[176] 自分が昔書いた気になる書評文 投稿者：副島隆彦 投稿日：2002/03/30(Sat) 11:45:44
副島隆彦です。 私が、2年前に書いた書評文で扱った、フランシス・フクヤマの "The Great Disruption ,1999" 邦訳『大崩壊の時代』（早川書房 ２０００年７月刊）が、気になって仕方がない。フクヤマは、アメリカ国内でも、超一流知識人に数えられている。『歴史の終わり』のものすごい内容によるものである。私は、こっちの、『ザ・グレイト・ディスラプション』の方も大変気になる。
フクヤマの９．１１テロ事件についての発言とそれ以降の、世界政治についてのコラムや分析は、くだらない。何も勉強になるものがない。アラブ・イスラム教世界の知識人たちをテロリスト扱いして、全く、配慮を示さない。ここまで、ネオ・コン派グローバリストに追従し肩入れしないと、日系三世のわが身はやっぱり守れないのか、と、いささか哀れに思える。
しかし、この『ザ・グレイト・ディスラプション』は、そういう政治評論文などとは全く意義が異なる。フクヤマのこの本から私たちは、アメリカの学問の現在の姿と成果（フルーツ）を早く吸収しなくてはならないのです。ですから、私は、一刻も早く、時間が出来たら、この本から私が学んだ、アメリカの最先端諸学問の、その、成果の意味を、私が、分かりやすく、日本人に、その持つ意味のすごさを、解説導入しなければならないのだ、と、切実に考えている。たとえば、大脳生理学や、分子生物学や、アメリカ優生学（社会生物学、ソシオ・バイオロジー）などの先端の業績（といっても、もうこの１０年ぐらい前からのものだろうが）を、その全体像を私たちは理解しなければ済まない。それを、私は、簡潔に、日本人向けに祖述（デクスリプション）しなければならないのです。ですから私は、こんな、古い短い書評文をここに引っ張り出してきました。
副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
「正論」誌 書評 2000年8月21日
副島隆彦
F.フクヤマ 『「大崩壊」の時代』（早川書房刊、
鈴木主税訳、上下２巻）
本書、フランシス・フクヤマの３冊目の大型評論集『「大崩壊」の時代」は、華々しい評判という程ではないが、アメリカ政治思想の文化論的側面に興味のある有識者の間では、真剣に読まれている。
フクヤマは、１９８９年の大著『歴史の終わりと最後の人間（末人）』が、アメリカ知識人層に与えた衝撃の大きさの故に、現在でもなおアメリカで超一流の知識人として通用している。『歴史の終わり』への高い評価は日本でも持続している。つい最近、評者は、アメリカの中西部（ミッドウエスト）のさる大学の教授から聞いた。「フクヤマが、私たちの大学に講演に来た。講演料は１万ドル（百万円）だった。私の年俸の５分の１だ」と驚いていた。「話の中身は、早口で、あまり聴き取れなかった」 今度の本を読んで分ったが、なぜフクヤマがアメリカの知識層に賞賛されるのかといえば、構想力の大きさもさることながら「知の全体像のマップ」を示して、読者に丁寧に説明してくれるからだ。この『大崩壊』でも、実に、５００冊の参照文献を揚げながら、それらの諸学問の最先端の成果を分かり易く説明してくれている。日本語で読んでいる私たちにも、アメリカの各学界の様子が理解できる。それこそ、神経生理学から遺伝子工学から社会生物学（動物行動学）、犯罪心理学にいたる約２百の学問分野の様子が一般読書人向けに解説されている。たいしたものである。
従来の社会諸規範が崩れつつある危機の時代をまず抉り出すように書く。そののち、その無秩序と混沌の中から新たに生まれてくる新しい規範や秩序を冷静に洞察している。現実の政治分析や政治イデオロギー間の対立の中に身をさらすのではなく、一歩退いて、文明史的な観点に立って上から大きく全体を見渡すように書くから、フクヤマの思想戦略は効を奏するのだろう。それには、確かに其れ相当のずば抜けた頭脳が必要であるが。
フクヤマは、レオ・シュトラウスというシカゴ学派の大御所哲学者の系譜に属する。アリストテレス研究の大家である。『アメリカン・マインドの終焉』を書いたアラン・ブルームを介して、フクヤマは、レオ・シュトラウスに繋がる。シカゴ学派こそは、アメリカの根本保守派の牙城である。ハーバードやプリントン、イエールなどの東部の名門リベラル派大学を見くだすようにアメリカの学界に君臨しているのがシカゴ大学だ。皮肉なことにシカゴ大が、ハーバードの教師陣の最大の人材供給源になっている。生来頭の良い人間は保守派になる。しかし本物の保守派をやっていると、アメリカでは飯が食べられないので、そこで本心を隠して東部の諸大学に籍を置くというのが、アメリカの知識人の処世術である。
フクヤマも根本保守派であるのに、ハーバードでロシア研究を専攻した。そして、『歴史の終わり』は
ネオ・コン派の拠点である、アービング・クリストルが主宰する『ナショナル・インタレスト』誌に掲載された。この事実が重要なのである。彼は、長くランド研究所（軍事研究の最高峰）に居たのだが、最近リバータリアンのノーベル賞経済学者ジェイムズ・ブキャナンのいるジョージ・メイソン大学に移った。フクヤマは、自分をリベラル派と保守派の両方を折衷できる極めて有利な立場に置いている。この有利な立場から両方の勢力を睥睨（へいげい）する。フクヤマは、ウォルター・リップマンを目指しているのではないか。(了)
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[175] 読者からのメールの転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2002/03/16(Sat) 18:47:42
Date: Sat, 16 Mar 2002 18:38:47 +0900
From: 副島 隆彦 GZE03120@nifty.ne.jp
To: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊子さまへ
副島隆彦です
メールをありがとうございます。私は、ますます自分のありのままの姿を晒して、それで少しも恥じる事なく商業言論人として生きて見ようか、と思うようになっています。自分こそはこの時代を苦しみながら生きた日本人の標本だ、というつもりで。これからもご注目下さい。 副島隆彦拝
> Date: Thu, 14 Mar 2002 21:52:36 +0900
> From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
> To: 副島 隆彦 GZE03120@nifty.ne.jp
副島 隆彦先生
本日の「267」有料版拝読いたしました。
最近の先生のお話の内容に深い味わいを覚えております。
誠に嬉しい味わいでございます。 先生がふと漏らされる逡巡や戸惑い、敢えて断言なさらない思いの表現の内に、むしろ、先生の本当のお姿と 真実を感じさせていただけます。昨日の「２６６」とても共感を覚えます。
「雑」ということは、本来はありません。 「雑・・」・・・。人間が勝手につけた、価値規準と存じますから。全部真実の大切な在り方ですから。
先生がご自分の生活の為、ご家族の為に、先生の全人格で得られました力を駆使されて、生きぬかれるということは、重要なことと存じます。
それはまた、このサイトが長くつづくということですから、このサイトで学ばせていただける私にとりましてもとても重要なことです。 ただ、どんなに素晴らしい情報やお教えであっても、人それぞれの能力によって、受け取り方、生かし方も異なって参ります。
先生のお示しやお教えを充分に受け取れる> 能力のある方は先生からお教え戴けたことを充分生かせればよいと存じます。ない人はない人の生き方において、生きていくしかございません。残念、無念でも仕方がございません。
能力も財産も情報も何も持ち合わせることのないただの庶民の私でも、３０年少し勤めて蓄えた僅かのお金を失うことの不安と悲しさを充分感じるこの頃でございます。
年金どころか、退職金でさえ、もう貰えないかもしれないと確信するほどの情況で暮しております。それでも、書店で派手な装丁の否応なしに目に付くS氏の本がそんな話である筈がないと、買うことはありません。 （先生のご著書のお蔭でございます。）
欲を持ち過ぎると、苦しむのかもしれません。「少欲知足」・・・お釈迦様の「八大人覚」：遺経
先生が、現実の眞の事実を伝えようとなさる事そのことが、 「自分だけを利する態度でない」ことが、似てはいるけれども全く他の著書と画しているのだと、存じます。先生を必要とされる方々の為に、また、先生ご自身の生かし方の為に、お教え戴ければ、それぞれの縁のあり方で生きる努力が出来ると存じます。
言葉足らずで長々と申し訳ございません。季節柄、ご自愛の上お過ごし戴きますように。
＊＊＊＊子 合掌
[173] 呉智英（ごちえい）という先輩評論家のこと 投稿者：副島隆彦 投稿日：2002/03/16(Sat) 17:31:37
副島隆彦です。 呉智英（ごちえい）という私の先輩評論家がおります。この名前は、「くれともふさ」とも読みます。このように書くと、今でも、在日中国人の作家なのか、と思う人がたくさんいるでしょう。本名は、新崎さとる
と言って、日本人です。彼の評論家活動は、私は、１５年前からよく知っています。一時期は、なかなか日本人離れした、優れた人物だ、と思っておりました。私が評論家としての仕事で彼をはるかに追い抜いた時に、彼は、私の本を何冊も読んだくせに、かつ、手紙でのやり取りもしたのに、私の仕事を評価しようとしませんでした。
それで、若手評論業界における彼の評価を、私も、引き下げました。書いていることほどには、ちっとも枯れていない人なのだな、と私は、判定しました。
彼は、みんなにはがきを出して、東京の住居を引き払い、実家に帰ってゆきました。生涯、独身を通している人です。私は、そのうち、呉智英論を書きます。
(転載貼りつけ始め）
2001年11月17日（土）毎日新聞
「防災無線、思索の妨げ」 評論家 放送差し止め提訴 愛知
昨年９月の東海豪雨で町の大半が水没した愛知県西枇杷町が今年６月
に設置した防災無線から試験放送が毎日流れ、静かな生活を求める人格権
が侵害されたと主張し、同町在住の評論家、呉智英さん（５５）が16日、
同町に試験放送の差し止めを求めて名古屋地裁に提訴した。
（転載貼りつけ終わり）
副島隆彦拝
[172] 歴史的仮名遣いについて 投稿者：Ｍ 投稿日：2002/03/16(Sat) 14:13:13
渡邊健様、「Mの自由連載コーナー」に連載中の作品は、「旧仮名、新漢字体、横書き」という三点セットで進めています。
作品に旧仮名を使う理由は感覚的なものです。たとえは「海は蘇える」という題名からは不必要に口が横に広がる感じと、「蛙」のイメージを連想してしまいます。
旧漢字体を使わない理由は、まだ通常ＰＣのディスプレイ画素数が少ないこともあり、旧漢字のフォントデザインがまだこなれていないように感じるからです。
横書きの理由は、日本語を世界に広めるために、アルファベット文と同じフォーマットを採用するべきだと考えるからです。
作品をお読みいただき、感想をお寄せ戴ければ幸いです。
[171] Re[170]: 読者からのメールの転載 投稿者：太郎 投稿日：2002/03/14(Thu) 04:49:07
アメリカ留学中の者です。
この掲示板に書き込んで良いのか少々迷いましたが、
返信ボタンもあることなので、可と判断して
渡邊様の疑問に対し軽く応えさせて頂きます。>追） 尚、たまたま覗いた「おくやま」氏の法哲學１・１６號に、「ドゥウォ−キンのこの考えでいくと、法というのは受け継がれているものであり、またそれによって法のインテグリティIntegrity（統合性？）というものが保たれる」とありますが、このIntegrityは「高潔さ」のことではないでせうか。映畫好きの副島樣はご存じと思ひますが、アル・パチーノ主演「夢の香り Scent of woman」、このクライマックスの演説なかで、この言葉が、アメリカ指導者の持つべき矜持として最も效果的に使はれてゐました。
Integrityの語幹部分は 'integr'で、
意味は 'entire, whole'
つまり「全体」とか「完全」と言ったようなもので
統合性と訳しても構わないと思われます。
一方、渡邊様御指摘の"Scent of woman"に措いての
'integrity'の用法では、
「一貫した揺るぎの無い態度」と取って
「高潔さ」と意訳するのも
また構わぬことかと存じます。
渡邊様の「正かなづかい」に惹かれまして
短く返答させていただきました。
"Scent of Woman"、私も大好きな映画です。
[170] 読者からのメールの転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2002/03/06(Wed) 13:05:47
渡邊健さまへ
副島隆彦です以下のメールをいただきました。ありがとうございます。
私は、歴史的かな使いはしませんが、福田恒存氏への尊敬の気持ちは
あります。左翼全盛時代に、ああやって、ひとりでこつこつと、大して報われることもなく、演劇運動と少数派保守言論を続けておられました。福田恒存はちっともいい思いをしていなかった、ということが、私にとっての彼への評価の基準になります。松原正氏も、いわゆるアメリカの手先保守たちが乗っ取っている日本保守言論界からは、追放状態です。私は、そういう偉い先生方を顕彰する運動もしたいのですが、如何せん、自分自身の生き残り作戦で今は精一杯です。
闘いに負けることが目標ではありませんので、「いまに見ておれ」という気迫だけは持っていたいと思います。 副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: "渡邊 建" ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Wednesday, March 06, 2002 1:39 AM
Subject: 再びお便り致します
副島 隆彦 樣
冠省 副島樣には益々お元氣にご活躍のことが貴電網核で伺へ、大慶に存じます。ときどき貴電網核を訪ねる還暦にちかい讀者の渡邊と申します。「正論」誌の玉稿はいつも爲になるのですが、まづは石堂氏のコラムで肩馴らしをしてから、貴稿の載る次頁を拜讀することにしてをります。
小生は何年か前に、江藤淳氏自死のときに、これに關る世の論評に納得できず、また西部邁氏のこともからめて、副島樣に電子便を差上げたことがございます。端的な内容のご返事をいただきました。
扠、この三日附の「ぼやき」で「親米保守派・反米保守派」言論人のことに言及されてをられたので、また一筆申し上げることに致します。ご一讀賜はれば幸ひです。
米諜報機關からの資金提供とのことにつき、『日本の秘密』該當章を昨夜再讀しました。敍（つい）でながら、同書の舞鶴江田島探訪文、副島樣の人柄と考へがよく顯はれた佳作と思ひます。西部氏が先輩達による全學聯鬪爭資金の實態を知つてゐたであらうとのことですが、大いにありうることと思ひます。
大見えを切つて東大を辭めたからには教育職に再び就くまいと思つてゐたのですが、またも私大教授に納り、イギリスあたりから援助でも受けてゐるのでせうか（その大學には英日混淆國籍不明の怪しげな女性教授もゐます）。西部氏は全學連「騷動」の總括ができない（するつもりのない）御仁であることは、四月號「正論」誌に於ける氏の「辯明」でも明らかです。
山本夏彦を我田引水したうへに、エリオットまで引合に出し、物は言ひやうです、「私は『異神』を求め、『涜神』をすらなした挙げ句に『正統』に近づくような人間であった。」と宣ふとは、眞摯さが全く感じられません。「國民の道徳」といふただ分厚いだけの駄本も出してもゐます。御本人は自らの道徳缺損症に氣づいてゐないと斷言してよいと私は思ひます。
師の福田恆存と同じく、讀者を裏切らないことを信條とされる松原正翁が、西部氏の沒道徳ぶりを斬るのは當然のことです。「知的怠惰は道徳的怠惰」とされる松原翁の眼には、親米反米などは關係ないと映るのでせう。「月曜評論」誌に於ける、「狐」匿名氏の因縁附に嫌氣がさされたかと思ひきや、二月號で翁は元氣に恢復され、讀者の期待に應へられました（これは評判の佳い文章でした）。
我々に最も必要な書「戰爭は無くならない」を書き直し、再び世に問ふご決心とのことです。また、名著としか評しやうのない「夏目漱石」、その下卷は必ず完成させると仰います。あの世で漱石に會つたとき、申し開きができないからだと云はれます。
同書のまへでは江藤淳の「漱石」など讀めたものではありません。松原翁の「文學と政治主義」、「自衞隊を胸を張れ」等、どれをとつても衝撃と眞摯な感動があります。世に認める人が少ないのは洵に殘念なことです。
またこの「狐」匿名氏ですが、松原翁の西部西尾批判に對して、保守は保守と仲よくせよとの八百長を勸めながら、恬として恥ないといふ「保守派」らしいのです。西部も「狐」も、全てが緩褌です、眞劍さがありません。
「追想・福田恆存」のなかで、福田さんに私淑した飜譯家の中村保男氏は、「ぼくは敢へて言へば保存主義者なんだよ」といふ福田さんの言葉を紹介してゐます（第七囘「超越と參加」）。元々は保守主義を標榜する西部氏を批判する文章なのですが、福田さんのいふ「保存主義者」は、あぢはふべき言葉と思ひます。連載は電網で讀めます。該當箇所は
http://www.sanseido-publ.co.jp/booklet/f_koson_booklet.html#7）。
