> 太郎です。
> ご無沙汰してます。
>
明人です。お久しぶりです。(^^)
> そうですね。
> あのインタビュ−は、彼女の考えを理解するのに非常に良い物だと思いました。
> 明人さん、有り難う御座います。
どうもです。(^^)
ランドは、常に明快な言葉で自分の目的を語ります。
曖昧な点は、全くありません。
>
> 左翼に対抗する意味が篭められているかは良く分かりませんでした。
> まだ、彼女の考え方を消化しきれていませんが、"We"と云う表現を敵視し、"I"を至上の言葉とするのに、少々違和感を感じました。この表現は時代や文化的背景から来ている物なのでしょうか？Anti-Collectivismにしても少々単純過ぎる気がしました。
そうですね。日本人は、奥深いものが好きですから、ランドは
単純すぎる。そういう印象を持つのでしょうね。(^^;
私も、AYNRAND Reader という本をぱらぱらと最近読んでいるの
ですが、やはりAYN RANDは小説家、芸術家としての面をみなければ
いけないのだと思います。ランドは自分の思想をそういう芸術的な
手段によって、イメージさせようとしていて、それはおそらく成功
しているのでしょう。多くの人が、凄いイマジネーションをそこから
得ているようですから。実際、アンチテーゼであれ、それをポジティブ
なビジョンとして提起できるというのは、作家として凄い力量が
あるのでしょうね。
>
> 忙しくて、活動を手伝えず、どうも済みません。
> ではまた。
いえいえ、当然のことながら本業の方に注力してくださいね。(^^)
NLMMLは、息の長い活動ですから、いつでも参加してください。
太郎です。
ご無沙汰してます。
> アインランドのインタビューを読んで思ったのですが、ランドの
> Objectivismというのは、Object/Subjectの一方のObjectと言った方が分かりやすいように思います。つまり、「Subject」＝主観を否定
> しているのだと思います。
そうですね。
あのインタビュ−は、彼女の考えを理解するのに非常に良い物だと思いました。
明人さん、有り難う御座います。
左翼に対抗する意味が篭められているかは良く分かりませんでした。
余談ですが、先日、"Anthem"を読みました。
百頁ほどの本当に軽い本で、本屋で数時間掛けて読み切ってしまいました(アメリカの本屋にはソファ−が置いてあったり、コーヒーショップがあったりして、大変寛げます)。
まだ、彼女の考え方を消化しきれていませんが、"We"と云う表現を敵視し、"I"を至上の言葉とするのに、少々違和感を感じました。この表現は時代や文化的背景から来ている物なのでしょうか？Anti-Collectivismにしても少々単純過ぎる気がしました。
忙しくて、活動を手伝えず、どうも済みません。
ではまた。
明人です。
> 副島隆彦です。
> アイン・ランドが、自分の思想を指して、 objectivism ( 客観主義） と名乗ったのは、
> なぜか、と言う、質問につき、必要と考えましたので、私の知る限りで、答えます。
>
> ここでの、客観主義 、オブジェクティビズム とは、objective thinking のことで、
> 「自分の脳の中で生まれた思考を、基にした、思考をしないで、外側の世界の
> 冷酷な進行を、認める」 と、言う事です。 これに対し、subjective thinking とは、
> 「自分の脳のなかで生まれた思考 idea を、基にして、それを、外側に出す」 ということ
> のようです。
>
> すなわち、ランドもまた、ノミナリスト系に属し、 プラトン＝アリストテレス系の ｉｄｅａｒｉｓｍ
> と、闘う覚悟を、若い時に、きめたらしい。 ですから、「本質 と現象」 と言うような考えかた
> をしません。 「本質」 を、否定します。
アインランドのインタビューを読んで思ったのですが、ランドの
Objectivismというのは、Object/Subjectの一方のObjectと言った方が分かりやすいように思います。つまり、「Subject」＝主観を否定
しているのだと思います。まさに観念的な左翼思想の向こうをはっている感じがします。ランドの個人主義というのも、本人はネガティブな
表現ではないと言っていますが、どうもやはりAnti altruismではないかという印象です。
NLMMLでは、Who is Ayn Rand? という問題意識のもとに
しばらくの間、探求活動を行う予定です。
この成果は、随時、このNLMのホームページに公開されます。
ご期待ください。
持続された問題意識こそが、哲学である！
Nagasawaさん、こんにちわ
明人です。
>
> これって、政治哲学の基礎中の基礎の単語じゃないですか？ 自分の無学故に理解できないからって、逆に人を責めるなど論外だと思いますが。 もう少し本読んだほうがいいですよ。
>
あなたは、Hagelienさんですか？それとも、ただの横槍ですか？
私は、Hagelienさんを責めてなどいませんし、無学だなどと失礼な
ことは言っていませんし、もう少し本読んだほうがいいですよ。などと
生意気な口もきいていません。
ただの冷やかしですか？あと、あなたはもしかしてアメリカからアクセスしていませんか？
>所詮はこのような単語はスノッブな仲間内のジャーゴンにしかすぎません。
これって、政治哲学の基礎中の基礎の単語じゃないですか？ 自分の無学故に理解できないからって、逆に人を責めるなど論外だと思いますが。 もう少し本読んだほうがいいですよ。
明人です。
> 翻訳したのは、全体の５/８程度ですが、そのうち後半部分も
> 載せる予定です。
で、今やっと全訳完了して、掲載しました。
たった、これっぽっちの訳でも結構大変ですね。(＾＾;
アイン・ランドの思想を知るには、なかなか良い入門になるテキストだと思います。訳についての誤りの指摘やご批判はいつでもお願いします。ざっと訳したのであまり自信ありません。(^^;
明人です。
アイン・ランドのプレイボーイ誌によるインタビューのきゅうり訳をトップページに載せました。下のURLからでもジャンプします。
インタビューアーは、なぜかアルビントフラーです。
翻訳したのは、全体の５/８程度ですが、そのうち後半部分も
載せる予定です。
岩井克人の本の最新刊のタイトルを忘れましたが、これも
本屋でぱらぱらとめくってみました。
どうも、岩井克人はグローバル資本主義なる言葉を肯定的に
受け入れているようですね。
柄谷真性（？）コミュニストとは、袂を分かったのかな？
１１３のポストは、あまりに意味不明な文章だったので少し訂正しました。(^^;
ところで、さらに疑問なのは、なぜ罪（つみ）の問題がここで
入ってこないのかなという点ですね。
あと、責任と原因を、一緒にしてはいけないとかありましたが
こんなことは、当たり前のことではないでしょうか？
現実さん、こんにちわ
明人です。
> それと、昨日柄谷行人の『倫理２１』を読んで思ったのですが、柄谷的カントによる自由の理解は、「自由と放縦の混同」（例えば援助交際等々）への批判に使えそうですね。
>
私も、先日この本を本屋で見かけぱらぱらとめくってみたのですが、
よく読んでいないもので、どういう点が、「柄谷的カントによる自由の理解は、「自由と放縦の混同」（例えば援助交際等々）への批判に使えそう」なのか、すこし説明していただけるとありがたいです。
話は変わりますが、私は、例の中学生の殺人事件とかあったとき、「これは、おそらくガキの犯罪だ！」と直感したのです。そして、この神戸の事件の時、考えたのはやはり親の責任はどうなのかという世間的な発想でした。中学生のような未成年の犯罪に対して、親の責任というのはあって当然だと思うんですが、しかし、どうも、倫理２１をちらっと読んだ感じでは、柄谷は、未成年の犯罪と
成年の犯罪をなぜ、いっしょくたに論じているのかが、理解できません。
ここで、法というものを一切考慮せずに、責任や原因を考えても、それこそ
中途半端な抽象的な議論になってしまうと思うわけです。
ご教授有り難う御座います。
まさか、副島先生から直々に解答が頂けるとは思ってもいませんでした。
また、返事が遅れ、大変失礼致しました。
あまりに分からない事が多すぎるので、取り敢えず調べてから、と考えました物で。
> アイン・ランドが、自分の思想を指して、 objectivism ( 客観主義） と名乗ったのは、
> なぜか、と言う、質問につき、必要と考えましたので、私の知る限りで、答えます。
>
> ここでの、客観主義 、オブジェクティビズム とは、objective thinking のことで、
> 「自分の脳の中で生まれた思考を、基にした、思考をしないで、外側の世界の
> 冷酷な進行を、認める」 と、言う事です。 これに対し、subjective thinking とは、
> 「自分の脳のなかで生まれた思考 idea を、基にして、それを、外側に出す」 ということ
> のようです。
>
> すなわち、ランドもまた、ノミナリスト系に属し、 プラトン＝アリストテレス系の ｉｄｅａｒｉｓｍ
> と、闘う覚悟を、若い時に、きめたらしい。 ですから、「本質 と現象」 と言うような考えかた
> をしません。 「本質」 を、否定します。
人間に因る「意味付け」や纏わりつく「概念」を排除し、対象その物を見つめる、と云う事でしょうか。
む〜、何となく、分かった気にはなるのですが、実際にどのようなアプローチを取れば良いのかが、さっぱり分かりません。
表面だけ撫ぜているだけで、本質を捉えきれません。
あ、「本質」なんて言ってる時点で、もう駄目でしょうか(^^;？
> したがって、この、ランドの objectivism は、ほんとうは、ベンサマイト Ｂｅｎｔｈａｍｙｔｅ
> （ベンサム主義） を、名乗りたかったのでしょうが、時代的に、あまりに、早くて、危険だ
> と思ったので、一歩、退いたのでしょう。
ノミナリストとか、Benthamyte等の用語もさっぱり分からなかったので、下記URLで調べてみました。
で、知ったのですが、Benthamって、Utilitarianの開祖とも言うべき存在なのですね。
その流れで来ているRandが、Utilitarianでは無いのは何故なのかなと考えたりもしましたが、其処が副島先生の言われる「一歩引いた」部分なのでしょうか？
Benthamは人間の行動原理を"pleasure"と"pain"の二つに因る物と置いている様で、非常に興味深い物がありました。
やはり自分はUtilitarianで在るのかなと、認識を新たにした物であります。
と言うのは、とある場所で、私も、その観点に立って論じてみた事があったからです。
現在でも、それほど考えを変えては居りません。
御暇な方は読んでみて、感想など聞かせて頂けると嬉しいです。
Benthamについても、もう少し勉強してみようと思っております。なにせ、参考にした文献もまだ読み終わっておりませんので。
副島先生、他の皆さん、これからもご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します！
太郎
副島隆彦です。
アイン・ランドが、自分の思想を指して、 objectivism ( 客観主義） と名乗ったのは、
なぜか、と言う、質問につき、必要と考えましたので、私の知る限りで、答えます。
ここでの、客観主義 、オブジェクティビズム とは、objective thinking のことで、
「自分の脳の中で生まれた思考を、基にした、思考をしないで、外側の世界の
冷酷な進行を、認める」 と、言う事です。 これに対し、subjective thinking とは、
「自分の脳のなかで生まれた思考 idea を、基にして、それを、外側に出す」 ということ
のようです。
すなわち、ランドもまた、ノミナリスト系に属し、 プラトン＝アリストテレス系の ｉｄｅａｒｉｓｍ
と、闘う覚悟を、若い時に、きめたらしい。 ですから、「本質 と現象」 と言うような考えかた
をしません。 「本質」 を、否定します。
したがって、この、ランドの objectivism は、ほんとうは、ベンサマイト Ｂｅｎｔｈａｍｙｔｅ
（ベンサム主義） を、名乗りたかったのでしょうが、時代的に、あまりに、早くて、危険だ
と思ったので、一歩、退いたのでしょう。
ベンサム主義の、過激な怖さについては、ここでは、触れません。 おそらく、日本人
では、まだ、理解は、無理でしょう。
副島隆彦拝。
> しかし、なにせリバータリアニズムというのは、だれか一人の考えた
> アイディアというものでもないので、これをうまく抽出するのは
> なかなか難しいですね。
そうですね。
プラトン主義やカント主義やマルクス主義や全体主義や自由主義と
一口に言ってみても、論者は一枚岩でない…
というのとパラレルだと思います。
> ノージック＝リバータリアニズムでもないですし、ハイエク＝リバータリアニズムというわけでもなさそうですしね。
はい。
リバータリアニズムの全体像に関する考察はまだまだ進行中だと思いますし。
たしかに、リバータリアニズムのアウトラインを如何に示すかは
重要なところでしょうね。
しかし、なにせリバータリアニズムというのは、だれか一人の考えた
アイディアというものでもないので、これをうまく抽出するのは
なかなか難しいですね。
ノージック＝リバータリアニズムでもないですし、ハイエク＝リバータリアニズムというわけでもなさそうですしね。
＞「国家として全国民の承認が得られない
＞部門があるのならそれは国家が関わるべきでない。
＞それは国民の意思を無視することになるからだ」
一般にリバータリアンが所有権を重視するのは、
ここらへんに理由があると思うのですがどうでしょう？
「金持ちだって貧乏人と≪平等≫な国民ではないか」と。
管理人様、ＭＬではお世話様です。
シグネチャに「…アルバイト××」と署名をしているものです。
掲示板上ではこのハンドルで通させてもらいます。
以下、参考になるかな？
ノージックの議論に限りますが、彼が「最も小さい国家」を主張するのは、
自由は尊重しなければ→かかる観点からは国家はない方がいいに決まっている→しかし、無いと不都合な点があるので承認せざるを得ない→ならばどの規模の国家まで承認できるか（夜警国家・福祉国家・共産国家等々）→「自由の最大限の保障」という観点からは、国家による所有権の剥奪は認められないだろう→極小レベルの国家が妥当ではないか（大きくすればするほど、全国民の合意を得られなくなる…特に所有権に関する局面で）
…という議論の流れだったと思います。
したがって「国家として全国民の承認が得られない部門があるのならそれは国家が関わるべきでない。それは国民の意思を無視することになるからだ」（たとえば福祉サービスは金持の国民の意思を軽んじる結果となるのではないか？・軍隊無しで国民の安全が保障されるのならそれも無くてもいいのでは？何故なら良心的徴兵拒否の人もいるよね等々）ということが導き出されるのではないかと思います。
そもそもノージックが自由を尊重するのは、自己決定・自己選択ということを非常に重んじるからで、自由が尊重されなければならないのも、このことの帰結である、と。
ゆえに、ノージックが構想する国制は、最少中の最少になる。国家が用意していいのは、他者危害論理から来る、必要最小限のルールのみ（モラルや価値観を押しつける法は認められない）。
そして、そのような極小国家の中で、めいめいに自己決定権に基づいて行動せよ、と。
国家としては所有権を否定しないが、≪任意参加的なものである限り≫社会レベルで部分集団独自の規範を打ち建てることには干渉しない。たとえば、国内で≪それが任意決定に基づく限り≫、ヤマギシ会やオウムのような集団生活をすることもＯＫだし、モルモン教も部分集団の共産社会も許される。と。
『アナーキー・国家・ユートピア』という著書のタイトルが示すように、アナーキーでは不都合だから国家を承認する。そして、その国家とは、ユートピアの実験場でなくてはならない。国家内のユートピアに≪国家として≫干渉してはいけない。国家が道徳的倫理的なモノを押しつけるのは、もってのほか、と。
…私のリバータリアニズム（というよりノージック）理解はこの程度なんですが、間違いはあるでしょうか？
（ツッコミ歓迎）
それと、昨日柄谷行人の『倫理２１』を読んで思ったのですが、柄谷的カントによる自由の理解は、「自由と放縦の混同」（例えば援助交際等々）への批判に使えそうですね。
長文容赦
hegelianさん、こんにちわ。
明人です。
> ところで、わたくしは『入門』とかを読んでないので、こんなことをいうのもおこがましいのですが、
> リバタリアニズムの特徴は以下のようなものと考えても間違いではないのでしょうか？
> すなわち、
> 市場の機能を重視して国家にはできるだけ介入させない、というような意味での市場主義（←こんな「主義」は名称としてきいたことないけど）。
> 国家からの自由（コンスタン）、消極的自由（バーリン）のみを重視
> するという意味での自由主義。
> 国家、というか共同体を実体的にとらえないで、個人を基礎に社会を・政治を考えるというような意味での方法論的個人主義。
市場主義、国家からの自由（コンスタン）、消極的自由（バーリン）、方法論的個人主義といろいろと、難しそうな単語を並べられますが、こういう話しかたはやめることにしませんか。
所詮はこのような単語はスノッブな仲間内のジャーゴンにしかすぎません。
その実質をわかりやすく説明してもらえばいいので、なにも単語を並べる必要はありません。そのために、多少冗長な文章になっても、それはそれで結構なことです。
明人です。
無責任な投稿を区別するために、ポストするときには
正確なEメールアドレスを入れるようにしてください。
うそ、ごまかしのある場合は、ひやかしとみなします。ご了承ください。
ところで、わたくしは『入門』とかを読んでないので、こんなことをいうのもおこがましいのですが、
リバタリアニズムの特徴は以下のようなものと考えても間違いではないのでしょうか？
すなわち、
市場の機能を重視して国家にはできるだけ介入させない、というような意味での市場主義（←こんな「主義」は名称としてきいたことないけど）。
国家からの自由（コンスタン）、消極的自由（バーリン）のみを重視
するという意味での自由主義。
国家、というか共同体を実体的にとらえないで、個人を基礎に社会を・政治を考えるというような意味での方法論的個人主義。
わたくしは民主主義が大嫌いという点でリバタリアニズムと立場を
同じくします。ここに常駐する可能性は半々くらいなので、テキトーにほうっといてもらってもいいです。
副島先生の論文は『諸君！」で拝読させてもらってます。
アメリカの共和党が如何に色々な勢力の混淆であるかなどは勉強に
なりました。
＞日本で一流とか思われている学者
＞知識人たちなど、欧米の高校生並みの知性なのです。 はやく、こ＞の事実をみんなで認めたほうがいい。
弱っちゃったな、こりゃ。『諸君！』が読めなくなっちゃうや。
まあ、それはさておき、中川先生がオルテガ、バーク、オークショットなどの、
日本では光を当てられてない思想家たちを強く推すのはよくわかります。
日本の高校生以下は、ルソーは知っていてもバークは知らないし、
マルクスは知っていてもアーレントは知らないですから、実に偏った
教育だなぁと憤慨しています。
ただ、中川先生がきちんとルソーやヘーゲル、マルクスを読んでいるのかは
疑問がありますね。たとえば、ハイエクのいう法規の一般性などは、
ルソーもヘーゲルもいっていますから。ほかには、バークのフランス革命批判はのっていますが、
ヘーゲルのフランス革命批判は全然のってませんし。
毒猿くんは、マトモに議論できるタイプじゃないからねぇ。
Ｇといっしょにコントをしてるほうが似合ってるし。
だいたい、毒猿くんは政治思想とかが専門だったっけ？
＞DuYuanさん＝酒さん＝肝臓さん
これについては失礼いたしました。最初は議論をするつもりはなかっ
たので、捨てハンで投稿しました（2chで宣伝されてたの見て来たも
ので［笑］）。
DuYuanさん＝酒さん＝肝臓さん
明人です。
> どうやら場違いな迷惑投稿だったようですね。
いえ、そんなこともないですよ。(^^)
なかなか、よく勉強されているよですね。
> 失礼いたしました。
まあ、雑誌記事程度の興味本位な関心で、あまり知ったかぶりを
するのはよくないでしょうね。
＞「私的所有権」が「自由」の全てでは無いでしょう？ 言論の自由、
信仰の自由も「意味」するでしょう？
いちいち、「〜でしょう?」という同意を求められても困るんですけど。(＾＾;
リバータリアニズムにおける私的所有権というのは、
私的所有の自由という意味ではありません。私的所有権が
自由の基礎であるという考えです。
言論、信仰の自由と別個にある、私的所有権の自由というものでは
ありません。もろもろの〜の自由は私的所有権が基礎になっている
という把握です。ですから、共産主義が、経済の自由は認めないが
それ以外の自由は認めるというような軽薄な理解ではありません。
もし、日本語の本が入手しにくいのであれば、アメリカ人の書いたBoazのLibertarianizm
A Primerでもよんでみたらいいでしょう。
もっとも興味はないでしょうけどね。(＾＾;
＞この日本リバータリアニズム運動（ＮＬＭ）のＨＰは、何か勝手な事を、
＞書いて憂さ晴らしをするところではありません。
どうやら場違いな迷惑投稿だったようですね。
＞細かく私の知見をお教えしてもいいです。
＞が、そのまえに、リバータリアニズムについての基礎理解として点…
私はアメリカで政治理論を学ぶものでして、libertarianismには興味があ
りますが、日本人の解したリバータリアニズム（？）には今のところ特に
興味はありませんし、また日本の本を入手するのも何かと困難なので、残
念ながら貴方の著作を読むのは当面見合わさせて頂きます。
失礼いたしました。
Ｄｕ Ｙｕａｎ さんへ。 長文のメールをたくさんありがとうございます。 副島隆彦です。
この日本リバータリアニズム運動（ＮＬＭ）のＨＰは、何か勝手な事を、書いて憂さ晴らしを
するところではありません。
Ｎａｔｉｏｎ（ナシオン）、Ｐｅｏｐｌｅ（プープル）、そしてドイツ語にしか対応語のない
Ｖｏｌｋｓ（フォルクス、民族） それから、主権国家（ Ｎａｔｉｏｎ Ｓｔａｔｅ） や、主権（
Ｓｏｖｅｒｅｉｇｎｔｙ，ソヴランティー） などについて、細かく私の知見をお教えしてもいいです。
が、そのまえに、リバータリアニズムについての基礎理解として、私の書いた『世界覇権国
アメリカを動かす政治家と知識人たち』 を、読んできてくれませんか。これを土俵にして、議論
をしましょう。 私の知識の不明瞭なところや、不確かなところを、細かく、指摘してくれれば、
