にこだわらずに常に自分を高めることが出来る人がシティバンクに望まれる人材であると思います。
何よりも一番重要な点は、志望動機になりますから、色々な方法でシティバンクに接することが出来ますので、是非活動を始める前にシティバンクに接してみて、その雰囲気などを感じとってみて下さい。必ず面接の時の参考になります。私も、偶然ではありますが、就活前にシティバンクに接する事が出来て面接の時に非常に役立ちました。
P・S・意外と忘れがちだが、企業に提出する履歴書はコピーをとっておくこと。面接は、当然ながらその履歴書を元に進められるからだ。（できれば書込前の白地をコピーしておくと下善用として使えて良い）
（転載終了）
（ケース１５） セコム損害保険 社会科学部 女子 2,002年
（転載開始）
［ポイント］ あきらめないで続けること。
私が企業から最初に内定をいただいたのは8月まで夏休みも半分を過ぎた頃でした。周りの友人と比較するとかなり遅い方だったと思います。就職活動が長びけば長びくほど、途中でやめてしまおうと考えやすくなりますが、そこであきらめないで続けることが内定への近道です。以下に私なりのアドバイスを書きます。
�〜瓩�内定を得た友人などに、自己分析や志望動機、面接の疑問点などを開いてもらい、アドバイスしてもらう。両親に相談するより、実際に活動している友人の方が良い。
�△匹鵑覆砲弔蕕�ても人格否定をするべからず！なぜ？どうして自分は決まらないのだろうっと何度も思うかもしれないが絶対自分を卑下するな。
�５な�転換をまめにして、ストレスをためないこと。
就職活動をしていると誰でもストレスがたまると思います。でもそのストレスに負けないで下さい。運動するなり、お酒を飲むなり、友人と会ったりしてうまく発散し、毎日前向きに。アルバイトを辞めるか迷う人もいると思いますが、いい意味の気分転換になるなら続けてOKです。私は続けていました。ちなみに周りからの非難はすごかったですが。
最後にセコム損保を受け方へ
この会社はすごく結果の連絡が遅いです。例えば10〜14日と言われた場合、ほんとうに14、15日日位に連絡があります。少し待ってもこないからといってあきらめないで下さい。それからセコムを受けている場合、一次試験（筆記）は全く同じなので免除になります。
就職活動は辛い事が多いですが皆さんあきらめることなく頑張って下さい。（転載終了）
あとがきにかえて 明るく、強く、元気にいこう山田宏哉です。
他人を惹きつける文章を書くにはどうしたらいいか、ずっと考えていた。今も考えている。そのためには建前や虚栄心を排し、本当に自分が知りたいと思っていることを、書くように心がけなければならない、ということに気づいた。
このような非公開の就職体験記は、私自身、ものすごく熱心な読者で、ものすごく面白いと思っている。実のところ、私は大学図書館の地下に埋もれている、過去数十年分この手の体験記を読んでいるのだ。
今回は、思い切って、著作ではなく、この非販売の内部資料をメインに使い、しかもその資料の価値を最大限に生かせるように、私の余計なコメントや、要約の形で紹介する、という方法は一切取らなかった。だから、このレポートは転載がメインである。そのため、冒頭にも記したようにこのレポートは山田宏哉・「編集」であることに留意されたい。この作品は私にとっての、実験作である。
時々、何十人の人に取材したにもかかわらず、その取材記録を各人の発言の共通部分をくくりだして、「みんなの意見」にまとめ上げてしまって、そこしか発表しない人がいるが、これは非常にもったいないことだと思う。私は、具体例の中にこそ、真実がやどっていると考えているからである。
ただ、ここに挙げた人たちは、それぞれ個性も性格も全く違うが、みんな明るくて、強くて、元気だ、という共通点がある。自虐的な人はいない。反省は必要だが、自虐的では勝ち癖をつけることができないということだろう。だから、明るく、強く、元気にいきましょう。
ところで、この中で、もし一本、最も素晴らしい体験記を選ぶとしたら、皆様ならばどうだろう？
私なら、ためらわずに、（ケース２）『「記者」という専門職への揺るぎない気持ち』を選ぶ。
「好きなことをやって銭を稼ぐのだから、労働時間が不規則で休みが少ないのは当り前、望む所だ。」という気骨のある言葉に私は惚れた。私自身がこうありたいと思うからである。山田宏哉・編集 2003年1月30日
＊私宛のメールは、hiroya32@hotmail.com にお願いします。
副島隆彦です。 猫公爵君から以下のような私のネット環境についての
助言をいただきました。私には「猫に小判」のような話でどうにもなりま
せん。（転載貼り付け始め）
猫公爵Poitrine君へ
副島隆彦ですメールをありがとう。君の名前を見るのは久しぶりです。
私たちが web で販売しています「リバータリアニズム入門」の再送の件ですが、それは、和田憲治君がやってくれています。ところが和田君とは私たちは最近連絡がありません。このメールを読んだ事務所の者のうち誰かが君を助けてなんとかやってくれることを祈るのみです。和田君に誰か連絡して下さい。私のＰＣ環境についての助言をありがとうございます。
私は、Ｍａｃは使いません。私のような最低限度の操作能力の人間こそは
世の中で誰もが使っているものを使うしかないのです。助けてもらう時に
相談が出来るからです。ビル・ゲイツのマイクロソフト社が、まさしくネット・グローバリストとして相当に悪どい事をやっていることは私にも分かってきました。
しかし、それでもウンドウドウズを使うしかないのです。他の機種のことを
言われても私たちのような低級ネット力しかない人間には、どうしようもないのです。君の提案と助言に反応のしようが無いのです。
今後とも宜しく。副島隆彦拝
Date: 27 Jan 2003 20:03:29 -0000
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp前略
猫公爵Poitrineと申します。新年明けましておめでとうございます。ここ一年来の先生ならびにSNSIの皆さまのご健闘に感動しております。さて、私、以前pdf版『リバータリアニズム入門』を購入したのですが、PCのハードディスクが成仏なされてしまい、うかつにもMOなどメディアに保存していなかったために昇天蒸発なされてしまいました（笑）。
そこでご多忙中大変申し訳ないのですが、再度お送りいただくわけには参りませんでしょうか。
オンデマンド版の同書はもちろん購入しましたが、現在の個人的な研究の上で、未訳部分がどうしても必要になっております。
なお、以前お送りいただいたときに登録したメアド、＊＊＊＊＊＊は、inameが転送サービスを廃止したため失効してしまいました。よって、現在の＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊宛お送りいただければ幸いです。
確か以前、解凍用のPassもお送りいただいたように思いますが、それもあの世へ参りました。何とぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
猫公爵Poitrine
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊追伸（以下は全くの余談ですので、無視していただいても結構です）