話が逸れてきましたが、最後に副島樣にお願ひが一つあります。來る八日、福田さんの「私の國語教室」が再刊されます。初版は昭和卅五年、私の高校時代です。時の新潮社社長佐藤亮一氏は寄付用に三百部を買ひ上げ、また文庫化に際しては定價半額の五十圓で販賣し、この良書の普及に務められたと傳へられてゐます。その後中公文庫に版を讓り、四十餘年の風雪に堪へて、いま文春文庫から、「正かなづかひ・正字體漢字」のままに再刊されます。御子息の福田逸氏と中央公論の平林氏が盡力されたとのことです。
小生は廿代後半の時期に、同書の論理的明晰さに打たれ、「歴史的假名遣」の徒になりました。論理性、合理性は最も重視されるべきと考へます。豫想される若き讀者に對して、副島樣に、この文字道りの良書の推薦を一言お願ひするゆゑんです。
副島樣のご健勝と益々のご活躍を祈ります。 敬具
平成十四年三月五日 渡邊 建
追） 尚、たまたま覗いた「おくやま」氏の法哲學１・１６號に、「ドゥウォ−キンのこの考えでいくと、法というのは受け継がれているものであり、またそれによって法のインテグリティIntegrity（統合性？）というものが保たれる」とありますが、このIntegrityは「高潔さ」のことではないでせうか。映畫好きの副島樣はご存じと思ひますが、アル・パチーノ主演「夢の香り Scent of woman」、このクライマックスの演説なかで、この言葉が、アメリカ指導者の持つべき矜持として最も效果的に使はれてゐました。
[169] 購読会員読者からのメールを転載します 投稿者：副島隆彦 投稿日：2002/02/27(Wed) 15:40:37
副島隆彦です。 購読会員読者からのメールを転載します。私にとっては、大変、嬉しい内容のメールです。（転載貼り付け始め）
＊＊＊＊（＊＊＊＊番）君へ
副島隆彦です
以下のメールをありがとう。私への激励文だと思います。私自身は、実は、ほんの少しだけこのサイト管理に疲れたなあ、と思っています。しかし、お客様をこれだけ抱えた以上、後には引けませんから、倦まず弛まず書いてゆきます。
＊＊君も、掲示板の方に、ご自分の力作文章ををどんどん書いてください。
副島隆彦拝
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島 隆彦" GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Monday, February 25, 2002 9:20 PM
Subject: ぼやき２５９の感想
副島隆彦先生
会員番号＊＊＊＊の＊＊＊＊です。
ぼやき２５９読ませていただきました。
「テロ世界戦争」で書かれていましたように、本物の言論商品をまずネットで無料で配布し、他の方が書かれる言論商品の値打ちを完全に無くしてから、ぼやきの一部を有料にする。
これは、見事に成功されつつある、と思います。夏目漱石の言葉ではないですが、時間をかけてあれだけの品質の文章をタダで読ませて、お客様に吟味してもらい、それから対価を頂く。地道にされる仕事には、皆が頭を垂れると思います。素直にお金を払うと思われます。
長谷川慶太郎、竹村健一、堺屋太一らの保守系の本も、私は以前読んでいました。しかし、最近はあまり手にしなくなってきました。それは、あまりに先生の文章が生々しいですが、本物らしいと映るのです。
先生の本は読むのに疲れます（笑）。毎回しんどいです。密度が濃く感じます。情報が詰まっています。ｗｅｂのように色んな事象と結びつき言及されるので私の能力を超えているのでしょう。ついていけていないのです。それに、小説家の才能もおありと伺いましたが、日本語にも気を配られています。
２０年間の鍛錬は、さぞ苦心惨憺だったことと思います。私は読者として先生の文章から、僅かでも勉強させてもらいます。緻密な論理の積み上げは、どうせ理解できないでしょうから、大枠の展開など学んでいきたいです。あと、文体にも影響を受けるかもしれないですね。
あと１つ、書かせてください。先程のメールで、先生がネットで長期に渡り無料で文章を読ませてきた、努力を書かせていただきました。それだけでも十分すぎる仕事量だと思いますが、先生は本業の大学教員の他に、著書や雑誌の執筆、講演、国家戦略の策定、門下生の成・・。どれも質の高いことと想像します。私ごときが失礼ですが。
そこら辺りの仕事の進め方なども、ぜひぼやきでお聞かせください。先進生の投稿（せいの介氏）だったかと思いますが、先生は５年後に国家戦略家として今よりずっと著名になられると予想していますが、それまで少しでもお仕事の舞台裏なども聞きたく存じます。
先生が嫌っている立花隆氏も自分の所有する書庫ビル（？）や秘書の話、や読書歴の本を出版して好評でした。先生もそのような本を出版されたら、売れると思います。
年間たったの１万円で、副島先生のあれだけの量の肉声に近い文章を読めるなんて、ネットの恩恵は素晴らしいものと言えます。何か変な読者（笑）ですね。でも黒川氏みたいでは絶対にないことをお誓いします。色んな読者がいるのは勘弁されてください。すみません、長々と調子に乗りすぎました。ありがとうございました。 失礼いたします。
＊＊＊＊
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[168] 白人ラップミュージシャンのエミネムのこと 投稿者：副島隆彦 投稿日：2002/02/14(Thu) 19:51:25
92] エミネム Eminem 投稿者：おくやま
投稿日：2000年10月11日 (水) 13時00分
ビースティー・ボーイズ Beasty Boys や スノー Snow の系譜につながる白人ラッパー。
本名はマーシャル・ブルース・マザーズ三世 Marshall Bruce Mathers�� で現在２７才。
芸名の由来は日本でもおなじみの粒チョコ「Ｍ＆Ｍ」の発音をそのまま表記したもの。外側は何色でも内側はチョコレート色の茶色だから、という意味もある。
黒人ラッパーの大御所、ドクター・ド-レ Dr Dre のプロデュースで人気が出る。歌詞の内容がどぎつい。自分の母親の暴露話や死んだ自分の祖父の声をサンプリングにして親族に訴えられる。
上院の方でも問題になっており、元大統領候補のジョン・マケインや副大統領候補ディックチェイニーの夫人、リンチェイニーが中心になって歌詞の内容の調査を始めた。
なぜラップが白人に受けるのか、との質問に「(黒人音楽である）ラップは（ロックを知ってる親の）ベビーブーマーの世代が理解できないものだから」ということ。
現在２〜３の裁判を係争中。
[167] 「秋」連載開始のお知らせ 投稿者：Ｍ 投稿日：2002/02/11(Mon) 20:56:53
「Ｍの自由連載コーナー」で「太陽の飛沫」続編「秋」の連載を開始しました。「太陽の飛沫」同様この作品も約百枚程の作品になる予定です。一章を書き終える都度掲載していきますので、連載の間隔が開くと思いますがご理解ください。他に相応しいサイトが思い当たらないので、ご感想はこのサイトにお寄せ戴いても良いように思います。
[166] しつこく、裁判を抱えた人からのメールの転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2002/01/07(Mon) 23:47:58
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Monday, January 07, 2002 1:41 PM
Subject: 返信
副島隆彦様
＊＊＊＊から
お忙しいところ早速お返事を賜わり有難う存じました。
いままでこのような裁判など無縁でありました私としては
あまりにも無知にして裁判所を含めた法曹関係者に対する
あまりの純粋認識（裁判所はあくまで真実を求め法と正義に基ずき
判断し、弁護士は少なくとも弁護士法第一条に則りその依頼人に誠実であるはずという当然のこと）をものの見事に打ち砕かれた戸惑い、義憤は抑え難いものがあります。
副島様の、いまや裁判、法曹とはそんな程度のものであることを認識し、諦め、そしてあとは子供達へ今後なにが出きるかを考えなさい、というアドバイスはそれはそれとして正しく、それが現実的対応であると、ありがたく受けたまわります。
しかしながら、私は法曹の本来あるべき姿というものは厳然として存在し、そして私の経験したことは（副島様に一部お話しましたが、それはほんの一部であり他にもお聞きになれば驚かれるような事実も一つ二つではないのです）
あまりにもそのあるべき姿からかけ離れたものというべきものなのです。
それ故、私の生生しい悲惨な経験を仔細に世の人々に知らしめ、このような悲劇が日本の現状ではいつでも誰にでも起こり得るものであるという現実認識を付与する義務を痛感しております。
このことは、既述しましたように、ロシアのモスクワの裁判所では明確に正しくも自国の市民を守るなどの姑息なことに走ることもなく、迅速且つ明快なる論理と究明した事実に基ずき私の事実に則つた主張をすべて認め詐欺行為に基づいた結婚契約（露語を私が判らぬことを奇貨として公証人を抱きこみ合意ない、私の暴力等が原因で離婚にいたつた場合は全ての財産は妻に帰属する、などの文言を条項に挿入等）は無効の確定判決をなしていること、及び父親としての当然の権利を認め面接交渉の具体的期日を指定するなど（日本の家裁はこれを認めず）と対比するといかに我国の司法の堕落が忌々しい状況にあるか鮮明にわかるのです。
モスクワの代理人を務めた二人のロシア人弁護士は日本の状況を聞き驚きの声を挙げております（在日ロシア大使館総領事をも同様の反応を示しております）。
以上の次第から、私は一市民の悲惨な生々しいこの経験を仔細に世の人々に知らしめ、日本の現状に危機意識を共有して頂きもつておりからの司法改革への市民からの問題認識を保有していただくと同時に、斯界の人々にも改めて司法のあるべき原点を再認識して頂き、今後の改革に生かして頂きたいと考えるのです。
それ故に副島様にできますれば出版社や編集者を御紹介賜われならば幸甚とお願いを申し上げたのです。
私はなさけない日本の現状は確かに今現在の私の状況改善を可とするものはなく、確かに諦め、そして現実的対応を図ることが賢明であることは既に承知しております。
しかし私のような正に地獄のような生生しい体験をした者が声を挙げ、何かが間違つていることを切実な思いで語ることが先ず日本の悪しき現状を改善する第一歩となるのではないでしょうか。
私個人の問題はどうにもならず諦めるしかないにしても、だからと言つて、触らぬ神に祟りなし、とこの貴重な体験を自己の中だけにしまい込んでしまい、何もしないのでは日本という国はいよいよ堕落と崩壊に限りなく落ち込んで行くだけとなつてしまうのではないでしょうか。
エイズやハンセン病の国の対応の不当も正しく地獄の苦悩を味わつた人々の生々しい声が国家を動かしのではないでしょうか。私はこの司法界の腐敗も同様の国家の病、体制疲労からくるものであると考えます。
正に治療が必要なのであるとつくずく思います。
そのようなことですから、私も国家の病の犠牲者として声をあげ、もつて我国司法界の健全化に一助たりえたいと願うのです。
どうか私の意とするところをご理解賜わり、上述の希望を適えて頂き度、再度宜しくお願い申し上げる次第です。
敬具 ＊＊＊＊
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
２通目のメールをいただきました。
私の考えでは、貴兄がいくらやってみても、駄目だと思います。
そのような女性と見抜けずに、結婚して、子供を２人も作ってから、詐欺女だった、と言っても、もうどうにもならないでしょう。
正義、とか、真実という言葉を、そんなに簡単に使わないで下さい。
日本が制度疲労を起こした国であるというのは、正しいでしょう。
しかし、あなたご自身もまた、人生疲労を起こしています。
こういう争いに、「正義の実現」というのは、無いのです。どうして、それが分からないのでしょうか。ロシア人であなたの味方のような事を言った人たちも、それは、あなたの払った報酬に対して、おべっかで言ったとしか、思えません。
あとは、お好きなようにどうぞ。どうせ、人生は、人それぞれに、自分の抱えた、あるいは、抱えさせられた苦労を背負って生きてゆくしかないのですから。
裁判所や、法曹、というものを、使って「自分の思い通りの」何かが実現できる、と思っているあなたは、あまりに幼稚です。
後は、ご自分の死後に、ご自分が血を分けた、お子様二人のために、どれだけ、あなたのご実家の資産が、日本から流出して、貧しいロシアのために使われるか、だけです。それは、「むしられる金融大国・日本」の現在の縮図、そのものです。
以上でおしまいです。
副島隆彦拝
[165] 読者からのメールの転載、どうにもならない裁判のケース 投稿者：副島隆彦 投稿日：2002/01/05(Sat) 23:29:56
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦です
丁寧なメールをいただきまして、ありがとうございます。
私は、＊＊さまにご同情は、致しますが、残念ながら、何のお力にもなれません。
現在、どこの国におても裁判とは、＊＊さまの体験なさいましたとおり、過酷なものです。どこの国であれ、法曹(裁判のプロの、職業人たちで、それで、めしを食べている人たち）は、というのは、そういう人たちです。アメリカどころかフランスや、ドイツでも、ひどいそうです。
かつ、ご自分の離婚訴訟では、男は、勝ち目はありません。なぜならば、女性は、予め男によって、虐げられた性である、とするのが、現在の世界を貫く、真理、ということになっているからです。
かつて私の知人におりましたが、韓国人の女性と離婚訴訟になって、ほとんど全ての財産を奪われました。その男性も愚かでありました。裁判所は、「身から出た錆（さび）」にはものすごく厳しいです。「私は、悪くない」といくら言っても、「そんなことを、私にわめきに来たお前そのもの、が、問題なのだ。」という態度に出ます。
私どもの本に書きましたとおり、裁判所は、そもそも、「正義を実現する、場所」ではないのです。貴殿が大きく始めから勘違いをなさっているのです。
裁判とは、法曹による、依頼人を食い物にするための、仕組み（システム）である、と分かった上で、それで、賢く、自分の損害を、最小限度に留めようとして、周到に、計算して、何とか、折り合いをつけるための仕組み、でしかないのです。残念ながら、そのようになっております。＊＊さまは、始めから、大きく勘違いをなさっていたのです。それが、誤算そのものです。
しかし、どんな職業も、高級なものであればあるだけ、それだけ、「人騙し」であります。＊＊様のご自身の、「資産管理業」というご職業自体が、その実情は、冷酷な、人間関係の上に成立しているのではないでしょうか。
どうしようもないのです。ただひたすら、ご自分の被害を最小限度にして、ああいう世界の人と付き合わないようにするしか、他に手はありません。
あとは、ご自分の血を分けた、お子様に長い目で、何をして上げられるか、をこそ、お考え下さい。憎しみをいつまでも抱いて生きていても何にもなりません。すべては、過ぎ去って行きます。自分が裁判を抱える、とは、突発的な
事故にあったのと同じようなものです。
そもそも、この世の、あらゆる事件や、争いごとに、諦めるという以外の解決方法があるのでしょうか。私としましては、もう、これ以上のことは、申し上げられません。
副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Saturday, January 05, 2002 8:28 PM
Subject: 御著書「裁判のカラクリ」の読者からのお願いの件
副島隆彦様
平成１４年１月５日
＊＊＊＊
突然にメイルを差し上げるご無礼をお許し下さい。
私は都内の大学の大学院修士課程（専攻国際関係論）終了後、大手繊維メーカーへの勤務をへ現在実家の資産を管理する仕事をしている５６歳の者ですが、
御著書を読まさせて頂き深く同感するところあると共にお願いがありましてメイルを送らせて頂くことにしました。
と申しますのは私自身現在地獄のような状況にあり（最高裁上告中）ご指摘の日本の司法界全体の”腐敗”をまざまざと体験した（正確には体験中と言うべきですが）者であり、この腐敗はなんと御著書にありますように、自分の代理人である弁護士にも及んでいるものなのです。
私の事件は妻との離婚事件でありますが特異なことは妻が外国人（ロシア人ピアニスト）であるため露国においても裁判が行われ（私が提訴、結婚契約無効の訴、私の勝訴）、ともすれば民主体制の遅れが依然指摘されなくもない当地においてさえも裁判実務の実態、公平性、正確性、合理性、迅速性等々において彼我の違いを如実に体験することがあり、より鮮明に我国の司法の問題性を実感したことです。
御参考に具体例のいくつかを列挙いたしますと
１ 相手方弁護士の裁判有利展開を目的とした傷害事件の捏造（なんと虚偽申告により私を逮捕拘留させた、当の弁護士は元検事）
２ 自己保身に努める検察官僚の実態（私の高校の同級生が高検幹部（当時）であつたのでこのアドバイスに従つた結果とんでもないこととなつた）
３ 私の代理人の依頼人を食い物にするばかりか数々の背信、裏切り行為（私の代理人は当初某弁護士主宰の事務所のイソ弁でその主宰者と相手方弁護士は同期修習生で友人関係にあつた）
４ 第一審裁判官の全く公平性を欠く訴訟指揮と、加えてさまざまな証拠と尋問時の証言齟齬により妻の虚偽は誰の目にも明瞭であるのに私の敗訴判決（私の妻はいわゆる美形の範疇に入るものでした）。