議論がきちんと噛み合うでしょう。
私は、明人さんや、志村さんの回答で良いと思います。これ以上は、私が、引き受けましょう。
特に、第4章「『法』をめぐる思想闘争」のところを、細かく読んできて下さい。
リバータリアニズムのよさは、おっしゃるとおり、あらゆる集団思想（特定宗教の人々を含めて
）の自由を認める事です。ただし、その考えを、ひとに押し付けるな、と、いいます。
リバータリアニズムは、商人たちの自由取り引きを、大切にする思想という性質をもっています。はじめから、商人的なのです。ですから、権力を振りかざす感じの体制を嫌います。
アナキズムと似ていると思われるのは、そういう性質からです。
強いていえば、人間のいかがわしい面も認めることで、それで、権力者からの道徳的な規制
と、闘おうとしてきました。 売春 や、麻薬 も、その人の自由じゃないか、政府が、取り締まるな、と、言いたいのです。しかし、穏健派のリバータリアンは、そこまではいいません。
リバータリアニズムは、実は、世界中心国のおおらかな、下層の自由市民層の思想です。
ですから、そのまま、日本のような国に根づくことは、たぶん、ありません。日本の現実
にあわせて、育てて行くしかありません。
アメリカのリバータリアンの総体は、国防と軍隊を認めます。 ジェファーソンの起草した
アメリカ憲法典のなかの、ミリシア（武装開拓農民の義勇民兵）の思想を出発点にしている
からです。 なにも、きれいごとの観念論から生まれた思想ではありません。
日本の知識層は、すぐに、細かい字句をめぐって、ああでもなお、こうでもない、と、偉そう
な議論をすることを、知的だと思っています。平安時代の留学僧も、鎌倉・室町の五山の僧侶
たちも、江戸時代の儒学者たちもみんなそうです。各時代の 中国思想（当時の東アジア圏では世界思想）を、取り込んでいただけです。本場の思想の、なんとか真似をしながら。
今の私たちもこの伝統を変える事はできません。
日本リバータリアニズム運動（ＮＬＭ）も、そういう性質から、自由になれるはずが無いのです。
世界で広まっている思想を、輸入して、すこしつくりかえて取り込むということから、逃れよう
もありません。 また、そのことを、恥るひつようもありません。ようは、堂々と、正直にやることです。
まっすぐな気もちで、変な揚げ足など取る気にならなければ、人間は、賢くなれます。
リバータリアニズムは、気取らない、飾らない思想です。各種の理想主義（各種の宗教を含めて）が、自分が密かに隠し持つ歪んだ考えを、何とか押し付けようとして、失敗してきたこと
を、よーく、知っている思想です。全部、丸見えです。
副島隆彦拝。
思想）を、
＞NationとNationalismは別です。私のいうNationとはNationalism
＞のことではありません。あと、「「民族」も「個人」も共に近代
＞の産物」ということの意味、根拠はなんですか？
「個人」も「民族」も概念でしかありません。だから「NationとNationalism
は別」じゃあないんです。いずれも物理的に存在するわけでありませ
ん。存在するのはホモ・サピエンスだけで、それをどう＿解釈＿する
かが異なるだけです。人間を「個人」として解釈するようになったの
は、西欧で社会の近代化が進み、農村人口が都市へ流入、労働者とな
り、彼等が封建的秩序から開放されて「個人」になったのがきっかけ
でしょう。「民族」も、封建制が崩壊し絶対王制による中央集権で、
１８世紀の終わり頃から民族国家が確立するようになってからのこと
です。前近代人のアイデンティティには「個人」も「民族」も含まれ
ません。封建制下では「封建制の階級の一員」「キリスト教会国の一
員」等がメインです。日本でも「日本人」というアイデンティティが
確立したのは近代からでしょう。言語や文化、人種が同じだけでは同
じ民族とはいえません。互いを「同じ民族共同体に属する同胞」と見
なして始めて「民族」になります。言葉の定義の仕方はともかく、民
族を個人と共に「尊重すべき何か」としてとらえるなら、それは「主
義」なのです。
＞リバータリアニズムでいう、自由とは私的所有権のことを意味します。
「私的所有権」が「自由」の全てでは無いでしょう？ 言論の自由、
信仰の自由も「意味」するでしょう？ それとも私的所有権と言論の
自由他がかち合う場合には常に前者が優先されるのですか？ とにか
く、「言論の自由、信仰の自由」他を尊重する「原理原則」に関して
は同じだ、という話です。経済的な部分に関して意見が異なろうとも、
「言論の自由、信仰の自由」他の価値に関しては同様に認めるなら、
共闘して何も問題なかろう、と。
＞（リバータリアニズムは）マルクス主義のようにマルクスを教祖
＞として戴く、カルトではないのです。そこが、リバータリアニズ
＞ムが曖昧ではありながら可能性を持った運動である所以でしょうね
どんなに小さな事柄でも違えば一緒に行動することができないとする
なら教条主義であり、それならリバータリアンはリバータリアン以外
と協力することなど不可能になってしまいます。例えばスペイン内線
では、自由主義者、社会主義者、共産主義者他が協力して人民戦線を
結成しフランコ率いるファシスト勢力と戦いました。そのような場合
にもリバータリアンだけは「原理原則が違うから」と参加しないので
すか？（１）それではセクト分裂していった某主義と変わらんでしょ
う。（２）でも天皇制に関しては日本の右翼、民族派とも野合する？
ならば御都合主義です。（３）１、２いずれもリバータリアニズム自
体とは関係ないと思います。貴方個人の問題ではありませんか？
＞「民族の自由／権理」として解するというのは、なにを
信仰の自由と同じです。その民族文化版ということで。
＞Yuanさんは、自由主義者ということですが、どのような自由主義なんでしょう？
既存の＊＊自由主義には、厳密にはどれにも当てはまりません。経済
に関しては福祉主義より自由競争を支持しますが、しかしそれは個人
の財産権ゆえでも、その方が経済的に効率的だからでもありませんか
ら、リバタリアンとは違いますね。経済以外に関しては基本的にロー
ルズ言うところの政治的自由主義（political liberalism）を支持し
ます。
副島隆彦です。つづきです。
「文藝春秋」２０００年３月号の、浜田和幸氏の評論文について、私の感想を書きます。
浜田氏ともあろうものが、この程度のアメリカ思想理解か、と、落胆しました。
私は、『ヘッジファンド』（文春新書）を書いた浜田氏と、共闘しようと考えていました。
それは、グローバリストたちの動きを彼なりに、向こうの新聞を丹念に読んで、解明
しようとしていたからです。とくに、ジョージ・ソロスを、ロスチャイルド系と見破ったのは、
日本人としては、最先端です。
ほかの日本言論人たちは、満足に向こうの新聞を読む力もありませんから。本当のところは。中西輝政氏あたりでも、どうしようもない。私の本を読んで、後追いで、なにか書こうとしているからです。
他の言論人たちも、まったくアメリカ政治分析ができていません。要するに、世界で通用している政治思想を、
よちよち歩きでいいから、自分の頭で、世界基準で知ろうとするところからはじめなからです。
私は、そうやって、自力でなんとかしようと苦闘してきた。 正直にやれ、ということです。
浜田氏は、リバータリアニズム という言葉は、ひとつも使っていない。知らないだろう。
タイトルを付けたのは、文春の編集者だろう。まったく、馬鹿ですね。この程度の頭で、
度量のひろい政治評論理解者のつもりです。アイン・ランドを、「カルト女流作家」
などと書いて、それで、当然だと、思っている。アメリカの保守思想の大きな流れのかけら
も知らない。
なんにも知らないで、戦後の５５年を、日本の土俗保守派全てが、生きてきた事を、よくよく証拠だてて
います。 アメリカのニューディーラー（＝元祖グローバリスト）が、吉田茂以下のおかしな日本
保守指導者層を、育てたことに起因します。日本の保守派は、アメリカのリベラル派に育てられたのです。
私は、今書いているこの文章を、あとで、ファックスで、文春の編集部に送り付けることにします。
私の担当者なる人も文春内にいるのですが、そんな社内事情など、かまっていられません。
すべては、私の書いた『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』（講談社
プラスアルファ文庫）の理解を前提にしか、この国では、始まらなくなっているのです。
ほんとうに、日本は、アメリカの属国です。この理論を苦労して１５年かけて築いたのは、
私です。 石原慎太郎や福田和也ら２０人ほどが、それを、どれぐらいたくさん、恥しらずにも剽窃・盗文したか、を、これから、徐々に明らかにしてゆくつもりです。
このネット（情報通信）革命のおかげで、こういう表現行動ができるようになりました。当然、反論も、堂々となされなければなりません。
このグリーンスパン論は、浜田氏が、あれこれの種本を使って、（それもだいたい私にはわかります）面白い紹介文に
なっています。どうせ、大きくは、日本知識人というのは、思想知識学問の密輸業者でしか、ありません
から。この日本語と言う言語の壁を利用した、原住民のまじない師の集団です。 いよいよ、私のような
人間の出現によって、それらの秘密が、公然と暴き出され始めているのです。
私は、もう、決めたのです。もう、我慢しない、と。 あらゆる種類全ての、言論統制と戦うのだ、と。
グリーンスパンＦＲＢ議長が、リバータリアンだ、ということは、アメリカの知識人層なら、みんな
しっていることです。 アイン・ランドの思想の熱烈な信奉者だということも。
ですから、彼が、原理的な市場尊重主義者（資本主義の原理的擁護者）であるのは、あたりまえです。
なにを今更、という、感じです。私が、いつも書くとおり、日本で一流とか思われている学者
知識人たちなど、欧米の高校生並みの知性なのです。 はやく、この事実をみんなで認めたほうがいい。言葉の壁がどうにもならない、の問題についても、私が、１０年まえに『欠陥英和辞典の研究』を書いて闘ってきたのです。
浜田氏が、最後のほうで、「しかし、これはあくまで単年度ベースで見た数字に過ぎず、
貿易赤字ともども累積する双子の赤字は・・・・」以降は、私の本、『悪の経済学』その他から、学んだのだろう。
日本は、文明の周辺属国だから、特に、知識人層が、知識泥棒ぐせがあって、これが、
２０００年間、抜けない。 浜田氏は、優秀なほうである。 彼が、私の本を読んでいる
ことは、編集者たち（廊下ひばり）たちを通して、私は知っています。
やはり、私たちのこの、日本リバータリアニズム運動（ＮＬＭ）で、アイン・ランドの本を
何冊か、翻訳することは、大切なことだ、と、いま、決断しました。明人くん、皆さん、がんばり
ましょう。
古村くんが、書いていたとおり、アメリカの大学生で知的な人は、みんな、アイン・ランドの
本を読むのです。３０年ぐらい前から、そうなのです。 あほ・リベラルで終わりたくなかったら
、みんな気づくのです。ランド女史が、ウェストポイント（陸軍仕官学校）で行った講演などは、
じつにすばらしいものです。
アイン・ランドが、アメリカの保守本流（バーキアン）である、大御所保守評論家のウィリアム・バックレー（日本で言えば、小林秀雄に相当する） と激突して、アメリカの保守派知識人たちは二つに割れたのです。 １９５０年代の終わりごろです。そして、ランドらは、１９６４年の大統領
選挙で、バリー・ゴールドウォーターを支持しようとした。ところが、奇怪な暗殺で、相手方
のＪＦＫ が消えて、巧妙な、アメリカ政治支配の構造ができていったのです。私の本を
本気で細かく読めば、書いてあります。
アイン・ランドを、「カルト女流作家」などと、馬鹿が。この東アジアの土人の知識人どもめが、
いい加減にしろ！！
副島隆彦拝。
副島隆彦です。管理人の明人さんにすっかり任せきりで、申しわけなく思っています。
私は、最近は、政治家の後援会での講演会や、地方経済界での講演会に行く事が多くて
それで、忙しいのです。
私の年齢でさえ、最早、静かに本を読むと言う事はできなくなりつつあります。元々、
現世を捨てて、落ちこぼれていいから、自分の好きなように生きると決めた人間なのですが、
なんだか、このごろ、私のアメリカ政治分析を聞きたいと言う人が、増えてきました。
まず、はじめて、この私たちの website に来られた方々に、ご挨拶を申し上げ、敬意を表
します。明人さんが、すべて、厳しくかつやさしく、 ｇａｔｅｗａｙ を示されるので、仲良く、かつ
冷酷に、この場で、自分の思想力を磨き会いましょう。
まず、Ａｙｎ Ｒａｎｄ 女史についてですが、 アイン・ランド と、表記する事に、決めます。
その理由は、すでに、３年前に、私は、宇都宮に住む、久世基文さんとこの件で、合意
しました。久世さんが、ランド女史の伝記を、詳しくお読みでした。その中に、ランド自身
が、発音（本当は、発声だろう）記号つきで、「自分の名は、アイン・ランドと読む」と、
語ったくだりがありました。 その本も、やがて、翻訳しましょう。
そういうわけで、アイン・ランド に決定します。以後、日本国では、そのように表記します。
久世さんは、優秀な方です。理科系の人で、隠者のようにお暮らしです。５０歳を超されたでしょう。 私は、この、日本リバータリアニズム運動 に参加するよう誘いました。しかし、もう、
インターネットをやる元気も、お金もない と、おっしゃいました。残念です。
久世さんは、かって、日本ハイエキアンの代表である西山千明先生らと、真の自由主義運動
をされていましたが、西山先生も、高齢で、フーバー研に行かれたようで、運動も立ち切れ
たのではないか。
私たちが、新しい波となって、引き継いで行きましょう。 この、思想後進国・日本で、この
日本語というオンボロ言語で、なにかを本気で考え、書くということは、いまだに大変なことです。
しかも、当時は世界水準だと、勝手にいれあげたマルクス主義その他の左翼思想が、歴史
のごみ箱に入ってしまっても、それにとりつかれた自分を、愚か者だったとして、きちんと
表明して、前進して行けばいいのに、それができない人が多い。ですから、いわゆる、日本
的リベラル の人たち（ 欧米のリベラルからは、相手にされない。世界基準の Social Democrats に入れてもらえない。）は、もうどうしようもないでしょう。
若いひとたちは、、まじめに本を読む力がある人なら、今は、かならず、私たちのほうへ
来てくれるでしょう。これは、時代の波なのであって、個人が、逆らえることではないのです。
しかし、このサイトは、リベラル派ですが悩んでいる人たちが、つっかかってくるのを、かんげい
しましょう。 ずばりと、世界にながれる大きな真実を、教えてあげましょう。
Ｌｉｂｅｒｔａｒａｎｉｓｍ は、どのように、カタカナ表記しようか、私自身が、悩みました。そんことは、
『リバータリアニズム入門』のあとがきで、書きました。
最低、この本だけは、読んでから。あるいは、読む事を表明してから、何か、書き込んできてください。 あまりにも勉強の足りない人は、論外です。 考えが足りなすぎるというより、本を
きちんと読むという、習慣のできていない人は、日本アホ・リベラルのまま自己善意のひと
として、生きて死んでゆかれれば、それで、よろしい。 ｌ
故に、このＮＬＭ の権威によって、Ｌｉｂｅｒｔａｒｉａｎｉｓｍ は、リバータリアニズム と、表記する
と、決断します。 隠れ日本共産党員系の、学者たちが、いかに、リバータリアニズムを、ゆがめて 解釈し変な論文を書こうが、すべて、世界基準で流れる理解幅を前提にして、粉砕します。
このことは、私の近著『アメリカの大嘘 』（講談社、１９９９年１２月刊）の、初めの方で名指し
で説明してあります。
このつづきを、すぐ、書きます。 取り急ぎ。
日本リバータリアニズム運動万歳！ 副島隆彦拝。
> 「共産主義」に関しては少しおかしかったですね。私は自由主義者ゆえ共
> 産主義に関しては疎いですが、共産主義は「私有財産制の否定、共有財産
> 制、生産手段の社会的所有により貧富の差をなくそうとする」思想（広辞
> 苑）であって、別に自由の価値を言う主義ではありません（共産主義の自
> 由論が実際に無いのかは知りませんが）。共産主義にも色々ありますが、
> これは基本的には経済の平等を言う思想です。共産主義を信奉するという
> ことは、必ずしも「思想、信教、言論の自由」を否定することにはなりま
> せん（経済活動の自由は否定されますが）。
Yuanさんは、自由主義者ということですが、どのような自由主義なんでしょう？
リバータリアニズムでいう、自由とは私的所有権のことを意味します。
私的所有権を否定し、平等を唱えることは、リバータリアニズムにおける
自由の否定となります。ですから、共産主義とは、「別に自由の価値を言う主義
ではありません」ということではなく、リバータリアン的には、「特に自由を否定する
主義」なわけです。
私のいう、原理原則とはこのレベルのことです。
> 「民族」も「個人」も共に近代の産物ですが、民族主義と個人主義、全体
> 主義と自由主義はどう考えたって相いれないでしょう。
NationとNationalismは別です。私のいうNationとはNationalismのことではありません。
あと、「「民族」も「個人」も共に近代の産物」ということの意味、根拠はなんですか？
> 自由主義はどのバージョンであろうとも、権利保持者としての＿個人＿を基
> 本とします。
それはそうですね。
リバータリアニズムも、そうですよ。
> 民族を個人の所持する「民族の自由／権理」として解する限
> りは、先に指摘したような問題は避けられないわけです。それが自由主義
> の本質であり、それを抜いたら骨抜きの怪しいカルトになってしまいます。
この文章の意味がよくわかりません。
「民族の自由／権理」として解するというのは、なにを指しているのですか？
＞天皇制のようなものは民族＝Nationの固有の歴史的、土着的問題
＞です。個人主義に立脚すればNationの問題は初めから存在しない
＞はずのわけですが、しかし、何故かNationがあるというのは事実
＞です。
「民族」も「個人」も共に近代の産物ですが、民族主義と個人主義、全体
主義と自由主義はどう考えたって相いれないでしょう。実際、自由主義思
想家の多くは民族主義、愛国主義には批判的立場をとります。これらに好
意的なのはむしろ共同体主義者、共和主義者／民主主義者の方です。Ｉ・
バーリン郷も確か民族主義を「近代の生んだ病」的に書いてましたね。自
由主義はどのバージョンであろうとも、権利保持者としての＿個人＿を基
本とします。民族を個人の所持する「民族の自由／権理」として解する限
りは、先に指摘したような問題は避けられないわけです。それが自由主義
の本質であり、それを抜いたら骨抜きの怪しいカルトになってしまいます。
＞また社会改造のようなスタンスは本来リバータリ
＞アニズムではとらないはずです。むしろ自分達を
＞Segregateする方向に行くように思います。＞これはUSAならではですね。
？？？ アーミッシュのように分離独立すると言うことですか？ それは
ともかく、リバータリアニズムが理想社会像を掲げる規範理論である以上
は、現実がそれに沿わない場合には「社会改造」を目指して当然でしょう。
選挙を通して「社会改造」したいからリバータリアン党は存在するわけで
しょう？ 政治好きのアメリカ人だからこそ、リバータリアニズムのよう
な思想が発展を遂げたわけです。リバータリアニズムもれっきとした政治
思想ですから、そういう具体的な「社会改造案」を持たなければ存在意義
が無いでしょう。というか、それが政治思想の醍醐味じゃありませんか？
実際の政治には興味が無いとアームチェアフィロソファー宣言されてしま
えばそれまでですが、そういうことなら何も政治思想やる必要は無いよう
に思うのです…或いは、それこそが日本的なのかも知れませんね。^^;;
＞一体、どこが共産主義とリバータリアニズムが思想、信教、言論の自由に
＞関して同じ原理原則なのですか？
私が「左翼」と書いたのは、福祉主義リベラリズムを念頭に置いてのこと
です。ロールズでも言論の自由他は格差原理の上に置くことを明示してい
ますから、「原理原則が違う」ことはありません。
「共産主義」に関しては少しおかしかったですね。私は自由主義者ゆえ共
産主義に関しては疎いですが、共産主義は「私有財産制の否定、共有財産
制、生産手段の社会的所有により貧富の差をなくそうとする」思想（広辞
苑）であって、別に自由の価値を言う主義ではありません（共産主義の自
由論が実際に無いのかは知りませんが）。共産主義にも色々ありますが、
これは基本的には経済の平等を言う思想です。共産主義を信奉するという
ことは、必ずしも「思想、信教、言論の自由」を否定することにはなりま
せん（経済活動の自由は否定されますが）。思想統制などを行うのは、あ
る種の共産主義者が唱える、最終的な共産社会に至る過程で行われるプロ
レタリア独裁（？）でのことでしょう。一党独裁を終え、国家の消滅した
共産社会では別に思想、信教、言論の自由が抑圧されることは無いんじゃ
ないでしょうか。いずれにしろ、ある共産党が思想、信教、言論の自由を
尊重すると言うのなら、それは（１）福祉主義リベラリズムで言われるよ
うな、共産主義と反する経済関係の自由のみを抜いた自由主義を支持して
いるか、（２）票集めのためにただ言ってるだけ、のいずれかでしょう。
１であれば「原理原則が違う」ことにはなりません。
明人です。
> ＞いずれにせよリバータリアニズムとしては、さしたる問題
> ＞ではないように思います。しかしここに問題の焦点を持っ
> ＞てこようとするのはなぜでしょうね？
>
> 天皇制は日本にリバータリアニズムを導入する際にはネックになる問題だ
> と思いますが。妊娠中絶、銃器携帯の権利、ゲイ・レズビアンの結婚、ヘ
> イトスピーチの自由、徴兵制度、ドラッグの合法化などはアメリカ固有の
> 問題ですが、これらに関してリバータリアンの立場は明白で大変特徴的で
> す。日本の場合は天皇制や自衛隊が試金石になるのでは、ということです。
なるほど、Yuanさんの意図はわかりました。
おっしゃるように天皇制に対するスタンスは、日本では昔から「全ての輸入思想」に対する
試金石となるものだと思います。リバータリアニズムも例外ではないですね。
私は、実を言うとリバータリアニズムの急進的な政治的主張の側面に対しては、
かなり無関心なのです。その点では、ただの自由主義思想と同じものとして
リバータリアニズムを「誤解」しているのかもしれませんね。(^^;
yuanさんは、その政治的主張の急進性をリバータリアニズムの本質と考えておられるようですが、