技術系の方々も数多く居られる由にて、大きなお世話であることは分かっているのですが、副島先生の労作がまたもフリーズで雲散霧消したなどという悲しい書き込みを見ると、どうしても一言させていただきたくなりました。私は大昔の単漢字変換のワープロから連文節変換可能なワープロ、MS-DOSを経て、Windows3.1などに見向きもせず、GUIに優れたMacintoshを使い出し、現在ではWindowsとの両刀遣いです。安定性からWindows2000proを何と今時Pentium II / 300MHzの中古機で用いるほか、同じく中古のPCI PowerMacintoshにG3 500MHzのカードを刺して使っています。他にはWindowsCE機も使っています。パソコンについては、世代間倫理・環境倫理的に、資本主義の差異化のドライブに乗せられ、馬鹿げた新製品競争に巻き込まれるべきではないというポリシーからです。
それはさておき、Win2kProですら、HDの寿命から私のようなザマになることもあります。
失礼ながら、先生がWindows機をお使いになることに何のメリットがあるでしょうか。先生は知的生産をなさればいいのであって、多くのサラリーマンが陥っているような非生産的なWindowsパソコンのケア的な部分に時間をとられたり、OSやソフト、またハードの問題による失敗（先生にとっては原因が分かりかね、自分ですぐに対処できないような）に不毛な時間をとられたり、貴重な時間をかけた労作が消えてしまったりするのは、あまりにもったいなさ過ぎます。先生のお仕事は、その辺の学者の暇つぶしの紀要論文作成とは意味合いが大きく異なるからです。つまり、私が申し上げたいことは、先生は、例えば、iMacをお使いになればいいのではないかということです（笑）。中古の初代機（Revision A）なら２万円です。新品でも安くなっています。腐っても一応G3機です（最新機種はG4ですが）。ADSL接続でネットをする他、WordやExcelを使う程度のことであれば十分なはずです。Win版のOfficeで有る必要もありません。印刷所レベルの修飾でもしないかぎり互換性に何の問題も有りません（Win版だってバージョン次第では完全な互換性はないのだし）。
そもそも先生がなさる知的生産は「エディタ」でも十分なわけであって、書式だのなんだの、それをどうにかするのは本来は編集者の仕事であり、あるいは周囲の皆様方のお仕事であり、極端な話、何も先生がワープロをお使いになる必要すらないはずです。先生が書式変更や禁則設定やその他諸々、下らん編集作業までを請け負う必要はないはずで、分業が前提のはずの組織が有りながら、先生が些事に貴重なお時間を消費される必要は無いはずだからです。
OS９以降、テキスト処理や、そのファイルのFTPアップ、IEによるネットサーフ、メール程度のことで、フリーズが起こるなどということは、普通にメモリを積んだMacで通常のソフトを普通に使っているかぎり有りえません。どうしてアップロード程度でフリーズするのか、またそんな先生の環境を、ネットでの先進生の方々が、失礼ながらお傍にいらして、放置されておられるのか。iMacにはAdobeのPageMillが付いていますが（別にバンドルソフトを使う必要はないですけど）、それでTEXTファイルのFTPアップをしただけでどうにかなるなど有りえません。それだけに先生の現状は明らかに問題が有ります。
パソコン初心者の方には、OSのみならず、ほとんど全てのソフトでメニューやコマンド、操作法が統一されていて、しかも直観的操作が可能なMacのほうが向いているはずですし、先生はすでにWindowsを使われて来られたのだから（それも根源的なWindowsOSの発想が骨絡みになる程ではなく）、パソコンのロジカルな操作自体には慣れておられるので、Macにスイッチされても頭が切り替えられずに困りまくるというほどのことはないと拝察いたします。
OS９でいいわけで、何もMacOSＸのようなUNIXベースのOSを理解して使う必要はないわけですから（理解しなくても使えますが。笑）。パソコンの操作の教えあいの掲示板が有るのは互助・福祉の点で美しいですが、ややこしいものを使うからそうなるのであって、すでにどっぷり使っている人々は別にして、行きがかりの無い人、特に初心者はMacにしておけばよいのではないでしょうか。あるいは極端な話が、同じWindowsでも大画面のCE機でいいのではないかと思うくらいです（笑）。
WindowsとMac両プラットフォームにOpenOfficeというフリーウェアもあることですし、MSの帝国主義的な金儲けに協賛する必要もないのではないでしょうか。また、それに開かれた知的交流の場であるはずの先生関連のサイトでも、例えば、機種依存文字が散見されます。全くUNIXやMac、PDAその他の環境が考慮されていません。iｰmode用が選択できるサイトが早くから用意されていたのは流石ですが。
ちなみに私は医療系で、Macがドミナントだった業界ですが、かつて両プラットホームの価格差が大きかった頃からWindowsが増えてきて、現在ではかなりどっこいどっこいのシェアにまでなってきていましたが、あまりのWindowsOSのバグ、IEなどのセキュリティホールとウィルスの多さに、電子メールをはじめ、少なくともネット関係はMacに戻るという形の両刀遣いの人間が増えてきて、再びシェアが戻っているのが現状です。ことウィルス問題を考えれば、Macは相対的に相当に安全です。
まぁ、私のオンボロWindows環境（＝Windows2000pro Pentium II / 300MHz）ですら、ADSL12Ｍならすいすい動きますし、今回のHD死亡以外は今まで何年も何のトラブルもなく使用できたくらいですから、Windowsでも、もちろん先生がなさっている作業くらいで問題を起こさない環境構築は可能なはずですが、事実、それが叶わず、ご不幸が再生産されているように拝察されます。なら、先生にはiMacを使っていただければ、簡単に問題は解決するのではないかと申し上げたかった訳で、先生のお時間のロスをただただ惜しむ気持ちの故のおせっかいであって他意はございません。
別にAppleの回し者では有りませんし、OSＸ路線など今のAppleやJobsは大嫌いです。
ただ、私は特別な人以外は、極端な話、ネットのできるワープロ（OSはROMに焼かれてる）で良いと思っているわけで、それ以上、どんどん肥大化したOSを作り続け、それをCPUの速度を上げ、使用メモリを増やしてハードの力技で解決していくという不毛な自己増殖を技術革新と称して、資源を浪費し環境を破壊していく営為(MSにしろAppleにしろ）に加わるべきではないと個人的には思っております。皆がエンジニアや特殊なソフトを要する科学者に必要なものと同じものを持つ必要はないと思っています。
故・山本夏彦先生は「ラジオがテレビになったからといって別に人間は幸せになったわけではない」と喝破されていますが、ワープロがパソコンになったからといって生産性が上がったわけではない、と同様に申し上げたかっただけです。下らぬ周辺作業に費やす時間をその分知的生産に振り向けていたら……ということです。ノートパソコンを持たされることは社外で残業させられるのと同値であり搾取されているという意識もなく、できるビジネスマンとばかりに世間に乗せられているおめでたい男たちが電脳店に屯しています。