５ ２人の子供への面接交渉の私の訴（私は晩婚で当時子供達は＊歳と＊歳）に対する家裁の驚くべき判断（同様の訴を露国の裁判所に訴へましたたがこれは当然の私の求めを認めた）。
６ 不服とした高裁の裁判官の驚くべき対応（第一審判決の誤判たる理由を仔細に述べた準備書面を「長すぎる、読む身になれ」と罵倒等）と、とんでもない判決（第一審判決の殆ど引き写しと破綻状況を証拠によらず推測により認定）。
等々枚挙にいとまがありません。
これらは日本の司法の腐敗と言わずしてなんと称するのでしょうか。否、これは一司法界の門題ではありません、突き詰めるならば現代日本のかかえる人造り教育の問題、国民の認識、社会状況等の根本問題にゆき当たるものです。
それは、すなわち日本の腐敗そのものです。
何故なら、私が問題とする対象者は全て日本のエリートであり、これらの人々が自らの義務、職責を放棄し平然と自らの利益、保身、安易に堕して憚らないのであり、エリート層がこうした状況であるならば、一般国民はおして知るべしであるからです。正に「魚は頭から腐る」の例え通りです。
以上のようなことから私は日本の現状につき非常な危機意識を感じ我国の腐敗の現状が手遅れとならない内に、その軌道が修正されることに少しでも貢献できるよう願い、この体験を仔細に既述して本にして出したいと考えました。
つきましては、誠に不躾で恐縮に存ずる次第ですが、できますれば出版社、編集者などご紹介賜われればこれに優る幸いは御座いません。
少々長くなりましたが、これが副島様への私のお願いです。
お忙しいところ誠に恐れ入りますが、何分のご配慮賜われば幸甚であります。
敬具
平成１４年１月５日
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＊＊＊＊＊
（転載はりつけ終わり）
副島隆彦です。このサイトを読みに来る若い人たちに、言っておきますが、これが、現実の世の中なのです。この、すこし、独りよがりの、金持ちのおっさんの、馬鹿馬鹿しいまでの、世間知らずでも、「正義の実現」やら「教育の腐敗」やらを叫ぶのです。
まともに中年まで生きて来た人間なら、みんな、あんぐりと口を開けて、こういう争い事には、解決は無いのだ、ということを分かっています。そして、自分だって、いつ何時、自分の奥さん(旦那さん）と、同じような、激しい憎しみあいにならないとも限らないのだ、と、よーく分かっています。賢い人間は、
災いが自分に降りかからないように、慎重に生きています。
私、副島隆彦は、すこしも慎重でなく、いつも、上記のおやじと同じようでありました。ですから、なお更のこと、私は、こういう、絶望的なまでの、独りよがりが、気になって仕方がない。すこし、苛立ちますが、もうあっちに行ってくれ、と、正直に言うのが、私の正直さ、です。
物事に解決なんか、あるものか。というのが、私の、深い諦めです。それは、現代の、あらゆる思想的な課題にも共通するものなのではないか、と、ずっと
思っています。
こういうイライラする課題は、この掲示板ぐらいが丁度いいのかな、と思います。はじめから相手にしなければいいのですが、どうしても、何かいってやりたくなるのです。
副島隆彦拝
[164] 太陽の飛沫最終回のお知らせ 投稿者：Ｍ 投稿日：2001/12/30(Sun) 11:11:53
「Ｍの自由連載コーナー」で「太陽の飛沫」最終回をアップしました。この作品のテーマは次作へ引き継がれます。既に次作を書き始めていますが、仕事の合間に書き進めていますので、アップできるのは少し先になりそうです。
今年の八月、このサイトで副島さんから提言を戴いて連載を始めました関係上、連載のお知らせをこのサイトで行ってきました。感想などにつきましては、各掲示板の方へ書き込み投稿をお願いします。
多数の方に読んで戴こうとしたのは今回が初めてなので、次作の参考の為に、ご指摘や感想を戴ければ幸いです。
[163] 私のことを評論している人のサイトからの転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/12/29(Sat) 19:02:24
副島隆彦です。 検索ソフトの Copernics2001 をシマゲン君に教えて
貰ったので、それで、自分名で検索したら、その中にこんなのがありました。（転載貼り付け始め）
http://www.asyura.com/sora/bd12/msg/165.html
投稿者 ２００１年問題観察者 日時 2001 年 1 月 07 日 02:25:47:
回答先: ２００１夜物語 （荒日案内徒) 投稿者 ２００１年問題観察者 日時 2001 年 1 月 06 日 17:08:08:
以前、副島氏の弟子？のおくやまさんを紹介した際に
副島氏の事はあまり評価していないと言いましたが
多少見方が変わったので改めて少し述べておきます。
第一に、私は学問畑の人間ではありませんし、
趣味で色々観察してるだけですので、副島信者の方は
そんなに気にしないで下さい。
次に、私は彼の事をあまりしりません。
彼の本は見たことも読んだ事もないし、数ヶ月前に
ぼやき漫才日記を始めて読んで彼の事を知りましたが
あまり面白くなかったのでつい最近まで忘れていました。
しかし、おくやまさんのページが面白かったので、
彼が師匠と仰ぐのはどう言う人かと少し読んで見たり、
他の事で調べている時に彼の日記の過去ログを読んで
副島氏自身も色々と参考になる事を沢山書いているのを
知りました。
私が副島氏の事をあまり好きでないのは以下の理由からです。
１．僻みっぽい。テレビに出られない事や政治家などに
重んじられてない事を頻繁に嘆いている。
２．その反動で少し自意識過剰気味である。
３．少し被害妄想気味である。（パクリとか）
４．かなり卑屈である。日本は属国で経済的資本的な
コロニーであるとしても、少しいじけ過ぎである。
５．なんのかんの言ってもアメリカなどの西欧礼賛に染まっている。
６．読書などの知識偏重が強い。
７．リバータリアンとかの枠に拘る。自由主義的個人主義的な人を
アメリカの夢想的理想主義者の枠に押し込めなくても
良いだろうと思う。
これに対して評価してる点は次の通りです。
１．私の結論を経済的人脈的に裏付ける事を沢山言っている。
陰謀論としてではなく、一応真面目な研究として
書かれている事が八神氏や私の結論と色々一致しているのは
大変興味深いです。
さらに、八神氏の場合と同じく、別のルートから辿って
後で読んで見たら同じような見方をしてるのを発見すると
少し嬉しいです。
２．人物相関図など色々参考になる資料を沢山公開している。
３．僻みや自意識過剰で多少歪められているものの
観察眼がある。
４．文章を読んで、それを書いた人の背景を推し量る
経験と余裕がある。ただし、カバーしてる背景領域が
どれくらいのものかは不明。
５．個人的な活動については実行力がある。
６．一人の人間としての観点と、もう少し大きな立場の
観点などを持ち併せている。
７．冷徹な目で分析できる一方で、馬鹿正直な人間への
共感も失っていない。
以上がだいたいの感想です。
彼のサイトには多数の大変参考になる資料がありますが
日記の過去ログなどに散らばっているのと、自慢話などが
混じっていて読みにくいのがたまに傷です。
また、基本的に彼はアメリカかぶれ人間であり、
強い欧米コンプレックスを背負っているので、
染まりやすい人は病気が移るかもしれません。(笑）
体質的には、金持ちクラブに取り込まれやすいものを
持っている人です。
というか、取り込まれて内部から変えてしまえとか言ってますから
機会があれば自分でもやりたいのでしょう。
これはある意味では権力願望でもありますので、
金持ちクラブと親和性があります。
リバータリアンは日本ではあまり流行らないと思いました。
アメリカの白人オバタリアンに受けそうですが、
こういう枠に自分を当てはめようとするのは
何かに所属したいと願う一種の家畜願望でもあるのです。
そもそもアメリカ大陸で略奪と民族浄化をやった白人の
手前勝手な自由幻想がとても色濃く出ていて
ウソ臭さ満点です。
こういうのは夢が大好きなアメリカ人に任せておけば良いでしょう。(笑）
色々言いましたが、彼のサイトには参考になる資料が豊富なのは
確かですし、春から有料になるそうですから
タダ読みしたい人は今のうちにダウンロードしとくと良いでしょう。
前にも言いましたが、彼の弟子のおくやまさんの
地政学入門は面白いですよ。
地政学もやはり学問ではないと私は思いますが、
どんな馬鹿げた屁理屈に基づいて各国の政策が
行われていたのかを良く読んで見るべきです。
授業風景の描写も楽しいです。
地政学以外のトンデモ学問の授業についても書いて欲しいです。(笑）
欲を言うと、おくやまさんにはもう少し意地悪な人になって欲しい。
副島氏のような人物の元に集まる人間の典型で、
おくやまさんは少し人が良すぎると思いました。
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[162] 自分の在庫の文章のアップロード 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/12/18(Tue) 11:21:01
副島隆彦です。自分で、デスクトップに、いつか、きちんと対応しようと思って、溜めておいた文章を、ここにどんどん載せてゆきます。そうしないと、私のＰＣの荷重が重すぎるからです。
（転載貼り付け始め）
植田信 2000．１２．7 「経済合理性 サイト」への書き込み
日本は、近代か。という重要問題を植田信が論じていた。
気に入ったのでここに載せます。副島隆彦（2000．１２．１９記）
（転載貼り付け始め）
それでは、本日の話題に行きます。
先日の続きズバリ、小室直樹氏は「近代人」か、という問いをやります。
それには、まず「近代」とは何か、という定義をする必要がありますが、これは、それこそ明治以来、日本人が一世紀以上にわたって格闘している問題です。調べていけば、幾つもの定義、考えが出てくるでしょう。
しかし、今は、小室直樹氏の問題だけに限ります。彼の場合、「近代」の問題を考えるのに、うってつけの例題があります。西洋でキリスト教会が確立されいく過程で、彼らは大きな問題にぶつかりました。都合のいいことに、その問題について小室氏と、ヘーゲルがそれぞれ自分の考えを述べています。ヘーゲルと言えば、ベートーベンと同時代を生きたドイツの哲学者ですが、彼は、完全に西洋「近代」の哲学者です。そして彼の哲学は、西洋の「近代」が何であるかを説明しています。しかし、話題を膨らませないで、焦点を絞ります。
小室氏とヘーゲルが、奇しくも同じように直面した問題は次のようなものでした。キリストは神か、人か。これは、歴史上ではアリウス派とアタナシウス派が対決した問題であり、二ケア会議でなされた論争です。論争というのは、キリストは神とhomoiousiosか、 homoousiosか、というものでした。この単語をよく見比べるとおわかりになると思いますが、両者の違いは、「i」があるか、ないか、です。これをめぐってそこに集まった聖職者たちは西洋史の運命を決定付けたと言えるほどの論争をしました。
さて、この論争に対する小室氏の意見はどうか、というと、
「えいっ、七面倒臭いわ。」(小室直樹『天皇の原理』文芸春秋1993p.300)
これに対して、ヘーゲルはどうか。
「教理を確定する権限は公会議と教団指導者にありますが、キリスト教の原理が自由と主体の洞察力にある以上、論争は信徒一般の中にまで波及し、それが内乱にまで発展して、いたるところで教義をめぐる殺害、火災、略奪がおこなわれた。」ヘーゲル『歴史哲学講義(下)』岩波文庫p.195
さて、私たちの今の課題はここから何を読み取るか、です。歴史的には、アタナシウス派が勝利し、「i」はいらないことになり、キリストは神であり、人である、ということになりました。これはこれとして、私が注目したいのは、この問題についての小室氏の、言ってみれば「淡白さ」、です。問題そのものに対しては、彼はもちろん充分に理解を示しています。また、引用したのは、当時、この問題の判定をせまられたローマ皇帝コンスタンティヌスの内心を、小室氏が推測したものです。したがって、その通りだったかもしれないし、そうでなかったかもしれません。どちらにせよ、私が注意したいのは、彼のその「言い方」です。私は、どうも「淡白」に感じます。
それに対してヘーゲルは、西洋人にとってそこで何が一番の問題になったのか、見て取っています。「私がどう思うか」という点が、そこの論争のところで賭けられていた、ということです。「私がどう思うか」、これがヘーゲルの言う「自由と主体の洞察力」の意味です。いわゆる、主観性の目覚め、です。これが西洋の中世の段階です。
そしてこれがデカルトになって「私思う、ゆえに私あり」という具合に、はっきりと主観性が把握され、存在の第一原理となります。「近代」の開始です。
以上、ちょっと抽象的な話でしたが、いつものようにこれを日常の生活の中の言葉に直せば、デカルトが定式化した「近代」の「主観性」は、法律的には「財産権」となり、ジェイムズ・ブキャナンでは「経済人」となります。
そこで、私が懸念に感じているのは、小室氏の「淡白さ」を見た後では、彼が、どこまで自分の「主観性」にこだわっているか、という点です。これを一般化すれば、日本人はどこまで自分の「主観性」にこだわっているか、という問題になります。そしてここのところをクリアーにしないでは、日本人は「近代人」である、と断定できないのではないか、と私は思います。
西洋の近代は歴史の中から出現したのであり、いきなりポッとある時代に登場したわけではありませんでした。ということは、ペリーが来航して明治になったからといって、日本人はいきなり「近代人」になれたか、というと、これは大いに疑問視する必要があります。ここ副島氏が指摘している通りです。
● [572] Re[568]: RE[565]御礼 投稿者：待兼右大臣
投稿日：2000年11月30日 (木) 00時56分
＞かたせさん
＞伊藤博文の生涯を追うと、日本がイギリスに上からあやつられていたことがあきらかになってしまうので放送ができないとの理由付けと、その後の主張とにつながっていく。
ですが、これは、私も一種盲点をつかれたような物ですが、この図式で私流に解釈すればこう言うことになろうかと思います。。
王制復古、戊辰戦争で英国は日本において仏国に勝利を得ることが出来た。その意味で維新の三傑と明治の元勲は英国に操られていたということになる。但し、この時点で英国は伊藤をキーパーソンとは見てなかったのではないかと感じました。英国がキーパーソンと見ていたのは、推測では、大久保（又は木戸）と大隈ではなかったかと思います。というのは、その後の伊藤の政治遍歴を見れば、伊藤＝英国のエージェントというよりは、大隈＝英国のエージェントの方がなんとなくしっくり来るのです。大隈が英国流の議会政治を目指していたのは秘密でも何でもなく、大隈の「自由民権運動の始祖」を彩る一つの側面です。
西南戦争による西郷の敗死後、維新の三傑で唯一人生き残った大久保、大久保以後を背負って立つ政治家群（元勲）中の首席格である大隈を手中に入れて「我が世の春」であった英国だったが明治１１年の大久保の暗殺、明治１４年の政変による大隈の失脚によって英国の影響力が一時的に後退する。その間隙をつかれて、（明治維新と相前後してドイツ統一を成し遂げた親近感もあり）プロシアの日本に対する影響力の拡大を許してしまったのではないか。また、伊藤が筆頭元勲（元老）まで上り詰めるとは予想外ではなかったのではないでしょうか。で、結局、欧州における英国とプロシアの対立構造を反映して、世界的には
（英国→）日本の外務官僚（と日本海軍）ＶＳ日本陸軍（←プロシア）という大局的な図式になると考えられます。
事実、大隈は明治１４年に失脚してはいますが、内閣制度発足後、度々「外相」として入閣しています。ちなみに、元勲で首相以外の閣僚ポストを（大体）ひとつしかこなしていないのは大隈（外相）と松方（蔵相）くらいで、他は複数の閣僚ポストを経験している。このことを考えれば、英国のエージェントとしての大隈を切りたくても切れなかった事情を表しているのではないでしょうか。更に、日露開戦前では、日英同盟推進派が外務官僚側で、伊藤は日英同盟に消極的な態度を取り、第一次大戦については、加藤高明外相が積極参戦派で「英人」呼ばわりされている。
ここでの英国の誤算は山県が予想以上に政治生命が長く、大隈があまりぱっとしなかったということ、及び、大隈と山県の中間（しかもやや大隈寄り）に位置することとなった伊藤が暗殺されたことでしょう。そして、大正時代に入り上記の図式が（英国→）政党勢力（特に憲政会・民政党）＋日本海軍 ＶＳ 日本陸軍（←プロシア）に変化して行く。といったところでしょうか。
●[1190] 連絡事項 投稿者： 副島隆彦
投稿日：2001/06/18(Mon) 23:39
副島隆彦です。
奥山君へ。８月に夏休みで帰国するそうですが、そのとき出版社の編集者とも会って、「アメリカ政治の有名評論家・学者・政治家の本」の企画を練りましょう。いまの「アメ政」では、まだ、日本人読書層向けの、分かりやすい紹介本（ガイドブック）になっていません。もっと分かりやすく、２００人ぐらいの主要人物の発言や人物像や関係事件や有名スキャンダルを並べて行く必要があるでし
ょう。君も自分の学生としての勉強もあるでしょうが、「日本の国内言論」でも頑張る、という気構えがどうしても大切です。本の枠組みは、私の「覇権アメ」のものを使ってそれを改良するのがいいかもしれません。自分で智恵を絞って下さい。