私は、むしろその「ヌエ的」なところに可能性を感じます。
＃何度もいいますが、リバータリアニズムでは雑多な人間をヒーローとしてあげています。
yuanさんは政治的主張において、リバータリアンが「自由」にとても敏感かつ急進的だといいますが、
私の印象ではむしろ、それら政治的主張の部分は、単純な「リバータリアン論理」なるもので
演繹的に導かれているものでしかなく、それをストレートに主張すれば急進的になるというくらい
のものだと思ってます。考えなくてはいけないのは、一つ一つの政治的主張よりは
まずリバータリアニズムとは何かということです。
ちなみに前の回答で私はここで天皇制そのものをどうこう論じるつもりはなかったので、天皇制の
問題をNationの問題として少しずらして考えてみようとしたわけです。
天皇制のようなものは民族＝Nationの固有の歴史的、土着的問題です。
個人主義に立脚すればNationの問題は初めから存在しないはずの
わけですが、しかし、何故かNationがあるというのは事実です。
リバータリアニズムがアメリカで閉じている分には、考える必要はない
部分であるわけですが、NationStateに持ってきた場合はそうはいかないだろうというの
が私の考えです。また社会改造のようなスタンスは本来リバータリアニズムではとらないはずです。
むしろ自分達をSegregateする方向に行くように思います。＞これはUSAならではですね。
しかし、USAでの政治的主張をそのまま他のNationStateに持ってくると
社会改造的になります。大前研一の地域国家論のようなもの（＝リバータリアン国家）が、
全く日本で受け入れられなかったのも、まさに「一体、天皇はどこにいるの？」という疑問に
答えていなかったというのも一つの理由だと思います。
それにNLMでは、リバータリアニズムを通しての政策的な主張はおそらくしないでしょう。
することもあるかもしれませんが、私自身はあまり関心がないんです。(^^)
> >>。「左翼、共産主義者」やキリスト教徒と主張が似ようと別にリバータリアンの知ったことではないで
>>> しょう。この問題に関して共闘しても何も問題はありません。
> ＞やはり、原理原則の違う立場のものが、政策だけで野
> ＞合するのは問題ではないですか？
>
> 原理原則が違うのは主に経済政策に関してだけでしょう。思想、信教、言
> 論の自由や民族の平等に関して「原理原則」レベルで違うとは思えません。
？？！
一体、どこが共産主義とリバータリアニズムが思想、信教、言論の自由に
関して同じ原理原則なのですか？
どこが、どのように同じなのかちゃんと教えて欲しいものですね。(^^;
共産主義が信教や思想の自由、言論の自由を認めるものとでも言うのですか？
諸事情あってブラウザはあまり使えないので
この掲示板にはあまり来れないと思いますが、こんにちわ。
MLが動き始めましたね…
あちらでもよろしくおねがいします。
＃というよりあちらの発言がメインになるかも…
ところで
＞Du Yuan
昔「哲学ボード」におられた方ですか？
＞学術的な分類が悪い…
この話はそもそも明人さんが、私の引用したリバータリアン関係の文章にあっ
た「minarchisy/anarchist」という用語を指して「これは共産主義系のアナキ
ズムに由来するものであって、そんな語を含む文章は自分の支持するリバタリ
アンとは違う代物である」的なことを言ったのに端を発しています。明人さん
は「ベンサマイト／ロッキアン」こそが正当な区分だと主張したから、私はそ
んなことは無いだろうと言ったまでです。「minarchisy/anarchist」がロック
やミルに起源を持つアメリカ生まれのリバタリアニンの間でも普通に使われる
用語であることは既に示しました。学術的な区分方である「ベンサマイト／ロッ
キアン」が使われていないからといって、即リバタリアニズムでないとする方
がおかしいと私は言ったのです。
＞私の感想も的はずれなものになっているのかもしれません。
確かに瑣末な用語の話でしかありませんね。
Du Yuanさん、ご意見をありがとうございました。
「……一般人にはあまり通用しないように思います。それは学術的な分類じゃありませんか？」というご指摘が、「私は別に『学術的な分類が悪い』と言ってるわけではありません」ということであることは、理解できます。しかしながら、私は、「一般人に……通用しない」から、それは「学術的な分類」に過ぎない、あるいは「学術的な分類」という意義以上のものではない、という見方にはやはり賛成しかねます。米国のリバータリアニズムの詳細な分析が、「学術」の内部の世界を出発点にしながらも、その世界を越えて、多くの分野や領域で有効なものとして共有されるべきだと考えているからです。
そもそも、ご指摘の「一般人にはあまり通用しない」ことが、なぜ問題であるのかが説明されていないので、私の感想も的はずれなものになっているのかもしれません。
＞また、Du Yuanさんがおっしゃるような「日本の左翼を嫌って
＞リバータリアニズムにすがろうという」思考や発想で「リバー
＞タリアニズム」に関心をもっているのでもありません。
それは分かりました。でも何でいきなりリバータリアニズムなのでしょうね？ そ
もそも日本には自由主義というもの自体があまり知られてないんじゃないでしょう
か？ 例えば普通の日本人に「日本は何主義の国か？」と聞けば、９割方「民主主
義の国だ」と答えるでしょう。アメリカなどでは「liberal democracy」と前に
「liberal」が一々付くわけです。民主主義ということに関しては共産主義もさし
て変わらないわけで、冷戦下のアメリカで自由の部分が殊更強調されるのは当然と
いえば当然ですが（第一世界は「democratic」じゃなくて「free world」）、日本
の場合、マルクス主義がそこそこ強かった（？）ためか、自由主義の部分がすっ飛
ばされてるように思うんですね。それを自由、権利絶対の急進派であるリバータリ
アニズムをいきなり導入するのは何故なのか、ってのが少し疑問と言えば疑問です。
＞ご指摘の通り、「学術的な分類」だとは思いますが、だからこそ
＞意義があるのではないでしょうか？
これはよく読んでもらえれば分かると思いますが、私は別に「学術的な分類が悪い」
と言ってるわけではありません。
＞ＮＬＭでは、米国のリバータリアニズムに敬意を持ち、リバータリアン
＞たちの主張や意見に耳を傾ける姿勢を持つべきだと思いますが、「本家」
＞として仰ぐような姿勢であってはならないと希望します（投稿者の勝手な提言ですが）。
じゃあ私としては、本家を忘れて、キリスト教で言うところのモルモンや統一教会
のような得体の知れないヌエ的主義に変貌してしまわないことを願いましょう。^^;;
＞私が書いたことは、Yuさんが天皇制＝宗教＝国教だという
＞前提に対する批判です。どうも、ここでは、天皇制＝「自
＞由を侵害するような「伝統」と表現を変えているようです
＞ね。
自由主義思想からすれば当然のことだと私は思いますが。まず先にも断っ
たように（１）私自身は天皇制を「＝宗教＝国教」と見ることは主張して
いません。これは単に天皇制が自由を侵害するとする理由の一例で、先に
紹介したキリスト教会が主張しているものです。私自身は（２）文化多元
主義の観点から天皇制を批判します。宗教、文化いずれにしろ（３）天皇
制が自由を侵害していることには変わりありません。なぜなら、天皇は明
らかに、宗教であれば神道、民族文化であれば日本民族に、深く関わる存
在だからです。斯様な存在を自由民主主義を標榜する国家が優遇するとい
うことは、市民の宗教・文化活動に＿干渉＿していることに他なりません。
FREEDOM OF RELIGION http://www.lp.org/platform/for.html
We defend the rights of individuals to engage in (or abstain from)
any religious activities that do not violate the rights of others.
In order to defend freedom, we advocate a strict separation of church
and State. We oppose government actions that either aid or attack
any religion. ＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾
＾＾＾＾＾＾
経済と同じことです。統制経済を敷かなくとも、自由放任主義の市場経済
でなければリバータリアン的には「自由」とは呼べないわけです。それだ
け（４）リバータリアンが自由というものに対して＿敏感＿なわけで、で
あるなら宗教、民族に関しても同様に敏感であって当然だと私は主張する
わけです（アメリカでは実際にそうです）。（５）「いや、天皇は日本国
＿市民＿を象徴する存在であり、民族的にも宗教的にも中立な存在だ」と
主張する人はいますが、実際にキリスト教徒や少数民族が文句をつけてる
ような制度をリバータリアンが受け入れられるとは到底思えません。もし
（６）そういう詭弁もとい修正主義を認めてしまえば、リバータリアニズ
ムはその＿先鋭さを失う＿ことになり、一般の自由主義と何も変わらなく
なってしまいます。独立した政党など作る必要はありません。（７）アメ
リカではリバータリアニズムは保守に分類されがちですが、その主張の多
くは暫し左寄リベラルよりも急進的であるわけで、その辺を誤解してもら
いたくはないんですね…明人さんが誤解してると言うわけではありません
が。（８）特定の宗教、民族を優遇すれば、必然それ以外の宗教、民族を
蔑ろにするわけで、自由の侵害とともに差別にもなりますが、それはまた
別の話です。
＞ここで、私がいうNationというのは「民族」というような意味です。
＞そして、民族という言葉に含まれる意味としてその歴史性、土着的なもの
＞ということを指しているわけです。
＞もちろん、リバータリアニズムではNationを否定すると思います。
＞というか、考えに入れてないような気がします。そして、それがUSAの特殊性では
＞ないかということです。
個人主義はリバータリアニズムに関わらず自由主義一般の＿本質＿でしょ
う。「アメリカの特殊性」などではありません。（１）権利、自由を享受
できるのは契約する市民個人のみであり、（２）民族や宗教は個人が行使
する数ある権利の内の一つとしてしか認められえません。あくまで個人中
心主義であり、民族を個人の上に置き「個人の権利は民族共同体のために
犠牲しうる」などとすれば＿全体主義＿です。
＞やはり、原理原則の違う立場のものが、政策だけで野
＞合するのは問題ではないですか？
原理原則が違うのは主に経済政策に関してだけでしょう。思想、信教、言
論の自由や民族の平等に関して「原理原則」レベルで違うとは思えません。
＞いずれにせよリバータリアニズムとしては、さしたる問題
＞ではないように思います。しかしここに問題の焦点を持っ
＞てこようとするのはなぜでしょうね？
天皇制は日本にリバータリアニズムを導入する際にはネックになる問題だ
と思いますが。妊娠中絶、銃器携帯の権利、ゲイ・レズビアンの結婚、ヘ
イトスピーチの自由、徴兵制度、ドラッグの合法化などはアメリカ固有の
問題ですが、これらに関してリバータリアンの立場は明白で大変特徴的で
す。日本の場合は天皇制や自衛隊が試金石になるのでは、ということです。
Du Yuanさんの投稿、興味深く読んでいます。投稿でのご意見については、明人さんがこたえられていることに、私も基本的には同感です。このサイトで提唱しようとしている「リバータリアニズム」は、日本のいわゆる右翼勢力や民族派の主張とは、思想的にまったく背景を異にするものであるうえに、かれらとの「共闘」や「連帯」を考慮するものでもない、と私は理解しています。また、Du Yuanさんがおっしゃるような「日本の左翼を嫌ってリバータリアニズムにすがろうという」思考や発想で、「リバータリアニズム」に関心をもっているのでもありません。おそらく、明人さんや、また、古村さん、太郎さんをはじめとする投稿者の方々も、同様ではないでしょうか。「左翼を嫌って」ということではなく、従来の「左翼・右翼」といった単純な分類や、そのレッテル貼りから演繹される党派的発想といったものなどへの嫌悪感は、共有しているのではないかとは思いますが。みなさん、いかがでしょうか？
また、Du Yuanさんは、リバータリアニズムを「その主義の内部で『…派』と分けるのに、ベンサマイトとかロッキアンと哲学者で分けるようなことは一般人にはあまり通用しないように思います」とおっしゃってますが、「一般人に……通用しない」とのご批判には、賛成できません。ご指摘の通り、「学術的な分類」だとは思いますが、だからこそ意義があるのではないでしょうか？
米国のリバータリアニズムを調査研究し、日本に紹介する目的のひとつは、日本の国家戦略を構築するためでもあると思います。米国の思想潮流を一つひとつ詳細に検討することなしには、有効な国家戦略を構想することは、不可能だからです。
このＬ＠Ｊのサイトで議論をすすめていく過程で、「本家アメリカのリバタリアンは絶対認めない」あるいは認める、といった基準を材料にして議論のなかみを検討していくのは、必要な作業のひとつだとは思います。だからといって、その基準を絶対視する必要はまったくありません。ＮＬＭでは、米国のリバータリアニズムに敬意を持ち、リバータリアンたちの主張や意見に耳を傾ける姿勢を持つべきだと思いますが、「本家」として仰ぐような姿勢であってはならないと希望します（投稿者の勝手な提言ですが）。
明人さんへ。メールでも通知しましたが、テスト送信、無事到着です。ありがとうございました。
明人です。
> リバータリアンのようなアメリカ的な「なにか」を、日本的な基準でい
> うところの「右翼」であるとか、簡単には断じられないですね。^^;;
ここを強烈に誤解されているようですが、リバータリアニズム＝反共＝右翼志向
ということではありません。リバータリアニズムを右翼にすりよせような
どということは毛頭思っていませんし、書いたことも全くありません。
私は、リバータリアニズムを従来の右翼左翼の2元論の範疇ではとらえて
いません。そのことは昔少し書いたことがあります。
> 日本の左翼を嫌ってリバータリアニズムにすがろうというのなら、それ
> はちょっと違うんじゃないの、と思います。リバータリアンが否定する
> のは「伝統」じゃなくて「国家の干渉」です。自由を侵害するような
> 「伝統」には、彼等は当然反対するでしょう。天皇＿制＿という政治制
> 度に反対するからといって、何も民族文化・伝統としての天皇＿自体＿
> を否定する必要はありません。天皇を崇拝したければプライベートで自
> 由に行えば良いことであり、それは奨励されるべきです。
私が書いたことは、Yuさんが天皇制＝宗教＝国教だという前提に対する
批判です。どうも、ここでは、天皇制＝「自由を侵害するような 「伝統」」
と表現を変えているようですね。はたして、そうであるのかも、独断
することはできないと考えるわけです。なにを根拠にそう主張されるのか
は分かりませんが。
＃だからといって、私が民族派にすりよろうとしているというわけでは
ありませんよ。
> ＞そこでは、最初からNationの問題がありません。なぜなら
> ＞基本的にアメリカはUnitedStatesであり、NationStatesで
> ＞はないからです。
>
> リバータリアニズムにも自由主義一般にも「nation」などという概念は
> 存在しないでしょう。あるのは「市民としての個人」のみです。「nation」
> なんて概念を導入したら、もはやリバータリアニズムじゃなくなってし
> まうと思いますが。
ここで、私がいうNationというのは「民族」というような意味です。
そして、民族という言葉に含まれる意味としてその歴史性、土着的なもの
ということを指しているわけです。
もちろん、リバータリアニズムではNationを否定すると思います。
というか、考えに入れてないような気がします。そして、それがUSAの特殊性では
ないかということです。
> アメリカのリバータリアニズムを日本の右翼、民族派に迎合させようと
> するのは、ちょっと無理があると思いますね。
かなり、この点に根強い誤解があるようですね。
繰り返しますが、「 アメリカのリバータリアニズムを日本の右翼、民族派に
迎合させようとする」気は毛頭ないですし、一度たりとも書いたことはありません。(^^;
どういう思い込みから、そのように、繰り返し言うのでしょうか？
>
> 要は、「自由、権利を侵害するもの」についてリバータリアンが＿敏感＿
> になるのは当然だろう、ということです。「左翼、共産主義者」やキリ
> スト教徒と主張が似ようと別にリバータリアンの知ったことではないで
> しょう。この問題に関して共闘しても何も問題はありません。
共闘しても何も問題はありませんといえるかどうか？
やはり、原理原則の違う立場のものが、政策だけで野合するのは問題ではないですか？
>Libertarian Alianceの彼も同
> 様です。私の場合は、宗教と言うより、天皇は日本＿民族＿の王様と考
> えますので、少数民族を抱える自由民主主義国家の象徴としては適切で
> ないと考えます。「日本国市民＝日本民族」と暗黙の内に言ってるよう
> なものですから。
私のいうNationというのはまさにこの意味での「民族」です。
ただ、天皇を王様＝kingと捉えるのがいいのか、Presidentと捉えるべき
なのかEmperorと捉えるのがいいのか、私にはわかりませんが、
いずれにせよリバータリアニズムとしては、さしたる問題ではないように
思います。しかしここに問題の焦点を持ってこようとするのはなぜでしょうね？
＞副島氏の分類によると、アメリカのリバータリアンはベンサマ
＞イトリバータリアンとロッキアンリバータリアンの２つの大分
＞類ということになりますが、このような観点はこのFAQにはない
リバータリアニズムってのはアメリカに政党もある、結構普通の主義な
んですよね。だから、その主義の内部で「…派」と分けるのに、ベンサ
マイトとかロッキアンと哲学者で分けるようなことは一般人にはあまり
通用しないように思います。それは学術的な分類じゃありませんか？
Anarchist、Minarchistは単に政策に関する急進派、穏健派を指すよう
です。思想背景が異なるわけではないと思います。
＞リバータリアンは、伝統的なものをやみくもに否定するようなことは、
＞左翼ではないですからしないでしょう。これは私見ですが天皇制のよ
＞うな土着的な「なにか」を、西洋的な基準でいうところの宗教である
＞とか、簡単には断じられないと考えます。
リバータリアンのようなアメリカ的な「なにか」を、日本的な基準でい
うところの「右翼」であるとか、簡単には断じられないですね。^^;;
日本の左翼を嫌ってリバータリアニズムにすがろうというのなら、それ
はちょっと違うんじゃないの、と思います。リバータリアンが否定する
のは「伝統」じゃなくて「国家の干渉」です。自由を侵害するような
「伝統」には、彼等は当然反対するでしょう。天皇＿制＿という政治制
度に反対するからといって、何も民族文化・伝統としての天皇＿自体＿
を否定する必要はありません。天皇を崇拝したければプライベートで自
由に行えば良いことであり、それは奨励されるべきです。
＞そこでは、最初からNationの問題がありません。なぜなら
＞基本的にアメリカはUnitedStatesであり、NationStatesで
＞はないからです。
リバータリアニズムにも自由主義一般にも「nation」などという概念は
存在しないでしょう。あるのは「市民としての個人」のみです。「nation」
なんて概念を導入したら、もはやリバータリアニズムじゃなくなってし
まうと思いますが。
＞ひとつにアメリカのリバータリアニズムの政策的主張
＞を絶対化する必要はないと思います。
アメリカのリバータリアニズムを日本の右翼、民族派に迎合させようと
するのは、ちょっと無理があると思いますね。そもそもアメリカでも右
左といった単純な二元論には収まりきらない存在なのですから。
＞天皇制＝宗教＝国教というのは、左翼、共産主義者の主張であり、
＞すくなくともリバータリアンの主張ではありません。
＞主張の内容をみるとReligiousRightというよりは、Religious Leftという感じですね。
日本基督教団は福音主義ですからプロテスタントですね。英国教会に反
発してアメリカに来てるわけですし、左か右かと言えば反体制の左でしょ
うか（笑）。カトリックの場合、ヒトラーやムッソリーニ、フランコな
どに協力したことからも分かるように、政治的には右でしょうね。市民
権運動を推進したキング牧師は南部白人共に「共産主義者め！」と罵ら
れたそうです（笑）。
要は、「自由、権利を侵害するもの」についてリバータリアンが＿敏感＿
になるのは当然だろう、ということです。「左翼、共産主義者」やキリ
スト教徒と主張が似ようと別にリバータリアンの知ったことではないで
しょう。この問題に関して共闘しても何も問題はありません。アメリカ
の「ReligiousRight」はリバータリアンともリベラルとも対立していま
す。彼等は公立学校でのお祈りや生物の授業で創造説を教えること、妊
娠中絶非合法化を支持してますから。
＞天皇制＝宗教＝国教というのがあなたのお話の前提のようですね。
先にも引用したように、ニュージーランドのリバータリアン党等はイギ
リス王室を君主制として批判しています。Libertarian Alianceの彼も同
様です。私の場合は、宗教と言うより、天皇は日本＿民族＿の王様と考
えますので、少数民族を抱える自由民主主義国家の象徴としては適切で
ないと考えます。「日本国市民＝日本民族」と暗黙の内に言ってるよう
なものですから。
＞しかし軍の問題については、まさにLOCALな問題がからむので、
＞ますますリバータリアンとしても見解の統一は難しいだろう
＞と思います。
日本国内でも難しいかも知れませんね。
こんばんわ。明人です。
Du Yuanさん、鋭い指摘をどうもです。(^^)
私は、リバータリアニズムのエバンジェリストというわけではないので以下の意見は私見ということで、ご理解ください。
> ＞なるほど。しかし、国家が小さいということは具体的にどのような
＞ことを言っておられるのでしょうか？
> リバターリアン国家なら警察、国防、契約履行の保証に機能は限定され、そ