無論、こちらに集うような上等な方々は違いますが、一般にパソコンに関しては手段が目的化した方々が散見されますよね。先述のどうしても必要な専門家以外で、車のモデルチェンジを愛で、買い替えたくてうずうずするような、PC自体がフェティシズムの対象となっている＝趣味となっている方々以外は、コンピュータは、その使用が簡単なほうが良いし、非常時に対処しやすいほうがいい（最近までCD-ROMブートもできなかったようなOSと、OSの入ったフォルダを別のHDにプルドラッグすればバックアップがすぐ可能なOSとどちらが初心者に優しいか）という能率の問題を言いたかったのです。
長文失礼しました。要は、先生のパソコンのケアが十全になされ、少々おかしな操作をされたくらいで作業結果が無くなってしまうようなことにさえならなければ、そしてそのようなマイナスな状況で先生がストレスを生じられないようになりさえすれば、パソコンがどっちでも結構なんです。ただ現状から、つい言わずもがなのことを書いてしまいました。あまりに下らないとお思いの節には、失礼にあたるにもかかわらず何ですが、失念して水に流して下さいませ。（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
ついでに、書きます。
ここの下の方に載ってる 「[2801]「アメリカ併合編」を書評する。（２） 投稿者：縞蘇鉄投稿日：2003/01/28(Tue) 00:51:11
小室直樹著「国民のための経済原論II アメリカ併合編」を書評する。（２） 」は、文旨が大変明確で、優れた文章だと思います。（１）と合わせまして。縞蘇鉄君へ。今後とも宜しくこの論をお続け下さい。
副島隆彦拝
私宛に来たメールで「あなたは２ちゃんねるにいるひろやではないか」という問い合わせに関する返事（かなり加筆修正したもの）と、1年以上前（2001年12月）に書いた私の２ちゃんねる論「劣情を刺激するメディア・２ちゃんねる」を転載します。ただ、私は今では２ちゃんねる自体、議論として取り上げる価値すらないと考えているので、私が２ちゃんねるに関して何か言及するのも今回限りにします。
1年前に書いた方は、言葉遣いが荒く、修業の足りなさが丸出しなのですが、自分のPCの中に永久保存にしておくのもどうかと思うので、恥だと思いつつ、清水の舞台から呼び降りる覚悟で載せてしまいます。
（転載開始）
＊＊＊＊様へ
山田宏哉です。
大変参考になる激励のメールをありがとうございます。
ところで何を隠そう、私が一番気になったのは、
「P.S. ひょっとしてあなたは２ちゃんねるの＊＊板にいたひろやさんじゃありませんか？」という部分です。
私はかれこれ１年くらい２ちゃんねる自体を全く見ていない人間なので、２ちゃんねるに私がいるはずがないのです。しかし、ネット上で「ひろや」と言えば、大抵、この私を意味します。
もっとも、２ちゃんねるを多少見ていた頃も、「ひろや」というハンドルで投稿したことは皆無です。だいたい、誰が好き好んで２ちゃんねるなんぞで名を挙げようなどと考えるでしょうか。不名誉なだけです。
ただ、私の名を騙ってひどい内容の投稿をする人間は本当にいるようなのです。ときどき、メールなどで報告してくださる方がいます。（もっとも、こんなメールを読んでも不愉快なだけですが。） おそらく、私の名誉を傷つけたいのでしょう。
でも、そんなことはどうでもいいことです。
「これは大変なことだ！」
とか騒ぐもんだから、雑魚どもの分際でつけあがるです。
とういうわけで、以後、＊＊様が２ちゃんねるで私の騙りや悪口を発見しても無視してください。ただ、彼らも彼らで哀れなもので、どうせ充実した生活とは無縁の日常生活を送っているのだろう、ということが私には透けて見えます。充実した大学生活を送っている私の周りの人間で、２ちゃんねるにしこしこ投稿している人間など聞いたことがありません。何より私自身に幸運が回ってきたのは、２ちゃんを見るのをぱったりやめて、２ちゃんねる中毒の友人たちとは思い切って縁を切って絶交してからです。
類は友を呼ぶとはよく言ったもので、くだらない人間と付き合っていると、自分までくだらない人間になってしまうのだということを痛感しました。＊＊様も気をつけてください。
名前とメアドを「晒す」という考え方は、すでに２ちゃんねる的です。２ちゃんねるをやっている人間に、もっとも遠い価値観は「名を挙げる」という考え方です。なぜなら、彼らが何を一番恐れているかといえば、自分の本名が2ちゃんねる上に掲載されることだからです。
以前、２ちゃんねらーで三菱商事の内定者が自分の実名を掲載されて、自殺するとかなんとかという騒ぎがサイバッチで報告されていました。彼らは決して「これで私は有名になれた。バンザイ」とは考えません。根っからの臆病者だからです。
「名を挙げる」というのは、戦国時代を連想させるような「天下にその名を轟（とどろ）かす」という価値観です。私はこの「名を挙げる」という考え方が大好きです。そして、「名を挙げる」という価値観を現代に最もよく体現したのは、（空手の）極真会館総裁・大山倍達先生でしょう。
ただ、２ちゃんねるの話題はそもそも取り上げる価値すらないので、今後はもうやめましょう。
よろしくおねがいいたします。
山田宏哉
----- Original Message -----山田さん、こんにちは。＊＊＊＊と申します。副島隆彦氏の
HPの有料会員です。
あなたの文章を読ませていただきました。福沢論はとてもおもしろかったです。自分が生きていく上でも参考になることが多かったです。
ブラック・ムスリム論もよくまとまっていると思います。１年ほど前にみたマルコムXの映画を想いだしつつ読みました。ただマルコムXの死後の部分の人間関係が少しわかりづらかったです。図があるといいのではないでしょうか。副島所長が「覇権アメ」で用いておられるような人物の分布図のことです。PC上では図はつくりにくいかもしれませんが。
前座研究員なんて寂しいこといわないで、副島所長を超えてやるぐらいの野心を持って頑張ってください。私はあなたやアルルさんなど門下生の方たちの文章を読むのはワクワクしますよ。今後も楽しみにしてます。
万一、これをWeb上に掲載するときは氏名等は伏せて下さい。以前、副島所長に名前とメアドを晒されてあせりましたので。
では、失礼します。
＊＊ ＊＊
P.S. ひょっとしてあなたは２ちゃんねるの＊＊版にいたひろやさんじゃありませんか？（転載終了）
（転載開始）劣情を刺激するメディア・２ちゃんねる
山田宏哉
（２ちゃんねる人権問題板 「部落民の特徴教えれ！」より転載開始）
125 ：名無しさん＠お腹いっぱい ：01/11/28 19:37 ID:62jtltsO
顔見たらすぐ分かる。
人相がね、後少しつきあえば分かることだ。
劣等感の固まりだからね。126 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：01/11/28 20:06 ID:oOmKsGPT
九州にはゴツイ顔した奴が多い､東北は頬が赤い奴が多くて田舎臭い､
関東は貧乏なくせに見栄っ張り､悲しいまで誤解した奴が多い､
関西はうるさい､言葉が下品な奴が多い｡
B（山田注 被差別部落民の意味）も同じように特徴持ってるんだね!