８月にみんなで集まる会（飲み会付き。費用は副島隆彦持ち）を開きましょう。当然、この先の私たちのサイトの運営方針を話し合う機会になるでしょう。
もっと元気のよい学生たちを集めたいと思います。入門者には連絡をしているはずですが、みんな、書き込みするのに敷居が高いと感じるのか、あんまり書きませんね。もっと各レベルに応じた、年齢層（５歳刻みぐらい）別の掲示板のような仕組みにして、気楽に書き込めるようにする方がよいのでしょうか。
だからと言って、２チャンネルのように、たったの１，２行で何か言ったような気になる、というのはよくない。
先進生たちは、もっと自分の考えをまとめ上げて、「自分の作品」を作る、という気持ちになって下さい。小論文にして１０本ぐらいを自分の作品として持って、それを、どんどん改良して、研ぎ澄まして行く、というような、文章修行をした方がよい段階の人たちがいます。自分の書いたものを大切にしてください。書き散らしにしてそれでお仕舞い、というのは一番いけません。必ず発表する
機会を与えますから。
私は、今、仕事の一部に、斎川真（さいかわまこと）さんの、「日本の税金の歴史」という本の、手直しをやっています。中味はコツコツと書いてあって良いのですが、読者をひきつける面白さがないので、私が味付けをやってあげているのです。こういう手間のかかる仕事も私の仕事の一部です。みんな順番に、私が指導しますから待っていて下さい。
植田信君の本は、秋には出るそうです。彼の力作が出たらみんなで応援して、売れるようにしましょう。
副島隆彦拝
●10 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。
投稿日：2001/07/17(火) 03:41 ID:iT0O1.pk
冷戦崩壊後、グローバリゼーションと民族主義的細分化が同時に起こってい
る。しかし、一方の細分化を詳細に見ると、2〜300年の世界的な植民地化を
経験して、言語、文化の多重化、複合化が驚くほど進み、単独・純粋な民族
は皆無といってよいほどである。21世紀は、多文化・多言語化（クレオール
化）を「負の遺産」から新たな可能性に転化する時代だという見方が主流に
なりつつある。
コロンブスが最後の航海で到達し、「世界史」に編入されたカリブ海のマル
チニック島は、フランスの海外県であり、アフリカ西海岸から連れてこられ
た「奴隷の島」となった。黒人たちはさまざまな地域から集められたため、
黒人同士の間にさえ共通の言語がなかった。そこで生まれたのがヨーロッパ
白人、混血児、アフリカ黒人などの多様な言語がミックスした「クレオール
語」である。
マルチニック出身のエドゥアール・グリッサンは、クレオール文化の第一人者、詩人、小説家である。一方、評論家加藤周一は、早くから日本文化の根っこにある雑種性に着目し、単一の価値観に拠ってきた日本の近代化を批判してきた。最近は日本、中国、韓国の漢字圏の文化交流による極東アジアの言語、文化的共同体の創出を目指して活動している。この二人が、世界史的な視野から、21世紀の多文化主義について語り合う。
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[161] どくとるヒラメ氏の書評文 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/12/13(Thu) 12:17:51
副島隆彦です。以下の「どくとるヒラメ」氏の私の本への書評文は、一度、ここに転載
したかもしれません。どくとるヒラメ氏とは、いつか、交信してみたいと
思っています。
（転載貼り付け始め）
Sec.15「副島隆彦『日本の秘密』」
弓立社 / 1999年5月初版発行
日本の学者・評論家・知識人と言われる種族の中で，本当に優れた物言いのできる人というのは，もしかしたら10人もいないのでは，と思うことがある。どれもこれもインチキ臭いというか，何が言いたいのかよくわからない，日本の大学入試の国語の問題を解かされているような気分にさせられる，つまらない連中が多いからである。
おそらくそれは，本当の意味での「知識」や「教養」の意味や内容をまるで理解できていない人間が，日本に多すぎるからだと思われる。日本国内でしか通用しない「物語」を信じ込んでいて，詭弁だけがうまい連中ばかりである。そういう連中は，紙資源の無駄遣いだから，もう本を出すのはやめてくれ，Webで無料で自分の寝言を発表してくれ，と言いたくなってくる。
そういう気分の私が，飯を抜いてでも読まなければならないと思う文章を書く日本人の一人が，副島師である。たぶん，日本で今一番優れた物言いのできるのが彼だろう。その師が過去に書いた小論をまとめたのが，本書である。
本書はいくつかの章に分かれていて，
1.戦後日本の秘密
2.アメリカの政治の秘密
3.自衛隊を訪ねて
4.法と福祉
5.私の思想遍歴
の5章からなる。
このうち1.と2.，5.は現在の師の研究テーマの一つであり，師の著書を補完する意味で目を通しておくとよいと思われる(したがって，本稿では内容に触れない)。3.は表題の通りであるが，単なる読み物の一種ではなく，自衛隊や防衛に関して考えさせられる小論である(これも本稿では触れない)。
私が何度となく読み返して，考えさせられたのが4.のテーマである。私が以前からもやもやと考えていた「福祉」とか「権利」と称する「怪物」に対して，その正体をはっきりとしてくれた小論である。ある種の人々が水戸黄門の印篭のように振りかざしている謎の物体の正体が，これではっきりとした。本稿ではこの章についてのみまとめておきたい。
日本のある種の人々にとっては，とりあえず振りかざしておけば誰もが黙るだろうと思いこんで，実際にそのように利用している事物が「福祉」とか「権利」と称する物である。「福祉」の名の下にやりたい放題をやり，税金を無駄遣いさせている(そのくせ政治家や官僚の無駄遣いには過剰反応する)。「生きる権利」を振りかざして，どんな手を使ってでも人間を生かそうとする。死期間近な老人を集中治療室のベッドに乗せて，無数の管を差している姿はその現れである。あるいは「権利」の名の下にやりたい放題をやり，社会的不利益を与えている。あちこちに，道が突然狭くなっていて，そこに家が建っている場所がある(しかもオンボロである)。そこの家の人間は何を考えているのだろうか。
そこに刃を向けているのが副島師である。「権利」や「福祉」を振りかざす者どもに，「問答無用！」と一刀両断する彼の主張に，両手をあげて賛同する。
私が本稿を書いているのは「敬老の日」なので，老人問題についてだけ私の意見を述べさせてもらう。
突発的に死を迎えた時はともかく，自然的に死期を迎えたときには，私はいさぎよく死を迎えたいと思う。病院の集中治療室で，スパゲッティの具になるのは絶対にお断りである。どこか山奥の廃寺にわずかな水と食料と本だけを持って，誰に看取られるでもなく死を迎えたい。病院で死を迎えるのなら，一切の治療を拒否したい(近年はそれを考慮した施設もある)。つまり「死ぬ権利」を認めろ，ということである。
私の親がどう考えているかは知らないが，いきいきと生きたければそうするし，さっぱりとお迎えを待つのならそうさせたいと思う。醜悪な状態で生かしたいとは思っていない。スパゲッティの具にだけはさせたくないし，できるだけきれいな状態で見届けたいと思っている( が，私の親だ。たぶん私よりも長生きするかもしれない(苦笑))。
日本の現状は，もはや末期症状のかん患者のようなものだと，私は思う。そう考える人が他にいれば，この本を一読して，一つ一つのテーマについて自分の考えをまとめてほしいと思う。そして「次に生まれ変わった」日本をどうしたいか，真剣に考えてもよいのではと思う。
どうせ日本は，死期間近なのだから。
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[160] 太陽の飛沫第十五回のお知らせ 投稿者：Ｍ 投稿日：2001/12/09(Sun) 14:03:20
仕事の都合で二週間程休みましたが「Ｍの自由連載コーナー」で「太陽の飛沫」第十五回をアップしました。
[159] ブラックパンサーについての、読者からの昔のメール 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/12/05(Wed) 14:58:02
アメリカンヒストリーX Date: Thu, 2 Nov 2000 17:10:31 +0900
From: "MNR" ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: 「ハリウッドで政治思想を読む」で、ウォーレン・ビーティのブルワースの部分でヒップホップ・アーティストの羅列がありました。
２PAC の母親はブラックパンサーらしいのですがどうなんでしょうか。
パブリックエネミーはサントラに入っていません。現在、著作権問題を根底から揺るがす NAPSTER についてどうおもわれますか？
パブリック・エネミーのラッパー・チャックＤは、NAPSTERの擁護派で裁判の証言台に立っていると聴きます。
その反対にメタル・ミュージックのメタリカやマドンナ、ドクター・ドレなどは反対派にまわっているようです。
あのサウンドトラックで映画「ブルワース」のことを知ったのですが、なビーティが主演で、かつ、あのようなサウンドトラックになったのか、映画を見て、あなたの本を読んでわかりました。
シュグ・ナイトは、レコードレーベル「デスロウ」のオーナーで今は獄中です。二人のヒップホップ・アーティスト(ノートリアスＢＩＧと２ＰＡＣ)の、真実かどうかわからない殺し合いを見るに限り、あそこまでやらないと生き残っていけないのだなぁと思います。が今の黒人ミュージシャンの攻勢をあなたは、一体どう思われますか？
黒人3000万人の国で、主な購買者は黒人と白人の若者だと聞きます。今のHIPHOPアーティストは、「白人警官をぶっ殺せ」を乗り越えつつあります。
今のビルボードをみるに限りほとんど黒人アーティストが占領しています。マライア・キャリーのような人でも彼らのようなギャング系をうまく使っているくらいです。私の勝手な意見ですが映画「アメリカンヒストリーX」についても語って欲しかったと思っています。
それともこれは、語るに値しない作品でしたでしょうか？今の若者達で民族主義・保守派が増えているといいますが、どこまでいっても私達はGAP、マイクロソフト、マクドナルド、スターバックス、タワーレコードから逃れようがありません。日本の若者のカルチャーというのは所詮国内でしか通じない猿真似カルチャーでしかないですし。
白人が乗る車のCM、ハリウッド映画、英語がしゃべれもしないのに途中でず入る英語の歌詞。これも洗脳の一環なんですか？
今の日本で最も敏感なあなたの読者です。返事を必ずください。お待ちしております。
猿の惑星に住む24歳の若ザルより
[158] 購読会員からの激励のメール 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/29(Thu) 15:08:19
尾ざきのぶ子さまへ
副島隆彦です丁寧なご意見をメールでありがとうございます。私どもの言論系のネット革命の運動に、暖かいご声援をありがとうございます。
このあとも、茨（いばら）の道であろうと覚悟しておりますが、明るく楽しく、絶望などすることなく、淡々と、書いて、若い弟子たちを育てて行こうと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。
副島隆彦拝
> Date: Wed, 28 Nov 2001 18:04:01 +0900
> From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
> To: webmaster@snsi-j.org
> SNSI・副島事務所御中
> 誠にご親切で丁寧なメールをありがとうございます。
お蔭様で、わくわくしながら読ませていただくことができました。
> 副島先生の御本に出会って以来、導かれて、
> これまで生きてまいりました自分の能力の低さを恥じるばかりです。
> のんびり趣味や音楽や芸術方面に浸っていられなくなりました。
>
副島先生はじめ、先生の下に集まられた優秀な門下生の方々に、
> 感謝致しております。そして、なによりも心より尊敬申しあげます。
狂信的な信者のようなあり方では、決してございません。
> 浅学、晩学の私でございますが、老眼の疲れを忘れ、
明日の仕事や家事のことを忘れて、「今日のぼやき」を毎回身の引き締まる思いで読ませていただいております。 昨今の情勢には、危機感を募らせておりました。
> 必死で何が真実かを知りたいと求めておりましたが、
> 幸運にも、書店で先生の御本に導かれこちらのサイトに
> 辿りついたのだと存じます。> 今後ともご面倒をおかけし、お手数をおかけ致しますが よろしくお願いいたします。
くれぐれも、ご健康にはご留意戴きますように。
＊＊＊のぶ子 合掌
[157] 読者からのメール 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/28(Wed) 07:44:26
副島隆彦です。
ここに載せるのは、私の個人メールアドレス宛てに書いて寄越された
ここのサイトの閲覧者からのメールです。私は、どういう基準で、これらのメールをここに転載するべきか、決めかね
ています。以下のメールの内容は、短絡が過ぎるが、確かに私の主張の線に
添っている。こういうものもこちらに載せて、なるべく「重たい掲示板」
の方に、以後は、自分のご意見をお載せ下さい、と促すしかない。
このＡさんが、有料購読会員なのか、ただの、ネットゆきずりの「冷やかし
人間」なのかも分からない。当然、購読会員なら大事にすべきだし、それな
りに丁寧に処遇すべきだ、と、考えるのだが、果して、それでいいいのか、
とも考える。ここは、しばらく悩もうと思っている、自己課題だ。
私の弟子（この「弟子」という、かなり古めかしい言葉よりも他に、適切な
言葉が無くて、私は、最近困っている）たちでも、何故か、内部の連絡網に
ばかり自分の考えを書いてきて、いっこうに表通りの、外側の各種掲示板
には、書かない、というタイプの者が居る。
そのうち、表に、まるごと引きずり出してやろうか、とおも、思っている。
私たちには、事務連絡や、手続き以外のとことでは、内部に秘密などもって
いない。知られて恥ずかしがるほどのことは何も無い。あるとすれば、みん
な本当に、貧乏だなあ。やっと、親から独立して、さあ、自力で生きて行く
ぞ、と言う感じの若者たちがほとんどだ。
そして、このことは別に、何ら、恥じるべきことではない。私だって、３０
代までは、本当に貧乏だった。来月の生活費をどうやって捻出するかで、
困っていたし、大抵は、手持ちのわずかの株券を担保にして、信販会社
から、２００万円ぐらいの借金を、遣り繰りしていた。どういうわけか
２００万円の借金が、減らないで、根雪のようにずっと残り続けた３０代
だった。
書き始めると、止まらなくなるので、もう止（や）めます。
副島隆彦拝
（転載貼りつけ始め）
Date: Tue, 27 Nov 2001 03:53:04 +0000
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
アメリカへの核テロについて
もし、アメリカに効果的なダメ−ジを与えようと思うなら、B・C兵器を使ったテロではなく、放射能廃棄物と原爆をミックスした攻撃が効果的だ
と思う。
アメリカでは、放射性廃棄物の管理が杜撰で多くの国民が、そのせいで癌
で死亡した。その廃棄物処理場を買い取り、その廃棄物をアメリカ国内の
多くの水源地にダンプで投入すれば、今まで何の問題もなかった所でも鉱
毒による被曝者が出る。それをマスメディアやインタ−・ネットに流せばパニックになる。その混乱の内に、世界のパン籠と呼ばれるアメリカの穀倉
地帯でプルトニウム型原爆を爆発させれば、単に穀物を焼き払うだけでなく、放射能で多くの作物が出荷不可能になり、貴重な貿易黒字獲得源を失う事に
なる。影響は、それだけでなく残留放射能で爆心地で穀物栽培ができなくなり、場合によっては食料を外交の道具として使う戦略の選択肢が狭まり
食料自給を目指す国が増える事になる。そして、財政上も農業による損失を
埋めるためと放射能による被害を補うため、財政支出を余儀なくされ財政赤
字の増大を招く事になる。それが、時には悪化している世界経済をもっと悪
化させる要因ともなりうる。しかも、再びテロが起きた事により、アメリカ
の個人消費を更に落ち込ませる
要因となり、世界経済の減速はさらに深まると思う。これらのテロによる影
響で国際社会における地位は、一段と低下する。
兵庫県西宮市＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊
追記 都市への核テロは、プロバカンダとしても攻撃としても多くの民間
人の犠牲が出るから、遣り難いだろうが犠牲者を最小限に押さえ、しかも経
済的ダメージを与える経済テロとしての核使用なら反発が少ないだろうから、起きる可能性が大きい。
これは、アジア経済危機を引き起こした経済テロリストとしてのヘッジ・フ
ァンドに想を得たものだ。
（転載貼りつけ終わり）
副島隆彦拝
[156] 購読会員からのメール 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/25(Sun) 09:12:19