> れも極力小さいほうが良いってことでしょう。
そのとおりです。
> リバータリアニズムでも普通に使われる語のようですが？ いずれにしろ、
>この ＦＡＱには
このFAQにも、「Modern libertarianism has multiple roots.」とかかれていますね。ようするに前にポストしたようにリバータリアンの統一見解というのはないということでしょう。
いろんなリバータリアンがいるということです。
私が思ったのは、このFAQではもしかしてリバータリアン社会主義者＝アナキストをリバータリアンの範疇にいれている
のではないかということです。
副島氏の分類によると、アメリカのリバータリアンはベンサマイトリバータリアンと
ロッキアンリバータリアンの２つの大分類ということになりますが、このような観点は
このFAQにはないのではないかと思います。＞よくは読んでませんが。
> ＞自衛隊の放棄＝自衛権の放棄であるならば、リバータリアンの主張では
> ＞ありません。
> 「自衛権」ってのは、市民が各自武装して自衛するってことです。国に面
> 倒見てもらわずに。これは急進的なリバータリアンの話で、穏健なminarchist
> ならば国防軍は許容できるでしょうが、それでも小さいに越したことはな
> いでしょう。
その通りです。さらに軍の民営化の可能性まで考えているリバータリアンもいるようですよ。（D.フリードマンとか）
Cato研究所の軍隊出動に関する主張、つまりunless American vital interests are at stake.の点は、まさにアメリカンリバータリアンらしいものですね。
しかし軍の問題については、まさにLOCALな問題がからむので、ますますリバータリアンとしても見解の統一は難しいだろうと思います。
このCATOの文章にあるようにGEOSTRATEGICな問題が必然的にからみます。なにせ、日本の隣には巨大な共産主義国家が控えていますからね。^^;
当然のことながら、現状ではリバータリアン国家などこの世に存在していないのですから、
世界中がリバータリアン国家になった前提でものを考えてもしょうがないですね。。
アメリカでこのような非現実とも思える主張がまがりなりにも可能であるのは、アメリカが「覇権国」だから、ではないでしょうか？
しかし、いずれにせよ、どのような形をとれ、リバータリアンたるものが「自衛権」を放棄することはないでしょう。
>＞天皇制＝信教の自由の放棄であるなら、これもリバータリアン
>＞の主張ではありません。しかし、天皇制＝信教の自由の放棄だ
>＞と軽薄なことは言えないでしょう？
>天皇制を認めちゃう方がリバータリアンとして「軽薄」だと思いますが。^^;;
>つまり、国家が国民の宗教活動に干渉してるってことです。経済活動と同じですね。
> リバータリアンが国教のような制度を認められるとは到底思えません。
天皇制＝宗教＝国教というのがあなたのお話の前提のようですね。
＃もしかして、これがあなたの一番主張したい点でしょうか？
もし、天皇制が宗教であり、国教として強制されるのであれば、リバータリアンとしても、国教のような制度を認めるとは到底思えません。
しかし、天皇制＝宗教＝国教というのは、左翼、共産主義者の主張であり、すくなくともリバータリアンの主張ではありません。
リバータリアンは、伝統的なものをやみくもに否定するようなことは、左翼ではないですからしないでしょう。
これは私見ですが天皇制のような土着的な「なにか」を、西洋的な基準でいうところの宗教であるとか、簡単には断じられないと考えます。
私の考えでは天皇制＝宗教とは考えていません。
ただ、ここら辺の議論は難しいですし、私はあまり知らないので、この場で議論するつもりはありません。というかリバータリアニズムとの関係でさして重要な問題とは思いません
。天皇制を宗教と思うリバータリアンは、それに反対するでしょうし、そう思わないリバータリアンは反対しないでしょう。
しかし、もし、神道を国教として、強制するということであるならば、これはリバータリアンとしては問題にするでしょうね。
>仮に信教の 自由侵害でないとしても、斯様な制度を正当化するのは難しいでしょう。治安にも
>国防にも関係ないし、無理やりこじつけるしかありません。でももしそうしたら、
>本家アメリカのリバタリアンは絶対認めないでしょうね。
はたして、そうでしょうか？
ひとつにアメリカのリバータリアニズムの政策的主張を絶対化する必要はないと思います。
特に、これらの政治的主張にはかなりの幅があると考えて良いでしょう。
アメリカのリバータリアンの政策的主張は、前にポストしたこともあるのですが、アメリカがUSAであるという特殊性を強く持っています。
そこでは、最初からNationの問題がありません。なぜなら基本的にアメリカはUnitedStatesであり、NationStatesではないからです。
しかし、その他多くの国は、歴史的にNationStatesとしてあります。
そこにある歴史的なもの、土着的なものを認めるということが、リバータリアニズムの原理に反するものなのかという問題があります。
私の考えでは、リバータリアニズムはそれをおそらく認めると思います。
ハイエクがそれを認めたようにです。
＞ 日本キリスト教協議会総幹事・大津健一：
＞ 日本基督教団牧師・島しず子：
これらの、団体やら人間を私は全く知らないのですが、主張の内容をみるとReligious
Rightというよりは、Religious Leftという感じですね。(^^;
尤もこれはリバータリアニズムとは関係ない話です。それとも、これらの人の主張が正し
くて、天皇制は宗教であり国教であるということの根拠の一つだといいいたいのですか？
＞あとリバータリアニズムは移民万歳ってのも素晴らしいですな
素晴らしいですな〜 ヽ( ^^)ノヽ(^ )
＞なるほど。しかし、国家が小さいということは具体的にどのような
＞ことを言っておられるのでしょうか？
リバターリアン国家なら警察、国防、契約履行の保証に機能は限定され、そ
れも極力小さいほうが良いってことでしょう。
＞もとのリンクを見るとminarchistやらanarchistやらという
＞単語が結構でていて、どうもリバータリアン社会主義とごっちゃに
＞リバータリアニズムを論じているような気がします。
What's a minarchist?
There are essentially two factions in the Libertarian Party, the
Minarchist faction and the Anarchist faction. I consider myself
a member of the former.
リバータリアニズムでも普通に使われる語のようですが？ いずれにしろ、この
ＦＡＱには：
Modern libertarianism has multiple roots. Perhaps the oldest is the
minimal-government republicanism of the U.S.'s founding revolutionaries,
especially Thomas Jefferson and the Anti-Federalists. Adam Smith, John
Stuart Mill and the "classical liberals" of the eighteenth and nineteenth
centuries were another key influence. More recently, Ayn Rand's philosophy
of "ethical egoism" and the Austrian School of free-market capitalist
economics have both contributed important ideas. Libertarianism is alone
among 20th-century secular radicalisms in owing virtually nothing to Marxism.
E. Resources E2. Books ＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾
Friedman, Milton and Friedman, Rose, Free to Choose: A Personal
Statement (Harcourt Brace Jovanovich, 1980).
Hayek, Friedrich A. The Constitution of Liberty (Henry Regnery Company, 1960).
Hayek, Friedrich A. The Road to Serfdom (University of Chicago Press, 1944).
とあります。
＞自衛隊の放棄＝自衛権の放棄であるならば、リバータリアンの主張では
＞ありません。
「自衛権」ってのは、市民が各自武装して自衛するってことです。国に面
倒見てもらわずに。これは急進的なリバータリアンの話で、穏健なminarchist
ならば国防軍は許容できるでしょうが、それでも小さいに越したことはな
いでしょう。
http://www.cato.org/research/def-st.html
Cato's vision includes a national defense based on strategic independence,
which resists military intervention unless American vital interests are at
stake. The extended U.S. defense perimeter of the Cold War--now
outdated--needs to be retracted. Currently, U.S. defense policy is not based
on the nation's geostrategic situation. Under the direction of Ivan Eland,
Cato's research work in defense is currently devoted to the following major
issue areas: (1) restructuring U.S. military forces to fit the U.S. geostrategic
situation and to better defend American vital interests, (2) reducing the
bloated defense budget, (3) cutting unneeded or redundant weapons
systems, (4) increasing funding for weapon systems that are funded
inadequately.
次のはニュージーランドのリバータリアン党で、アイン・ランド、
米Libertarian Party、The Cato Instituteへのリンクがあります。
ロンドン大の彼はLibertarian Allianceの人です。http://www.libertarian.org/LA/
＞天皇制＝信教の自由の放棄であるなら、これもリバータリアン
＞の主張ではありません。しかし、天皇制＝信教の自由の放棄だ
＞と軽薄なことは言えないでしょう？
天皇制を認めちゃう方がリバータリアンとして「軽薄」だと思いますが。^^;;
つまり、国家が国民の宗教活動に干渉してるってことです。経済活動と同じですね。
リバータリアンが国教のような制度を認められるとは到底思えません。仮に信教の
自由侵害でないとしても、斯様な制度を正当化するのは難しいでしょう。治安にも
国防にも関係ないし、無理やりこじつけるしかありません。でももしそうしたら、
本家アメリカのリバタリアンは絶対認めないでしょうね。
【信仰の立場から天皇制賛美の「君が代」は歌えない】
＞「日の丸・君が代」法制化に反対するキリスト者らによる緊急集会が七月十三
＞日、東京・新宿区の信濃町教会で開かれ、約二百人が参加しました。「キリス
＞ト教『日の丸・君が代』法制化反対署名運動センター」が呼びかけたもの…
＞「私たちは信仰の立場から、天皇制賛美の『君が代』は歌えない」とのべ、ね
＞ばり強くたたかう決意を表明しました。在日韓国・朝鮮人の牧師や弁護士、中
＞学教師などがつぎつぎと発言。法制化によって強制が強められることへの不安
＞を語りました…児玉議員は、明治の時代のキリスト者、内村鑑三が「君が代」
＞が国歌にふさわしくないとのべていたことも紹介し、「民主主義を守り、内心
＞の自由を尊ぶすべてのみなさんと手をたずさえていきたい」とのべ、参加者を
＞激励しました。
日本キリスト教協議会総幹事・大津健一：
＞君が代の「君」は天皇を指すとされ、宗教的存在とされる天皇を讃美
＞する天皇を賛美する君が代を法制化し強制することは、魂に介入する
＞問題で信教の自由を侵害する。
日本基督教団牧師・島しず子：
＞君が代は天皇賛美の歌で国民主権と信教の自由を侵す。国を愛するこ
＞とは内面にゆだねらるべきもので、強制はゆるされない。
あとリバータリアニズムは移民万歳ってのも素晴らしいですな：
How do libertarians want to handle immigration?
People have the right to travel anywhere, and to take any job offered
them, so long as they do it at their own expense and without violating
the rights of others. A way to help the poor is to let them go where
the work is, regardless of borders. Studies show that immigrants don't
take jobs from others, they add to the economy and help create more
jobs. America was built by immigrants who came here seeking nothing but
opportunity and freedom -- and created the greatest, most productive
society ever. Respect for human rights and compassion for the world's
poor require that we relax immigration restrictions.
> 皆さん、はじめまして。
>
はじめまして。。かな？(^^;
> 素朴な疑問なんですが、何故「リバータリアン」と延ばすんでしょう？
> Liberty（自由）も日本語ではリバーティ？（アメリカ在住なもので、
> その辺の訳語には疎いんです）
>
私も疎いんです。ヽ( ^^)ノヽ(^ )
> 閑話休題。国家が小さいほうが望ましいなら、国防軍も極力小さくす
> べきなのは当前でしょう。アメリカ等で銃器携帯の権利を主張してる
> のもリバータリアンです。
>
なるほど。しかし、国家が小さいということは具体的にどのような
ことを言っておられるのでしょうか？
国家が小さいというのは、その役割の小ささ、財政規模の小ささ、
役人など人員規模の小ささなどいろいろと考えられますよね。
> http://www.tuxedo.org/~esr/faqs/libertarianism.html
> What about national defense?
> This issue makes minarchists out of a lot of would-be anarchists.
> One view is that in a libertarian society everyone would be heavily
> armed, making invasion or usurpation by a domestic tyrant excessively
> risky. This is what the Founding Fathers clearly intended for the
> U.S. (the Constitution made no provision for a standing army,
> entrusting defense primarily to a militia consisting of the entirety
> of the armed citizenry). It works today in Switzerland (also furnishing
> one of the strongest anti-gun-control arguments). The key elements in
> libertarian-anarchist defense against an invader would be: a widespread
> ideology (libertarianism) that encourages resistance; ready availability
> of deadly weapons; and no structures of government that an invader
> can take over and use to rule indirectly. Think about the Afghans, the
> Viet Cong, the Minutemen -- would you want to invade a country full of
> dedicated, heavily armed libertarians? :-) Minarchist libertarians
> are less radical, observe that U.S. territory could certainly be protected
> effectively with a military costing less than half of the bloated U.S.
> military budget.
>
> What is the libertarian position on the military draft?
> History shows that free people can be counted on to defend their homes and
> their country. But the draft is slavery, and slaves make lousy defenders of
> freedom. I like knowing I'm being protected by people who are in the military
> because they want to be there, not because they were forced against their will
> to be there. A military focused on defending America instead of policing the
> globe would reduce manpower needs and further eliminate any reason to have
> a draft or draft registration. Let's let free people defend freedom. [3]
>
> 天皇制は、信教の自由、政教分離の侵害である以前にも、リバータリ
> アン的には明らかに税金の無駄遣いのような気がしますが、どうなん
> でしょうね。まぁアメリカ生まれの政治思想なら、君主制に反対なの
> は当然なのかも知れないけれど。
私は、土着の日本原住民なもので英語は辞書を引かないとよくわからないので、このFaqはまだよく検討していません。
しかし、もとのリンクを見るとminarchistやらanarchistやらという
単語が結構でていて、どうもリバータリアン社会主義とごっちゃに
リバータリアニズムを論じているような気がします。
libertarian.orgが出しているFAQに関しては、トップにきゅうり訳
が載っています。下手な訳ですが、これとの整合性はどうなっていますか？
>
> 自衛隊廃止、天皇制廃止じゃあ日本の右翼からは軒並み嫌われてしまい
> そう（笑）。
>
この最後のリンクは、ロンドン大学の学生さんが書いた文章ですね。
これも、アメリカのリバータリアニズムとの整合性はありますか？
自衛隊の放棄＝自衛権の放棄であるならば、リバータリアンの主張では
ありません。
天皇制＝信教の自由の放棄であるなら、これもリバータリアンの主張ではありません。しかし、天皇制＝信教の自由の放棄だと軽薄なことは言えないでしょう？
前にも少し書いたことがあるのですが、リバータリアニズムというのは
老子からフリードマンまでをヒーロー（教祖ではない）としてあげています。
これらの人がみな同じ政治主張を持っているわけがありません。
どうように、リバータリアニズムも各論は、かなり様々のような気がしています。
マルクス主義のようにマルクスを教祖として戴く、カルトではないのです。
そこが、リバータリアニズムが曖昧ではありながら可能性を持った運動である所以でしょうね。(^^)
皆さん、はじめまして。
素朴な疑問なんですが、何故「リバータリアン」と延ばすんでしょう？
Liberty（自由）も日本語ではリバーティ？（アメリカ在住なもので、
その辺の訳語には疎いんです）
閑話休題。国家が小さいほうが望ましいなら、国防軍も極力小さくす
べきなのは当前でしょう。アメリカ等で銃器携帯の権利を主張してる
のもリバータリアンです。
http://www.tuxedo.org/~esr/faqs/libertarianism.html
What about national defense?
This issue makes minarchists out of a lot of would-be anarchists.