勉強になるYO！127 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：01/11/29 17:50 ID:jM1nntlS
女子供を大切にしない。
弱い者に対して平気で暴力をふるい、激しく罵倒する。131 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：01/11/29 23:57 ID:3TQBNDMB
部落の人は
近づいてくるだけで
言わなくても何となく
分かるよね？151 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：01/12/01 15:33 ID:EMXwmRbi
今日は、おめでたい日だから、
穢れと戯れるわけにはいかないョ。
部落諸君も自粛しとくんだな。（転載終了）
（２ちゃんねる人権問題板 「ダウン症の人って、みんな同じ顔してるね! 」より転載開始）
3 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：01/11/12 22:28 ID:FumBinBF
私の元彼には知的障害のある弟がいましたが
元彼は「うちの弟は『人類皆兄弟』のダウンとは違うんだ」と
なにやらよくわかんないことを強調していました。私に言わせりゃ、そんなもん「目くそ鼻くそを笑う」ようなもので
一生治らない頭の障害ってのはどっちも同じ。
なのに障害者同士で優越感だか劣等感だかを持って張り合ってるのはこっけいだった。45 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：01/11/22 03:20 ID:mji+UHrt
あのダウン症の人の顔を見ると笑いが止まらないのは私だけでしょうか？46 ：名無しさん＠お腹いっぱい。 ：01/11/22 05:39 ID:cZrA0qMl
生物学的にみると人間じゃないんでしょ、要するに。
顔が同じにみえるのは人間が猿の見分けつかないのと同じだと思われ。
２ちゃんねる人権問題板「ダウン症の人って、みんな同じ顔してるね! 」
（転載終了）山田宏哉です。
２ちゃんねるでどういうことが言われているか、だいたいこれで想像がついたのではないだろうか。「表現の自由」という言葉が不当な圧力に対抗する崇高な響きを持っていた時代はとっくに終わっている。今や、表現の自由は、大衆の下劣な感情表現を正当化する空虚な言辞でしかない。
『噂の真相』という雑誌が一世を風靡した時期がある。
知らない人のために簡単に説明しておくと、要するに読者からの裏情報・内部情報・告発を裏取り（事実かどうか確かめること）抜きに、単に面白いか否かを基準に掲載している雑誌である。普通、ジャーナリズムの世界では、言論に責任を持つためにある情報が事実か否か、徹底的に確かめるものなのだが、それをあえてしないところが革新的だった。当然、有名人のスキャンダルというか、大衆の劣情（妬み、劣等感などの醜い感情）を刺激するいかがわしい情報が溢れるようになる。（現在では、「サイバッチ」というメールマガジン・メディアもこの役割を果たしている。）そして現在、大衆の劣情を最も刺激するメディアといえば、２ちゃんねる系の匿名性掲示板だろう。ＩＰアドレスやホスト名が掲載されることがないため、会社や学校に気兼ねすることなく気軽に書き込めることが、売りになっている。何でも、一日に100万人以上の人が書き込みを行っているそうだ。（細かい数字は忘れてしまった。） 神戸のバスジャック犯も「ネオ麦茶」というハンドル（ネット上の名前）で参加していたことから有名になった。
では、一体どういう人がどういう気持ちで２chに書き込んでいるのか、というと結局、「自分の言ったことには責任を持ちたくないけど、有名人や自分の嫌いな人間、有名企業などの悪口を陰でコソコソ言いたい。」という所に行き着く。例えば、教育系の掲示板で「 殺したい教師の実名を書け！」 というスレッドが盛り上がっていたが、（個人的にはその辺の有名でもなんでもない教師の実名やプライバシーがバンバン書かれていて大問題だと思った （註））
これなどまさに、「自分の言ったことには責任を持ちたくないけど、陰でコソコソ悪口を言いたい」というものの典型例である。ちなみに２ちゃんねるでは、投稿者名のところに何も記入しないで投稿すると「名無しさん」などと表記されるのだが、２ちゃんねるには、この「名無しさん」が圧倒的に多い。（ネット上で特定の個人や組織を一方的に誹謗・中傷する際に、わざわざ本名を名乗る人はいないだろうが）
（註） 現在の私は、こんなことは問題でも何でもないと考えている。事実、悪意を持って２ｃｈに電話番号やメールアドレスが転載されても、全く日常生活に支障がない。（経験済み）
ここから日本文化の悪い面を連想する人もいるだろう。私は、基本的にこの連想は正しいと考えている。例えば、学校で誰かをスケープゴート（いけにえ）にして、陰でわざと聞こえるように悪口を言うようなやらしさ、醜さがそこにはある。
先生や上司に不満があっても、直接本人には言わずに、陰でコソコソ愚痴を言うのと同じことだ。「和をもって尊しとなす」という建前に満ちた価値観のもとでは、どうしてもこうなりやすい。私にはこういう陰湿な生き方そのものが合わない。
結局、社会において自分の発言に責任を持たない、自分がどこの誰だかすら明らかにしないで、他人の足を引っ張ってばかりいる人間は、信用できないし、何より醜い。その他人の噂と悪口を言っている自分自身は、一体どれだけ偉くて、人格的・能力的に優れているというのか。目障りだからとっとと消えてしまえ。
2001年12月
（転載終了）
下↓〔2800〕の有料購読会員の主張を読んで思いついた。重掲〔2800〕からの転載
（転載貼り付け開始）
医学については、医学そのものよりも、国民が初めから「お医者様」を崇め奉てしまうことと、情報を自ら求めない姿勢が、問題を大きくしていると思います。それを打破し、医療行政に関する政策提言も含めて、国民に本当の医療の姿を知らせるような内容であれば、と思います。
（中略）
新規事業の内容も、先生の道場ならではのものを検討するべきです。
例えばこれまでにない医療の在り方（末期医療・福祉など北欧等に学ぶことは多いのでは？）を医師・患者に提言するビジネス・・・（中略）
このように、日本の知識人で、大学図書館を外部の人間に利用させないというふざけたことでさえ、まともに怒っている知識人すら殆どいないというのは、単に日本の知識人が原住民の呪い師だというだけでは、説明がつかないような気がします。
米国では、病気になると患者の家族や本人が、治療法を調べるために、医学関係の論文を調べるということが頻繁にあるようです。ところが、日本の医学図書館で一応自由に入れるのは、恐らく慶応の医学図書館だけです。
これは、北里柴三郎先生の遺言により、国民に開かれた医療を提供するためだからだ、ということから来ていますが、そもそも図書館を一般市民に開放すること自体、当たり前の話なのです。（転載貼り付け終了）
「お医者様」をまじないし師的な雰囲気にしてしまう装置に、『情報の独占・占有』がある。