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦ですメールを有り難うございます。最新刊拙本を楽しんで読んでいただいて
ありがとうございます。どうぞ、掲示板の方へ、ご意見をお書きください。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To:
Sent: Sunday, November 25, 2001 1:41 AM
Subject: 勇気がわきました
副島隆彦様、
購読番号＊＊＊の＊＊と申します。新著「テロ世界戦争と日本の行方」を
一週間ほどかけて拝読いたしました。すべておもしろかったのですが、
第５章「日本、自立への道」が最も感銘を受けました。少し心が
晴れたような気がいたしました。
勇気がわきました。
当たり前にやっていくということですね。
１９４ページ二行目
「今日は2001年」は「２０００年」
ですよね。
もとよりお返事はいりません。ますますのご活躍をご期待申し上げます。
[155] 自分のＰＣに保存しあった小室本への私の書評文に、手を加えた。これを定番とする 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/24(Sat) 15:12:04
副島隆彦文献目録 1997006[書評]『小室直樹の資本主義原論』（小室直樹著）
日本経済はいまだ「資本主義」に非ず
--------------------------------------------------------------------------------
[ 副題 ] -
[ 著者 ] 副島隆彦
[ 分類 ] 雑誌記事
[ 誌名・シリーズ名 ] 正論
[ 号数 ] 1997年5月号、297
[ 価格 ] -
[ 出版社 ] 産経新聞社
[ 発行年月日 ] -
[ 頁数・該当頁 ] 332〜333頁
[ ISBN ] -
--------------------------------------------------------------------------------
[ 全文 ]
本書によって小室直樹氏が最終的に確立した命題は、「日本経済は、近代資本主義と、いまだ資本主義が完成していない前期的資本（封建制）と、統制経済（社会主義）とが混合する、三重経済（トリプレット・エコノミー）である」とするものである。
従って日本の資本主義は、社会主義国家の経済体制とその本質を同じくする、とする。
資本主義国の資本主義国の自由市場経済が持つべき、三つの市場である、商品と労働と金融の三市場に於て、まず、日本では、（１）労働市場が確立していない。即ち、実質的に転職の自由はなく、ひとつの企業に終身しがみつかざるを得ない。次に、（２）民間部門を圧迫してしまうほどの公共部門（特殊法人や郵便貯金）の膨張を止められない。そして、（３）企業は資本家（株式所有者）のものであるという大原則を犯して、企業を経営者と従業員の共働共同体（ゲマインデ）にしてしまっている。
現在の日本が、金融市場の大混乱にまで突き進んだ原因は、官僚たちが「市場に命令できる」として行なった数々の傲慢な行動様式にある。官僚たちは金融市場をコントロールしようとして、株式市場の価格操作（ＰＫＯ）をしたり、民間金融機関への公的資金の投入を行った。そして今や万策尽き「経済からの復讐 リタリエイション・バイ・エコノミー」を受けつつある。
このように、自分たちが、「市場に命令を下す」と言う愚を実践した官僚たちに加えて、八〇年代末のバブル経済崩壊の事態を、日本の経済学者たちは、誰ひとり的確に予測し得なかった。彼らは、アメリカ仕込みの気鋭の理論経済学者や官庁エコノミストたちであるはずなのに、日本の経済政策の舵取りに大失敗した。この大失敗は、「日本は、いまだ近代資本主義ディア・モデルネ・カピタリスムス、即ち、近代西欧的自由市場経済ではない」という大前提を彼らが理解しなかったからである。アメリカの処方箋がそのまま日本でも通用すると思ったのだが、実際には、通用しないのである。そして経済の専門家の全員が判断を誤って、傷口を広げ今の悲惨な事態に陥った。
たとえばカール・マルクスの思想の大柱のひとつに、”疎外”がある。この疎外は、エントフレムデュンクというドイツ語の訳語であるが、これは、「人間疎外」とも訳されて来た。日本では社会主義者たちだけでなく、ほとんどの知識人が、この「疎外」を、「近代社会が個々の人間に対して冷淡に振るまい人間性を疎うとんじるに至った悪い性質のことである」と理解し、そのように何十年も教え合って来た。そして、この「人間疎外からいかに人間性を回復するか」という考え方をして来た。このように「疎外」を、きわめて感情主義（あるいは人文じんぶん主義）的に理解して来た。
これが日本独特のマルクス主義である「主体性理論」である。梅本克巳から吉本隆明に至るまでほとんど全ての左翼知識人が、このように理解した。この日本の新左翼系のマルクス主義の「主体性理論」と、北朝鮮の金日成の「主体（チュチェ）思想」と、では、その根幹において、一体どれほどの差があったといえるか。実際上、ほとんど変らないのである。日本の左翼思想などというものは、この程度に、低レベルなのである。
小室直樹は、この「疎外」こそは、まさしく「人間のつくる社会及び市場には法則がある」ということの別の表現だ、とはっきり正確に理解していた日本では、稀有の、世界基準の学者である。「神の見えざる手」とアダム・スムスが呼んだところの「市場」なるものが、「人間の個々の、恣意性や願望や意思などでは、どうにもならない、自然界を貫く法則性のことだ」と、小室直樹は、はっきりと正しく理解していた。そして、「疎外」とは、この「市場」なるものの、まさしくカール・マルクス的表現であったのだ。
そして、同時に、この考えは、西欧の全ての近代経済学者・政治学者・社会学者の採る根本的立場なのだ、とする。この「疎外＝市場＝人間世界を刺し貫く法則性」のことと、同じことを、ジークムント・フロイトは「フェティシズム（物神化）」と呼び、デュルケムは「社会的事実（フェ・ソシアール）」と呼んだのである。
この、人間の主観から独立した冷酷な経済法則の貫徹は、たとえ、王様でも、独裁者でも阻止することは出来ないのである。それを、強力な権力を持つ支配的な人間たちの意思で、勝手に動かせると傲慢にも考えたのが、日本の官僚たちだ、と小室直樹は、断定する。このようにして、この１０年の間、経済政策（財政政策と金融政策の両方）にことごとく失敗した日本型の統制経済が、今、死の宣言を受けつつある。
小室直樹は、バブル崩壊直後の九一年という、既に極めて早い時期に、「日本経済の全身に毒が回りつつあるから、大銀行の三つ四つは、責任をとらせて、つぶすべきだ」と警告した。この小室氏の優れた洞察に基づく分析と対処法の提示どおり、今、私たちの目の前で、「大銀行の三つ四つ」が吸収合併さえもならず、自壊倒産（破綻）へと向かいつつある。
小室直樹氏は、世界基準の近代学問（モダン・サイエンス）に拠って、日本に鋭い警告を発し続けているのである。 （了）
評論家 副島隆彦
（c）産経新聞社
[154] この３月に書いていた、読者メールとのやり取り 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/24(Sat) 11:36:18
副島隆彦です。 以下の文は、 今年の３月に書きかけてそのまま
放置してあったものです。自分のＰＣの整理の一環として、ここに
載せます。読者からのメールを含みます。
今日は、２００１年３月２４日です。前回に引き続き、ここのサ
イトの運営状況の現状を公開しながら、そのことで更に読者の皆
さんの理解を深めてもらい、情報共有を計りたい。
ここのサイトが、日本では、最先端の知識・思想・言論系の
サイトである、という自信と自負に基づいて、私たちに生起する
小さな連絡不能トラブルの現状を情報公開して行くことは、
一般的なネット参加者にとっての必要情報となるだろう。
私が以下の文章の中で提起している大疑問である
「政治思想は、果して、ネット上でマーケットを持てるか」
について私は真剣に考えています。
マーケットというのは、例えば、一定の区域に、上下水道工事の
業者というのがいてこの業者たちには、その地域が生み出す
一定量の仕事量（営業と売り上げと利益）を持っている。
社会に必要とされる職種と仕事量が、各業界のマーケット（市場）
を作っている。ただし、郊外店型の巨大スーパーマーケット
文化によって８０年代から旧来型の駅前商店街の存立がおびやか
されたような事態をここでは含んで市場と呼んでいる。
果して、政治思想や言論は、マーケットを持つのだろうか。
その前提としての、旧来型の書店・書籍市場自身が変質・変更を
迫られている。その業態変革の流れに乗っているはずの、ネット上の
言論・政治思想というのは、マーケットを、果して、持っているのか、
という大疑問にどうしても立ち至るのである。
（転載貼り付け始め）
Date: Tue, 20 Mar 2001 08:08:28 +0900
From: 副島 隆彦Subject: [sosjima] ＊＊＊さまへ 副島隆彦から
＊＊＊様へ。 メールをありがとうございます。
副島隆彦です。
片岡鉄哉先生の「アメリカ通信」の購読の申し込み有り難う
ございます。あなたの自己紹介文も簡潔に明確に書かれておられて
私どもと致しましては、すぐにでも片岡先生にご紹介せねばならい
と考えます。
以下の通知を私たちの内輪の事務連絡用の ＭＬに出しておきまし
たので、やがて＊＊＊様に、係りの者から連絡が行くものと思いま
す。もうしばらくお待ちください。
なぜ下記のようなシステム上の連絡不能が発生したのかは、私には
解明できません。すでに「アメリカ通信」の購読紹介者の事務につ
いては、担当者たち決まっておりまして、その人たちから＊＊＊さん
に連絡が行く、と考えるのが自然です。トラブルがどこで発生した
のかについても、私たちの責任ですから、早急に対応しなければな
らないのです。なぜなら、＊＊＊さんと同じように連絡不能の目に
あっている人が、すでに１０人はいると考えるのが、実社会経験を
積んだ人間なら、当然の推論になるからです。
＊＊＊さんは直接、私に連絡下さいましたので、私が事態を理解した
のです。
残念ながら、私たちのサイトは、学生を主体とするボランティアで
自主的に運営されておりまして、しかも、私にはネットについての
技術力がほとんど無い、というのが現状です。ご存知の通り、有料
化の道も検討していますが、とてもとてもその態勢はまだ取れませ
ん。
ネットに集まっていいる若者たちが実社会訓練を受けていない者が
多くて、とても現実即応対応が出来ないのが現状です。ぼーっと半
分、夢を見て暮らしている人たち、と言いましょうか。だからこそ
私の政治思想や政治知識の文章という実社会とはかけ離れたもの
に興味を示すのでしょう。
無料で、勝手にサイト運営がなされている間は、通信不能等のトラ
ブルが起きましても、実際上、非営利運営ですから、どこにも金銭
損失が発生しませんので、ほったらかしでも仕方が無い、苦情が出
ても損害賠償請求とまではいかないだろうと考えまして、いまのと
ころはこのように気楽に運営しています。
私が、現在、思索投機しておりますのは、「政治思想は、果して
マーケットをもつのか。そして、とりわけネット上で、マーケット
を持つのか。政治情報の速報、として以外に」ということです。
これは深刻な問題です。
それから、サイトの有料化にともなう社会的責任を厳しく理解して
ネット技術的にも対応できる人材は、どの程度の能力をもつ若者で
あり、その人々を私が何人、部分的雇用者として抱えなければなら
ないのか、ということです。
この２点を現在、真剣に検討中です。
ですから、このメールを読んだ、「アメ通」の担当者から****様に
連絡がすぐに届いて、トラブルを速やかに解決するはずです。もし
それが近日中に行われなかったら、ここのサイトは、無責任な若者
たちがいい加減に運営しているサイトだとご判断ください。それ以
上のことではない、と。ネット関連のニュー・ビジネスを営利事業
にしようとして既に多くの人が失敗したことでしょう。
それは、今回のネット（情報通信）革命の世界的弱点と未成熟とい
うこともあるでしょうが、それに参加した人々が、本物の実業家の
才能を持たない、大した能力のない人々だったからだ、ということ
でもあります。ドリーマー（夢見るひと）はいくつになっても変ら
ないのではないか、と私は、危惧しています。
以上のようにご連絡申し上げます。
副島隆彦拝。
差出人 ：＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
送信日時：2001/03/18 22:34
題名 ：『アメリカ通信』について(お願い)
2001.3.18
副島隆彦 先生
《自己紹介》
小生は54歳で戦後の団塊の世代です。いわゆるアプレ・ゲールにつ
いて、70年安保世代として「戦後」の意味を考えた世代の一人です。
慶應義塾大学の哲学科で「日本文化試論」を卒業論文として提出し
ました。あの時代、マルクス、吉本隆明、折口信夫(釈超空)を軸に
「日本には哲学が無い」と気負って取り組んだことを、今になって
も鮮明に覚えております。
しかし、片岡鉄哉 先生の『日本永久占領』を読んで、あのころ考
えていたことは片手落ちで、外から日本を見ておらず、恥ずかしなが
ら目からウロコの感銘を受けました。
大学を卒業後、郷里の農協連合会(JA)に16年勤め、バブルノころ父
をガンで亡くし、これを契機に独立して事業。一歩先の事業が成功
の秘訣と後で気づきましたが、四歩も五歩も先の事業展開で、見事
に失敗、いわば破産状態に陥り必然的にデフレ下の生活、価値観を
早めに選択せざるをえませんでした。今になると、先行き不安には
免疫力がついてきたな、というのが実感です。
又、この3/3には長男に子どもが生まれ、本当の爺いになりまし
た。といって、この閉塞下に、これからの時代を見据えるのに、年齢に
関係なく『アメリカ通信』を購読致したく、宜しくお願い申し上げます。
＊＊＊＊＊＊ 拝。
（＊＊＊氏からの第２信の貼り付け始め）
今の若者のドリーマーぶりには同感させられます。私事ですが、長男
は昨年結婚し子どもが生まれて、やっと「現実即対応」に近づきつつ
あります。
次男は23歳になっても、ネットでは見つけた授業料の安い
アメリカの大学(Kansa州立＊＊＊＊Unv.)にいったまま帰って来ません。
いつになったら卒業なのか、大学院に行くのか分かりません。……ことほど
さように、現代の若者は、高齢化社会では10年から15年遅れたモラトリアム
世代のようです。これも長所もありますが、首を傾げる所もあります。
ところで、太宰治の文言に「人ハ暗イウチニハ滅ビナイモノダ」というフレ
ーズがあったように思います。
今、54歳になって金稼ぎによってだけでなく、何をすれば生きれるのかと
思うことしきりです。逆説的にいつ死んでもおかしくないからです。
今、この閉塞下の時代に政治家もエコノミストも、何ら本当のことを
語っていません。唯一、副島先生が本当の事を語らんとしておられる
ように思います。吉本隆明の詩に「私がほんとうのことを語ったら、
世界が凍る」という文言があります。副島先生は、これまでに獲得さ
れた思想から吉本隆明氏に批評がお在りのことと存じますが、この立
場には同じ所がお在りのように思われます。失礼な言い方ですが。
副島先生が違うのは、Factを重視したリバータリアンという事でしょ
うか。Factから出発する副島先生、未来から視線で理想を語る吉本氏。
お二人の「文体」は遠いようでいて、近い誤差なのかもしれません。
ボケた評論をして申し訳ありません。お許し下さい。
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[153] 私の法律本の読者からのメールの転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/24(Sat) 10:21:39
森秀教様へ。
副島隆彦です。メールを有り難うございます。全く、貴兄の考えに同感です。
弁護士や、裁判官たちの職業としての悪らつさに、貴兄は気付かれたのですか、その分、もはや、騙されることは無いでしょう。つまり、その分、貴兄の
勝ちなのです。粘り強く、ご自分の利益と、財産を守る為に闘い抜いて下さい。
きっと、見方になる優れた弁護士も、探せば、居られることでしょう。
山口宏弁護士は、忙しすぎて、今にも、死にそうなほど、忙しいらしい。
私も、なかなか、会う暇もありません。そのくせ、彼は、ビートたけしの「ＴＶタックル」というようなお笑い番組に出て、「離婚裁判になったら、どんなに女が恐いか」というような話をしています。人間とは、そういう多面的な
生き物です。
相手の裏を画く、という、手で、騙し返す戦術を見つけて下さい。
副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To:
Sent: Friday, November 23, 2001 10:28 AM
Subject: 裁判のカラクリを読ませて頂いて
拝啓 初めてお便りさせて頂きます。
相続問題を機に次から次と妹より提訴を受け、個人の相続問題が最終的にはようやく和解により結審した途端、今度は妹が持っている株式（父親よりの相続で２０％持ち分）を理由に、わたしが代表者となっている会社の帳簿閲覧権を主張され、提訴を受け、その対応に苦慮している読者です。