One view is that in a libertarian society everyone would be heavily
armed, making invasion or usurpation by a domestic tyrant excessively
risky. This is what the Founding Fathers clearly intended for the
U.S. (the Constitution made no provision for a standing army,
entrusting defense primarily to a militia consisting of the entirety
of the armed citizenry). It works today in Switzerland (also furnishing
one of the strongest anti-gun-control arguments). The key elements in
libertarian-anarchist defense against an invader would be: a widespread
ideology (libertarianism) that encourages resistance; ready availability
of deadly weapons; and no structures of government that an invader
can take over and use to rule indirectly. Think about the Afghans, the
Viet Cong, the Minutemen -- would you want to invade a country full of
dedicated, heavily armed libertarians? :-) Minarchist libertarians
are less radical, observe that U.S. territory could certainly be protected
effectively with a military costing less than half of the bloated U.S.
military budget.
What is the libertarian position on the military draft?
History shows that free people can be counted on to defend their homes and
their country. But the draft is slavery, and slaves make lousy defenders of
freedom. I like knowing I'm being protected by people who are in the military
because they want to be there, not because they were forced against their will
to be there. A military focused on defending America instead of policing the
globe would reduce manpower needs and further eliminate any reason to have
a draft or draft registration. Let's let free people defend freedom. [3]
天皇制は、信教の自由、政教分離の侵害である以前にも、リバータリ
アン的には明らかに税金の無駄遣いのような気がしますが、どうなん
でしょうね。まぁアメリカ生まれの政治思想なら、君主制に反対なの
は当然なのかも知れないけれど。
http://www.libertarianz.org.nz/policy/republic.htm
A Constitutional Republic
Libertarianz, while respectful of many aspects of our Western
heritage, will sever constitutional links with the British Crown
and establish a new Republic of New Freeland, ratified by its own
Declaration of Independence and a Constitution. These documents
will enshrine the rights of all citizens to life, liberty and
the pursuit of private property and personal happiness, and limit
the role of government to that of upholding and protecting those
rights. All treaties and international agreements must not breach
the amended Bill of Rights and must be ratified before signature.
http://www.capital.demon.co.uk/LA/historical/royalty.txt
There is more to the British State than the British Head of State.
But the principle of having a hereditary royal family which goes
through the motions of possessing an entire nation - of reigning
over subjects rather than serving citizens - is the very opposite of
the philosophy of libertarianism. So the British royal family and
the chances of it collapsing, or being got rid of, are of special
interest to libertarians.
自衛隊廃止、天皇制廃止じゃあ日本の右翼からは軒並み嫌われてしまい
そう（笑）。
> 機会があったら読んでみてください。
田中さん、情報をどうもです。(^^)
面白そうな本ですね。また、機会があったら探して読んでみようかと
思います。
こんばんわ。酒さん、肝臓さん。
ようこそ、L@Jへ
> ＞リバータリアン的には国防軍（自衛権）も天皇制（信教の自由）も
> ＞反対ですかね、やっぱ？
>
> それはそうでしょう。アメリカの場合、宗教系のネオ・コンサバもリバタリアンも一応右側の保守派に分類されますが、リバタリアンが自由を侵害するような制度、政策を認るわけがありません。
なるほど、「リバタリアンが自由を侵害するような制度、政策を認るわけがありません。」というのは尤もだと思います。
しかし、国防軍（自衛権）も天皇制（信教の自由）も個人の自由を侵害するような制度、政策とは全く言えないですね。
もちろん、これらは日本の共産主義者は認めないでしょうが。。
もしかして、リバータリアニズムをリバータリアン社会主義と
勘違いしていませんか？
＞アメリカの宗教右翼は日本の天皇崇拝民族派に相当しましょうか。
＞国防軍も軍縮支持、徴兵も拒否です。日本なら自衛隊反対、縮小です＞ね。いずれにしろ、リバタリアンは日本の民族派のような輩をリベラ＞ル新左翼並に嫌います。
ここで、アメリカの宗教右翼＝日本の天皇崇拝民族派＝「国防軍も軍縮支持、徴兵も拒否」とありますが、リバータリアンは日本の天皇崇拝民族派のような輩をなぜか嫌うということですから、反対の立場、つまり、「国防軍も軍縮支持、徴兵も拒否」は「しない」という立場ということにはなりませんか？
＃ちなみに「日本の天皇崇拝民族派」というのはどういうものか、よく
私は知らないのですが。
> 一般人の知識人層でね。アイン・ランドは、哲学の学者の間では普通相手にされません。哲学を一般大衆に広めたってことで有名なだけで、特に真新しいこと言ったわけでもないし。アメリカでの評価は日本での宮台より下、小林よしのりより少し上くらい？
素晴らしい。もしかしてアインランドを原書でお読みですか。(^^)
「哲学を一般大衆に広めたってことで有名なだけ」と書かれていますが
どのような哲学をランドは広めたのですか？
＞リバータリアン的には国防軍（自衛権）も天皇制（信教の自由）も
＞反対ですかね、やっぱ？
それはそうでしょう。アメリカの場合、宗教系のネオ・コンサバもリバタリアンも一応右側の保守派に分類されますが、リバタリアンが自由を侵害するような制度、政策を認るわけがありません。アメリカの宗教右翼は日本の天皇崇拝民族派に相当しましょうか。国防軍も軍縮支持、徴兵も拒否です。日本なら自衛隊反対、縮小ですね。いずれにしろ、リバタリアンは日本の民族派のような輩をリベラル新左翼並に嫌います。
＞Ayn Randは日本では、余り有名ではありませんね。アメリカ
＞人で大学に行ったことがある人なら、リバータリアニズムの
＞話をすると、必ず彼女の話になるし、知識人層なら作品を読
＞んでいる人々が多いです
一般人の知識人層でね。アイン・ランドは、哲学の学者の間では普通相手にされません。哲学を一般大衆に広めたってことで有名なだけで、特に真新しいこと言ったわけでもないし。アメリカでの評価は日本での宮台より下、小林よしのりより少し上くらい？
noiztrackerさんのご意見は、掲示板36番、40番の拙文と問題意識で若干重なる部分があると思います。日本において過去に「リバータリアニズム」「リバータリアン」ということばであらわされてきたものに対しては、現代の「リバータリアニズム」の立場から位置づけと論評が必要ではないかと感じています。しかしながら、現代の「リバータリアニズム」という名称が、「焼き直しである」という指摘は疑問です。「リバータリアニズム」ということばを使うことは、「昔に使い古された名称を再度採用する」ことではない、と思いますが。いかがでしょうか？
> はじめまして。
はじめまして。
> ＞リバータリアン社会主義をリバータリアニズムとされてしまう可能性
> さっそくの質問で恐縮ですが、ご教示ください。現在では自由市場経済
> 万能主義のリバタリアニズムがリバタリアニズムなのであって、大昔に
> アナキストが国家の弾圧をさけるために自称したリバタリアンが言うと
> ころの主義・主張のことではないようですが、現代のリバタリアニズム
> を啓蒙されようとする方々はみな、その名称が焼き直しであることの説
> 明ははぶかれるのでしょうか？ 昔に使い古された名称を再度採用する
> のはなぜかということを説明するのは啓蒙する上でも益するところがあ
> ると思いますが...
この件については、旧掲示板の１６７〜１７１番辺りで一度論じたことがあります。そちらを一度御参照ください。
リバータリアン社会主義という言葉をご存知とは、よく勉強されていますね。(＾＾)
私はこの言葉は最近知ったのですが、私見をここでまとめてみますと、
リバータリアン社会主義＝アナキズムですが、これは基本的には
共産主義です。一方、リバータリアニズムの方は、アナキズムでは
まったくありませんし、まして共産主義とは対局に位置するものです。
いろんな形をとったところで、基本的には、私的所有権を認めない
平等のドグマか、私的所有権を認める自由のイデオロギーかという点で、二つの相反するものです。自由がらみの言葉を左翼＝反自由主義連中に全て使われてしまっているので、リバータリアンという不幸な
名前が採用されたというのは、リバータリアニズム入門にも経緯が
書いてあります。
日本には、一般的にはアナキズムという言葉しか流布していないので
基本的には、誤解はないはずですが、そのうち左翼、共産主義陣営が商標権？を問題してくるでしょうね。(＾＾;;
国防軍（自衛権）も天皇制（信教の自由）も反対ですかね、やっぱ？
はじめまして。
＞リバータリアン社会主義をリバータリアニズムとされてしまう可能性
さっそくの質問で恐縮ですが、ご教示ください。現在では自由市場経済
万能主義のリバタリアニズムがリバタリアニズムなのであって、大昔に
アナキストが国家の弾圧をさけるために自称したリバタリアンが言うと
ころの主義・主張のことではないようですが、現代のリバタリアニズム
を啓蒙されようとする方々はみな、その名称が焼き直しであることの説
明ははぶかれるのでしょうか？ 昔に使い古された名称を再度採用する
のはなぜかということを説明するのは啓蒙する上でも益するところがあ
ると思いますが...
あっでもアナルコ・キャピタリズムの笠井潔氏はもともと新左翼の人間
だっただけあって、そこら辺りは意識されていたようです :D
田中です。
リバータリアンに徹底的に嫌われてるビルクリントンに関係する
本を２冊紹介したいと思います。
1. "誰がテポドンの開発を許したか？” 文芸春秋
クリントンがいかに、ロシア、中国、北朝鮮に国益を売った
かが事細かに書いてあります。副島先生の言われるとおり、
アジア全域が不安定になったのはクリントンの中国、北朝鮮
への融和政策が原因だということがよくわかる本です。
（個人的には、東アジアが不安定なのは、日本が国家の呈
をなしてない事が、もう一つの原因という気がしています。）
2. "陰謀 大統領を葬れ” 大森実 徳間書店
保守派（共和党系）の人に嫌悪されているビルクリントンが、
なぜ２期大統領を勤められたのか不思議だったのですが、
この本を読んで少しだけ謎が解けました。
マイノリティ（作者は在アメリカの日本人）がいかに
クリントン（や妻殺しのＯＪシンプソン）を好いているかを、
自分の言葉で書いています。クリントンを愛して
いる人たちの精神構造がわかって面白いです。
機会があったら読んでみてください。
以上
> ＞しかしグリーンスパンがこれほどアンランドと近いところにいる人間だとは意外でした。もしかしてリバータリアンなのか？
>
> FEDの会長さんですね。
> 既に、皆さん、関連して色々書かれてますが、私も知ってる事を少し。
> 私の経済学の教授によれば、グリーンスパン氏は"big fun of Milton Freidman"なのだそうです。仮にリバータリアンでは無いとしても、その考えに理解が有る人で或る事は明らかです。
なるほど、フリードマンのファンでしたか。
>
> ATLAS SHRUGGED、非常に面白そうでは有りますが、とても分厚い本であると聞いて、戦意が萎えました。
> 我ながら情けない…。
実際、1000ページ強の厚さです。それも小さめの活字でぎっちりと
１０００ページですからね。(^^；ゞ
小説というのは、途中から読んだり出来ないですし、かなり骨の
折れる作業ですね。
おまけに、英文そのものも簡単に読めそうな文章ではないです。
ところで、NLMMLは2月の後半からはじめます。今、MLサービスの側のシステム更新時期でまだ少し時間が掛かりそうです。
テスト終わりました。
文章問題なので、書く時間が足りずに困りました。
多分駄目です。
＞しかしグリーンスパンがこれほどアンランドと近いところにいる人間だとは意外でした。もしかしてリバータリアンなのか？
FEDの会長さんですね。
既に、皆さん、関連して色々書かれてますが、私も知ってる事を少し。
私の経済学の教授によれば、グリーンスパン氏は"big fun of Milton Freidman"なのだそうです。仮にリバータリアンでは無いとしても、その考えに理解が有る人で或る事は明らかです。
ATLAS SHRUGGED、非常に面白そうでは有りますが、とても分厚い本であると聞いて、戦意が萎えました。
我ながら情けない…。
> お久し振りです。
お久しぶりです。(^^)
> 僕は有名なAtlas ShruggedやThe Fountainheadは厚くて読む勇気がありませんが、Anthemだけは読みました。ジョージ・オーゥエルの『1984年』にそっくりの内容でした。
> アラン・グリースパンはランド自身からobjectivistとして公認された人物らしいですね。
グリーンスパンは、ランドのサークルに若い頃入っていたそうです。
ここら辺のことは、例の文芸春秋を読むと面白いですよ。(^^)
> こんにちは、初めて書き込みをさせていただきます。
> 先日、明人さんからメールをいただいたのでお礼に書きたいと思います。
>
はじめまして。田中さん。
ようこそ、L＠Jへ (^^)/
> 中川氏は、副島先生の言うところの "バーキアン”伝統保守の人ですね。
どうも、そのようですね。バークの墓を探しいイギリスまで行ったそうです。＞副島氏談
> 中川氏の最近著 ”中国の核戦争計画"という本では、キッシンジャーに対する
> 評価が副島先生と逆転しているので面白いです。
> 副島先生のキッシンジャー観は正当的評価ですが、中川氏は別の評価を下しています。
この本は私も読みました。私が一番最初によんだ中川氏の著作です。
中川氏はキッシンジャーのやったことが全てソ連に有利になるような
ことだったと分析していて、それから意外とキッシンジャーというのは
親ソ連の人間（隠れ共産主義者）だったのではないかと推測してますね。副島さんの分析では、グローバリストでロックフェラーに育てられた人間ということでしたね。
> 1. リバータリアニズムという考え方が面白い。
> 2. リバータリアニズムという考え方はアメリカを理解する上で重要
>
> という２点から興味があります。 今後ともよろしくお願いします。
>
こちらこそ、よろしくお願いします。(^^)
お久し振りです。Ayn Randは日本では、余り有名ではありませんね。アメリカ人で大学に行ったことがある人なら、リバータリアニズムの話をすると、必ず彼女の話になるし、知識人層なら作品を読んでいる人々が多いです。日本では、京大の足立幸男教授が1988年に彼女について論文を書いています。
僕は有名なAtlas ShruggedやThe Fountainheadは厚くて読む勇気がありませんが、Anthemだけは読みました。ジョージ・オーゥエルの『1984年』にそっくりの内容でした。
アラン・グリースパンはランド自身からobjectivistとして公認された人物らしいですね。
こんにちは、初めて書き込みをさせていただきます。
先日、明人さんからメールをいただいたのでお礼に書きたいと思います。
> 「正統の哲学 異端の思想」という本は、実に面白いですね。(^^)
> 中川氏は、ハイエクやらバークをかなり読み込んでいる人のようです。
中川氏は、副島先生の言うところの "バーキアン”伝統保守の人ですね。
中川氏の最近著 ”中国の核戦争計画"という本では、キッシンジャーに対する
評価が副島先生と逆転しているので面白いです。
副島先生のキッシンジャー観は正当的評価ですが、中川氏は別の評価を下しています。
私自身は伝統保守派的考え方の持ち主ですが
（Ａ新聞、Ａジャーナルの世界から何とか脱出しました）、
1. リバータリアニズムという考え方が面白い。
2. リバータリアニズムという考え方はアメリカを理解する上で重要
という２点から興味があります。 今後ともよろしくお願いします。
稲葉振一郎さんという岡山大学の助教授のHPでノージックのことを書いている文章を見つけた。やたら長いし、私には理解不能な論理展開なのでよくは読んでいないのですが、最初の部分を少し抜粋してみましょう。
「しかしながらことに1990年代以降、思想としての古典的自由主義の復権も一段落し、それでは処理しきれない現実の様々な問題の噴出に我々はさらされている。古典自由主義的な経済政策は公企業の民営化、公益産業の規制緩和などにおいては一定の後戻り不能の成果を挙げたが、赤字財政の再建には決して成功せず、かえって総体としての福祉国家の解体がほとんど不可能であることが明らかになった。とりわけ80年代の間、福祉政策、社会資本投資をなおざりにしてきたアメリカ合州国社会の荒廃は深刻である。また社会主義経済圏は崩壊したが、その後の市場経済への移行は困難を極めている。そしてやはり社会主義圏の崩壊の帰結である民族紛争の多発は、政治統合の原理としての自由主義の有効性を、古典的、19世紀的自由主義についてのみならず、それが批判対象とした20世紀的、福祉国家的自由主義についてまで疑問に付している。」
なんというかこの文章を読むと、非常に知ったかぶりをしてるなあという印象ですね。(^^;
この人は、もちろんサヨクの人なんでしょうが、ここだけ読めばあとは読まなくてもいいということが分かります。
現状認識が間違っている上に、これを前提にして何かを考えようというわけですから、あとの文章がいかに正しくとも無意味ということに
なりますよね。
もし、とてもお暇なら覗いてみてあげてください。以下のアドレスです。
http://www.e.okayama-u.ac.jp/~sinaba/nozick~1.htm
読む価値は全くありませんが。(^^;
この本の紹介文です。
Astounding story of a man who said that he would stop
the motor of the world-and did.
Tremendous in scope ,breathtaking in its suspense,ATLAS
SHRUGGED is unlike any other book you have ever read.
It is a mystery story ,not about the murder of a man's body,but about the murder -and rebirth -of man's spirit.
With this acclaimed work and its immortal query "Who is John Galt?" ,Ayn Rand found the perfect artistic form to express her vision of existence.This is the book that made her not only one of the most popular novelist of our century,but also one of its most influential thinkers.
どうでしょう？読んでみたくなりましたか？
> 今月の文芸春秋に"グリーンスパンを操るカルト女流作家" という記事があるそうです。読まれた方はいますか？
> このカルト女流作家とは、アンランドのことらしいです。
この文芸春秋の記事を立ち読みしてきました。
この記事を書いた人は、アン ランドを恐らく1冊も読んだことが
無いのでしょうね。カルト云々という表現は、露骨にキワモノ的な扱いですが、紹介の仕方はイカガワシイ作家という印象を植え付けるような
偏見に満ちたものでした。しかしグリーンスパンがこれほどアンランドと近いところにいる人間だとは意外でした。もしかしてリバータリアンなのか？
佐瀬昌盛〔著〕『ＮＡＴＯ―21世紀からの世界戦略』（文春新書056）、文藝春秋、1999年8月、238p.