これをブチ壊してしまう方法を思いついた。日本の医学論文リストは『医学中央雑誌』 http://www.jamas.gr.jp/ にすべて収録されている。これは月2000円で個人会員になれば誰でも閲覧できる。私は『医学中央雑誌』の個人向けサービスに入っている。世界の医学論文は”PubMed” http://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/ で、これはなんと無料で自由に検索できる。
一般の人が検索した医学論文をどうやって入手するか、の問題だが、これは公立図書館に頼めばコピーが手に入るだろうし、我々医師は勤務先の病院の図書室に依頼すれば、一部何十円かで手に入る。
例えば、会社員の『ぼやき有料会員』Aさんの母親が乳癌になって、その治療法を自分で調べたい、となった状態を想定する。しかし医学情報にアクセスする方法がわからない。
そんな時は『医学中央雑誌』や”PubMed”で検索して自分の読みたい医学情報リストを集める。なんなら、会員医師がその情報収集を手伝い、専門用語の多い論文の解説を行い、Aさんのもとに直接情報を届ける。ちまたにあふれる「健康もの雑誌」が「水割り」なら、これは「ストレート」くらいのインパクトがあるのではないか？
小室直樹著「国民のための経済原論II アメリカ併合編」を書評する。（２）１、＜公理＞と＜定理＞乃至は＜定理の公理化＞について。
縞蘇鉄です。今日は2003/01/26です。
前回、[2793] をアップロードしてから、確認のためこちらの掲示板上で読み返してみて、「あれっ？」と思ってしまった。
最後のところにこうあります。
＞我々は今こそ、
＞「比較優位説」の公理に換えて、
＞「儲けるのは帝国のみ」の公理を
＞全面に押し出すべきではないか。
＞あるいは、「儲けるとは何か」という設問を・・・
「この『公理』という語は『定理』の間違いじゃないの？」・・・「比較優位説」は＜定理＞である。
（こう明示された文章を本書の中で見つけられないので、替わりに次の文章を引用しておく。アインシュタインは二十世紀の最も有名な科学者であり、様々な逸話を残している。経済学に関するものもある。「経済学は難しすぎて私には理解できない」と言ったというのだ。これがたぶんに皮肉だと思われるのは、次の逸話があるからである。）
サミュエルソンが最も有名な経済学者であったころ、彼と会食したことがあった。アインシュタインが質問した。「経済学の定理といわれるものはほとんど自明だ。自明でない定理があるのか」。サミュエルソンは考え込んでしまったが、しばらくして「ひとつだけある」と答えた。それがリカードの比較生産費説であった。
（塩沢由典「巨匠に学ぶーリカード」（日経新聞2002/01/14: 「やさしい経済学」）
しかし、この場合の用語としては、「「比較優位説」の公理に換えて、」が正しい（あるいは、でなければならない）。
（いささか酩酊して、もうそろそろ寝なくっちゃ、と焦りながらも「重たい気持ちで」書いた文章のほうが、
後で気楽な気持ちで読み返す時より、理解力、洞察力において優っている、といったようなことが、
あるいは、つい今し方書いた文章の本意が自分でも解っていない、といったようなことが、
私のような＜素人＞が「考えながらものを書く」場合にはままありますが、これもその一例。）
・・・こう得心するのに、丸一日の思考が要った。「比較優位説」が＜定理＞である、ということは、いいかえれば、「ある特定の条件の下においてのみにしか、成立しないということである。」（小室）
（参考のために、三省堂の「広辞林」を引く。
てい-り[定理] 公理から証明された事柄。すでに証明された命題から導かれた数学的命題で、推論の基礎になる命題。）
しかるに、「帝国」はこれ（特定の条件のもとにおいてのみ成立する比較優位説」）を、あたかも公理のごとく振りかざすことで、（小室）「属国」（あるいは、「衛星国」）支配の道具にしてきた。
（参考のために、三省堂の「広辞林」を引く。
こう-り[公理] �＾貳未膨未犬訖人�・道理。 �⊃�学で、証明なしに真と認め、推理の基礎となることがら。公準。）
（そのことに気づいた我らは、それを秘かに逆手にとって「アメリカ併合」への大戦略にのりだすべし。）
本書の構成を核心だけ取り出せそういうことだ。一言でいえば＜定理の公理化＞ということが歴史的に例外なく、＜政治＞的な詐術として使われてきたということであり、それを自らの利益として駆使しうるのは「帝国」のみであったということである。
いいかえれば、「国際市場」はこれまで「帝国」-「属国」の政治力学の場と重なったものでしかなかったし、
それはおそらく、いまでもそうなのだ。
「だから、本書で小室氏が提起した「アメリカ併合」戦略は成り立ち得ないのだ」、ということは次回に論じる。
が、少しだけ言えば、この時点（1993年）で小室氏は「国際自由市場」の実在を前提しているようにみえる。しかし、出藍の誉れというべきか。
それから「金融敗戦」の１０年が経ち、弟子である副島隆彦は言い放った。重ねて言おう。世界自由市場（ワールド・フリー・マーケット）というのは、実はまだ無いのだ。世界統一政府（ワールド・ガヴァメント）が出来ていないのと同様である。記念碑的な定言である、と私は思う。
国内市場では自由な競争市場が出来ているとしても、世界には、まだまだ自由市場は出来ていない。
海外に進出する企業や銀行は、自国の政府の保証をもらって政府に守られて活動しているのだ。
その信用の源泉は日本国という国家なのである。
（「金融鎖国」p.223）
感激して、「１００字書評」を書いた。（cf.[2773]）＜定理＞である「比較優位説」の＜公理＞にあたるものは、「公正な自由競争市場が存在する」ということだろう。
一国内に「公正な自由競争市場が存在する」とすれば、それは「統一政府」の権力による公正の保証があるからではないだろうか。
それゆえ、国内市場においては「比較優位説」による分業は理論どおりの効果を発揮しうる。社会というのは、いわば「人と人との関係」であり、その＜関係＞は＜慣習＞や＜法＞といったものによって規制されている。
国際社会というのは、文字どおり「国と国との関係」であるが、そこには一国内におけるような安定した＜慣習＞なり＜法＞といったようなものは未だ存在しない。
＜関係＞を規制するのは（＜軍事力＞を含んで）＜政治力＞だけである。
＜経済＞（貿易）における成果は、結局は＜政治力＞に応じて分配される。これが「政治と経済は、互いに貸借を取り合ってバランスする」ということであるのだろうか。
副島氏は言う。
私たちが、この世の中（世界）を見るときに、まず大きくは、あらゆる学問（サイエンス）体系はモデルである。
I ・政治（外交と軍事＝安全保障を含む）の分野。
II・経済（金融と財政を含む）の分野。
この二つに分けなければならない。そしてその二つの分野（部門）を合わせて、まとめて観察してこそ、大きく物事の全体像を正確に捉えることができるのだ。このような「車の両輪」にも匹敵する視点で、世界を見つめなければならない。私たちが世界を最も大きく捉えるならば、それを「せいじ」と「経済」の二つに分け、なおかつこの二つを両睨みで公平にきちんと捉えなければいけないということである。それが、近年、私が発案・提起して私の学問業績にもなっている理論である「政治と経済は、互いに貸借を取り合ってバランスするのだ」論である。政治・外交力の弱い日本は、金融・経済で多大の代償を払わされてきた。
（「金融鎖国」p.6〜7）
モデルは公理とそれから派生する定理の集積である。