先生かたのご著書からわたしの身近な例についてつたない意見を述べてみたいと思います。
裁判の当事者となって特に今感じていることは、弁護士稼業とは果たして正義のためにあるのか、職業倫理は一体何かという問いかけです。人のトラブルに入って仲裁役あるいは弁護役を装いながら、実はしっかりカネ勘定で行動し、トラブルを受けている当事者を本質的にはより困惑させている一面があるといいたいのです。
もともと原告側にも被告側にも代理人につくということは、ことの是非について信念がないということの顕れを意味し、とにかくどんなケースにも、「泥棒にも三分の理屈」のたとえの通り、難しい法律用語を並べても、結局は詭弁を作り上げるだけに長じたプロの世界といったら言い過ぎでしょうか。
今度の提訴については、弁護士への支払報酬にも限界があり、わたし自らが法廷にたちましたが、裁判官の言質の印象では、これはわたしに不利になる判決を直ちにだすナと直感しましたね。この種の発言は、もちろん専門家としてしろうと相手に多言は要さないというプライドの表れと理解しますが、裁判の手順も要領も熟知しないわたしとしては最初からハンデを負ってしまった気持ちがあります。
実は先の個人の相続問題で結審した時の弁護士が自分に帳簿をみせろ（もちろん代理人としての名目で）と文書で会社に迫ってきたのです。相手の意図は分かっているのです。嫌がらせをして揉め事を増幅し、帳簿の閲覧をするのが目的ではなく、最終的にわたしに妹の株式を高く買い取らせそれによって報酬を大きく得たいのです。
会社資産を盗用している疑いがある、また当期の利益に比べて多額の配当をしたからという理由で３年間の全帳簿をみせろ、そして自分がその代理人だというのです。
（そして最終的には本提訴の代理人にもなっている） わたしはこれは総会屋が株主の名のもとにあるいは株主の代理人の名の下に会社に揺さ振りをかけて金銭をせしめる手口といったいどこに本質的な差があるのだろうと思っていた
ところ、両先生の本誌での記述に出会い、共感してこうしてご連絡をした次第です。
当裁判官によれば、会社が帳簿の閲覧権を拒否できるのは総会屋みたいな者が不当に要求したケースのみであるというが、相手がヤクザだったら、会社に被害がなく、相手が弁護士であったら正当であるという理屈はどうしても理解できません。総会屋対策としてよく使われるいわゆる特殊関係者（株主の地位を利用しての会社に対する要求において利益を共有する）に当弁護士も当たるのではないかと浅慮するのです。
閲覧の理由なんてそれこそなんとでもつけられるのではないでしょうか？総会屋だってもちろん以上のような理由を思いつくのは極めて容易だと思います。裁判はただちにわたしが敗訴という形になると予想されますが、なんとか自分の主張も記録に残せるよう上訴等を通じて頑張ってみたいとも思っております。
つまらぬ不満・不平を先生かたにぶつける形になりましたことを最後におわび申し上げます。
敬具
[152] 大田龍氏の副島隆彦評１９９９年６月 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/21(Wed) 16:33:53
●大田龍氏による私、副島隆彦への批判の短い記事以下の文をネットの検索サイトを使って、拾って来た。
ここに貼りつけるに際して、自分の考えを付記しておこう。
２００１．２．２１記 副島隆彦
私、副島隆彦は、この記事が書かれた同じ年（１９９９年１１月？だったか）に、
大田氏と、松本道弘氏の伝を頼って、ご紹介戴いて、私のほうから
出向いて、お会いして、打ち解けてお話した。一緒に対談本を出そうか、という
話しも、その後の酒の席で出たが、私の方が、まだ、その件について、同意できない
まま現在に至るまで、保留にしてある。
その一番の、かつ、唯一の理由は、大田氏の本の中の記述について
各々の根拠を裏づける文献や資料の出典がほとんど明らかにされていない場合が
が多いからだ。
この事は、広瀬隆氏についても言えることだ。どうして、ご自分の優れた見解を補強し
信頼性を高めるために、文献や記事の
根拠を示すべきなのに、それらの文献や記事をほとんど出典明示しないのか、この
問題は、私にとって、重要である。だから、今の時点では、大田龍先生との共著は
書けない。
副島隆彦拝
（転載貼りつけ始め）
毎週月曜日發行 年五十囘 一月と八月は、一囘づつ休み
皇紀二千六百五十九年
週刊日本新聞 第九十一號
［ホームページ］ 住所 http://sv1.pavc.ne.jp/~ryu
平成十一年六月二十一日（月曜日）
發行所 週刊日本新聞
〒一一二−〇〇〇一
東亰都文京區白山五−三五−十二
電話 〇三−三八一三−七八二五
編輯主幹 太 田 龍
一部三百圓 送料九十圓（プラス）
年間郵送購讀料 二萬圓（適宜分割可）
郵便振替 〇〇一八〇−六−四〇六四四八
（注）「宇宙の眞理」と合併して、平成十一年一月號から
年間郵送購讀料二萬圓に改訂します。適宜分割可。
《本號の主な内容》
◎ 編輯前記（編輯人から讀者へ） 太田 龍
◎ 宇宙の眞理 平成十一年六月號 �� 太田 龍
◎ ジョン・コールマン博士著
アメリカの軍隊は本國に歸還しない �� 森 通曉 譯
◎ スポットライト 一九九九年五月二四日付
ビルダーバーガーが閣僚に指名される 森 通曉 譯
◎ スポットライト 一九九九年五月三一日號
ベルグラードのジャーナリスト、バルカンでの 森 通曉 譯
戰爭はビルダーバーグ・グループが元兇と非難。
◎ ジョン・コールマン博士著
コードワード・カーディナル（極祕文書）（２） 蒲池明成 譯
―― エヒズは今どのやうに擴大しつつあるか ――
◎ 經濟本義 蒲池明成
◎ トム・メツガー（Tom Metzger）氏講演會（５／28）の内容
◎ ラスト・トランペット・ニューズレター
一九九九年六月號（上） 在田 實 譯
編 集 前 記（編輯人から讀者へ）
編輯主幹 太田 龍
○ 雷韻出版から拙著「猶太國際祕密力」、六月三十日刊豫定（約四百頁、千八百圓）。
注文は書店へ。
○ 日本義塾第三期、六月二十四日��で終了。
（略）
○ 副島隆彦著「世界霸權國アメリカを動かす政治家と智識人たち」（講談社プラスアルファ文庫、平成十一年三月）、三百九十四、五頁。
「リンドン・ラルーシュといふ實に變な人物がゐる。……文字通りのスターリニストである。……彼は現在、背任・横領で投獄されてずつと牢屋に入つてゐる。……つまり、結末は詐欺師である」、だと。
○ 副島隆彦、一九五三年生まれ、早大卒。「學者バカ」の典型（なんでも知つてゐると、知つたかぶり。しかしユダヤ問題には完全沈默）小室直樹の弟子と自稱。
○ ユダヤイルミナティ惡魔主義世界權力の手先。極惡國賊賣國奴インテリの見本。
○ アメリカのユダヤ人團體の一つ「ブナイ・ブリス」を、「ユダヤ人文化教育促進協會」（二百八十六頁）だと。ブナイ・ブリスは、フリーメーソン祕密結社の一つ。ユダヤ人のみで作られる、ロスチャイルド直系の重要謀略機關であることも知らないのか。
（以下、略）
（転載貼りつけ終わり）
副島隆彦拝
[151] サイト名不明 私の「属国・日本論」に言及している 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/21(Wed) 13:54:01
● サイト名不明 私の『属国・日本論』に言及している。（転載貼りつけ始め）
ヒーロー 佐藤栄作 投稿者：大閑道人 投稿日：06月20日(日)15時45分21秒
ヒーローの一人に、ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作を挙げねばなるまい。
１９４５年に第二次世界大戦が終結して５０年以上経ったが、米ソの対立により、冷戦が戦われていた。
その冷戦で最終勝利者になったのは、ソ連が崩壊してしまったので、アメリカの勝利になったが、
それに貢献したのが佐藤栄作元首相だった。
例の、沖縄返還。戦争を経過しない領土の引き渡し、にのみ目が行き、それが平和賞の意義と捉えられがちだが、
事実は違うらしい。
当時の世界情勢を振りかえると、米ソの対立のほかに中ソ論争があり、時代の雰囲気は、三国志のような感じだった。
その中での、あの沖縄返還でのアメリカの本当の目標は北京にあった。
つまり、核抜きの沖縄返還とは、アメリカの各ミサイルを沖縄から撤去すること、
それは、北京との対立関係を解消したい、というアメリカのサインだった。
けっか、米中同盟となりソ連はニ正面作戦を取らざるを得なくなり、それがソ連崩壊→冷戦終結への引き金になった・・・・・・
と、副島隆彦「属国・日本論」に詳しい分析があった。
彼、副島隆彦（Ｓ２８年生）は、小室直樹に師事しており、注目すべき人物だと思う。
ちなみに、小室直樹も、ヒーローの一人に加えたい
（転載貼りつけ終わり）
[150] 田中角栄ロキード裁判について ２ちゃんねるから 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/21(Wed) 13:51:44
副島隆彦です。以下のような、田中角栄ロッキード裁判についての法律学上の、問題点を
簡潔に、明かに書いてある文章は、貴重なのだ、と思いました。私が同じ
ことを書くと、長々と何ページにもなってしまいますから。ただし、この
シャープな議論について来れる人たちというのは、相当に論理力のある
人から上です。そのことが今でも、私は気になるのです。
副島隆彦拝
(転載貼りつけ始め）
440 名前： ：01/10/10 01:44
嘱託尋問調書には９５年の最終判決で、違憲判決が出たでしょ。
ロッキード裁判ははじめからめちゃくちゃな暗黒裁判だったってことね。
441 名前：名無し ：01/10/10 04:45
デタラメ言うなボケ。違憲判決なんか出てないって。
出たのなら、事件番号か、判決の年月日と法廷名を示せ。
ここに来てる小室信者、馬鹿な上に、こういうデタラメばっかりだ。
442 名前：名無しさん２００１ ：01/10/11 05:19
>>440
角栄が死んで控訴棄却になったとき、最高裁は「コーチャン証言には適法性がなかった」旨を認めている。
つまり、最高裁ですらコーチャン証言は憲法違反であることを認識してた事となる。
判決は出てないけどね。
443 名前：名無し ：01/10/11 08:18
≫442
ちゃんと判決文や補足を読みましょうね。
判決文には 「証拠として採用出来ないが今後そういった制度を法で
定めることは違憲ではない」と書かれてるでしょ。
小室の 受け売りしてると恥かきますよ。イカサマ師なんだから。
それに適法性がなかったなんてどこにも書かれてませんよ。
補足にも、「証拠として採用されないことと、捜査上これ
を行うこととは別の問題である」 とはっきり書かれてある
でしょう。それに揚げ足取りみたいになるけど、
「控訴棄却」 なら有罪確定になってしまうよ。
テレビで、検事をぶっ殺せと言いながら、言論誌ではデュープロセスが
どーたら、と言う様な輩はどう考えても馬鹿かイカサマ師でしょう。
444 名前：名無しさん ：01/10/11 14:19
>>443
お前日本語読めんのか？
「証拠として採用出来ないが今後そういった制度を法で定めることは違憲ではない」
というのは将来に対しての言及であって、当時それが認められていたということではないだろうが。
小室を支持するつもりはないが、イカサマ厨房は計算ドリルでもやってろ。
(転載貼りつけ終わり）
副島隆彦拝
[149] 購読会員からのメールの転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/18(Sun) 16:16:34
＊＊＊＊さまへ
副島隆彦ですメールを有り難うございます。私の文章を誉めていただいてありがとうございます。私は、このままぐいぐいと押して行きます。これまであまり認められるということが有りませんでしたが、これからは、日本各地に、自分と大筋で同じ考えを持つ人々との団結を考えて行かねば、と思います。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
副島隆彦拝
----- Original Message -----
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Sunday, November 18, 2001 2:34 PM
Subject: 今日のぼやきについて
副島隆彦様
いつもお世話になっております。
購読会員番号 ＊＊＊＊番の ＊＊＊＊です。
今日のぼやきの”「２１１」日本は、やがて預金封鎖、新円切り替え、に向かう ”（２００１．１１．１５）は 本当にすばらしい文章であり、私は読んでうなってしまいました。
このような情報をこのようにすばらしい文章の流れと最新情報で説明をして頂き感動しています。何度も何度も先生の文章（情報というべきか）を読み返しています。
前にも説明していますが、先生の本はインターネットで買えるものはすべて買っていて。まだ読んでいない若干の本を除き多くを読んでいますが、今日のぼやきの最新情報は本当の最新の内容なので、本とは違った意味ですばらしいです。
このような最新情報が現在まだ無料で読む事ができるインターネットという
道具にあらためてすごいと感じます。実は最近、高校の友人たちに久ぶりに会った時、どのような本を読んでいるかといういつも自分がやっているチェックを友人にしました。まだ友人たちは副島隆彦氏に行きついていないことが分かり、とにかく読んでみてくれとお願いをしました。
歴史小説を読み、歴史をしること、ロマンを感じるのは若い時であればいいだろう。しかし現在の社会状況はロマンを求めるような読書をする余裕など無い時期である。副島氏のような現状の平成の時代に起きている政治経済の大問題のなぞと真実を理解する為の情報収集をますは先にしなくてはならないと説明をしています。
友人達はどこまでその意味を分かってくれたかは疑問ですが、、、彼らには「属国日本論」を薦めてみたのですが、廃刊になっているから買えないと連
絡がありました。本を見つける技術、本を買う技術は人それぞれが持っている”読書術”に含まれると思います。ですから読書術に対し偏差値をつけたとすれば、読書術の偏差値が40、50の人間には「属国日本論」を本屋で注文することは難しいでしょう。
ですから私はネットで ”墜ちよ日本経済”、”属国日本論”、”悪賢いアメリカ、騙し返せ日本”の３種類を各五冊づつ購入し、適切な友人に配ることにしています。
本は既に購入済で手元に15冊あります。しかし政治経済に関心のない平和ボケの人にはそれこそ”猫に小判”になる訳で、誰に渡すべきか十分に吟味して渡すことにしています。
現在の日本には真の情報をしらない政治・経済ボケがあまりに多くいて、ため息がでてしまいますね。理由はいろいろあり、その人達を責める訳にはいかないのですが、この流れは必然的に変わっていくのでしょう。日本の経済が破局を迎えて始めて気がつく日本国民は多いのではないでしょうか。
私の叔父たちは自分の会社を営む経営者が数人おりますが、彼らはさすがに日本経済をよく理解しています。彼らの実務は経営の根幹となる資金繰りを何十年と経験してきておりさすがにそれこそ実戦経営を体得しているわけです。しかしこの日本国内の問題はさらに大きな枠の中で国際政治経済、金融問題がつながってくるわけですから、ネットを使いこなせない彼らこそ今日のぼやきの最新情報が有益ではないかと思っています。
ですから私はこれからも副島様を本を購入し続け、ネット有料会員になり続けますので、今日のぼやきを叔父にFAXして流すことをどうか許してください。
少なくとも無料購読できるうちはお許しください。
いづれうまくいけば叔父たちとも議論をして副島隆彦氏は日本の言論会のトップであり、トップの言論とはこのような情報なのだと国際政治経済を説明をしていきたいと思っています。もちろん私自身も勉強は怠りません。
有料化は賛成です。重要な情報には高い価値があるのです。情報元はその価値で報酬をえることが大切なのです。それが出来てその情報が継続して元から出てくるのです。これからも最新情報をネット上にアップして頂きたくよろしくお願い申し上げます。
以上 ＊＊＊＊
[148] 太陽の飛沫第十四回 投稿者：Ｍ 投稿日：2001/11/18(Sun) 11:28:15
「Ｍの自由連載コーナー」で「太陽の飛沫」第十四回をアップしました。
[147] 法律相談をする人からのメールの転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/18(Sun) 10:20:31
副島隆彦です。以下のメールは、私宛に、深刻な法律相談をして来た人からのメールです。私は、「法律学の正体」「（日本の）裁判（制度、実態）の秘密」等の法律学の本も書いていますから、時々、その読者から、法律相談をもち掛けられます。
しかし、以下の文の内容を読んでいただければ分かる通り、私には、簡単に、お返事など差し上げられることではありません。従って、そのままにします。
私の持つ「言論の力」などでは、どうにもならないことがたくさん有ります。
私は、「制度、体制、権力機構」の研究家なのであって、現実の世界の、具体的に個々の人間が抱える問題（紛争、もめごと）に対して、何か優れた解決法を持っている訳ではないのです。個人的な悩み事の類は、身近の人たちのことにしか答えられません。
どうしようもない事になっているから、法的な紛争なのであり、特に、健康・病気・身体障害の問題でない、人間間の争いに、ついては、軽軽しく何かを