本書は、ＮＡＴＯ（北大西洋条約機構）創設五〇周年であった昨年、『文春新書』の一冊として刊行されました。著者の佐藤昌盛氏（1934―）は、防衛大学校教授。本書は、ＮＡＴＯ創設前夜からの歴史をふりかえり、これからの役割と意義について展望しています。湾岸戦争について論じているところで、「アライド・フオーシズ」とふりがなをふっておきながら「多国籍軍」と記している点など（142頁）、副島隆彦氏の読者としては気になるところもありますが（それならば、明確に「連合軍」と記すべきだろう）、全体としては、ＮＡＴＯについて理解を深めるためには格好の本だと言えると思います。
本書では、ヨーロッパの政治指導者たちが、自国の安全を確保するため、ソヴィエトに対抗できる軍事力を持つ唯一の国アメリカを西欧の安全保障体制にまきこんでいく苦心の過程が描かれています。そういった場面や、その他の叙述を一読して感じることは、ヨーロッパにおける安全保障体制を構築するために払われた政治家たちの努力の大きさと、かれらの米国に対する戦略のしたたかさです。また、日本でかつて通用していた〈反米＝平和〉という図式との距離をも感じさせられます。アメリカ軍が日本からいなくなることがすなわち「平和」である、そう考えていた日本での議論と比較しつつ本書を読むこともできるでしょう。
同書「あとがき」で、佐藤氏は日本の研究状況について述べています。佐藤氏は、ドイツ留学中にＮＡＴＯに関心を持ちましたが、「留学から戻ったあと、一九六五年春から二年間、私は母校・東京大学教養学部に助手として勤務した。ところが、二年の任期が終りに近付いたころ、いやな噂が耳に入ってきた。『佐藤という助手はＮＡＴＯを肯定している。怪しからん奴だ』と先輩諸学が語っているというのである。確かに当時のわが母校には、そういうところがあった。私はその非学問性、党派性、いや陣営性とでも呼ぶべきものにいささか気が滅入った。だから逆に、いつかＮＡＴＯについて研究書を書いてやろうと決心した」（233ー234 頁）と、本書執筆の動機を語っています。その後、「軍事同盟をも客観視しようとする空気が強まったことは、喜ばしい」（234頁）としながらも、「しかし、ここで敢えて言っておきたい。わが国の国際政治研究の分野では無意識のうちに党派性――しかも左翼党派性――が悪影響を及ぼし、客観的研究成果はあまりにも少なかった。そのことを理解するためには、Phil Williams, _North Atlantic Treaty Organization_ (International Organizations Series, Vol.8, Clio Press, Oxford, 1994) を繙いてみればよい。それはＮＡＴＯ文献解題ともいうべき一書なのだが、そこには合計八百九十七編の英語文献（研究文献を含む）が網羅されている。ただし、そこに収録されているのは英語文献だけであって、他の西欧諸国言語まで範囲を拡げると、おそらくその五割増しくらいになるだろう。／つまり、ＮＡＴＯという軍事同盟は、その誕生時点から政治評論の対象となってきただけではなく、学問研究の対象でもあったのだ。だから、ウイリアムズの前掲書に網羅されている文献にざっと目を通そうと思えば、私はもう一回の人生を必要とするだろう。ということは、本書は日本語ではほとんど唯一のＮＡＴＯ研究文献ではあるかもしれないが、しかし、微々たる成果でしかないということなのである」（234-235頁）と、日本における研究状況を批判しています。
続いて書かれている佐藤氏の発言を紹介しておきます。「『あとがき』として、特に読者にお願いしておきたいことが、一つある。それは、ＮＡＴＯにみられる北大西洋条約の解釈のしかたが、わが国の日米安保条約の解釈方法とはあまりにも大きく違うことに気付いてもらいたい、ということなのである。わが国の解釈方法は、条約に謳われていない事柄はやってはならないというものである。新しい『日米防衛協力の指針』やそれに基づく『周辺事態安全確保法』をめぐる喧しかった国会論議が、そのことを証明している。他方、ＮＡＴＯの北大西洋条約解釈方法はと言えば、条約で禁じられていること以外はやってよいというものである。〔中略〕どちらがよいかは、ここでは言わない。ただし、そういう異なる解釈方法もあるということに気付くだけでも、わが国の安全保障思考には柔軟性が出てくることにはなるだろう」（235ー236頁）。
リバータリアニズムとは直接かかわりがありませんが、掲示板43番の明人さんのご意見とも重なる部分があると思いましたので投稿しました。またまた長文になってしまい恐縮です。
> ご無沙汰しております。
> 試験前で、勉強不足のつけが祟って、ひいこらしてます。
>
ごくろうさんです。(＾＾)
> > 「Atlas Shrugged」は面白そうですよ。
> > NLM E-Textプロジェクトでこれでも翻訳しますかね。(^^)
>
> ナルホド。機会があったら読んでみたいです、って『リバータリアニズム入門』も未だ読み終わってませんが(^^;)
> 翻訳の際は御手伝い出来れば、と思います。
>
> では、今後とも御見捨てなく。
「ATLAS SHRUGGED」は、結構分厚い本なので、手分けして翻訳しても
結構大変そうです。が、やる価値は大いにありますね。(＾＾)
下手な社会思想の解説書を翻訳するよりも、このような本を翻訳した
方が、啓蒙的な意味でもインパクトが大きいでしょうから。
＃この本はどうも激しい情熱的なストーリーのようです。(^^;
とくに、このままだと、島津格のような共産主義者やその他圧倒的大勢の左翼のうすら阿呆連中が、日本でリバータリアニズムを左翼よりの思想と宣伝してしまうでしょう。リバータリアン社会主義をリバータリアニズムとされてしまう可能性もありますね。
早いうちに啓蒙的な本を紹介すべきかもしれません。
ご無沙汰しております。
試験前で、勉強不足のつけが祟って、ひいこらしてます。
> 「Atlas Shrugged」は面白そうですよ。
> NLM E-Textプロジェクトでこれでも翻訳しますかね。(^^)
ナルホド。機会があったら読んでみたいです、って『リバータリアニズム入門』も未だ読み終わってませんが(^^;)
翻訳の際は御手伝い出来れば、と思います。
では、今後とも御見捨てなく。
> という本が出ましたね。（名古屋大学出版会）
> 薄い割に3200円と高いですが、買ってしまいました。
で、この本の翻訳者は島津格という例の共産党の人でした。(^^;
全く、節操の無い人ですね。
今月の文芸春秋に"グリーンスパンを操るカルト女流作家" という記事があるそうです。読まれた方はいますか？
このカルト女流作家とは、アンランドのことらしいです。
私は、アンランドの本は全部アマゾンで揃えたんですが、また全然読んでません。(^^;
「Atlas Shrugged」は面白そうですよ。
NLM E-Textプロジェクトでこれでも翻訳しますかね。(^^)
という本が出ましたね。（名古屋大学出版会）
薄い割に3200円と高いですが、買ってしまいました。
先日、副島先生とお会いしたのですが、想像に反し、かなりがっちり
とした体躯をされた、エネルギッシュな方でありました。
私はもっと神経質な人ではないかというイメージを持っていたのですが、実際は気さくでユーモアのある方でした。(^^)
しかし、考えてみれば、あれだけのエネルギーがあるから、あれだけの体を使った調査研究をパワフルにやれるのだと思います。
そういう方ですから、皆さん怖がらずにメーリングリストにも気楽に
ご参加ください。
副島先生から、教わることは多いと思いますよ。(^^)
「平等は隷属への道である」アレクシス ド トックヴィル
ハイエクの「隷属への道」のタイトルはこのトックヴィルの言葉からとったものと思われる。
> 『民主主義は，人類が生み出した最高の政治制度である』というのが
> 正確なタイトルのようです。
> しかし、この人はやっぱりどうしようもない政治思想音痴としかいえないなあ。(--)
と、書いた後で、確か副島先生と橋爪氏はお知りあいだったことを
思い出しました。どうも失礼しました。m(_ _)m
とはいえ、橋爪氏というのは、なにか上げ足とられないように細かい
ことを調べてから物を言っているような感じがするのは学者らしくていいのですが、いわゆる大局を見る目が無い感じではありますね。(^^;
『民主主義は，人類が生み出した最高の政治制度である』というのが
正確なタイトルのようです。
しかし、この人はやっぱりどうしようもない政治思想音痴としかいえないなあ。(--)
今の日本は、ケインズ主義が左翼思想だということすら知らない
人間が殆どだと思う。そして左翼思想は、どのような体裁をとろうと
その政治思想において全体主義がその本質である。
「民主主義は最高の政治形態である」(？）というような
とち狂ったタイトルの本を書いた橋爪なんちゃらも、その威勢の
いいタイトルを書いた時点で馬鹿をさらけだしていると思われる。
>リバータリアニズムが極端に急進的になると、アナーキズムに近づいていく。
>
> →ちょっと、ここらへんの説明は粗雑ですね。(^^;
> まあ、辞書は大雑把なものですから仕方ないですね。
とはいえ、私はこのよう記述は粗雑を通り越して出鱈目だとすら
思います。
そもそもアナキズムのような共産主義思想とリバータリアニズムを一緒にするというのは無理解のきわみですね。(^^;
この２０世紀に、共産主義、社会主義などの全体主義によって自国の政府から虐殺された人間は１億人を上回ると概算されているそうです。
この数字に脚色は恐らく無いでしょう。
これらの事実が明白となった今でも、「それでもマルクスは偉大であった、悪いのは天才マルクスを誤解した連中だ」などと嘯いている人間は、やはりどこか正常な人間では無いですね。
これも戦後教育が完全に狂っていたのが原因でしょう。
＃中川氏に言わせれば日本の戦後教育はオウム思想にそっくりのカルト教義を教育してきたということです。(^^;;
> →私の考え＝推測(^^;では、アメリカのリバータリアニズムというのは、散らばった自由思想をまとめて一つの政治思想として統一しようという試み＝運動だったのではないかと思います。その点、だれが主唱者であるのかは少し興味があります。
> ハイエクはわりと時間をおいてリバータリアニズムに賛同しているようですね。ハイエクがリバータリアニズムに一翼
> を担ったというよりは、自分をリバータリアニズムの範疇として
> 認めてもいいよというようなことだったんでしょう。
と書きましたが、リバータリアニズム運動を起こした人たちは
おそらくハイエクに最もインスピレーションを覚えたのではないかと
想像しています。
そして、ハイエキアンたちがそれをリバータリアニズムという形に
持っていったという事は無いでしょうか？
なんとなくですが、ノージックよりもハイエクからの影響が強いと思うのです。
志村さん、こんばんわ。
明人です。
> 冒頭では、「リバータリアニズムは……なにかしら傍流的な、自由主義と資本主義を信奉する極端な思想を持つ政治理論であった」と記述しています。しかし同書によると、「いくつかの国では、リバータリアンの考え方への関心が急激な高まりを見せており、とくに米国と英国、さらにスカンジナビア諸国ではますます注目が集まっている」とのことで、続けて同書では以下のよう説明しています。「この理由はおそらく、第二次大戦以降、非マルクス主義系のほとんどの政治理論が活力を失って沈滞し、また、ロナルド＝レーガンやマーガレット＝サッチャーに代表される自由放任・非干渉主義（laissez-faire）の政策をすすめた政治家たちが成功したことに求められる。リバータリアンの主張を修正しつつ発展させる作業も始められた。とりわけ、ノーズィックによってその仕事はすすめられ、ロールズの議論もいくつかの面で寄与したと言えよう。また、伝統を継承する古い教師たちも戦線に復帰し、オーストリアの経済学者ハイエクもその仕事を担ったのである。」
→私の考え＝推測(^^;では、アメリカのリバータリアニズムというのは、散らばった自由思想をまとめて一つの政治思想として統一しようという試み＝運動だったのではないかと思います。その点、だれが主唱者であるのかは少し興味があります。
ハイエクはわりと時間をおいてリバータリアニズムに賛同しているようですね。ハイエクがリバータリアニズムに一翼
を担ったというよりは、自分をリバータリアニズムの範疇として
認めてもいいよというようなことだったんでしょう。
> 以下の説明は次の通り。
何人かの思想家たち、とりわけハイエクの議論にみられるように、国家による介入・干渉に反対する理由は、それが権利を縮小させていくからだけではなく、人間自身による自治と創意工夫、創造性といった、人間を最高度の繁栄と達成へと導いていくための基礎的な価値を持つものを損なうからである。リバータリアニズムが極端に急進的になると、アナーキズムに近づいていく。
→ちょっと、ここらへんの説明は粗雑ですね。(^^;
まあ、辞書は大雑把なものですから仕方ないですね。
David Robertson, _A Dictionary of Modern Politics_, 2nd ed., London, Europa Publications, 1993. という事典では、一項目をたてて“Libertarianism”を説明しています（286頁）。
冒頭では、「リバータリアニズムは……なにかしら傍流的な、自由主義と資本主義を信奉する極端な思想を持つ政治理論であった」と記述しています。しかし同書によると、「いくつかの国では、リバータリアンの考え方への関心が急激な高まりを見せており、とくに米国と英国、さらにスカンジナビア諸国ではますます注目が集まっている」とのことで、続けて同書では以下のよう説明しています。「この理由はおそらく、第二次大戦以降、非マルクス主義系のほとんどの政治理論が活力を失って沈滞し、また、ロナルド＝レーガンやマーガレット＝サッチャーに代表される自由放任・非干渉主義（laissez-faire）の政策をすすめた政治家たちが成功したことに求められる。リバータリアンの主張を修正しつつ発展させる作業も始められた。とりわけ、ノーズィックによってその仕事はすすめられ、ロールズの議論もいくつかの面で寄与したと言えよう。また、伝統を継承する古い教師たちも戦線に復帰し、オーストリアの経済学者ハイエクもその仕事を担ったのである。」
以下の説明は次の通り。「リバータリアニズムが根底に持っているのは、すべての人間が、集団の利益のために、あるひとまとまりの権利を破棄したり、手放したり、とりあげられることは決してない、という考えである。こうした諸権利が、なにに由来するものであるのかは、はっきりしていない。しかしながら、そられの権利は、人間が政治的な生活を始める以前にすでに確固としてみられるものであり、また、国家それ自体によってもたらされたものでもない。国家が、権利の調整や保護強化のために乗りだしてくることも、あり得ない。たとえば、飢えた人に、他者の財産権を犠牲にしてまで福祉援助金を与えるようなことも考えないのである。基本となるのは、自由放任・非干渉主義であり、政府による介入に対して徹底的に疑っていく姿勢である。何人かの思想家たち、とりわけハイエクの議論にみられるように、国家による介入・干渉に反対する理由は、それが権利を縮小させていくからだけではなく、人間自身による自治と創意工夫、創造性といった、人間を最高度の繁栄と達成へと導いていくための基礎的な価値を持つものを損なうからである。リバータリアニズムが極端に急進的になると、アナーキズムに近づいていく。〔後略〕」
（誤訳・誤解もあるかと危惧します。ご指摘とご教示をお願いします。上記“Libertarianism”の項目の原文については、当方〈bonchan@spica.freemail.ne.jp〉までご連絡ください）
スカンジナビア諸国でのリバータリアニズムの状況や、ノーズィックの論争相手であるジョン＝ロールズのかかわり、また極端に急進的になるとアナーキズムに近づくということなどについて、さらに説明が欲しいところです。どなたか掲示板で教えていただけませんか？
上記の事典でもとりあげられていますが、米国のリバータリアニズム系の議論を読んでいると、フリードリッヒ＝ハイエクの思想が大きな位置を占めていることがあらためて分かります。副島隆彦〔訳〕『リバータリアニズム入門―現代アメリカの〈民衆の保守思想〉』（洋泉社・1998年11月）の著者、デイヴィッド＝ボウツ（David BOAZ）氏が編集した、_The Libertarian Reader: Classic and contemporary readings from Lao-tzu to Milton Friedman_, New York, The Free Press, 1997. でも、三つの項目をたててハイエクの論説を収録しています。
「正統の哲学 異端の思想」という本は、実に面白いですね。(^^)
中川氏は、ハイエクやらバークをかなり読み込んでいる人のようです。
リバータリアニズムは徹底的な反共思想ですし、共産主義とまでも
いかない左翼リベラルの平等思想に対しても断固NOをつきつけるものです。中川氏はリバータリアンとは言えないスタンスの人だと思いますが、真正自由主義を理解している日本では数少ない言論人だと思えます。保守の「反平等主義哲学＝反共産主義＝反社会主義＝反全体主義」を日本人としては、初めて(？）体系的に、かつ正確に、日本語で説明した人かもしれませんね。^-^
私がまたしても知らないだけかもしれませんが、ほかにこのような
本で日本人の書いたものは読んだことが無いです。
私の理解する限りでは、この本にかかれた内容はかなり「正確」と
思えますし、是非是非、多くの人に読んで欲しい本です。
このような本も、今の日本ではすぐに絶版になってしまうでしょうから買うなら今しかないかもしれません。
この本自体はリバータリアニズムではないですが、「リバータリアニズム入門」と同時に読むとリバータリアニズムのことも分かり易くなるかも知れませんね。お勧めです。(^^)
こないだ、本を探して大書店をうろうろしていたのですが、
丸山真男関係の本がやたらとあるのには辟易であった。
まさに英雄扱いされている感じですね。まあ左翼学者の最後の大物
であったことは間違いないんでしょうが、見渡す限り左の連中の
書いた本しか本屋には無いですね。
日本では、街宣車でわめいている連中＝右という位の認識しかないの
は悲しい現実ですが、いわゆる学生連中は左一色の中で、右も左も
分からずに終わってしまうんでしょうね。少なくとも少し前までは
そうだったのではないかと思いますね。
> おそらく、こういう連中がリバータリアンだとすれば、それは
> リバータリアン社会主義とかなり近いに違いありません。
> その玉川さんという人も、おそらくは左翼の人であって、その言葉を
> リバータリアン社会主義から知ったのでしょう。それ以外にはそのような言葉は無かったのでしょうから。。
とはいえ、その玉川さんという人が、リバータリアン社会主義という
言葉なり、その大きな意味なりその言葉の持つ政治状況を理解していたということはないのでしょうね。
私の言いたかったことは、アナキズム≒リバータリアン社会主義ですが、日本ではこのアナキズムという言葉しか一般には入ってこなかっただろうという推測と、アナキズムの持つ美学的な部分については
ちょっとした専門書にはリバータリアンという言葉が使われていて、
日本の「インテリ」はその言葉をなんとなく知っていたという位のことではないかな？、、ということです。
おそらく、そんなもんでしょう。日本の言論界のレベルなんて。ヽ( ´ー`)ノ
> 「リバータリアン」ということばについてですが、私自身は、かなり以前から――副島隆彦氏の著書の読者になる以前から――このことば自体を知ってはいました。また、日本の近代文学の領域では、「リバータリアン」あるいは「リベルタン」ということばは、さほどめずらしいことばではなく、ある理解とイメージを伴って流通していることばだと思います。しかし、その理解というのは、〈「無頼派の自由人」＝「リベルタン」＝「リバータリアン」≒「アナーキスト」〉という図式であり、また、〈「リバータリアン」＝「変人・奇人の芸術家」〉という図式での理解であり、私自身もかつてはその図式でとらえていました。日本の近代文学に親しんでいる人のなかには、このような図式で「リバータリアン」をとらえている人が、思ったより多くいるのではないでしょうか。日本語の文化のなかで、とくに文科系の読者層のなかにおいて、「リバータリアン」ということばには、いまだに「無頼派」「自由奔放」「放蕩・淫蕩」といったイメージがまとわりついていると思われます。こういったイメージでの「リバータリアン」「リバータリアニズム」理解を克服し、打破する必要があることも、日本で「リバータリアニズム（Libertarianism）」に立脚する思想を構築しようとする場合には、念頭におくべきことのひとつではないでしょうか。
なるほど、知る人ぞ知る言葉だったのですね。
＞私が知らなかっただけか？(^^;
> 「その玉川さんと言う人も、おそらくリバータリアン社会主義者のことを言っているんではないでしょうか？」ということですが、玉川氏にそのような認識はまったくみられないと思います。同氏は、「リバータリアン」ということばが、「言葉（ネーミング）としてはすでに世界的に市民権を得ているので」、2月4日の投稿36番で紹介した『日本番外地の群像』の副題に「リバータリアン」ということばを使った、と述べていますが（同書313頁）、「世界的に市民権を得ている」のは、どう考えても副島氏によって紹介されている「リバータリアン」像ではないかと思います。
そうですね。その玉川氏の文章がいつ頃のものかわかりませんが、
リバータリアンという言葉は、まず共産主義者、それもその中の
アナキスト連中が使ったのが最初ですね。共産主義の中の集団主義
に嫌気がさした共産主義者の中の屈折したインテリがリバータリアン
となっていったのではないかと思います。