経済学もまた、それがサイエンスとして認められるいじょうはそのようなものとしてあるだろう。
（それゆえ、歴史学派〜制度学派（や、それにマルクス経済学も入れておこうか）は、サイエンスとして認められないだろう。）
そのようなものとして、経済学においては、政治は捨象される。
「比較優位説」乃至は「国際分業論」においても政治過程は捨象されている。
であるのに、そこに「経済と政治は分離し得ない。車の両輪のようなものだ」という爆弾が投げ込まれれば、その破壊力幾ばくぞやと、固唾をのんで凝視している。「記念碑的」という所以である。
副島隆彦です。 続いて、たった今来ました購読会員からのメールを
転載します。即断即決です。ネット言論の時代は、なんでもどんどんやるのです。副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です(略）
さて、石井君へ。君の以下の長文のご意見は、ただちに総合掲示板に転載いたします。「（すぐお答えいただかなくても結構です。）お時間のある時にお返事いただければ結構です」と君は気楽に書きますが、私には、そんな時間はありません。先日、総合掲示板（重たい掲示板）で書きましたとおり、私個人宛にメールは公共の課題のもであれば、どんどん転載貼り付けします。
君は、「ただ心配なのは、このサイトを見ている限り、副島先生のコンテンツ以外、とてもお金を払ってでも見ようというレベルに到達していない」と書きました。
それでは、君のこの文章が提言と私への質問を含むものとして、「お金を払ってでも見ようというレベル」のその萌芽を含むかを、ここの読者の皆に判定してもらいます。
文章でメシが喰えるようになることが、どれぐらいのことか、君自身が少しは、骨身に沁みた方がいいでしょう。他人事のように言うのではない、更なる研鑽を希望します。
質問には、ご自分で答えていますから、私は何も言う必要を感じません。よく考えなさい。
副島隆彦拝
---- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Cc: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Monday, January 27, 2003 11:56 PM
Subject: 更新の振込連絡（2003年分）
以下は長いメールになりますので、パスワード以外の件は
お時間のある時にお返事をいただければ結構です。副島隆彦 様
会員購読会員番号＊＊＊＊ ＊＊＊＊と申します。現在は3＊歳でIT系のベンチャー企業の仕事や、新規事業全般に関するコンサルティングなどをしております。
いつも先生の学問道場のコンテンツを、「今日のぼやき」を中心に楽しみに読ませていただいております。特に昨年度はご丁寧にお手紙まで、いただきまして、大変感激をしている次第です。
特にこの1年、先生のコンテンツを読ませていただいて、感じた部分と、今後のご提案を僭越ながらさせていただき、それとご質問をさせていただきたく存じ上げます。
「今日のぼやき」の中心は、国内及び国際政治情勢等の分析を中心に進んできたと思います。その分析は日本国内には他に追随を許さない、最先端のものであることは間違いはないのだと思います。以前先生がぼやき無料版「372」でおっしゃっていた通り、既にグローバリストの手先や国内まじない師との闘いにつきましては、もう決着はついており、彼らは自滅をしていくでしょう。
ただ心配なのは、このサイトを見ている限り、副島先生のコンテンツ以外、とてもお金を払ってでも見ようというレベルに到達していない（段々変わりつつあるのでしょうが、まだ整理がついていないように見える）ということなのです。
お手紙を見ても分かる通り、先生の理想を実現させるために、資金力が必要であるということであれば、そこの部分（お金になるコンテンツを増やすこと）をどうしても解決する必要があると思います。
「学問道場」が扱うテーマが、今色々な方向に広がっていますから、これをキチンと整理することで、ある意味他のコンテンツにつきましても、十分お金が取れ、かつ後世のために役立つものになるものと確信しております。
私の意見としては、恐らく「法律学」「近代医療」「日本英語」あたりが、鍵ではないかと考えていますが、現在はただ掲示板の張り付けの集合に留まっており、物足りないと思います。これを系統立て、分類することと、「今日のぼやき」に匹敵するコンテンツに育てあげることが、さしあたっては、現実的な方法かと考えています。
その際に最も重要なのは、例えば法律に関しては、「法律の抜け穴大事典」のような、低俗なものにならないようにしつつ、法哲学から現代の日米法学に至る法学の系統的な理解を、事例を交えて分かりやすく解説することで、「まじない師のまじない」から人々を解放することを目標にしたら良いのではと思います。
医学については、医学そのものよりも、国民が初めから「お医者様」を崇め奉てしまうことと、情報を自ら求めない姿勢が、問題を大きくしていると思います。それを打破し、医療行政に関する政策提言も含めて、国民に本当の医療の姿を知らせるような内容であれば、と思います。
英語は、これが一番問題になることだと思うのですが、文法がどうのこうのというコンテンツは、世の中にいくらでもありますから、この際「英語版今日のぼやき」を立ち上げてみてはいかがでしょうか？情報発信が出来る、弟子も鍛えられる、読者も英語と思想の勉強になるし、
一石二鳥どころか、何万鳥ではないかと思います。それに文法的解説を誰かがつけてみたら、高校生でも使える最高の教材になると思います。高校生や留学志望の方のための英語塾を作ってみたら、と提案してしまえば少しやりすぎでしょうか？もし、本気で有料化するならば、いっそのこと、チャルマーズ・ジョンソン氏や米国の政治家の方に執筆を願えれば最高だと思います。純粋に収入という観点を考えると、本当は、先生のもとに集まってくる人達（読者も含めて）は、優秀な人達が多いはずですから、そのまま各分野のコンサルティングビジネスの立ち上げも不可能ではないとは思います。
ただ、本当に国民と日本という国にとって、役に立つ知識を提供していく先生の「学問道場」という基本コンセプトから考えると、単なる大企業・官公庁のヒモ付きのシンクタンク（今は殆どITコンサルで収入を得ている）のようにならないようにする必要があると思います。
ですから、今働きたくても就職先がない若者達や、能力があるけれども、組織の縛りでなかなか能力が発揮出来ない社会人に、仕事を与えるという観点から、別組織（特に法人化する必要はない）としてあらゆる新規事業を立ち上げるコンサルティングビジネスを始めることも、検討してみてはいかがでしょうか？
新規事業の内容も、先生の道場ならではのものを検討するべきです。
例えばこれまでにない医療の在り方（末期医療・福祉など北欧等に学ぶことは多いのでは？）を医師・患者に提言するビジネス、地方自治体との共同による地域振興および経営コンサルティング（地方には技術は優良だが全国展開したことがない会社が多い）などです。お客様は、間違いなく先生の資産防衛セミナーにいらっしゃるであろう方々と重なります。経営者、法律家、公務員、医者、法律関係者などです。ネットワークは、先生ご自身、そして味方となる会員の方々や、