助言したりは出来ません。私の法律相談をもち掛けられても、どうしようもないのです。私は、正義の味方でも、地区の民生委員でもありません。
思想や学問や知識、などと言ってみても、どうにもならないことがたくさん有るのです。「知識・思想・学問系の人間たち」は、そろそろ、自分たちの無力
の領域を、はっきりと確定すべきです。その領域は、ものすごく大きいのです。その方が、ずっと誠実です。
副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Sent: Tuesday, October 09, 2001 2:26 PM
Subject: アドバイスをお願いしたのですが
突然失礼します。私は＊＊県の＊＊＊町に住む＊＊＊＊と申します。
「裁判のカラクリ」を読んで、私は愕然としてしまいました。このような事実が本当に行われているとすれば、私たちはこれから先、何を信じて何を訴えればいいのかわからなくなりました。
実は私の娘〔当時大学３年・２０歳〕がある人物男性６３歳により洗脳されてしまったのです。親の言うことはまったく聞かず、その人物のみを信じ、神様とも言います。肉体関係もあり、その妻からは不貞をはたらいたと３００万円の請求を受け、私たちの知らないところですべて承知させられました。
昨年５月からは時々家出・外泊を繰り返し、今年１月２３日からは戻って来なくなりました。その男の自宅に止めた自動車の中で寝泊りしている状態です。また、サラ金より200万円くらい借金をしているようで、時々返済についての電話が来ます。
もちろん当初より地元警察はもちろんのこと、弁護士依頼、県警伺い、保健所、犯罪被害者相談センター等、あらゆるところに相談しましたが事件性がないということで進展が見られません。テレビで有名な＊＊＊＊先生にも妻と一緒にうかがいアドバイスを受けました。
現在相手は内容証明も受け取らず、話し合いにも応じません。私は昨年何度か話し合いましたが、言うことは「娘さんが良くなるために相談にのっている。僕は弁護士に依頼されて仕事をしている。日本心療士協会の会長で、知らないものはない」と、理解に苦しむ発言ばかりで話になりません。
相手の二人の息子も職業を持たず、お願いしている弁護士が言うには「一家がグルである」とのこと。そして私の他にも別件で二人の被害者が、弁護士を依頼して戦っています。
相手の男は＊＊＊＊＊＊を営んでいますが、近所のうわさでは女性に対してはセクハラに近い行為をするため、現在はほとんど人の出入りがないそうです。
教えて頂きたいのは、こんな状態では弁護士は動けないのでしょうか。そして山口弁護士の力をお借りできないでしょうか。忙しいところをまことに申し訳ございませんが、出来ることならば良い方向を見出せるアドバイスを頂ければと思います。私どもも疲れ果ててきました。
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[146] 有料化について 投稿者：彩子 投稿日：2001/11/17(Sat) 22:48:59
はじめまして。間違って重たい気持ちの掲示板に
メールしてしまいました。先日、振込みましたので、よろしく
お願いします。刺激的な内容が 多く、面白く読ませて
頂いてます。有料化によって、より濃い内容になることを
期待しています。目黒区 齋藤 彩子
[145] アマチュア投資家系の読者からのメール 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/17(Sat) 21:50:28
From: "Anonymous Person" ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: "副島 隆彦 先生" GZE03120@nifty.ne.jp
Cc: "副島 隆彦 先生" soejima@world.interq.or.jp
Sent: Saturday, November 17, 2001 1:52 PM
Subject: ご参考まで
副島先生
いつも「今日のぼやき」を拝見しております。
先生の著書もようやく４冊「悪の経済学」「悪賢い…」「欠陥英和辞典…」
「属国・日本論」を読破し、現在５冊目「日本の危機の本質」
へ突入、「日本の秘密」「堕ちよ！日本経済」も準備され、明日からの帰国
時には「テロ世界戦争と…」を購入する予定です。
先生の切り口は固定概念や洗脳に左右されず、非常に覚醒させられることが多く、つい時間を忘れて読みふけっております。
内容に関しては受け入れられる部分、そうでない部分両方を感じていますが、いずれまとめてご報告しようと思っております。購読料に関してはまだ納めておりませんが、自分の性格からしておそらくパスワードプロテクトがかかった時点で、慌てて振り込むようになるのではないかと思っております。
ところでこんな記事を見つけましたので、お耳に入れておこうと思いメールしました。
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200111/16/20011116164503_86.shtml
いくら制度的に日本を自由化させても、長く染みついた日本人の感性を変えるにはまだまだ時間がかかるようですね。株は素人がやるものではないと。
諸外国の日本金融資産に目がくらんで乗り込んできた連中は、日本人は「金を使わない」すなわち「貯める」から金融資産持ちであり、「株投資」は「資産運用」というよりは「出費」もしくは「損するからイヤなもの」だと思っているいうことをわかっていない。
私は父の教育で中学生の頃から株を買わされ、四季報の見方を教えられていたので、日本人の中では数少ない「株は運用するものであり、得も損もするもの。それは自分の責任である」ことを身につけ、また母の教育で「相場で食べていこうとしないこと」を教えられてきたので、今でも手持ち資金でネット取引を適当にやっています。
ただやはり外資でなく松井にしましたが。外資はうさんくさいんですよね、なんか。今所有しているものはほとんど下がっていますが、手持ち資金での運用なので売らなければ損はしませんし、これはやはり「日本の危機の本質」で先生のおっしゃられているとおり「現在の処分価格」は安いですが、処分をしなけりゃ関係ないわけですね。また先生が最新の「ぼやき」でお話しされているとおり、インフレとかになった場合、現金で持っているよりはいいでしょうから。
思い直せば「証券会社」−「相場師（博打打ち）」、「銀行」−「金貸し（高利貸し）」であり、かつて「相場師」「高利貸し」といえば、人目をはばかる商売であったのに「証券マン」「銀行マン」というとエリートの代名詞（最近はそうでもなくなってきていますが）なんですから、洗脳というものは怖いものです。
というわけで、そのページをお伝えしたかっただけなのですが、長くなってしまいました。それでは失礼します。
[144] ２ちゃんねる掲示板での、私への言及 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/14(Wed) 11:44:43
副島隆彦です。 以下に載せる文章は、「２ちゃんねる」から採ったものです。
今年の６月６日に、私が、２ちゃんねるを開いて見たときに、私のことに言及
してある掲示板があったので、それを、自分のＰＣにコピーして保存してあった
ものです。いつまでも自分のＰＣにこんなものを残しておく訳にもいかないので、
ＰＣの中を整理するついでに、こちらの私用の掲示板に転載保存しようと
思ったのです。
ここで、注意していただきたいのは、２ちゃんねるという、公衆便所のような公開掲示板に、以下のように覆面（無責任）投稿をする人たちのの中に、私の名前を勝手に使って投稿する人がいます。それは、私にはどうしようもありません。
断っておきますが、私、副島隆彦は、ああいう下品きわまりない、かつ
言論責任を取る気も無い風刺・落首・匿名攻撃のような掲示板には、これまで
１度も投稿したことはありません。これからも投稿する気はありません。
相手が名乗りをあげて、自分の政治的な立場を明かにしてから、堂々と、私に
論争を挑むと言うのであれば、お相手するかもしれませんが。
そういうわけですから、以下に転載する短文の群れは、私、副島隆彦に関わる
ものですが、私が書いたものでは、ありません。ただし、私のサイトの文章から、前後の文脈（コンテキスト）も、出典や日付も明示せずに、貼りつけた文章が散見します。それには、私が、すこし、興味を覚えます。「そうか、自分の考えを、一番、低い所からの、悪意の引用をされたら、こういう風に揚げ足風に扱われるのか」と、勉強になります。それで、ここに、それらの一端を、転載します。
私は、誰から、何を言われても、書かれても構いません。私も、反論する時は
すると決めているからです。ただし、覆面、匿名、仮名で、闇から襲いかかって来るようにやって来る中傷言論に、相手にしようがありません。いちいち気にもとめません。それもまた、大きくは、言論の自由の一部だろうから、ご自由にどうぞ、ということです。
今の日本の言論界で、無差別プロフェッショナル格闘技のアルチメットや、グレイシー柔術に比肩できる場面で、日本最強を豪語している私に向かって、素顔をさらして挑戦して来れる人がいたら、どこからでも打ち掛かって来なさい、という感じです。白帯びクラスの人なら、３分間ぐらいで、ねじ伏せて見せます。
副島隆彦拝
（転載貼りつけ始め）
42 名前：副島隆彦 今日の暴言その３
投稿日：2001/02/18(日) 10:40
日本は、先進資本主義国で、高度近代社会で、民主主義の完成した、
各種の人権が守られている、
立派な法治国家で（中国なんか、くらべものにならないほどの）
すばらしいハイテクの国だ、などと、自分を、勝手に美人だと勘違いした
馬鹿女とおなじような自己イメージだけを、
みんな先行させるから、おかしなことになるのだ。
日本人は、男は、ふんどし一枚、女は、長襦袢に打掛、
という姿になって、みんなでくつろいで集まって、
本当のことを言い合えば、本当に、いい国民になれるのになあ。
長年のグローバリストの呪縛から、解き放たれることが、日本人が、
幸福になれる最大の近道だと、私は、思う。
ここにこのように書くことが、実は、重要な国家戦略の提起なのだ。
この国家戦略の提示は、決してつまらない小さなことではないと、
分かる人には分かるだろう。
43 名前：今日の妄言 投稿日：2001/02/18(日) 23:54
これ以外に国民の目に見えないところで、この十倍、すなわち、７兆５千億円のお金が、いろいろな形で、毎年アメリカに支払われているのだ、と３年前に、『日本の危機の本質』の中で、論証した。現在では、もっとこの金額が跳ね上がって、３０兆円になっているだろう。日本は、アメリカにむしられ放題なのだ。
自力で自分の国を守れない国は、その分の費用を請求るされる。あれこれ国民に秘密にして、情けない感じで、各種の金を払い続けている政治家や官僚たちの気持ちというのは、どんなものだろうか。これが、私が近年、確立した、「政治と経済は、貸借を取り合って、バランスするのだ」論である。
44 名前：今日の妄言 2 投稿日：2001/02/18(日) 23:55
最近は、日本の財政が苦しいので、国家官僚たちは、大蔵から派遣されている防衛庁・内局の対米交渉官僚たちが、ビクビクもので、アメリカ政府相手に、「うちの台所事情が、アメリカ様もご存知のとおり、大変厳しくなって参りましたので、えーと。まことに、申しあげ憎いのでございますが、今年は、２０億円ほど、減額させてくれませんか。ほんの２０億円ほどでございます。これは、そちら様の要求リストにございました、日本国内の駐留地内に、２１番目のゴルフ場をつくるための予算分でございます。これは、ちょっと、いくらなんでもご勘弁ねがえないかと。はい、そのように、お願い申しあげたく・・・」こんな感じなのだ。これが、日米関係の真実だよ。違うか。違うなら違うと、誰か言ってみよ。この腰抜けの属国土人どもめ。
45 名前：名無し 投稿日：2001/02/20(火) 01:55
腰抜けの属国土人どもめが
46 名前：県民 投稿日：2001/02/20(火) 02:12
>>39
これだけ影響力はあるのに、どの知識人（？）も、「副島隆彦」の名を
挙げないのはいったいどういう事か。
小林よしのりの本にも、あまたの知識人の名が槍玉に挙げられているのに、
おかしな事に「副島」の名は出てこない。
小林がゴー宣で、森喜朗を「要するに人のいいおっさんだ」などと、理解する
ような文章を書き始めたのも、小林がよく寄稿したり、対談したりする機会が多い
『正論』誌を通じて、副島隆彦を無視できなくなったためだと思うがどうだろう。
47 名前：名前入れろゴルァ 投稿日：2001/02/20(火) 04:25
>>46
ちょっと考えすぎじゃないかと・・・・・・・・・。
小林よしのりファンの俺から見ても、副島さんはいろんな意味で凄い
な〜、というのが正直な感想です。
あと、彼の英語は無茶苦茶だ、と山形氏が言ってますが、あちらの方
が信用できます。
ただ、今日のぼやきは面白いですな(藁
48 名前：名無し 投稿日：2001/02/20(火) 05:09
あんなおもしろい本音書く知識人は日本にいません
つまり副島は日本１ということです
49 名前：名無し 投稿日：2001/02/20(火) 05:45
小林は間違いなく副島を読んでいる。宝島３０とか宝島社関係に結構でてるし。
50 名前：代理 投稿日：2001/02/20(火) 10:02
>>45
副島ちゃんはその土人にすら相手にされない電波。
>>47
＞今日のぼやきは面白いですな(藁
そう。その電波ぶりを監視する事がね(藁
>>48
＞つまり副島は日本１ということです
当たり前だ。副島以上の電波を発信することができる知識人は日本にいません
51 名前：名前入れろゴルァ 投稿日：2001/02/20(火) 18:13
>>50
四月から有料化するらしいけど、誰かちゃんと2chに貼り付けて
くれないと困るな（藁
52 名前：名無しさん 投稿日：2001/02/21(水) 14:45
副島の電波を観察することが好きな人も、副島を尊敬してる人も結局副島呼ぶしかない
53 名前：属国土人 投稿日：2001/02/22(木) 01:38
福田、宮崎も一目おく片岡鉄哉氏が副島を認めてるんですなこれが。
福田によれ、,片岡鉄哉はあまりに現実主義が徹底してるため
恐慌状態に陥った論壇がのけものにし、高坂グループものけものにし、しょうがなくアメリカに渡った
そうだが副島先生も主観的には、俺も同じだな、と思っている。
54 名前：真面目な話 投稿日：2001/02/22(木) 07:32
>>53
>福田、宮崎も一目おく片岡鉄哉氏
>福田によれば片岡鉄哉はあまりに現実主義が徹底してるため
>恐慌状態に陥った論壇がのけものにし、高坂グループも
>のけものにし、しょうがなくアメリカに渡った
これのソースが知りたい。片岡氏について言及している人を
殆ど見たことがないので。副島氏は別だけど。
のけ者にされたっていうのも、もうかなり前の話だろうし。
彼は著作も少ないし、どう評価すべきか良く分からない。
104 名前：伝言お願いします 投稿日：2001/05/30(水) 23:39
拝啓、副島先生読んでますか？
お弟子さん方読んでたら、伝えといてくださいな。
副島先生のマシントラブルをすみやかに解決してください。
そんなつまらないことで、時間を無駄にしないでください。
国家の損失です。
非礼だろうがなんだろうが、かまいません。
真剣に言ってます。
先生のマシン環境が安定すれば、それで私は満足ですから。
最適な構成を述べます。 私は会社で使ってますが、
落ちることはありません。 すみやかに変更願います。
金を惜しまず、時間をこそ惜しんでください。
ＯＳ： Ｗｉｎｄｏｗｓ2000 Professional サービスパック1
ブラウザ： InternetExplorer5.01 サービスパック2
マシン： 激安メーカー以外の最新型デスクトップ
サブマシン： 最新型のノートパソコン
ドライバ： すべて最新のものに更新する。
文書管理： すべてテキストベースでやる。
文書管理ソフト： MKエディタ
http://niko.pobox.ne.jp/3/mke.html
変えた後は、
１．変なソフトをインストールしない。
２．へんなデバイス（マシン構成装置）を付けない。
３．設定をシンプルにしてマシンへの負担を軽くする。
４．おかしな時には再起動。
５．文書の保存と管理に命を賭ける。
以上、なにとぞお伝えください。お弟子の方々。
参考
最悪な構成
ＯＳ：ＷｉｎｄｏｗｓMe
ブラウザ：InternetExplorer5.5
マシン：ソーテ○○、パワー不足のノートパソコン
文書管理ソフト：ワード
最悪、２時間に一回はフリーズします。
105 名前：そえじ〜へ 投稿日：2001/05/31(木) 12:22
>>104
> ＯＳ： Ｗｉｎｄｏｗｓ2000 Professional サービスパック1
> ブラウザ： InternetExplorer5.01 サービスパック2
> マシン： 激安メーカー以外の最新型デスクトップ
> サブマシン： 最新型のノートパソコン
> ドライバ： すべて最新のものに更新する。
> 文書管理： すべてテキストベースでやる。
> 文書管理ソフト： MKエディタ
> http://niko.pobox.ne.jp/3/mke.html
ワラタ。マジレスじゃん（藁
冗談ではなくWin2Kの方が作業効率はいいはず。
副島さん、見てるでしょ?