例えば、ハーバートリードという志村さんの上げておられて美学者は
有名な「アナキズムの哲学」を書いた左翼アナキストですね。
おそらく、こういう連中がリバータリアンだとすれば、それは
リバータリアン社会主義とイコールに違いありません。
その玉川さんという人も、おそらくは左翼の人であって、その言葉を
リバータリアン社会主義から知ったのでしょう。それ以外にはそのような言葉は無かったでしょうから。。
しかし、確かにリバータリアンやらリバータリアニズムという言葉は
あまり好ましい言葉ではないですね。
私が前に引用したアナキズムFAQのようなこともありますし、正反対の
意味を持つ言葉を商標権のように取り合いすることになるとしたら
言葉の持つイメージは錯乱されいいものには決してならないでしょうね。
明人さん、ご意見をありがとうございます。
「リバータリアン」ということばについてですが、私自身は、かなり以前から――副島隆彦氏の著書の読者になる以前から――このことば自体を知ってはいました。また、日本の近代文学の領域では、「リバータリアン」あるいは「リベルタン」ということばは、さほどめずらしいことばではなく、ある理解とイメージを伴って流通していることばだと思います。しかし、その理解というのは、〈「無頼派の自由人」＝「リベルタン」＝「リバータリアン」≒「アナーキスト」〉という図式であり、また、〈「リバータリアン」＝「変人・奇人の芸術家」〉という図式での理解であり、私自身もかつてはその図式でとらえていました。日本の近代文学に親しんでいる人のなかには、このような図式で「リバータリアン」をとらえている人が、思ったより多くいるのではないでしょうか。日本語の文化のなかで、とくに文科系の読者層のなかにおいて、「リバータリアン」ということばには、いまだに「無頼派」「自由奔放」「放蕩・淫蕩」といったイメージがまとわりついていると思われます。こういったイメージでの「リバータリアン」「リバータリアニズム」理解を克服し、打破する必要があることも、日本で「リバータリアニズム（Libertarianism）」に立脚する思想を構築しようとする場合には、念頭におくべきことのひとつではないでしょうか。
「その玉川さんと言う人も、おそらくリバータリアン社会主義者のことを言っているんではないでしょうか？」ということですが、玉川氏にそのような認識はまったくみられないと思います。同氏は、「リバータリアン」ということばが、「言葉（ネーミング）としてはすでに世界的に市民権を得ているので」、2月4日の投稿36番で紹介した『日本番外地の群像』の副題に「リバータリアン」ということばを使った、と述べていますが（同書313頁）、「世界的に市民権を得ている」のは、どう考えても副島氏によって紹介されている「リバータリアン」像ではないかと思います。
明人です。
日本においてリバータリアニズムを考える上で、考えるべきなのは
一つにNationの問題だと思います。
USAと違い日本は、かなりNation性が強い国だということです。
USAにおけるリバータリアニズムの展開は、それがUSAであるという
特殊性があるような気がします。
そういう点では、アメリカこそが世界的にみても特殊な少数派であって、世界のほとんどの地域は歴史的にはNationの意識が強いですね。
志村さん、力のこもったポストどうもです。(^^)
> 日本では、「リバータリアニズム」あるいは「リバータリアン」ということばが、かなり誤解される状況にあることは、この掲示板の常連投稿者のみなさんや、『現代アメリカ政治思想の大研究―〈世界覇権国〉を動かす政治家と知識人たち』（筑摩書房・1995年9月）をはじめとする副島隆彦氏の著書の読者ならば、とうにご存知のことと思います。「リバータリアニズム」≒「アナーキズム」や、「リバータリアン」＝「変人・奇人の芸術家」といった図式がいまだに克服されていないのが現状です。
う〜ん、そうでしょうか？ そもそもリバータリアニズムとかリバータリアンという言葉を知っている人は極めて少数派でしょう。
副島さんの本を読むような人か、ばりばりの共産党の人間くらいでは
無いでしょうか？
私自身、志村さんの言われる「リバータリアニズム」≒「アナーキズム」は聞いたような気がしますが、「リバータリアン」＝「変人・奇人の芸術家」というイメージは無かったですね。
前に、掲示板１でリバータリアン社会主義＝アナキズムということを
ポストしましたが、それもそのとき初めて知ったのです。
その玉川さんと言う人も、おそらくリバータリアン社会主義者の
ことを言っているんではないでしょうか？
> （長くなりました。適当な時期に自分で削除します）
いえいえ、そんなことは結構ですよ。長くても一向に構いません。(^^)
昨日、中川八洋氏の上記の本を購入した。
以前から探していたのだが、なかなか見つからなかったのであるが
よくやくみつけることが出来た。まだ全部読んだわけではないが
まれにみる好著と思い、トップページに載せておきました。(^^)
KITさんが、中川氏を統一教会系と言ってましたが、これは
おそらくデマでしょう。
もし、確たる証拠があるならいつでも言ってください。
日本で、反共的なことを言う言論人は、このような単なる誹謗中傷の
ためのデマをながされるのが常ですからね。(^^;
日本では、「リバータリアニズム」あるいは「リバータリアン」ということばが、かなり誤解される状況にあることは、この掲示板の常連投稿者のみなさんや、『現代アメリカ政治思想の大研究―〈世界覇権国〉を動かす政治家と知識人たち』（筑摩書房・1995年9月）をはじめとする副島隆彦氏の著書の読者ならば、とうにご存知のことと思います。「リバータリアニズム」≒「アナーキズム」や、「リバータリアン」＝「変人・奇人の芸術家」といった図式がいまだに克服されていないのが現状です。
そのような状況に背後にあるのが、日本でこれまでとらえられてきた「リバータリアン」「リバータリアニズム」といったことばや概念に対する認識のありかたです。たとえば、『思想の海へ［解放と変革］』全31巻という近代日本思想史のアンソロジーがありますが、このなかの第19巻に、『日本番外地の群像―リバータリアンの解放幻想』という一冊があります（玉川信明編著・社会評論社・1989年11月）。同書では、日本における「リバータリアン」がとりあげらていますが、そのほとんどは詩人や小説家、画家といった芸術系の人たちです。有名なところでは、坂口安吾や深沢七郎、伊藤晴雨や山下清といった人物です。同書の「まえがき」で編者の玉川信明氏は、「リバータリアンは、通俗に言って、自己解放の苦渋に生きるアナーキイな一群の人々のことを指す。リバータリアンは、アナーキイな心情の持ち主なるがゆえに時代から外れた奇人変人のようにみえるかもしれない。しかしその実態が、ただ大衆にとって縁が薄いか、さもなければ大衆が求めようとしない真実探求の徒であったというだけで、変人奇人呼ばわりされるのであれば、何をか言わんやである。彼らこそ天に選ばれし人々なのだ」（７頁）と言っています。また同氏は、同書の「解説―番外地人物の時代と思想の背景を講開する」のなかで、セバスチャン＝フォールから「リバータリアニズム」の流れを説き起こし、「具体的にリバータリアンとされる人物名をあげるとすれば、イギリスの詩人で美術評論家のハーバート・リード、フランスの文学者で実存主義者として知られているアルベール・カミュ、同じくフランスの女流哲学者シモーヌ・ヴェイユ、ユダヤ系のドイツ人哲学者マルチン・ブーバー、現代ではアメリカのポール・グットマンらを指す。／これらの人々に共通する点は、いずれもアナルコ・サンジカリズムなり、スペイン市民戦争なりに関心をいだき、スターリン独裁政治に反抗した人々であるが、それは一言でいえば�犲�由�瓩量召砲�いてなされたといってよいであろう。あらゆる現実の検証が�犲�由�瓩琉貪世砲�いてなされるわけで、それを私はこの書でさらに拡大解釈してとっているわけである」（314頁）と述べています。もちろん玉川氏は、米国の政治思想としての「リバータリアニズム」については、まったく言及しておりません。
この玉川氏にみられるような「リバータリアニズム」認識、「リバータリアン」観が、現代思想としての「リバータリアニズム＝Libertarianism」への理解をおおきく妨げている障碍となっています。「リバータリアン」とその思想は、変人奇人あつかいをされる芸術家や、かれらの「自由」観とは、厳しく峻別されるべきものだと思います。米国の「リバータリアン」とは、市場原理を信奉し、それぞれの職業（profession）を通じて責任をもって地域社会を運営している人たちであり、国家の行動を監視し、国家への国家の介入を極力排除しながらも、国家を「悪」とみなすことなく、どのような国家をつくれば自分たちの自由や利益を損なうことがないのかを模索しつづけている人たちのことではないでしょうか。その点、玉川氏がとりあげているような日本の「リバータリアン」とは、対極にある人たちだと思われます。たとえば、旧掲示板で紹介し、このＬ＠Ｊからのリンクもはられている米国のリバータリアニズムを代表する雑誌『リーズン』（_Reason_）での論調や、同じくリバータリアニズムの立場に立脚して活動を続けているケイトー研究所の思想的・学問的な議論・分析をみれば、米国の「リバータリアン」と日本で言われている「リバータリアン」とは、まったくむすびつかないものであることが容易に理解されることと思います。
もし、日本の近代史のなかで、米国のリバータリアンと接点を持ち得るものがあるとすれば、19世紀末から20世紀初頭にかけて、地方名望家層が中心となってすすめていた「報徳」運動なのではないか、と思い、少しづつ調べているところです。
現代日本で流通している、「リバータリアニズム」≒「アナーキズム」や、「リバータリアン」＝「変人・奇人の芸術家」といった図式を打破するためにも、このサイトＬ＠Ｊの活動が重大な意義を持ち始めていると思います。日本において、リバータリアニズムに立脚する思想を構築するためには、米国のリバータリアンの歴史や現在の議論を紹介していくことが、どうしても必要です。そして同時に、上記の玉川氏が言う、「辻潤のような、身はボロに包まれていようと心は錦よ、といった徹底した哲学と粗野なエネルギーに満ちた世界があった。私はこのような一群の少数の人々を�爛螢弌璽織螢▲鶚瓩噺討屐廖柄扱能顳景如砲箸い辰拭屮螢弌璽織螢▲鵝彖�を批判し、それとはまったく別の「リバータリアン」「リバータリアニズム」の存在を日本に根づかせていくべきだと思います。
（長くなりました。適当な時期に自分で削除します）
> 統一教会系だそうですが。
なんと、そうなんですか。
それは、ほんとに裏のとれた情報なのでしょうか？
これは、よく、誹謗中傷のネタにも使われますが。。
＃しかし、筑波大学は、統一教会が多いとは聞きますね。(^^;
ちなみに、中川氏はリバータリアンの範疇に入る人ではないです。
小林よしのり系のナショナリストですね。
統一教会系だそうですが。
なにげにアメリカ大統領選挙のニュースを見てたら、
「共和党にも民主党にも属さないインディペンデンツと言う人達」
と言うフレーズがありましたが、
これはリバータリアンのことを指していってるのだろうか？
ちょいと書き忘れたのですが、志村さんの書かれた
＞教員採用にあたっての労働市場が形成されていないことも現状の問題点のひとつです。
という点ですが、これは、何も教員だけに限りません。
日本の場合、ほとんど全ての産業で労働市場というのは存在していません。系列のコネクション間くらいしか労働力移動というのはないのがおそらく現実でしょうね。
新しい産業である、コンピューターやソフト関連でかろうじてそれがあるといえる位でしょうか？
> しばらく掲示板を見ないでいたら、《きゅうりの自由な掲示板３》が開設され、多くの方々が投稿されていました。あらためてあたらしい掲示板の開設おめでとうございます。また、メーリング・リスト（ＭＬ）への参加も希望します。
どうも有難うございます。(^^)
まだまだ参加者の少ないサイトではありますが、皆さんで盛り立てて
行ってください。
NLMMLへの参加の件、了解しました。(^^)
＞拙文の「解放」の提言は、野球部をはじめとする高等学校における課外活動すべてを、学校から切り離すことを主張しているのです。高等学校は、教科の教育訓練の場であることに限定されるべきです。だからといって「野球をして頂点を目指したいという生徒たちの意思」を封殺するのでは毛頭ありません。学校という設備が持つインフラストラクチャーを地域に「解放」し、野球部の活動を地域の課外活動として位置づけていくべきだと思います。たとえば、「○○県立××高校野球部」は、「○○県の××市□□野球クラブ▲▲ズ」となって、その地域（市域）で野球をしたい、「野球をして頂点を目指したい」という高等学校の生徒たちが参加できるチームをつくっていけばいいのです。教員が野球部の指導や管理にあたる必要もなくなります。音楽をやりたい生徒は、学校の音楽室や楽器を利用して、学校の生徒だけではない課外活動を、学校のなかでおこなう、といったことです。課外活動を学校から切り離せば、教員が担っている負担が大幅に軽減されると思われます。課外活動の指導者は、教員ではなく、地域の人材を動員するなり、必要があれば生徒（実際は保護者になるが）がお金を出して招聘すればいいとも思います。高校の設備を使った課外活動には、その高校の在籍者だけではなく、中学生から現役を退職した高齢者の人たち（この人たちは指導者にもなり得るでしょう）までもが参加するものもあっていいと思います。書道や美術関連などの活動はそうなってもいいでしょう。
う〜む、非常にご尤もなご意見です。
「解放」は、自由化ではなく公共施設の開放とかいった意味に近いのですね。
> もう一点だけ。教員採用にあたっての労働市場が形成されていないことも現状の問題点のひとつです。このことについては、教員養成のシステムから変えていく必要がある、つまり大学そのもののあり方を変えていく必要があると思われます。
大学のあり方というのは、やはり運営の点でしょうか？
もし全ての教育を官営のものから市場に引き渡したとした場合、なおかつ学校のあり方を一般論で語ることに意味があるのかどうかは少し疑問です。教育機関がだれにも強制されない民間部門であれば、塾と同じで行く行かないは消費者＝学生の選択の問題だけになるからです。
＃大前研一は国立大学は全部民間に売っちまえという説ですが、私はこれは意外といいアイデアだと実は思っています。(^^;
教育システムを変えるとしたら、意外と上のほうから、つまり大学から
変えてしまうのが、一般の人の価値感を変える上でも有効かもしれませんね。
しばらく掲示板を見ないでいたら、《きゅうりの自由な掲示板３》が開設され、多くの方々が投稿されていました。あらためてあたらしい掲示板の開設おめでとうございます。また、メーリング・リスト（ＭＬ）への参加も希望します。
新掲示板の20番に再録していただいた拙文後半部分（学校自由化論）について、20番の明人さんのご意見には、基本的には同感です。ただし、「解放」＝「自由化」という図式を意図してはいません。「解放」という点については、谷澤さんの26番の投稿への返答として述べてみたいと思います。拙文の最後で「この三つの解放がすすめば、いまのような春・夏の甲子園の高校野球はなくなります」といったことは、「負けて涙を流すプレーヤーたち、あの舞台を目指して頑張る高校生、懸命に応援する女子生徒たち、あの子達の実生活面での感情の問題」ではまったくありません（もっとも、そういった「感情」の背後にある、教員や地域社会による生徒たちへの理不尽な圧力は徹底的に批判されるべきであり、また、その「感情」を神聖視することが、どれだけ多くの高等学校の生徒たちの自由を奪う凶器になっているのかを認識する必要はあると思います）。拙文の「解放」の提言は、野球部をはじめとする高等学校における課外活動すべてを、学校から切り離すことを主張しているのです。高等学校は、教科の教育訓練の場であることに限定されるべきです。だからといって「野球をして頂点を目指したいという生徒たちの意思」を封殺するのでは毛頭ありません。学校という設備が持つインフラストラクチャーを地域に「解放」し、野球部の活動を地域の課外活動として位置づけていくべきだと思います。たとえば、「○○県立××高校野球部」は、「○○県の××市□□野球クラブ▲▲ズ」となって、その地域（市域）で野球をしたい、「野球をして頂点を目指したい」という高等学校の生徒たちが参加できるチームをつくっていけばいいのです。教員が野球部の指導や管理にあたる必要もなくなります。音楽をやりたい生徒は、学校の音楽室や楽器を利用して、学校の生徒だけではない課外活動を、学校のなかでおこなう、といったことです。課外活動を学校から切り離せば、教員が担っている負担が大幅に軽減されると思われます。課外活動の指導者は、教員ではなく、地域の人材を動員するなり、必要があれば生徒（実際は保護者になるが）がお金を出して招聘すればいいとも思います。高校の設備を使った課外活動には、その高校の在籍者だけではなく、中学生から現役を退職した高齢者の人たち（この人たちは指導者にもなり得るでしょう）までもが参加するものもあっていいと思います。書道や美術関連などの活動はそうなってもいいでしょう。
もう一点だけ。教員採用にあたっての労働市場が形成されていないことも現状の問題点のひとつです。このことについては、教員養成のシステムから変えていく必要がある、つまり大学そのもののあり方を変えていく必要があると思われます。ところで、埼玉県の教員採用試験の際には、家族・親族に教員がいるかどうかを問われるそうですが、ほんとうでしょうか？ ご存知の方はぜひリポートしてください。
粗雑な返事になりました。学校自由化論については、これからも議論していきたいと思います。
リバータリアニズムの見地からも、軍隊の問題はそのうち考えてみたいと思いますね。
その点、中川八洋さんの本は、面白いですね。
ほんとに、この人の本を読んでいると、中共（＝中川氏は中国を中共と呼ぶ）やら北朝鮮からいつ大陸間弾道弾が飛んできてもおかしくないような気がしてきます。(^^;;;
今現在、これらの核兵器は皇居に照準が合わせられているそうです。
＃私は、日本に原発はいらないと思うが、日本は核武装するべきだという持論です。
この二人は近いところにいる評論家だと思うのですが、副島先生は
この二人をどのように位置付けるのでしょう？
＞大前氏の本は新刊の本屋さんでもたくさん出ていて、古本屋でもたくさんしかも廉価で売っているので、どれをまず読んで良いのやら分からなかったので。お恥ずかしい話ですが。
> また、古本屋さんで「平成維新」か「新国富論」を見つけます。
BOOKOFFという古本屋に行けば、そこらへんの大前研一の本は
100円で売っていますよ。(^^;
でも新国富論とかでは、さすがに内容も旧すぎるかもしれませんね。(^^;
明人さん、ご教示どうも有り難うございました。大前氏の本は新刊の本屋さんでもたくさん出ていて、古本屋でもたくさんしかも廉価で売っているので、どれをまず読んで良いのやら分からなかったので。お恥ずかしい話ですが。
また、古本屋さんで「平成維新」か「新国富論」を見つけます。
自分が父の仕事を継いで会社を経営していかなければならないので、今やることはその方面の知識の蓄積かな？と考えています。日本の本屋さん(紀伊国屋書店、三省堂書店、丸善、パルコブックセンターなどが名古屋にある大きな書店です）には経営、経済関係の書物が本当にたくさん出版されていて、自分のような人文学系の学校に行った者にとっては一体どんな書物をまず読んだら良いのか見当もつきません。どこかの夜間のセミナーなどもあるのでしょうが、今のところ都合がつかず、自分の時間の空いたときにやれる「読書」が僕にとっては今のところ一番手っ取り早い勉強方法だと思っています。
明人さん、そのほかこの文書をごらんになった方、何かこれはと思われる著作がありましたらご教示願えると有り難いです。
先日、学校教育のお話で、高校野球のお話が末尾の方に出ていたと思います。
高校野球に否定的な立場の表明だったように私は取りました。私は高校野球に全面的に賛成はしていませんが、少なくともあのNHKで取り上げられる負けて涙を流すプレーヤーたち、あの舞台を目指して頑張る高校生、懸命に応援する女子生徒たち、あの子達の実生活面での感情の問題と言うのでしょうか、野球をして頂点を目指したいという生徒たちの意思はどう解決したら良いのでしょうか？高野連、プロのスカウトマンたち、学校の立場など大人の思惑が絡むと複雑な話になるのでしょうか。また日本と同じように野球の盛んなアメリカ、韓国、台湾の事情は僕は全く考慮しておりませんが。レベルの低い発言かもしれませんが、ふとそんなことを感じました。
> 「自分の物」と「他人の物」の境界線をはっきりさせる事が大切だと云う事ですね。
ということじゃなくて、、(^^;;
> 「自己所有権」についてはまだ読んでいませんので、そのうちに。最もこれも、考えれば当然の事ではありますよね。
いえ、ここら辺はきちんと理解できている人は非常に少ないです。(^^;
私の説明は簡単すぎたかもしれませんが、簡単には考えないでください。
日本人はどうも原理やら論理で組み立てる思想というものに鈍感ですから。おそらく所有権の理論はロスバードはハイエクの考えを持ってきて
いるのだと思います。リバータリアニズムの論理的な骨格となる部分です。
>
> 「自己所有権」に関して、今浮かぶ疑問は只一つ、「子供の自己所有権」に関してのみです。果たしてそれはどの程度の物になるのでしょうか？親の干渉をも受け付けない程、絶対的な物で在るべきなのでしょうか？それとも「子供」の間は権利を制限されるのでしょうか？責任と権利を表裏一体であるならば、「子供」には種々の権利は無い物であるとみなして宜しいのでしょうか？
これは、またリバータリアニズム入門を読んでから、自分で考えてみてくださいね。(^^)
機会があればNLMMLでまたここら辺も議論しましょう。