ジャーナリストなどです。資産は、金融的手法を中心に増やすのも良いですが、やはり仕事を通じて増やすのが、一番正しいやり方なのでは、と思い提言させていただきました。次に教育の重要性に関してですが、先生のご意見には大賛成です。先生がおっしゃる通り、日本がおかしくなったのは、グローバリストのせいなのですが、それに昔からのいい加減な高等教育が拍車をかけてきたと思います。国際情勢の急展開についての分析は、確かに必要です面白いし、多くの人々が興味を持って見るでしょう。
しかし、一つの事象というのはやはり過ぎてしまえば、過去のもの
になってしまいます。先生といえども不老不死ではないですから、後世の人がさらにそれを永続的に発展させ、日本の本当の独立を確実なものとするために、本物の教育の場を作る必要があると思います。最近の大学生はバカになっていると新聞でよく報道されていますが、本当は若者達（まともな社会人も）は、本当の知識を吸収したくて、しょうがないのではと思います。それに応えられる先生がいないだけです。そんな人達に、応えられる本当の教育の場を作るということは、大賛成です。是非とも「品川人足寄場」の立ち上げは、頑張って下さい。私も仕事を抱えながら、何か協力出来る方法を考えたいと思います。
最後に私が大学で専攻してきた学問？「図書館・情報学」についてです。じつは、先生の文章を読んでいて私が大変驚いたのですが、本当にプロを含めて多くの方々が引用を正確に明記せず、本に索引を付けることをしないのですね。確か大学時代、ひたすら出典を正確に明示する方法について、授業で教わっていたので、先生がこれほどしつこくおっしゃらなければならない、というのは驚きでした。
先生が、しばしばソーシャルエンジニアリングによる日本民族改造の恐ろしさを述べておられたので、それに関連して、ものすごく気になったことがあります。
実は私の母校（慶應義塾大学）に現在の文学部図書館・情報学科（文学部心理学科と並ぶ変な分類なのでしょうか？）が設立された理由というのは、占領軍の命令なのです！
最初は東大に作るようにGHQが命令をしたらしいのですが、占領直後の東大で、「こんなものは学問ではない、権威ある東京帝国大学で扱うな
ど考えられない」といって拒絶した（当時のGHQ命令に逆らうというのはよほどのこと）ので、実学を看板にしている慶応が受け入れたのだというのです。勿論いうまでもなく、今はその図書館学も日本では土人の学問になり果てています。私は、一体何故ヨーロッパや米国においては、図書館や博物館が信じられないほど立派であるのか、ずっと疑問に思っています。欧米では、博物館については言うまでもなく、図書館も相当充実したところが多く、米国デンバーの図書館ではサミットが開かれたほどです。向こうでは、ライブラリアン（司書）というのは、ものすごい権威がある響きを持っているようです。日本では男の職業ならば世捨て人に近いニュアンスがありますが・・・
以下引用（小室直樹著 日本国民に告ぐ 第5章より）
三番目に図書の自由移動がない。ドイツの大学では、図書館は誰でも利用させる。
二四時間開いている大学もある。アメリカでも、アラスカ大学のこの図書館のこの本の何ページから何ページまで読みたいとハワイ大学の学生が頼むと、すぐにコピーして、ファクスで送ってくれる。ところが、日本の場合には他の大学の図書館に入るというだけで大変だ。最も制限が厳しいのは東大法学部の図書館。教授もしくは助教授の紹介がある者、もしくは、東大法学部で博士号を取った者。それ以外の者には貸さない。欧米では、どの大学の学生にも貸し出すのが大原則。
外国にはライブラリー・サイエンス（司書学）があるが、日本にはほと
んどない。（引用終わり）
このように、日本の知識人で、大学図書館を外部の人間に利用させないというふざけたことでさえ、まともに怒っている知識人すら殆どいないというのは、単に日本の知識人が原住民の呪い師だというだけでは、説明がつかないような気がします。
米国では、病気になると患者の家族や本人が、治療法を調べるために、医学関係の論文を調べるということが頻繁にあるようです。ところが、日本の医学図書館で一応自由に入れるのは、恐らく慶応の医学図書館だけです。
これは、北里柴三郎先生の遺言により、国民に開かれた医療を提供するためだからだ、ということから来ていますが、そもそも図書館を一般市民に開放すること自体、当たり前の話なのです。
大学時代からずっと疑問に感じていたのは、図書館・情報学(Library and Information Science )は、一体学問（science）なのか？ということです。そしてそれは、欧米においては、どのような点で意味がある（どのような位置付がされている）学問なのでしょうか？
私はというと、大学では、ひたすら情報検索（当時出てきたばかりのインターネットも使って）をしていました。そこで感じたのは、インターネットの出現で全て終わってしまったのだ、という感覚です。いくら司書になるための勉強をしたところで、理系のエンジニアにプログラムとネットワーク（インターネットやデータベース検索用の）を組んでもらえば、それ以上いくら権威付をしたところで、全然役に立たない学問に思われたからです。
何かよほどの理由がなければ、欧米の博物館や図書館の在り方にあれほどの重みは出ないと思っていたので、今回先生にご質問をさせていただきました。私のレベルで感じているのは、生物学のように対象を系統的に分類することで、分類する側の権威を成立させてきた欧米の伝統と、図書館・博物館の発達は、大いに関係があるのではということと、国民の側の情報を求める姿勢の高さ、生徒に調べさせることを重視する教育の在り方が、図書館・博物館の発達に影響してきたのではということです。
余談ですが、何故か一般の日本人は、シソーラスの存在（図書分類用も英語用も）を知りませんし、使っている人を見たことがありません。日本語という言語環境では、全く意味をなさないからでしょうか。図書館・情報学の授業ではやたらと使わされて、不便さだけを感じていましたが・・・質問につきましては、時間のある時にお答え下されば幸いです。
本当に長い手紙になり、かつ質問までさせていただき、誠に申し訳ございませんでした。1年間熱心に様々な情報に触れる中で、様々なアイディアが沸いて参りましたので、これほどの長いメールになってしまいました。今後も購読会員として応援させて下さい。そして、時間が許せば何かしらのご協力をさせていただければと思います。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。 会員 ＊＊＊＊
(転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
副島隆彦です。 かつて、昨年の早い時期に、私たちのサイトの情報文の掲載量が少ないから購読費に見合っていないと厳しい批判を寄越してくださった若い会員の人から更新のメールを戴きました。私は、大変嬉しく思います。(転載貼り付け始め）
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Monday, January 27, 2003 10:28 PM
Subject: 更新の振込連絡（２００３年分）・購読会員番号 ＊＊＊＊
・お名前 ＊＊＊＊＊＊(略）
・無駄話
昨年、本年分を12月中に振り込む予定でしたが、 こんなギリギリになってしまい申し訳ありませんでした。私には会員の資格が無いと判断されるのであれば、そのまま会費としてお納めくださいませ。以下、無駄話でので、お読み頂く必要はありません。