OSはWin2K、原稿はワードなどではなく、テキストエディタを使って作成してください。
これ、マジレスです
106 名前：104 投稿日：2001/06/01(金) 21:38
読んでらっしゃらない？
無駄うちだったか。
残念至極。
ヒザビサのマジかきこなのに。
(これも、２ちゃんねる からの文章。 副島隆彦記）
２ちゃんねるから
●69 名前： >68 投稿日： 2000/09/14(木) 13:07
広瀬隆のこの本は『ブラックブック』をネタにした殆どバクリ本。
だけど、世界のことが良く分かるね。
広瀬はきっちりとある操作をしているけどね（笑）。
俺も『マネー敗戦』は面白いと思うよ。
＞北の狼氏ってその系統の人でしたっけ？
あれは単なる雑談で副島の名が出てきただけでしょう。
現在、経済政策（財政赤字の議論）では「（修正）ケインズ主義者」とこれを批判する勢力が争っている。
副島は後者ね。 さて、どちらが正しいか？
俺には、「（修正）ケインズ主義者」が過っているようにみえる。
理由は、「（修正）ケインズ主義者」が、「オープンエコノミー」を重視していな
いこと、定量的な分析に乏しいこと。
●70 名前： 名無しさん 投稿日： 2000/09/14(木) 16:11
「正論」1998年9月号の、「読書の時間」というコーナーで、片岡鉄哉・
スタンフォード大学フーバー研究所上級研究員が副島氏の「日本の危機の
本質」の書評を書いている。（以後一部引用）
「若年のこの著者を一言で提議するとすれば、ラジカルなリバタリアン
であろう。同時に、彼は知的なナショナリストである。このコンビネーションは、
マックス・ウエバーにいわせれば、著者を日本社会のpariah（｛社会の｝
のけ者、浮浪者・引用者注）にする。
これが副島の分析と洞察を優れたものにするのであろう。彼は一切の絆を
超越して日本を俯瞰し、日本に何が利益なのかを考えられるのである。
彼は自由なのである。」（引用終わり）
「ぼやき」を見ても副島氏、あんまり（日本的な、酒が入った）人付き合いが
好きではないことが分かるし、長生き願望もないことが分かる。でも
それゆえに研究者としてある意味で自由に振舞えるのだろう。今の保守
言論界では石原慎太郎・西尾幹二批判はタブーとなってしまったように
思えるが、副島氏はそういう所は全く容赦しないからなあ。
「間違いだらけの英和辞典選び(タイトルこれで良かったっけ）」での、
デーブ・スペクターやケント・デリカットに関する指摘は思わず笑って
しまった。
●142 名前：ん？ 投稿日：2001/07/09(月) 23:37
そうか。ネタを放出するか。 メモ形式がいいなぁ。
簡潔なメモは、難解な文章に勝る。
他人の思考を道具として使う際には、
その人間の匂いを払拭しないと
使える武器にはならない。
古今東西数多の思想家をなぞる者たちが、
思想家の体臭を身にまとうことに腐心し、
思想の核心部を使うことには無関心に見えるのは、
思想の骨格と個人的体臭の分離が難しいからだ。
そえじ〜には、ゴテゴテ飾り立てた使えもしない作品に
自己主張をてんこもりする芸術の大家などではなく、
洗練されたシンプルな武器をつくる鍛冶屋であってほしい。
今更、学会だの論壇だののお遊びの政治につきあう必要はない。
そんなものは、真に実用にせまったものをつくっておけば、
あんたが死んだアトでいくらでもついてくる。
実用重視、実践オンリー、実戦前提。
機能美とは、無骨な道具に結果としてついてくるおまけの評価だ。
簡略で明晰なメモ。 それこそが知性の道具。
（転載貼りつけ終わり）
副島隆彦拝
[143] 読者からのメールの転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/14(Wed) 11:41:57
副島隆彦です。 今から一年前の２０００年１１月２日に、私宛てに来ていた読者からのメールです。アメリカ黒人たちのヒップホップ文化（ラップ音楽）の隆盛についての感想です。私は、あまりこの領域は知らないのです。
もっと専門で打ち込んでいる日本人たちがいますが,その人たちは、アメリカのカウンター・カルチャーに魅せられた人たちですが、政治思想教育が全く
出来ていないので、彼らに、何とか、私からの気持ちを、差出人のＭＮＲ君が伝えるようにして下さい。
副島隆彦拝
（転載貼りつけ始め）
アメリカンヒストリーX
Date: Thu, 2 Nov 2000 17:10:31 +0900
From: "MNR" ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: 「ハリウッドで政治思想を読む」でウォーレン・ビーティのブルワースの部分でヒップヒップ・アーティストの羅列がありましたが、２PAC(母親はブラックパンサーらしいのですがどうなんでしょう)やパブリックエネミーはサントラに入っていません。
現在、著作権問題を根底から揺るがすNAPSTERについてどうおもわれますか？パブリックエネミーのラッパー・チャックDは擁護派で裁判に立っていると聴きます。その反対にメタルミュージックのメタリカやマドンナ、ドクタードレなどは反対派にまわっているようです。あのサウンドトラックでブルワースのことを知ったのですがなぜにビーティ主演であのようなサウンドトラックになったのか映画を見て、あなたの本を読んでわかりました。
シュグ・ナイトはレコードレーベル「デスロウ」のオーナーで今は獄中です。二人のヒップホップアーティスト(ノートリアスBIGと２PAC)の真実かどうかわからない殺し合いを見る限り、あそこまでやらないと生き残っていけないのだなぁと思いますが今の黒人ミュージシャンの攻勢は一体どう思われますか？黒人3000万人の国で主な購買者は黒人と白人の若者だと聞きます。今のHIPHOPアーティストは、「白人警官をぶっ殺せ」を乗り越えつつあります。
今のビルボードをみるに限りほとんど黒人アーティストが占領しています。マライア・キャリーのような人でも彼らのようなギャング系をうまく使っているくらいです。
私の勝手な意見ですが「アメリカンヒストリーX」についても語って欲しかったと思っています。それとも語るに値しない作品でしたでしょうか？
今の若者達で民族主義・保守派が増えているといいますが、どこまでいっても私達は GAP、マイクロソフト、マクドナルド、スターバックス、タワーレコードから逃れようがありません。日本の若者のカルチャーというのは所詮国内でしか通じない猿真似カルチャーでしかないですし。白人が乗る車のCM、ハリウッド映画、英語がしゃべれもしないのに途中で必ず入る英語の歌詞。これも洗脳の一環なんですか？
今の日本で最も敏感なあなたの読者です。返事を必ずください。お待ちしております。猿の惑星に住む24歳の若ザルより
レイジ・アゲインスト・ザ・レイジ
Date: Thu, 2 Nov 2000 18:35:45 +0900
From: "MNR" ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: アメリカのロックバンド‘レイジ・アゲインスト・マシーン‘をご存知でしょうか？彼らは名前の通り、反体制を貫き、様々な過激活動で有名ですが、どういった部類に入るのでしょう？私達のような日本の若者にも大変人気があるようです。私自身、好きです。
しかし政治思想の面から彼らを見るといったいどういったものなのかはっきりしません。過激な左翼といった感じですが。ロックバンドの反体制運動は今に始まった事ではないですし、実際あほな大衆は彼らに動かされもします。その力がどれほどのものなのか知りたいです。たかだか一読者にメールの返事をする暇などあなたにはないでしょうが、あなたの著書の影響は大きいです。
Date: Thu, 2 Nov 2000 11:57:31 +0900
From: "MNR" ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
To: 「ハリウッドで政治思想を読む」を読んだ。前著に比べるとやや物足りないような気がした。それでも貫かれているものははっきりしていたけど。続編をお願いします。
フランス人の発言(人間はなぜ生きるのか)には参りました。薄々と気が付いていることだけど。
（貼りつけおわり）
副島隆彦拝
[142] 太陽の飛沫第十三回 投稿者：Ｍ 投稿日：2001/11/11(Sun) 12:58:44
「Ｍの自由連載コーナー」で「太陽の飛沫」第十三回をアップしました。
[141] こういう質問をする読者からのメールには、答えません 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/08(Thu) 10:56:44
副島隆彦です。以下のようなメールを私宛てみ寄越す人が、時々います。
自分の考えも書かず、ただ単に、私に返事せよ、とか「教えて
下さい」とか、書いてきます。私は、暇人ではないので、いちいち
答えられません。この手のメールは、私のようなもの書き（本の著者）
には、どうしても一生、付き纏（まと）う問題でしょう。
ほとんどのもの書きは、ファンレターの類を含めて、そのまま
ほったらかしにするでしょう。私は、それが出来ないで、何年か前までは、
たいていの読者からの質問には、返事を差し上げて来ました。
過去の１５年間で、１０００通は、書いたでしょう。つくづく自分は
筆まめな人間だと思います。少し、神経質になって読者に対応しよう
とします。
それが、ネット時代になって、郵便物の手紙はほとんど無くなりました
が、その代わりに、出版社の編集部経由でいただく手紙の代わりに、
直接、Ｅメールで戴くようになりました。
もうとても、そんなにいちいちお相手をしてはいられません。しかし、
もらったメールは、やっぱり気になります。それで、ほっとけば良いのに
やっぱるこんな、以下のような返事を書いてしまいます。ほっておいた
方が、ずっと、私の本との関係も、このご夫妻にとって悪くはならないだ
ろうに。ところがそれが出来ない。私は、そういう人間です。
死ぬまでこの気質（temper テンパー）は、変わらないでしょう。
副島隆彦拝
（転載貼りつけ始め）
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RE:''I know him'' and ''I know about hi
Date: Thu, 8 Nov 2001 09:02:22 +0900
From: 副島 隆彦
To: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ SUGIMOTO さまへ。
副島隆彦です。
メールをありがとうございます。
私に、これ以上の質問をして、私に、たくさんの返事をかかせるというのですか。
私は、英語勉強ものの本を何冊か、書いています。
それは、ＮＹのロックフェラーセンターのそばの紀伊国屋書店にも、そろっている
そうです。それらをぉ読みください。
なぜ、貴方は、人に、こんなに、不躾になれるのですか。
副島隆彦拝
> Date: Thu, 8 Nov 2001 07:50:27 +0900 (JST)
> From: ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
> To: GZE03120@nifty.ne.jp
>
> 副島隆彦先生
>
> 先日は家内（＊＊＊＊）の差し上げましたメールに丁寧なご返
> 信をいただきまして大変ありがとうございました。
> 度々申し訳ありませんが、何度読み返してもすっきりしないと
> ころがございまして、再びメールを差し上げております。
> 「英文法の謎を解く」44〜45ページに
> I know him「ああ、あいつか。山田だろ。あいつなら知ってい
> るよ。」
> I know about him.「私は彼という人間の人柄、性格について
> よく知っている。」
> 「この２つのknowとknow aboutの違いは自動詞と他動詞の使
> い方の区別の根本に関わる問題をはらんでいる。」とあります
> が、２つの自動詞と他動詞の使い方の区別を教えて下さい。
>
>
>
> ＊＊＊＊＊ SUGIMOTO
> ＊＊＊＊＊＊＊ STREET, #7,BROOKLINE
> MA02446-5509,USA
> TEL&FAX ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
> FAX only (001-1-)＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（転載貼りつけ終わり）
副島隆彦拝
[140] とあるサイトでの私の言論への言及の転載 投稿者：副島隆彦 投稿日：2001/11/04(Sun) 22:08:16
副島隆彦です。以下に貼り付けで載せるのは、京都のとある喫茶店の店主が主宰するサイトでの、優れた文章です。私の考えに対する極めて正確な評論文です。
私は、書き手の小川氏にまだご挨拶をしていません。それで、ここに
その文章を無断で転載することに、少し気が引けるのですが、自分のPCの
容量の都合で、どうしても、ここにアップロードして保存しようと考えました。
書き手の小川さんとは、いつかお話したいと考えています。
副島隆彦拝
（転載貼り付け始め）
[1565] 小川顕太郎さんの意見を転載します。 投稿者：ＫＳ 投稿日：2001/09/16(Sun) 00:01:45
お馴染み「ＣａｆｅＯＰＡＬ」の記事から、今回は小川顕太郎さんの投書を転載させていただきます。
小川さんがこのサイトにも投稿して下さればありがたいです。
CafeOPAL
住所:京都市河原町三条上ルレディックビル（京都ロイヤルホテルの向かい） 6F
定休日:木曜（祝日をのぞく）
営業時間:午後 3 時〜深夜 2 時（日曜は深夜 0 時まで）
http://www.cafeopal.com/
（転載開始）
Diary 9月12日（WED.）
ブローバック
昨日の事件は凄かったですねえ。いったいあれはどういう事なのか。まあ、現時点では情報が少なすぎて、あれこれ憶測するのは馬鹿げているかもしれませんが、衝撃を和らげるためにも、ちょっと考えてみました。
今朝起きて、私が最初に見たのはテレビではなく、副島隆彦のホームページ。何度も言いますが、世界政治の動きに関しては、私はこの人の言っている事を一番信用しています。で、まず副島隆彦がこの事件についてどうコメントしているかを知りたくて、ホームページをあけました。いくらなんでも早すぎるか？ とも思ったのですが、さすが副島隆彦。すでにこの事件についてのコメントを書いていました。
実をいうと、私はホームページなんて、この副島隆彦のものも含めて、普段はほとんど見ないのですが、今回こういう事件があって、こうやって早速知りたい事を得ることができて、はじめてホームページのありがたさ・便利さを実感しました。うーん、感謝！
で、副島隆彦の意見ですが、やはりこれは「ブローバック」だろう、ということです。「ブローバック」とは、アメリカ帝国が周辺の属国を支配・管理しようと色々といじくりすぎて、それが自国に悪い形で跳ね返ってくる事をいいます。簡単にいえば「自業自得」。やはり、「ブローバック」か。私もそう思っていた。って、私は基本的に副島隆彦の理論を受けいれているので、とうぜんそう考えるのですが。
今回の事件はどういうものであったのか、という事に関しては、だいたい三つの考え方があると思うのです。ひとつは、これが最も多いでしょうが、アメリカと揉めている国（または大組織）が抗争の一環としてテロを行った、というもの。二つ目はアメリカの謀略説。まあ、自作自演という事はないでしょうが、パールハーバーの時と同様に、相手を上手い具合に追い込み、誘導して事件を起こさせ、その事件を錦の御旗にして相手に戦争を仕掛けていっきょに叩きつぶす、というもの。そして三つ目がブローバック。
一つ目と三つ目は似ているようですが、実は全く違います。まず現状認識が根本から違う。一つ目の見方は、「アメリカ」と「アメリカと揉めている国」はあくまでも対等だとみなしています（国力の違いは当然あるとしても）。その対等な 2 国が何かの問題で揉めていて、一方がルールー破り的にテロを行った、という見方です。だから、テロ許すまじ！ という意見が出てきます。
それに対して三つ目の「ブローバック」の方は、アメリカと他の国は対等とみなしていません。あくまでアメリカが宗主国として他の国を支配しているとみなします。そしてあまりにも酷い圧政をひいたので、それに対して被支配民が立ち上がった、とみなします。だから今回の事件は、テロというより独立戦争の意味合いを濃くします。むろん、テロといえばテロなんですが、色合いが違う、という事です。だから単純に、テロ許すまじ、とはならないのです。
アメリカはアジアや中東、南米などの諸国を支配下に治めた帝国であり、それにヨーロッパや中国、ロシアなどがなんとか対峙している、というのが副島隆彦の提唱する世界政治のモデルです。そして実は世界基準では、この見方はかなり有力のようです。
日本はアメリカの属国のひとつに過ぎないのですが、国民に対してプライドを保ちたい日本の政治家、官僚、知識人などが、その事を国民に隠しています。アメリカと行われる「〜会議」とか「〜協議会」というのは、実際にはまったくそのようなものではなく、一方的に日本が呼びつけられ、アメリカの要求を押しつけられる場です。そこでは日本側はただひたすらアメリカ側に怒鳴られ、色々と抵抗はするものの、結局アメリカ側の理不尽な要求を飲んだり、お金を差し出したりしています。このようなアメリカの支配に敢然と立ち向かう政治リーダーが出てきたりすると、アメリカは謀略にかけてそのリーダーを失脚させたりします。田中角栄のように。
余談ですが、田中角栄は失脚後も闇将軍として日本の政治界に影響力を持っていたので、アメリカがしつこく命を狙っていた。だから、田中真紀子は病身の角栄を病院から退院させ、自宅に匿って命を守り抜いた。という嘘かホントか分からないような話もあります。
実はアメリカがアジア地域の支配で最も恐れているのは、日本を中心としてアジアがひとつに団結することなんですね。いわゆる大東亜共栄圏。だから大東亜戦争後、アメリカはアジア各国に徹底した反日思想を植え付けます。日本にも当然、反日思想を植え付けます。大東亜戦争は西欧の支配からアジアを解放する戦いではなく、アジアに対する侵略だ！ 日本が軍事力や経済力をつけると、またアジアに侵略するぞ！ と、徹底して洗脳して、日本と他のアジアの国が団結しないように仕組んだのです。
とはいえ、アジアの人達もいつまでもそんな洗脳にはかかっていません。80 年代の終わり頃に、まさに大東亜共栄圏が再建されようとした時期がありました。円を基準通貨としたアジア経済圏の事ですね。それに対してアメリカは、徹底したマネーウォーズを仕掛けます。ヘッジファンドなどを使って滅茶苦茶にアジアの経済を荒らしまわし、この新たなる大東亜共栄圏を潰します。アジア各国は、またしても植民地のような状態に貶められてしまいました。日本の現在のうち続く不況も、このマネーウォーズに負けたからです。
これは言ってみれば、アジアのアメリカに対する独立戦争でした。その過程で、何万人もの人が戦死し、飢え、地獄をみています。現在の日本では 40 代から 50 代の人々の自殺率が戦後最高を示していますが、これはマネーウォーズに負けたために死に追い込まれた企業戦士達でしょう。
中近東もアジアと同様に、いや多分それ以上に酷い目にあわされ続けています。そしてそれらの悲惨な状況は、報道されることなんてほとんどないし、今回の事件のような世界に訴える派手な映像もありません。それらを思うと、テロ許すまじ、とは私はとても言えません。
今回の事件の犯人ではないか？ と言われているオサマ・ビン・ラディーン氏は、アメリカが育て上げた人物らしいです。アメリカが自分の手先として使うために、ラディーン氏が率いる人々に武器を与え、訓練したようです。それでアフガン戦争ではソ連と闘わせた。そのラディーン氏が、民族愛に目覚め、アメリカに対して反逆の狼煙をあげた、というのが事件の真相なら、まさにブローバックです。
もちろん、今回の事件で亡くなられた人々には深く哀悼の意を捧げますが、それでもなお、私は「ブローバック・アメリカの自業自得だ」と呟いてしまいます。
これからどのように事件が進展していくのか、どのような真相が明らかになるのか、予断は許しませんが、以上が現時点での私の考えです。
（小川顕太郎 ）
（転載貼り付け終わり）
副島隆彦拝
[139] 太陽の飛沫第十二回 投稿者：Ｍ 投稿日：2001/11/04(Sun) 11:31:24
「Ｍの自由連載コーナー」で「太陽の飛沫」第十二回をアップしました。