NLMMLへの参加ご承認有難う御座います。
また、拙文への反応も有難う御座いました。
「自分の物」と「他人の物」の境界線をはっきりさせる事が大切だと云う事ですね。
「自己所有権」についてはまだ読んでいませんので、そのうちに。最もこれも、考えれば当然の事ではありますよね。
「自己所有権」に関して、今浮かぶ疑問は只一つ、「子供の自己所有権」に関してのみです。果たしてそれはどの程度の物になるのでしょうか？親の干渉をも受け付けない程、絶対的な物で在るべきなのでしょうか？それとも「子供」の間は権利を制限されるのでしょうか？責任と権利を表裏一体であるならば、「子供」には種々の権利は無い物であるとみなして宜しいのでしょうか？
どうもごく基本的な事を聞いている様で恐縮です。
MLの方、活動開始時には、ご連絡を宜しくお願い致します。
では、これにて。
太郎さんへ。
簡単ですが、所有権に関する私見を述べます。
> "Libertarianism; A Primer"読み始めました。
> …そして横着して、いきなり'property rights'についての記述に跳んで、少し'Libertarianism'と云う物を理解した気になりました。
> 'scarcity'の存在を不可避とする上で、'property rights'の相互確認こそが人間の欲求のぶつかり合いを解決するために最も必要とされる「権利」の承認であると云う(違っていたならご指摘下さい。悪文御容赦）Libertarianistsの主張に概ね賛成です。
前のポストでも少し書きましたが、所有権＝property rightは
非常に重要な点です。「リバータリアニズム入門」にはこうかかれて
います。
「財産権は人権である」ｐ１２１
「最も深い意味において、存在するのは諸権利ではなく、財産権である。」（マレーロスバード）
リバータリアニズムの唱える自由とは、「自己を所有する権利」＝自己所有権です。言い換えれば、「自由」は、所有権が基礎になっているわけです。また逆に言えば、所有権が保証されれば、同時に自己所有権＝自由が保証されることにもなります。
ここでロスバードの言う諸権利とは「言論の自由」であるとかいった「〜の自由」という民主的国家の諸権利（＝人権）ですが、これらの自由の権利も「所有権」によって保証されているとするのです。
アメリカ人は開拓時代に一生懸命、インディアンから自分の土地を
守ってきたから所有権を大事にするんだというような、ときどき聞く
ばかばかしい理由で「所有権」が重要視されているのでは当然ないわけです。^^;
「所有権」は原理原則に限りなく近いものだと思います。
早速ですが、学校の自由化について簡単に思うことを述べてみたい
と思います
> 旧《きゅうりの自由な掲示板》の181番の投稿で、明人さんが「Boazの学校自由化論」を紹介されていました。リバータリアニズムに立脚する教育論や学校論について、どなたか整理して教えていただければと思います。
> 学校教育のあり方に対して政策提言するならば、次の３つの「解放」によって、「自由化」をすすめていくべきではないかと考えています。第一点は、子供（児童・生徒）の学校からの解放、第二点は、教員の学校からの解放、第三点は、学校の地域社会への解放です。現状は、子供も教職員も、学校という機関・建物に縛られ、さらに「学校」というイデオロギーにも拘束されていると思われます。また、文部官僚→自治体官僚という官僚機構によって学校が運営管理され、地域あるいは一般の社会とは隔絶した空間になっているのが現状です。学校という社会的資源が、学校のなかだけのものになってしまってもいます。教育をおこなうためには、現実の社会からある程度の距離をとる必要もありますが、現状の「距離」は、違う方向での距離になっているのではないかと思います。抽象的な話になって申し訳ありません（ところで、この三つの解放がすすめば、いまのような春・夏の甲子園の高校野球はなくなります）。
ここで志村さんが書かれていることは、たしかに、少し抽象的な話のような気もします。解放＝自由化という意味でしょうか？
基本的には、リバータリアニズムでは公共サービスは全て自由化できるし自由化したほうがいいというスタンスだと思います。学校の自由化も
その延長線上にある議論ですよね。前にポストしたBoaz氏の意見も、そういうことを言っているだけです。学校問題は税金をつぎ込んで、いわゆる改善をしようとしても駄目で、民営化によって、学校そのものを淘汰させていくべきだということも
含んだ主張かと思います。
私が思うに、政府規制によって、学校というのもがんじがらめにされて
いるわけですが、私学なり民営学校の設立資格やら条件が
ゆるめられるだけで、かなり外堀は埋まるのではないかと思います。
今は、専門学校のような学校法人の設立でも土地は学校の私有地でなけ
ればいけないとかいろいろあるようですね。＾＾；
あと、教育の場がこれからネットに移行していくだろうことは想像がつきます。既にアメリカの大学の資格をCATVなどで受講してとることも出来るようですね。（大前研一がやっていますね。）このような形でも資格にそれなりのオーソライズされたものがあれば
教育市場そのものも日本国内で閉じた市場ではなくなるかも知れませんね。
もちろん、義務教育のレベルではそうもいかないので、この国内教育市場に
どのように選択の自由を与えるかは難しいでしょう。しかし、親としては
これが一番切実な問題ですね。
明人です。
下のポストは「きゅうりの自由な掲示板２」に志村さんがポスト
下さったものです。
私の手落ちで、ポストに気づかず掲示板を閉じてしまっていました。
こちらの方へ再録させていただきました。
志村さん、どうも失礼しました。
あたらしい掲示板の開設おめでとうございます。管理者のご努力に対して敬意を表したいと思います。
今回は、ご存知の方も多いと思われますが、アメリカン・センターについて書きます。
アメリカン・センターは、米国政府が設置している在外機関のひとつで、日本には東京、名古屋、大阪、福岡の四都市にあります。センターには、アメリカン・センター・レファレンス資料室（American Center Reference Service）が併置されており、パンフレットによれば、同資料室は「アメリカの政治、経済、社会、歴史、文学、芸術や日米関係などの幅広い分野にまたがった専門レベルの参考図書、政府刊行物、定期刊行物、マイクロフォーム、パンフレット、ビデオカセットのほか、コンパクトディスクやオンライン検索による最新の電子情報を備えて」いるとのことです。定期刊行物には、残念ながらケイトー研究所の雑誌や以前この掲示板で紹介したリバータリアン保守派の雑誌『リーズン』などは所蔵していないようですが、東京のセンターでは、副島隆彦氏の『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人』（講談社＋α文庫）で紹介されている、_National Review_や_American Enterprise_を所蔵しているとのことです。ほかにも、東京と大阪のセンターでは、アメリカ政治学会やアメリカ経済学会の機関誌を見ることができます。大学に所属していれば、このような資料のいくつかは図書館で気軽に手にとって閲覧することもできるのですが、そうでない場合には、資料へのアクセスも難しいのが現状です。同センターでは、利用資格にとくに制限を設けていないので、原則としてだれでも利用することができると思います（ただし、身分証明書の提示が必要です。ほかの公共図書館などよりは警備が本格的という感じがします）。米国の対日政策を調べるには、欠かせない便利な資料室です。
同センターのウェッブ・ページは、アメリカ合衆国大使館のサイトから入れます。大使館のＵＲＬは〈http://www.usia.gov/posts/tokyo/〉、また資料室（ACRS）のＵＲＬは〈http://www.usia.gov/posts/tokyo/wwwh3000.html〉です。大使館のページからも、実にいろいろなことを調べることが可能です。
東京のセンターは、港区芝公園二丁目６番３号・ＡＢＣ会館11階にあります。ほかのセンターの所在地等については、同センターのページをご覧ください。
旧《きゅうりの自由な掲示板》の181番の投稿で、明人さんが「Boazの学校自由化論」を紹介されていました。リバータリアニズムに立脚する教育論や学校論について、どなたか整理して教えていただければと思います。
学校教育のあり方に対して政策提言するならば、次の３つの「解放」によって、「自由化」をすすめていくべきではないかと考えています。第一点は、子供（児童・生徒）の学校からの解放、第二点は、教員の学校からの解放、第三点は、学校の地域社会への解放です。現状は、子供も教職員も、学校という機関・建物に縛られ、さらに「学校」というイデオロギーにも拘束されていると思われます。また、文部官僚→自治体官僚という官僚機構によって学校が運営管理され、地域あるいは一般の社会とは隔絶した空間になっているのが現状です。学校という社会的資源が、学校のなかだけのものになってしまってもいます。教育をおこなうためには、現実の社会からある程度の距離をとる必要もありますが、現状の「距離」は、違う方向での距離になっているのではないかと思います。抽象的な話になって申し訳ありません（ところで、この三つの解放がすすめば、いまのような春・夏の甲子園の高校野球はなくなります）。
古村さん、こんばんわ
明人です。
基本的にメールで、お願いします。
このような公開の場では、個人情報はあまり流さないように
注意するべきでしょう。
＃まあ太郎さんのは、当り障りない範囲なので構わないでしょうが。。(^^)
しかし、MLではもう少し自分の趣味とかそういう点も紹介
してもらった方が良いですね。
とりあえず、今は参加希望だけ了解しました。
自己紹介のほう
はまた後で結構です。
こんばんは。明人さん、解答をしていただきましてありがとうございました。私にも何とかできるのではないかと思います。そこで、メイリング・リストに参加させて頂きたいと思います。自己紹介が必要ということですが、こういう場合、どの程度まで明らかにするべきなのでしょうか。年齢とか、所属とかになるのでしょうか。また、この掲示板の上で明らかにすべきなのか、明人さんにメールでお知らせすべきなのでしょうか。ご教示頂ければと思います。宜しくお願いいたします。
こんにちわ。太郎さん。
NLMMLへの参加の件、承知しました。(^^)
今の所、１０人程度の参加希望者があります。
希望される方はお早めにどうぞ。(^-^)/
明人さん、副島先生、二郎さん、今日は。
他の皆さんは初めまして。
"Libertarianism; A Primer"読み始めました。
…そして横着して、いきなり'property rights'についての記述に跳んで、少し'Libertarianism'と云う物を理解した気になりました。
'scarcity'の存在を不可避とする上で、'property rights'の相互確認こそが人間の欲求のぶつかり合いを解決するために最も必要とされる「権利」の承認であると云う(違っていたならご指摘下さい。悪文御容赦）Libertarianistsの主張に概ね賛成です。
この理論で「世界」と「人間」と云う摩訶不思議なる物に、どれだけ迫る事が出来るのか、非常に興味が湧いてきました。
先に書いた通り、未だ入門書を読み始めたばかりの者ですが、宜しければメーリングリストの端に私の名を御加え頂けませんでしょうか。
NLMの活動上に私の蟷螂の一助を貸す事が出来れば幸いです。
無論、学ばさせて頂く事の方が余程多いとは簡単に予測がつきますが…。
嫌だと言われるより先に自己紹介を済ませて置いてしまおうと思います(先手を打って既成事実化!)
皆様、改めまして今日は。
太郎と申します。
当方23歳、アメリカのとある総合大学に留学中であります。
専攻は経済学です(さも有りなんという向きも御座いましょうか(^^;))。
ネット歴はまだ半年くらいなのですが、この掲示板を含め、色々興味深い事が転がって居る物で、ちょっと中毒気味になっているヤバイ現状です。
至って不勉強の身では在りますが、米国留学生で在る手前、日本と米国の違いなど、身を持って知った知識の幾つかを提供させていただく事も出来るやも知れません。
どうか宜しくお願い致します。
敬具
副島隆彦です。 アメリカのリバータリアンには、ＡＣＬＵ （エイ・シーエル・ユー 、Ａｍｅｒｉｃａ
Ｃｉｖｉｌ Ｌｉｂｅｒｔｉｅｓ Ｕｎｉｏｎ， アメリカ市民自由連合） という、大きな政治団体があって、これは、リベラル派の団体に数えられるのですが、その主張は、徹底した市場重視で、明らかにリバータリアン的です。 彼らは、「シビル・リバータリアン」（Ｃｉｖｉｌ Ｌｂｅｒｔａｒｉａｎ ） と総称されます。
全米リバータリアン党（Ｌｉｂｅｒａｒｉａｎ Ｐａｒｔｙ） のような真性の保守派のリバータリアンと、どれぐらい違うのか、そのうち調べに行かねばなりません。
日本には、まだ、そのような、リベラル派のリバータリアニズムを理解する人がいるとは、思えませんが、やがて現れるでしょう。 その人たちのために、このサイトが、同じ研究仲間として迎え入れる広い土壌を作っておきたいですね。
たしかに、明人さんが、言うとおり、日本的リベラル派は、人格崩壊をきたした人が多いです。 自分自身の信念の体系がひどく揺らいでいるからでしょう。 ですから、もし、何か、リバータリアニズムについて、語ろうというリベラル派のひとには、最低限度、あの『入門』だけは、読んでからこのサイトに来てもらいたいですね。 そのときは、みんなで、歓迎しましょう。
副島隆彦拝
大前研一の番組は、関東圏では土曜日の朝１１時から３０分番組で
東京１２チャンネルでやっています。今日の特集は税金の問題でした。
現在日本の国家財政赤字は６３７兆円で、世界第一位。
税金を名目をすりかえることで、（例えば、他の社会保障費、社会保険費、財投などのすり替えることによって、）実際はとんでもない高税金国家になっているというのが前々からの大前研一の主張です。
GNPに占める税金比率は日本が36．6％でアメリカの36．5％と同じ
くらいだから日本の税金負担率はそれほど大きくないという政府の説明はまったくの誤魔化しで、名目をすりかえただけの税金を加えると莫大である。（あと、高生活費という見えない業界保護による税金も
考慮しなければならない。）
＃確か大前さんの本のなかでは、これらを考慮すると、実質スウェーデンを上回る70%以上の税負担率であるとか書いてあったよな。。？）
日本はもっとも成功した社会主義国であるとはよく言われる言い草で
すが、この国民生活の圧倒的な貧しさを見るととても成功したなどと
はいえない。
ご存知のようにリバータリアニズムでも税金の問題は大きなテーマ
です。
しかし、リバータリアニズムではまず税金の問題を論ずる前に、所有権の問題から税金を原理的に考察します。
この問題は極めて重要なところなので、また別の機会に論じたいと思います。
二郎さん、こんにちわ。
ポストありがとうございます。(^^)
＞歴史学に
「監督責任」とあったら体制内リベラルの国家統制論と
考えるのがいいかも知れませんね。
おっしゃるとおりですね。私は慰安婦問題のことは
かろうじてゴーマニズムを読んで知っているくらいの
知識しかないのですが、連中は左翼が昔からよく使うdemonize戦略
を馬鹿の一つ覚えのように繰り返しているのでしょう。
左翼を長くやっていると、人格とかに破綻をきたす人が多いようです。(^^;
まともな人間が持っていて当然な本音と建前の区別もつかなくなるのでしょうか？
なぜ、私が慰安婦問題に首を突っ込んだかというと
吉見教授の「広義の強制」論に国家統制が見え隠れする
からです。吉見は、軍の慰安所の「関与」を強調して、
誇張した事態を主張して、日本軍の監督責任を問い詰
めています。誇張した事態から導きかれる国家統制に
身震いする次第です。国は一度でも「関与」すれば介入
しなければなりません。「性奴隷」という言葉を安易に
使い、「自己責任」の概念がありません。
南京もそう。便衣兵の「自己責任」を省みず、日本軍
の監督責任を追及する姿勢もばかばかしい。歴史学に
「監督責任」とあったら体制内リベラルの国家統制論と
考えるのがいいかも知れませんね。
こんどの「きゅうりの自由な掲示板３」は過去ログは２００件以上表示できますし、ログそのものもテキストファイルで残すことができます。以前の掲示板が５０件でしたから、随分進歩しました。(^^)
みなさん、遠慮なくポストしていってください。
谷澤さん、こんばんわ。お久しぶりです。
大前研一の本ですが、どれも読みやすくて簡単に読めます。
私が大前さんの本の中で割と重要だと思っている本は、「地域国家論」、「新国富論」、「平成維新」とかです。
最近の本では、文春新書からでた「２１世紀維新」というのが
あります。
大前氏がリバータリアンだと言っているのは、私が勝手にそういって
いるだけで本人はそういう自覚はないと思います。
また、下手すると大前さんの発想は、SocialEngineering的な方向
に向かってしまうということは副島先生も言われていました。
大前研一のマッキンゼー時代の仲間であるトムピーターズなんかは
意外と大前研一よりは教養があるのか、自分はハイエキアンであると
明言しています。マッキンゼーのような会社自体が、自由主義を
つきつめたイデオロギー集団とも考えられると私は思っています。
日本人が世界に向かって論陣を張るには、大前研一のような０ベースで考えるという「科学精神」が必要ですね。そうでなければ、あまり
日本人としても教養が深いとも思えない大前研一が世界に対して
あれだけの発言ができるわけはありませんから。。(^^;
どんどん変わっていきますね。すごいですね。
ハイエクやミーゼス、フリードマンの本は絶版が多く、古本屋(名古屋の）でもなかなか見つかりません。これからも鋭意努力して探します。
大前研一さんの本はたくさん出ていますが、どの本をまず読んだらよいでしょうか。どなたかご教示ください。
ｆｚさん、こんばんわ。
明人です。
＞ちなみに「リバータリアニズム入門」を買ったけれどまだ読んでいません。早速読もうかな。
是非、読んでみてください。きっと、面白いと思いますよ。(^^)/
古村さん、こんばんわ。
明人です。
メイリングリストというのは、グループでやるメール交換とでも
いうのでしょうか。とても単純なシステムです。
具体的には、MLのメールアドレスに、誰かがメールを
送ると、そのメールがメンバーの全員に自動的にメール配信されます。
もし、メンバーが100人とかになったり、メンバーの変更が
ある場合は、MLの管理者が一度設定、変更すればすむので、各人がメンバー管理をしてメール送付をするよりはるかに合理的なわけです。
＃現在、これに使う無料のMLサービスを申し込んであります。
誰かが、「＊＊を教えて」というメールを出せば、それに対してメンバーがどんどん返事を書いてくれたりしますし、発言も返事も自由です。
ただ、活発なメーリングリストにするには、当然のことながら
メンバーの意識が協力的でなければなりませんし、ある程度
他のメンバーに対する安心感も持っている必要があると思います。
自己紹介をルール化するのはそういう理由からです。
得たいの知れない見ず知らずの人に気楽になにかを語りかけるという
気にはならないですからね。
また、素性をある程度明かすことで、信頼関係が生まれフレンドリーなMLになるということが経験上言えます。
古村さんも是非参加してください。(^^)
こんばんは。
明人さんに質問があります。私はインターネットを始めたばかりの初心者でして、、メイリング・リストという言葉は聞いたことはあるのですが、内容が良く分かりません。どのような仕組みで、どのような性質のものなのかご教授頂けませんしょうか。宜しくお願いいたします。私にもできそうなものであれば、参加させて頂きたいと考えております。宜しくお願いします。
ｆｚさんへ。『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』は講談社＋α文庫に収められていて、定価は税別で１，０００円です。
mainに書いてある、
副島隆彦：「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」＞＞お勧めの必読書！
の出版社と値段を教えてくれません？
試しに読んでみようかな？
ちなみに「リバータリアニズム入門」を買ったけれどまだ読んでいません。早速読もうかな。
ＮＬＭ−ＭＬへの参加資格は特にありませんが、ルールはあります。
まず基本的なことは、いわゆるネチケットを守ってもらうことです。
また、参加時に自己紹介することもルールの一つです。
また、ＲＯＭだけで発言が長期間ない方は、席を立ってもらうことも
あると思います。
ＮＬＭ−ＭＬの定員は最大で20名くらいまでとさせていただきます。
ご希望の方は、早めに参加表明してください。
また、ＭＬの参加者には、自己紹介を簡単でもしてもらうルールに
します。どういう人が集まっているのか分からないと不気味なもの
になってしまいますからね。(^^;;
明人です。
そろそろメイリングリストでもはじめようかと思うのですが、
どのような形でやろうか考えています。
私のアイデアでは、リバータリアニズム関連の古典、名著を１冊
みんなで輪読会形式でやってみても面白いかなと思っています。
まあ、あまり勉強会そのものになっても退屈なので雑談がまじって
も一向に構わないと思いますが。。
このＭＬには副島先生も参加していただく予定です。
今から人を募集して、３月くらいには始める予定です。
ＮＬＭメーリングリストに参加を希望される方は、明人宛に
メールをその旨を明記して送ってもらうか、この掲示板で
参加を表明してもらっても結構です。
細かい内容は参加者の方と話し合って決めようかと思います。
皆さん、よろしく。
掲示板をきゅうりの自由な掲示板３に変更しました。
こちらのボードの方が多機能で高性能です。
よろしくどうぞ。