他の会員の方の様な見事な意見・文章も書けません。
私は昨年の会費振込時には大変失礼な発言をしたと後悔しております。＞先生の御本を買った方が安いという判断もあり正直悩みました。
＞1万円というお金は今の私には決して少なくないからです。後に、ぼやきに転載されてしまいまして、お詫びのしようがないと思っています。情報に金を払うのは、個人の勝手ではありますが、1万円と言う情報料が高いと感じる者は、今後の経済を考えれば、本当の所どうしょうもないのだと考えを改めました。
必要なコストをかけられない、リスクが採れない、という者は 不本意ですが淘汰されて行く時代になると思います。
少なくともここのお弟子さん方の記事も含めて、年間1万円は安いと今は判断しています。私には必要なコストであると判断します。個人的には金融モノの記事が好きです。
サイトの出来も少しずつ進歩を感じます。 1年前を振り返って、向上しているし、更なる向上を期待しております。安いと感じ、詫びの気持ちがあるなら、私は振込金額で示さなければならない所です。これはかなり悩みました。ですが、私は野良犬の身ですから、許されるギリギリまでコストは削りたいという態度を貫く事になります。
立派な志を持つ会員やお弟子さんからすれば、本年も最低限の会費を払う事しか出来ない事をお許し願います。それでは、失礼致します。
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です(略）＊＊君が、このように素直に納得してれて、私たちの「言論系のネット革命」の趣旨を、コスト（費用) 対 効果（価値、ヴァリュー）の観点からも理解してくれて大変嬉しく思います。
私たち「学問道場」は多くの人の理解とそれから厳しい批評眼力にさらされながら、自らを鍛えてゆかねばなならないのだと覚悟しています。
ただ単に日本の現状の、既成のメディアが、統制言論であり、国民に真実を伝えないおかしな「管理道具」にされている、ということを言い続けのであれば、身をもってそれに抗い、敢えて真実を暴きたて、皆さんにお知らせしなければ済みません。幸い急速に私の弟子たちが、全国あるいは世界中から集まって、育っています。彼らが自分の才能の開花を掛けて、どんどんもっともっと知識、情報、思想、学問を、ここのネット上に披露してくれれば、私たちは本当に「日本における言論革命」を達成することが出来るでしょう。
ふんぞり返って、私たちの力を見くびっている者たちが、そのうち血相を変えだすでしょう。私はそこまで行き着きます。そして、どんどん後進に席を譲ってゆきます。それまでは、私が体を張ってこの道場を守ります。
いじけきった、ひねくれ者たちの、ゆがんだ、負け犬の精神などはすべて踏み潰して行きます。
ですから＊＊君も、君の恵まれない環境をものともせずに、おおいに奮発して、まず、自分の手近な課題から、ここの掲示板に書き込む訓練をしてみてください。人に遠慮などすることはないのです。気取らずに飾らずに、本気で書けばそれは他の人たちの理解を得られます。
どうか今後とも「学問道場」を宜しくお願い申し上げます。
君が契約を更新してくれてとりわけ嬉しく思います。副島隆彦拝
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
金の子守熊様初めまして！
SNSIの須藤喜直と申します。
以下のように、学問道場期待の新コンテンツ、「辣腕行政マン掲示板」を設置しました。
「副島隆彦の学問道場」トップページ等からのリンクも既に貼ってあります。
頑張ってください！
掲示板のタイトルの画像は、ご要望があれば好きなように文字を作り変えます。http://soejima.to/boards/gb.cgi?room=gyousei
詳しい設定情報は、既にメールでお送りしました。
まだ判らないことがありましたら、なんでもお問い合わせ下さいませ。
お問合せ先のメールアドレスは
snsi@mwb.biglobe.ne.jp です。
今後とも宜しくお願いいたします。
はじめまして。金の子守熊（コアラ）です。
本日「辣腕公務員の掲示板」の発起人に名乗りをあげました。
副島先生にその旨、メールを差し上げたら「あとは自分で呼びかけよ」ということだったので、あれこれ考えて、今掲示板を空けてみるともうすでに転載されていました。おまけにコンティさんからの激励文付きです。さすが迅速な対応に感嘆してしまいました。私の現時点での考えは転載されているとおりです。
どうぞ一家言ある方、メールを下さい。反発のメールでも結構です。
私は、県庁の事務屋ですが、いわゆる「事業畑」が主で「総務企画」の仕事はあまり経験がありません。<今は企画部門でも事業畑に近いところの係長をしています）
職場の内外で自主研究グループに参加したり外部に発言している人は大抵、事業畑や技術屋さん、職員組合の関係の方が多いと思います。しかし本当に一家言ある人や理論家は、むしろそういうものに背を向け黙々とと担当の仕事をこなしている総務企画の方々<彼らが組織を動かしている！）にの中にも多くいらっしゃると自分の経験上からも思います。私も今までそういうものに背を向けてきました。そういう方々がこの掲示板をみていらっしゃったら、是非メールをください。もちろん事業畑や技術屋さんも手強い方がたくさんいらっしゃることは知っています。
また、地方公務員以外の方々も是非ご意見を賜りたい。我々は皆さんの「公僕」なのですから。どうぞよろしくお願いします。
以上追伸：私の名前「金の子守熊（コアラ）」は、動物占いからとりました。
その基本性格は�ヾ靄榲�に快楽主義者�⇔У措圓巴兵茲蟾イ���少し計算高く用心深い、のだそうです。私はこの基本性格が気に入っています。
「医療掲示板」の管理人をやっているコンティです。下↓[2795]の副島所長とおなじく、僭越ながら私からも行政マンの方々の結集をお願い申し上げます。
私が副島所長から「医療掲示板」の立ち上げたらどうか、との誘いを受けたのは2001年12月のことでした。
その時は正直言って、「そんなマイナーな掲示板作っても・・・」
と思っておりました。
その後ちょっとした経緯があり、実際に立ち上げたのは2002年4月のことです。掲示板のつくり方など知りませんでしたが、ミームさんがあっさり作ってくれました。一年弱経ちました。途中でも「こんなちいさな所で議論していてもなー・・・」と何度も思っておりました。
しかしチリも積もれば、で一年経ち、医療の社会的な側面がかなりクリアにわかるようになりました。医療の政策論文を一本書き上げ、現在『ITの地域医療への応用』という感じの論文を書いている途中です。一年前の私の状態ではありえなかったことです。
実際の医療制度の大枠を決めているのはやはり行政サイドの力が大きく、個人的に現場の行政マンの方々に意見を聞いてみたいという私個人の希望もあります。
私と直井、崎谷両管理人との間で、議論の土台に鈴木厚医師『日本の医療危機』を据えることができたことも収穫の一つだと考えています。
また掲示板以外の個人的なメールのやりとりでも、現場でのいらだちや孤独感を少しでも軽減できることが私には財産です。現場で奮闘している方々はどの分野でも多忙だとは思いますが、思い切って踏み出すと予想外の収穫が得られるのではないでしょうか。
行政マンのサイトから次々と実現可能な素晴らしい政策提言が生まれると思います。